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    元スレあかり「ともこさんのことが好きだったんだぁ」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 1000レス到達 + - ちなあか + - ゆるゆり + - 天使 + - + - 帰ってよぉ + - 百合 + - 鬱ゆり + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    102 = 85 :

    あかり「ちなつちゃん、お待たせー!」

    ちなつ「おはよ、あかりちゃん」

    あかり「うん、おはよう」

    次に出てきたあかりちゃんは、いつもどおりのあかりちゃんだった。
    うん、お団子もちゃんとあるし。
    先に歩き始めた私の隣に並ぶと、あかりちゃんは「髪の毛変じゃないかなぁ」と
    訊ねてきた。

    ちなつ「うん、大丈夫だよ。いつもどおりのあかりちゃん」

    あかり「そっかぁ」

    そういえば最近あかりちゃんが髪型とかを気にし始めたのって、やっぱり
    お姉ちゃんのことがあるからなのだろうか。
    恋する乙女ってやっぱり容姿とかが気になるものだし。

    あかり「えへへ、あかりね、最近夜遅くまで起きてて起きるの遅くなっちゃったから
        髪の毛ちゃんとできてるか心配で」

    遅くまで何をしてるの、と訊ねようとして私は慌てて口を閉じた。
    あかりちゃんの目、少し腫れてる。

    103 = 22 :

    もう7分おき投下じゃ落ちるぞ

    104 = 30 :

    保守はまかせろ

    105 = 85 :

    だからあかりちゃんは朝、いつものメンバーで登校しようとはしなかったんだ。
    悪かったな、と少し反省してしまう。

    ……でもあかりちゃん、本気でお姉ちゃんのこと好きなんだ。

    別に、疑っていたわけでもないし否定したかったわけでもない。
    けど、昨日のあかりちゃんの言葉が信じられなかったのは本当。
    心のどこかではうっすら「まさか」って思っていた。

    だから今のあかりちゃんの様子で、私はあかりちゃんのことを今まで一緒に居たはずなのに
    何も知らなかったんだなって思う。

    あかり「ちなつちゃん?」

    ちなつ「えっ、あ、ごめん。久し振りに早く起きたからボーッとしちゃってた」

    あかり「あかりもだよぉー」

    ちなつ「そ、そっか、あはは」

    いざあかりちゃんの気持ちと向き合ってみると、今度は私があかりちゃんと
    話しにくくなってしまった。

    107 = 85 :

    あかりちゃん、私のことほんとはどう思ってるんだろうか、なんて考えちゃう。
    実際こうして話してるんだから悪くは思ってないかもしれないけど、
    私を見たら嫌な気分になるんじゃないかとか。

    そう考えてるのは私だけで、あかりちゃんは何も思ってないかも知れないけど、
    なんだかすごく謝りたい気分。
    私の空気が伝わったのか、あかりちゃんも笑うのをやめて黙り込んでしまった。

    そのまましばらく歩いた後。
    先に口を開いたのはあかりちゃんだった。

    あかり「でもあかり、まさかちなつちゃんが迎えに来てくれるとは思わなかったよぉ」

    ちなつ「え?」

    110 = 85 :

    あかり「朝、起きるの辛かったけど今日は少し嬉しかったんだぁ」

    本当に嬉しそうに、あかりちゃんが言う。
    それで私ってバカだなあって思った。
    あかりちゃんはいい子でいい子で優しくって、そう簡単に人を嫌いになることなんて
    できない子なんだ。

    あかり「久し振りの早起きって、気持ちいいねぇ」

    あかりちゃんが笑う。
    だから私は、あかりちゃんが無理して笑わずすむように、本当のあかりちゃんがちゃんと
    前に出てこられるように、あかりちゃんの大切な友達になりたいって思う。
    今まで以上にもっともっと。

    112 = 108 :

    113 = 85 :

