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元スレキョン「さて、ゴミを捨てにいくか」
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~放課後 部室~
ハルヒ「キョン、ちょっとゴミ捨ててきて」
キョン「はぁ? ゴミ?」
ハルヒ「うん。ドアの外の所に置いてあるから」
キョン「何で俺が」
ハルヒ「ざ・つ・よ・う・が・か・り」
キョン「はぁ、分かったよ」ガチャ
キョン「えーと、この半透明の袋のだな。うわ、いろいろゴミが詰まってるな」
キョン「何でお菓子の箱や袋がこんなに大量にあるんだよ。勝手に飲み食いでもしてるのかアイツ」
ボトッ・・・
キョン「……ん? もう1つあるな。黒いゴミ袋? こっちは中身が見えないな」
キョン「何か得体の知れないものでも入ってるんじゃないだろうな? ま、どうでもいい」
キョン「さて、ゴミを捨てにいくか」
ハルヒ「キョン、ちょっとゴミ捨ててきて」
キョン「はぁ? ゴミ?」
ハルヒ「うん。ドアの外の所に置いてあるから」
キョン「何で俺が」
ハルヒ「ざ・つ・よ・う・が・か・り」
キョン「はぁ、分かったよ」ガチャ
キョン「えーと、この半透明の袋のだな。うわ、いろいろゴミが詰まってるな」
キョン「何でお菓子の箱や袋がこんなに大量にあるんだよ。勝手に飲み食いでもしてるのかアイツ」
ボトッ・・・
キョン「……ん? もう1つあるな。黒いゴミ袋? こっちは中身が見えないな」
キョン「何か得体の知れないものでも入ってるんじゃないだろうな? ま、どうでもいい」
キョン「さて、ゴミを捨てにいくか」
~焼却炉前~
キョン「せーの、よっと」ポイッ
ゴオオオオオオオオオ・・・
キョン「おお、燃えてる燃えてる。もう1つの黒いゴミ袋も……」
ドクン
キョン「ん? 何だ……? 今、変な感じが……」
キョン「……こいつか? この黒いゴミ袋を捨てようとしたら、何か嫌な予感が……」
キョン「本当に何なんだこれ……? まさか中に本当に変なものが……」
キョン「…………って、考えすぎか。とりゃ、投入!」ポイッ
キョン「これでよし。部室に戻るか」
キョン「せーの、よっと」ポイッ
ゴオオオオオオオオオ・・・
キョン「おお、燃えてる燃えてる。もう1つの黒いゴミ袋も……」
ドクン
キョン「ん? 何だ……? 今、変な感じが……」
キョン「……こいつか? この黒いゴミ袋を捨てようとしたら、何か嫌な予感が……」
キョン「本当に何なんだこれ……? まさか中に本当に変なものが……」
キョン「…………って、考えすぎか。とりゃ、投入!」ポイッ
キョン「これでよし。部室に戻るか」
いやぁ久々の名作SSで楽しかったよ。これは微笑以来の名作だなw
トピ主はラノベ作家と予想^^
俺も書き手だけど参考になったよ。
トピ主はラノベ作家と予想^^
俺も書き手だけど参考になったよ。
~部室~
キョン「ただいまー」ガチャ
ハルヒ「お帰りー」
長門「……」
古泉「やあ、どうも」
キョン「おう。2人とも来てたのか。あれ?」
古泉「どうかしましたか?」
キョン「朝比奈さんはまだ来てないのか。今日はずいぶんと遅いな」
古泉「朝比奈さん、ですか?」
ハルヒ「何言ってるのよキョン」
ハルヒ「みくるちゃんならたった今、あんたが捨ててきたじゃない」
キョン「ただいまー」ガチャ
ハルヒ「お帰りー」
長門「……」
古泉「やあ、どうも」
キョン「おう。2人とも来てたのか。あれ?」
古泉「どうかしましたか?」
キョン「朝比奈さんはまだ来てないのか。今日はずいぶんと遅いな」
古泉「朝比奈さん、ですか?」
ハルヒ「何言ってるのよキョン」
ハルヒ「みくるちゃんならたった今、あんたが捨ててきたじゃない」
キョン「はぁ? 何言ってるんだ」
ハルヒ「……」
キョン「冗談も大概にしろ、まったく」
古泉「……」
キョン「何黙ってるんだよ。ドッキリならもうちょっとうまく仕掛けろよな」
長門「……」
キョン「おい、もういいって。朝比奈さんはどこだ?」
ハルヒ「……」
キョン「お、おい……」
キョン(な、何だよこの空気……まさか……いや、ないだろいくら何でも)
キョン(しかし……相手は何でもありのハルヒだ……まさか……まさか本当に……)
ハルヒ「……ひひひ」
キョン「ひっ!」
ハルヒ「……」
キョン「冗談も大概にしろ、まったく」
古泉「……」
キョン「何黙ってるんだよ。ドッキリならもうちょっとうまく仕掛けろよな」
長門「……」
キョン「おい、もういいって。朝比奈さんはどこだ?」
ハルヒ「……」
キョン「お、おい……」
キョン(な、何だよこの空気……まさか……いや、ないだろいくら何でも)
キョン(しかし……相手は何でもありのハルヒだ……まさか……まさか本当に……)
ハルヒ「……ひひひ」
キョン「ひっ!」
みくる「こんにちは~。遅れちゃってごめんなさい」ガチャ
キョン「わあああ! お化けー!? って、あ、あれ?」
みくる「どうかしたんですかキョンくん?」
キョン「あ、朝比奈さん……?」
ハルヒ「ぷっ、くくくく……あーっはっはっは! 引っかかった引っかかった!」
