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    元スレ紅莉栖「明日は5ヶ月ぶりに岡部に会える♪」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 良スレ + - steins;gate + - まゆしぃ + - オカクリ + - フェイリス + - マグマ + - 女体 + - 岡部 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 1 :

    フェイリス「さてさて、お楽しみはこれからニャ」

    フェイリスがニヤリと笑う。

    紅莉栖「・・・やっぱり、そうなる?」

    まゆり「恋バナはねー、女子高生の話題の定番なんだよー」

    フェイリス「で、凶真とは順調ニャ?」

    紅莉栖「え、ええ、まあ、そこそこ?」

    フェイリス「でも、今日久々に会った割には”感動の再会”っぷりがあまり見られなかったニャ」

    紅莉栖「週に一回、土曜か日曜にパソコンでテレビ電話してるの。だから、久々に会ったって感じは薄いかな」

    まゆり「あ、そうなんだー。だからかー」

    フェイリス「ニャるほど、話が繋がったニャ」

    102 = 1 :

    まゆり「月曜日にオカリンに会うとねー、紅莉栖ちゃんの話ばっかりするんだよー」

    フェイリス「土日に凶真が店に来た時は、いつもより少しテンションが高いニャ」

    まゆり「そういうことだったんだねー♪」

    紅莉栖「電話ではいつも通りの岡部だから、もうあまり私の事好きじゃないのかな?なんて思ったこともあったけど」

    まゆり「大丈夫だよー。オカリンは紅莉栖ちゃんの事、大大大好きだと思うなー」

    紅莉栖「うん。今日久しぶりに会って、まだ愛してくれてるって、実感できた」

    フェイリス「聞き捨てならない発言ニャ。一体何があったのかニャ~?」

    紅莉栖「な、何もない!何もないから!」

    まゆり「何かしたのー?」

    紅莉栖「何もしてなーい!はい次!」

    103 = 1 :

    まゆり「久々に会ったって感じは薄いって言ったけど、あまり嬉しくなかったのー?」

    紅莉栖「い、いや、そんなことは全然・・・」

    フェイリス「マユシィ、いくらテレビ電話でも、凶真の肌の温もりは伝わらないのニャ」

    まゆり「あ、そっかー、オカリンのこと、ギューッてできないもんねー♪」

    紅莉栖「う・・・!」

    まゆり「もうオカリンとはギューッてしたのー?」

    天然少女の質問は、時に手厳しい。


    フェイリス「5ヶ月ぶりに再会したカップルが愛の抱擁をしないわけがないニャ!」

    紅莉栖「・・・に・・・2回・・・」ボソッ


    まゆり「きゃー♪」
    フェイリス「ニャー♪」

    104 = 93 :

    まゆしぃ☆からまゆしぃ★になる心配は?

    105 = 1 :

    まゆり「そうだ!オカリンに電話しちゃいなよー」

    紅莉栖「ふぇ!?ちょ、何で?」

    フェイリス「そろそろ凶真の声、聞きたくなったんじゃないかニャー?」

    紅莉栖「さ、さっきまで一緒にいたし!十分聞いたし!」

    でも、聞きたくないかと問われれば、答えはNOだ。


    フェイリス「でも凶真はクーニャンの声を聞きたがってるかもしれないニャ?」

    紅莉栖「う・・・!」

    まゆり「久々に会ったんだもんねー」

    フェイリス「ああ愛しい紅莉栖よ。君のその可憐な声をまた聞かせておくれ・・・!なんて言ってるニャ」

    紅莉栖「ああもう!わかったわよ!岡部に電話しちゃうから!絶対声出さないでよ!」

    106 = 79 :

    俺のルカ子は幸せにしてあげて

    107 = 36 :

    ついでに萌郁さんも幸せにしてあげて

    108 :

    ヴうっっふぉ

    109 = 1 :

    岡部「もしもし。どうした?」

    岡部の声はスピーカーから。

    つまり、まゆりやフェイリスにも聞かれている。

    紅莉栖(頼むから、今だけは変なこと言わないで・・・!)

