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    元スレ勇者「なんかこう、俺を慕ってくれる仲間はいないのかな?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - レヴィ ×2+ - エルフ + - ロリババア + - + - 勇者 + - 安価 + - 未完 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    401 = 292 :



    旅人「荒らす荒らすのやりたい放題よ。オアシスは汚され、
       女子供はさらわれ、男共は殺される。
       どこの街でも部外者が起こしがちな事件だが、この街は特に多くてな」

    勇者「なるほど……それで俺達旅人は冷遇されるってことですか?」

    旅人「おうよ。なんだ、中々頭が切れるじゃねぇか」
    勇者「あ、ありがとうございます……」

    旅人「頭の良い兄ちゃんみてぇなやつに聞いてもらいたい話がもう一つある」

    勇者「ん?」


    402 = 292 :


    旅人「郷土史研究家として話す。ここの村のオアシスの不思議についてだ」
    勇者「オアシスの不思議?」

    旅人「ああ。どうやら、ここの村のオアシスには精霊が住み着いているらしい」
    勇者「せ、精霊!?」

    旅人「数多くの文献が残ってる。それに、この街では年に一度精霊を敬う祭が開かれるんだ」

    勇者「は、はあ……」

    旅人「火のない場所には煙はたたぬ……どうだ?興味があるか?」

    勇者「いえ……にわかには信じがたいですね」

    旅人「何故だ?」

    勇者「……目に見たものしか信じられないから、ですかね」

    旅人「はっはっは、えらく現実主義な勇者だな。
       感情でものを語る熱いやつが多いと聞いたが、そうではないらしい」

    勇者「ダメでしたか?」

    旅人「ダメも良いもないぜ。ただ、頭の切れるやつはこの話をどう捉えるか、知りたかっただけだ」

    勇者「そうですか……」

    403 :

    元人間の人面樹がいて殺してくれって頼まれるんだなオアシスで

    404 = 292 :


    旅人「いや、中々気に入った。話の合う兄ちゃんだ。どうだ、一杯」
    勇者「あ、いえ、仲間がいるので……」
    旅人「なに!?仲間?」
    勇者「は、はい」
    旅人「何人だ!?」
    勇者「えーっと、3人ですね……」
    旅人「そんなにか!ま、まずいな……」
    勇者「まずい?あの」
    旅人「先程も言ったが、この街は旅人に対してえらく治安が悪い。
       故に旅人は団体で行動しなければならない」
    勇者「え?え?」
    旅人「落ち着け。この街での危機回避の方法は知識だ」
    勇者「知識?」
    旅人「ああ、村民の間じゃ、それが合図のようになっている。
       極端な話、ここでは知識さえあれば村民に化けることができる」

    勇者「えっと……」

    旅人「俺はそのおかげで何度か救われたが……。
       つまりだ、先程俺が兄ちゃんに話したような村のことを知っていなければ、部外者と認定される。
       この村じゃ誰もが知っている話だからな。合理的で確実な方法だ」

    勇者「じゃ、じゃああなたが話してくれたのって……」
    旅人「気に入ったやつだけだ。村民に対しての予防策という意味で教えた側面もある」
    勇者「ま、まずいな……皆に知らせないと」

    405 = 292 :


    勇者「な、なんで運搬係の人達はそんな大事なこと……」
    旅人「運搬係?」
    勇者「俺達をここまで運んでくれた人達です」
    旅人「それは、結構な所帯か?」
    勇者「ええ、まあ。5、6人の」

    旅人「運搬係は村にとっても重要な存在である。
       妨げてしまうと物資の補給ができなくなるし、冷遇されていない可能性が高い」

    勇者「知らなかった……ということですか?」

    旅人「……恐らく。単に忠告を忘れていただけという可能性もあるがな」

    勇者「そんな……」

    旅人「とりあえずだ。兄ちゃんの仲間を探さなければならない」
    勇者「そ、そうですね」
    旅人「特徴は?」
    勇者「えっとですね……」



    旅人「よしわかった。二手にわかれよう」
    勇者「はい!」

    406 = 305 :

    旅人怪しすぎてワロタwww
    支援

    407 = 292 :


