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    元スレ勇者「なんかこう、俺を慕ってくれる仲間はいないのかな?」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - レヴィ ×2+ - エルフ + - ロリババア + - + - 勇者 + - 安価 + - 未完 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    501 = 412 :


    オアシスの村・オアシス

    勇者「くっ……」ゴボボッ
    村長「どうだぁ?オアシスのど真ん中で、柱に縛り付けられてる気分は」
    剣士「一日首から下は水の中、か……良い気はしないな」
    村民「へっへっへ……」
    魔法使い「ジ、ジロジロと見るでない!」
    村長「最後の一日だ。たっぷりと屈辱を味わってくれよ?」

    村長「夜明けと同時にお前らの柱はハンマーで打たれる。
       その時は村をあげて酒を片手に祝福してやろうじゃねぇか。
       部外者には最も苦しい溺死をプレゼントしてやるんだ、せいぜい感謝しろよ」

    魔法使い「つくづく下劣な男じゃ……」

    村長「言ってろ。死人に何を言われようが動じねぇよ。
       見張りは二人、3時間交代だ、いいな?」

    村民「了解です、村長」

    502 = 412 :


    村民「そ、村長ぉ!村長ぉ!!」
    村長「なんだぁ?ギャーギャーと騒がしいんだよ」
    村民「と、盗賊の女から、文書が!!」
    勇者「!!」
    魔法使い「!!」

    村長「……現れやがったか。上等だ。おい、その文書とやらを読んでみろ」
    村民「はい!」
    村民「『今夜、テメェは精霊に泣かされる』……と、一文だけ」

    村長「精霊だぁ?あんな作り話を信じてやがるのか?」
    勇者「つ、作り話!?」

    村長「まさか兄ちゃんも信じてたのか?ハッ、こりゃおもしれぇ。
       つくづくウゼェ連中がよぉ、鼻たれながらみじめに脱走したくせに誇らしげに話しちまうんだよなぁ。
       『オアシスについて聞かれたら、精霊について話せ』なんつってなぁ。
       ところがなまじこの村のことを知ったつもりになっちまった愚かな部外者共は、残念ながら死んじまいましたとさ、はっはっは!」

    剣士「……まさか、二重の罠か!?」

    村長「おっ、中々頭が切れるじゃねぇか。その通り、本当の答えは
       『そんな作り話信じてないね』なんだよなぁ。
       ま、これから死ぬお前らに特別の出血大サービスってやつだよ。はっはっはぁ!!」

    503 = 412 :


    スラム街・一軒家

    子供「情報集めてきたよ。処刑はオアシスで行われるって。方法は溺死。既に3人は縛られてる。
       わざわざ村の広場まで行く必要もなかったよ。ここのスラム街だけで、十分に噂になってた。
       ま、派手なパフォーマンスがしたいから、それも狙いの内なんだろうけどさ」

    盗賊「オアシスたぁ、ふさわしい舞台を用意してくれてるじゃねぇか」
    父親「……実行はいつにするつもりだ」
    盗賊「今夜だ」
    父親「……作戦は考えてあるのか?」
    盗賊「……おっさんとの修行で学んだことがある」
    父親「ん?」

    盗賊「……地形は、最大限に利用しろってな」

    504 = 468 :

    なんという小者っぷりだ

    505 = 412 :


    子供「僕にも協力させてよ。というか、させてくれなきゃ所在をバラすよ」
    盗賊「ケッ、ガキがいっちょ前に脅しかよ。優しい世の中になったもんだ」
    子供「……僕、本気だよ?」

    盗賊「まあそう睨むな……端からそのつもりだよ。
       自分の父ちゃんをこんな場所に追いやった元凶の村長を、困らせてやりたいんだったな?」

    子供「!……うん。何をすればいい?」

    盗賊「ハッ……メスガキのくせにおもしれぇ目をしやがる。
       私と同じ、憎悪に燃える目だ。だがな、安心しな、おっさん」

    父親「……ん?」

    盗賊「このガキがこんな目をするようになるのも、今日で最後だぜ?」

    父親「ああ……そうだといいな」

    506 = 412 :


    盗賊「一つ聞いておくが、おっさん。テメェはどうする?」
    父親「娘に協力しない親がどこにいる」
    盗賊「ケッ、いい答えだ」
    父親「俺は何をすればいい」