キョン「ぐ……やっぱりドッキリだったか、ちくしょう。深読みしすぎた……」
ハルヒ「『ひっ!』だって!? 情けない悲鳴上げちゃって! うっひゃっひゃ!」
キョン「うるせえ! 笑いすぎだ!」
ハルヒ「あんな単純なドッキリに引っかかるなんて、あんたも馬鹿ねぇ。あー面白かった」
古泉「すみません。涼宮さんに言われて断れなかったのですよ」
長門「……」
キョン「お前らもグルだったのか。まったく……」
みくる「えっと、何があったんでしょうか……?」
キョン「わあああ! お化けー!? って、あ、あれ?」
みくる「どうかしたんですかキョンくん?」
キョン「あ、朝比奈さん……?」
ハルヒ「ぷっ、くくくく……あーっはっはっは! 引っかかった引っかかった!」
キョン「ぐ……やっぱりドッキリだったか、ちくしょう。深読みしすぎた……」
ハルヒ「『ひっ!』だって!? 情けない悲鳴上げちゃって! うっひゃっひゃ!」
キョン「うるせえ! 笑いすぎだ!」
ハルヒ「あんな単純なドッキリに引っかかるなんて、あんたも馬鹿ねぇ。あー面白かった」
古泉「すみません。涼宮さんに言われて断れなかったのですよ」
長門「……」
キョン「お前らもグルだったのか。まったく……」
みくる「えっと、何があったんでしょうか……?」
キョン「はぁ、もういい。怒るのも馬鹿らしくなってきた……あれ?」ゴソゴソ
ハルヒ「どうしたのよ?」
キョン「カバンに入れといたCDがない。おかしいな。確かに入れといたはずなんだが」
ハルヒ「間違って捨てたんじゃないの?」
キョン「んなわけあるか。くそ、買ったばかりだってのに……」
みくる「キョンくん、お茶です」
キョン「あ、どうも。ありがとうございます」
みくる「あ!!」ガッ
バシャア!
キョン「ぎゃあああ! 腕に!? あちゃちゃちゃちゃ!?」
みくる「きゃあああ! ごご、ごめんなさいキョンくん!?」
ハルヒ「いいわねみくるちゃん! うっかりコケてお茶をぶっかけるなんて、さすがドジっ娘メイド!」
キョン「アホか!?」
古泉「これはこれは。すぐに手当てをしましょう」
ハルヒ「どうしたのよ?」
キョン「カバンに入れといたCDがない。おかしいな。確かに入れといたはずなんだが」
ハルヒ「間違って捨てたんじゃないの?」
キョン「んなわけあるか。くそ、買ったばかりだってのに……」
みくる「キョンくん、お茶です」
キョン「あ、どうも。ありがとうございます」
みくる「あ!!」ガッ
バシャア!
キョン「ぎゃあああ! 腕に!? あちゃちゃちゃちゃ!?」
みくる「きゃあああ! ごご、ごめんなさいキョンくん!?」
ハルヒ「いいわねみくるちゃん! うっかりコケてお茶をぶっかけるなんて、さすがドジっ娘メイド!」
キョン「アホか!?」
古泉「これはこれは。すぐに手当てをしましょう」
みくる「本当にごめんなさい! あたしったら何てことを!」
キョン「あ、ああ、いいですよ。わざとやったわけじゃないですし」
みくる「はぁ、あたしって何でこんなにドジなんだろう……キョンくんを傷つけて……」
キョン「そんなに自分を責めないでください。俺ならこれくらい全然平気ですから」
キョン(それにしても、朝比奈さんのドジっ娘ぶりも筋金入りだな。まさかここまでとは)
キョン(いつか命に関わるほどのドジをやらかしたりは……それはさすがに嫌だな)
『そんな危なっかしい朝比奈さんはいらないな…………捨ててしまうか』
キョン「な!!」ガタッ
古泉「どうしたのですか? 急に立ち上がったりして」
キョン「あ……いや、何でもない」
ハルヒ「そろそろ下校時刻ね。みんな帰りましょう。最後の人は戸締りよろしく」
キョン「あ、ああ、分かった」
キョン「あ、ああ、いいですよ。わざとやったわけじゃないですし」
みくる「はぁ、あたしって何でこんなにドジなんだろう……キョンくんを傷つけて……」
キョン「そんなに自分を責めないでください。俺ならこれくらい全然平気ですから」
キョン(それにしても、朝比奈さんのドジっ娘ぶりも筋金入りだな。まさかここまでとは)
キョン(いつか命に関わるほどのドジをやらかしたりは……それはさすがに嫌だな)
『そんな危なっかしい朝比奈さんはいらないな…………捨ててしまうか』
キョン「な!!」ガタッ
古泉「どうしたのですか? 急に立ち上がったりして」
キョン「あ……いや、何でもない」
ハルヒ「そろそろ下校時刻ね。みんな帰りましょう。最後の人は戸締りよろしく」
キョン「あ、ああ、分かった」
~夜 キョン家~
キョン「ふう、だいぶ痛みも治まってきたな。よかったよかった」
キョン「…………それにしても、何だったんだあの声は」
『そんな危なっかしい朝比奈さんはいらないな…………捨ててしまうか』
キョン「いきなり頭の中に響いてきたが、あの声は……」
キョン「まさか、また何かよくないことが起きる前触れなのか……?」
キョン「……」
キョン「はぁ、考えすぎか。今日はドッキリやら火傷やらいろいろあったからな」
キョン「それで若干まいってるんだろう。こういう時はさっさと寝るに限る」
キョン「よし、おやすみ」ボフッ
キョン「……」