    オアシスの村・武器屋

    剣士「ふむ……中々に良い品揃えだな」
    店主「……」
    剣士「これなんか、実に……」ジャキッ
    店主「お客さん」
    剣士「ん?」
    店主「その腰にぶら下がっている剣は……もしや」
    剣士「ああ、わかるか?」
    店主「……こりゃ驚いた。初めて見るな。どれ?少し近くで見せていただいても?」
    剣士「ああ、構わん」ジャキッ
    店主「ほう……」スッ
    店主「こりゃまた素晴らしい……実に良い……いやはや」
    剣士「はっはっはっ」
    店主「そして……実に愚かだな、剣士よ」ジャキッ
    剣士「……客に剣先を向けるとは、どういうつもりだ?」

    408 = 292 :


    店主「貴様、オアシスについて何を知っている」
    剣士「……どういう意味だ?」
    店主「……やはりか、部外者め!」ジャキッ
    剣士「……落ち着け、大の大人が、何を感情的になってやがる」
    店主「黙れ!貴様らのような薄汚い部外者に、俺の妻は……妻は……!」
    剣士「何の話だ。俺には関係がないし身に覚えもない」

    店主「……ついてこい。貴様には苦しんでもらう」
    剣士「……」

    店主「下手な真似はするんじゃねぇぞ。こちとら武器屋だ。
       貴様なんかより武器の扱いには慣れている。
       それに俺の握っているこの剣は、貴様のものだ。これがどういう意味かわかるな?」

    剣士「……くっ」

    店主「……剣に愛着をもつのも、いいことばかりじゃねぇなあ、剣士さんよ」

    409 = 292 :


    オアシスの村・路地裏

    盗賊「……ったくよぉ、こんなところで油売ってる暇なんかねぇんだよ……」
    子供「姉ちゃん、何してんの?」
    盗賊「チッ……ガキは家に帰って母ちゃんの乳でも吸ってろ」
    子供「ふぅーん……」
    盗賊「あんだよ」

    子供「姉ちゃん、危ないよ」
    盗賊「あぁん?」
    子供「僕に着いてきた方がいい」
    盗賊「なんでガキの子守なんかしねぇといけねぇんだ、しっしっ」
    子供「……オアシスについて何を知ってる?」
    盗賊「……あぁん?知るかクソガキ」

    子供「……やっぱりね」

    盗賊「なんか知らねぇが気に入らねぇガキだな。
       言いてぇことがあるならもったいぶらずに言いやがれ」

    子供「ふぅん、勘は良いんだね」
    子供「とにかく、着いてきてよ。こんなクソガキに何ができるわけでもないでしょ?」
    盗賊「話はそれからってか?」
    子供「ホントに勘だけはいいんだね」

    410 :


    オアシスの街・オアシス

    魔法使い「久しぶりに身体を洗えるな……」
    魔法使い「それにしても、えらく開放的な場所じゃが、大丈夫なのか?」
    村民「あら?あなたも水浴び?」
    魔法使い「あ、ああ……そなたもか?」
    村民「そうよ。なんて綺麗な銀色の髪……うらやましいわね」
    魔法使い「なっ、て、手放しに人を褒めるでない」
    村民「ふふっ……」
    魔法使い「ふう……そなたは」
    村民「ねーぇ」
    魔法使い「ん?」
    村民「オアシスについて、知ってることはある?」
    魔法使い「……どういう意味じゃ?」
    村民「……ふふふ」

    411 :

    支援について、知ってることはある?

    412 :


    村民「どうだ?」
    村民「一人見つからねぇな」
    ??「徹底的に調べろ。全部で3人いるはずだ」
    村民「は、はい!村長さん!」
    村民「部外者め!絶対逃がさねぇ!」

    村長「オアシスの村……別名神隠しの村とはここのことよ」

    村民「村長!捕まえたやつは牢屋にぶちこんどきますかい?」

    村長「ああ、それでいい」

    村民「はい!」

    村長「……さて、後一人が見つかるのも時間の問題だろう。
       俺もそろそろ動くとするか」

    413 :

    ??の存在意義について

    414 = 412 :

    オアシスの村・広場

    勇者「くっ……なんでどこにもいないんだ!」
    勇者「皆一体どこに……」
    旅人「おーい、兄ちゃん!」
    勇者「あ!ど、どうですか!?」
    旅人「全員無事だぞ!」
    勇者「ほ、ほんとですか!?」
    勇者「皆は一体どこに!?」
    旅人「ついてきな」
    勇者「はい!」



