元スレ娘「セック――」 男「言わせねーよ!?」
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301 = 1 :
女「当たり前じゃん。天然芝のピッチにお茶とかジュースとか食べ物なんて持ち込めないよ」
男「確かに天然芝のピッチでは禁止されてるけどな……」
こいつ、喫茶店なんて作るきなかったんだなぁ。なにがやりたかったんだろう……。
女「はい! ボトル入りのミネラルウォーター! 芝の上だから被ってもいいよ!」
男「被らねーよ」
もう十月の終わりだっつの。
女「はい! 娘ちゃんにも! お代はいらないからね!」
娘「おお、ありがたい。それにしても凄い店内だな」
女「すごいでしょ! 頑張って芝を育ててきた甲斐があったよ!」
娘「外でやればいいのに」
周りに居た何人かの部員達が凍り付いたように動きを止めた。
そして目で語っている。そういうまともな意見は止めてあげてくれ! 部長が死んでしまうよ! と。
男「お、おい……あんまり身も蓋もない事を言うなよな」
時既に遅し。女が瞬間落ち込み機と化していた。どよーんと肩を下げている。
女「そうだよね……外でやればいいのにね……こう言う馬鹿な事ばかりやってるから色々みんなから引かれるんだよね……分かってるよ…うん知ってる……」
302 = 262 :
せめて天然水にしてくれ……
303 = 1 :
男「い、いや……俺はお前のそういう所悪くないと思うぜ! なんかもう自分の好きなことに一途な感じで!」
スッ! と女が素早い動きで顔を上げた。
女「えっ? そう思う? 男くんそう想っててくれてたの!? いやああん!! 男くん大胆な接触プレーだよ! そのプレーで私はベッカムの低弾道&高精度クロスだよっ! 当てるだけでゴールだあああ!!!」
一際うるさく意味分からない事を叫びまくる女だった。
余計なところで気を遣って慰めてしまった……。
男「いやぁ、相変わらずお前は何言ってるかわからねぇな……」
まあ分かる必要も無いだろうけど。
304 = 1 :
その時。
ピピピピッピュイイイイイイイイイ!!!!!
けたたましくホイッスルが鳴った。
チャラ男「はああああい! 男、今のプレーで一発退場ね!!!」
レッドカードを高々と掲げ、俺を指さす銀髪野郎が現れた。
お察しの通り、こいつもめんどくさい。
男「……久しぶりだな」
そういえばこいつも部員だったか。
チャラ男「いきなり現れたと思ったら何勝手に女にちょっかいだしてんだよ!」
あー……そういえばこいつ俺が女と話してると異様につっかかって来てたよな~……。
絶対こいつ女の事好きだよな。
それに気が付かない女の鈍感っぷりが恐ろしいぜ。
305 = 1 :
女「こーらーー!! チャラ男くん! すぐに男くんにつっかかっちゃ駄目だっていつも言ってきたでしょ!!」
チャラ男「えっ!? いやだって男が!」
女「審判への抗議はイエローですっ!」
チャラ男「ちょっと!? 冷たいよ女!!」
……。
娘「なんだか賑やかな店だな……」
男「悪いな……あんまりこう言う駄目な大人達を見せたくなかったんだが……」
まだ二人でごたごた騒いでいる。
チャラ男もどうしてあの騒がしい変人女の事が好きなのやら。
まあ黙ってればまあまあ可愛い部類に入るんだろうけど。俺としては変人扱いする他にない。
306 = 1 :
女「も-! チャラ男くんはもっとスポーツマンシップを持つべきなんだよ! 分かった? とりあえず買い出し行ってきて!」
チャラ男「くっ!! あからさまに追い出されようとしている気がするが女の頼みならば断れない……!」
そう言い残してあっさり店を後にするチャラ男。
素直なのか馬鹿なのか。
女「ふっー……やっと落ち着いたよ。なんでああやって男くんにつっかかるかな-? 昔はむしろ懐いてたじゃん!」
男「……まあ、俺みたいな不真面目な奴は嫌いなんだろうよ。あいつ、ああ見えて結構真面目な奴だったし」
大学サッカー部にも所属するチャラ男。
少しの間だったが、俺もあいつのプレーをみていた。
ポジションは俺がやっていたものと同じ。フォワードの一列後ろ。