キョン「そういや、結局CD見つからなかったな。まだ封も開けてなかったのに。ちくしょう」
キョン「ふう、だいぶ痛みも治まってきたな。よかったよかった」
キョン「…………それにしても、何だったんだあの声は」
『そんな危なっかしい朝比奈さんはいらないな…………捨ててしまうか』
キョン「いきなり頭の中に響いてきたが、あの声は……」
キョン「まさか、また何かよくないことが起きる前触れなのか……?」
キョン「……」
キョン「はぁ、考えすぎか。今日はドッキリやら火傷やらいろいろあったからな」
キョン「それで若干まいってるんだろう。こういう時はさっさと寝るに限る」
キョン「よし、おやすみ」ボフッ
キョン「……」
キョン「そういや、結局CD見つからなかったな。まだ封も開けてなかったのに。ちくしょう」
~翌日 放課後 部室~
キョン「うぃーす。って、あれ? 俺が1番乗りか」
ボトッ・・・
キョン「あれ? 今何か音が…………ん? これは……黒いゴミ袋?」
キョン「ハルヒの奴、またゴミを出したのか。まったく」
キョン「しょうがない。命令される前にさっさと捨てに行ってくるか。よいしょっと」グッ
キョン「む、昨日のゴミ袋よりも重たいな。中に何が入ってるんだ?」
キョン「ま、俺が気にすることでもないか。さっさと行ってくるとしよう」
~焼却炉前~
キョン「そいやっと。おー、よく燃えるな」
キョン「これでよし。またハルヒが悪巧みを考える前に、部室に戻るとするか」
キョン「うぃーす。って、あれ? 俺が1番乗りか」
ボトッ・・・
キョン「あれ? 今何か音が…………ん? これは……黒いゴミ袋?」
キョン「ハルヒの奴、またゴミを出したのか。まったく」
キョン「しょうがない。命令される前にさっさと捨てに行ってくるか。よいしょっと」グッ
キョン「む、昨日のゴミ袋よりも重たいな。中に何が入ってるんだ?」
キョン「ま、俺が気にすることでもないか。さっさと行ってくるとしよう」
~焼却炉前~
キョン「そいやっと。おー、よく燃えるな」
キョン「これでよし。またハルヒが悪巧みを考える前に、部室に戻るとするか」
~部室~
キョン「うぃーす。お、もうみんな来てたか」
古泉「どうも」
長門「……」
ハルヒ「キョン、あんたどこ行ってたのよ?」
キョン「どこって、ゴミ捨てだよ。またお前がゴミ袋を置いてただろう?」
ハルヒ「ゴミ袋? あたしそんなの知らないわよ」
キョン「はいはい。ドッキリはもういいって。あれ?」
ハルヒ「今度は何よ?」
キョン「朝比奈さんはまだ来てないのか。今日も遅れてるのか?」
ハルヒ「はあ? 朝比奈さんって誰よ?」
キョン「うぃーす。お、もうみんな来てたか」
古泉「どうも」
長門「……」
ハルヒ「キョン、あんたどこ行ってたのよ?」
キョン「どこって、ゴミ捨てだよ。またお前がゴミ袋を置いてただろう?」
ハルヒ「ゴミ袋? あたしそんなの知らないわよ」
キョン「はいはい。ドッキリはもういいって。あれ?」
ハルヒ「今度は何よ?」
キョン「朝比奈さんはまだ来てないのか。今日も遅れてるのか?」
ハルヒ「はあ? 朝比奈さんって誰よ?」
キョン「はぁ、またドッキリか。もういいっての」
ハルヒ「だから何のことよ?」
キョン「はいはい。どうせ昨日と同じで少し遅れてるだけなんだろ」
ハルヒ「こら、話を聞きなさい!」
キョン「よいしょっと。古泉、今日は将棋か? オセロか?」
古泉「……」
キョン「何だよ?」
古泉「あの……僕も朝比奈さんという方には心当たりがないのですが」
キョン「お前も律儀だな。そこまでハルヒの言うことに従わなくてもいいだろうに」
古泉「いえ、僕は本当に……」
ハルヒ「はぁ。まぁいいわ。キョンが変なことを言い出すなんて、今に始まったことじゃないしね」
キョン「お前が言うな」
長門「……」
ハルヒ「だから何のことよ?」
キョン「はいはい。どうせ昨日と同じで少し遅れてるだけなんだろ」
ハルヒ「こら、話を聞きなさい!」
キョン「よいしょっと。古泉、今日は将棋か? オセロか?」
古泉「……」
キョン「何だよ?」
古泉「あの……僕も朝比奈さんという方には心当たりがないのですが」
キョン「お前も律儀だな。そこまでハルヒの言うことに従わなくてもいいだろうに」
古泉「いえ、僕は本当に……」
ハルヒ「はぁ。まぁいいわ。キョンが変なことを言い出すなんて、今に始まったことじゃないしね」
キョン「お前が言うな」
長門「……」
~夕方~
ハルヒ「今日はここまで。みんな、じゃーね」
キョン「……結局、朝比奈さん来なかったな。何かあったのか?」
古泉「ですから……その朝比奈さんとは誰なのですか?」
キョン「まだ言うか。ハルヒはもう帰ったんだから、もういいだろう」
古泉「どうも話が噛みあいませんね」
キョン「こっちのセリフだ。同じSOS団の仲間のことをそんなふうに言うんじゃねえよ」
古泉「SOS団の仲間? はて」
キョン「何だよ?」
古泉「SOS団は涼宮さんとあなた、それに長門さんと僕の4人のはずですが?」
キョン「…………もういい。気分悪い。帰る」スタスタ
古泉「あ……」
キョン(たく、いつまでドッキリを続ける気なんだか。しかし、何で朝比奈さんは来なかったんだ?)
