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    元スレ紅莉栖「今年の夏も岡部に会える♪」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 前スレ→1316844015 + - steins;gate + - オカクリ + - マグマ + - 岡部倫太郎 + - 良スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    紅莉栖「明日は5ヶ月ぶりに岡部に会える♪」 の続き
    ・2ヶ月ぶり
    ・マグマ



    2 = 1 :

    フェイリス「あっ、クーニャーン!」


    フェイリスが、私の姿を見つけるなり、笑顔で駆け寄ってくる。

    紅莉栖「久しぶり、フェイリスさん!」

    フェイリス「4ヶ月ぶりニャ。元気だったかニャ?」

    紅莉栖「うん、おかげさまで。でもわざわざ空港まで迎えに来てくれるなんて、助かっちゃった」

    フェイリス「クーニャンは大事な大事なお友達。これくらいお安い御用ニャ」

    紅莉栖「うふふ、ありがと」

    フェイリス「ささ、こっちニャ」


    フェイリスが指差す方向には、立派な黒塗りのセダンが停まっていた。

    3 = 1 :

    黒木「牧瀬様、お久しぶりです」

    フェイリス家に仕える顔なじみの執事がハンドルを握っている。

    紅莉栖「ご無沙汰してます、黒木さん。ごめんなさい、わざわざ来ていただいて」

    黒木「いえいえ、お嬢様同様、私も牧瀬様にお会いできるのを楽しみにしておりました」

    黒木はニコリと微笑む。

    真面目な人だと思ってたけど、意外と冗談も言える人だったんだ。


    フェイリス「コラ黒木、クーニャンは凶真だけのものだニャ。手を出したら承知しないニャ」

    黒木「ああ、そうでした。ですが麗人をお乗せできることは私にとっても役得でございます」

    フェイリス「ニャニャ?フェイリスを乗せるだけじゃ物足りないっていう事かニャ?説明するニャ」

    黒木「はは、お嬢様には適いませんね。それでは発車いたします」


    二人のやりとりは、私の緊張を解くためのものなのだろう。

    秋葉家に古くから仕える執事の、意外とお茶目な素顔を見た。

    4 = 1 :

    フェイリス「クーニャン、明日が誕生日だニャ?」

    紅莉栖「うん、19歳」

    フェイリス「明日はラボでクーニャンの誕生パーティーが開かれるニャ」

    紅莉栖「わぁ、嬉しいな。あまりそういうのって経験なくって」

    フェイリス「ニャフフ、もちろんその後は凶真と二人っきりになれるようにシナリオができてるニャ」

    紅莉栖「あはは、お気遣いありがとう」

    フェイリス「凶真も今日が待ち遠しかったみたいで、昨日の打ち合わせの時からずっとソワソワしてたニャ」

    紅莉栖「そうなんだ。昨日の電話じゃ普段どおりっぽかったけど」

    フェイリス「愛する人と会えるのが楽しみじゃない人なんていないニャ。クーニャンこそなんか普段どおりっぽいニャ」

    紅莉栖「わ、私は、人前じゃあまり感情を表に出さない性格だから」


    10時間のフライト中、岡部に会えるのが楽しみすぎて一睡もしていないのは秘密である。


    5 = 1 :

    移動すること30分。フェイリスの住む高層マンションの前に到着した。


    紅莉栖「送迎までしていただいてありがとうございました」

    黒木「いえいえ、構いませんよ。お荷物はどういたしましょうか?」

    フェイリス「一度うちで荷物を降ろして、まっすぐラボまで送るニャ?」

    紅莉栖「うーん、どうしようかな。ここから歩いていこうかな。ちょっと寄り道もしたいし」

    フェイリス「了解ニャ。凶真にはもう連絡したのかニャ?」

    紅莉栖「あ、メールしとかなきゃ」


    送信メール
    7/24 11:48
    件名:会いに来たZE♪

    本文:
    今フェイリスさんの家に着いたところ。
    ここから歩くから、20分くらいしたら着くかな?

