元スレ紅莉栖「明日は5ヶ月ぶりに岡部に会える♪」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
1 :
前作
ダル「牧瀬氏、オカリンのこと好きっしょ?」 紅莉栖「ふぇ!?」
の続き
長い
一応ネタバレ注意
2 = 1 :
送信メール
3/26 8:03
件名:寝てたらごめんね
本文:
日本はいま夜だよね?
まだ起きてる?
受信メール
3/26 8:05
件名:大丈夫だ、問題ない
本文:
さっき12時を過ぎたところだ。
まだ起きている。今ラボには俺とダルがいる。
ダルがパソコンを使っているから、残念ながらテレビ電話ができない。
紅莉栖「橋田めぇ~」
3 :
いいから書いてください
4 :
貯めてなかったら要らない
貯めてるのなら続けろ
5 = 1 :
送信メール
3/26 8:07
件名:こっちは朝8時。眠い(´Д⊂
本文:
('・c_・` )ソッカー メールで我慢する。
10時くらいの飛行機に乗るから、今から12時間後くらいに日本に着くと思う。
そこからバスに乗るから、ラボに着くのは何時になるかな?
受信メール
3/26 8:10
件名:早起きご苦労
本文:
バスで来るつもりか?
荷物も多いだろうし、よかったら迎えに行ってやるぞ。
6 = 1 :
送信メール
3/26 8:11
件名:(゚∀゚)!
本文:
ホント?じゃあ迎えに来て欲しいな。
そっちの時間でお昼の12時くらいになるかな。
受信メール
3/26 8:12
件名:いいだろう
本文:
了解した。
多分行くのは俺一人になると思うが。
7 :
俺の誕生日にイチャイチャしやがって
8 :
前作見てないが期待
9 :
前作とか知らねえっての
10 = 1 :
送信メール
3/26 8:14
件名:ヾ(*´∀`*)ノ
本文:
べ、別に岡部に早く会いたいわけじゃないんだからね!
勘違いしないでよね!
なんちゃって☆
受信メール
3/26 8:16
件名:テンプレ乙!
本文:
なんだそのツンデレはw
言っておくが、俺はお前に会いたくて仕方がない。
眠くないのも実はそのせいだ。
紅莉栖「きゃー///」ジタバタ
11 :
待ってた!
13 = 1 :
送信メール
3/26 8:17
件名:////
本文:
もう!ばか!
あんたなんて、大好きなんだからね!
受信メール
3/26 8:18
件名:その言葉、そのままお返しする!
本文:
べ、別に、俺は早くお前に会いたいだけなのだからな!
勘違いするのではないぞ!
15 = 1 :
送信メール
3/26 8:19
件名:テンプレお・・・なん、だと・・・?
本文:
wwwwww
でも、岡部のさりげなく優しいところが本当に好き。
会えるのが待ち遠しい・・・。
受信メール
3/26 8:20
件名:今度はデレ過ぎだw
本文:
それ以上はよせ。
更に眠れなくなってしまうではないか。
紅莉栖「うきゅー///」ジタバタ
16 = 1 :
送信メール
3/26 8:21
件名:デレで悪いか!
本文:
ごめんwww
そろそろ準備するね。皆に会えるの楽しみ。もちろん岡部に会えるのが一番だけど!
それじゃ、おやすみなさい。
受信メール
3/26 8:23
件名:悪いなど一言も言っていない!
本文:
ああ、俺も楽しみだ。
ではまたあとで空港で会おう。降りたら電話をくれ。道中には気をつけるんだぞ。
岡部「ふふ」
ダル「ぅ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!受信メール音読すんな!!!氏ね!!!!!!!!」
17 :
爆発しろ
18 = 1 :
3月中旬 アメリカ
「クリス、話がある」
紅莉栖「はい?なんでしょうか、ボス」
「オカベとはうまくいってるか?」
紅莉栖「what!? え、ええ、まあ、はい」
「といっても、もうしばらく会ってはいないだろ?」
紅莉栖「え、ええ。週に1回パソコンでテレビ電話くらいしか」
「そこでだ」
ニヤリとキザに笑い胸ポケットから1枚のチケットを取り出した。
「クリス、会って来い」
19 :
のろけメールを音読されるほどむかつくものは無いな、爆ぜろ
20 = 1 :
3月中旬 skype 日本―アメリカ
紅莉栖「なによー、もっと喜んでよー」
岡部「そうしたいのは山々なのだが、今日本は夜の1時なのだ。大声は出せない」
紅莉栖「あ、そっか」
岡部「そのボスには感謝せねばならんな。ところで、いつごろ来れるんだ」
紅莉栖「今月の下旬くらいかな。大丈夫?」
岡部「ああ、ちょうど春休み中だ。問題ない」
紅莉栖「そう。じゃあいっぱい会えるわね」
岡部「ああ。毎日だって会える」
紅莉栖「きゃー!どうしよどうしよー!!」
岡部(テンション高いな・・・だが、これはこれで・・・!)