    盗賊「何……望み通り、娘のために動いて貰うだけさ。
       それも、おっさんの得意分野でな」

    父親「得意分野?」

    盗賊「ああ。身を隠し、銃を2、3発お空にぶち込んでくれりゃいい。
       連中、きっと私だと勘違いするぜ」

    父親「……なるほど。フェイクか」
    盗賊「おっさんなら、やつらに見つかるようなヘマはしねぇ。そうだろ?」
    父親「……ふっ、誰に向かって言ってるんだ、嬢ちゃん」
    盗賊「決まりだな」

    507 = 412 :


    子供「具体的な作戦内容を教えてくれないと」
    盗賊「実は、既に連中には牽制球を投げておいた」
    子供「牽制球?」
    盗賊「ま、宣戦布告ってやつだ」
    父親「いつの間に……」

    盗賊「簡単だ。私の名前と内容を紙に書いてそこいらに置いときゃいい。
       村が私を探し回っている状態で、私と偽りそんなことするやつは他にいねぇからな」

    子供「悪知恵だけは働くんだね」
    盗賊「『だけ』は余計だぜ、メスガキ」

    盗賊「それと、だ」
    父親「ん?」
    盗賊「メスガキのことだが、見た目じゃ誰かわからねぇように布を羽織ってもらう」
    子供「なんだ、そんなこと?わざわざ言わなくてもいいのに」
    盗賊「馬鹿野郎……バレちまったら、テメェらここにすら住めなくなっちまうだろうがよ……」
    父親「……」
    子供「……へへっ」ニコッ

    509 = 412 :


    夕暮れ時・オアシス

    見張り番1「……『精霊に泣かされる』って、どういう意味だろうな」
    見張り番2「俺が知るかよ」
    見張り番1「……もしかして、本当に精霊を呼んだりして」
    見張り番2「何言ってんだか」
    見張り番1「だ、だって、有り得ねぇ話じゃねぇだろぉ?魔物なんてのもいるんだ、精霊の一匹くらい……」
    見張り番2「……作り話だって知ってるじゃねぇか。それともお前は部外者なのか?」
    見張り番1「ち、ちち違うよ!俺達5年の付き合いだろ!?」
    見張り番2「じゃあつまらないこと言ってないで、見張りに集中するぞ」
    見張り番1「あ、ああ……」

    魔法使い「へっくしょ!くしゅっ!」
    剣士「大丈夫か?水は冷えるな」
    魔法使い「あ、ああ……」
    剣士「顔が赤いぞ?」
    魔法使い「な、なんでもない。気にしなくて良い」

    510 = 412 :


    オアシス・夜

    見張り番1「う~さぶいな」
    見張り番2「ビビってるからだろ。そうでもないぞ」
    見張り番1「そうかな……」

    ガサッ

    見張り番1「ひぃぃ!」ジャキッ
    見張り番2「槍をしまえ、猫か何かだろ」
    見張り番1「い、いや、でもっ……」

    タン!タンタン!タン!

    見張り番2「じゅ、銃声!?」
    見張り番1「な、なんだ、なんなんだよぉ!」
    見張り番2「くっ、落ち着け!やつらの仲間が来たか!
          ……気配すら感じられねぇ」
    見張り番1「お、おい!あれ!オアシス!見ろ!」
    見張り番2「あぁ?……っな、ひ、光ってやがる……」

    精霊「……」チャプ、チャプ

    見張り番1「お、おい!こっちに来るぞ!どうすんだよ!」

    魔法使い「き、綺麗じゃ……しかしこれは……魔法……か?」
    勇者「こ、子供?」

    511 = 412 :


    子供「愚かな人間よ、ぼk……私の言うことを聞け」チャプ、チャプ

    見張り番1「ち、近寄るなぁ!!」
    見張り番2「おい、止まれ!」

    子供「愚かな人間よ……忠告してやろう。
       『後方には、十分注意されたし』」

    見張り番1「え?」クルッ
    見張り番2「ん?」クルッ

    ガッ!、ゴッ!

