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    元スレ勇者「なんかこう、俺を慕ってくれる仲間はいないのかな?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - レヴィ ×2+ - エルフ + - ロリババア + - + - 勇者 + - 安価 + - 未完 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    203 :

    支援も保守も要は応援なんだからええやん

    206 :

    ほしゅ
    続き期待してるよ!

    211 :

    洞穴

    盗賊「んで、どぉすんだよ」
    勇者「うーん……なんとかして100万ギル稼ぐ方法はないかな」
    盗賊「ほざいてんじゃねぇぞ勇者。
       んな大金あったら今頃私はワイン片手に政治の話でもしてるだろうさ」
    勇者「うーん……」
    盗賊「現実的に考えてみろ、んなもん身体を売っても1年はかかるぜ」
    勇者「1年で集まるなら」
    盗賊「どうやら私の経験値の元手になりてぇらしいな」ジャキッ
    勇者「じょ、冗談!冗談だって!」

    盗賊「おい勇者」
    勇者「ん?」
    盗賊「テメェは一体どこまでお人よしなんだ?」
    勇者「どういうことだよ」
    盗賊「最善の策が浮かんでんだろーが、わかってんだよ」
    勇者「……バレてたか。でもなぁ」
    盗賊「なんなら私がやってやろうか?」
    勇者「いや……俺がやらないと意味ないだろう」
    盗賊「できるのかよ、テメェによ」
    勇者「…………やっぱり、それしかないか」

    213 = 211 :


    盗賊「ハッ、そうと決まれば、早速行くか」
    勇者「大丈夫かなぁ……」
    盗賊「おいおい頼むぜ勇者。テメェには王様になってもらわねぇと困んだよ」
    勇者「お、王様?」
    盗賊「気分の話だ。安心しな、私がサポートしてやっから」
    勇者(……それが一番不安なんだけど)





    噴水の町・治療室前広場

    ピー、ガッ、ガッ
    盗賊「あー、マイクテス、マイクテス」
    盗賊「すぅー……聞きやがれ町民共ォ!!!」
    勇者「うわー……」

    214 = 211 :


    町民「な、なんだなんだ」
    町民「何か始まったぞ」
    町民「あれは……魔物を倒してくれた青年じゃないか!?」
    町民「なんだって!?」

    盗賊「あー、テメェらぁ!!!」

    町民「あのおっかねぇ姉ちゃんは何なんだ」
    町民「青年の仲間……じゃないか?」
    町民「あの姉ちゃんも魔物と闘ってくれた一人だよ。よく覚えてる」

    盗賊「ここにいるのはあのデケェ魔物を一撃でのしちまった勇者様だァ!!!」

    町民「や、やっぱりか!」
    町民「うん、あの格好、間違いない!」

    盗賊「テメェらにとって勇者はなんなんだァ!?」

    町民「何って……そりゃあ、町を救ってくれた……」
    町民「い、命の恩人だ!!!」
    町民「英雄だ!!間違いない!!」

    盗賊「そぉだろぉがァ!!!」

    215 = 211 :

    盗賊「テメェらには感謝の気持ちがねぇのかァ!?」
    町民「な、なんだと!!」
    町民「あるに決まってるじゃないか!!」
    町民「そうだそうだ!!町を救ってくれたんだぞ!!」

    盗賊「じゃあお前らの中に、その勇者様に情報を100万ギルで売るなんてケチくせぇことを言うやつがいるのはどういうことだァ!?」
    町民「なんだって!?」
    町民「だ、誰だそいつは!!出てこい!!」

    盗賊「なぁ、お医者さんよぉ!!」

    医者「くっ……」
    町民「おい医者テメェ!!どういうつもりだ!!」
    町民「勇者様から金をとるなんてどういうことか分かってるのか!?」

    盗賊「ほらよ、後は勇者に任せるよ」
    勇者「……や、やりすぎじゃないか?あの医者だって怪我をした町民を何人も治療してるし、
       剣士や魔法使いも……」
    盗賊「始めに喧嘩売ってきたのはあっちだろうが。私達はそれを買っただけだよ。
       それともなんだ?今更怖じけづいたってか?あぁん?」
    勇者「い、いや……」

    216 = 211 :

    盗賊「いいから早くしろよ、ほら」バシッ
    勇者「うわっ!」ヨロッ

    町民「ゆ、勇者様だ!!」
    町民「勇者様ー!!」

    勇者「あ、えっ、あ、っと、その」

    勇者「み、皆さんにお願いがあります」
    町民「なんでも言ってくれー!!」
    勇者「ありがとう。えっと、長髪の剣士と、銀髪の魔法使いの行方を探しています。
       大切な仲間なんです。どなたか、行き先を知っている方はいないでしょうか」
    町民「ほら医者!!テメェ知ってんだろ!!」
    町民「さっさと言えよ!!」
    医者「ぐっ……ち、ちくしょう」
    町民「早く言えー!!」
    医者「……き、北の町だ。銀髪の少女の足の治療に使う薬を求めて、二人は北の町へ向かった。
       どうだ、これで気が済んだか?」

