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元スレ春香「アイドルマスター!(物理)」

みんなの評価 : ★★
レスフィルター : (試験中)
P『日本ではメディアのおかげで人気が出てるけど、実際、アレで戦える奴なんてそうはいないぞ』
響『で、でも、千早は凄く強いぞ』
P『千早は強いぞ。何をやっても強いだろうな。
空手でもボクシングでもカポエラでも。あの声があれば攻撃を当て放題じゃ無いか。
強い千早がたまたま八極拳を使ってるだけだ』
あずさ『でもあの一撃は……』
P『そうですね。かなり強力です。
本来当たるような技じゃないんですけど、声で隙を作らせて当ててきますからね。
これはかなり厄介ですよ』
千早「解説ありがとうございますっ!!!!!!!!!
プロデューサー!!!!!!!!」
P『あ、眼鏡割れた』パリーン
おまえに欠けている、足りないものだ……何かわかるか?
“安いプライドだ”
“安いプライドだ”
貴音は千早の攻撃を辛くも回避した。
貴音「千早……よもやこれほどまでの実力だとは……」
千早「私には……歌と……八極拳だけですから」
P『…………違う。……これじゃない。
俺がプロデュースした千早はこれじゃない』
小鳥『これなんですよ、プロデューサーさん。現実を受け止めて下さい』
貴音「ところでそのような技……一体どこで?」
千早「……通信教育で」
P『通信教育!?』
小鳥『……ピヨ』
千早「月20万円です」
P『ぼったくられてる!?』
>>255
闘う者かな
闘う者かな
貴音「なにやら負けてはならぬ気がして参りました」
千早「こっちも負けるつもりは無いわ」
貴音「出し惜しみはしませんよ」
千早「全力で来て下さい。正面から叩き伏せます」
貴音「二の太刀・暗夜剣」
貴音はゆっくりと剣先を持ち上げた。
その剣先は天を差しやがて貴音の斜め後方上空を指し、更に肩に担がれて後方を差した。
そして、ついには完全に後ろへと担がれ剣先は地面を差した。
真『上段? いや、さらに上段!? これはもう……上段じゃ無い!』
小鳥『冗談じゃ無い』
千早「…………んふふ」
貴音「はぁっ!」
千早「しまっ――」
小鳥のつまらない冗談に千早が気を取られた一瞬、貴音は飛び出した。
真『早いけどこれは……』
雪歩『距離が遠すぎますぅ』
真『これなら対処出来ないことはないね』
あずさ『あらあら~。焦っちゃったのかしら』
千早が息を大きく吸うのと、貴音が刃を振り下ろしたのは同時であった。
真『やっぱり遠いよ』
雪歩『突きへの変化って可能性も……』
しかし、次の瞬間驚くべき現象が起きた。
剣先が伸びたのである。
到底届かないであろうと思われた場所から、貴音は刃を千早へと届かせて見せたのだ。
真美『うそぉ!?』
亜美『何これ。伸びるおもちゃ?』
あずさ『これは――っ!』
刃が届いた理由は至極単純。
左足で床を蹴り出し、右手を前に出して刀を振り下ろす。
その際、半身となり、柄を脅威的な握力でもって端のギリギリを握る。
踏み込み、半身、柄を持つ部分。
この三つの要素で間合いを最大限まで伸ばしていたのだ。
そして、この一撃は――。
真『千早はこれを貰ったら不味いですよ!!』
雪歩『片手打ちの威力じゃ無いですぅ!』
P『この威力を出すためにあそこまで担いだのか』
千早「だけど、そこまで担がれれば上段からの攻撃は当然警戒する――っ!!」
千早はまたもや半身となり、神速の一撃をギリギリで躱せて見せた。
