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    元スレ勇者「ここが500年後の世界か……」

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    みんなの評価 : ★★★
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    151 :

    わくわく

    152 = 104 :

    BADENDフラグを折れずに来てしまったか

    153 = 1 :

    覇者「さて、愚かな少女よ」

    「!」

    覇者「いっておくが楽に死ねると思わない方がいい。
       まず耳を裂き、鼻を削ぎ、目を抉る。そして手足を斬り、最後に首、だ」

    「い、いや……」ガタガタ

    覇者「君は勇者様を侮辱したのだ。これぐらいの苦しみは当然だろう?
       魔王を倒しこの世を救った英雄を否定したのだからね」チャキッ

    「たっ、たすっ……」ガタガタ

    覇者「まず、耳からもらおうか」スッ

    (助けて……お父さん、お母さん!)

    (助けて……昨日のお兄さん!)

    (助けて……)

    ──勇者様ァ……!

    剣が振り下ろされる。

    154 :

    あぁもう寝ないと……
    ニートの人朝まで保守よろしく

    156 = 1 :

    ガキンッ!

    剣は少女に届かなかった。

    「え……?」

    覇者「むっ!?」

    剣を受け止めたのは、勇者だった。

    「お兄さんっ!?」
    覇者「キサマ、勇者侮辱罪の共犯者の……! いったいどこから湧いて出たっ!?」

    勇者「さあて、どこからだろうねえ……(500年前、だったりして)」

    観衆がざわつく。

    「なんだアイツ!?」 「今突然現れたよな!?」 「魔法使いか!?」

    勇者(時空使い……とんでもない場面に送ってくれたもんだな。
       反応が少しでも遅れてたら、いきなり斬られて死ぬとこだったぞ……)ドキドキ

    勇者(だが、少女の処刑にはギリギリ間に合ったようだ!)

    157 :

    時空使い×勇者マダー

    158 = 104 :

    いやむしろブレのある術でギリのところに間に合わせたのって奇跡だろ

    159 = 1 :

    「バカぁっ!」

    「お兄さん、どうして来たの!? あのまま逃げてれば、助かったのに!」

    勇者「いっただろ? 必ず救ってやるって」

    「でも……!」

    勇者「大丈夫だ。一ヶ月前の俺とは少し違う」

    「一ヶ月?」

    勇者「──い、いや、昨日の俺とは少し違う」

    覇者「ふん……。まぁいい、処刑のジャマはされてしまったが、
       どうせ君も探し出して処刑するつもりだったのだ。手間がはぶけた」チャキッ

    勇者「………」

    勇者「覇者、戦う前に一つだけ聞きたい。
       アンタ、今のこの町を500年前の勇者が見たら、なんていうと思う?」

    160 = 19 :

    イケメン!

    161 = 22 :

    寝れないじゃないか

    162 = 1 :

    覇者「愚問だな。お喜びになるに決まっている!
       “よくぞここまで町を発展させ、私の名誉を語り継いでくれた、ありがとう!”
       とな!」

    覇者「その証拠に、勇者像も我々に優しく微笑みかけているではないか!」

    覇者が誇らしげに勇者像を指さす。

    勇者「ふーん、俺は全くの逆だな」

    勇者「勇者はきっとこういうと思う」

    勇者「見るに堪えない、と」

    覇者「なにぃ!?」

    勇者は勇者像の前に立った。

    「なんだ?」 「剣を構えたぞ……?」 「アイツなにをする気だ?」

    勇者「──だからもう、見なくていいようにしてやる」

    163 = 1 :

    ザンッ!

    勇者は──勇者像を真横に斬り捨てた。

    「えっ……!」

    覇者「なっ!?」

    ズズゥゥゥ……ン……

    「勇者像が倒れたぞ!」 「ひ、ひどいっ!」 「な、なんてことをっ!」

    勇者(ちょっとやりすぎたかな……。だが、このぐらいの荒療治が必要だ……。
       この『勇者の町』には……)

    覇者「あ……ああ、あ、あ……ゆ、勇者様が……勇者様が……」ワナワナ

    覇者「お、お倒れに……」ワナワナ

    覇者「あああああ~~~~~!」

    覇者「うわあああああ~~~~~!!!」

    164 = 104 :

    対等では無理だから精神に揺さぶりかけたか

    166 :

    眠い

    167 = 1 :

    勇者「聞けっ!」

    勇者「アンタらが絵本で読んで、像まで建てて崇めていた勇者ってのは!
       重い税金かけて! 逆らう者は次々殺して! こんな少女まで不幸にさせる!
       そんなヤツだったのかっ!」

    勇者「違うだろぉっ!」

    勇者「たった一人で魔王に挑んでまで、勇者が守りたかった世界ってのは!
       皆で勇者一族の顔色うかがって! 勇者一族は剣と魔法で皆を弾圧する!
       そんな世界だったのかっ!」

    勇者「違うだろぉ……!」

    勇者「ハァ……ハァ……」

    「お兄さん……」

    ざわつく観衆。

    覇者「罪人風情が知ったようなクチを聞くじゃないか……!」

    覇者「!」ハッ

    覇者「なるほど、キサマの魂胆が読めたぞ。罪人め……」

    168 = 19 :

    死亡フラグ!