    オアシスの村・収容所

    ガシャーン

    勇者「ど、どうして……」
    旅人「わりぃな、兄ちゃん」
    村民「村長!」
    旅人「ん?どうかしたか?」
    勇者「そ、村長!?」
    村民「やはり一人見つかりません!」
    旅人「そんなはずはねぇ。後一人銃を使う盗賊の女がいるはずだ。
       徹底的に探せ!」
    村民「はい!」

    勇者「どうなってんだ……」

    415 :

    旅人はひろしだな、間違いない

    416 = 412 :


    オアシスの村・スラム街

    盗賊「おいガキ……一体どこまで連れていくつもりだ?」
    子供「もうそろそろだよ」
    盗賊「テメェ、妙な真似してみろ、どうなるかわかってんだろうな?」
    子供「僕みたいなガキに……それも女の子に、一体何ができるって言うの?
       姉ちゃんの銃を奪う?姉ちゃんを殴り飛ばす?」

    盗賊「チッ……」

    子供「ま、罠の心配するのもわかるけどさ。僕がおびき寄せた先にはむさい大人達がわんさか……なんてね」

    盗賊「テメェ……!」

    子供「勘は良いけど頭は切れないね、姉ちゃん。
       そんなこと企んでる人が計画を流暢に話すと思う?」

    盗賊「……」

    子供「はぁー……これだから大人の女は」

    盗賊「こんのメスガキぃ……」プルプル

    417 :

    >>415
    お前のせいで村長でしか再生されなくなったぞwwww

    419 = 412 :

    スラム街・一軒家

    子供「父ちゃん、ただいま」
    父親「……」
    父親「……また、連れてきたのか」
    子供「だって放っておけないじゃん。この姉ちゃん、何も知らないみたいだし」
    盗賊「あぁん?」
    父親「……好きにしろ」
    子供「やったね!」

    盗賊「……おい、ジジィ」ジャキッ
    父親「……」
    父親「……口の悪い嬢さんだな」
    盗賊「……何を企んでやがる。私をこんな薄汚ぇ場所に連れてきた理由を話せ」
    子供「ちょ、ちょっと、姉ちゃん!」
    父親「……錆」
    盗賊「……あぁん?」
    父親「……銃が錆ついてるって言ってんだ。ちゃんと手入れしてんのか」
    盗賊「あ、あんだと?」
    父親「使う度に手入れをしろ。銃ってのは握るだけで錆ちまう繊細な武器なんだ。
       汚ぇ銃で命を奪うんじゃねぇ」
    盗賊「……なっ」
    父親「貸してみろ」

    421 = 412 :

    書き溜めながら話を整理してるからちょっと待ってて

    422 :

    好きにやってくれ
    待つのは苦じゃない

    423 :

    待ってる

    426 = 425 :

    寝守

    427 = 412 :


    父親「……」ゴリゴリ、キュッ
    盗賊「……」
    子供「へへーん、にへへっ」
    盗賊「……」
    子供「くっ、ぷくくっ!」
    盗賊「……ぁんだよ」
    子供「父ちゃんに怒られてやんの!」
    盗賊「う、うるせぇんだよ黙ってろクソガキィ!!」
    子供「へへっ!」
    盗賊「……はぁ、ったく」
    盗賊(……こんなことなら勇者にでも手入れ頼んどけばよかったぜ……)
    父親「……銃を扱うようになってから何年になる」
    盗賊「……まだ一年も経ってねぇな。いや、そろそろ一年か」
    父親「……どうりで」
    盗賊「あぁん?」
    父親「……お前は焦りすぎている」

    428 = 412 :


    盗賊「何が言いてぇんだ、おっさん」
    父親「……背伸びしたガキみてぇな銃の握り方だ。まるで洗練されていない」
    盗賊「……あんだと?」

    父親「いちいちつっかかるんじゃない。冷静になれ。それでは戦いの場で銃に支配されちまう。
       いいか。銃を使いこなせ。一瞬の気の緩みが真実の瞬間に遅れをとる」

    盗賊「……テメェ、なにもんだ」
    父親「……場合によっちゃあ、お前に銃を教えてやってもいい」
    盗賊「……なんでんなことすんだよ。おっさんに何の得がある」

