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    元スレ勇者「なんかこう、俺を慕ってくれる仲間はいないのかな?」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - レヴィ ×2+ - エルフ + - ロリババア + - + - 勇者 + - 安価 + - 未完 + - 神スレ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    103 :

    結局すれ違いで魔王城到達

    105 = 14 :

    勇者「婆さん、話ってなんだ」
    「まあそこに座れ」
    勇者「あ、ああ」

    「一月が経った。完結に問うが、小僧」
    勇者「はい」
    「何を学んだ」

    勇者「……」
    「わからないのかえ?小僧の中身は、今だ空っぽのままかい」
    勇者「……いえ、違うんです」
    勇者「この一月の修行で、自分に確実に自信がつきました。
       でも、それを言葉にしろと言われると少し難しい。芯の部分に何かがあるのは自分でも分かる。
       しかし、言葉としてそれが出てこない」

    「……ふむ、いいじゃろう」
    勇者「えっ、いいのか?」
    「違うわい。具体的に質問してやるということじゃ」
    勇者「具体的?」
    「宙ぶらりんの小僧の意志に形をつけてやるということじゃ、たわけ」
    勇者「は、はあ……」

    106 = 14 :

    「小僧、何故剣を握る」
    勇者「……仲間には迷惑をかけた。率先して償いたいという思いはある」
    「償いの剣かい。動機は様々にあるが、仲間のための剣は強い。
      しかし、時に脆い。小僧、何故仲間と共にいる」

    勇者「俺を認めて貰いたい」
    「何故旅をしている」 勇者「人として、成長するためだと思うようになった」


    「何故勇者という職を選んだ」
    勇者「勇気が欲しかったからかもしれない」

    「何故土下座をした」
    勇者「あの時の自分に対して、悔しさと苛立ちを覚えたからだ」

    「小僧……それこそが意志じゃ」
    勇者「……ありがとうございます」

    108 = 14 :

    子供「えー、行っちゃうのかよ兄ちゃん」
    勇者「ああ、今までありがとな」
    子供「寂しくなるなー」
    勇者「……ははっ」ワシャワシャ
    子供「いててっ、撫でるな!」

    「持ってけ、これ」
    勇者「え?でもこれ」
    「……そんなもん、場所もとるし、邪魔なだけなのさ」
    子供「うわー、爺ちゃんの剣じゃん!」
    勇者「本当にいいんですか?」
    「気にするでないわい!持ってけ持ってけ、持ってっちまえ」
    勇者「あ……ありがとうございます」

    子供「んじゃ、またなー!」
    勇者「ああ、またな」
    「もう帰ってくるなよー」
    勇者「えー……」
    「……帰ってくるなら、無職になってから帰ってこい、勇者」
    勇者「!……はい!」
    「ケッ……ほら、さっさと行かんか!いつまで年寄りを立たせるつもりなんじゃい!」
    勇者「それじゃあ、行ってきます。本当にありがとうございました」
    子供「まーたなー!」ブンブン
    勇者「ああ!」ブンブン

    109 :

    BBA男前過ぎて濡れた

    110 = 14 :


    勇者「ふう……」

    勇者「感謝してもしきれないな」

    勇者「……」ホロリ

    勇者「ダ、ダメだダメだ。気を入れ直して……」
    勇者「とりあえず、仲間を探さないと」

    勇者「皆、どこにいるんだろう」

    勇者「……噴水に、行ってみるか」

    112 = 14 :

    噴水の町

    勇者「久しぶりだなー、この町も」
    勇者「さすがに一月じゃ何も変わらないな」
    勇者「とりあえず、町民に話を聞いて、仲間の足取りを掴まないと」

    勇者「あの……」
    町民「ケ、ケガ人だー!ケガ人が出たぞー!」
    勇者「えっ……?」
    町民「クソっ!!町長は逃げたか!!」
    勇者「あ、あの、どうかしたんですか?」
    町民「ああ!?兄ちゃん!危ねぇから早く逃げろ!」
    勇者「一体何が……」
    町民「魔物だよ!とんでもねぇのが出やがった!いいから、死にたくなけりゃさっさと逃げろ!」

    勇者「……」

    町民「何ボケっと突っ立ってんだ!?知らねぇ、もう俺は行くぞ!生きろよ、兄ちゃん!」

    勇者「……行くしかないだろ、これは」

    113 = 14 :