亜美『スレンダースぎっしょ→。亜美でも半身になってもあたるよ→』
千早「くっ」
貴音「避けると……そう、思っていましたよ」
千早「片手打ちの状態からでは、どう足掻こうと私の方が早い!」
貴音「三の太刀・月光掬い!」
貴音は身を縮めると、峰の部分を掌で持ち上げ、刃を千早へと押し上げた。
千早「凄いですね、四条さん。
でも、四条さんが一手で終わるような人じゃ無いって……予想してましたよ!」
千早はそう言うと猛烈な勢いで間合いを詰めた。
刃でも鍔に近い部分が千早の脇腹を抉る。
真剣ならばこれでも良かったのかも知れないが、貴音が使っているのは刃を潰してある刀である。これでは決定力不足であった。
仕留めるためには確実に勢いのついた先端を叩き込む必要があったのだ。
貴音「なんとっ!?」
千早「絶招・猛虎硬把山ッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!」
律子『こっちの眼鏡も割れました』パリーン
虎が山を掻き崩すような動作で、貴音の体が千早へと引き寄せられた。
その勢いと千早の前へと進む勢いがぶつかり合う。
千早の掌が貴音の脇腹へと突き刺さった。
貴音「くぁあ!?」
貴音は後方へと吹き飛ぶと、一度立ち上がろうとして……仰向けで倒れた。
小鳥『私の通信教育となにかが違う……なんだろう……もっと課金するべきなのかしら……』
千早「……空しいものね。
先までは心が躍っていたのに……終わってしまえば何ものこらない」
P『……ふぅ……まったくだ。
まったく持って空しい』
響『千早ー!! 貴音の胸を隠してあげて欲しいぞ!!』
千早「え?……あっ!
ご、ごめんなさい。四条さん!」
貴音は戦いの最中にどこかに引っ掛けたのか、結び目が解けて完全に上半身を露出している状態となっていた。
P『こんな戦い、どうかしている。
人はなぜ闘うんだ』
亜美『兄ちゃんが哲学者になっちゃったYO!』
----------------------------------------
一方その頃。
社長「荒々しい……まるで人生のようじゃ無いか」
社長と美女、タクシー運転手は日が傾き始めた浜辺で黄昏れていた。
美女「本当に……力強くて美しい……石油王みたい」
社長「この海はおよげるのかね?」
美女「やめておいた方が良いわ。泳ぐ理由も無いし結構波が強いもの」
運転手「ハードな海水浴になりそうだねぇ」
社長「そうだねぇ。箱も濡れると不味いし……」
美女「ふふ、本当にその箱が大切なのね」
社長「そうでも無いのだがね。ただの箱だから」
美女「嘘、嘘。だって社長さん子犬みたいにその箱を抱きかかえてるし。
初めは何か大切な物が入ってるのかと思ったけど空だから、きっとその箱自体が大切な宝物なのね」
社長「大切と言えば大切だね」
この戦いが収録されたDVDの発売はいつだよ
10万円ぐらいは出せるぞ!!
10万円ぐらいは出せるぞ!!
運転手「……ふん。早いな」
美女「なにを言って――あっ!」
黒服1「奥様ー!!」
黒服2「そいつからー!!」
黒服3「離れてー!!」
社長「……殺し屋と聞いていたが……知り合いかね?」
美女「……騙しててごめんなさい。SPなの。石油王の」
社長「しかし、それなら何故銃なんて撃ったのだろうか」
美女「分からないわ。怒ってるのかも」
運転手「違うな。どうしても止めたかったんだよ」
社長「それにしては手荒な――って、あの連中、物騒な物を持ってないかね!?」
美女「ど、どういうつもりよ!?