    6 = 1 :

    受信メール
    7/24 11:49
    件名:ご苦労だったな

    本文:
    すまない、寝ていた。睡眠不足だったものでな。
    理由?言わせるな恥ずかしい。
    まだラボには俺一人だ。来るなら今のうちだぞ。なんてな。


    紅莉栖「よし、と」

    フェイリス「残念ニャけどフェイリスはバイトでラボには行けないのニャ。明日行くニャ」

    紅莉栖「うんわかった、今日はありがと。それじゃ行ってくるわね」

    フェイリス「いってらっしゃいニャー!」

    7 = 1 :

    「ハッピーバースマンスだな。クリス」


    7月上旬 アメリカ

    紅莉栖「あ、ボス。お疲れ様です」

    「確か25日だったな。19歳になるのか」

    紅莉栖「ええ。ここに来たときはまだ17歳でしたね」

    「そこで質問だ。今年の誕生日はアメリカで過ごしたいか? それとも」


    ニヤリとキザに笑い、胸ポケットから1枚のチケットを取り出した。

    「2週間、日本でリンタローと一緒に過ごしたいか?(キリッ」


    紅莉栖(キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆)



    8 = 1 :

    「今回はスケジュールの都合で休暇は2週間しかとれなかった。すまないな」

    紅莉栖「い、いえ、ありがとうございます!こんな忙しい時期に2週間も・・・!」

    「いいリアクションだ。それだけ喜んでもらえれば休暇を与えた甲斐があるってもんだ」

    小さくウインクをし、眉を持ち上げひょうきんな笑顔を見せる。

    「2週間しかないかわり、冬にも1か月近い連休を与えることを約束しよう」

    紅莉栖「もう!ボスってば、大好きです!」

    「ちなみに、移動日数も考慮して休暇は16日間にした。丸々2週間の休暇だぞ」

    紅莉栖「もう!ボスってば、超大好きです!」

    「ハッハッハ、その言葉はリンタローの為にとっておけ」

    9 = 1 :

    岡部「・・・さて、と」

    紅莉栖にメールを返信し、ついにやけそうな顔を両手でピシャリと打った。

    岡部「シャワー入っておくか。髭も剃らんとな」

    顎に手をやる。

    しかし、そこに無精髭はない。

    岡部「? さっき剃ったんだったっけか」

    ソファーから体を起こす。やけに体が軽い。ちょっとばかし浮かれすぎか。

    岡部「ふわーぁ、っととっ」

    ズルリ。

    自然とズボンが脱げた。

    岡部「最近また痩せてしまったからな。まあどうせ脱ぐ物だったんだ。手間が省けた」

    スルリ。

    下着も脱げた。

    10 :

    うむ

    11 = 1 :

    岡部「・・・まあ、脱ぐ手間が省けた」

    ズルズル。

    白衣が引きずられる。

    岡部「最近洗濯して伸びたのだろうな。うん」

    やけにラボが広く感じる。

    岡部「まだ寝ぼけていて空間認識ができていないだけだ。そうだ。そうに違いない」


    視点がやけに低い。


    岡部「だあああああもう!!これ以上自分に言い聞かせるのは不可能だ!何が起きている!!?」


    シャワー室の鏡の前に立つ。


    映し出されたのは、あっけにとられた表情を浮かべた、10歳にも満たない少年の姿。


    12 = 1 :

    おかべ「・・・なんだ、これは」

    10年ぶりに見る、懐かしい顔。

    右手を上げると、鏡の少年は同じタイミングで左手を上げた。

    おかべ「こまった、しこうがおいつかない」


    なんだ?なぜ俺はこんな姿になっている?

    そうか、これは夢だ。よくあるヤツだ。

    ひとまず携帯を手に取る。

    待ち受け画面に映し出される、笑顔の紅莉栖。

    おかべ(ふふ、もうすぐあえるな・・・)


    違う、そうじゃない。

    13 :

    しょたりん

    14 = 1 :

    試行錯誤の結果、はっきりと導き出された答え。

    「夢じゃないっぽい」

    テレビを点けたり、シャワーを浴びたりしてみたものの、「夢っぽさ」が感じられない。


    おかべ「えーと・・・えーと・・・」


    思考を巡らせるものの、何も思いつかない。


    「若返り 対処法」

    で検索をしても、美容のページしか出てこない。


    今は何時だ。再び携帯を見る。


    12:15。


    おかべ「まずい。ひじょうにまずい」


    15 = 1 :

    天王寺「お、紅莉栖ちゃんじゃねえか。久しぶりだなぁ」

    萌郁「あら、お帰りなさい」

    紅莉栖「お久しぶりです。さっき日本に着いたんです」

    天王寺「で、いの一番に岡部に会いに来たってか。ったく、若ぇなおい」

    萌郁「岡部くん、昨日からずっとソワソワしてたのよ。心ここにあらずみたいな」

    天王寺「こんな所に寄ってねえで、早く顔見せに行ってやんな」

    萌郁「つもる話もあるでしょ、今日は二人っきりにしてあげるからね」

    二人に見送られながら階段を上がり、ラボの玄関を開ける。

    紅莉栖(あ、倫くんの靴・・・)