    見張り番1「ぐぁっ!!」
    見張り番2「ぐはっ!!」

    盗賊「……わりぃね、お二人さんよぉ。でも安心しな、銃の柄だ」

    勇者「と、盗賊ぅ!!」
    魔法使い「来てくれたのか!!」
    剣士「ふう……とりあえず、早く逃げよう」

    盗賊「縄はといたか、メスガキィ」
    子供「もちろん。後は逃げるだけだね」
    盗賊「へへっ、ちょろいぜ」

    513 = 412 :


    子供「武器も近くにくくっておいてあったよ!さあ早く逃げよう」
    魔法使い「あ、ああ、すまない」
    剣士「急げ!」
    勇者「待って!……あ、あれは!?」

    村長「なぁーにがちょろいってぇ?盗賊さんよぉ」バッ
    父親「うっ、くっ……」
    村民「へへへっ……」
    子供「父ちゃん!!」
    村長「困るねぇー、脱走なんてしてもらっちゃあ」
    盗賊「テメェ……」
    村長「見張りが2人な訳がねぇだろぉ?冷静に考えろよ冷静によぉ」
    勇者「お、おい!」
    剣士「むやみやたらに飛び出すな!囲まれている!」
    勇者「……うっ」
    村長「まんまとおびき出されてくれた訳だ。ありがとよぉ、姉ちゃん」
    盗賊「クソ野郎がぁ……」ジャキッ
    村長「おぉっと。撃てるのかなー?このおっさんを盾にしちゃうぞ~?」
    父親「ぐっ……構わん、撃て」
    盗賊「……こいつぁ、徹底的にぶちのめされてぇみてぇだな」ジャキ

    514 = 422 :

    シェーン

    515 :

    冷静に考えれば親父が気配を察知出来ないとは思えないです

    516 = 460 :

    517 = 413 :

    カズマだったら問答無用で行ってる

    520 = 460 :

    おちそうだ

    521 :

    あげあげないと

    524 = 439 :

    ハァハァ保守

    525 :

    526 :

    ほっすっ

    529 = 439 :

    んぃ

    530 = 526 :

    ほっしゅ

    531 :

    もう吹っ切れた
    何も考えず感じるままに書く
    矛盾の3つや4つあった方がおもしろいよな、うん

    532 :

    よろしい

    533 = 528 :

    イケイケ

    534 = 531 :

    村長「おっとぉ、本当に撃っちゃうの?それじゃあ、こっちだって容赦はしないぜ、姉ちゃん」
    父親「撃て!早く!!俺に当たってもいい!!」
    盗賊「くっ……」
    村長「やれ」
    村民「はっ!」バキューン
    盗賊「うっ……!」ビシッ
    勇者「と、盗賊!!」
    剣士「まずい、相手の弾が命中したぞ!」

    父親「馬鹿野郎!!散々言ってきたはずだぞ!!
       お前は俺の下で何を学んだ!!一瞬の気の緩みは真実の瞬間に後れをとると、
       そう言ってきただろうが!!」

    村長「ケッ、うるせーじじいだな。おい」
    村民「はっ!」タンッ!タンタンッ!
    父親「ぐふぅ……!!」

    子供「なっ!?」
    子供「と、父ちゃん!?おい!!父ちゃん!!」
    父親「……」

    勇者「あいつ……」
    魔法使い「すまない、剣士。私ももう、我慢できそうにない」
    剣士「……いいさ、どこに我慢をする必要がある。俺には分からない」
    魔法使い「ああ……」
    子供「父ちゃん!!父ちゃん!!」

    535 = 531 :

    魔法使い「それでは……」
    子供「……その杖貸して!!魔法使いの姉ちゃん!!」バッ
    魔法使い「あっ……お、おい!」
    子供「もう許さない……よくも、よくも僕の父ちゃんを……」

    村民「村長、ガキが一匹吠えてますが、どうします?」
    村長「わざわざ聞くな。決まってるだろ」

    子供「よくも……よくもおおおおおっ!!!!!」

    カッ

    剣士「なにっ!?」
    勇者「うわっ!!」
    魔法使い「な、なんじゃ!!この力は!!」

    子供「うわああああああ!!!!!!!!」キィィィン

    村長「ぐぅわっ!!!!」
    村民「ま、まずいっ!!」

    子供「父ちゃんを返せええええええ!!!!!!!!!!」

    剣士「ひ、ひとまず建物の陰に!!」
    勇者「ああ!!これはヤバい!!」
    魔法使い「承知した!!」

    536 = 531 :


    剣士「……お、落ち着いた……か?」
    勇者「おい盗賊!大丈夫か!盗賊!」
    盗賊「……っく……っるせーな……こんくらいで……私、が……」
    勇者「お、おい!!」
    魔法使い「あれを見ろ!」
    剣士「ん?」