    学校に着くと、京子先輩からメールが来ていた。
    『ちなつちゃん、遅刻ー?だいじょぶ?』

    そういえば結衣先輩たちに先に行くって何も言ってなかった。
    慌てて『ごめんなさい><』のメールを返すと、あかりちゃんがとてとてと
    近寄ってきた。まだ少し眠そう。

    あかり「あかり、こんなに早い時間学校に来たのは初めて!」

    ちなつ「私も。人全然いないねぇ」

    部活の朝練で来ている人はちらほらいるみたいだけど、みんな鞄だけ置いて
    教室にはいない。だから今の時間、教室であかりちゃんと二人だけだった。

    115 :

    普通にうるっときちゃった
    VIPのSSで何を…

    116 = 85 :

    あかりちゃんは落ち着かなさげに教室を見回すと、「教室ってこんなに広いんだね」と
    目を輝かせた。

    良かった、少しはあかりちゃん、元気になってきてるのかな。
    少なくとも昨日やその前よりは。
    よーし、このまま元通りのあかりちゃんに戻しちゃうんだから!

    ちなつ「普段人いっぱいいると気付かないのにね」

    あかり「うん。あ、そうだ、ちなつちゃん!」

    ちなつ「どうしたの、あかりちゃん」

    あかり「最近、時間がなくってお花さんに水遣りしてなかったんだけど、
        一緒にやってくれる?」

    117 = 25 :

    しえん

    118 = 85 :

    そういえば、あかりちゃん前は結構教室や花壇のお花のお手入れしてたんだっけ。
    あまり土をいじったりするのは好きじゃないけど、あかりちゃんがせっかく
    誘ってくれてるんだからここは頷いておかないと。

    ちなつ「うん、もちろん!」

    あかり「えへへ、ありがとー」

    ―――――
     ―――――

    120 :

    ちなつちゃんええこやなー

    121 = 85 :

    ちなつ「……で、これ全部?」

    あかり「うん」

    平然と頷き、あかりちゃんはさっそく私に水の入った如雨露を渡してくれた。
    水がたぷんたぷんに入っている。
    あかりちゃんが言うには、校庭の隅にある花壇全部に水をやるということだった。
    ホースはないから、如雨露でやるしかない。軽くお花畑みたいになってるところを、
    毎朝あかりちゃん一人でやっていたんだと思うといろんな意味で泣けてくる。

    私が立ち往生していると、もう一つに水を汲んであかりちゃんが花に水をやりはじめた。
    私もようやくやるべきことが見付かったというようにあかりちゃんの隣に立って
    水まきをはじめる。

    ちなつ「なんていうか、あかりちゃん、すごいね……」

    あかり「なにがー?」

    124 = 85 :

    ちなつ「だって、ずっと一人でこんなふうにやってたんでしょ?」

    あかり「うん、そうかな」

    ちなつ「私には絶対無理……大変だし腕も腰も疲れるし」

    あかり「毎日やってたら慣れちゃうよぉ」

    そういうものなのかな、と首を傾げる。
    だんだん如雨露の重さが軽くなっていく。あかりちゃんの心も如雨露みたいに
    なってればいいのになあ。そしたらばーっといらないもの全部流してしまえるのに。

    ちなつ「あかりちゃんはどうしてこうやって花に水やるようになったの?」

    125 = 108 :

    しえん

    126 = 36 :

    カブ様を思い出す…如雨露…

    127 = 97 :

    しえん

    128 = 85 :

    そういえばずっと気になっていたことだった。
    あかりちゃんのことだからと簡単に片付けて今まで訊ねなかったことだけど、
    改めて自分で体感してみると毎日続けるのに何か理由があるんじゃないかと
    かんぐってしまう。

    あかり「うーん、どうしてって……」

    ちなつ「小さい頃からずっと?」

    あかり「うん、あかり、お花さんも虫さんも、みんな大好きだから。誰もお水
        やらなかったら苦しいかなぁって」

    ちなつ「……へえ」

    やっぱり、あかりちゃんはあかりちゃんだ。
    なんかすごく納得してしまう。けど、あかりちゃんは「でもね」と続けた。

    129 :