    他の靴はない。つまり、彼一人。


    紅莉栖「ハロー♪」

    16 = 1 :

    おかべ「おかえり、くりす」

    紅莉栖「・・・?」

    サイズの合っていない白衣をまとい、ソファーにちょこんと座る少年。


    ・・・・・・・・・・・・。


    おかべ「まあ、いろいろとぎもんはうかぶだろう。おれもまだせいりがつかないのだ」

    紅莉栖「・・・え・・・えっと・・・?ぼく、どこの子?」

    おかべ「おかべりんたろう といったらどうする?」

    紅莉栖「・・・」

    おかべ「・・・」

    紅莉栖「・・・ひょっとしてそれは」

    おかべ「ギャグでいっているわけではない」

    17 = 1 :

    紅莉栖「・・・」

    おかべ「・・・」

    紅莉栖「・・・」

    おかべ「どうしてこうなった」

    紅莉栖「・・・かわいい・・・」

    おかべ「へ?」

    紅莉栖「やばい・・・超かわいい・・・!!」

    おかべ「いやいや、だいいっせいがそれか」

    紅莉栖「ひとまず抱きしめていい?」

    おかべ「まて、おちつけ。とりあえずすわってくれ。いきさつをはなす」

    紅莉栖「・・・かわいい・・・!」

    18 = 1 :

    おかべ「・・・とまあ、こんなところだ。しょうじきおれじしんもよくわかっていない」

    紅莉栖「へぇ・・・」

    おかべ「きょうはおまえひとりでよかった。ぜんいんしゅうごうだったらどうなっていたか」

    紅莉栖「運がよかった、というべきかしらね・・・」

    おかべ「ところで、なぜさっきからずっとあたまをなでている」

    紅莉栖「あっ、ごめん、無意識だった」

    おかべ「そもそもなぜおれはこんなすがたになってしまったのだ」

    紅莉栖「うーん、神様から私への誕生日プレ、げふんげふん」

    おかべ「きょうのおまえはいつもいじょうにたががはずれているようだな」

    紅莉栖「でも、かっわいいなー。抱きしめていい?」

    おかべ「わ、や、やめろ。いや、やめなくてもかまわんが」

    20 = 1 :

    おかべ「・・・あっ」

    紅莉栖「どうしたの?」

    おかべ「まさか・・・くりす、おくじょうをみてきてくれないか」

    紅莉栖「屋上?なん・・・まさか」

    おかべ「かんがえられるりゆうはそれしかない。たのめるか」

    紅莉栖「うん、ちょっと見てくる」



    紅莉栖「ただいま」

    おかべ「どうだった?」

    紅莉栖「うん・・・あったよ。タイムマシン」

    おかべ「・・・やはりな」

    22 = 1 :

    おかべ「すずははいなかったのか?」

    紅莉栖「多分いなかったと思う。ノックしたけど返事なかったし」

    おかべ「ふむ・・・どうすればよいのだ」

    紅莉栖「とりあえず待機ね」

    おかべ「くそ・・・ひとをこんなすがたにしておいて、じぶんはゆうゆうとおでかけしおって」

    紅莉栖「・・・この姿って、小さい頃の姿そのものなの?」

    おかべ「ああ、みまごうことない10ねんまえのおれだ。ごていねいにかみがたまでもな」

    紅莉栖「そうなんだ。・・・モテたりした?」

    おかべ「いや、そんなきおくはないが」

    紅莉栖「そう」

    23 = 1 :

    おかべ「おまえの10ねんまえはどうだったのだ?」

    紅莉栖「うーん、そうね。あまり変わってないのかも。イマイチ覚えてないけど」

    おかべ「ということは、さぞかしかわいいしょうじょだったのだろうな」

    紅莉栖「ふぇ!?な、なに言ってるのよこのおませさん!」///

    おかべ「おませさんって・・・おれは19さいだ」

    紅莉栖「あ・・・ああ、そっか」

    おかべ「どうした?きょうのおまえはなにかおかしい」

    紅莉栖「3ヶ月ぶりに会った彼氏が10歳近く若返ってるのよ?誰だって多少なりとも混乱するわよ」

    おかべ「まあ、ぜんれいはないだろう」

    24 = 1 :

    おかべ「おまえも、あした19さいになるのだな」

    紅莉栖「うん、ティーンエイジのラストイヤーね」

    おかべ「また、おれとおないどしになるのだな」

    紅莉栖「実感湧かないな。この状況だと」

    おかべ「ひとあしさきにいわせてくれ。 くりす、たんじょうび、おめでとう」

    紅莉栖「うん、ありがと・・・これからも、よろしく」

    おかべ「もちろんだ、まいとし、こうやっておまえのたんじょうびをいわ


    ガチャ!

