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元スレP「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞獲得を目指す」
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P「もう俺は……雪歩だけを、見ている」
雪歩「っ!」
P「さっきみたいに……音無さんを絡めて冗談を言ったりもしない」
P「千早とばっかり話して、雪歩を仲間はずれにすることもしない」
P「ステージの上では、雪歩だけを応援することに――
雪歩「そ、それはダメですぅ! ちゃんと真美ちゃんやあずささんのことも……」
P「そ、そうだな……ロッソストラーダのメンバーを除いたら、あとは雪歩のことだけ、考える」
雪歩「……本当、ですか?」
P「もちろんだ!」
雪歩「……プロデューサー、言ってくれましたよね?」
雪歩「ハリウッドから帰ってきても、ずっと私達のプロデューサーでいてくれる、って……」
P「あ、ああ」
雪歩「じゃ、じゃあ! 一生、私のことだけ見ていてくれるんですか……?」
P「い、一生? そうだな……これから先も、雪歩と関わりがあるうちは、一生かな」
P(あれ? 俺、へんなこととか間違ったこと、言ってないよね?)
雪歩「えへへ……じゃあ私、頑張りますぅ!」
P「お、おう!」
雪歩「頑張ってトップアイドルになって、ずっと活躍して……」
雪歩「一生、プロデューサーは私のプロデューサーでいてもらうことにしますっ!」
P「う、うん。その意気だ!」
雪歩「まずは……真美ちゃん、あずささんっ!」
真美「あ、お話終わった~?」
あずさ「は~い♪」
雪歩「このフェス……絶対に勝ちましょう!」
雪歩「千早ちゃんなんかに負けないってところ、見せてあげましょうっ!」
真美・あずさ「「おー!」」
P「……」
P(……なんとか、なった……のかな?)
【フェス 歌姫・歌王子フェス (ロッソストラーダ VS シャドー★セイレーン)】
ワー ワー
千早「……」
千早(長かった)
千早(ようやくフェスが始まるのね……待ちくたびれてしまったわ……)
千早(あちらの様子は……)
ウォオオオオオ
千早(……なんだかよくわからないけど……気合十分のようね)
千早(……まあ、なんでも、いいですけれど……)
スゥ……
千早(私だって、負けないわよ……、萩原さん)
千早(ようやくたどり着いた、この舞台……全力で行かせてもらう。この曲で……!)
千早「……」
……―― 泣くことなら たやすいけれど ――……
ワァァァア!!
……―― 蒼い鳥 もし幸せ ――……
ヒューヒュー!
雪歩(千早ちゃん……っ!)
雪歩(私は……負けないっ! こんなことで頑張るなんて……不純かもしれないけど!)
雪歩(でも……!)
雪歩「いぇええええい!!!!」
ファン「!?」
……―― さあ位置について LET'S GO!! ――……
雪歩(でも! プロデューサーのことを好きな気持ちは、負けないんだからっ!)
雪歩(それが何より……、今の私の、力になってくれているんだから!!)
……―― ARE YOU READY!! I'M LADY!! 始めよう ――……
―――
雪歩「……っ……はぁ、はぁ……っ!」
雪歩(歌が……終わった……)
雪歩(しょ、勝敗は……!?)
……パチパチパチ!
雪歩「……え……?」
アンコール!
アンコール!
雪歩「……」
雪歩ちゃーん!
かわいいいぃいいい!!
雪歩「……」
雪歩(ステージが終わって……本当なら、いつもなら……)
雪歩(明かりも消えて、ファンの声援も消えて……それなのに……)
真美「ゆきぴょんっ! 何ぼけっとしてんのっ!」
雪歩「っ!」
あずさ「アンコール……、答えてあげないとね?」
雪歩「あ、ああの、えっと……アンコール……?」
真美「そうだよっ! 真美達は……!」
真美「千早お姉ちゃんに勝ったんだからっ!」
雪歩「!!!」
雪歩(か、勝った……? 私達が、本当に、千早ちゃんに……?)