    子供「……」

    勇者「た、倒れてる!!」
    剣士「保護する!」ダッ
    魔法使い「とんでもない魔力を持つ子供だな……。
         生まれ持っての才能か……感情の高ぶりによりリミッターが外れたか……」

    勇者「とりあえず、村の外の安全な場所に行こう!」
    剣士「ああ、それが賢明だ」

    537 = 531 :


    北東の街道

    魔法使い「とりあえず、応急処置は施した」
    剣士「そうか、大丈夫そうか?」
    魔法使い「盗賊もあの娘も大丈夫だが……父親は……」
    剣士「……そうか」
    魔法使い「勇者はどこへ行ったのだ?」
    剣士「さっきの騒ぎで村が混乱している間に、運搬係を見つけてくると言っていた」
    魔法使い「だ、大丈夫なのか!?」
    剣士「村長もただでは済んでいないだろう。きっと今、あの村に部外者を捉える能力はない」
    魔法使い「そ、そうか……」
    剣士「魔法使いは、そのまま出来る限りの治療を続けていてくれ」
    魔法使い「了解した」

    539 = 463 :

    よく考えたら、剣士も魔法使いも勇者が強くなったこと知らないのか

    540 = 531 :


    勇者「おーい!!」
    運搬係「皆さん!心配していました!ご無事だったんですね!」
    剣士「ああ、なんとかな」

    運搬係「本当に申し訳ありません。私共の知識不足が原因です。
        村の真相を知らず、あなた方に危険を忠告することができませんでした……」

    勇者「仕方がない。あの村長自身が、運搬係には真相を知らせてないって感じで言ってたから」
    運搬係「しかし……一体どう責任をとれば……」

    魔法使い「それならば、この者たちをあなた方の雇い主である、あの小さな医者のところへ連れて行って欲しいのじゃが」
    運搬係「この者たち……?」
    勇者「子供と、その父親です」
    運搬係「怪我をされているのですか!?」

    魔法使い「娘の方は魔力の過剰消費により気を失っておる。
         父親の方は……弾丸を数発、至近距離で食らった。
         出来る限りの処置はした。まだ絶命はしていないようじゃが、かなり厳しいじゃろう。
         少なくとも、私の手ではもうどうにも……」

    運搬係「それはすぐにでも向わなければなりませんね……。
        きっと、あの病院の医者なら、なんとかしてくれます。見た目によらず、腕は確かですから」

    魔法使い「……願うばかりじゃ」

    542 = 531 :


    運搬係「しかし、あなた方を北東の街までお届けするという約束が……」

    剣士「気にしなくていい。それよりも大切なことがある。その子と親には、
       うちの盗賊が随分世話になったようだし、俺達も助けられたからな」

    勇者「ああ、剣士の言う通りだ。……あ、そうだ」
    運搬係「はい?なんでしょうか」

    勇者「盗賊はそっちの二人よりは重傷じゃないみたいだから、こっちでなんとかできそうだけど、
       念のため、治療薬のようなものはないですかね?」

    運搬係「物資の中にあるので、必要な分だけ持っていって構いません。
        責任は、全て私が取りますので、お気になさらないでください。
        解毒剤の件といい、今回の私達のミスといい、とにかくあなた方の力になりたい」

    勇者「あ、ありがとうございます……」

    魔法使い「……うむ、これだけの治療薬があれば、なんとかなるじゃろう」
    勇者「よかった……」

    剣士「問題は、村長だが……」

    運搬係「それにつきましても、心配ご無用です。村での騒ぎをききつけ、私達が集まっていたところに勇者殿が現れ、
        事情を説明して下さいました。既に外部に連絡済みです。
        数々の悪行……今度はあの方々が、収容所に入る番でしょう」

    魔法使い「それは、安心してあの娘を見送ることができるな」
    剣士「ああ……」

    543 = 531 :


    運搬係「今回の護衛費は、しっかりと全額お支払いさせていただきます。
        お受け取りください」

    勇者「い、いいのか?」
    運搬係「何度も繰り返すようですが、こちらの過失ですので、御遠慮なさらずに受け取って下さい」
    勇者「……ありがとう」
    運搬係「いえ。では、人命がかかっておりますので、私達はこれにて南下し、北の街へと帰ります」

    剣士「ああ、世話になったな」
    魔法使い「娘と父親の行方が気になる。出来れば連絡して貰えるとありがたい」
    運搬係「お安いご用です。それでは」
    勇者「はい、気をつけて下さい」

