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元スレ春香「アイドルマスター!(物理)」

みんなの評価 : ★★
レスフィルター : (試験中)
P「仕事が終わった後に毎日ここに来て準備してた。
機材の持ち込みや設置、電源の確保から何から何まで全てやった」
やよい「すごいです!」
P「だからちょっと楽しみだったんだよな。この日が来るのが」
伊織「所でサバイバルマッチってどういう事なの?」
亜美「いおりんはせっかちですな→」
真美「ストレスがたまりますぞ→」
伊織「うるちゃい!」
真美「亜美隊員。どこかの間抜けが自分の舌を噛んだようです!」
亜美「甘噛みだ。奴はまだ生きている!」
P「で、ルールなんだが」
亜美「華麗にスルー!」
P「先も言ったように勝負形式はサバイバルマッチ。
お前達にはビルの中で自由に戦いあって貰う。最後の一人が決まるまでな。
相手が死にかねない攻撃やトラップの設置は禁止。
あと、顔面への攻撃は無しだ。アイドルだからな」
貴音「質問があります」
P「なんだ?」
貴音「武器の使用は規定の範疇でしょうか?」
P「みんなが良いんなら良いんじゃないか?
どうだ? みんな」
春香「武器が無い武術なんて……」
千早「問題ありません。真っ向から叩き伏せます」
P「構わないようだな」
貴音「分かりました」
P「俺は明日ここでお前達の戦いの全貌を見ておくからな」
美希「絶対にトップアイドルになるから見ててねハニー」
P「HAHAHA! 期待して見てるぞ!」
それからは皆で食事を取り温泉にも入り765プロ特有の和気藹々とした様子で時間が流れていった。
しかし、Pにはそれが嵐の前の静けさであることが分かっていた。
P「そういえば社長は?」
小鳥「さぁ? 一緒の車に乗って宿の前で降りたはずですけど」
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翌日。
ビル一階に集結したのは総勢14名。
中は所々風化が見られたが、深刻的なまでの酷い劣化は見られない。
P『よし、こっちの準備はOKだ』
ビルの一階に館内放送の容量でPの声が響いた。
集音機のみならず、スピーカーも至る所に取り付けられていた。
美希「ハニー、聞こえてるー?」
P『聞こえてるぞ。大枚叩いて買った高感度カメラもそこら中に設置してあるからな。
そろそろ始めたいと思うんだが……音無さん、律子、なにやってんだ?』
音無&律子「え?」
P『え? じゃないだろ。なんでそっちにいるんだよ』
律子「だって私も参加しますし」
音無「同じく」
P『トップアイドルを決める戦いなんですけど。
……得に音無さん。なにやってるんですか』
小鳥は両膝と両手をついて震えた。
小鳥「わ、私には参加資格が無いって言うんですかー!
トップアイドルになる資格は無いって言うんですかー!」
P『アイドルじゃ無いでしょ。
まあ、別に構いませんけど。美人ですし十分にアイドルの素質はあると思いますから』
小鳥「でしょー?」
美希「……潰すの」ボソ
P『なにやら不穏な言葉をマイクが拾ったが今日はそれが目的だから良いか。
くれぐれもやり過ぎるなよ。
だったらみんな20分間の猶予を与えるからバラバラに散ってくれ。
本番の合図をするからそこからが潰し合いの始まりだ』
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一方その頃。
社長「心が洗われるようだ。
激しい波の飛沫が心に染みるようだよ」
社長は堤防に昇り海を眺めていた。
社長「砂浜がある場所に行ってみたい。少し歩けばあるだろうか?
……ん? あれは……」
社長は少し離れた場所に同じよう海を眺める美女を見つけた。
その美女は海をぼんやりと眺め溜息をついては海の方へと足を踏み出しては引っ込めていた。
社長「ティンときた。
あれは自殺だ。
そうと決まれば……」
美女「はぁ……」
美女がまたもや海に足を踏み出したとき――
社長「びゃああああああああ!」
美女「きゃああああああああ!」
----------------------------------------
大広間
P「さて、スタートのひぶたは切ったが、今のところ動きは無いな」
Pは大広間で浴衣を着てくつろいでいた。
モニターの前でビールとつまみを用意し、完全に観戦モードである。
P「今更だが……やっぱりこれでトップアイドルが決まる気がしない」
Pがそう呟いたとき、モニターの一つに動きがあった。
そのモニターには美希と小鳥が同時に映っている。
Pはテレビでも操作するようにチャンネルで一番大きな画面にそれを映し出した。
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美希「見つけたの小鳥」
小鳥「美希ちゃん……私も始めに戦うのは美希ちゃんだとぁ!?」
問答無用で殴りかかった美希の拳を間一髪で小鳥が回避する。
小鳥「顔面! 顔面はルール的にアウトですよ!?」
美希「牽制だから良いの。当てる気は無いの」
小鳥「でたー! 拡大解釈!!」
美希「いくよ小鳥。ここからは本気なの」
小鳥「……フフ」
美希「……何がおかしいの?」
小鳥「私がなんの勝算もなくこの戦いに参加するとでも?