あずさ「さあ、行きましょう! 次の曲は、もちろん……決まっているわよね?」
雪歩「……っ……はっ、はいっ!」
雪歩「私達の大好きな、あの曲で――!」
~♪
―――
千早「……お疲れ様です、プロデューサー」
P「……ああ」
千早「完敗です……さすがは、萩原さん達ですね」
千早「それとも……プロデューサーの指示が良かったのでしょうか?」
P「……俺は何もしていないよ。基本的にフェスは、アイドルにおまかせだからな」
千早「……信頼、しているんですね」
P「まあな……千早のほうは、気落ちしていないか?」
千早「ふふっ、大丈夫ですよ。気遣いは無用です」
千早「今日はなんだか……負けたのに、すがすがしさすら感じていますから」
千早「……あのアンコール曲……」
P「……あれは……、そっか、千早は知っているんだっけな」
千早「……『 i 』」
P「あの子達が作った、あの子達の為だけの曲だ」
千早「……」
P「……」
千早「ふふ、ふふふっ」
P「な、なんで笑うんだよ?」
千早「す、すみません……なんだか、いつもとプロデューサーの顔つきが違うから、おかしくて……!」
P「ひ、人の顔見て笑うなんて、失礼な奴だな……」
千早「ご、ごめんなさい……ふふっ、もしかして、私のことを心配してくれているんですか?」
P「……まあ、それなりに、な」
千早「私はもう、本当に大丈夫です。この舞台に立つ、ということ自体が目標でしたから」
千早「私の夢は……叶いました」
P「そういえば……、雪歩にあのテープ、渡していたらしいじゃないか」
千早「……ええ。きっと彼女なら、素晴らしい歌詞が書けると思って」
P「……」
千早「聴かせてもらえましたか?」
P「いや、まだだけど……」
千早「……じゃあそれはまだ、未完成みたいですね」
P「知っているのか?」
千早「……萩原さんは、こんなことを言っていましたから」
『……『 i 』は、私達の歌……。そしてもうひとつのこれは……あの人と私の歌なんだ』
『だから……この歌が完成したら、私はあの人に、一番に聴かせてあげるの』
千早「……って」
P「そうか……。それじゃあ、楽しみにしていないとな」
千早「……随分、仲が良いんですね?」
P「そりゃそうだ。俺は雪歩のことが一番好きだからな」
千早「ふふっ、知っていますよ」
千早「あの、プロデューサー……」
P「ん、どうした?」
千早「私、実は……IA大賞、辞退しようと思うんです」
P「ええ!? な、なんでまた……」
千早「もともと、IA大賞は私の第一目標ではなかったですし……」
千早「それにきっと、私を含めた三つ巴になったら……あなた達の邪魔をしてしまうから」
P「……」
P(三つ巴……すなわち、俺達と、千早と、そして……)
千早「今回のフェスで、ロッソストラーダの方が、私より上だと言うことが証明されました」
千早「だから……IA大賞は、あなた達にこそふさわしい」
P「……千早……」
千早「必ず……、ジュピターに勝って。そして……」
千早「日本で一番の、トップアイドルに……、なってくださいね」
―――
P(そう言ってから、千早は長い髪を翻してこの場を去っていった)
P(もう少し一緒にあの子達を見ていかないか、と言おうともしたけど……)
P(なんとなく、雪歩に怒られる気がして……俺はただ、去り行く彼女の背中を、黙って見送ることしかできなかった)
P(……俺達は、あの如月千早に勝ったんだ)
P(もう、最後の戦いのときは、目の前に迫っている)
P(……『FIRE BALL』……)
P(IA大賞のノミネートアイドルが一堂に会する、最高峰のフェス)
P(……間違いなく、そこにアイツらは来る)
P(ジュピター……今度こそ、決着をつけて、そして……!)
【活動53週目 おわり】
【ある日の風景12】
リーン リーン
P(なんやかんやあったが……無事に、歌姫・歌王子フェスは終わった)
P(あのあと俺は、疲れてくたくたになったアイドル達を車で家まで送っていき……)
P(事務所でごちゃごちゃとした雑務をこなし……)
P(ようやく、帰路に着いているところである)
P(気が付けばもう外は真っ暗だ。実に疲れた……)
ピピピピ
P「……おや、メールだ」ピッ
P「ああなんだ、雪歩じゃないか。どれどれ……」
……………………
From:萩原雪歩
Title:無し
もうダメですぅ
……………………
P「!?」
P(何があったのかよくわからないが……きっと、俺に助けを求めているに違いない)
P(とにかく、雪歩に電話をしよう!)
ピピピ プルルルル……
~♪
P「あれ? 雪歩の携帯の着信音が……、すぐそこで聞こえるような」
ピ
『も、もしもし……』
P「あ、ゆ、雪歩か? どうしたんだよ、あんなメールをして……何かあったのか?」
『えっと、そのぉ……と、とにかく、私はもう、ダメなんですぅ!』
P「……落ち着いてくれ。とりあえず……会えるなら会って話をしよう」
P「今、どこにいるんだ?」
『今ですかぁ? えっと、今は……』
……ガサガサッ……
雪歩「今、あなたの後ろにいますぅ」
P「!?」
P「フー……フー……」ドキドキ
P(な、なんて心臓に悪い登場の仕方を……!)
P(雪歩のことだから、悪気があったわけじゃないんだろうけど……)
P「……ふぅ。よし、落ち着いたぞ」
雪歩「……」シクシク
P「……雪歩、何があったんだ?」
雪歩「……あっ、あの……、私……う、うう……」
P(雪歩はまだ、少し冷静になれていないみたいだ……)
P「……とにかく、こんな道端で話すのも、よくないな」
P「どこか落ち着ける場所に行こう」
雪歩「落ち着ける場所……?」
P「ああ。それは……」
1 公園
2 事務所
3 その他
>>300
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