    169 = 35 :

    やべーかっこよすぎ

    170 = 1 :

    覇者「町民どもを扇動し、頭を混乱させ、暴動でも起こさせることで、
       死刑執行から逃れようとしているな?」

    勇者「そんなんじゃない。ただ……いいたいことをいいたかっただけだ」

    覇者「せめてもの強がりか。だが、残念だったな。
       仮に町民らが暴れても、私にはあっという間に鎮圧する武力がある」

    覇者「マスター流剣術道場の門下生たちも、魔法学校に所属する魔法使いも、
       全て私の配下なのだからな」

    覇者「勇者侮辱罪に加え、まさか勇者像をも斬り倒すとは……。
       一瞬で首をハネるだけではとても飽き足らん!」

    覇者「キサマはこの手で捕え、三日三晩拷問した後、晒し首にしてくれる!」ジャキッ

    勇者「……かかって来いっ! その根性叩き直してやる!」

    171 :

    日本語でしゃべれや

    172 = 166 :

    チュンチュン

    173 = 69 :

    大賢者さんと師範さんはどこいった?

    174 = 1 :

    すると、観衆の中から二人の男が現れた。

    師範「覇者様、その罪人の処刑、我々にやらせてもらえないでしょうか?」

    大賢者「えぇ、勇者像を斬り倒すほどの大罪人……。
        そんな輩を斬ってしまえば、あなたの剣が汚れてしまいましょう」

    勇者(コイツら……)

    覇者「ふむ……それもそうだ」

    覇者「この罪人の処刑は二人に譲ろう」

    師範&大賢者「ありがとうございます」

    二人とも、それぞれ世界的な剣術道場と魔法学校の長である。
    自分たちの力を満天下に知らしめる機会を常に求めている。

    勇者は彼らにとって、格好の宣伝材料であった。

    175 :

    あっさり

    176 = 1 :

    師範&大賢者「ジャンケン、ポン」バッ

    師範「俺の勝ちだな、大賢者殿」

    大賢者「くそっ……!」
       (勇者像を斬り倒した最悪の罪人を始末する……最高の舞台だったのに……!)

    勇者(おいおい、ジャンケンで決めるなよ……)

    師範「さて、この俺が相手をしてやろう。クズめ」

    勇者「昨日は惨敗だったがな……今日はそう簡単にはいかないぞ」

    師範「ほう、たった一晩でなにが変わったというのだ?
       まさか、昨日は手加減していたとでもいうつもりか?」

    (とてもじゃないけど、師範様には敵わないわ!
       お兄さん、逃げてぇっ……!)

    師範「先手は譲ってやろう。さあ、かかって来い」

    177 = 35 :

    ジャミとボンズが頭に浮かんだ

    178 :

    >>177
    ゴンズじゃね?

    179 = 35 :

    >>178
    書いた瞬間に思った・・

    180 :

    >>179
    ドラクエバカにしてんのか?

    181 = 1 :

    ガギィンッ!

    勇者の先制攻撃。
    師範も危なげなく受けるが──この一撃で全てを理解した。

    師範(この男……強くなっている!)

    師範(バカな、昨日はこの俺に全く歯が立たなかった相手が……
       たった一晩で俺を脅かしかねない技量を身につけただと!?)

    師範(どういう手品を使ったんだ!?)

    勇者(コイツ、もう俺が強くなったことに気づいたな……。
       できれば油断している間に倒したかったが……やはりさすがだな)

    師範「面白い。それでこそ、俺の獲物に相応しい」チャキッ

    勇者「ここからが本番だ……!」チャキッ

    182 :

    私怨

    183 :

    ジャンケンと言えばギニュー特選隊

    184 = 1 :

    今度は師範が仕掛ける。
    パワー、スピード、テクニックを備えた500年後の剣術が勇者を襲う。

    ガギィンッ! ギィンッ! ガギィン!

    しかし、勇者もそれらを全ていなしてみせた。

    「お兄さん……すごい……!」

    「なんなんだ、あの男!?」 「師範とまともにやり合ってる」 「信じられない!」

    勇者に剣術を教えた伝説的剣士である師匠、その子孫である師範。
    そんな男と互角に剣を交える謎の旅人。

    観衆が再びざわめいた。

    覇者「なるほど、犯した罪に比例する程度の剣の腕は持ち合わせているようだ。
       勇者像を斬り倒してみせたのも、マグレではなさそうだ」

    185 :

    おもしろいな

    186 = 1 :

    覇者「だが……師範の腕はあんなものではない」

    キィンッ!