男「まあ、色々話している内に俺の事が嫌いになっただけだろうよ」
女「うーん……なんかそういうのとは違う気もするんだけどねー……」
もちろんお前の事もあるだろうよ。そう心で突っ込んだ。
まあ、色々あるんだろうよ。あいつにも。
308 = 1 :
男「うんじゃあ、色々回って疲れたし、そろそろ帰るわ」
女「えー? もう帰っちゃうの? これからオールドトラフォードの奇跡の上映が始まるのに?」
男「いいよ。帰ってYoutubeで観るから」
女「現代っ子なんだね……男くん……」
男「そういうわけで」
娘「お邪魔したな。水、ありがとうな女」
女「うんっ! じゃあね二人とも! あっ! 男くんは来週から練習に参加すること! 監督からも言われてるんだからねっ!」
男「……分かったよ。行くだけ行くよ」
女「ぜーーーーーーったいだよっ!!」
そんな感じで。
俺たちは喫茶店を後にした。
311 = 1 :
~大学構内、階段~
娘「そういえば、女とはどういう知り合いなのだ?」
喫茶を出て、大学構内の下り階段。娘にそんな事を聞かれた。
男「……あれだよ。部活のマネージャー。あと俺もあいつがやってるあのサークルのメンバーなんだよ」
ほぼ強制的に入れられたのだけども。
娘「? 男は部活をやっていたのか? 何をやっていたんだ?」
男「……サッカーだよ。それももう昔の話だけどな」
娘「そうなのか? でも女の話から察するに、来週はその部活に参加するんじゃないのか?」
子供の癖にイヤに鋭かった。今更驚きはしないけど。
312 :
話は変わるが、
帰り道、チャラ男に会った。
男「おう、なんでこんなところに?」
チャラ男「さっきはよくも…」
そう言うとチャラ男はいきなりジャンプし、こちらに飛びかかってきた
男「うわっ!」
やられる、そう思った時
「破っ!!」
その声が聞こえた瞬間、チャラ男は跡形もなく消え去っていた
T「童貞のまま死んでいった霊達だろう。あの世で彼女でも作るんだな」
寺生まれってすごい、改めてそう思った。
313 = 1 :
男「まあ、そうだけど。それも気まぐれだよ」
娘「ふうん? 何かよく分からないが、頑張るんだぞ男」
そう言って笑顔になる娘。
当の俺は何を頑張ればいいかすら分かっていないのだけれど。
チャラ男「やっと帰るのかよ」
男「あ? ああなんだ、チャラ男か」
ミネラルウォーターのボトルが入った袋を両手に持ち、階段を上ってくるチャラ男。
チャラ男「なんだとは失礼だな! まあいい! 今日こそ決着をつけるぞ!」
男「ああ? 決着って。何を」
チャラ男「決まってるだろうが! 女の事だよ! 負けた方が潔く手を引くってことだよ!」
手を引くも何も、手を伸ばしてもいないのだが。
男「つっても、お前何やっても俺に勝てないじゃん。カラオケ採点対決、ボーリング対決、卓球対決、釣り対決……全部俺の圧勝だっただろうが」
チャラ男「ふん! そんなのは昔の話だろうが! そして俺は気がついたんだよ!」
男「何に」
315 :
(;^ω^)うわ、つまんね
316 = 1 :
チャラ男「サッカーだよ! そもそも女にふさわしいのはよりサッカーが巧い奴に決まっていたんだよ! だから最終決戦はサッカー対決だ!! 会場はこの下だ! ついてこい!」
そう言って、チャラ男は上ってきた階段を下りていく。
うーん……。
まあ適当に付き合うしかないか……。
そうして。
俺たちはその会場とやらに向かう。
317 = 1 :
フレームに収められた1から10のボード達。
それをより多くサッカーボールで打ち抜いた方が勝ち。
ストラックアウトで勝負とは、中々文化祭っぽいな。
チャラ男「言っておくが遊びじゃねーぞ、これは。負けた方は問答無用で千円払う」
男「なんか小さいな……つーかさっきはそんな事言ってなかっただろうが」
チャラ男「うるさい。今決めたんだよ」
男「そーかい……」
チャラ男「じゃあ一番手はもちろん俺だな」
そう言って、係の学生からサッカーボールを受け取る。
そしてそのままリフティング。
巧みなボールさばきに周りが沸く。
チャラ男「ふっふーん! これは圧勝かな?」
10球の内の第1球目。
バコンっ!
