元スレ幼馴染「超能力?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 1 :
翌日――夕方、公園
男「来てないなぁ……」
幼「来てないね~~」
女「来てないですね」
男「女さんもついてきて貰っていいんですか?」
女「はい、言いだしっぺの法則ですから」
幼「よ~~~し、少女ちゃん家に行くぞ~~」
男「そうだな」
102 = 1 :
―――
少女「パパの……嘘つき」
母「……少女」
トゥルルルルル
母「はい。もしもし」
母「え……夫が?」
母「は、はい! わかりました!」
母「某病院ですね! はい、今すぐに向かいます!」
母「少女! 病院に行くよ!」
少女「え? どうして?」
母「いいから!」ギュッ
少女「マ、ママ?」
―――
103 = 1 :
少女の家
男「き、緊張するなぁ」
幼「へ、へたれ~~」
男「お前の方がガチガチじゃないか」
女「さっさとインターホン押してください」ポチ
ピンポーン
男「あ」
幼「あ」
女「……出ませんね。留守ですかね?」
男「そうかもな」
幼「帰ろうっか?」
女「仕方ないですね」
104 = 1 :
―――
某病院
医者「色々手を尽くしましたが」
母「そ、そんなぁ」
少女「え……パパ、大丈夫なの?」
母「うぅ……少女、少女!」
少女「どうしたの?」
看護婦1「かわいそうに」
看護婦2「まだあんなに小さい子なのに」
少女「ねぇ、ママ」
母「うぅ……ぅ」
少女「どうしてママは泣いているの……?」
―――
105 :
言いにくいんだけど・・・正直つまんないです
106 :
>>105
んなこと言わんでもええやろ黙ってろ
107 = 1 :
公園
男「結局、ここに戻るだな」
幼「なんか、ここが拠点になっている気がする」
女「まぁ、実際そうですね」
男「会えなかったなぁ、少女ちゃん」
幼「お母さんも居なかったし、一緒に買い物とか?」
女「一緒に病院かもしれませんね」
男「……仕方ない、帰ろうか」
幼「そうだね」
109 = 1 :
―――
病院
母「はい、はい、ありがとうございます」
少女「……」
少女「パパ」
少女「……」
家
祖母「辛かったでしょう?」
母「ううん、ありがとう、お母さん」
祖母「……少女ちゃん」
少女「……」
母「さっきまでずっと泣き続けてたんだけどね」
祖母「そう」
少女「……ママ、トイレ行ってくるね」
母「え? うん、いってらっしゃい」
110 = 1 :
廊下
少女「……」
親戚「ええ、そう、殺されたらしいわ」
親戚「え? そうなの?」
親戚「テロだそうよ。ほら、父さん警察官でしょう?」
親戚「殉職ってこと?」
親戚「そう。傷の具合から例の組織の首謀者に――」
少女「……」
親戚「……能力者の子よ、行きましょう」
親戚「……ええ」
少女「テロ……首謀者」
111 = 1 :
棺
少女「……パパ」
父「……」
少女「大嫌いなんて……もう言わないから」
父「……」
少女「パパ……ごめん、なさい……もう、わがまま、言わないから」
父「……」
少女「ぱぱぁ……ぱぱぁ……うぅ、やだよぉ……ぱぱぁ」
父「……」
112 = 1 :
外
少女「……」
?「そんなとこでどうしたの?」
少女「え……誰」
?「わたし? わたしは貴方のお父さんの古い知り合い」
少女「パパの?」
?「そう。昔はよくお世話になったわ」
少女「パパは……パパは……」
?「ええ、知ってる。今はパパより、貴方のお母さんに会いたいの」
少女「ママに?」
?「ええ、貴方のママに」
113 = 1 :
少女「呼んでこようか?」
?「いいえ、心配ご無用。ここまで来たら、自分で呼べるから」
少女「え?」
?「ほら、ちゃ~~~んと見ててね。貴方のお父さんを殺した能力」パチンッ
少女「え……」
母「え?」シュン
少女「マ、ママ!」
?「びっくりしました? 驚きました?」
母「あ、あなたは」
?「お久しぶりですね」
114 :
何言ってるのこいつ
115 = 1 :
母「ど、どうして、あなたがここに」
?「そんなに警戒しなくても、わたしはただ会いにきたんです」
母「誰に……?」
?「貴方にですよ」
母「どうして……?」
?「部下が何人も死に、捕まりました」
母「……」
?「本当、貴方の夫には苦労させられましたよ。全く」
少女「……」フルフル
?「こちらがいくら仲間に誘っても、断って、こちらが損害受けるんですから、たまったもんじゃありません」
116 :
>>107
やなせたかし先生に申し訳ないと思わないの!?
