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元スレP「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞獲得を目指す」
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――♪ ――♪ ――♪
『雪歩、おはよう。何をしているんだ?』
『ああ、その通りだよ。……しかしみんな、良い顔をしているな!』
―――――――――――――――――――――――
『おはよう』 見つめる 優しいその瞳が
いつでも いつでも わたしを導いてくよ
―――――――――――――――――――――――
『俺は、少しでも雪歩に笑顔でいてもらいたいんだよ』
『……それでもやっぱり、俺は……』
―――――――――――――――――――――――
『笑って』 あなたの 言葉は何度だって
わたしが 踏み出す 一歩を 照らすから
―――――――――――――――――――――――
『雪歩の笑顔が一番好きだ』
―――
雪歩「……ありがとうございました」
P「ああ、とても良い歌じゃないか……でもこれ、一番だけだよな? 二番は……?」
雪歩「えへへ……二番は、プロデューサーが帰ってきたら聴かせてあげます!」
P「……そうか。それじゃあ、楽しみにしているよ」
雪歩「そうしてくれると、嬉しいですぅ……あの、プロデューサー?」
P「なんだ?」
雪歩「……忘れないで……くださいね。わ、私達のこと……」
P「……もちろんだ。一日だって、忘れることはないよ」
雪歩「ホントにホントに、ゼッタイ……ぜっだい……、約束ですよ?」
P「ああ、ああ……!」
P「……だからもう、泣くな……!」
雪歩「泣いてませんっ! わ、私、もう……今度こそ、づよぐ……なるんですからぁ……!」
P「……っ……」
雪歩「……プロデューサーが、えぐっ……帰ってくるまでに……」
雪歩「欲しいものは欲しいって、大声で言えるような……、そんな女の子になりまずぅ……!」
雪歩「強くなって、強くなって……! そして……きっと、笑顔で……」
雪歩「……プロデューサーが、一番好きだって言ってくれた……笑顔で……」
雪歩「……あなたに、会いにいきます……!」
―――
P(――こうして、俺達ロッソストラーダの活動は終わった)
P(目を離すとすぐに迷子になって、色々な意味でいつも俺を冷や冷やさせていた、あずささん)
P(イタズラ好きで、いつだってわがままで素直すぎる子どもだった、真美)
P(そして……、いつまでも自分に自信が持てなくて、泣いてばかりいた、雪歩は……)
P(見事にその才能を開花させ、アイドルとしてだけでなく、ひとりの人間としても大きく成長を果たし……)
P(今、トップアイドルとして、すべての人から認められる存在となった)
P(俺が彼女達にしてやれることは、もう何もない)
P(しかし、舞台の裏で強く繋がれた、彼女達の絆は……、これからも、決して離れることはない)
P(みんなで力を合わせてようやく咲かせた花の芽を、これから先もずっと、大切に育ててくれることだろう)
P(……さようなら、みんな。いつかまた、俺達が再会できる、その日まで……)
【活動最終週 おわり】
【それから…】
ゴォォ……――
P「……ふう。やっと着いたな」
P(あれから一年……)
P(俺は本場ハリウッドで、ショービジネスやマネジメントについてたくさんのことを学んだ)
P(言葉がなかなか通じず、苦労することも多かったが……実に充実した一年間であったと思う)
P(そして、長かったそんな海外研修も終わり……、ようやく俺は今日、日本へと帰ってきたのだ!)
P「しかし……忙しすぎて、ろくに連絡のひとつも取れなかったな」
P「みんな、俺のこと忘れてないといいんだけど……」
『……それでは、続きまして……』
……――♪ ――♪ ――♪
P「……うん? この歌は……」
――♪ ――♪ ――♪
『……五週連続ランキングトップを記録! 皆さんご存知、萩原雪歩ちゃんで、『First Step』です。どうぞ……』
……―― 初めて会った日、覚えてますか ――……
P「……」
P(……ラジオから、優しい歌声が聴こえてくる)
P(これは……一年前のあの日、彼女が俺に歌ってくれた歌だ)
P(雪歩……まだ、アイドルを続けてくれているんだな。本当に良かった……)
P「……さて!」
??「……」コソコソ
P「俺も、雪歩との約束を守らないとな。今度こそ……!」
P(しかし、雪歩に会いにいくと言っても……どこにいけばいいんだろう?)
1 765プロ事務所
2 雪歩の自宅
3 その場で待機
>>564
P「まあ、アイドルがいると言えば芸能事務所だな!」
??「!?」
P「それじゃあさっそく、765プロ事務所へと――
??「ぶっぶー!! ですぅっ!」
P「!?」
??「プロデューサー、ヒドイですぅ! 私、会いに行くって、言ったじゃないですかぁ!」
P「き、君は……!」
1 雪歩!
2 真美!
3 あずささん!