21 = 1 :
紅莉栖「でも、今の時代って便利ね。このテレビ電話とか」
岡部「ああ、すごい時代だ。日本とアメリカとのテレビ電話が無料だものな」
紅莉栖「週に1回は電話で会ってるけど、一昔前だったらそうもいかないものね」
岡部「ああ、お前のかわいい顔が半年も見れないなんて、考えられないな」
紅莉栖「!な、何よ、突然!」///
岡部「どうした?顔が真っ赤だぞ?」
紅莉栖「・・・ばか」
岡部(勝った。まあ本音だが)
紅莉栖「・・・私だって、半年も岡部の顔を見られないなんて、考えたくない・・・ぐすっ」
岡部「な、なにも泣くことはないだろう? ほら!俯いてないで、こっちを向け!」
紅莉栖「ウソよ」
岡部「っ・・・やられた・・・」
紅莉栖(勝った。まあ本音だけど)
23 :
破裂しろ
24 = 1 :
3月27日 日本
送信メール
3/27 12:07
件名:日本上陸!
本文:
飛行機降りたよー。
第2ターミナル1階の真ん中あたりにいるから、迎えに来てくれる?
受信メール
3/27 12:09
件名:長旅ご苦労
本文:
わかった。
ちょっと離れているから、少し待っててくれ。
空港なんて滅多に来ないから、迷ってしまいそうだ。
紅莉栖「うふふ♪」
25 :
地面か••••
フン!!
26 = 1 :
紅莉栖「日本の空気、久しぶりね。っていっても5ヶ月ぶりか」
3月。さすがに東京も涼しい。
紅莉栖「皆、元気かな?早く会いたいな」
行き交う人の中に、知った顔がいないか目を配る。
紅莉栖「岡部、まだかな」
さっきのメールからまだ1分もたっていない。
ソワソワと浮き足立っている少女は、背後から近づく不振な男の気配に、気付くはずも無かった。
27 = 1 :
???「牧瀬、紅莉栖だな。ちょっと来てもらおうか」
紅莉栖「! ・・・誰?」
???「おっと、振り向くな。前を向いていろ」
紅莉栖(この背中の感触・・・銃・・・?)
???「前を向いたまま、まっすぐ歩いて外に出ろ」
紅莉栖は素直に従う。
紅莉栖(私に用がある・・・?)
男は紅莉栖の肩に片手を乗せ、歩くように促す。
紅莉栖(やだ、どうしよう・・・岡部・・・!)
真一文字に結んだ口元とは裏腹に、体は小刻みに震えていた。
28 = 22 :
銃じゃなくてティンコだろ
29 = 1 :
紅莉栖「・・・聞いてもいいかしら」
???「・・・なんだ」
外に出る頃には、紅莉栖はもうすっかり落ち着きを取り戻していた。
紅莉栖「どこへ連れて行くの?」
???「機密事項だ」
紅莉栖「そう、じゃ、あなたは何故私を知っているの?」
???「話す必要など無い」
紅莉栖「あらそう、じゃあ、もう一つ聞いてもいいかしら」
???「口数の減らない女だ。今度はなんだ」
紅莉栖「岡部、なにやってるの}
???「!!!」
30 = 1 :
岡部?「だ、誰だそれは。俺はそんな名前ではない」
紅莉栖「へえ、じゃあ”鳳凰院凶真”さん、でしたっけ?」
岡部?「ッ!!そ、そのような名前でもない!」
紅莉栖は肩に乗せられた手を振り解き、勢いよく振り返る。
帽子。
サングラス。
ビット粒子砲。
白衣。
紅莉栖「・・・もう一度聞くわ。あなたの名前は?」
岡部「・・・岡部、倫太郎です」
32 = 1 :
岡部「な、なぜバレたのだ。完璧なドッキリだと思ったのに・・・」
紅莉栖「理由は3つ」
岡部「3つ・・・だと?」
紅莉栖「まず一つ目。肩に乗せた手が、優しかった」
岡部「ぐっ!最初からか・・・!」
紅莉栖「簡単に振りほどけそうな乗せ方だったもの。実際今だって簡単に振りほどけたし」
岡部「むむ・・・痛い思いをさせてはいけないと思ったのでな・・・」
紅莉栖「二つ目。前から人が歩いて来たとき、私の体をグッと自分に引き寄せた」
岡部「・・・完全に無意識だった」
33 :
まゆりたいちょ
34 = 1 :
紅莉栖「3つ目。これが一番肝心なところ」
岡部「・・・聞かせてくれ」
そう言うと紅莉栖は、岡部から視線を外し、俯く。
紅莉栖「・・・いくら声色を変えたって、好きな人の声、わからないわけがないでしょ」
岡部「お、おう・・・」
紅莉栖は岡部の胸に勢いよく飛び込む。
紅莉栖「・・・会いたかった。会いたかったよ・・・」
岡部「・・・おかえり。紅莉栖」
周りの視線を気に留めることもなく嗚咽を漏らす。
そんな泣き虫少女を、俺は力いっぱいに抱きしめた。
35 = 1 :
紅莉栖「バス乗り場って、こっちの方だったっけ?」
空港の外を歩き始めて数分。紅莉栖が問うた。
紅莉栖「こんなに歩いた記憶ないけど?」
岡部「いや、いいんだ。ついてきてくれ」
紅莉栖「こっち、もう駐車場じゃない。どこに向かってるの」
岡部「今日はバスに乗る必要は無い。さ、そこだ」
岡部が指差した先。
白いセダン。
初心者マークつき。
紅莉栖「もしかして・・・岡部の?」
36 :
イケメンなボスのSSの人か!見てるぞ!