キョン(ま、以前ハルヒにセクハラされた時も来なかった時があったしな。そんなこともあるだろう)
ハルヒ「今日はここまで。みんな、じゃーね」
キョン「……結局、朝比奈さん来なかったな。何かあったのか?」
古泉「ですから……その朝比奈さんとは誰なのですか?」
キョン「まだ言うか。ハルヒはもう帰ったんだから、もういいだろう」
古泉「どうも話が噛みあいませんね」
キョン「こっちのセリフだ。同じSOS団の仲間のことをそんなふうに言うんじゃねえよ」
古泉「SOS団の仲間? はて」
キョン「何だよ?」
古泉「SOS団は涼宮さんとあなた、それに長門さんと僕の4人のはずですが?」
キョン「…………もういい。気分悪い。帰る」スタスタ
古泉「あ……」
キョン(たく、いつまでドッキリを続ける気なんだか。しかし、何で朝比奈さんは来なかったんだ?)
キョン(ま、以前ハルヒにセクハラされた時も来なかった時があったしな。そんなこともあるだろう)
~翌日 朝 キョンの部屋~
キョン「ムニャ……あー、もう朝か。起きないと……」
キョン妹「キョンくーん、おっはよーう!」ボスッ!
キョン「ごふっ!? お、お前、飛び乗ってくるんじゃ……ゲホッ! グホゴホッ!」
キョン妹「きょ、キョンくん!? どうしたの!?」
キョン「ガホッ! お、お前の膝がみぞおちに……ジャストミートして……グッホガハッ!」
キョン妹「ご、ごめんね。痛かった?」
キョン「はぁ、はぁ、まったく。起こしてくれるのはいいが、もう少し起こし方を考えてくれ」
キョン妹「はい、ごめんなさい……」
キョン(まったく。元気なのは結構だが、いい加減もう少しおしとやかになってほしいもんだな)
キョン(いつまで経っても手間のかかる妹だ。ミヨキチみたいな妹だったらよかったんだが)
『あんな騒がしいだけの妹はいらないな。捨ててしまうか』
キョン「な! 今の声、また……」
キョン「ムニャ……あー、もう朝か。起きないと……」
キョン妹「キョンくーん、おっはよーう!」ボスッ!
キョン「ごふっ!? お、お前、飛び乗ってくるんじゃ……ゲホッ! グホゴホッ!」
キョン妹「きょ、キョンくん!? どうしたの!?」
キョン「ガホッ! お、お前の膝がみぞおちに……ジャストミートして……グッホガハッ!」
キョン妹「ご、ごめんね。痛かった?」
キョン「はぁ、はぁ、まったく。起こしてくれるのはいいが、もう少し起こし方を考えてくれ」
キョン妹「はい、ごめんなさい……」
キョン(まったく。元気なのは結構だが、いい加減もう少しおしとやかになってほしいもんだな)
キョン(いつまで経っても手間のかかる妹だ。ミヨキチみたいな妹だったらよかったんだが)
『あんな騒がしいだけの妹はいらないな。捨ててしまうか』
キョン「な! 今の声、また……」
~北高 放課後~
キョン(今朝聞こえてきたあの『声』、何だったんだろうな?)
キョン(いや、今朝だけじゃない。昨日も……ただの空耳か?)
キョン(ま、いいか。ハルヒに立て続けに変な事されたから疑り深くなってるだけだろ)
キョン「うぃーす。あれ? また俺が1番乗りか?」
ボトッ・・・
キョン「ん? って、また黒いゴミ袋……おいおい、いくらなんでもゴミ出しすぎだろ」
キョン「まーた俺が捨てに行かないといかんのか? 面倒くさいな……」
キョン「……はぁ、どうせ断っても無理矢理行かされるんだろうな。はいはい、捨ててきますよ」
キョン「よっと。本当に何が入ってるんだこのゴミ袋? どうせろくなもんじゃないだろうが」
キョン「ま、下手に詮索しない方がいいな。ちゃちゃっと行ってくるか」
キョン(今朝聞こえてきたあの『声』、何だったんだろうな?)
キョン(いや、今朝だけじゃない。昨日も……ただの空耳か?)