    鈴羽「どうもー!2036年から遠路はるばるやって参りましたー!」

    25 = 1 :

    おかべ「おう、”えあ・ぶれいかー”」

    紅莉栖「こんにちは・・・」///

    鈴羽「あ、紅莉栖さんもう来てたんだ。あっれー?オカリンおじさん、ちょっと見ない間に随分若返ったんじゃなーい?」

    おかべ「やはりおまえのしわざかぁぁぁぁぁぁ!!!」

    紅莉栖(GJ)

    鈴羽「えー、そんなに怒んないでよー。せっかく持ってきたのにー」

    おかべ「もってきた?なにをだ?」

    鈴羽「ふっふーん、これを使ったんだよ」

    紅莉栖「FG、191・・・未来ガジェットなの?それ」

    おかべ「かいちゅうでんとうにしかみえないが・・・まさか」


    鈴羽「じゃーん!未来ガジェット191号 ”我々はあと10年戦える”!!!」

    26 = 1 :

    おかべ「・・・そのなまえ、ダルがつけたな」

    鈴羽「あ、わかる?これを使うとね、なんと!」

    おかべ「いわなくてもわかるわ!つかったけっかがこれだよ!」

    鈴羽「鍵もかけずに寝てるからだよー?強盗じゃないだけありがたいと思わなきゃ」

    おかべ「ぐぬぬ・・・」

    紅莉栖(GJ)

    おかべ「もどるんだろうな?これ」

    鈴羽「当たり前じゃん。さすがにそこまで私も無責任じゃないって」

    リュックから、似たような形の懐中電灯のようなものを取り出す。

    鈴羽「じゃーん!未来ガジェット192号 ”我々は10年待ったのだ!”!!!」

    おかべ「ガノタじちょうしろ」

    鈴羽「あ、元ネタガンダムなんだ。これを使えばもとどお


    ツルッ

    ガシャ

    27 :

    渋の先に見ちゃったから面白みが全くないじゃないですか!やだー!

    28 = 1 :

    おかべ「・・・」

    紅莉栖「・・・」

    鈴羽「・・・」

    おかべ「・・・」

    紅莉栖「・・・」

    鈴羽「・・・」

    おかべ「・・・」

    紅莉栖「・・・」

    鈴羽「・・・」

    おかべ「・・・」

    紅莉栖「・・・」

    鈴羽「私、もう行かなきゃ・・・短い間だったけど、皆に会えて、嬉しかったよ・・・」

    おかべ「まてええええええええええいい!!!!!!」

    29 = 1 :

    おかべ「お・ま・え・なぁ~~~!!!」

    鈴羽「だーっ!わざとじゃないんだってばー!!」

    おかべ「くりすもこのドアホウになんかいってや・・・?」


    腕を組み、真剣な表情でうつむきながら思考に耽っている。

    30秒ほど経過したところで顔をあげ、鋭い眼光で鈴羽と目を合わせる。

    鈴羽はビクッと身をすくませた。

    久々に見るこの表情。おかべも背筋が凍る。


    鈴羽(やば、紅莉栖さん怒らせちゃったかも・・・せっかくの来日なのにこんなアクシデントで・・・私のバカ!)

    依然、紅莉栖は鋭く睨みつける。




    そしてゆっくりと拳を前へ突き出し、力強く親指を上げた。

    おかべ「サムズアップ・・・だと・・・?」

    30 = 1 :

    紅莉栖「まあ、壊れちゃったものは仕方ないわよね。ドンマイ、鈴羽さん」

    鈴羽「あ・・・うん、ごめんなさい」

    おかべ「いやいや、まずはおれにあやまるべきだろ」

    紅莉栖「それ、直るの?」

    鈴羽「うーん、父さんなら多分・・・。一度未来に戻って聞いてみるよ。待ってて!急いで行ってくるから!」

    紅莉栖「大丈夫、別に急がなくてもいいわよ。無理しないでね」

    鈴羽「あ、うん。行ってきます!」

    勢いよくラボを飛び出し、屋上へ駆け上がっていく。


    おかべ「むしされた。かんぜんにむしされた」


    鈴羽(紅莉栖さん・・・怒ってない?)