    岡部「フェイリスの家にいるんだろ?何かあったのか?」

    紅莉栖「ごめんね、こんな遅くに。・・・その、岡部の声が、聞きたいな、って」

    岡部「・・・まったく」

    岡部が呆れて笑い声をあげる。

    まゆりたちが目を輝かせている。

    岡部「だが奇遇だな。俺も同じ事を考えていた」

    110 :

    ルカ子はまゆしぃと、萌郁は店長とくっつけば万事うまくいく

    111 :

    >>110
    フェイリス「」

    112 = 93 :

    俺のダルも幸せにしてあげて

    113 :

    >>110
    萌郁が綯に刺されちまう

    114 :

    >>111
    俺がもらってやるよ

    115 = 1 :

    岡部「不思議なものだな。ついさっきまで一緒にいたのに、お前の声が聞きたいと思っていた」

    紅莉栖「・・・私も、そう」

    岡部「明日もラボには来るな?」

    紅莉栖「うん、行く」

    岡部「明日の夜、二人で出かけないか。といっても何をするわけでもないが」

    紅莉栖「・・・うん。楽しみにしてる」

    岡部「俺は今日はラボに泊まる。好きな時間に来るといい」

    紅莉栖「わかった。お昼頃に行くと思う」

    岡部「あまり遅くまで起きてるんじゃないぞ。それじゃあな、おやすみ」

    紅莉栖「うん。おやすみ」

    116 :

    >>110
    隙間ピンクさんを受け入れられるのは俺しかいない

    117 = 1 :

    携帯を畳むと、紅莉栖は倒れるようにベッドに突っ伏した。

    まゆり「オカリン、かっこよかったねー!」

    フェイリス「凶真のあんな優しい声、初めて聞いたニャ。クーニャン、愛されてるニャー♪」

    紅莉栖(これなんて公開処刑)

    まゆり「さりげなくデートのお誘いもしてたねー」

    ハッと、紅莉栖は突っ伏していた枕から頭を上げた。

    紅莉栖「も、もしかして、尾行する気じゃ!?」

    フェイリス「そんなことは絶対にしないニャ。この猫耳に誓うニャ」

    まゆり「二人のデートの邪魔なんて絶対しないから、安心していいんだよ♪」

    紅莉栖は再び、枕に突っ伏した。


    しかし、時刻はまだ11時過ぎ。

    長い夜は、まだまだ続く。

    118 :

    しえん

    119 = 1 :

    紅莉栖「おじゃましまーす・・・って誰もいないの?」

    11時を回ったあたり。紅莉栖は少し早めにラボに着いた。

    紅莉栖「岡部ー、いないのー?あっ」

    ソファーに横たわる岡部。

    テーブルの上には教科書とノートと筆記用具。

    紅莉栖(勉強、してたのかな)

    紅莉栖は静かに、岡部の方を向いてテーブルの前に座った。

    紅莉栖(まったく、鍵もかけないで。無用心なんだから)

    小さく口を開けて、寝息を立てる岡部。

    紅莉栖「・・・素敵」

    思わず頬杖をついて、見とれてしまっていた。

    120 = 1 :

    岡部「っ・・・ん・・・」

    突然、岡部はハッと目を覚ました。

    紅莉栖「おはよう、岡部」

    岡部「ん・・・ああ、紅莉栖・・・もう12時か。すまないな、お前を呼んでおいて俺は爆睡したままだった」

    紅莉栖「ううん、さっき来たとこだから。何時に寝たの?」

    岡部「確か、3時過ぎだったと思う」

    紅莉栖「よくソファーで9時間近くも寝てられるわね」

    岡部「ここ一週間お前の事ばかり考えていたら、寝不足になってしまってな」

    紅莉栖「・・・ん・・・」

    岡部「相変わらず言葉攻めには弱いのだな」

    紅莉栖「・・・馬鹿岡部」

    122 = 1 :

    岡部「紅莉栖は何時に寝たのだ?」

    紅莉栖「1時頃だったかな。それでも根掘り葉掘り問いただされちゃったけど」

    岡部「昨日の電話、二人が差し向けたな?」

    紅莉栖「・・・わかった?」

    岡部「あの状況ならそれしかないだろう。内容も聞かれていたのか?」

    紅莉栖「・・・うん。通話の音声、外部出力にされた」

    岡部「やはりな。変なことは言わないで正解だった」

    紅莉栖「何を言うつもりだったの?」

    岡部「”紅莉栖たん、ちゅっちゅしたいお”」

    紅莉栖「・・・それなんて橋田?」

    岡部「ははっ」

    紅莉栖「ふふっ」

    123 = 1 :