チャラ男「よっし! 1番ゲット!」
そんな調子で順調に枚数を重ねていく
318 = 1 :
そして最終的に。
チャラ男「ふーん。9枚か。まあ一発外したのはちょっと朝から足首に違和感があったせいだろう。万全の状態だったら普通に抜いてたね」
男「いや、素直にしてれば結構凄い結果なのに……」
15メートルぐらいの距離から縦横50センチ程のボードを狙い打つのはけして容易じゃない。
チャラ男「うるせー! 次はお前の番だからな!」
そう言ってボールを足で浮かして俺にパスを出す。
それを受けて軽くリフティング。実用性の無い小技も挟んでやる。
チャラ男「くっ!! 俺の時よりまわり女の子達のリアクションが大きい!」
男「知るかよ」
ボールを足で踏んで感触を確かめながら的達をみる。
男「まあ右足で十分かな」
チャラ男「はっは~ん余裕だな! そういうお前の慢心が破滅の始まりなんだよ!」
別に破滅は始まらないだろう。千円は払いたくないが。
男「いっちょ行ってみるか」
一発目。
パスッ!
男「あー。1番狙ったんだけど2番に当たった」
319 = 1 :
チャラ男「ふん。まあまぐれでも当たって良かったんじゃないか? そんなんで俺の記録を超えられるかどうかは分からないけどな! 負けるのが怖かったら利き足使ってもいんだぜ?」
男「そうかもな。やばくなったら使うわ」
そして。
一球。また一球と蹴り込んでいく。
そして最後の一球となる。
チャラ男「おいおい。四枚も残ってるじゃないですか~? え~? これ勝負にならないな~?」
やっぱり利き足じゃないと細かいブレがある。元々、逆足で蹴るのは得意では無かったし。
男「うーん。じゃあ左足解禁」
ヒョイッ、とボールの位置を逆にする。
男「幸い的は一カ所に固まっているな」
上段の4と5。下段の9と10。
こうなると狙うのはフレームだろう。
当たれば全部を打ち落とす事が出来るフレームの真ん中。十字の中心を狙う。
320 = 225 :
>>312
完全にだまされたわww
321 = 1 :
男「よし、いくぜ! 千円のために!」
シュバッ!!
ガスンッ! バタッバタッ!
男「よっしゃー! 四枚抜き-!!!」
おー、と声が上がり、ぱちぱちと拍手が響く。
チャラ男「お、おい!!!! これはルール違反だよなっ!?!?」
係の男子大学生「いや、別にいいっすよ」
チャラ男「軽いなああ!!! こっちは女をかけて戦ってるのに!!!」
男「いや、俺は千円のためだけに戦ってたけど。お前、前からなんか勘違いしてるけど俺別にアイツの事好きじゃないから」
チャラ男「……! お前が好きとかどうとかじゃねーんだよ!!! ほらよっ!千円!!これでヤバイ物でも食って○ね!!」
男「じゃあなんの戦いだったんだよ……まあ千円は有り難く貰っておくよ」
娘と出かけすぎて金欠が著しいからな
323 :
どういう配置でボードが並んでるんだ・・・
324 = 1 :
チャラ男「あーもう!! お前を見たり、お前と喋ってたりすると本当にイライラするわ」
男「いやー、だったら無視してくれてかまわないぜ」
チャラ男「そういう所がうざいって言ってるんだよ!」
男「はいはい。じゃあ俺は帰るよ。おーーい、帰るぞ娘!!」
ちょっと離れたところで女子大学生達に囲まれていた娘に声をかけながら歩き出す。
背を向けた後ろ。
チャラ男「おい……来週は練習に来いよな。ボランチ男とその控えが怪我で人が足りない。だから不本意ながらお前が必要だ」
……。
男「今更いったところでどうなるかわからねぇぞ」
だって。
俺はもう長い間ピッチを離れている。
チャラ男「チームの同期達と後輩は俺から説得しておいてやったよ……マジで不本意だったけどな。先輩達もいいって言ってる。
