元スレあかり「ともこさんのことが好きだったんだぁ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
852 = 740 :
チーナは恋に生きる女・・・
856 = 557 :
ともこさんは鈍感だけどいい人
857 = 839 :
あかり「……私、平気です」
はっきりした、あかりちゃんの声。
振り返ると、凛としたあかりちゃんの姿。
私の知らない――あかりちゃんが誰かを想う顔。
ともこ「うん、そっか」
あかり「はい」
嘘だ。
あかりちゃん、笑ってるのに泣きそうだよ。
それとも、私の視界がまた霞んでるからなのかな。
ともこ「ちなつ」
お姉ちゃんは私の手を掴むと、引っ張り上げた。
立ち上がった私にそのまま持っていた傘を握らせる。
ともこ「だから大丈夫って言ったでしょ?」
ふふっと笑うと、お姉ちゃんはとんっと私の背中を押した。
「お姉ちゃん?」と振り返ったときにはもう、お姉ちゃんは雨の中駆け出していた。
ともこ「あとで帰ってきたらみんなで一緒にケーキ食べようね」
抱えていた箱を振りながら、お姉ちゃんは言った。
もしその中身がケーキなら、崩れてるんじゃ。
そう言い掛けたとき、腕が引っ張られた。あかりちゃんが「傘、入ってもいい?」
858 = 838 :
フラグに思えてしまった
859 = 838 :
しえん
861 = 839 :
ちなつ「……あ、うん」
あかりちゃんに傘をさしかけようとすると、あかりちゃんは
「そうしたらちなつちゃんが濡れちゃうよぉ」と傘の柄を私の手ごと掴んで
引き寄せた。
小さな傘の下は狭くて、あかりちゃんの息遣いをすぐそこに感じることが
できてしまう。
ちなつ「あの、あかりちゃん……」
あんなところを見られたあとだから、あかりちゃんの顔を真直ぐ見ることが
できない。
あかりちゃんが私を追いかけてきてくれたことは嬉しいけど、どうしてきたのと
矛盾したことも思ってしまう。
あかり「ちなつちゃん、あかり、ともこさんに振られちゃったんだよねぇ」
863 = 751 :
しえんぬ
864 :
これはいいあかちな
865 :
早くしてとしか言えない
866 :
頑張れ
868 = 758 :
ちょっとともこさん殴りたくなった…w
869 = 774 :
しえん
870 = 559 :
あげ
874 = 553 :
ほ
875 = 553 :
しゅ
876 = 553 :
まだなのぉ
877 = 584 :
上手く保守しないと埋まるかもな
878 = 816 :
わかった
俺が絵描いてやるよ
待ってろやカスども
879 = 839 :
最初からわかってても、やっぱりちょっとだけ辛いね。
あかりちゃんはそう言いながら、「でもすっきりしたよ」とも。
あかり「この前、学校から帰る途中、ともこさんに会ったんだぁ」
ちなつ「えっ」
あかり「そしたらね、本当は他に気になってる子がいるんじゃないかって言われて」
驚いて顔を上げた。
あかりちゃんと目が合う。
ちなつ「どうしてそんなこと」
あかり「お姉ちゃんが言っちゃったみたい、早くあかりを振ってきてって」
いくらあかりちゃんのお姉さんでも、なんでそんなこと言えるんだろう。
「そんなのおかしいよ」と言いかけると、あかりちゃんは「ううん」と首を振った。
あかり「だって、あかりもはっきり言われた方が楽だったから。なのに、ともこさんは
そのとき何も言ってくれなくって」
880 = 632 :
あかり…
881 :
全てはあかねさんの手の内か
882 = 839 :
ちなつ「……あかりちゃん、私」
あかり「だからすっきりしたんだぁ、ほんとに」
重ねられたあかりちゃんの手も、私の手もすっかり冷えてしまっていて、
ガチガチになってしまっていた。
それなのに密着した身体と身体は熱いくらいで。
あかり「ちなつちゃんの前で、ともこさんに振ってもらえてよかった」
えへへ、とあかりちゃんは恥ずかしそうな笑みを漏らした。
私は「ねえ、あかりちゃん」ともう一つの手で私の手に重なったあかりちゃんの手を
温めるようにして包み込んだ。
ちなつ「私じゃ、やっぱりお姉ちゃんの代わりはできない?」
884 :
おいまだ残ってたのかよ
絶対帰ってくるまでに落ちてると思ってたのに
感動した
885 = 649 :
かつてこれほど濃厚なあかちながあっただろうか
886 = 774 :
しえん
888 = 655 :
続いている...だと...!?
④
889 = 839 :
あかりちゃんはそれには返事せずに、「あかりね」と言ってもう一つの手も
私と同じようにして重ねてきた。
あかりちゃんと私の手。冷たいはずなのに、次第に温もりが生まれてくる。
あかり「ちなつちゃんといると、すごく安心するんだぁ」
ちなつ「……私も、あかりちゃんといるとすごく安心するよ」
同じことを思ってくれていた。
そう思うだけで、少し心が軽くなった。
あかり「好きとか嫌いとか、まだそんなのはよくわからないけど。きっとまだ、
あかりはともこさんが好きなんだなって思うけど、だけどね」
ちなつ「……うん」
あかり「あかりはちなつちゃんをともこさんの代わりとして見たくないよ」
890 = 767 :
キマ…キ、キマ……
891 = 751 :
素晴らしい
素晴らしい
892 = 559 :
うわ・・・・・・・・・・・
これは
895 = 758 :
うぉぉぉぉぁ
896 = 597 :
ゴクリ
899 = 655 :
寒いはやく
900 = 839 :
ちなつ「私はそれでも」
お姉ちゃんの代わりでもいいから、あかりちゃんの近くにいたい。
けどあかりちゃんは「だめだよ」と言った。
あかり「それじゃああかりがだめなの!」
だからね、ともこさんとしてじゃなくって、
ちなつちゃんとしてのちなつちゃんの傍に、いさせてくれるかな?
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