    岡部「紅莉栖、もっと近くに来い」

    岡部に手招きをされ、紅莉栖は岡部の寝るソファーの前に腰を下ろす。

    紅莉栖の頭に手を伸ばし、優しく髪を撫でる。

    紅莉栖「・・・なんか、子供をあやしてるみたい」

    岡部「お前に触れると心が落ち着く。お前が生きているということを、実感できる」

    紅莉栖「・・・また、あの日の夢を見たの?」

    岡部「・・・半年以上前の事なのに、忘れられないものだ」

    紅莉栖「・・・そんなに、辛かったのね」

    岡部「当たり前だ。俺は、お前を・・・」

    紅莉栖「いいの。それ以上は言わなくてもいい。忘れよ?」

    124 = 1 :

    紅莉栖「私は見ての通りピンピンしてるから、全然元気だから」

    岡部「・・・」

    紅莉栖「ほ、ほら、お腹に傷なんて一つもないから、ね?」

    紅莉栖は岡部の方を向き、恥じらいながらもシャツを捲り上げてへその辺りを見せる。

    岡部「・・・ああ、そうだな」

    岡部は横になったまま、地べたに座り腹部をめくる紅莉栖の体を両手で抱きよせ、左脇腹に耳を寄せる。

    紅莉栖(ちょ、む、胸、あ、当た、あ、た、当た、岡、部のか、かかか、顔、に!)/////////


    岡部「・・・鼓動が聞こえる。お前は、生きているんだな・・・」

    紅莉栖「あ・・・」

    岡部「少しの間でいい。このままでいさせてくれ」

    紅莉栖「・・・うん。岡部の気の済むまでで、いいよ」

    125 :

    やっぱオカクリだな!

    126 :

    地面か…

    フンッ!

    うわ、なんだこれ!熱っ!
    マグマ!?マグマだ!

    127 :

    >>126
    無かったことにしてはいけない

    128 = 1 :

    紅莉栖「そういえば、今日は誰も来ないのね」

    岡部「そういえばそうだな。用事があるのか、はたまた気を利かせているのか」

    紅莉栖「まゆりとフェイリスさんはきっと後者ね。夜に出かけることも知ってるし」

    岡部「ま、萌郁は下にいるがな。そういえば腹が減ったな。もう2時か」

    紅莉栖「岡部、何も食べてないでしょ?私もほとんど食べてないし」

    岡部「何か食べに行こう。何がいい?ご馳走してやろう」

    紅莉栖「ホント?そうね・・・あ、久々にキッチンジローに行きたいな」

    岡部「そういえば俺も久しく行ってない。決まりだな。行くか」

    紅莉栖「ご馳走様♪」

    129 :

    追いついた・・・追いついたのにこれからジムだ・・・

    130 = 1 :

    岡部「もう少ししたら出かけよう」

    紅莉栖「行くところは決まってるの?」

    岡部「そうだな、上野公園はどうだ。桜が見ごろだしな」

    紅莉栖「あ、お花見デート」

    岡部「そ、そうだ。いいか?」

    紅莉栖「うん!連れてって!」

    岡部「そんなに遠くはないな。たまには歩いて行こう」

    紅莉栖「うん、それがいい。話しながら歩きたいな」

    132 = 1 :

    紅莉栖「綺麗・・・」

    ライトアップされた桜並木に、紅莉栖は感嘆の声を漏らした。
    つないだ手に、思わずキュッと力が入る。

    紅莉栖「すごい・・・こんな綺麗な桜、初めて見た」

    岡部「しかしまだ人が結構いるな。もっと遅く来るべきだったか」

    紅莉栖「ううん、全然構わない。ありがとう、本当に嬉しい」

    岡部「喜んで貰えてなによりだ。少し見て回ろう」

    紅莉栖「うん・・・ねえ、岡部」


    さわさわと枝が揺れ、はらはらと桜の葉が舞い落ちる。


    紅莉栖「・・・腕、組んでもいい?」

    133 :

    ④ 波乱万丈な展開はヌキにしてゆっくりイチャイチャして終われば良いと思うよ。

    134 = 126 :

    >>127
    隊長!まゆり隊長!
    マグマです!どうすれば!