    31 = 1 :

    紅莉栖「まあ、焦る必要もないわよ。そのうち戻れるんだし」

    おかべ「そうはいってもなぁ。おまえはいいのか?おれがこんなすがたで」

    紅莉栖「うーん、この姿はかわいいからよし」

    おかべ「かわいいはせいぎ、か。まゆりもおなじことをいいそうだ」

    紅莉栖「もう一回抱きしめていい?」

    おかべ「あ、ああ、かまわないが・・・」


    ムギュー。

    おかべ「・・・あつい。だがわるいきはしない」

    紅莉栖「ああもう、かわええ・・・///」

    おかべ「きょうのくりすこわい。だがわるいきはしない」

    32 = 1 :

    紅莉栖「ところで、服はそのままなのね」

    おかべ「つごうよくふくもちぢんではくれないようだ」

    紅莉栖「ってことは、白衣の下って・・・」

    おかべ「Tシャツと、いちおうパンツははいている。ゆるゆるなのでしばっているが」

    紅莉栖「あ、ああそう、よかった」

    おかべ「これがぎゃくのたちばじゃなくてよかったな。ダルにあったらどうなるか」

    紅莉栖「なにそれこわい」

    おかべ「だがちいさいおまえもみてみたいものだ。さぞかしかれんだったのだろうな」

    紅莉栖「・・・おませさん」///


    34 :

    ここにいる

    35 = 1 :

    おかべ(しかし、こうやってくりすをみあげるというのもしんせんだな)

    紅莉栖「そういえば、倫くんこのままじゃ外出も出来ないわよね」

    おかべ(あごのラインがすっとしてて、くびもほそい)

    紅莉栖「服、買ったほうがいいのかな・・・」

    おかべ(いままであまりきにしなかったが、すごくいいにおいがする)

    紅莉栖「子供服ってどこに売ってるのかしら?」

    おかべ(あしもほそいな。ウエストもひきしまっている)

    紅莉栖「? どうしたの?静かになっちゃったけど」

    おかべ「このすがたもわるいことばかりではないことにきづいた」

    紅莉栖「? そう」

    36 :

    俺もいる

    37 = 1 :

    おかべ「しかし、このざこうだと、ならんですわったときにちょっとばかしめのやりばにこまる」

    紅莉栖「どういうこと?」

    おかべ「・・・」チラッ チラッ

    紅莉栖「?・・・ちょっ」

    わざとらしく胸元を隠す。

    紅莉栖「どこ見てんのよ。スケベ」

    おかべ「お、いがいとれいせいだったな。もっとあわてるとおもったが」

    紅莉栖「・・・まあ、ね。 これが橋田だったらフルボッコだけど」

    おかべ「あいつはああみえてしんしだ。いっせんはこえない」

    紅莉栖「紳士ねぇ・・・」

    おかべ「たとえまゆりがソファーでねてても、ダルはエロゲからめをはなさない」

    紅莉栖「それはそれで自分に自信なくすわね・・・」

    38 :

    ふむん

    39 = 1 :

    おかべ「かんがえてみれば、あうのも3かげつぶりなのだな」

    紅莉栖「うん・・・長かった。すごく」

    おかべ「この3かげつ、おまえのことをかんがえなかったひはない」

    紅莉栖「・・・ありがと」

    おかべ「そしてきょう、こうやっておまえにあえたことがなによりもうれしい」

    紅莉栖「私も。実はあまり寝れてなかったりして」

    おかべ「せっかくのきゅうかだ、むりはするなよ」



    おかべ「2しゅうかん、できるかぎりおまえといっしょにいたい。いいか?」

    紅莉栖「・・・はい。喜んで」

    40 = 1 :

    鈴羽「とうさぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

    「おおう、びっくりした。鈴羽?なんで帰ってきた?」

    2036年 橋田家。


    鈴羽「実は、かくかくしかじかなの!」

    「やれやれ、そそっかしい。由季に似たな。どれ、見せてみそ」

    バツが悪そうに、未来ガジェット191号を差し出す。

    「ふむ・・・なんだ、中身は無事だ。これくらいなら10分で直る」

    鈴羽「マジ?よかったー!急いで直して!」

    「・・・今日は24日だな。ってことは、紅莉栖ちゃんがラボに来ているな?」

    鈴羽「紅莉栖さん?来てるけど?」

    「ふむ・・・これは面白い。様子を見てみよう。2日後に取りに来てくれ」

    鈴羽「えーっ」

    41 :

