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    元スレ幼馴染「超能力?」

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    1 :

    「そういうのが使える子どもが増えてるみたい……って、ニュース見てないのかよ」

    「まぁ、知ってるけど、特殊能力みたいに言われていたから」

    「まぁ、どっちでもいいけど、能力的に超能力じゃないか? 予知とか透視とかだし」

    「う~~ん、そうかなぁ。でもでも、そういう子って病院とかで暮らしてるんでしょ?」

    「んー、どうかな? あまりに凶悪な能力だったら、そうらしいけど」

    「そうじゃないのは普通に暮らしてるって感じかな?」

    「ってか、隣のクラスでも居るだろ。大島って女」

    「大島さんって特殊能力者だったの?」

    「お前……なんでそんなに天然なんだよ。気付けよ、普通に誰でも知ってるよ」

    「う~~~ん、わたし、そういうの興味無いからなぁ」

    2 :

    無重力コミュニケイションスレか

    3 = 1 :

    「お前……怖いとか思わないのかよ」

    「え~~~、わたしは羨ましいと思うよ」

    「なんで?」

    「だって、特殊能力使えたら絶対便利だし」

    「はぁ……なんていうか、お前って本当にのんきというか、普通嫌がるけどな、超能力者なんて」

    「なんで?」

    「いや、世間を見てればわかるだろ? みんな超能力者を毛嫌いしてる。怖いし、得体が知れないし」

    「う~~~~ん、まぁ、とりあえず、わたしは特殊能力者でもいいよ?」

    「なんでだよ。俺の話ちゃんと聞いてたか?」

    「うん、でも、わたしが特殊能力者でも、男ちゃんは味方だから、べつにいいかなぁと思って」

    「……わ、わからないぞ。もしかしたら、お前から離れるかも」

    「男ちゃんはそんなことしないよ。弱い者の味方だもん」

    「…………」

    4 = 1 :

    「あ、照れてる~~」

    「照れてない。もう俺、帰る。とっとと帰る」

    「あ、待って~~」

     公園前

    「……」フワフワ

    「……あれ?」

    「はぁ、やっと追い付いた~~。ん? どうしたの?」

    「いや、あれ……」

    「ん? あ、女の子だ」

    「今……あの子」ジーッ

    「あの子がどうかしたの?」

    「いや……」ジーッ

    「???」

    5 = 1 :

    「ん~~~~? 男ちゃんはもしかしてロリコン?」

    「違うって! 今さっき、あのスコップ浮かせてたんだ」

    「え? じゃあ、もしかして」

    「ああ」

    「……」フワフワ

    「ほら! スコップ浮かせてる!」

    「わ~~~。本当だ」タタタ

    「お、幼」

     公園

    「すっご~~~~~~い!」

    「っ!」ポトッ

    「今、スコップが宙に浮いてたよね?」

    「……っ」タタタタタ

    6 = 1 :

    「……!」タタタタタ

    「……あ」

    「あらら。逃げられちゃった」

    「ま、これが普通だろう。超能力者ってバレたら悪態つかれるのわかってるし」

    「え~~~すごいのになぁ」

    「すごいけど、得体が知れないから怖がるんだよ」

    「……」

    「もう、帰るぞ」

    「は~~~い」

    7 = 1 :

     夜

    「夜に散歩するのもいいもんだよなぁ」

    「ワンワン」

    「たま、吠えるな。近所、迷惑だろ?」

    「ワンワン」

    「たっく、いつもは大人しいのに。まぁ、それだけ散歩が嬉しいのか」

     公園

    「……」

    「んん? あれ、あいつ」

    「……」

    「あいつ、こんな時間になに出歩いてるんだよ、ったく」

    「……」

    8 = 1 :

    「おい、幼馴染、お前、こんな所でなにやってんだよ。夜遅いんだから家に――」

    「……え?」

    「戻れ……って、す、すみませんっ! 人違いでした! し、失礼します」

    「あ……、ちょ、ちょっと、待って」

    「あ、は、はい! すみません。人違いしてました」

    「あ、い、いえ、それはいいんですけど……ちょっとお聞きしたいことがありまして」

    「え?」

    「あの、この住所ってどこかわかりますか?」

    「んん? これは……安井さんの家、かな」

    「安井?」

    「あ、あれ? 知らないんですか? この住所、安井さん家ですけど」

    「あ、い、いえ! ありがとうございます。できれば、案内しても貰っても」

    「い、いいですよ! もちろん!」

    9 :