    勇者「……ありがとうございます」
    町民「よかったな!!」
    町民「気をつけて行けよー!!」

    盗賊「んじゃ、早速向かおうぜ、勇者さんよ」
    勇者「あ、ああ……」

    218 :

    医者は神様だ

    219 = 211 :

    街道

    盗賊「ったく、とんだ苦労だったぜ」
    勇者「ちょっと強引すぎたかな」
    盗賊「気にすんなよ。っつうかよ、最後のあの医者に対するフォローは必要だったのか?」
    勇者「そりゃあ、仲間を治療してくれたわけだし……」
    盗賊「こちとらしっかり金取られてんだぜ?」
    勇者「まあ、そうだけど」
    盗賊「チッ、気に入らねぇなぁ。あんな野郎、弾丸ブっ放してホルマリンに浸けときゃいいんだよ」
    勇者「怖ぇよ」

    勇者「まあ、なんにせよ、盗賊が居なかったらできなかったよ、あんなこと。
       ありがとな」
    盗賊「ア、アホか、いちいち言うんじゃねぇよ、気っ持ち悪ぃな」
    勇者「気持ち悪い?」
    盗賊「テメェといるとなんかムズムズすんだよ。あー気持ち悪ぃ気持ち悪ぃ」
    勇者「じゃあなんでそんなに嬉しそうなんだよ」
    盗賊「バッ、あぁん!?テメェ、もう一回言ってみろコラァ!!」
    勇者「じゃあなんでそんなに嬉しそうなんだよ」
    盗賊「死ね!!!死ねテメェ!!!」バキューン
    勇者「あ、あぶねっ!死ぬって!本当に死ぬ!!」

    220 = 189 :

    だれか絵かいてうpしてくれまいか

    221 :

    >>220
    ドラクエ公式行けハゲ

    222 = 211 :


    北の街道

    魔法使い「大丈夫であるか、そなたよ」
    剣士「ああ、なんてことない。しかし、気になるな」
    魔法使い「先程の商人の言葉か?」
    剣士「ああ。魔物の活発な動きが北に行くほど進んでいると」
    魔法使い「これは、魔王への道標になるかもしれぬな」
    剣士「なるほどな……そう考えてもいい」

    剣士「まあ、俺達にはそれより先にやらなければならないことが山ほどある。
       まずは落ち着いてそれらを一つ一つ片付けていくことだな」
    魔法使い「ああ、そうじゃな」

    224 = 211 :


    魔法使い「むっ」
    剣士「どうした、何か見えるか?」

    魔法使い「遠目にじゃが、湖が見える」
    剣士「助かった。そこで水分を補給しよう」
    魔法使い「ああ、賢明な判断じゃ」

    剣士「どのくらいの距離かわかるか?」
    魔法使い「それほど遠くはないじゃろう。恐らく5分というところか」

    剣士「よし、それなら休憩無しでいけそうだ」

    魔法使い「無理だけはするでないぞ」
    剣士「承知した」

    226 :

    >>220
    あほかきえろ

    227 = 211 :

    10分後・北の街道

    剣士「すまないが……後どのくらいか聞いてもいいだろうか。
       もう10分は歩いたように思えるが」
    魔法使い「す、すまぬ。私の目視が誤っていたようじゃ。もう5分ほどで到着すると思う」

    剣士「そうか、安心した」
    魔法使い「そなたよ」
    剣士「平気だ。湖はすぐだ」
    魔法使い「そ、そうか……」

    更に10分後・北の街道

    魔法使い「お、おかしい……またもや私の目視が……いや、そんなはずは……」
    剣士「ど、どういうことだ。歩けど歩けど、湖に近付くことができない」
    魔法使い「……まさか」

    魔物「キシャァァ!」

    剣士「やられた!幻魔術を使う魔物の罠か!!」

    228 = 211 :


    剣士「くぅ……!人の欲から生まれる気の緩み、安心感、それを利用されたか!」
    剣士「中々賢い手で体力を奪ってきやがる……!」

    魔法使い「お、おい!大丈夫なのか!?」
    剣士「安心しろ」

    魔法使い「そ、そうは言っても、そなた、片手しか使えぬではないか!
         な、なんなら私を置いて」

    剣士「馬鹿言ってんじゃねぇ!なんのための剣だと思っている!?仲間を守るためだろうが!
       それに敵に囲まれている!お前さんを下ろすことなんてできやしない!!」

    魔法使い「し、しかし……」

    魔物「キシャァァ!!」

    剣士「来るぞ!」

    229 :

    たのむ明日まで残っていてくれ支援

    231 = 211 :


    魔物「キシャァァ!」ヒュン
    剣士「ぐっ!」キィンッ
    魔法使い「きゃっ!」
    剣士「なんのこれしき!!」ズバァッ
    魔物「ギャアアアッ!」バタッ

