元スレキョン「さて、ゴミを捨てにいくか」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
51 = 37 :
長門おおお!早く来てくれえええ!
52 :
ながもんはよ
53 = 1 :
ハルヒ「わっ! 急に立ち上がらないでよ! びっくりするじゃない!」
キョン(何で俺は忘れてたんだ! いつからだ? いつから記憶が……?)
キョン(そうだ、部室で2つの黒いゴミ袋を見つけて……それがハッキリ谷口と国木田だと分かって)
キョン(それから……それからの記憶がない……俺はどうしてたんだ……)
教師「おいお前、俺の授業の邪魔をするとはいい度胸じゃないか」
ハルヒ「本当にどうしたのよキョン? 何かあったの?」
キョン「あ、いや、谷口と国木田のことが気になってな。HRで行方不明だって言ってただろ?」
ハルヒ「……誰よそれ?」
キョン「へ? いやいや、今日のHRで岡部が……」
ハルヒ「今日のHRは席替えについての話をしただけじゃない。だからその谷口と国木田って誰よ?」
キョン(おいおい、どうなってる? 今朝までは確かにみんな覚えてたはずなのに……)
キョン(……そうだ。よく考えたら、今まではゴミ袋を焼却炉に放り込んだ時点で存在が消失していた)
キョン(しかし、今日俺は2人のゴミ袋を見つけただけだ。焼却炉には行っていない)
キョン(すると、俺が記憶を失っている間に誰かが……いや待て。また何か記憶が……)
54 = 1 :
(キョン「ふう、ふう」ズル・・・ ズル・・・)
(キョン「いやぁ、2人分も運ぶとなると大変だなぁ……」)
(キョン「よし着いた。じゃぁな、谷口、国木田」ポイッ ポイッ)
(ゴオオオオオオオ・・・・・・)
(キョン「お~、よく燃えるよく燃える。ゴミはちゃんと捨てないとなぁ……」)
キョン(うわ!! な、何だよこの記憶!? 俺はこんなことをした覚えは……)
キョン(まさか……無意識に? 俺は無意識に2人を焼却炉に……)
キョン「う、うわあああああああああ!!」
ハルヒ「きゃ! もう! いい加減にしなさいよ!」
キョン(俺は……俺はこの手で谷口と国木田を! 親友2人を!)
キョン(いや、谷口と国木田だけじゃない……朝比奈さんも妹も、みんなみんな俺がこの手で!?)
教師「あーもう、誰かそいつを保健室に連れて行け」
キョン「はっ! す、すみません! 大丈夫です! 大丈夫ですから!?」ガタンッ
キョン(落ち着け! 取り乱してる場合じゃない! 何とか……何とかしないと!)
55 :
>>45
こんなところでドロヘドロ読者を見るとは
56 :
私怨
57 = 1 :
~放課後~
ハルヒ「キョン、あたし掃除当番だから遅れ……」
キョン「……!!」ガラッ ダダダダッ・・・
ハルヒ「あ! もう、人の話を聞きなさいよ!」
~部室~
キョン「……!」バァン!
古泉「うわっと、びっくりした。どうしました? そんなに血相を変えて」
キョン「お前1人か。長門は?」
古泉「まだ来ないですね。クラスの方で何か用事でもあるのでしょう」
キョン「……まあいい。古泉、お前に話がある」
古泉「話、ですか?」
キョン「ああ、今から言うことは冗談でもなんでもない。力になってくれ」
古泉「……どうやら只事ではなさそうですね。分かりました、聞きましょう」
58 = 23 :
古泉のイケメンっぷりが際立つな
59 = 1 :
古泉「ふむ。黒いゴミ袋に焼却炉、そして存在の消滅ですか……」
キョン「ああ。もうすでに何人も消されてる」
古泉「そういえば以前も言ってましたね。朝比奈さんというSOS団メンバーがいると」
キョン「そうだ! 確かにいたんだ! お前らが忘れちまってるだけなんだよ!」
古泉「僕の記憶では、SOS団は最初から4人だけなのですが……ふぅむ」
古泉「谷口さん、国木田さんという方も僕は知らないですし、機関の調査ではあなたは1人っ子のはず」
キョン「だーかーら! それは忘れられてるだけで!」
古泉「あなた1人が虚構の記憶を植え付けられているという可能性は?」
キョン「ない! 世界中のみんなが忘れても、俺だけは覚えてる!!」
古泉「…………」
キョン「…………」
古泉「……分かりました。信じましょう」
キョン「本当か!?」
古泉「ええ。あなたの必死な様子を見ていると、嘘をついているようには見えませんからね」
60 :
ちょっとでも嫌悪感を持たれたらゴミ袋にされるのか…怖
62 :
流石はイケメン
63 = 1 :
古泉「そうと決まれば早速調査に行きましょう」
キョン「おう。あ……」
古泉「どうしました?」
キョン「教室に鞄を忘れてきた……慌てて来たから……すまん、取りに行ってくる」
古泉「分かりました。万が一先に涼宮さんが部室に来たら、うまく言っておきますね」
キョン「頼む」バタン
キョン「ふぅ、よかった。あいつは記憶がないから説得にもっと苦労するかと思ったが」
キョン「普段はニヤケ面で胡散臭い奴だが、こういう時は頼りになる。よーし……」
『あんなニヤケ面した気持ち悪い奴なんかいらねえよ。とっとと捨てちまおう』
キョン「はっ!? ま、また!?」
古泉『うわあああああああああ!?』
キョン「い、今の悲鳴は! 部室から!? 古泉!!」
64 = 37 :
なん…だと!?