    早くてよい

    10 = 1 :

    「(この人、か、かわいいなぁ。なんていうか、俺のタイプだ……)」

    「? どうかしました?」

    「い、いえ、えっとこっちです」

    「あ、はい」

    「……」

     安井家

    「ここです」

    「あ、ありがとうございます」

    「いえ、お役に立てたのなら……は、はは。じゃ、じゃ、僕はこれで」

    11 :

    >>8
    どういうこと?

    12 = 1 :

    「あ、あの……お名前は?」

    「男です」

    「え?」

    「えっと、男です」

    「おと……さん?」

    「い、いや、お・と・こです」

    「あ、男さんですね。すみません、何度も」

    「いえ」

    「わたしは女です。このたびはありがとうございます。お礼をしたいので、連絡先を」

    「い、いえ、とんでもない! じゃ、じゃあ、僕はここで失礼します!」タタタタ

    「行っちゃった、でも」

    「やっと……見つけた」

    13 = 1 :

     放課後

    「眠い~~~」

    「散々、授業中寝てたくせに、眠いって」

    「ねぇ、おんぶしてよ」

    「嫌だ。恥ずかしい」

    「なんでなんで~~~わたしは恥ずかしくないよ」

    「俺は恥ずかしいんだよ。ったく、ホント、お前は成長しないよな」

    「そんなことないよ」

    「俺は心配だよ。お前を嫁に貰ってくれる人がいるかどうか」

    「……べつにそんなの……いなくていいよ」

    「はぁ? 結婚しない気かよ」

    「そうじゃないけど……お、男ちゃんが……も、もう、いい」

    「……」

    14 = 1 :

     公園

    「……」フワフワ

    「また居るな」

    「あっ!」

    「待て」ガシッ

    「つ、掴まないでよ~~~」

    「お前が行くと逃げるだろ」

    「ぶ~~~」

    「……」フワフワ ポトッ

    「これ? 山かな?」

    「!」

    「おっと! べ、べつに大丈夫、なにもしないから!」

    15 = 1 :

    「……ぁ、い、いまの、ちがっ」

    「大丈夫、大丈夫。俺の親戚にもそういう能力持った人がいるから」

    「え?」

    「なんか透視? っていうのかな、そういうのが出来るみたい」

    「あ……」

    「だから、キミのこと怖がってないよ」

    「……で、でも」

    「ねぇねぇ! 今のさっきの見せて~~!」

    「お、おい」

    「あ……う」

    「さっきのスコップふわふわすごかったから」

    「え? す、すごい?」

    「うんうん! すごかったよ!」

    16 = 1 :

    「えと……こわくないの?」

    「うんっ、全然」

    「……」

    「(こいつ……すごいな)」

    「見せて……くれないかなぁ?」

    「い、いいよ。見てて」フワフワ

    「わ~~~すっご~~~い」

    「おお」

    「……」チラッ

    「すごいな(顔色確認してるな……ここは笑顔で)」

    「すごいよ~~~~かっこいい~~~」

    「……」モジモジ

    「(照れてる)」

    17 :

    ゆとり怖すぎ

    18 = 1 :

    「へー、いつもここで遊んでるんだ」

    「う、うん」

    「う、浮かべ~~」

    「そっか。いつもどんな遊びしてるの?」

    「えと、砂場でお山作ったり、ボールでドッチボールしたり」

    「え? ドッチボール? あ、お友達とね」

    「す、すみません。友達居ないので、ひとりでやってます」

    「ひとりでドッチボール?」

    「こ、こうやって」フワフワ ヒュン ガシッ

    「あ……な、なるほど」

    19 = 1 :

