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元スレP「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞受賞を目指す」
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【活動23週目 765プロ事務所 週末夜】
雪歩「じゃん、けん……ぽんですぅ! ……わあ、勝っちゃいましたぁ!」
P「くう~、やっぱり負けるとわかってても悔しいなあ……さすが雪歩だ。絶好調だな!」
雪歩「えへへ……本当にそうなら、嬉しいなあ……♪」
P(よし、うまく勝たせてやることができた。みんなの雰囲気が良くなったぞ!)
真美「兄ちゃん兄ちゃんっ! 今度は、真美とジャンケンしよーよー!」
P「真美はダメだよ……お前は難しいから」
真美「え~! 真美もやーりーたーいー!」
―――
P「……と、今日はこんなところだな。みんな、また来週頑張ろう!」
みんな「はいっ!」
P「それじゃあ、今日は解散ということで……」
高木「……あ~君、ちょっといいかね? 少し話があるんだが」
P「あ、社長! わかりました、今行きます!」
【社長室】
P「すみません、お待たせしました。それで社長、お話とは?」
??「……」
P(あれ? 誰だろう、この眼鏡の女性は……?)
高木「うむ、それなんだが……女の子たちは、帰ったかな?」
P「え、ええ、さっきみんな出て行ったのを確認しましたが……」
P(なんだろう、雪歩達に聞かれたらまずい話なのかな?)
高木「ウォッホン! まずは、彼女を紹介しよう。……律子君」
律子「はい……初めまして。私、秋月律子と言います」
P「秋月、律子……?」
P「……」
P(秋月律子……どこかで聞いたことがあるような……?)
P「……」
律子「ほん……っとーにすみませんでした! あなたには、色んな迷惑をかけちゃったみたいで……!」
P「迷惑って、えーっと……」
律子「あずささんとか、美希に、色々言われたでしょう? 本当に私、なんてお詫びをしたらいいか……」
P「あずささんと美希? ……! あ、あなたは……」
P(そうだ、思い出したぞ! というか俺は、写真で見たこともあったのに、なんで今まで忘れていたんだ!)
P(この眼鏡をかけたパイナップルヘアーの女性は、秋月律子さん……)
P(765プロのプロデューサーの、先輩だ!)
P「お、俺の方こそすみません、律子先輩! 俺、病院の方にも顔を出せなくて……」
律子「せ、先輩はやめてください! 見たところ、あなたの方が年上みたいですし……」
P(そう、この人は……急性いおりん中毒でずっと入院していたので、俺とはこれが初対面なのである!)
律子「出来たら敬語もやめてください……くすぐったくなっちゃいますよ」
P「は、はい……じゃなくて、わかったよ。それじゃあ、律子と呼ばせてもらってもいいかな?」
律子「はい! よろしくお願いしますね、プロデューサー」
P「……社長、それで律子は……」
高木「うむ、それがだね……」
律子「社長! それは、私から説明します……」
高木「……いいのかね? 君も辛いだろう」
律子「いえ、これは……私の責任ですから」
P「……?」
律子「……伊織、もうそろそろヤバイから……ちょっときてくれる?」
伊織「……しかたないわね」スッ
P(こ、今度はなんだ? 今日は初対面の女の子が多い日だな……)
P(それから俺は、律子からこれまでの事情を聞いた)
P(どうやら、残念ながら……急性いおりん中毒は、まだ完治していなかったらしい)
律子「一時間程度なら、離れられるようになったんですけどね……」ギュー
伊織「ちょ、ちょっと律子、しめつけすぎよっ! 苦しいじゃない……」
P(このおでこが光る可愛い女の子は、水瀬伊織。いおりん中毒の発症元だ)
P「……辛いだろうな、律子」
律子「あ、いえ、実はそうでもなくて……症状が出ている間は、記憶もないですし」
P「伊織の方はどうだ? ムリしてないか?」
伊織「しかたないでしょ、放ってもおけないし……早く完治して、プロデューサーに戻ってもらわなきゃいけないしね」
P「そうか……」
ギュー……
P(……強く抱きしめあうふたりを見ながら、俺はこんなことを考えていた)
1 (ふたりを引き剥がしたら、どうなるのかな?)
2 (まんざらでもないじゃないか……)
3 その他
>>128
P「……」
律子「伊織ー……伊織ー……」
伊織「ちょ、ちょっと!? あんた、また病気が発症してるんじゃないでしょうね!?」
律子「ち、違うのよ! こう呟いてないと、なんだか落ち着かないだけで……いや?」
伊織「べ、別にイヤってわけじゃないけど……仕方ないから許してあげ……ゴニョゴニョ」
P(……まんざらでもないじゃないか。まあ、それほど辛くもないなら、何よりだな!)