117 = 1 :
母「なにが……言いたいの?」
?「つまり、埋め合わせが欲しいんです。わたしの仲間になりませんか?」
?「そちらのお子さんも相当な能力者だと伺ってます」
母「……」
?「あ、動かないでくださいね? お子さん、殺しますよ?」
母「……」
?「仲間になるんですか? どうなんですか?」
母「ふざけないで! あなたにあの人を殺されたのよ! 死んだ―――」
?「あまり大声出さないでください。気付かれたどうするんです?」
?「幻覚で貴方の偽物を用意してますけど、大声出されると流石にバレますよ」
母「――――」
118 = 1 :
?「さぁ、わたしの仲間になるなら首を縦に、嫌なら横に。まぁ、横に振った瞬間――」
少女「……」
?「この子の命は無いと考えてくださいね?」
母「――――」
?「ねぇ、少女ちゃん」
少女「……っ」
?「あなたはおかしいと思わない? この世の中。能力者はみんなから嫌われてる」
?「なにも悪いことしてなくても、悪い奴と決めつけられてる」
?「あなたもなにか心辺りあるんじゃない?」
119 :
自称SS潰しさん頑張ってくださいよ笑
120 = 1 :
少女「……友達居ない」
?「そう! 能力者には友達が出来ない。おかしいと思わない?」
?「能力者は他の無能な連中より全然優れているのに!」
?「奴らはわたしたちを怖がって、不当な扱いを強いている。最悪、無罪で殺される」
?「こんなの絶対おかしい。もっとわたしたちはまともな待遇を受けるべき」
少女「……」
?「ねぇ、少女ちゃん。お父さんを殺したことは謝るわ。でも、あれは事故なの」
?「わたしはね、お父さんには仲間になって欲しかったのよ?」
?「でも、あの人はなかなか受け入れてくれなかった……本当……馬鹿な人」
?「あなたは能力者だもの。わたしたちの気持ちがわかるはずよ?」
121 = 1 :
?「少女ちゃん、わたしの仲間になって?」
少女「ふ、ふざけっ――――――」
?「少女ちゃん、よく考えて? お母さんの命は今わたしが握ってるんだよ?」
少女「――――」
母「――――」パチパチ
少女「―――――(ウィンク……能力を使えってこと?)」
?「さぁ、少女ちゃん、答えて? イエスなら首を縦にノーなら横に」
少女「――――(い、嫌だ。ママを置いて、そんなの!)」
母「――――」ニコ
少女「――――(泣きながら笑ってる……能力……使うよ、ママ)」
?「さっきから、どこを、まさか!」
少女「――――」シュン
122 = 1 :
?「き、消えた……どこに、そんなに遠くへテレポート出来ないはず」
?「全然……見つからない。どういうこと? あんな小娘がそんな遠くいけるはずが」
?「……わたしが探れないほどに遠くへ行ったというの?」
母「――――」
?「……」パチンッ
母「ぷっはっ……はぁ……はぁ」
?「どういうこと? あの娘はどこへ行ったの?」
母「あなたには追えないわ」
?「へー、このわたしが? 追えない? そんな冗談は良いから教えなさい」
?「なにかからくりがあるんでしょう?」
母「そうね……からくり。そのからくりが解けたとしてもあなたは追えないわ」
?「そう……言わないのね。今のわたしはとてもイラついてるわ。早く答えを言いなさい」
母「……」
?「そう、じゃあ、死になさい」パチンッ
――――
123 = 1 :
男「ああああああああああ!」ガバッ
幼「わわ! ど、どうしたの?」
男「い、いや」
女「叫びながら起きる人初めて見ました。お化けにでも襲われました?」