キョン(ま、いいか。ハルヒに立て続けに変な事されたから疑り深くなってるだけだろ)
キョン「うぃーす。あれ? また俺が1番乗りか?」
ボトッ・・・
キョン「ん? って、また黒いゴミ袋……おいおい、いくらなんでもゴミ出しすぎだろ」
キョン「まーた俺が捨てに行かないといかんのか? 面倒くさいな……」
キョン「……はぁ、どうせ断っても無理矢理行かされるんだろうな。はいはい、捨ててきますよ」
キョン「よっと。本当に何が入ってるんだこのゴミ袋? どうせろくなもんじゃないだろうが」
キョン「ま、下手に詮索しない方がいいな。ちゃちゃっと行ってくるか」
~焼却炉前~
キョン「到着っと。何で3日連続でこんなところに来ないといけないんだ」
キョン「はぁ、愚痴ってもしょうがないか。せーの……」
タスケテェ・・・・・・ダレカァ・・・・・・
キョン「ん? 今何か声が聞こえたような。また例の空耳か?」
クライヨォ・・・・・・ココカラダシテヨォ・・・・・・
キョン「いや、あれとはまた違う感じだな。何て言ってるのかは聞きとれんが……」
キョン「……あれ、聞こえなくなったな。やっぱり空耳か」
キョン「どうも最近空耳が多いな。よいしょっと」ポイッ
ゴオオオオオオオオ・・・
キョン「相変わらずよく燃えるな。これでよしっと」
キョン「到着っと。何で3日連続でこんなところに来ないといけないんだ」
キョン「はぁ、愚痴ってもしょうがないか。せーの……」
タスケテェ・・・・・・ダレカァ・・・・・・
キョン「ん? 今何か声が聞こえたような。また例の空耳か?」
クライヨォ・・・・・・ココカラダシテヨォ・・・・・・
キョン「いや、あれとはまた違う感じだな。何て言ってるのかは聞きとれんが……」
キョン「……あれ、聞こえなくなったな。やっぱり空耳か」
キョン「どうも最近空耳が多いな。よいしょっと」ポイッ
ゴオオオオオオオオ・・・
キョン「相変わらずよく燃えるな。これでよしっと」
~夕方 帰り道~
キョン「結局今日はみんな用事があるとかで、俺とハルヒしか来なかったな」
キョン「おかげでやることがありゃしない。俺は毎日何しに部室へ行ってたんだっけ?」
ガッ!
キョン「おわ! とっとっと!」ビターン
キョン「いってぇ……何かが足に引っかかって……紐? 電柱と電柱の間に紐が……」
谷口「わっはっは! 引っかかったなキョン!」
キョン「谷口! これはお前の仕業か!」
国木田「あーあ、見事に転んじゃったね、キョン」
キョン「国木田まで……」
谷口「くっくっく、あんな単純な仕掛けに引っかかるとはな。いやー、面白いもんが見れた」
キョン「お前なぁ……くだらんイタズラしやがって……」
キョン「結局今日はみんな用事があるとかで、俺とハルヒしか来なかったな」
キョン「おかげでやることがありゃしない。俺は毎日何しに部室へ行ってたんだっけ?」
ガッ!
キョン「おわ! とっとっと!」ビターン
キョン「いってぇ……何かが足に引っかかって……紐? 電柱と電柱の間に紐が……」
谷口「わっはっは! 引っかかったなキョン!」
キョン「谷口! これはお前の仕業か!」
国木田「あーあ、見事に転んじゃったね、キョン」
キョン「国木田まで……」
谷口「くっくっく、あんな単純な仕掛けに引っかかるとはな。いやー、面白いもんが見れた」
キョン「お前なぁ……くだらんイタズラしやがって……」
国木田「大丈夫、キョン?」
キョン「お前もこんな馬鹿のやることに付き合うなよ……」
国木田「僕は止めたんだけど、谷口が無理矢理……」
キョン「ったく、どいつもこいつも」
谷口「そう怒るなよ。友達だろ? 今度何か奢るからさ」
キョン「なーにが友達だ。いけしゃあしゃあと」
『こんな馬鹿な友達はいらねえな。2人とも捨ててしまおう』
キョン「な!!」
キョン(聞こえた! 確かに聞こえた! 空耳なんかじゃない、ハッキリと聞こえた!)
キョン(何なんだ! 何なんだよこれ!?)
谷口「おーい、どうしたんだ? 急に黙り込んで」
キョン「あ、いや、何でもない! じゃあ俺は帰るから!」ダダダッ
谷口「あ、おい! 何だぁあいつ?」
キョン「お前もこんな馬鹿のやることに付き合うなよ……」
国木田「僕は止めたんだけど、谷口が無理矢理……」
キョン「ったく、どいつもこいつも」
谷口「そう怒るなよ。友達だろ? 今度何か奢るからさ」
キョン「なーにが友達だ。いけしゃあしゃあと」
『こんな馬鹿な友達はいらねえな。2人とも捨ててしまおう』
キョン「な!!」
キョン(聞こえた! 確かに聞こえた! 空耳なんかじゃない、ハッキリと聞こえた!)
キョン(何なんだ! 何なんだよこれ!?)