    いいよーいいよー

    130 = 85 :

    あかり「あかり、お水をやることで自分も綺麗になるんじゃないかなあって」

    ちなつ「えっと……」

    あかり「お花さんにお水をやってたりすると、もっともっと優しくなれる気がするんだぁ。
        もっと優しくなりたいから、だからそれもあるのかも」

    もっと優しく。
    あかりちゃんは、今でも充分すぎるくらい優しいのに。
    でも、あかりちゃんの優しさの秘密がお花の水遣りなのだと言われれば少し
    わかる気もする。

    ちなつ「……あかりちゃんは今のままでもいいのにな」

    131 = 108 :

    あかり天使すぎる天使か

    132 = 114 :

    天使すぎて胸が苦しい

    133 = 120 :

    天使過ぎて眩しい

    134 = 85 :

    ぽつり、と呟いた。
    ちょうど、そこで水がなくなる。ふとあかりちゃんのほうを見ると、あかりちゃんは
    驚いたように私を見ていた。

    ちなつ「あかりちゃん?」

    あかり「あ、ううん……ごめん、なんでもないよっ」

    ちなつ「……そう?」

    私は首を傾げると、水道の方へと足を進めた。
    あと何回ここを行ったりきたりしなきゃなんないのかなあと思っていると、
    小さくあかりちゃんの声で「ありがとう」って聞こえた気がした。

    136 = 97 :

    しえん

    138 = 85 :

    それから学校が賑ってくる頃、私たちはようやく水遣りを終えた。
    私が手伝うより断然、あかりちゃん一人でやるほうが早い気がする。
    けどあかりちゃんはあくまでも「手伝ってくれてありがとぉ」とお礼を言ってくれる。

    やっぱりあかりちゃんは優しいなあ。
    私が自分の体力のなさに落ち込んでる場合じゃないよね。

    ちなつ「また何かあったら言ってね、あかりちゃん!」

    元気よく腰掛けていた水道の淵から立ち上がった。
    あ、腰が痛……くはない。あまりあかりちゃんに心配かけないようにしなきゃ。

    ちなつ「そろそろ教室戻ろうか」

    139 = 85 :

    あかり「……」

    ちなつ「あかりちゃん?」

    あかり「あ、うん……教室、戻ろう」

    一瞬あかりちゃんの反応が遅れた。
    どうしたんだろう。
    きょとん、と首を傾げながらあかりちゃんのほうをちらりと見ると、
    あかりちゃんも私と同じように首を傾げていた。

    140 = 85 :


    京子「あー、だるかったー」

    結衣「おい行儀悪い」

    京子「数学の授業が悪いんだってー、わざわざあんな問題解かすなんて間違ってる!」

    結衣「京子が授業ちゃんと受けないで原稿やってたからだろ」

    京子「だって締め切り近いんだもん」

    放課後。
    部室に着くと、あかりちゃんはまだ来ていなかった。今日は私が掃除当番で、
    あかりちゃんは先に来ているはずなのに。

    京子「あ、ちなつちゃんだー」

    ちなつ「こんにちは。あの、あかりちゃんは?」

    141 = 85 :

    風呂行ってきます

    143 = 108 :

    まってるよぉ

    144 = 114 :

    原作のちなつちゃんはこんな感じの良い子だよね
    SSとかで悪い印象受ける人多いかもしれんけど

    145 = 108 :

    アニメとかでも空気ネタや腹黒ネタやりすぎな感はある

    146 :

    アニメ化の範囲にもよるかもな~もし2期があったならもっとチーナの良い部分が見れるかも

    147 = 114 :

    一期は四巻までだったね
    修学旅行お留守番のちなあかが見たかった

    150 = 97 :

    しえん


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