    135 :

    オカクリマジマグマ

    136 = 1 :

    岡部「ここまで喜んで貰えるとはな。連れてきた甲斐があった」

    紅莉栖「うん、とっても素敵だった。ありがとう」

    岡部「あのはしゃぎっぷりは中々だったな。とても天才少女には見えなかったぞ」

    紅莉栖「むー、悪かったわね」

    岡部「だが、そんなお前も、最高に可愛かった」

    紅莉栖「ふぇ!?」

    岡部「おっと、肌が桜色になったぞ?カメレオンみたいな奴だな」

    紅莉栖「もー!岡部の馬鹿!岡部なんか嫌い!」

    岡部「おっと、嫌われてしまったか。・・・哀しいな」

    紅莉栖「ちょッ!そんなわけないでしょ!馬鹿!馬鹿!!」

    138 = 1 :

    岡部「もう一箇所、見たい所がある」

    紅莉栖「もう一箇所?って、もうラボの近くじゃない」

    岡部「ここだ」

    紅莉栖「ここ、って、こんなビル街に何が―――」

    ビルの看板を見上げる。


    ラジオ会館。


    紅莉栖「っ・・・」

    岡部「老朽化もあって、夏頃には取り壊しが始まるらしい」

    139 :

    地面か…
    フンッ!
    うわ、なんだこれ!熱っ!
    マグマ!?マグマだ!

    140 = 1 :

    紅莉栖「・・・ここには、いい思い出が無い」
    小さくうなだれ、肩をすくめる。

    紅莉栖「岡部だって、良い記憶なんて無いでしょ?」

    岡部「ここには俺にとって、忘れることの出来ない最高の思い出がある」

    紅莉栖「・・・何?」


    岡部「お前と、出逢えた事だ」


    紅莉栖は、はっと8階を見上げる。

    岡部「ここでお前と会う事がなければ、今こうやって腕を組んでいることもなかった」


    紅莉栖「・・・そっか」

    岡部「悪いこともポジティブに捕らえる。発想の転換は大事だぞ。天才少女」

    紅莉栖「うん、そうする。ここは岡部と運命の出逢いの場所、ね」

    141 = 93 :

    地面か…
    フンッ!

    あれ?ここはブラジルなのか…

    142 = 1 :

    紅莉栖「ここ、取り壊されちゃうんだ」

    岡部「ああ、建造から大分経つからな、数年後に新しいビルが完成するそうだ」

    紅莉栖「そうなんだ。なんか、寂しいね」

    岡部「秋葉の名物みたいなものだったからな。テナントは一時的に移転するらしい」

    紅莉栖「ここが新しくなったら、また、来ようね」

    岡部「ああ。必ず・・・ん?」

    ラジ館の屋上近辺、光が収束するように明滅を繰り返している。

    紅莉栖「何あれ?なんかあそこ、光って・・・」



    ズシン―――

    143 :

    これ渋で読んだぞ

    面白かったから、早く新しいの書いてくだしあ

    144 :

    >>132桜の葉じゃなくて花ビラじゃ……

    145 :

    鈴羽たんクルー?

    146 :

    ここで来るのか

    147 = 93 :

    長くなりそうだな…

    148 = 1 :

    紅莉栖「きゃっ、な、何?今の何?」

    紅莉栖が岡部の腕にしがみ付く。

    岡部「まさか・・・!」

    岡部は何かを感じ取ったかのように屋上を凝視する。

    岡部「ちょっと見てくる。紅莉栖はここで待っていてくれ」

    紅莉栖「見に行くの?一人じゃ危険よ!私も・・・」

    岡部「大丈夫だ。ちょっと心当たりがある。なるべくすぐ戻る」

    紅莉栖「・・・わかった。気をつけて」


    ラジ館の屋上へ向かって、岡部は走った。

    149 = 114 :

    バイト戦士来る!?

    150 = 1 :

    運良く、職員用出入口はまだ開いていた。

    周りを見渡しながら侵入し、非常階段を駆け上がる。

    岡部「まさか・・・いや、間違いない。あの光・・・」

    息も絶え絶えに屋上へ到着。

    ゆっくりとドアを開くと、そこには。

    月光に照らされ、おぼろげに形を見せる金属の塊。

    側面に書かれた”FG204”の文字。

    岡部「やはり・・・か」


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