美希ちゃん。あなたに勝ち目はないですよ!」
美希「……」
小鳥「今それを……証明してあげます」
小鳥はそう言うと左足を大きく前に出し、姿勢を低くした。
両手は握り拳をつくり顔の前に持って来ている。
P『……これはっ!』
小鳥「ふふっ、プロデューサーさんはこれがなんだか分かってるようですね」
P『パンツが丸見えじゃ無いですかぁ! やったー!
なんで小鳥さんはいつもの服なんです?』
小鳥「……あ、あまり見ないで下さい」
美希「小鳥! お色気作戦とは卑怯なの!」
美希は小鳥に猛然と迫った。
美希が拳を振り上げた瞬間、小鳥の太股がミキリと音を立てる。
爆発的な筋力で放たれた蹴りが美希の側頭部を襲った。
美希「にょわ!?」
間一髪躱した美希であったが、驚くべきことが起きていた。
P『これはっ――!』
小鳥は蹴りを放った状態で大きく宙へと跳び上がっていたのだ。
黒の下着はもちろん、スジまで見えている状態である。
P『カラリパヤットゥ!』
地に降り立った小鳥は低い姿勢でゆらゆらと体を動かしていた。
美希「あ、あぶなかったの。危うく首を持って行かれるところだったの」
P『美希。お前に勝ち目は無いと思うぞー』
美希「なんでそんなこと言うの!?」
P『だって小鳥さん結構ガチじゃん』
美希「……頭に来たの。美希の本気を見せてあげるね」
小鳥「大けがする前に棄権した方が良いですよ?」
美希「カランパッツァンだかカリントーだか知らないけど調子に乗らないで欲しいの」
P『カラリパヤットゥな。インドの南部発祥の武術だ。その動きは――』
小鳥が再び美希に飛び掛かった。
P『鳥人とも評される』
脅威的な跳躍力と共に繰り出される蹴りはまさに必殺であった。
その一撃が美希の胸を抉る。……かと思われた瞬間、それはまたもや空を切った。
小鳥「ピヨッ!?」
美希「残像なの」
P『残像か』
いつの間にか小鳥の背後に回り込んでいた美希は小鳥の首を足首で挟んだ。
美希「美希が一番好きな格闘技教えてあげるね!」
足の力で地面に投げつけられた小鳥は衝撃に耐えきれず突っ伏した。
美希「一番華やかで一番格好いいキラキラできる格闘技!
それが――!」
小鳥の背中に美希が体を投げ出す。
全体重を受け、小鳥は肺の中の空気を全部吐き出した。
美希「ルチャ・リブレなの!」
P『つまりはメキシカンプロレスか』
小鳥「ちょ……これ、きつ……」ガク
美希「勝利!」
――小鳥敗退
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一方その頃。
社長「そうか……夫が浮気を」
美女「彼はイケメンだし石油王だし優しいし完璧なの。だからこんな事もいつかはあり得るかも知れないって決心はしてたのに」シクシク
社長と美女は一緒に海を眺めていた。
社長「まあ、待ちたまえ。
まだ浮気をしていると決まった訳では無いのだろう?」
美女「絶対に浮気よ!
最近は私にこそこそして何かやってるし、彼は石油王なのよ!?」
社長「まあまあ、海でも見て心を落ち着けようじゃないか。
マジックをみたいかね? 得意なんだが」
美女「結構よ」
社長「……そうかね」
美女「……ところであなたは何故こんな場所に?
それと、その箱は?」
社長「社内旅行でね。
この箱はミカン箱だよ」
美女「……?」
黒服「いたぞ!」
美女「え? あ!」
社長「どうしたんだい」
社長は美女の目線を追い、にこちらへ駆け寄ってくる3人の黒服に気がついた。
社長「君の知り合いかね」
美女「…………いいえ。知らないわ。
でも、私は石油王の妻だから。敵対している組織が私の命を狙っているのかも」
社長「組織? 殺し屋かね!?」
美女「あいつらに捕まるときっと私の命は無いわ! 助けて!」
社長「と、とりあえず110番に連絡を――」
美女「やめて! 私の夫は石油王なのよ!」
社長「ど、どういう意味かね?」
黒服1「ようやく追い詰めましたよ」
黒服の三人組は荒い呼吸で社長と美女を取り囲んだ。
社長「びゃあああああああああああああああああああ!」
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大広間
小鳥「」ガラ
P「お帰りなさい」
小鳥「絶対に優勝出来ると思ったのに」シクシク
P「カラリパヤットゥなんてどこでならったんですか?」
小鳥「通信教育で……ダイエットのためにともう何年も続けてます」
P「それで不摂生をしてるのにその体型を維持できてるんですか。
まあ、通信教育だと底が知れてますよね」
小鳥「まさか美希ちゃんがあそこまで動けるとは」
P「アイドルですからね」
小鳥「アイドルって凄い」
P「あ、こっちでも始まりそうだな」
小鳥「私も観戦しよっと。
ビールとおつまみ追加で」
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貴音と響は壁も無くデパートのように広い空間で対峙していた。
貴音「まさか、始めに出会うのが響とは……これも運命でしょうか」
響「うぅ……貴音とか」
貴音「いざ尋常に」スラ
響「ちょっとまったー!!
