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元スレ春香「アイドルマスター!(物理)」
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春香「トップアイドルってなんだろう」
千早「……Sランクアイドルの春香がそれを言うの?」
春香「千早ちゃんだってSランクアイドルでしょ?
千早ちゃんはトップアイドルってどんな感じか想像出来る?」
765プロの快進撃は今や生ける伝説となっていた。
所属しているアイドルが全てSランクアイドルの化け物事務所として業界に知れ渡った765プロは、今や話題が話題を呼ぶ状態で、凄まじい人気と利益を生み出す存在となっていたのだ。
千早「私は歌だけだから……トップアイドルが何かなんて考えたことも無いわ」
春香「……アイドル……アイドルを極めれば何でも出来ると思ってた……でも、実際はここまで来てもなにもままならないんだよ。千早ちゃん。
これだけの地位を手にしても手に入らない物がある。
千早ちゃんも分かるよね?」
千早「……えぇ、分かるわ。それで?」
春香「Sランクアイドルは同時に存在することもあるけど、トップアイドルはそうじゃありません!
私はトップを決めたい。
トップを決めて……私は、私は――」
P「おはよう、みんな!」ガチャ
春香「……おはようございます。プロデューサーさん!」
千早「おはようございます」
P「あれ? 二人だけか?」
春香「そうですけど」
P「おかしいなー。社長に呼び出されて来たんだけど」
春香「私もです」
P「なんの用事か聞いてるか?
こっちは何も聞かされてないんだが」
春香「聞いてますよ。プロデューサーさんにとってはお楽しみみたいなものですから、今ここでその内容を言ったりしませんけど」
千早「……みんな来たみたい」
千早がそう言うと事務所の入り口が慌ただしくなった。
かなりの人数の足音が聞こえる。
社長「キミぃぃぃぃ!! すごいよぉ! どうしたら良いのか分からないくらいすごいよぉ!」ガチャ
始めに事務所に飛び込んで来たのは社長であった。
彼は765プロのアイドル達がもたらした膨大な資金を目の当たりにしたその日から、少し精神をやられてしまっていた。
一般人では一生かかっても使い切れないほどの大金を生み出すアイドルが12人。
事務所にもたらされる利益は尋常なものでは無かった。
儲けることを第一に考えてこなかった765プロの社長にとっては、度を過ぎた金はむしろ毒であったのだ。
春香「私もです」
P「なんの用事か聞いてるか?
こっちは何も聞かされてないんだが」
春香「聞いてますよ。プロデューサーさんにとってはお楽しみみたいなものですから、今ここでその内容を言ったりしませんけど」
千早「……みんな来たみたい」
千早がそう言うと事務所の入り口が慌ただしくなった。
かなりの人数の足音が聞こえる。
社長「キミぃぃぃぃ!! すごいよぉ! どうしたら良いのか分からないくらいすごいよぉ!」ガチャ
始めに事務所に飛び込んで来たのは社長であった。
彼は765プロのアイドル達がもたらした膨大な資金を目の当たりにしたその日から、少し精神をやられてしまっていた。
一般人では一生かかっても使い切れないほどの大金を生み出すアイドルが12人。
事務所にもたらされる利益は尋常なものでは無かった。
儲けることを第一に考えてこなかった765プロの社長にとっては、度を過ぎた金はむしろ毒であったのだ。
P「落ち着いて下さい社長。今度は何があったんです?」
社長「しゅごいいいいい!」
P「分かりました。後は俺が何とかするので安心して下さい」
社長「頼むよキミぃ! 君だけが便りなんだ!」
社長に続いて入って来たのは音無小鳥。
765プロの事務員をやっている2×歳だ。
小鳥「ピヨ……しゃ、社長……人員増やしてください」
彼女はやつれていた。
忙しすぎる事務所のスケジュールに忙殺される寸前であった。
社長「でもティンと来る人材がいないんだよ。
今までの倍の給料を払うから頑張ってくれたまえ」
小鳥「その台詞聞き飽きましたよ……倍倍倍……いくらお金もらっても体は一つなんですよ!
もう限界なんです! 休みが欲しいんです!