男「はぁ……はぁ……」
女「茶化す場面じゃなさそうですね」
男「出かけてくる」
幼「え?」
124 = 1 :
少女の家前
忌中 告別式執行 少女家
男「マジかよ……」
親戚「……」ジロジロ
男「あ……」タタタタ
公園前
男「……」
少女「……」
男「あ……少女ちゃん、なんでこんなところに?」
男「少女ちゃんは確かテレポートで遠くに行ったはず」
125 = 21 :
ふむ
126 = 1 :
公園
男「少女ちゃん……?」
少女「……」
男「……あ、いや、すごく辛かったと思う」
少女「お兄ちゃん」
男「うん」
少女「わたしのお父さんとお母さん、殺されたんだ」
男「……」
少女「しかも、原因はわたしなんだ」
男「え?」
128 = 1 :
少女「わたしが超能力者だから、危険だから殺そうとしたんだって」
男「……」
少女「お父さんもお母さんもわたしを庇ってくれたの」
少女「でも、わたしは逃げた。お父さんとお母さん置いて逃げたの」
男「……(違和感……この娘はただそう感じてるのか?)」
少女「もう……やだよ……助けて」
男「え……」
少女「助けて……お兄ちゃん」
男「な、なんだ」
129 = 1 :
―――
少女「もう……やだよ……助けて」
男「……」
少女「助けて……お兄ちゃん」
男「……」
少女「お……兄ちゃん?」
男「……」スタスタ
少女「おにいちゃん、待ってよっ……おにいちゃん!」
男「……」スタスタ
少女「……はは、そっか……そうだよね……そうだよ」
少女「特殊能力者は……嫌われて……当然……なんだ」
―――
130 = 1 :
男「……」
少女「お、お兄ちゃん? 大丈夫?」
男「……少女ちゃん、俺は、なんてことを……」
少女「……お兄ちゃん」
男「ごめん、ごめんね」
少女「え……? なんのこと?」
男「きみは、俺が助け―――」
女「――に近付くなぁ!」ドンッ
少女「きゃっ!」
132 :
捕手
133 = 1 :
男「お、女さん? な、なにを」
女「……」
少女「い、痛い……なんで……なんでこんなことするの……」
女「ちっ……こいつで!」バシッ
少女「!」シュンッ
女「くっ! 瞬間移動」
男「女さん! やめろ! そんな警棒みたいなもので少女を殴りつけないで!」
少女「はは……そう……わたしを、狙うの……また、わたしから奪うの」
女「奪う? 奪った癖に!」シュンッ
男「消えた?」
少女「瞬間移動したって無駄だよ? わたしにはわかるの、どこに――え? どこ?」
女「ここ!」バシッ
少女「うっ……こんなので! ……あれ? 特殊能力が」
女「使えないでしょう?」
134 :
急に意味が分からなくなった
135 :
>>43
読みづらいわ。小学生?
まじスクリプトうざいよな
136 = 1 :
―――
―――
の間は現実ではなく未来の出来事です
137 = 1 :
男「お、女さん! やめてくれ!」
少女「くっ……なんで、こんなので」
女「貴方は危険なのよ。すごく危険。だから、ここで処理されるべき人間なの」ガチャッ
少女「手錠……これも、特殊能力が……使えないっ」
男「女さん! なに言ってるんだ!」
少女「……殺すの? お母さんやお父さんみたいに!」
女「そうね。そうした方が世の中の為なんでしょうね」
男「た、頼む! やめてくれ!」
女「男さん、この娘は未来、どんでもない犯罪者になるの」
男「え……?」
女「組織を作り、そのリーダーとなり、そして、わたしの両親を、殺すの」
男「……」
138 :
呪いの人形だかの探偵少女の人?