65 = 1 :
キョン「おい古泉! どうしたんだ! 何があったんだ!」ドンッ! ドンッ!
古泉『うわああああああ! があああああああああ!!』
キョン「くっそ! ドアが! ドアが開かない!?」ガチャガチャガチャ
古泉『がふっ! げぼぉっ!? ぁぁぁぁぁぁぁぁ……』
ミシ ミシミシ ミチッ バキッ! メリメリメリ・・・ グチャ・・・ グチャ・・・
キョン「何だよ……何だよこの音!? 古泉! 古泉!!」ガチャガチャガチャ!!
バタンッ!
キョン「うわぁ!?」ドシン!!
キョン「いってぇ……急にドアが開いて……はっ! そ、それより!?」
キョン「古泉! いったい何があった…………あれ?」
キョン「古泉? おい、どこだ? どこに行ったんだ古泉!」
キョン「おかしい……さっきまで声がしてただろうが! 古泉ぃー!!」
66 :
まさにミステリー
67 = 22 :
うわ…
68 = 1 :
ボトッ・・・
キョン「今の音……まさか……」クルッ
キョン「はは……やっぱり……黒いゴミ袋……か……」
キョン「おい、古泉……お前……そこにいるのか……?」
キョン「……」
キョン「嘘だろ……さっきまで普通に話してたじゃないかよ……」
キョン「何でだ……何でだよ……俺が……古泉が……何したっていうんだよ……」
キョン「古泉…………ちきしょう……」
ドクンッ
キョン「……あ…………」
キョン「そうだ……いっけね、忘れるところだった」
キョン「ゴミ……捨てに行かないとな……」
ズル・・・ ズル・・・
69 = 47 :
こえええ
70 :
このままだとながもんが危ない!
71 :
怖すぎる…
72 = 60 :
だんだん捨てる理由がむちゃくちゃになってきたな…
73 = 37 :
いや、普段の愚痴りからしてハルヒが先かもしれんぞ…
74 = 1 :
~廊下~
キョン「ふふ……ふふふ……」ズル・・・ ズル・・・
阪中「あれ? キョンくん?」
キョン「おーう、阪中か」
阪中「こんな所でどうしたの? どこかに行く途中?」
キョン「ああ……ちょっと焼却炉までな……」
阪中「焼却炉? その手に持ってるのって……」
キョン「ああ……中にな……古泉が入ってるんだ……」
阪中「古泉くんが? どういうこと?」
キョン「今から古泉を捨てに行くんだ…………ん?」
キョン「古泉を……………………捨てに?」
ドクンッ
キョン「…………はっ! あれ? 俺は……俺は何を……?」
75 = 71 :
気づくか?
76 = 62 :
ナイスプレイ
77 = 1 :
キョン「そうだ……俺は確か部室で…………まさか! また無意識に!?」
阪中「何だか顔色が悪いよ。本当にどうしたのキョンくん?」
キョン「すまん阪中! 俺用事があるから!」ダッ!