こみ……お祭りに行く程度の休みは欲しいんです!」
P「小鳥さん……なんでそんなに追い詰められてるんですか……」
小鳥「プロデューサーさんみたいな化け物には分かりませんよ。
24時間働き通してもクマ一つ出来ないプロデューサーさんには」
P「ドーピングで限界突破してますからね」
小鳥「あやしい薬じゃ無いですよね?」
P「至って普通の栄養剤をフルミックスして飲んでるだけですよ」
小鳥「フルミックスって……大丈夫なんですか!?」
P「俺は大丈夫なんですよ」
小鳥「どう反応したら良いのか分かりません」
P「それに小鳥さん。仕事の負担を減らす方法は色々ありますよ。
例えば、音無さんが個人的に人員を雇うとか」
小鳥「早くそれをいって下さい」
音無小鳥は膝をついて泣いた。
P「律子はそうしてたから音無さんも当然やってると思ってました」
小鳥「そういう発想が思い浮かぶ暇もありませんでした」
P「……社長が社員を増員してくれたら一番手間が掛からないんですけどねぇ」
社長「びゃああああああああああああ!」
P「ティンと来るような人材は絶対に近づいてこない人間と化してしまいましたからね」
小鳥「早く正気を取り戻して下さい……社長」
P「セレブ御用達の高級料亭とかでリハビリをしてるんですけどね。
根が貧乏性なのか成果が見られなくて……」
小鳥「プロデューサーさんは大金が舞い込んでも変わりませんね」
P「栄養剤のおかげですかね」
小鳥「本当に大丈夫ですか? プロデューサーさん」
美希「小鳥、後ろがつっかえてるの」
小鳥「ご、ごめんね」
美希「ハニー! 会いたかったのー!」
美希はPに飛びついた。
P「毎日のように会ってるじゃないか」
美希「美希的には毎日じゃ無くて毎秒会っていたいな」
美希に続いて765プロのアイドルがぞろぞろと事務所内に入ってきた。
どうやら全員揃っているようだ。
亜美「あ→! 真美隊員、ミキミキが実にけしからんことをしていますぞ!」
真美「……これは罰が必要だね」
亜美「それが妥当でしょうな→!
して、どうしてやりますかな?」
真美「今は必要ないYO。
これで、決めるの」
そう言うと真美はポケットから一枚の紙を取り出した。
亜美「我慢が出来る女ですな→。真美は」
社長「全員揃ったみたいだね。では諸君。例のお題は考えてきてくれたかね?」
アイドル達が一斉に頷いた。
P「お題?」
社長「トップアイドルを決めるのに相応しいお題だよ。
彼女たちに考えてきて貰った」
P「すでにみんなトップアイドルじゃないですか」
社長「みんながトップアイドルというのは、おかしいと思わんのかね。
トップは一人だけなんだよ。キミ」
P「だからトップを決めるお題を考えてきて貰ったと?
事務所内で争ってなにになるって言うんです?」
社長「勘違いをして貰っては困る。
これは私では無く、彼女たちが望んだ事だ」
P「そんな……本当なのかお前達」
アイドルの中に口を開く者はいなかったが、社長の言葉を否定しないという単純な行動がそれを事実だと告げていた。
社長「全員揃ったみたいだね。では諸君。例のお題は考えてきてくれたかね?」
アイドル達が一斉に頷いた。
P「お題?」
社長「トップアイドルを決めるのに相応しいお題だよ。
彼女たちに考えてきて貰った」
P「すでにみんなトップアイドルじゃないですか」
社長「みんながトップアイドルというのは、おかしいと思わんのかね。
トップは一人だけなんだよ。キミ」
P「だからトップを決めるお題を考えてきて貰ったと?
事務所内で争ってなにになるって言うんです?」
社長「勘違いをして貰っては困る。
これは私では無く、彼女たちが望んだ事だ」
P「そんな……本当なのかお前達」
アイドルの中に口を開く者はいなかったが、社長の言葉を否定しないという単純な行動がそれを事実だと告げていた。
P「馬鹿げてる。一体なにになるって言うんだ、そんなことをして。
お前達は同じ事務所の仲間じゃ無いか」
貴音「仲間だからこそ」
P「……貴音」
貴音「認め合った仲間だからこそです」
真「ライバルとも思ってなければ、こんなことしませんよ。
自分がトップアイドルだと確信していたらこんなことする必要なんてないですから」
雪歩「お互いに認め合った最高の仲間だからこそ決めたいんですぅ」
やよい「自信が無いんですっ。自分が最高のアイドルだって言うことに」
あずさ「周りはみんな頂点に手を伸ばしてる子たちばかりですからね~」
P「お前達……そんなことを考えて……」
社長「……では、お題を書いてきた紙をこのミカン箱に入れたまえ!」
アイドルのみんなは各々紙を取り出し、社長の持つミカン箱へとそれを投入していった。
社長「ふぁああああああああああ!」
社長は箱をよく振りそれを混ぜ合わせる。
社長「キミぃ! 引きたまえ!」
P「俺がですか?」
社長「ここまで彼女たちを育てたキミが一番相応しい!