    魔物「グガァァァっ!!」
    勇者「うおっ、なんだこいつ!」

    魔物「アァガァァァ!!!」
    勇者「こ、これは……って、あれはまさか!」

    盗賊「くっ……」
    勇者「と、盗賊!?」
    盗賊「……あぁん?誰かと思えば、ゲホッ!へたれ勇者さんじゃねぇか……」
    勇者「お、おい……なんだこの怪我。大丈夫なのか!?」
    盗賊「ナ、メんじゃねぇよ……ガハッ!こんなやつに、この……私が……」
    勇者「お、おい!盗賊!盗賊!!」





    勇者「ちくしょお……」ジャキッ

    114 = 14 :

    盗賊(な……にしてんだ、あの野郎……)
    盗賊(剣なんか、握りやがって……)
    盗賊(あんなへたれに……こんな魔物が……倒せる……ワケ……)

    勇者「よくも盗賊を……」
    魔物「グガァァァ!!」
    勇者「許さねぇ、かかってこいよ、魔物野郎」

    盗賊(でかい口叩きやがって……死んだらどうすんだよ……ボケ)

    勇者「でぇりゃあぁぁっ!!!」タッタッタッタ
    魔物「ガァァァァァァっ!!!!!」
    勇者「せりゃあああっ!!!」ズバッ
    魔物「アガッ……ガァァァァっ!!」バタッ

    勇者「ハァ……ハァ……た、倒せた……」
    勇者「ハッ!と、盗賊!!」

    115 :

    さるよけ支援

    116 = 14 :


    勇者「お、おい!大丈夫か!?おい!」
    勇者「と、とりあえず安全な場所に運ばないと……」

    勇者「くっ……」ズルズル
    勇者「盗賊……」
    勇者「……ん?」
    勇者「な、なんでこいつ……笑ってんだ?」
    盗賊「……」
    勇者「気絶してるくせに……」
    勇者「……まあ、いいか」

    117 = 14 :


    町民「ありがとう!」
    勇者「ん?」
    町民「あなたのおかげだ!」
    町民「あの魔物を一撃で倒したってのは本当か!?」

    勇者「お、俺?」
    町民「ぜ、ぜひ話を聞かせて下さい!」
    勇者「い、いや……」
    町民「うちの宿に!」
    町民「町長に!」
    勇者「ご、ごめんなさい!」

    町民「あ、逃げた!」
    町民「待ってー!」

    勇者「怪我人背負ってんだよぉ!!」タッタッタッタ

    118 = 111 :

    素晴らしい

    120 = 14 :

    洞穴

    盗賊「……ん、くっ、イテェ」
    勇者「まだ安静にしてろ、ひどい怪我なんだから」
    盗賊「ゆ、勇者……テメェ、魔物はどうなった」
    勇者「……退治したよ」
    盗賊「……そ、そうか」

    盗賊(……夢じゃなかったみてぇだな)

    盗賊「おら、……っと」
    勇者「ちょ、寝てろって」
    盗賊「これくらいなんともねぇよ」
    勇者「でも……」

    盗賊「剣士と魔法使いはどうした?」
    勇者「それが……俺が魔物のいる場所に辿り着いた時にはもう盗賊しかいなかった」
    盗賊「なんだあいつら……食われちまったのか?」
    勇者「え、縁起でもないこというなよ……」

    121 = 14 :


    盗賊「っつうかあんだよここ……暗いしさみぃしおまけに堅い」
    勇者「し、仕方ないだろ……町は怖かったんだから」
    盗賊「あぁん?」
    勇者「な、なんでもない」

    盗賊「……それよりも、勇者よぉ」
    勇者「な、なんだ?」
    盗賊「テメェ一体……何してやがった?どこにいたんだよ」
    勇者「ああ、迷惑をかけたと思ってる」
    盗賊「チッ……グダグダうるせーな、いいから話せよ」
    勇者「ああ」



    122 = 100 :

    面白い

    123 = 14 :


    盗賊「……つまりなんだ?テメェはそのババァとガキのとこでぬくぬくと暮らしていやがったと」
    勇者「しゅ、修行だよ」

    盗賊「おまけに剣まで頂いちゃって……あーあー、あったかいアップルパイが出てきそうな話だぜ、ったくよぉ」

    盗賊「こちとら毎日毎日町民に話を聞いてどこぞのへたれの情報を集めてたってのによぉ。
       町の外の一軒家かよ、どうりで居場所が掴めねーわけだ」

    勇者「そ、そんなに探してたのか……」
    盗賊「……チッ」

    124 :