P「事情はわかった。それで、律子はどうして今日、わざわざここに?」
律子「……」
P「……俺に挨拶しにきた、ってだけじゃないんだろう? 話してみてくれよ」
律子「……あ、あずささんの……」
P「あずささん?」
律子「あずささんの……様子を、聞きにきたんです」
P(律子は、元竜宮小町のプロデューサーだ。しかしこんな事情もあり、急遽入院することになってしまった)
P(それにより、竜宮小町はほとんど解散状態になり……今ではもう、何も活動していない)
P(セルフプロデュースという手もあったが……リーダーの伊織が律子に付きっ切りになってしまったので、それも難しい)
律子「私、あずささんや亜美に会うのがこわいんです……わ、私のこと、きっと恨んでるから……!」
P「そんな、恨んでなんか……」
律子「い、いいえ! 私なんかが、こんな権利ないかもしれないけど……それでもやっぱり、心配で心配で……」
伊織「律子……」
P(……聞くところによると、律子はもっと強気で芯の強い女性だったらしい)
P(やはり、責任を感じているんだろうな……こんなに弱々しくなってしまった)
P(……俺が初めてあずささんに会ったとき、彼女は……)
P「……」
1 あずささんのことを、自分の口で伝える
2 あずささんに会わせる
3 その他
>>135
P「……」スッ
ピ ピピ……
律子「? プロデューサー……?」
プルルル…… ピッ!
P「……あ、俺です。すみません、解散したばかりだっていうのに……今、どこにいますか?」
伊織「ちょっとアンタ、話の途中だっていうのに、急に電話なんて……」
P「はい、はい……え!? 迷った!? ははは……ちょうど良かったです、はい」
P「俺、今から迎えに行きますから……そこを動かないでくださいね、あずささん」
律子「!」
ピ……
伊織「……どういうつもり?」
P「どうもこうもないさ。今から……あずささんをここに連れてくる」
伊織「アンタ、話聞いてなかったの!? 律子は、あずさと会うのを……!」
P「聞いてたよ。聞いた上で、こう判断したんだ」
律子「……」
P「……律子。俺の口から、あずささんの近況を伝えることも出来る」
P「それを聞いて、律子がどう思うかはわからないが……少なくとも、元気でやっているということは伝わるだろう」
律子「……わ、私は……、それで十分なんです……」
P「そんなの、全然十分じゃないぞ。……きっといつか、いや、すぐにでも、また心配になるに決まってる」
P「あずささんは、いつもおっとりしてて、すぐ迷子になって……目が離せない女の子だからな」
律子「……」
P「放っておけない。それは、あずささんの最大の魅力の一つだ……俺は、この数ヶ月でそれを知ることができたんだよ」
律子「そんなの……私だって知ってますっ!」
P「果たして本当にそうか? そうだったら、口で聞いて満足、なんて言えないはずだ」
P「……今からお前に、それを思い出させてやる。待ってろ」
―――
P(そのあと俺は、ショッピングモールで迷子になっていたあずささんを、やっとの思いで捕獲し……)
P(そのまま765プロ事務所に彼女を連れてきて、律子に会わせることができた)
―――
あずさ「……律子さん、私……」
律子「……」
あずさ「律子さんが、元気みたいで……、とっても嬉しいわ。本当に……ぐすっ」
律子「! あ、あずささん、私はっ……! 本当に、ごめんなさ――
あずさ「もうっ……、ごめん、なんて言葉欲しいと思ってるの?」
律子「でも……!」
あずさ「もし謝らなきゃいけないなら……それは、私に心配をかけたことですっ!」
あずさ「私は……ロッソストラーダで活動してる間も、ずっとずっと……あなたのことを考えていたんですから……!」
>>144
うぁーなんだっけ?あと少しででそうなんだけど
うぁーなんだっけ?あと少しででそうなんだけど
あずさ「……むしろ、ごめんなさい、は私の台詞なんですよ?」
律子「え……?」
あずさ「……あまり、病院に顔を出せなくて、ごめんなさい。本当にいろんなことがあって……時間がなかったんです」
律子「……う、うう……い、いいんです、そんなことっ!」
P(初めて俺があずささんに会った時、彼女は……律子のことで心ここにあらず、という感じだった)
P(……ユニットで活動している間は、いつでも微笑みを絶やさないあずささんだが……)
P(もしかしたら、胸に何か秘めた思いがあったのかもしれないな……)
P(俺は、プロデューサーとして……あずささんの力に、なれていたんだろうか? 今では少し、自信がない……)
あずさ「律子さん……私、待っていますから」
律子「……え?」
あずさ「アイドルとして、プロデューサーとして……ううん、ただの、大切なお友達としてでもいい」
あずさ「あなたが病気を完治させて……、ここに帰ってくるのを、ずっと待っています」
律子「……!」
あずさ「そのときは、また……ふふっ、私が迷子にならないように、手を引っ張ってくださいね?」
とてもいい話ですがりっちゃんの病名は急性いおりん中毒なんですよね…
【公園】
P「……」
あずさ「……」
P「事情もろくに説明しないで無理矢理連れてきて、すみませんでした」
あずさ「ぷ、プロデューサーさんまで、謝らないでください~。私、本当に……、とっても感謝していますから」
P「しかし……」
あずさ「……さっきの、私と律子さんの話を聞いて……プロデューサーさんは、どう思いましたか?」
P「……」
1 竜宮小町に未練があるのか、と思った
2 プロデューサーとしての未熟さを痛感した
3 その他
>>153
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