    魔法使い「剣士!後ろじゃ!」
    剣士「何!?」
    魔物「ガアアアッ!」ザシュッ
    剣士「ぐっ!!」
    魔法使い「剣士!大丈夫か!剣士!」

    剣士「……俺をなめるな!」ズバッ
    魔物「ギャアアアッ!」バタッ
    魔法使い「また来たぞ!」
    剣士「くぅ……!」キィンッ





    232 = 211 :

    北の街道・道外れの草むら

    剣士「ぐっ……ハァ……ハァ……」
    剣士「なんとか……助かったな……うっ!」ズキッ
    魔法使い「剣士!剣士よ!」
    剣士「くそっ……ハァ……ハァ……すまない、意識が飛びそうだ……」
    魔法使い「無理をするな!動かなくていい!そのまま寝ていろ!」

    剣士「グハッ……」
    魔法使い「剣士……!」
    剣士「……ははっ」
    魔法使い「な、何を笑っておる!」
    剣士「……お、お前が……無事で……良かった」
    魔法使い「なっ!」ドキッ
    剣士「どうだ……お兄ちゃんは……すごい、だろう」ガクッ
    魔法使い「け、剣士!おい!しっかりしろ!剣士!!」

    233 :

    魔王「弱いな…弱すぎる」

    234 = 211 :


    魔法使い(……幸い、気絶しただけのようじゃ。
         この様子では、命に別状はないじゃろう)

    剣士『……お、お前が……無事で……良かった』

    魔法(……)ドキッ

    魔法(……ハッ!な、何を考えておるのだこの私は!愚かな!)

    剣士『どうだ……お兄ちゃんは……すごい、だろう』

    魔法使い(……)

    魔法使い(……亡くなった妹は、私と同じくらいだと言っておったな、そなたよ……)

    剣士「……」

    魔法使い「……」

    235 :

    誰か挿し絵描いてください

    236 = 211 :

    ちんこブラスター
    飯食ってくる

    勇者スレ普段覗かないから分からないんだけど、
    ドラクエを背景に置くっていう暗黙の了解があったりする?
    もしあったらすまん、知らなかった

    237 = 233 :

    そんなもんない。適当でおk

    238 :

    >>236
    勇者と言うとまっさきに思い浮かぶのがドラクエで、
    かつ仲間の職業が、ドラクエⅢ準拠のキャラが多くなりがちなため、
    読者のイメージする背景がドラクエになってしまうだけと思われ。

    好きにしたら良いと思うよ。

    241 = 186 :

    おもしろいなー

    242 = 218 :

    ドラクエなんてやったこたあねーな

    243 = 235 :

    そんなこと言わずに誰か描いてくださいよ
    イメージはできてるんですけど絵が下手なので…w←

    245 = 199 :

    >>243
    「絵師サマ」が嫌いなやつも多い、っていうのは知ってるか?
    頼むからやめてくれ

    247 :

    pixiv行って勇者タグつけて検索かければいいだろ
    何言ってんだこいつ

    248 = 211 :


    剣士「ん……」
    魔法使い「目、目が覚めたか!そなたよ」
    剣士「ああ……心配かけたな」
    魔法使い「気にするでない。むしろ感謝をする限りじゃ」
    剣士「何、あれくらい……くっ」ズキッ
    魔法使い「無理をするな。十分に休んでから出発するべきじゃ」
    剣士「ああ、そうしてくれるとありがたい」

    魔法使い「そなたは、頼りになるな」
    剣士「はっはっは、この様にその言葉は似合わない」
    魔法使い「何を言うか!そなたほどこの言葉が似合う剣士はおらぬ」
    剣士「……どうした?ムキになって、お前さんらしくない」
    魔法使い「な、なんでもない」

    249 = 185 :

    おもしろい

    250 = 211 :


    魔法使い「とにかく、一晩ここで休もう」
    剣士「最低限安全な場所に移動する必要があるな」
    魔法使い「……くっ、私の足さえ動けば、そなたばかりに負担を押し付けるようなことは……」
    剣士「それは言わない約束だ。お前さんが責任を感じることじゃない」
    魔法使い「……すまぬ」

    剣士「よっと……くっ」ズキッ
    魔法使い「もう立てるのか!?そ、そなたよ……」
    剣士「多少無理をしてでも早く移動した方がいい。今魔物に襲われたら気絶じゃすまないだろう」
    魔法使い「そ、そうじゃが……」

    剣士「ほら、背中に乗ってくれ」
    魔法使い「あっ……」
    剣士「……どうした?」
    魔法使い「い、いや、分かっておる。今乗るぞ」ギュッ
    剣士「しっかり掴まっていてくれよ」
    魔法使い「あ、ああ……」

    魔法使い(……くっ、愚かな私よ。今までと変わらぬ背負いではないか)
    魔法使い(何を……何を恥ずかしがっておるのじゃ)
    魔法使い(体が熱い……)

    剣士「……」
    魔法使い「……」


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