谷口「おーい、どうしたんだ? 急に黙り込んで」
キョン「あ、いや、何でもない! じゃあ俺は帰るから!」ダダダッ
谷口「あ、おい! 何だぁあいつ?」
~キョン家 キョンの部屋~
キョン(あの声は空耳なんかじゃなかった。しかも、どうやら俺にしか聞こえていないらしい)
キョン(何と言うか、頭の中に直接響いてくるというか……それにもっと気になるのが……)
キョン(響いてきた声が……どこかで聞いたことがある声なんだよな。うーん、誰だったか……)
キョン(あの声は何と言ってた? 確か誰かを捨てるとか言ってたような……)
母「晩御飯できたわよー。下りてらっしゃい」
キョン「ああ、今行くー」
キョン(気になる。とりあえずメシ食ってじっくり考えてみるか)
キョン「ああ腹減った。あれ?」
父「どうした?」
キョン「何で食事が3人分? あいつのは?」
母「あいつって誰よ?」
キョン「妹のだよ。今日はどっか泊まりにでも行ってるとか?」
母「何を寝ぼけたこと言ってるの。あんたに妹なんていないでしょ?」
キョン(あの声は空耳なんかじゃなかった。しかも、どうやら俺にしか聞こえていないらしい)
キョン(何と言うか、頭の中に直接響いてくるというか……それにもっと気になるのが……)
キョン(響いてきた声が……どこかで聞いたことがある声なんだよな。うーん、誰だったか……)
キョン(あの声は何と言ってた? 確か誰かを捨てるとか言ってたような……)
母「晩御飯できたわよー。下りてらっしゃい」
キョン「ああ、今行くー」
キョン(気になる。とりあえずメシ食ってじっくり考えてみるか)
キョン「ああ腹減った。あれ?」
父「どうした?」
キョン「何で食事が3人分? あいつのは?」
母「あいつって誰よ?」
キョン「妹のだよ。今日はどっか泊まりにでも行ってるとか?」
母「何を寝ぼけたこと言ってるの。あんたに妹なんていないでしょ?」
キョン「は? え……え?」
母「あんたは1人っ子でしょうが。何? あんた妹が欲しかったの?」
キョン「いやいやいや。何言ってるんだよ。あんな騒がしい奴を忘れるなんてこと……」
父「お前……まさか妙な漫画だとかアニメを見て、妹がほしいとか言ってるんじゃないだろうな?」
キョン「違う違う! そういうんじゃない!?」
キョン(これは……どうなってる? 2人とも嘘を言ってるようには……)
キョン(そうだ、確か朝比奈さんの時もそうだった。みんなが朝比奈さんの事を知らないと……)
キョン(俺は勝手にドッキリだと決めつけてロクに話を聞かなかったが、まさか本当に……)
母「どうしたのよ。さっきから様子がおかしいわよ」
キョン「ごめん! ごちそうさま!」ガチャ ダダッ
母「ちょっと! 一口も食べてないじゃないの!」
キョン「嘘だろ……家中から妹の写真がなくなってる……」
キョン「いや、写真だけじゃない。妹がいたという痕跡がまったくない」
キョン「まるで……最初から妹なんていなかったかのように……」
母「あんたは1人っ子でしょうが。何? あんた妹が欲しかったの?」
キョン「いやいやいや。何言ってるんだよ。あんな騒がしい奴を忘れるなんてこと……」
父「お前……まさか妙な漫画だとかアニメを見て、妹がほしいとか言ってるんじゃないだろうな?」
キョン「違う違う! そういうんじゃない!?」
キョン(これは……どうなってる? 2人とも嘘を言ってるようには……)
キョン(そうだ、確か朝比奈さんの時もそうだった。みんなが朝比奈さんの事を知らないと……)
キョン(俺は勝手にドッキリだと決めつけてロクに話を聞かなかったが、まさか本当に……)
母「どうしたのよ。さっきから様子がおかしいわよ」
キョン「ごめん! ごちそうさま!」ガチャ ダダッ
母「ちょっと! 一口も食べてないじゃないの!」
キョン「嘘だろ……家中から妹の写真がなくなってる……」
キョン「いや、写真だけじゃない。妹がいたという痕跡がまったくない」
キョン「まるで……最初から妹なんていなかったかのように……」
~キョンの部屋~
キョン「くそ、もっと早く事態に気づくべきだった。なんてマヌケなんだ俺は!」
キョン「頭の中に響く声。それにあの黒いゴミ袋も、今思えば怪しすぎる」
キョン「いつからだ? いつから異変は始まってた?」
キョン「確か……そうだ、朝比奈さんにお茶をかけられて……その直後に声が聞こえてきて……」
キョン「それから次の日に部室に黒いゴミ袋が……それを捨てに行って、その日から朝比奈さんは来なくて……」
キョン「それから妹に変な起こされ方された直後にも声が……その日も部室に黒いゴミ袋があって……」
キョン「そうだよ。あの黒いゴミ袋を捨ててからだ。2人が忘れ去られたのは……」
キョン「……待てよ、黒いゴミ袋を捨てて、姿が見えなくなって、みんなに忘れ去られて」
キョン「まさか…………まさかあのゴミ袋の中身は…………」
キョン「いやいやいや! 何怖いこと考えてるんだ俺は!」
キョン「そういや、あの大きさのゴミ袋にしてはやけに重いなと……うぎゃああ! 考えるな俺!?」
キョン「と、とにかく、また厄介なことになったな。どうする? これからどうする?」
キョン「くそ、もっと早く事態に気づくべきだった。なんてマヌケなんだ俺は!」
キョン「頭の中に響く声。それにあの黒いゴミ袋も、今思えば怪しすぎる」
キョン「いつからだ? いつから異変は始まってた?」
キョン「確か……そうだ、朝比奈さんにお茶をかけられて……その直後に声が聞こえてきて……」