引きたまえ!」
律子「わ、私の努力も……まあ、プロデューサー殿の働きに比べれば微々たるものですが」
Pはミカン箱から紙を一つ取り出す。
二つ折りになっているその紙のお題はまだ何か分からない。
社長「広げたまえ!」
P「……はい」
その紙に書いてあったお題とは――。
P「……え!?」
社長「読み上げたまえ!」
P「でも……これは」
社長「早くしたまえ!」
P「お題は、拳で決める……です」
社長「紙をそこの机に置いておきたまえ!」
P「この場合はどうなるんですか?」
社長「常識的に考えたまえ!
多数決に決まっているだろう! キミぃ!」
P(12人で自由に課題を決めてくるんだったんだよな? 多数決って……)
Pはもう一度箱の中に手を入れた。
P(誰かがふざけて入れてたみたいだけど、今度はまともなお題が出てくれよ。
歌とかダンスとかいくらでもあるだろ)
社長「選び取りたまえ! そして、広げたまえ! そして、読み上げたまえ!」
P「な!?」
Pは紙を開いて驚愕した。
P「ちょっと、社長すいません!」
社長「や、止めたまえ!」
Pは無理やり社長から箱を奪い取ると中身を全て確認し始めた。
P「これも……これも、これも!
どれもこれも肉体的な対決だ!」
社長「返したまえ!」
社長はミカン箱をPから取り返すと満足そうに小脇に抱える。
歌とかダンスとかいくらでもあるだろ)
社長「選び取りたまえ! そして、広げたまえ! そして、読み上げたまえ!」
P「な!?」
Pは紙を開いて驚愕した。
P「ちょっと、社長すいません!」
社長「や、止めたまえ!」
Pは無理やり社長から箱を奪い取ると中身を全て確認し始めた。
P「これも……これも、これも!
どれもこれも肉体的な対決だ!」
社長「返したまえ!」
社長はミカン箱をPから取り返すと満足そうに小脇に抱える。
P「……お前達はいつから格闘家になったんだ?
俺が育ててたのはアイドルだったと思うんだが」
春香「プロデューサーさん。アイドルってなんですか?」
P「そりゃあ、芸能界で歌手やタレントをやって人に夢を与えてる奴のことだろ」
春香「なら、芸能界に所属していない一般人で私たちの誰よりも可愛くて、私たちの誰よりも歌が上手くて、私たちの誰よりも演技が上手で、私たちの誰よりも人気がある女の子はアイドルじゃないんですか?」
P「アイドル……かな? アイドル候補か?
まあ、いないだろそんな奴」
春香「アイドルは……理想のアイドル像は突き詰めていけば千差万別です。
でも、人に夢を与えることが出来なければアイドルじゃないんですよ」
P「だったら少なくともSランクアイドルの春香は立派なアイドルっていう事になるな」
春香「いいえ。
夢を見ることを恐れてしまった人間が夢を与える仕事なんて出来るはずありません。
最近の私は立派なアイドルだって胸を張ることが出来ないんです」
P「どういうことだ?
仕事が辛くなったのか?」
春香「違います。
ただの気持ちの持ちようです。
トップを決めたいんです。
トップが決まれば確固たる自信か上を目指す力かのどちらかを必ず得るはずなんです!