37 = 31 :
オカリンいつ免許取ったんwww
38 :
くそがゲル化しろ
39 :
ゲル化しろ
41 = 1 :
岡部「内緒にしていたが、年末に免許を取ったんだ」
紅莉栖「わー、車で来たんだー!この車も買ったの?」
岡部「残念ながら親父のだ。車を買う余裕はなかったのでな」
紅莉栖「やっぱそうか。立派な車だものね」
岡部「クラウンだぞクラウン。泣く子も黙るクラウンだ」
紅莉栖「パパさん、よく貸してくれたわね」
岡部「彼女を迎えに行きたい、と言ったら、喜んで貸してくれた」
紅莉栖「・・・パパさん、もう知ってるんだ、私たちの事」///
岡部「ああ、写メを見せたら『奇跡だ!』と言われた。失礼な父親だ」
紅莉栖(そのうち、挨拶に行ったり、とかあったりして・・・)
42 :
パートスレ死ね
SS速報でやれよクズ
43 :
デレ紅莉栖とか胸熱・・・・・
44 = 1 :
紅莉栖「実は、タクシー以外で男の人の車に乗るの、初めてなんだ」
岡部「ん?・・・父親は?」
紅莉栖「・・・パパ、車持って無かったし」
岡部「・・・そうか、すまない」
紅莉栖「ううん。でも運転してる男の人の姿って、素敵」
岡部「お、おお。そうか?」
紅莉栖「うん。かっこいいぞ。岡部」
岡部「今日はいつになくデレ全開だな」
紅莉栖「自分でもそう思う。なんか感情の歯止めがきかないの」
岡部「だがそれがいい」
45 = 36 :
そうだな
46 :
そうだね
47 = 1 :
紅莉栖「あっ、あれって、桜?」
岡部「そうだ。ピークは明日だと言っていた」
紅莉栖「綺麗・・・。桜ってあまり見た記憶が無くって」
岡部「近いうちにラボメン全員で花見でも行こうか」
紅莉栖「うん、いいわね」
岡部「勿論二人だけでも行こう。夜の桜も綺麗だぞ、ぜひお前に見せてあげたい」
紅莉栖「夜のお花見デート、か。ロマンティック。楽しみにしてる」
岡部「そういう風に言われるとなんだか恥ずかしいな」
紅莉栖「なんでよー。とっても素敵なデートのお誘いだったわよ?」
岡部「む、む」
48 = 1 :
ブラウン管工房の前に車を停める。
紅莉栖「ここに停めていいの?思いっきりお店の前だけど」
岡部「ミスターブラウンに許可はもらった。この時間は丁度出かけている最中らしい」
紅莉栖「そうなんだ。うーん、久しぶり。この光景」
萌郁「あら、岡部君、おかえりなさい」
岡部「ちょっとだけ車置かせてもらうぞ」
萌郁「店長から聞いてるわ。紅莉栖ちゃん、お久しぶりね」
紅莉栖「え?あ、お久しぶりです」
紅莉栖(えっと・・・萌郁さんよね?)
49 = 1 :
萌郁「今回も滞在は長いの?」
紅莉栖「ええ、1ヶ月ほど」
萌郁「よかったわね。岡部君と一緒にいられる時間が長くて」
紅莉栖「う、あ、はい・・・」
岡部「萌郁、後でラボに来れるな?」
萌郁「ええ。店長が帰ってきたら休憩に入るから、その時なら」
岡部「うむ、紅莉栖、コンビニに寄って行こう」
紅莉栖「あ、うん。それじゃ、また後で」
萌郁「うん、色々とお話を聞かせてね。うふふ」
50 = 1 :
岡部「どうだった?萌郁の変貌っぷりは」
紅莉栖「・・・びっくりしたー。あれ、本当に萌郁さん?双子のお姉さんとかじゃないわよね?」
岡部「何の漫画だそれは。まあそう思う気持ちもわかる」
紅莉栖「何があったの?」
岡部「まゆりと一緒にいるうちに、段々心を開くようになったんだ」
紅莉栖「・・・さすがね」
岡部「まゆりのコミュニケーション能力は天性のものだ」
紅莉栖「でも、よかったわね。元気になったっぽくて」
岡部「ああ。・・・まゆりには感謝しないとな」
みんなの評価 : ★★★×5
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