キョン「それから次の日に部室に黒いゴミ袋が……それを捨てに行って、その日から朝比奈さんは来なくて……」
キョン「それから妹に変な起こされ方された直後にも声が……その日も部室に黒いゴミ袋があって……」
キョン「そうだよ。あの黒いゴミ袋を捨ててからだ。2人が忘れ去られたのは……」
キョン「……待てよ、黒いゴミ袋を捨てて、姿が見えなくなって、みんなに忘れ去られて」
キョン「まさか…………まさかあのゴミ袋の中身は…………」
キョン「いやいやいや! 何怖いこと考えてるんだ俺は!」
キョン「そういや、あの大きさのゴミ袋にしてはやけに重いなと……うぎゃああ! 考えるな俺!?」
キョン「と、とにかく、また厄介なことになったな。どうする? これからどうする?」
キョン「ん? 待てよ……そうだ! 谷口と国木田!」
キョン「あいつらといる時にあの声が聞こえたということは……くそ! 電話!」ピッ
キョン「頼む、出てくれ! 無事でいてくれよ……」
谷口『おうキョン、どうしたんだ?』
キョン「谷口! お前大丈夫なのか!」
谷口『はぁ? 大丈夫って何がだよ?』
国木田『何? キョンから電話?』
キョン「この声は……国木田も一緒なのか?」
谷口『おうよ、宿題を写させてもらうために、国木田の家に泊まりにきてるんだよ』
キョン「そっか、よかった……」
谷口『なぁ、何が「大丈夫か」なんだよ。気になるじゃないか』
キョン「え? ああ、お前の頭が大丈夫なのか気になってな」
谷口『何だとこの野郎!』
キョン「やかましい! あんな変なイタズラ仕掛けやがったくせに偉そうに言うな!」
キョン「あいつらといる時にあの声が聞こえたということは……くそ! 電話!」ピッ
キョン「頼む、出てくれ! 無事でいてくれよ……」
谷口『おうキョン、どうしたんだ?』
キョン「谷口! お前大丈夫なのか!」
谷口『はぁ? 大丈夫って何がだよ?』
国木田『何? キョンから電話?』
キョン「この声は……国木田も一緒なのか?」
谷口『おうよ、宿題を写させてもらうために、国木田の家に泊まりにきてるんだよ』
キョン「そっか、よかった……」
谷口『なぁ、何が「大丈夫か」なんだよ。気になるじゃないか』
キョン「え? ああ、お前の頭が大丈夫なのか気になってな」
谷口『何だとこの野郎!』
キョン「やかましい! あんな変なイタズラ仕掛けやがったくせに偉そうに言うな!」
キョン「ふう、とりあえず2人は無事だったか。しかし朝比奈さんと妹は……」
キョン「いや、まだ最悪の事態だと決まったわけじゃない。まだ2人を取り戻す方法はあるかもしれない」
キョン「何たって何でもありの存在が身近に何人かいるからな。あまりそいつらに頼りすぎても駄目だが」
キョン「何にせよ、まずは事態の把握からだ。まだ何が起こってるのかハッキリと分からないからな」
キョン「情報は少ないが……まとめると……」
キョン「謎の声が頭に響いて……黒いゴミ袋が出現……それを焼却炉に捨てると……存在の消滅……」
キョン「もし俺の想像していることが正しいとしたら、やはり俺が焼却炉に捨てたゴミ袋には……」
キョン「いや、考えるな! そこを深く考えたら進めなくなる! 今は事態の解決が先決だ!」
キョン「やはり分からないことが多いな。俺の頭に響いてくる声は何なのか。何者かの仕業なのか」
キョン「その何者かはいったい何が目的なのか。はぁ、本当に厄介だな」
キョン「いや、弱音を吐いてる場合じゃない。何としても朝比奈さんと妹を取り戻さないと!」
キョン「とりあえず、明日長門か古泉に相談だな。何とか協力してもらわないと……」
キョン「いや、まだ最悪の事態だと決まったわけじゃない。まだ2人を取り戻す方法はあるかもしれない」
キョン「何たって何でもありの存在が身近に何人かいるからな。あまりそいつらに頼りすぎても駄目だが」
キョン「何にせよ、まずは事態の把握からだ。まだ何が起こってるのかハッキリと分からないからな」
キョン「情報は少ないが……まとめると……」
キョン「謎の声が頭に響いて……黒いゴミ袋が出現……それを焼却炉に捨てると……存在の消滅……」
キョン「もし俺の想像していることが正しいとしたら、やはり俺が焼却炉に捨てたゴミ袋には……」
キョン「いや、考えるな! そこを深く考えたら進めなくなる! 今は事態の解決が先決だ!」
キョン「やはり分からないことが多いな。俺の頭に響いてくる声は何なのか。何者かの仕業なのか」
キョン「その何者かはいったい何が目的なのか。はぁ、本当に厄介だな」
キョン「いや、弱音を吐いてる場合じゃない。何としても朝比奈さんと妹を取り戻さないと!」
キョン「とりあえず、明日長門か古泉に相談だな。何とか協力してもらわないと……」
~翌日 朝 教室~
キョン「いっけね。考え事してたらすっかり夜更かししちまった。遅刻ギリギリだ」
ハルヒ「おはよキョン」
キョン「おう、おはよう……あれ?」
ハルヒ「どうしたの?」
キョン「国木田……谷口もか。2人ともまだ来てないな」
ハルヒ「そういえばそうね。遅刻かしら?」
キョン(いや、谷口はともかく国木田が遅刻は考えにくい。まさか……)
岡部「みんな席に着けー。今日はHRの前に言っておかないといけないことがある」
岡部「実は谷口と国木田なんだが、昨日の夜から行方が分からなくなっているらしい」
キョン「な、何だと……?」
岡部「谷口が泊まりに行って2人一緒に勉強してたらしいんだが、途中から消えるようにいなくなっていたらしい」