自分の見る景色が変わってくるはずなんです!」
P「だからって何で肉弾戦なんだよ。
おかしいと思わないのか? みんな!」
千早「思いません。
……健全な魂は健全な肉体に宿る。
私たちの誰がアイドルに相応しい気持ちと肉体の持ち主なのか、それを計るのには一番適した方法です。
みんなそれぞれ得意分野に違いがありますし、歌やダンスで勝負をして採点するとしても、人の好みなどの裁量が入ります。
でも、拳が奏でる戦いは違うんです。
最後まで立っていた人間が健全なる肉体と健全ならる魂を持っていたという事になる。
最後まで立っていたという単純な事実がトップであるという紛れも無い証になるんです!」
P「12人全員がそう思ってるのか?」
アイドルは無言で瞳に闘志を燃やした。
P「相談もなにも無しでみんなこの方法を選んだのか?」
少しの間、皆が顔を見合わせる。
そして頷いた。
春香「分かってましたから。
これが唯一にして絶対の方法だって」
P「…………よし! わかった!
止めても無駄そうだしな。このお題を実行しよう。
ただし、最低限のルールを設けさして貰うぞ。
期日は一ヶ月後に控えてる大型連休だ。
それで良いな!」
社長「はい!」
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健全な精神は健全な肉体に宿るといいのに(現実はそうではない)
っていう風刺なのに、全く逆の意味にして使うから体育会の糞さがわかる
っていう風刺なのに、全く逆の意味にして使うから体育会の糞さがわかる
一ヶ月後。
765プロの面々は車で長い距離を移動し、ある場所へと訪れていた。
P「……ここだな」
響「かなり古くさい旅館だぞ。
……ん? 海、海の匂いがする!」
P「この旅館の向こう側はすぐに海だからな。
……ここはかつてリゾート開発が行われていた場所なんだが、見事に失敗してすっかり寂れてしまっている。
貸し切りだ」
響「やった! 貸し切りだ! 海だ!」
P「泳げないけどな」
響「え?」
P「この辺りは波が激しいんだ」
響「……ぬか喜びさせないで欲しいぞ」
P「さて、今日は長旅の疲れをここで癒すぞ。
本番は明日からだ。
今日はお題実行に当たっての会場とルールの説明を行う」
響「会場?」
P「俺が準備した会場だ。
その説明は後だ。とりあえず、チェックインを済ませるぞ」
旅館の中は外観と違い小奇麗であった。
そこそこ広い旅館であるが、老人達が数人で切り盛りしている。
BBA「お待ちしておりました。こちらへどうぞ。
貸し切られていますので、部屋はご自由にお使い下さい」
P「後は大丈夫です。
もうここも30回目ですから」
BBA「はぁ……そうですか?」
美希「こんな旅館に30回も来てたの?
なにしに来てたの?」
P「こら美希!
こんな旅館とはなんだ!」
BBA「構いませんよ」カーッ!ペッ!
美希「危ないの! 唾を吐いてくるとか狂気の沙汰なの!」
伊織とかやよいとかは体格差から打撃が不利だからサブミッション専攻とかかな
あくまでも「スポーツ」なのか「喧嘩」なのか、本気でやるには優劣が決まり過ぎる
琉球や柔道と本気で路上喧嘩とか死人が出るレベル
あくまでも「スポーツ」なのか「喧嘩」なのか、本気でやるには優劣が決まり過ぎる
琉球や柔道と本気で路上喧嘩とか死人が出るレベル
BBA「では失礼いたします」
老婆はよぼよぼとその場を後にした。
P「部屋はみんな好きな場所を使ってくれて構わないが、まずは大広間だ」
美希「そこに何があるの? 料理?」
P「料理も頼めばいくらでも持って来てくれるぞ。
でも、まずは……これを見て欲しかったんだ」
そういうとPは襖の前に立ち、大きく開け放った。
美希「な、なにこれ?」
P「Computer」
美希「発音超良いの!!」
60畳ほどのだっだぴろい大広間の一角に備え付けられているのは多数のモニターとそれを制御しているとおぼしき機械であった。
P「見ての通りコンピューターだ。
みんな入ってくれ」
やよい「プロデューサー、これ何に使うんですかー?」
P「隣にある高い建物があるのが窓から見えるだろ?
このコンピューターはあの建物のなかに設置されたカメラの制御を行う為のものなんだ」
Pがコンピューターを起動させると、建物の中のハイビジョンな映像が用意されているいくつもの画面に映し出された。
P「明日、お前達にはあのビルの中でサバイバルマッチを行って貰う」
やよい「うっうー! プロデューサーがノリノリですー」
P「早く見せたかったんだ。
この一ヶ月間頑張って準備してたから」
やよい「どういうことですかぁー?
プロデューサーはこの一ヶ月お仕事がいっぱいでしたよね?」
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