4 その他
>>569
P「……雪歩!」
雪歩「そうですっ、雪歩ですぅっ!」
P「な、なんでそんなに怒ってるんだよ……」
雪歩「……」プイ
P「えーっと……」
雪歩「……プロデューサーなら……気付いてくれるって思ったのになぁ……」
P「……」
P(どうやら俺は、よくわからないけど雪歩の機嫌を損ねてしまったらしい)
P(再会したばっかりだというのに、なんということを……)
P(……よし。ここはひとつ、こう声をかけてやろう!)
1 ただいま、雪歩
2 結婚しよう
3 その他
>>575
雪歩「……ふーんだ……どうせ、こんな私なんて……」
雪歩「海外にいるプロデューサーから、全然電話もメールも送って貰えない私なんて……」
雪歩「穴掘って埋まっ――
ぎゅっ
雪歩「!!!?」
P「……」
サラ……
雪歩「み、耳……ぁ、ぁう……」カァァ
P「……ただいま、雪歩」
雪歩「ぷ、プロデューサー……? あの、ここ、人がいるからぁ……」
P「ずっと我慢していたんだ。これくらい……許してくれ」ボソ
雪歩「…………―――~~!!」ボッ
よく考えたらトップアイドルに抱きついちゃったのか
場合によってはファンにころころされちゃうな
場合によってはファンにころころされちゃうな
ヘナヘナ……
雪歩「……え、えへ、えへへ……」
P「おいおい、どうしたんだよ……急に座り込んじゃってさ」
雪歩「な、なんか……腰、抜けちゃいましたぁ……」
P「……ふふ。そんなもんじゃ、これから先やってけないぞ?」
雪歩「こ、これから先? これから先って……」カァァ
P「それは追々……な?」
雪歩「! は、はい……」
P「……」
雪歩「えへへ、えへ……これから先って、なんのことでしょう……きっ、きき、きすとか……?」
雪歩「ずっと我慢してたって、ホントかなぁ……そ、それじゃあ、私といっしょ……」
雪歩「……えへへ」
P(かわいい)
P(やっぱり雪歩をからかうのは楽しいなぁ)
P「……ところで、雪歩」
雪歩「はーい」ポケー
P「ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」
雪歩「なんですかぁ?」
P「他のみんなはどうしてるんだ? まだアイドル続けてくれてるんだな、良かったよ。ラジオも聴いたぞ」
P「あ、他のみんなっていうのはもちろん、真美とあずささんのことな。あれからみんな、仲良くやっているのか?」
P「社長はどうしてる? お土産買ってきたんだけど先に事務所に持って行ったほうがいいかな。音無さんは……まあいいや」
P「あとあと……」
雪歩「ぷ、プロデューサー!!」
P「!?」
雪歩「そ、そんなにいっぺんに聞かないでくださいぃ! 頭がパンパンになっちゃいますぅ」
P「す、すまん。つい気になっちゃってな……」
雪歩「……と、とにかく」
雪歩「私達は、あれからもずっと一緒に活動しています。今でもみんな仲良しですよ!」
P「そうか……それは良かった。いや、それが一番の気がかりだったからさ」
P「ラジオだと、あの曲のアーティストは雪歩だけ、って感じだったから、少し心配になってしまって」
雪歩「ラジオ? あ、『First Step』のことですね。それなら――
雪歩「!!!!」
P「どうした、そんなにビックリして……」
雪歩「……あの、プロデューサー……」
雪歩「ラジオで、聴いちゃったんですか……?」
P「あ、ああ」
雪歩「ぜんぶ……?」
P「う、うん……だいたいは聴いたと思う」
雪歩「うう、そんなぁ……二番は、私が最初に聴かせてあげようと思ったのにぃ……」
P「……ま、まあ、しかたないだろ? 不可抗力だったし」
雪歩「だったら耳ふさいでくださいぃ! それか記憶を消してくださいぃっ!」
P「無茶言うなって……」
雪歩「……う、うぅ……さっきまであんなにぽわぽわだったのに……なんだか、悲しいですぅ」シクシク
P「……お、おい……悪かったよ、だからそんな」
雪歩「……なーんて。冗談です」
P「え?」
雪歩「えへへ……プロデューサーは、やっぱり変わってないですね」
雪歩「いつでも私のこと、とにかく心配してくれるんですぅ!」
P「……雪歩は、少し変わった気がするな」
雪歩「そうですかぁ?」
P「ああ……なんだか、前より自信に満ち溢れているというか……」
雪歩「……そうかもしれませんね」
雪歩「この一年で、私、きっとまた……強くなれました」
雪歩「プロデューサー……それがなんでだか、わかりますか?」
P「え? うーん……そうだな……」
1 大好きな俺のことを考えていたから?
2 みんなと一緒に頑張っていたから?
3 ひたすら穴掘りに励んでいたから?
>>600
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