    おいついた

    42 = 1 :

    ズシン―――

    おかべ「ぬおっ」

    紅莉栖「ひっ」

    咄嗟におかべを庇うように胸に抱える。

    紅莉栖「あっ、鈴羽さん帰ってきたんだ」

    おかべ(おおう・・・これがぼせいほんのうというものなのか・・・)


    鈴羽「ただいまー・・・」

    おかべ「ひょうじょうからだいたいさっすることができる」

    鈴羽「うん・・・2日かかるって言ってた」

    おかべ「むう・・・あしたはこのすがたをみんなにこうひょうしなければならないのか・・・!」

    紅莉栖「仕方がないわね・・・」

    おかべ「まんざらでもないひょうじょうをうかべないでくれ」


    鈴羽(オカリンおじさん・・・未来にも味方はいなかったよ・・・)

    43 = 1 :

    おかべ「しかしだ。ぜんいんしゅうごうのまえでいきなりこのすがたをみせたらどうなるものか」

    紅莉栖「パニック、大騒ぎは免れないわね」

    おかべ「で、ミスターブラウンのいかりのてっけんか。しんだな、これは」

    紅莉栖「いや、さすがに子供に手は出さないと思うけど」

    鈴羽「じゃあ数人ずつ小分けに見せていけば?まだお昼だし、皆に会う時間はあるでしょ?」

    紅莉栖「そっか、今日のうちに顔合わせしておけば、明日の大騒ぎは多少は収まりそうね」

    おかべ「いいあんだな、すずは」

    鈴羽「いや、まあこれでも責任は感じてるしさ」

    紅莉栖「じゃあ、とりあえず店長さんたちに会ってみる?」

    おかべ「ミスターブラウンにあいにいくふくがない。つれてきてもらえないか」

    紅莉栖「わかった。待ってて」

    44 :

    鈴羽ぺろぺろ

    45 = 1 :

    「あっ、紅莉栖おねーちゃんだー!」

    買い物袋を下げ、萌郁と手をつないで帰ってくる所に遭遇した。

    紅莉栖「お久しぶり。大きくなったわね。お父さんいるかな?」

    「うん、ちょっと待ってて!おとうさーん!」

    萌郁「どうしたの?店長に何か用?」

    紅莉栖「うん、割と重要事項。萌郁さんも聞いて欲しい」

    萌郁「婚約発表?」

    紅莉栖「ち、違います!それはもっと段階的に過程をふまえって私は何を言ってくぁwせdrftgyh」

    萌郁「落ち着いて」

    紅莉栖(ふぅ・・・。あ、店長さんって綯ちゃんの服とかどこで買ってるのかな)

    46 = 1 :

    店の奥から、巨体がのそりと姿を現す。

    天王寺「どうした?岡部とケンカでもしたのか?」

    紅莉栖「お聞きしたいんですけど、子供服ってどこで買ってますか?」

    萌郁「!!!」

    咄嗟的に、萌郁は綯の耳を手で抑えた。

    「?」


    天王寺「・・・おいおい、そりゃいくらなんでも気が早・・・まさか・・・デキちまったのか!?」

    紅莉栖「はい?・・・・・・はい!?」

    天王寺「お・か・べのヤロォ~、ちゃんと責任取れんのか!?説教だ!!」

    紅莉栖「わーっ!ちょ、違います!」

    天王寺「紅莉栖ちゃん、あいつはロクに避妊もできねぇ大馬鹿野郎だが、新たな命と共に、幸せになるんだぞ」

    紅莉栖「わーっ!わーっ!だから違うんですってば!話を聞いてください!!!」

    48 :

    これは支援せざるをえないww

    49 = 1 :

    天王寺「・・・」

    おかべ「・・・やあ、ミスターブラウン、きょうもいいてんきですね」

    萌郁「・・・」

    おかべ「もえか、きのうぶりだな」

    「・・・」

    おかべ「なえ、ちょっとみないうちにおおきくなったな。げんきそうでなによりだ」

    「・・・」///

    小動物はソソクサと天王寺の後ろに隠れた。


    天王寺「・・・紅莉栖ちゃんの話を聞いたとき、暑さでヘンになっちまったのかと思ったが」

    どう見ても10歳にも満たない子供だが、どことなく岡部の面影がある。そしてこの口調である。

    天王寺「何が一体どうなっちまったんだ?」

    おかべ「すべてはそこにいるみつあみスパッツのしわざです」

    鈴羽「ちょ、せめて名前で呼んでよ!」


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