銃なんか持って……。
おーい!! もう逃げないから銃をしまってー!」
黒服「奥様ー! そいつから離れてー!」
美女「何? よく聞こえない」
数十メートル先から叫んでいる黒服の声は、波の音に掻き消されて正確に美女の耳にまで届いていなかった。
もちろん、歳をくっている社長の耳にも。
しかし、黒服の言葉を完璧に聞き取っていた者が一人だけいた。
運転手「…………凶悪な犯罪者がそばにいるからこの場を離れろ……だとよ」カチャ
運転手の掌には黒服が持っている物と同じ形状の物が握られていた。
社長「どういうことだってばよ」
運転手「こういうことさ。動くなよ?」
黒服1「その銃を捨てろ!」
黒服はようやく社長達のいる場所にまで辿り着いた。
その距離はおよそ10メートル。
銃口を運転手へと向ける。
運転手「やれやれ、問答無用で俺を撃ってればお前達の勝ちだったかも知れないのに……悲しいねぇ……」
運転手は美女の背後へと回った。
そして、美女の後頭部へと銃口を突きつける。
運転手「銃を捨てるのはそっちだ。
可愛い子の頭の中なんて見たくないだろ?」
----------------------------------------
大広間。
貴音「ただいま戻りました」ガラ
響「おつかれ、貴音」
貴音「すみません。響を倒してまで目指した頂点……掴めませんでした」
響「そんなこと気にしなくて良いぞ。一緒に頂点を目指して……また闘おうね!」
貴音「響」ジーン
P「一応言っておくが、アイドルだからな。お前達」
貴音「乗越えるべき壁は高いですよ」
亜美「しかし薄い」
貴音「再度挑戦しても勝てるかどうか……」
響「そんなに強かったの?」
貴音「自分の長所を最大限使ってくるといった感じですね。
あの声は来ると分かっていても目を開けていられません」
真「負ける姿が想像出来ないよね。
なんだかもう残りのメンバー全員そんな感じだよ」
P「まだまともに闘ってない奴もいるしな」
小鳥「春香ちゃんと伊織ちゃんは底を見せてませんよねー」
P「闘ってるんですけど、瞬殺ですからねー」
真&律子「」
小鳥「春香ちゃんが一番謎ですね。伊織ちゃんはほら……ペンチャックシラットって武術の名前を言ってますし」
あずさ「一体どんな武術なんでしょうか~」
P「インドネシアの伝統武道ですね。なぜそんなものを伊織が使えるのかは知りませんけど」
響「……なんでそんなこと知ってるのか、もはや疑問にも思わなくなってきたぞ」
小鳥「プロデューサーですからね」
P「どんな武術かは良く知らないんだけどな。
まあ、いずれ分かる事さ」
----------------------------------------
美希「あっ、でこちゃん発見」
伊織「でこちゃん言うな!」
美希「ラリアットなのっ!!」
伊織「!?」
伊織は美希のラリアットは身を屈めて躱した。
伊織「いきなりご挨拶ね!
というかラリアットって……美希、あんたプロレスで勝負するわけ?」
美希「ルチャ・リブレなの」
伊織「ルチャ?
……あぁ、メキシコ式プロレスの事ね。あの八百長が日常茶飯事の」
美希「」ピク
伊織「実戦性の欠片も無い見世物だから仕方が無いと思うけど」
美希「……違うの」ボソ
伊織「何? 何か言った?」
美希「ルチャ・リブレは一番華やかで一番格好いいキラキラできる格闘技なの!
八百長呼ばわりされたくない!」
伊織「……怒らなくても良いじゃない。
本当の事なんだし」
美希「むきぃー! もう怒ったの! マスク剥ぎデスマッチを所望するの!!」
伊織「マスク剥ぎって……マスクなんてお互いして無いじゃない」
P『……パンツを剥いでみてはどうだろうか』
美希「それ良いの! さすがハニー!」
伊織「……馬鹿馬鹿しい。あんたもいきなり何言ってるのよ」
P『って、ことでパンツ剥ぎデスマッチスタートだ』
伊織「ちょっ!? この変態!」
美希「泣いてわびるの! 八百長呼ばわりしたことを後悔させてあげる!」
美希は伊織へと走り寄った。
服を掴むと体を投げ出す勢いで地面へと伊織を叩きつける。
美希「続いてフライイングボディプレスなの!」
倒れた伊織に向かって美希がのし掛かる。
美希は体の下で伊織の肉体が軋むのを感じた。
美希「決まったの! ハニー! ミキ、キラキラしてたー?」
P『決まってないようだが?