    盗賊かわいすぎだろ・・・・

    126 = 14 :

    盗賊「……ちくしょう」
    勇者「……えっ、と」

    盗賊「おい、勇者、テメェ」
    勇者「……な、なんだよ」

    盗賊「なんか私に言うことがあるんじゃねぇのか?あぁん?」
    勇者「……えっと、ありg」
    盗賊「ちなみに生温い礼なんて述べた日にはテメェの命は洞穴のコウモリのエサになると思え」
    勇者「じゃなくて……」
    勇者(あっぶねー!)

    盗賊「……チッ」
    勇者「……盗賊」
    盗賊「……あんだよ」

    127 = 14 :

    勇者「……あの時のことだけど」
    盗賊「……」
    勇者「あれ、さ」
    盗賊「……」
    勇者「あれ、俺も7くらい悪いけど、お前も3くらいは悪いだろ!!!
       期待してくれたのは嬉しいけど説明くらいしろよ!!!」

    盗賊「なっ……」
    勇者(い、言った……言っちまった!殺されるかもしれない、どうしよう!)
    盗賊「……」
    勇者「……」ドクン、ドクン
    盗賊「……ぷっ」
    勇者「……えっ?」
    盗賊「あーはっはっ!!ゆ、勇者!テメェ、おもしろくなったじゃねぇか!!あっはっはっ!!こりゃ最高だぜ!!
       目の前に積まれたダイヤを蹴飛ばしちまったみてぇだよ!!あーはっはっ!!」

    勇者「え?えっ?」

    128 = 14 :


    魔法使い「くっ……」
    剣士「起きたか、魔法使い」
    魔法使い「剣士……?ここは、どこだ?」

    剣士「噴水の町の、ケガ人の治療をするための場所だ」
    魔法使い「そうか……私達は……ハッ!ま、魔物は!?」
    剣士「それが、突如現れた青年が一撃でのしちまったらしい」
    魔法使い「なんじゃと!?」
    剣士「驚いたが……なんにせよ、町が無事でよかった」
    魔法使い「あ、ああ……そうだな」
    剣士「で、これからのことなんだがな」
    魔法使い「ん?」

    129 = 14 :


    剣士「勇者は未だ見つけられず、挙句盗賊も見失っちまった」
    魔法使い「そういえば、盗賊の姿がないな」

    剣士「町民によると、俺達が倒れている合間もまだ闘っていたらしい。
       それでとりあえず俺達をここへ運び、戻ってきたら姿が無かったそうだ」

    魔法使い「な、なんじゃと……まさか盗賊のやつ、食べられてはおるまいな?」
    剣士「縁起でもないことを言わないでくれ」
    魔法使い「す、すまん」

    130 = 14 :

    剣士「それでだ、魔法使い、足はどうだ?」
    魔法使い「……バレておったか。先程から、少しも動かせぬ。
         魔物の毒にやられたらしい」
    剣士「そのことなんだが」
    魔法使い「ん?」

    剣士「すぐにここを発たなければならない」
    魔法使い「なぜじゃ?」
    剣士「なんというか、その毒がまたやっかいでな。もう少し大きな町に行き、
       なるべく早く解毒剤を打たなければまずいらしい。
       その解毒剤とやらが、この町には無いようだ」

    魔法使い「なっ……だが、勇者と盗賊はどうなる?それに4人揃わぬのに町を出るなど長が……」

    剣士「足が動かん状態でどう探すつもりだ。優先順位を考えろ。
       長もさすがにこれを責めたりはしないだろう」

    魔法使い「くっ……」

    131 = 14 :


    魔法使い「その、大きな町とは、どこなのだ?」

    剣士「幸い、当初俺達4人が向かおうとしていた北の町だ。
       可能性はわずかだが、盗賊と落ち合うこともできるかもしれん」

    魔法使い「移動手段は……」

    剣士「心配するな。おぶってやる」

    魔法使い「なっ……!」

    剣士「それしか方法がない、我慢してくれ」

    魔法使い「お、おぶっ……」

    132 = 111 :

    かそ

    134 = 14 :