    間合いを取る両者。

    師範「恐れ入ったぞ。まさか、ここまで俺と張り合えるとはな」

    勇者(余裕だな……こっちは全力で飛ばしてるってのに)ハァハァ

    師範「褒美に見せてやろう……あらゆる剣術の頂点に立つマスター流剣術の強さを。
       そしてその頂点に立つ、この俺の強さを!」

    ガゴォンッ!

    師範の豪快な一閃。
    剣でしっかり受け止めたはずの勇者が──吹っ飛んだ。

    ドザァッ!

    勇者「うぐぁっ……!」

    師範「やるな。俺の本気を受けられるのは、覇者様くらいのものと思っていたが。
       もっとも覇者様はキサマのように、無様に吹き飛びはしないがな」

    勇者(くっ……やはり500年の差……一ヶ月で埋められるほど甘くない、か!)

    187 = 68 :

    魔法剣・・・!

    188 = 1 :

    師範「遊びは終わりだっ!」

    ドガギィンッ! ズガギィン! バギャァン!

    勇者が剣を受けるたび、とても剣が奏でているとは思えない轟音が鳴り響く。

    勇者(なんてデタラメなパワーだ! しかも速さもタイミングも申し分ない。
       あまり受けてると、剣を折られる! そうなったら終わりだ!)

    師範「どうした、少しくらい反撃してみろっ!」

    ガギィンッ!

    勇者(一撃受けるたびに、全身にシビレが走る……!)

    勇者(あとに大賢者と覇者も控えてるんだ……これ以上、時間はかけられない!)

    師範「ハァッ!」ブオンッ

    勇者「“ギガフレイム”ッ!」

    ボゥオアァッ!

    師範「なにっ!?」

    190 = 1 :

    ギガフレイム、炸裂。
    賢者の研究の結晶である炎が、師範に向かっていく。

    師範「この程度の炎、切り払ってくれるわっ!」

    ブオンッ!

    師範「ふん、『ギガ』系呪文など、この俺には通用しない──」

    師範「!?」

    勇者がいなくなっていた。

    師範「ど、どこへっ!?」

    グサッ!

    上から降って来た勇者が、師範の右肩を突き刺した。

    師範「ぐあぁっ! キ、キサマァ……!」

    勇者「これでもう、満足に剣は振れないだろう。降参しろ。
       回復呪文も進歩してるだろうから、なんとかなるだろ」

    191 = 112 :

    >>189
    デスタムーアvsダークドレアムの戦闘思い出した

    192 :

    読んでてなんか燃えるわ

    194 :

    人間がDNAレベルで進化するには最低でも7世代かかる
    500年程度だと技術は進歩しても人間自体は進歩しない

    195 = 1 :

    師範「剣士同士の戦いで魔法とは……卑怯なっ!」

    勇者「悪いな、こっちは大罪人だ。使えるものがあったら使わないとな」

    師範「くぅっ……! 左腕だけでもキサマ如きっ!」ブンッ

    勇者「さすがに、片腕相手には負けられないっ!」

    ザンッ!

    次は脇腹を切り裂く。むろん、浅手に抑えてある。

    師範「がぁっ……! ぐぅぅっ、こ、こんなハズが……!
       師匠様の子孫であるこの俺が……! こんなクズに……!」

    勇者「なぁ……」

    勇者「アンタ……かつて勇者に剣を教えたっていう師匠を尊敬してるか?」

    196 :

    ゼンブ!マシマシ!チョモランマ!

    197 = 19 :

    イケメン!抱いて!

    198 = 1 :

    師範「と、当然だっ! マスター流剣術を創始し……打倒魔王に貢献した……
       歴史上五本の指に入るであろう剣士だっ! 尊敬しないハズがないっ!」

    勇者「そうか。じゃあ、その大先輩から伝言をもらってるから、聞いてくれ」

    師範「?」

    勇者「バカヤローッ!!!」

    バギャッ!

    師範「ごえぁっ!」

    師範は勇者に殴り飛ばされた。

    勇者(師匠……きちんと伝えましたよ。パンチのおまけつきで……)

    199 :

    なにこのイケメン

    200 = 1 :

    剣士としては世界最強クラスであろう師範が、一対一で敗北した。

    「師範様が……ウソだろ!?」 「あんな罪人に……」 「なんなんだよアイツ……」

    気を失った師範が、門下生たちに運ばれていく。

    勇者「さぁ、次はアンタだったな、大賢者!」

    大賢者「ふん、奇策が当たったマグレ勝利でいい気にならないで下さいよ。
        そして、マグレは二度続くものではありません」

    大賢者「“メガフレイム”が限界と思いきや、“ギガフレイム”も使えたとは……。
        もしや、さらに上の魔法も使えるのですか?」

    勇者「いや……“ギガフレイム”が最高だ」

    大賢者「あなたはウソがつけないタイプのようですね。正直でよろしい。
        そして自分の浅はかさを呪いなさい。
        その程度の魔法で、私に勝とうなどという浅はかさを……」

    大賢者「“テラフレイム”」

    昨日、勇者を焼き焦がした炎が、再び勇者に襲いかかる。


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