    「じゃあ、もう遅くなるし、帰るか」

    「け、結局、浮かばなかった」

    「当たり前だろ……」

    「あ、あの……」

    「ん?」

    「ま、また、来てくれますか?」

    「え?」

    「あ、す、すみません。わたしなんかと関わったらダメですよね。聞かなかっ」

    「いいよ。また来るね」

    「あ……はい!」

    20 = 1 :

    「相変わらず優しいよね。あの娘すごくうれしそうだった」

    「そんなことないだろ。お前だってまた会いに行くだろ?」

    「そうだけど……男ちゃんは、言い方とかタイミングとかが狙ってるかのように」

    「はぁ? なにボソボソ言ってるんだよ」

    「う~~~~~いいよ、もう! 男ちゃんなんかロリコンで捕まっちゃえ!」

    「ろ、ロリコンじゃねぇよ! 俺は」

    「じゃあ、幼女愛好者!」

    「同じじゃねぇか!」

    21 :

    ふむ

    22 = 1 :

     ―――

    「ただいま」

    「あら、お帰り」

    「ママ、ただいま」

    「また公園で遊んできたの?」

    「うん」

    「じゃあ、手、洗ってきなさい」

    「は~~い」

    「うがいもするのよ」

    「わかってるよ~~」

    23 :

    あーあつまんね
    どうしてつまんないSS書くの?

    超能力なら違う題材でやれ
    () 女() とか自由に扱えるキャラ使うとか妄想丸出し恥ずかしいね

    24 = 1 :

    「お父さんは今日は遅くなるから、先にご飯食べちゃいましょう」

    「また~~?」

    「うん、しょうがないの。お父さんもお仕事で忙しいんだから」

    「……」

    「そんな顔しない」

    テレビ「(ニュース――未だにテロ首謀者は捕まっていません)」

    「あー、またこれだ。パパ、この人捕まえる為に働いてるんだよね?」

    「……そうね」

    「わたし、この人嫌い。パパ、この人の所為で帰ってこないもん」

    テレビ「(特に首謀者は特殊能力を複数使用する為、注意が必要とされ――)」

    「……複数の特殊能力、か」

    25 = 1 :

    「少女……特殊能力、使って無いでしょうね?」

    「……つ、使ってないよ~~」

    「はぁ……(使ってるな、これは)」

    「……」

    「いい? 特殊能力はとっても危険なの。だから、極力使っちゃいけません」

    「で、でも」

    「でもじゃありません。今ね、特殊能力者の危ない人が増えてるの」

    「だから、特殊能力を使う人間は危ない人って思われてるの、わかる?」

    「……」

    「お母さんはいじわる言うわけじゃないのよ? 少女には辛い思いしてほしくなくて言ってるの」

    「……」

    「はぁ……」

     ―――

    26 = 1 :

     電話

    「あ、安井さん、どうしたんですか?」

    「あー、来年引っ越す? あ、はい」

    「もう、それ、決まったことなんすか?」

    「マジですか。うわー、寂しくなりますね」

    「はい。わかりました。じいちゃんに伝えときます」

    「あ、そうだ。聞きたかったですけど」

    「そっちに女の人来ませんでした?」

    「え? 来てない? おっかしいな。そっちに女の人が尋ねて行ったんすけどね」

    「まぁ、間違いかもです。はい、じゃあ、じいちゃんに言っときます」

    28 = 1 :

     祖父の部屋

    「じいちゃん」

    祖父「ん? おう、男。どうした?」

    「安井さん、来年引っ越すってさ。だから、色々話したいことがあると」

    祖父「やっぱり、引っ越すか。わかった」

    「じいちゃん、あの家さ、俺にくれよ」

    祖父「嫌」

    「えー、なんでだよ」

    祖父「あの家は幼馴染ちゃんに貸すって決めてるから」

    「はぁ? なんでだよ!」

    祖父「そりゃ、お前より優しいから」

    「……」

    祖父「お前がもっとじいちゃんに優しくしてくれたらお前にやっても良かったんだけどなぁ」

    「じ、じいちゃん、肩揉むよ」

    祖父「おお? 悪いの」

    29 = 23 :

    オナニー晒すな

    30 = 1 :

