元スレ勇者「なんかこう、俺を慕ってくれる仲間はいないのかな?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
353 :
じょー
357 = 305 :
しゅ
360 = 337 :
最近面白いと思えるSSスレが立たない
361 = 298 :
最近はプロ読み手が荒らして、便乗荒らしが沸いて幕引きってパターンが多いな
362 = 348 :
さてそろそろ
364 = 292 :
運搬係「お待ちしておりました」
盗賊「お、なかなか良い馬車じゃねぇか」
運搬係「北東の街までの護衛をよろしくおねがいします」
魔法使い「ああ、任せるがよい」
運搬係「北東の街といえば、ご存知ですか?」
剣士「ん?なんだ?」
運搬係「北へ進むほど魔物が活性化しているという話は耳に入っているでしょうが、
その原因は魔王にあるのです」
勇者「もう少し詳しくお願いできますか?」
運搬係「はい。魔物の活性化とは、すなわち魔王の放つ悪に染まった力による影響なのです。
そしてその影響は魔王に近付けば近付くほど顕著になる。
ここからが本題です」
剣士「ふむ」
運搬係「北東の街とは、すなわち活性化した魔物に覆い尽くされし街。
人々はある強力な魔物により支配されているのです」
魔法使い「なんじゃと!?」
366 = 292 :
運搬係「魔物の栄養源は人そのもの。故に人を襲うのです」
勇者「ひ、人を食べるのか!?」
運搬係「はい」
剣士「支配されている、とはどういうことだ?」
運搬係「先代の運搬係から受け継がれてきた話なので詳しくは知りませんが、
北東の街は、月に一度魔物へ人質を渡すことにより平和が保たれているそうです」
魔法使い「そんなバカな……」
盗賊「……」
運搬係「危険だとは思いましたが、あなた方は魔王を倒す旅をしているとのこと。
それには北東の街の存在を無視できないと考えたので、今回は護衛をお願いした限りなのです」
剣士「ああ……これは無視できない問題だ。魔王の情報も得られるかもしれん」
367 :
さすが「試される大地」の名は伊達じゃないな
368 :
もしかして魔王倒すまで続くのか
大長編wktk
369 = 292 :
運搬係「身に危険の迫る場所です。これまでの話は、契約内容の確認と
双方の合意を得、契約に問題が生じないよう配慮してのものです。
つまり私は当事者として、あなた方に改めて問わなければなりません。
北東の街への護衛を、お願いできますでしょうか?」
剣士「……どうする?って、聞くまでもないか」
魔法使い「ああ、そんな話を聞いておいて、放ってはおけないな」
勇者「ああ」
盗賊「私も、文句はねぇ」
剣士「と、いうことだ」
運搬係「ありがとうございます。それでは馬車に乗って下さい。
あ、ちなみに二人乗りなので二手に分かれて乗車していただきます。
男性は前の馬車へ、女性は後ろの馬車へどうぞ」
魔法使い「承知した」
370 :
良SSには変なのが必ず湧くな
支援
371 = 292 :
北東の街道・馬車の中
魔法使い「しかし、驚いた……魔物が人を捕食するとは」
盗賊「……」
魔法使い「……そなたよ、どうかしたのか?」
盗賊「ん?ああ……ちょっと、心当たりがあんだよ」
魔法使い「心当たり?」
盗賊「……人さらいの話を聞いたことがあるか?」
魔法使い「人さらい……確かに、聞き覚えはある。
『おなごを狙いし悪党共は北東へ消える』、と……」
盗賊「……気づかねぇか?」
魔法使い「……今、気づいた。北東とは、まさに北東の街。そして人さらい……」
盗賊「ああ……どうせ、人質を渡しすぎて条件に合う町人が尽きちまったか、そんなとこだろぉぜ」
魔法使い「なんということじゃ……」
372 = 292 :
盗賊「……魔法使い、こんな話を聞かせちまったテメェだから言う」
魔法使い「……ん?」
盗賊「……一つだけ、頼みがあんだ」
魔法使い「……そなたの、そのような真剣な目は初めて見た。……私でよければ、そなたの話を聞こう」
北東の街道・馬車の中
剣士「ほう……これがその婆さんに貰った剣か」
勇者「ああ。どう思う?」
剣士「……素晴らしいの一言に尽きる。これは後生大事にとっておくべきだ」
勇者「そ、そんなに良いものなのか……」
剣士「何よりも、手入れが隅々まで行き届いている。見事なまでに。この剣を手入れしていたのは?」
勇者「あ、ああ……多分、その婆さんだと思う」
374 = 292 :
剣士「多分?」
勇者「なんというか……婆さん、剣があまり好きじゃなかったみたいだから」
剣士「というと?」
勇者「何かとあれば『こんなものは場所もとるし邪魔で仕方がない』って言ってたから、
そんなに完璧な手入れを婆さんがしてたなんてにわかに思えなくて」