阪中「あ! キョンくん!」
キョン「おっと! 言い忘れてた!?」
キョン「阪中、ありがとな! お前のおかげで正気に戻れた! 本当に助かったよ!」
阪中「……え? あたし何かした?」
キョン「はあ、はあ、くそ、完全に正気を失ってた。俺は無意識のうちに古泉を……」
キョン「谷口と国木田の時もそうだった。途中で記憶が途切れて……」
キョン「だが、何とか今回は踏みとどまった。しかし……」
キョン「このゴミ袋、どうすればいいんだよ。まさかそこら辺においとくわけにもいかないし」
キョン「とにかく、いったん部室に戻ろう。長門が来てくれてればいいんだが」
80 = 1 :
~部室前~
キョン「着いた、な。ハルヒがいたらどう言い訳するか……」
キョン「悩んでいてもしょうがない。入るか」ガチャ
ゴオオオオオオオオオ・・・
キョン「…………え?」
キョン「あれ? え? 何で…………何で目の前に焼却炉があるんだ……?」
キョン「俺は確か部室のドアを開けて…………なのに、何でいつの間にか外にいるんだよ!」
キョン「テレポートでもしたのか俺! もう何が何だか訳がわからん! とにかくもう1度部室まで……」
キョン「……………………あれ? 何か違和感が……ああ! ゴミ袋! ゴミ袋がない!?」
キョン「さっきまでこの手に持ってたはずなのに!? どこだ! どこにいった!?」
ゴオオオオオオオオオ・・・
キョン「…………焼却炉の蓋が…………開いてる……」
82 = 71 :
やべぇよ…やべぇよ…
83 = 1 :
キョン「おい……嘘だよな……?」
キョン「…………」
キョン「そうだ……携帯……」ピッ
キョン「…………」
キョン「古泉の番号が……消えてる……」
キョン「……は…………はは……」
キョン「そうか! つまり俺は、まーた無意識のうちに捨てちまったんだな! 古泉を!」
キョン「はは、ははははは! ちきしょう! 何やってるんだよ俺は!」
キョン「くそ! くそくそくそ! くそっ!!」
キョン「ぜえ、はあ、お、落ち着け。大丈夫だ、まだ……まだ何とかなるはずだ……」
キョン「……そうだ……長門……まだ長門がいる……!」
キョン「長門なら……この状況を何とかしてくれるはずだ!」
キョン「長門…………長門ー!!」ダッ
84 :
訳が分からん
つまらん
85 :
わけがわかったら怖くないだろ
86 :
しえん
88 = 1 :
~部室~
キョン「長門! いるか!?」バァン
長門「……」
キョン「おお、いてくれたか! ハルヒは……いないようだな。ちょうどいい」
キョン「大変なんだ! お前の力がいる! 助けてくれ」
長門「……」
キョン「実はだな……」
キョン「――――――――というわけなんだ」
長門「……」
キョン「ひょっとして、お前も記憶を失ってるのか? 朝比奈さんや古泉のことを覚えていないのか?」
長門「……」
キョン「それならそれで仕方ない。でも全部本当のことなんだ! 何とかしてくれ!」
長門「……」
89 :
ながもん怪しい
90 = 22 :
キョン「ながえモ~ン」
91 :
消されるフラグなのかなにか知っているのか
92 = 70 :
この長門の反応の無さはいったい・・・?
93 = 1 :
キョン「おい、聞いてるのかよ長門!」
長門「……」
キョン「……長門? 何でさっきから黙ったままなんだ……?」
長門「……」
キョン「おい……おい! 長門! お前が無口なのはよく知ってるけどよ! 今は非常事態なんだ!」
キョン「頼む! 何か喋ってくれ! もうお前しか頼れる奴がいないんだ!」
長門「……」
キョン「おい、いつまで黙ってるつもりだ! いい加減にしろよ!」
長門「……」
キョン「くそ! この! こっちを見ろ!」ユサユサ!
長門「……」ガクガク
キョン「おい……長門……何でだ……? 何で何も言ってくれないんだ……?」
長門「……」
94 :
これはイカン
95 = 37 :
偽者とかか…?
96 = 71 :
まさか黒幕は…おい
97 = 52 :
こええ
98 = 1 :
キョン「分かった…………分かったよ、長門」
キョン「そうだよな……何でもかんでもお前に頼るのはよくないよな……」
長門「……」
キョン「いつもいつも最後にはお前に頼っちまう。『いざとなれば長門がいるさ』ってな」
キョン「そんな甘ったれた考え方じゃいけないよな……」
長門「……」
キョン「すまなかったな長門。取り乱していたとはいえ、怒鳴りつけたりして」
キョン「何とか……何とか自力で頑張ってみるよ…………じゃあ……」スタスタ
『そうだな。長門がいるからいつまでも甘えちまう。それなら長門なんて……』
ボトッ・・・
キョン「長門!!」クルッ
キョン「あ…………黒い…………ゴミ袋……」
99 :
これは・・・
100 = 71 :
マジかよ
みんなの評価 : ★★★×5
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