パンツ剥ぎはどうしたんだ』
美希「今から剥ぐの」
伊織「剥がせるかこのド変態!」
美希「うわぁ! まだ起きてるの!」
P『だから決まってないって言っただろ。
とっととパンツ剥げよ』
小鳥『プロデューサーさん……あなた疲れてるのよ』
伊織「ルチャ・リブレだっけ?
受けてみてあげたけど、やっぱりたいしたことなかったわね」
美希「む」ピク
レスラーはタフネスはすごそうだけど、攻撃は効率より見た目だから他の格闘技に比べて劣ってる気がする
伊織「やっぱり台本がないと勝てないのがプロレスね」
美希「そんなことは無いの!
ルチャ・リブレは一番華やかで一番格好いいキラキラできる格闘技!
ミキ的には最強の格闘技なの!」
伊織「だったら私の一撃を受ける勇気はある?
私はあんたの攻撃をもう一回受けてあげても良いけど。
美希にその勇気はあるかしら。
その自信も無いのに最強とは片腹痛いわね」
美希「むむむっ……」
P『おーい。簡単に誘導されるなよ。言っておくが伊織は律子を瞬殺してるんだぞ。
良いからパンツをだな――』
真美『兄ちゃん、休もう。お仕事少し休もう。ごめんね、働かせ過ぎちゃったね』
響『沖縄がいいぞ。沖縄は良いとこだぞー』
美希「律子…さんがやれたのはどうでもいいとして、ここまで言われて引き下がる訳にはいかないの」
美希は立ち上がると胸を張って仁王立ちになった。
美希「プロレスの受けの凄さを見せてあげる!」
バキでも猪狩が言ってたな
プロレスは防御をしないから打たれ強いとかなんとか
プロレスは防御をしないから打たれ強いとかなんとか
P『タフそうには見えないけどなぁ……大人しくパンツを剥いでれば勝てただろうに……』
美希「ミキの打たれ強さは折紙付きなの。ハニーも驚くと思うよ!
ルチャドールは打たれ弱かったらやってられないの」
伊織「ふーん?」
伊織は立ち上がって埃を払った。
美希「さぁ、どこからでも掛かってくるの!!
ハニーにすごーい! って言わせたいから大技出来てね」
伊織「……承知したわ」
伊織は胸の前で合唱すると蛇が滑るような足取りで左足を前に出した。
重心は後ろの右足に9割が乗っているような状態でかなり低い。
正中線に構えるその様子は構えを極端に低くした空手のようでもあった。
伊織「一つ教えておいてあげるわ。
ペンチャックシラットは最強の武術よ」
低い構えからの溜が解放され、猛獣のような勢いで伊織が美希へと迫る。
伊織「足のジュルス!」
伊織は足の裏全体で押すような前蹴りを放った。
小鳥『ジュルス?』
P『たしか形って意味だったと思いますけど』
美希「あっ、これ危ないの」ヒョイ
伊織「!?」スカァァ
真『避けた!?』
亜美『ミキミキ、約束が違うっしょ→!』
真美『避けて正解だったとは思うけど、なんか納得いかないYO』
伊織「美希! 約束が違うわよ!」
美希「ごめんなさいなの。
凄く嫌な予感がするからその約束は無かったことにするの」
P『自由すぎるだろ』
伊織「べ、別に良いけどね」ピクピク
美希「血管が切れそうなの。大丈夫?」
伊織「」ブチィ
美希「あっ」
伊織「手のジュルス!」
猛然と迫った伊織は腕を横へと無造作に払った。
美希「うわっと! とったの!」ガシィ
伊織「こっちがね!」
次の瞬間、美希は手首を極めた伊織は身を沈め込ませた。
美希「イタタタタ!?」
折れないために美希は自ら地面に転がった。
そこに伊織が追撃し、頭を押さえて肘を振り下ろす。
美希「それは危なすぎ!」パシィ
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