    剣士「……行ったか。まあ、ここから北東の街は言うほど遠くはない。
       歩いて一日でなんとかなるだろう」

    勇者「とりあえず、この村からもっと離れたいよ」
    魔法使い「同感だ。少し忙しない様じゃが、先を急ごう」
    剣士「ああ、そうだな」
    剣士「盗賊は勇者がおぶってやれ」
    勇者「えっ?」
    魔法使い「そうだな、賛成じゃ」
    勇者「えぇぇっ!?」

    544 = 531 :


    北東の街道

    勇者「ちょ、ちょっと待ってくれよ……」
    剣士「どうした?」
    魔法使い「盗賊の重さに耐えられなくなったか?」
    勇者「ああ……あ、いやっ、そんなことはない」
    剣士「今の発言を盗賊に聞かせたら……」
    勇者「やめて下さいお願いします。首から上だけになります」
    魔法使い「あっはっは」

    剣士「何はともあれ、難が去ってよかった」
    魔法使い「しかし、一難去ってはまた一難というぞ」
    剣士「そうだな……次の街は、魔物に支配されし街だ」
    魔法使い「覚悟する必要がありそうだな……」

    勇者「ちょ……ホントに……待って下さい……」

    545 = 531 :


    盗賊「うっ……くぅー、いてて……あぁん?」
    勇者「あ」
    剣士「お」
    魔法使い「ほう」

    盗賊「」ジャキッ
    勇者「えっ!?俺殺されるの!?おんぶしただけで!?」
    盗賊「テ、テテテ、テメェ!!お、おろせ!今すぐおろせボケェ!!」
    勇者「お、おろせるか!!歩けねぇだろ!?」
    盗賊「じゃ、じゃあ剣士と変われ!!今すぐにだ!!」
    剣士「何故そうなる」
    魔法使い「そ、そうはさせん!」

    勇者「俺の背中がそんなに嫌なのかよ……」ズーン

    547 = 531 :


    盗賊「変なこと少しでも考えてみろ。その瞬間お前は自分の脳を貫いた弾丸を目の当たりにすることになるぜ」
    勇者「なんで俺銃つきつけられながら歩いてるんだろ……」
    剣士「仲の良い証拠じゃないか」
    盗賊「あぁん!?あんで私がコイツと仲が良いってことになってんだよ!!」
    魔法使い「客観的な意見じゃ」

    盗賊「テメェ、あの村長に目ん玉でもほじくられたのか?
       それとも頭ん中いじられたか?」

    勇者「……」
    魔法使い「まあ落ち着けそなたよ。今の様子じゃと、どう見ても焦っているように見えるぞ」
    盗賊「ケッ、言ってろ言ってろ。もう私は知らねぇ」
    魔法使い「素直じゃないの」
    盗賊「テメェが言えたことかよ、ったく」
    魔法使い「な!?どういう意味じゃ!!」
    盗賊「あぁうっせ、おっさんがうつっちまうぜ」
    魔法使い「なんじゃと……!」

    勇者「あの……ほんのちょっとでいいから。服についた毛玉くらいでいいから、俺のことも気にしてくれない?
       頭の上で喧嘩されるとさ、すごい辛いんだけど」

    剣士「あっはっはっはっは!」

    548 :

    盗賊かわいいよ

    549 = 531 :


    魔法使い「勇者、気にするでないぞ。盗賊は表面はああ言っているが、
         内心嬉し恥ずかしくて仕方がないのじゃ」

    勇者「はぁ?」
    盗賊「もっぺん言ってみろコラァ!!!!!」ジャキッ
    魔法使い「そなたは、表面では」

    勇者「ちょ、やめて!魔法使い!やめて!なんか盗賊銃握る手に力入ってるから!
       俺の味噌が飛んじゃうから!!」

    盗賊「上等じゃねぇか……おい剣士」
    魔法使い「なっ!こらっ!」
    盗賊「テメェも魔法使いをおんぶしてやったらどうだ?」
    剣士「疲れているのなら、別に俺は構わないが」
    魔法使い「えっ……い、いやいや!わ、私は遠慮しておく!」
    剣士「ただ、それが女心を弄ぶという目的であるならば、俺は断る」
    盗賊「なっ……」
    魔法使い「ほっ……」

    勇者(何この剣士、性格までイケメンかよちくしょう)

    550 :

    剣士マジイケメンwww「


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