剣士「その婆さんは、嘘が下手だな。剣は人の心をうつす。
この剣から感じられる温もりは、どうしても隠し切れない」
勇者「そ、そうなのか……」
剣士「その婆さん、剣士として、是非一度会ってみたい」
勇者「無職じゃないと会ってくれないって言ってた」
剣士「無職?」
勇者「多分、全ての目的を終えてからって意味だと思う。
勇者や剣士なんて肩書に意味が無くなってから」
剣士「……なるほどな」
375 = 292 :
北東の街道・馬車の中
魔法使い「それは一体どういうことじゃ!?」
盗賊「どうもこうもねぇ。テメェに言ったままの意味だ」
魔法使い「私達を信用できないと……?」
盗賊「チッ……ちげぇよ。そんなんじゃねぇ」
魔法使い「ではどういう」
盗賊「あーうっせぇうっせぇ。……これはな、私の問題なんだよ」
魔法使い「しかし……」
盗賊「巻き込みたくねぇんだよ。わかったらこれ以上口だしすんな」
魔法使い「……」
376 = 292 :
北東の街道・中間地点にある村
運搬係「今日はこの村で休憩をとります。夜になるとこの辺りは危険なので」
剣士「了解した」
勇者「休憩って言っても全く疲れてないな」
魔法使い「しかし、このような場所に村があるとは」
運搬係「この村は偶然掘り当てられたオアシスを囲うようにできています。
水のある場所には自ずと人が集まりますから」
魔法使い「ほう……水浴びなどできるじゃろうか」
運搬係「可能ですよ」
剣士「そうだな。では各自自由行動としよう」
勇者「えっ?」
魔法使い「ああ、それがいい」
盗賊「決まりだ」
勇者「えっ?」
377 = 326 :
なるほどな
378 :
デジャブってる
379 :
また剣を磨く仕事が始まるのか…
380 = 292 :
勇者「……」ゴシゴシ
勇者「……」ゴシゴシ
勇者「……」ゴシゴシ
勇者「……」ゴシゴシ
勇者「……なんか、すごく身に覚えのある状況なんだけど」
勇者「……」
勇者「なんで皆、そうすぐに用事を見つけられるんだろう」
勇者「……でも、前回は盗賊が来てくれたし、今回はそこから話を広げれば……」
勇者「『おい勇者、テメェ何してんだ?』」
勇者「ん?武器の手入れだけど」
勇者「『テメェは本当に武器の手入れが好きだなぁ』」
勇者「まあね。あ、盗賊の武器もやろうか?」
勇者「『本当か?わりぃな、頼りになるぜ』」
勇者「なんつって」
勇者「へへっ」
勇者「……」
勇者「……」ゴシゴシ
381 = 292 :
ちょっと行き詰まってしまった
遅くなるかも
382 = 368 :
どれくらいの長さを想定してるん?
383 = 292 :
>>382
いい加減で申し訳ないけど、書きながら考えてるから
終わり方とか全く決めてない
でも>>1000までとかそんなのは全く思ってない
384 = 368 :
ながらでこの面白さか。期待
386 :
388 = 386 :
390 :
保守と埋め立ての違いが分からない糞新参がいる
最近こういうの増えてきたな
391 :
まああと600以上あるんだしそこまで神経質にならんでもいいだろ
392 :
ほ
393 = 347 :
俺の知る限り数年以上前からこんな感じだが
394 = 386 :
>保守と埋め立ての違いが分からない糞新参がいる
>最近こういうの増えてきたな
ドヤッ
396 = 392 :
ほ
397 = 292 :
むわああああああああ
寝てしまっていたあああああああ
398 = 292 :
勇者「はぁーあ……」
勇者「……暇だ」
男「兄ちゃん、旅人かい?」
勇者「えっ?あ、はい!」
男「その格好……剣士か?」
勇者「いえ、一応勇者やらせてもらってます」
男「兄ちゃんが勇者?見えねぇな、はっはっは」
勇者「あ、はい……」ズゥーン
勇者「あの、あなたは」
男「俺は各地で郷土史を研究してる人間さ。兄ちゃんと同じく旅人って訳だ」
勇者「はぁ」
旅人「まあそう警戒しないでくれ。この街で浮いてしまって寂しかったんだ」
勇者「浮く?どうしてです?」
旅人「ありゃ?知らないのかい?」
399 = 292 :
旅人「ここは北の街と北東の街のちょうど中間地点にあるってのは知ってるだろ?」
勇者「はい」
旅人「故にな、休憩のために俺達みたいな旅人が多く訪れるんだ」
勇者「それに何か問題が?」
旅人「旅人って言っても、俺達みたいに害のない人間ばかりじゃない。そうだろ?」
勇者「え、ええ……まあ。山賊とかもいますし」
旅人「問題は、そういうやつらなんだよな」
勇者「どういうことですか?」
400 = 391 :
疲れてるなら休め
みんなの評価 : ★★★
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