    父親「……銃を扱っていたものとして、お前みたいなやつは見過ごすことができない。
       頑固な性分でね」

    盗賊「けっ……」

    429 = 412 :


    盗賊「『場合によっちゃあ』ってのは……どういうことだよ」
    父親「半月ほど、ここに住め」
    盗賊「あぁん?んなことできっかよ。勇者達と明日にでもこの村をでなきゃなんねぇんだ」
    父親「……そうか。まだ話していなかったな」
    子供「姉ちゃんがここに連れてこられた理由だね」



    盗賊「……まじかよ」
    子供「うん。村の雰囲気が騒がしくなってたし、多分皆捕らえられちゃってると思う」
    盗賊「あいつらは、大丈夫なのか?」
    父親「……すぐに殺されることはないだろう」
    盗賊「なんでわかんだよ」
    子供「村長は全部で4人いるって言ってたから」
    盗賊「どういうことだ?」

    430 = 423 :

    この世界親切な人大杉ワロタ

    431 = 412 :


    子供「4人って言っちゃった以上、一人でも欠けてたら徹底的に探すってこと」
    子供「どうせ殺すなら4人同時の方が見栄えいいじゃん?」
    父親「しかしいつまでも探し続ける訳にはいかない」

    盗賊「その限界が、半月ってわけか……」
    父親「そういうことだ」
    子供「あの村長、部外者狩りで支持を得ているようなもんだからね」
    子供「できるかぎり派手なパフォーマンスとして、村民に見せびらかしたいんだよ」
    盗賊「ゲスな野郎だな……」

    盗賊「……一ついいか?」
    子供「ん?」

    432 = 412 :


    盗賊「なんで私を助けた」
    子供「ああ、それね……」チラッ
    父親「……好きにしろ」
    盗賊「あ?」
    子供「簡単に言うと、僕も部外者だから」
    盗賊「あんだと?」
    子供「父ちゃんとは血が繋がってないんだ。ある日この街に捨てられていた僕を、父ちゃんが助けてくれた」
    子供「まあ、そのせいで父ちゃんは村の人達に迫害されちゃって、今はこんなとこに住んでるんだけどね……」
    子供「姉ちゃんがいた路地裏、ちょうど僕が父ちゃんに拾われた場所だったんだ」
    子供「そこに一人で何か寂しそうに考えてる姉ちゃんがいたから、放っておけなかった」
    盗賊「……それだけの理由か?」
    子供「そうだよ。悪い?」
    盗賊「……とんだお人よしがいたもんだぜ」
    子供「なんて言われようと構わないよ。僕は村長が憎いからね。
       少しでもあの村長を困らせてやりたい」
    子供「姉ちゃんが仲間を助けて脱獄!なんてシチュエーションになったら、それこそ最高だね。
       だからやっつけられないように父ちゃん、ビシバシ頼むよ!」
    父親「……」
    盗賊「……けっ」

    433 = 412 :


    盗賊「……」
    父親「……納得いかなかったか?」
    盗賊「……理解できねぇ部分ってのは、ある。自分に利益のねぇ人間を助けて、何になる」

    父親「……損得だけが全てではない。特に、ああいった辛さを経験した子供はな。
       路地裏にいたお前と自分を重ねたのかもしれん」

    盗賊「……今まで、何度かあったのか?あのガキが見ず知らずの人間を連れてくることは」
    父親「お前で3人目だ。皆、この街を無事に出て行った」
    盗賊「……わからねぇなぁ」
    父親「……わかってやることが大切なんだ」
    父親「……苦労するよ、娘ってのはな」
    盗賊「……チッ」

    434 = 412 :


    父親「俺もお前に聞きたいことがある」
    盗賊「あぁん?」
    父親「何故ここにとどまることにした。今すぐにでも仲間を助けるために、収容所に突入することだってできるはずだ」

    盗賊「……わかってんだろ。今の私じゃ返り討ちにあっておだぶつだ。
       じゃなきゃおっさんも銃を教えるなんて言うわけがねぇ。
       死ぬのが分かって突入するやつぁ、ただの馬鹿かよほどのお人よしだ。
       生憎私は馬鹿でもお人よしでもねぇ。自分に損なことはしない主義なんでね」

    父親「……少しは冷静に考えられるじゃないか」

    盗賊「私の目的は目前に迫ってる。確かに焦りすぎてたのかもしれねぇ。
       自分の強さを見失っちまってた。復讐心だけじゃ、手に入れられねぇものがある。私には今、強さが必要なんだ」