     夜

    「はぁ……疲れた」

    「ワン」

    「たま、お前は元気そうだな」

    「ワンワン」

     公園

    「……」

    「あ……あの人」

    「……」

    「は、話しかけてみる、か」

    「……」

    31 :

    ???「いやよくないっしょ、刑法的に」

    32 :

    ヨメヤソラキさん

    33 = 1 :

    「あ、あの」

    「あ、おと……えと」

    「男です。女さん」

    「あ、男さん」

    「……あの、結局、安井さん家に行ってないみたいですけど」

    「そうですね」

    「もしかして、尋ねる家間違えたとか……?」

    「まぁ、そんなとこです」

    「あ、あの……どこに尋ねるつもりなんですか? 名前聞けばわかるかも」

    「優しいんですね」ニコッ

    「……い、いえ(な、なんだ? すっごく、癒されるぞ、この笑顔)」

    34 = 1 :

    「でも、大丈夫。もう、見つかったから」

    「あ、そうなんですか」

    「はい」

    「……」

    「……」

    「じゃ、じゃあ、失礼しますね」

    「待ってください」

    「はい?」

    「連絡先教えて下さいませんか?」

    「え?」

    「わたし、貴方に興味持ったみたいなんです」

    「え? ええええ!?」

    35 :

    っはぁ…、どおですか…?お兄さん…?気持ち良くて腰が止まってますよぅ♪

    36 = 1 :

     男の家

    「け、結局、メアドとか番号、交換してしまった」

    「さ、さっそくメール着てる」

    「や、やばいな。俺、もしかして、春が来てるのか?」

    「興味持ったみたいなんです――って、それって好きってこと!?」

    「あの娘、可愛かったしなぁ。俺の好みっていうか、ストライクだよな」

    「やばいやばい! 嬉しすぎてやばい!」

    「な~~~~~にがやばいの?」

    「お、幼。な、なんでここに!」

    「来たらダメなの?」

    「そ、そういうわけじゃないけど」

    37 = 1 :

    「ねぇ、さっき、なんで奇声なんてあげてたの?」

    「い、いや、べつに」

    「あ~~~や~~~し~~~い~~~」

    「怪しくない! つか、その伸ばすのやめろ! 餓鬼じゃないんだから」

    「っさいな~~~~~~! 癖なんだから仕方ないでしょ~~~~~!」

    「対抗して無理に伸ばすな!」

    「今さっき携帯見てニヤニヤしてたよね?」

    「ひゅ~~♪ ひゅ~~~♪」

    「下手糞。没収!」

    「お、おい」

    38 = 1 :

    「女って誰?」

    「……」

    「クラスメートに居ないよ? こんな名前の娘」

    「……」

    「だ~~~れ~~~?」

    「し、知り合い」

    「どこで知り合ったの?」

    「さ、さぁ。どこかなぁ?」

    「ど~~~こ~~~?」

    「夜の散歩です」

    「……そっか」

    39 = 1 :

    「も、もう、返せよ。ったく」

    「決めた」

    「なにがだよ」

    「わたしも会う!」

    「は、はぁ?」

    「女って人にわたしも会う!」

    「な、なに言ってんだよ! ダメに決まってんだろ!」

    「なんでよ? 男ちゃんはその女の人とやましい関係なの?」

    「ち、違います」

    「好きなの? デートなの?」

    「あ、会ったばかりだぞ」

    「じゃあ、問題無いじゃん」

    「そ、そうだな…………あれ?」

    40 :

    幼なじみからいいヤンデレのかほりが……

    41 = 1 :

     翌日――放課後

    「ほ、本当に会う気かよ」

    「うん」

    「あ、あのな、俺もまだそんなに仲良くないんだよ」

    「そうなの?」

    「ああ、会ったの二回だけだし。昨日、連絡先教えてもらったばかりだし」

    「そうなんだ~~~。うん、なら、早めに潰しとかないと」

    「は? はぁ? つ、潰すってなにを潰す気だよ!?」

    「そりゃあ……色々だよ」

    「や、やめろ。女さんに迷惑かけるようなことやめろ」

    「大丈夫~~。迷惑はかけないよ? ちょ~~~~っと、男ちゃんとわたしの関係を話すだけだから」

    「あ、うん、まぁ、それなら?」

    「あ~~~楽しみだなぁ」

    42 = 21 :

    スレタイにもなってるし幼ルートだよな?

