元スレあかり「君と好きな人が百年続きますように」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
501 = 493 :
ぬ
502 = 428 :
飯食って来て帰って来てもまだ続きが投下されていなかったでござる
503 = 418 :
はやくしてくれえええ
504 :
こういうやおいSS書くやつなんなの
ブログでやれよそんなにまとめサイト(笑)に載りたいのか
505 :
あとで読もうと思ってたけどこれ書いてたのいつもの人だったのか
506 :
>>1 から見てきた
リアルタイム?でこれはすごい・・・
508 = 428 :
いや、リアルタイムで数日かけてるなら別に凄くは無いだろ
一気に書き上げたとかなら兎も角
寧ろ凄いのは保守し続ける人達だ
510 :
誰でも書けるってんならわざわざ保守しないよ
511 = 428 :
誰でも書けるとか誰か言ったか?
512 = 455 :
あかりちゃんがばさりと落とした傘にも、雪は容赦なく降り積もっていく。
「あかりは……」そう言ったきり、あかりちゃんは肩を落として何も言わなくなって。
ちなつ「……なら、私はどうすればいいの」
思わず、呟いていた。
あかりちゃんが「え?」と顔を上げたのがわかった。
それなら私は、どうすればいいの。
どう頑張ったって、結衣先輩の気持ちは変えられない。
なのにあかりちゃんに大丈夫って言われるたび、私は結衣先輩が自分の想いに
応えてくれる気がしていた。そう思わなきゃ、やってられなかった。
ちなつ「あかりちゃんはどうして、そこまで言うのよ!」
理不尽な言い種だと、頭ではわかっている。
最初に私が結衣先輩のことが好きなの、協力してほしいのと、そう言ったのだから。
513 = 472 :
ただの妬みだろ
514 = 379 :
>>513
そいつ、もう一つの所でも偉そうな事書いているぞ
スルー推奨
515 = 379 :
あげ
516 = 428 :
わざわざ毎回下げてるヤツに言われたくないわw
517 = 432 :
まあまあ、みんな仲良くしようよぉ
518 = 455 :
友達として当たり前なのだ。
私だってきっと、友達に好きな人がいたとすれば応援するし、大丈夫だと、
振られたりなんかしないよと励ますはずだ。
だって、それはある意味私たちの中での社交辞令。
だとしても。
私たちは近すぎるくらい近くなりすぎてしまったのだ。
あかり「……ちなつちゃん」
社交辞令なんて必要ないし、ちゃんと本当のことをぶつけてほしい。
そう思ってしまう私は、あかりちゃんにとって迷惑なのかもしれないけど。
519 = 493 :
ふぁいとー
521 = 455 :
結衣先輩のことを諦めるなんて、きっと私にはまだまだ無理だ。
それと同じくらい、あかりちゃんから離れることも無理で。
もう、ぐちゃぐちゃだ。
そのぐちゃぐちゃなもの全部、雪が覆い包んでくれたらいいのに。
でもきっと、あかりちゃんも同じくらいぐちゃぐちゃなのだとわかった。
あかり「……あかりだって、ほんとはやだよ!」
523 = 455 :
ちなつ「いやなら……」
あかり「やだけど!」
やだけど、でも。
あかりちゃんの震えが、背中越しに伝わってきた。
あかり「でもね、そうしなきゃ、あかりはだって……」
声を荒げる私たちとは正反対に、雪はただ、静かに降り続く。
息の白さが、おりてきた夜の暗さに消えていく。
――あかり、嘘吐きになっちゃうもん。
524 = 379 :
あかり・・・・・
525 = 428 :
下げんな
526 :
いいね
527 = 379 :
あげ
530 :
追いついた
ほんと切ないな・・・
531 = 455 :
あかり「あかり、ちなつちゃんのお友達なんだよ!ちなつちゃんと、結衣ちゃんのこと
応援するって……!あかり、そう言ったから!これ以上嘘なんて吐きたくない!」
ちなつちゃんに、嘘なんて吐きたくないよ!
今まで聞いたことも無いような声で、あかりちゃんは言った。
ちなつ「……あかりちゃん」
あかりちゃんの言葉の意味が理解できずに、私は言葉に詰まった。
力のなくなった腕を、だらんと落とす。
もう、手は冷たさすら感じなかった。
あかり「もう……壊れちゃいそうだよ、あかり」
ちなつ「……え」
あかり「……ちなつちゃんのこと、好きなの」
532 = 432 :
いいぞ、よく言ったなあかり
533 :
長いのぉ
535 = 455 :
小さな声。
だけど、この静かな時間で、聞こえないはずなんてなかった。
ようやく落ち着き始めていた心臓が、また速度を上げ始める。
身体もなにもかも全部、寒いはずなのに。
頬だけ火照って熱かった。
あかり「……あかり、ほんとに嘘吐きだよね。応援するって言いながら、
ちなつちゃんにいってらっしゃいって言いながら、あかり、ほんとは」
536 = 418 :
きたきたぁ
539 = 455 :
ちなつ「……もう、いいよ」
それ以上、なにも言わないで。
お願いだから、なにも言わないで。
いよいよ、わからなくなってしまった。
積もる雪が傘を隠すように、私の答えまで隠されてしまったみたいだ。
結衣先輩は京子先輩が好き。
私は結衣先輩が好き。
――あかりちゃんは私が好き。
ああ、ただわかってるのは。
私はそれでもまだ結衣ちゃんのことが好きっていうことと。
それから、やっぱりあかりちゃんとも離れたくないっていうことで。
541 = 455 :
>>539
>私はそれでもまだ結衣ちゃんのことが好きっていうことと。
→
私はそれでもまだ結衣先輩のことが好きっていうことと。
544 = 538 :
しゅ
545 = 455 :
そしてもう一つ、私たちはたぶん、ひどいすれ違いをしていたらしい。
そう思うと少しだけ、笑えてしまう。
笑えてしまうのに、色々な気持ちが混ざって泣きたくなってしまう。
あかり「……ちなつちゃん?」
びくんとあかりちゃんが震えて、そっと、私を振り向いた。
悴んだ手であかりちゃんの手を引く。
こうして手を掴んでいなければ、あかりちゃんは私から離れてしまうなんて、もうそんなことは
思わないけれど。今はあかりちゃんの冷たい手を、握っていたかった。
ちなつ「……あかりちゃんが嘘吐きなら、私はもっとひどいよ」
あかり「……そんなわけ、ないよ」
ちなつ「……そんなわけあるの!」
だって、私は自分のことしか考えていなかった。
結衣先輩のことも、あかりちゃんのことも、誰の気持ちだって考えていなかった。
京子先輩の件で、よくわかったはずなのに。
結局私は、なにも見えていなかったのだ。
549 :
みんなの評価 : ★
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