    父親「……お前の目的とやらはよく分からんが、言ってることは間違ってない」

    436 :

    SSスレってホントゆとりバカニコ厨発見機だな

    437 = 412 :


    父親「……肩を見せてみろ」
    盗賊「あぁん?」
    父親「……かばってるのは分かってる。見せてみろ」
    盗賊「……チッ」
    父親「……やはりか」
    父親「内出血を起こしているな」
    盗賊「……なんでわかったんだよ」
    父親「構えでわかる。肩の内出血は基礎体力が欠如している証だ。
       何故軍人が鍛えるかわかるか?」
    盗賊「……さぁな」

    父親「銃の反動に負けないためだ。基礎体力のない素人が映画のように銃を連射するとそうなる」
    父親「……徹底的にやるぞ」

    盗賊「……おもしれぇじゃねぇか」

    438 :

    ボクっ娘ハァハァ

    440 :

    まったく…しえん

    441 = 412 :


    オアシスの村・収容所

    村長「愚かだねぇ、部外者さんよぉ」
    勇者「なんのつもりだ!ここから出せ!」
    剣士「俺達になんの恨みがある!」
    魔法使い「私達は何もしない!」
    村長「はっはっは!言ったろう?お前ら部外者が憎いからだよ」

    村長「おい兄ちゃん、もし自分の村に魔物が侵入したらどうする?」
    勇者「……どういう意味だ」

    村長「徹底的に殺すだろう?村民勢力を上げて、だ。
       いいか?この村にとって部外者は悪そのもの。
       女子供をさらい男を殺すお前らと魔物の違いってなんだぁ?んん?」

    魔法使い「……私達は違う。そんなことをするつもりは毛頭ない!」

    村長「魔物が何を吠えたって魔物にゃ変わりはねぇ。
       安心しな、もう一人の部外者が見つかるまで殺したりはしねぇよ。
       祭は派手な方がいい、そうだろう?」

    勇者「くっ……出せ!ここから出せ!」ガシャアンッ

    442 = 412 :


    勇者「くそっ……!」
    剣士「これは、とんだ足止めをくらってしまったな」
    魔法使い「私達は、殺されてしまうのじゃろうか……」
    剣士「……盗賊の行方が気になる」
    魔法使い「ああ……無事だといいんじゃが」
    勇者「……」

    剣士「……まず第一にすることは」
    魔法使い「なんじゃ?」
    剣士「冷静になることだ。今の状況において、焦りは禁物。
       容易な判断は希望を潰してしまう。そうだろう?勇者」

    勇者「……わかってる。すまん」

    剣士「気持ちは分かる。でも今俺達にできることは限られている。その判断を見誤るな」

    魔法使い「……盗賊を信じるしかなさそうじゃな」

    勇者「ああ……」

    剣士「とりあえず、今日のところは休もう」
    勇者「ああ……」

    443 = 412 :

    発狂しそう
    少し休む
    すぐ北東の街に行けばよかったかな

    444 :

    面白いんだが、>>1


    いつパンツ下ろせばいいんだ?

    445 :

    ねるほ

    446 :

    剣士の目の前で魔法使いが堕ちる展開を別ルートで付けてくだしあ><

    447 :

    >>446
    その時だけ魔法使いの言葉遣いが女の子っぽくなるんですね、わかります

    448 :

    軍に銃が制式採用されているような世界で剣士が活躍できる余地があるのか?

    こまけぇことはいいんだよ(AA略 てことか

    449 = 446 :

    人間同士の争いじゃないんだ
    銃だけでモンスターが倒せると思うなよ

    450 = 412 :


    スラム街・下水道

    父親「……ここだ」
    盗賊「くっせぇ場所だな……おいおっさん、こんな場所に何があるってんだ?」
    父親「ここから村の外へ抜けることができる」
    子供「久しぶりだね、ここを通るのは」
    盗賊「村の外だぁ?」

    父親「ああ……あんな一軒家では訓練など不可能だ。ましてや村の中で発砲するわけにもいかないだろう」
    盗賊「村の外にあてがあるのか?」
    子供「それは行ってからのお楽しみだね」

    盗賊「チッ……もったいぶってんじゃねぇよ」

    父親「行くぞ」


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