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元スレP「安価でアイドルプロデュースしてIA大賞受賞を目指す」
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なに
>>1ならやってくれるさ
>>1ならやってくれるさ
P「俺はあずささんのことなら、なんでも知っていますから」
あずさ「え……?」
P「あ、す、ストーカー的な意味じゃあないですよ? ただ……」
P「これまで、決して長くはない時間だったけど……俺達は、いつも一緒でした」
あずさ「……そうですね」
P「いつだって、俺はあずささんのことを見てきたんですよ……迷子にならないか、心配で」
あずさ「……ふふっ♪ いつも心配かけて、ごめんなさいね」
P「そこが、あずささんの魅力でもあります。ほっとけない、目を離せない……あなたはそんな女性だ」
あずさ「……っ」
P「……だからもちろん、あずささんがロマンチックな恋愛に憧れていることだって、ちゃんと知っています」
P「正直に言って……『運命の人』という言葉は、俺がパッと思いついた言葉なんですよ」
P「あずささんのことを思い浮かべたとき、きっと……その隣にいるのは、そういう言葉が似合う人なんだろうな、と思って」
P「さあ、俺達もそろそろ、行きましょうか!」
あずさ「……はい」
ギュッ
P「……って、す、すすすみませんっ! つい、手を握ったまんまで……」
あずさ「……手を離さないでください、プロデューサーさん」
P「え?」
あずさ「私、実は……さっきのこと思い出すと、こわくてこわくて……、もう一人じゃ歩けないんですー♪」
P「……ははは。よし、わかりました!」
P「それじゃあ……エスコートさせてもらいますね! 俺なんかで、申し訳ないけど」
あずさ「ふふっ、プロデューサーさんだから、いいんですよ♪ よろしくお願いします~」
―――
あずさ「……プロデューサーさん?」
P「はい、どうかしたんですか?」
あずさ「私……、案外、ずるい女なんですよ? なーんてね……ふふふっ」
P(……こういう、イタズラを企んでいるような子どもっぽい笑顔も……あずささんの素敵なところだな)
【セレモニー】
司会『……皆様、大変長らくお待たせしました! これより、IA大賞ノミネート発表会を開催します!』
ワーワー!
P(ついに、セレモニーが始まった!)
P(今日の発表会では、IA大賞にノミネートされたアイドル達が、順々に歌を披露するということになっている)
P(晴れの舞台……みんな、頑張れよ!)
司会『……ではさっそく参りましょう! エントリナンバー1番……』
司会『ロッソストラーダの皆さんです!』
雪歩「えっ」
真美「えっ」
あずさ「えっ」
P「え!!? い、一番!? き、聞いてないぞ!!」
司会『発表する順番は、事前に通知したはずでしょ! さあさあ、ステージの上へどうぞっ!』
P「くそう……お、俺としたことが確認していなかった……!」
雪歩「あ、あう、あううう……」ガチガチ
P「と、とにかく、いってこい!」
雪歩「むむむ無理ですぅ! わ、私、まだ何を言うか、全然頭に入ってなくてぇ……!」
雪歩「しししかもトップバッターなんて聞いてないですぅ! あうう……!」
P(リーダーの雪歩が、突然の事態に混乱してしまった……)
P(よし、ここは……雪歩を落ち着かせるために、こう言ってやろう!)
1 雪歩、愛してる
2 雪歩、深呼吸をするんだ
3 その他
>>929
P「雪歩、落ち着いて……深呼吸をするんだ」
雪歩「し、しんこきゅう……」
P「はい、吸って……」
雪歩「……すぅー……」
P「……ゆっくり吐いて」
雪歩「……はぁー……」
P「もう一度だ。今度は……今まで歌ってきた歌のことを、思い出しながらな」
雪歩「うた、ですかぁ? えーっと……」
P「はい、吸ってー……」
雪歩「は、はいっ……!」
雪歩「……すうー……」
― Kosmos, Cosmos 飛び出してゆく ―
雪歩(Kosmos, Cosmos……私達の、最初の歌)
雪歩(初めてみんなでレッスンして、初めてCDにして……初めて、フェスで歌った、思い出の曲)
雪歩「……はぁー……」
― デートしてくれますか? ―
雪歩(Do-Dai……真美ちゃんが大好きだった、恋する女の子の歌)
雪歩(私達はこの歌で……真ちゃん達、ゼノグラシアに勝ったんだっけ……)
雪歩「……すうー……」
― ありがとう ありがとう 愛をありがとう ―
雪歩(THE 愛……)
雪歩(この曲のPVを撮影しに行った、あの北東の空のことを、隣にいてくれたあなたのことを、私は忘れない)
雪歩「……はぁー……」
― It's my first stage ―
雪歩(First Stage……)
雪歩(Kosmos, Cosmosと同じくらい、私が大好きな曲。私達を、この舞台まで連れてきてくれた……大切な歌)
雪歩(みんなみんな……数え切れないほどの思い出がつまった……私達の、大切な宝物)
―――
雪歩「……みんな、行きましょう!」
真美「うんっ!」
あずさ「はーい!」
P「よし……めいっぱい、アピールしてこい!」
みんな「はいっ!」
P(……雪歩はどうやら、落ち着きを取り戻せたようだな)
P(歌は、彼女達の歩みそのものだ……それが雪歩にとっては、何よりも大きな力になってくれたんだろう)
P(がんばれ……雪歩……!)
―――
P(その後……雪歩達は、立派にその役目を果たすことができた)
『私達のファンと、私達を見守ってきてくれた、全ての人のために……歌います』
P(雪歩……)
P(IA大賞ノミネートアイドルのリーダーとしてふさわしい、素晴らしいスピーチだったぞ!)
P(こんな大舞台に立てたお前達のことを、俺は誇りに思うよ……!)
―――
P(しかし……喜んでいられるのも束の間であった)
P(俺達は、すっかり忘れていたのだ。この男のことを……)
司会『……それではここで! スペシャルプレゼンターを紹介します!』
P「……なんだ? プレゼンターだって?」
黒井『……ご紹介ありがとう! 私は961プロダクションの社長、黒井崇男だ』
P「……!?」
P(あの人は……黒井社長!?)
黒井『さて……勘の鋭い皆様なら既にご存知でしょう。真のスターの存在に!』
黒井『IA賞レースに突如現れ、圧倒的強さを誇りながらも……』
黒井『これまで、多くの謎に包まれてきた、輝ける巨星……!』
黒井『彼らの正体をこれまで明かさなかったことを、どうぞお許し願いたい!』
黒井『しかし今夜! あなたは、歴史の立会い人となる!』
黒井『それでは紹介しましょう! ……961プロダクション所属アイドル……!』
黒井『ジュピター!!!』
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