スラってなに!?
手に持ってるそれなに!?」
貴音「? 刀ですが」
響「」ガタガタガタガタ
貴音「大丈夫です刃は潰してありますし、先も丸めてあります」
響「なんだ。吃驚したぞ」ホッ
P『馬鹿かー? まともに当たったら死ぬぞー』
響「プロデューサー! 自分大丈夫だぞ! 見ててね!」
柔術
空手
中国拳法
ムエタイ
コマンドサンボ
武器娘がでてくるのかしら
空手
中国拳法
ムエタイ
コマンドサンボ
武器娘がでてくるのかしら
貴音「痛みを感じぬように仕留めてあげます」
P『仕留めるなよ?』
響「貴音には悪いけど。
勝つのは自分さー」
響は両手を前に出し、やや内股気味に構えた。
小鳥『響ちゃん、完全にビビってますね』
P『いや……これはもしかして』
貴音「お覚悟ッ!!」
貴音が響に上段から斬りかかった。
小鳥『早い!』
早々に勝負がついたかのように見えたその瞬間、刀の軌道は響の脳天から逸れていた。
刀の軌道が逸れたまさにその直後、同時に響の体が前に進む。
P『受け流した! やっぱりこれはっ――!』
響「ハッ!!」
気合いと共に響の正拳突きが唸る。
P『これは琉球空手か!?』
鈍い音がビルを振動させる。
反撃に出たと思われた響が仰向けで倒れていた。
P『ん?』
小鳥『あれ?』
追い打ちを貴音が掛けるが、響はそれを転がって躱す。
響「うわぁ!?」
小鳥『プロデューサーさん。これは一体……』
P『……投げ技ですかね。刀に気を取られていましたが、刀を持っているからと言って超接近戦が出来なくなるわけじゃない。
おそらく、貴音は剣術以外にも合気道のような技を使えるのでしょう』
小鳥『つけ込む隙を与えませんねぇ』
響「ぐっ!」
貴音「はぁっ!」
貴音が一方的に攻めて何とか響が凌いでいる状態が続く。
貴音「ここまで凌ぎきるとは!」
響「か、空手は元々、刀との戦闘を考えて作られている部分もあるんだぞ。
だから当然さー!」
P『想定するなら誰にでも出来るけどな。
やっぱり武器相手だと押し切られるのがオチか』
響「ちょっ!? 自分の流派は時代の変化の影響を受けつつも、最もトーディーに近いと言われてるんだぞ!
だから対武器戦は慣れてるの!」
小鳥『トーディー?』
P『大陸から沖縄に伝わった空手の原型ですよ』
貴音「なるほど。ならもう少しペースを上げても良さそうですね」
響「あぁ!? ちょ!? 無理ぃぃ!!。
う、うぅ……チョープ!」
貴音はそのチョップを紙一枚の距離で躱して見せた。
腕を振り下ろした響に完全な隙が生まれる。
貴音は響の攻撃を避けると同時に、すでに刀を振り上げていた。
貴音「幕です」
響の脳天に高速の刀が振り下ろされる。
ハム蔵「ヂュ!」
貴音「!?」ピタァ
刀は響の頭に現われたハムスターの存在によって止まった。
響「ハム蔵!? ちゃんとプロデューサーとお留守番してろって言ってたじゃないか!」
ハム蔵「ヂュ!」
響「でも……」
ハム蔵「デュ!」バチーン
響「いたぁ!?」
ハムスターにビンタを食らって響が床に転がる。
ハム蔵「デュ!」
響「うぅ……分かったぞ。
もう出し惜しみは止めるさー」
貴音「……響、あなたが奥の手を隠しているのは分かっておりました。
始めにあなたを地面へと叩きつけた際、妙な感触が腕に伝わって来ましたので。
……背中に隠している物……見せて貰いましょうか」
響「トンファーさー」スッ
貴音「なるほど。
では、ここからが本番……と言うことでよろしいのですね?」
響「ここぞという所で格好良く出す作戦だったのに……。
ハム蔵、離れた場所で見てて」
響の構えはトンファーを持って全く変わらなかった。
貴音は正眼で構え、間合いを計る。
小鳥『……実際、トンファーってどうなんでしょうね。
間合いも変わりませんし、空手家のように鍛えられた拳があれば無用の長物なのでは?』
P『響がどこまでトンファーを使いこなせるか。
そこが勝負所ですね。
貴音の絶対有利はそうそう揺らぎませんよ』
貴音「わたくしの方が有利だそうなので、こちらから攻めますね」
小鳥『え?』
響が間合いを調節していたため、刀の攻撃範囲でもあと数歩はいると思われていた状態から貴音が仕掛けた。
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