139 = 1 :
女「それだけじゃない、たくさんの人間が組織によって殺される」
男「……」
女「男さん、こいつはね、貴方の大切なものも奪ったんだよ」
男「え……」
女「貴方がもっとも大切にしていたおじいさん、お父さん、お母さん、そして」
男「……」
女「幼馴染さん」
男「な」
少女「……」
女「そんな奴を生かしておけるの?」
140 = 21 :
なるほどなるほど
141 = 95 :
>>72
お前すいとん決定な
>>127
しかしスクリプトを差別するのは良くない。俺は我々スクリプトの人権が認められるまで戦うよ
142 :
やっと分かった
143 = 1 :
男「俺は……この娘を助けたい……」
少女「……」
女「ど、どうして!」
男「たぶん、この娘が未来、そんな風になったのは俺の所為だから」
女「そんなこと、そんなことない! こいつが勝手に暴走しただけ!」
男「でも、俺は、助けたいんだ」
少女「おにい……ちゃん」
男「ごめんね、痛い思いさせて……」
少女「……」
男「女さん、鍵を」
144 :
ほうほう
145 = 1 :
女「そ、そんなの……だめ……だめ!」
男「……」
女「そ、そんなことしたら! そいつ、貴方を殺すよ? 殺されちゃう!」
男「いいから、鍵を渡すんだ」
女「いや……そんなこと出来ない」
男「渡すんだ!」
女「っ……いや……嫌、嫌わないで……渡すから、嫌わないで」
男「ありがとう」
少女「……」
146 = 1 :
少女「おにい、ちゃん」
男「ごめん、ごめんな。俺はきみを助けるから」
少女「……」
男「きみを絶対、守るから」
少女「うぅ……うわああああ、おにいちゃん」ギュッ
男「大丈夫。大丈夫だから」
女「なんで……そいつは……」
男「もう、俺は、見捨てたり、しないから」
少女「うぅ……おにいちゃん」ギュッ
女「……未来は変わらないの?」シュンッ
147 :
>>33
お薬の時間ですよー
148 = 1 :
公園
女「……」シュンッ
女「一時間後だし、居ないか」
女「……」
男の家
幼「じゃあ、少女ちゃんは――」
男「ああ、親戚に引き取られるそうだ」
幼「そっか、それは仕方ないね……」
男「幼、俺、ひとり暮らししようと考えてる」
幼「え?」
149 = 1 :
男「少女ちゃんが預けられる家はそこまで田舎じゃないし、近くに大学もある」
幼「もしかして」
男「ああ、そこの大学に入ろうと俺は考えてる。母さんは大学に行かせたがってるし」
男「どうせ、行くなら、少女ちゃんを見守れるそこにしようと思う」
幼「いいの? それで」
男「本当は……少女ちゃんを自分の手で育てたいけど」
幼「うわ……第三者が聞くと、かなり危ない人だ」
男「うるさいな。で、まぁ、そういうわけだから、たぶん、ここから離れると思う」
幼「そっか~~、やっぱり、男ちゃんは弱い者の味方だね」
男「そんなこと……ないよ。俺は、最低だったから」
幼「まぁ、そうなると、男ちゃんのお目付役としては~~ついて行くしかないかなぁ」
150 = 1 :
男「お目付役って……いや、べつについて来なくても」
幼「なに~~~もしかして~~~少女ちゃんが大人になったら少女ちゃんと結婚するとか言うの?」
男「い、いや、言わないから」
幼「本当かな~~」
男「はぁ……まぁ、俺がなに言っても、どうせ少女ちゃん心配してついてくるんだろうし」
幼「そうだね~~、男ちゃんからそういう心得を学んでますので~~」
男「だから、俺はそういう聖人君子じゃないの。もっと、最低な奴だったんだって」
幼「わかってる……でも、男ちゃんはそれを過ちだったって気付けたんでしょ~~?」
男「……どう、だろ。後悔して、ただ償いたいだけかもな」
幼「それでも……後悔して、そこから成長出来る男ちゃんは、本当に優しいんだよ」
男「はぁ……相変わらず、お前は俺のそういう奴にしたがるな」
幼「そうだね~~」
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