    43 = 1 :

     公園

    「……」フワフワ

    「あ、少女ちゃん」

    「少女ちゃ~~ん」

    「あ、幼さん、男さん!」

    「来たぞ」

    「あ、ありがとうございます!」ペコ

    「今日こそ浮かばせる! 頑張るぞ~~」

    「はい。頑張りましょう」

    「違うよ~~。少女ちゃん。頑張るぞ~~~、だよ」

    「は、はい。頑張るぞ~~~」

    「変なこと教えるなよ」

    44 = 1 :

    「……」フワフワ

    「すごいな、自分まで浮かせること出来るのか(すごい才能だけど……恐ろしいな)」

    「わ、わたしだって~~~! う~~~~~」

    「が、頑張れ~~~」

    「無理に決まってんだろ……」

    「う、浮かべ~~~」

    「も、もうちょっとです~~」

    「(でも、こういう馬鹿みたいなことするから、少女ちゃんに好かれるんだろうな)」

    「……つ、疲れた」

    「お、お疲れです~~」

    45 :

    少女√で

    46 = 1 :

    「……」フワフワ

    「……(こんな自然に超能力を使えるのは……相当すごいな)」

    「おお、すご~~い、すご~~い」

    「え、へへへ」フワフワ ヒュンヒュン

    「わわ、ボールが空を舞ってる~~」

    「……大したもんだ」

    「もっともっと他にも見せて~~」

    「う、うん。見てて」シュン

    「え? 消えた?」

    「こ、ここだよ」

    「うわ~~~~すっご~~~い。瞬間移動だ~~~」

    「嘘……だろ? 能力をふたつ持ってるなんて」

    47 = 1 :

    「あ、あと、こんなこともできるよ」パチンッ

    「お花畑だ~~~~」

    「え? 指を鳴らした瞬間、風景が一瞬にして変わった?」

    「えと、次は海」パチンッ

    「すっごい~~~~うみ~~~~」

    「触ってないのに俺たちまで瞬間移動してる? いや、これは……」

    「……も、もどるね」パチンッ

    「わ、公園に戻ってる。瞬間移動ってすごいね~~」

    「いや、これは瞬間移動というよりも」

    「う、うん、幻覚」

    「げ、幻覚?」

    「さ、催眠術みたいなものです~~」

    48 = 1 :

    「……(これは……危険だな……)」

    「すごいすごい~~かっこいいよ~~」

    「……」モジモジ

    「少女ちゃん、その、こういうことはあまり言いたくないけど、一つ以外能力は使わない方がいい」

    「あ……はい……ごめんなさい」

    「(彼女自身わかってるみたいだな……親に言われているんだろう)」

    「え~~~なんで?」

    「いいんだよ。お前は知らなくて」

    「ぶ~~~」

    「(ただでさえ、危険視されている能力を三つ……いや、それ以上持ってるかもしれないが)」

    「あ……ご、ごめんなさい」

    「いや、気にしないで(それが政府にバレたら、ここで暮らせなくなる可能性もありうる)」

    「……」

    49 = 1 :

     ―――

    「ただいま~~」

    「あら、おかえり」

    「……」

    「どうしたの? 今日は元気ないのね」

    「……」

    「そう……また、誰かにいじめられたのね。誰かお母さんに教えて?」

    「……いじめられてないよ」

    「……ごめんね、ごめんね」ギュッ

    テレビ「(ニュース――特殊能力者の犯罪者は年々増えており、対能力者用の武器――)」

    テレビ「(またもテロ首謀者の能力と思われるサイコキネシスで――)」

    50 = 1 :

    「……少女」

    「うん」

    「あなたは特別なの。あのテロ首謀者よりも強力で危ない能力なの……それはわかる?」

    「……うん」

    「もし、政府がそれを知ったら、あなたはきっと―――」

    「……」

    「だからね、あなたには能力を使って欲しくないの。お願い」

    「……わかった」

     ―――


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