キョン(まさか……嘘だろ……そんな……)
キョン「いっけね。考え事してたらすっかり夜更かししちまった。遅刻ギリギリだ」
ハルヒ「おはよキョン」
キョン「おう、おはよう……あれ?」
ハルヒ「どうしたの?」
キョン「国木田……谷口もか。2人ともまだ来てないな」
ハルヒ「そういえばそうね。遅刻かしら?」
キョン(いや、谷口はともかく国木田が遅刻は考えにくい。まさか……)
岡部「みんな席に着けー。今日はHRの前に言っておかないといけないことがある」
岡部「実は谷口と国木田なんだが、昨日の夜から行方が分からなくなっているらしい」
キョン「な、何だと……?」
岡部「谷口が泊まりに行って2人一緒に勉強してたらしいんだが、途中から消えるようにいなくなっていたらしい」
キョン(まさか……嘘だろ……そんな……)
キョン「くそ……くそ! どうなってるんだよ!」ダダッ
岡部「あ、おい!」
ハルヒ「ちょっとキョン! どこ行くのよ!?」
~部室前~
キョン「谷口……国木田……昨日電話した時は元気だったじゃないかよ……」
キョン「くそ、頼む。外れててくれ……」ガチャ
ボトッ・・・ ボトッ・・・
キョン「……」
キョン「は……はは……黒いゴミ袋が2つ……か……」
キョン「今までゴミ袋は必ず部室にあったからひょっとしてと思ったが……見事に大当たりかよ」
キョン「本当に……本当に谷口と国木田なのか……? この黒いゴミ袋が……」
岡部「あ、おい!」
ハルヒ「ちょっとキョン! どこ行くのよ!?」
~部室前~
キョン「谷口……国木田……昨日電話した時は元気だったじゃないかよ……」
キョン「くそ、頼む。外れててくれ……」ガチャ
ボトッ・・・ ボトッ・・・
キョン「……」
キョン「は……はは……黒いゴミ袋が2つ……か……」
キョン「今までゴミ袋は必ず部室にあったからひょっとしてと思ったが……見事に大当たりかよ」
キョン「本当に……本当に谷口と国木田なのか……? この黒いゴミ袋が……」
キョン「……ん? ゴミ袋から何かはみ出てるな。何だこれ?」グイッ
キョン「よっ、この、何かに引っかかって……よし、取れた!」
キョン「これは……携帯? この携帯、確か……」
キョン「そうだ。この携帯、谷口のだ…………つまり、このゴミ袋の中にはやっぱり……」
キョン「う、うわ、うわああああああ!?」
キョン「嘘だ! このゴミ袋、人が入るにはあまりにも小さいんだぞ! それなのに……!」
キョン「くそ! 何でこんなことに! くそ! くそぉ! 今出してやるぞ2人とも!」グググ・・・
キョン「……駄目だ、全然破れねぇ……何でできてるんだよ、このゴミ袋は!」
キョン「は! いかん、取り乱すな。落ち着け、落ち着け……」
キョン「とりあえず……この2つのゴミ袋はどうする? このままここに置いておくわけには……」
ドクンッ
キョン「あ……」
キョン「そっか……そうだよな……ゴミは……ちゃんと捨てにいかないと……」ズリ・・・ ズリ・・・
キョン「よっ、この、何かに引っかかって……よし、取れた!」
キョン「これは……携帯? この携帯、確か……」
キョン「そうだ。この携帯、谷口のだ…………つまり、このゴミ袋の中にはやっぱり……」
キョン「う、うわ、うわああああああ!?」
キョン「嘘だ! このゴミ袋、人が入るにはあまりにも小さいんだぞ! それなのに……!」
キョン「くそ! 何でこんなことに! くそ! くそぉ! 今出してやるぞ2人とも!」グググ・・・
キョン「……駄目だ、全然破れねぇ……何でできてるんだよ、このゴミ袋は!」
キョン「は! いかん、取り乱すな。落ち着け、落ち着け……」
キョン「とりあえず……この2つのゴミ袋はどうする? このままここに置いておくわけには……」
ドクンッ
キョン「あ……」
キョン「そっか……そうだよな……ゴミは……ちゃんと捨てにいかないと……」ズリ・・・ ズリ・・・
~教室 授業中~
キョン「……」ボー・・・
キョン(何だ……? 何か……何かを忘れてるような……?)
ハルヒ「ちょっとキョン」ヒソヒソ
キョン「え? あ、な、何だ?」
ハルヒ「あんた今日はどうしたのよ? 血相変えて飛び出したかと思ったら、ボーっとした様子で戻ってきて」
キョン「え? 俺そんなことしてたのか?」
ハルヒ「してたのかって……あんた頭大丈夫?」
キョン「頭? 頭大丈夫……何かを思い出せそうな……」
(谷口『なぁ、何が「大丈夫か」なんだよ。気になるじゃないか』)
(キョン「え? ああ、お前の頭が大丈夫なのか気になってな」)
(谷口『何だとこの野郎!』)
キョン「……そうだ! 谷口! 国木田!」ガタン
キョン「……」ボー・・・
キョン(何だ……? 何か……何かを忘れてるような……?)
ハルヒ「ちょっとキョン」ヒソヒソ
キョン「え? あ、な、何だ?」
ハルヒ「あんた今日はどうしたのよ? 血相変えて飛び出したかと思ったら、ボーっとした様子で戻ってきて」
キョン「え? 俺そんなことしてたのか?」
ハルヒ「してたのかって……あんた頭大丈夫?」
キョン「頭? 頭大丈夫……何かを思い出せそうな……」
(谷口『なぁ、何が「大丈夫か」なんだよ。気になるじゃないか』)
(キョン「え? ああ、お前の頭が大丈夫なのか気になってな」)
(谷口『何だとこの野郎!』)
キョン「……そうだ! 谷口! 国木田!」ガタン
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