そして……監督はお前を必要としてるよ。いくら監督の意向だからっていって、こればっかりは俺も快く全部飲み込もうとは思えないけどな」
326 = 1 :
>>323
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
328 = 1 :
チャラ男「だから。これがお前にとっての最後のチャンスだと思った方がいいぜ」
そしてチャラ男は言う。
チャラ男「あの高校三年の選手権決勝。お前の対戦校の控えだった俺は、お前がピッチで倒れる瞬間をベンチから観ていた」――三年間の血のにじむ様な努力。だが、それだけでは決勝という舞台には立てなかった。悔しさに唇を噛みしめ、ピッチに立つ選手達を眺めていた。
チャラ男「あれで美しく散ったとか思ってるんじゃねーぞ。お前は、お前みたいな奴は惨めにボールを追いかけてる方がお似合いなんだよ」
チャラ男「止めるなんて楽でしかたない事に逃げるんじゃねーよ。俺みたいな……俺たちみたいな高校では鳴かず飛ばず、でもサッカーを諦められない奴からしたらよ、お前みたいな才能をもてあまして、舐めた態度で諦めた振りしてる奴が一番うざってーんだよ」
だから。
与えられたチャンスには結果で答えろ。
……。
男「……ああ。やれるだけはやってみるよ」
出来るのかは……正直分からない。
でも何だかんだ言って。
走り込みの時間を延ばしたり。友のメソッドに打ち込んだり。
結局この数週間、娘と遊びながらもピッチに戻ることについてばかり考えていたのだ。
男「もう一度、やってみる」
329 = 41 :
これ推敲したら
出版して良くね?
330 :
ちゃらおにならほられてもいい
331 = 22 :
かなり面白いしえ
332 = 330 :
サッカー作家
333 = 289 :
>>329
未成年男と少女の同棲ってあたりであれじゃね?
334 = 41 :
>>333
そこを忘れてた
335 = 18 :
>>333
めんどくさい世の中だよな
336 :
落ちずに終われるか?
337 = 288 :
頑張ってほしいな
339 :
どっちにしろこれで出版()とか冗談にしてもヒドイ
340 :
別にどうでもいいけど周りが出版云々言うのは気持悪い
341 = 22 :
冬です我慢しましょう
342 = 1 :
~過去。高校三年の選手権決勝~
友の足を壊したのは二年時。
それからの俺は酷い有様だった
一年を通してのゴール数が二桁を下回った事が無かったのに、その年はわずか3点しか取れていなかった。
マネージャーとして部に復帰した友を避けるようになって。代表招集も無くなって。自分の才能が信じられなくなって。
そして何より。
サッカーが怖かった――
男「……今日の日のためにみんな良く頑張ってくれた。だから絶対に勝とう!」
円陣を組み、チームを鼓舞する台詞を吐く。
観客席からの声。熱気。
そして形容しがたい緊張感に満ちたこのムードに心が高ぶっていた。
343 :
ほ
344 :
ほ
345 = 330 :
谷
346 = 273 :
村
348 = 1 :
チームのみんなが叫ぶと、高揚は最高潮に達する。
心拍数が急激に上昇し、雑音が聞こえなくなる。
主将として。そして友のためにも、俺は絶対に勝とう。
ベンチで親指を立てる友をみやる。本当はこのピッチに立っていた筈なのに、俺の所為でそのチャンスを失ったと言うのに、恨みなんて微塵も感じさせないいつもの笑顔。
男「よしっ! 行こう! 一発と言わず何発もかましてやろう!」
349 :
ちょっと言い回しがエロイです
350 :
追いついたぜ 支援
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