    次の日

    盗賊「んで、これからどうすんだよ」
    勇者「さっき町で情報を集めてきた。そしたら気になる情報があった」
    盗賊「気になる情報?」

    勇者「今日の朝、28歳くらいの剣をぶらさげた長髪の男が、19歳くらいの銀色の髪の杖を持った少女をおんぶしていたと」
    盗賊「違いねぇ。っつうか何してんだ、あいつら」

    勇者「その人の話によると二人は町の建物で怪我の治療をしていたらしい」
    盗賊「それなのに次の日にはおんぶか?理解できねぇな」
    勇者「そこから先は知らないとのことだから、とりあえず帰ってきた」
    盗賊「あぁん?徹底的に情報を集めてこいよ」
    勇者「いや、だってもう昼だし……」

    盗賊「甘えてんじy」
    勇者「怪我人の盗賊を待たせるのはダメだと思ったんだよ、悪かったな。
       せっかくシチューの材料買ってきたってのに」
    盗賊「……あ、あんだよ、そんなの、気にすんなよ、うざってぇ」

    勇者「なんだよ……」
    盗賊「チッ……」

    136 = 94 :

    リアルタイムで書いてるのか
    保守せんと落ちるかもな

    137 = 14 :


    勇者「……」ゴシゴシ
    勇者「……」ゴシゴシ
    勇者「……」ジャキッ
    勇者「……」ゴシゴシ

    盗賊「テメェは武器の手入れが好きだなー」

    勇者「いいからシチュー食べてろよ」

    盗賊「……チッ、つまんねーな」

    勇者「……」ゴシゴシ
    勇者「とりゃっ」ヒュン
    勇者「……よし」

    盗賊「……」
    勇者「……なんだよ、顔になんかついてるか?」
    盗賊「……ぁんでもねーよ」

    勇者「……?」
    盗賊「あーうめェー」モグモグ

    138 :

    このツンデレ具合、まさに杏子ちゃん!

    139 = 14 :

    噴水の町・治療室

    勇者「……どうしても無理ですか。二人の行き先だけでいい」
    医者「個人情報はそう容易く売れないねぇ。うちで怪我の治療をしていたからこそね」
    盗賊「あぁん?テメェ、金出せってのか?」
    医者「そうは言ってませんよ?まあ、あなた方が是非お支払いしたいと言うのであれば、別に断る理由はありませんがね」
    盗賊「野郎ォ……」

    勇者「落ち着いてくれ、盗賊。この建物で剣士と魔法使いが治療していたのはわかってるんだ。
       でも逆に言えばそれはここの建物でしか二人の情報は得られないってことだ。
       あの二人は怪我人だから次の日まで外出なんてしないだろうし、情報が他に漏れるようなことは……」

    盗賊「あぁ、わぁーった、わぁーったよ。ったく。で、いくらだよ」
    医者「100万ギルで」
    盗賊「やっぱりこいつはここで死ぬべきだぜ、勇者」チャカッ
    勇者「や、やめろ!やめて!」

    141 = 24 :

    剣士男か…

    142 = 14 :


    医者「ふぅ……なんと荒っぽい人だ。それに比べてそちらの方は賢明に見える」
    盗賊「なんで止めやがんだよバカ勇者!」
    勇者「この人が死んだら情報源無くなっちゃうだろ!?バカはどっちだよ!」
    医者「とにかく、100万ギル渡してくれないと教えられないねぇ」

    勇者「困ったな……」
    盗賊「どうすんだよ……」
    勇者「一旦洞穴に戻ろう、練り直しだ」
    盗賊「チッ……」

    143 = 14 :


    魔法使い「そなたよ」
    剣士「ん?なんだ」
    魔法使い「お、重くはないか?」
    剣士「大丈夫だ」
    魔法使い「つ、疲れてはいないか?」
    剣士「平気だ」
    魔法使い「ど、どこかで休憩でも」
    剣士「平気だと言っている」

    魔法使い「しかし……お、おんぶなど」
    剣士「不満か?」
    魔法使い「不満ではない、しかし、申し訳がたたぬ」
    剣士「気にするな。それに、妹を思い出す」

    魔法使い「妹……?そなたには、妹がおるのか?」
    剣士「ああ。生きていれば、お前と同じくらいだろう」
    魔法使い「あ……すまない」
    剣士「気にするな」

    145 = 14 :

    眠くて頭働かない
    保守まじでサンクス
    まじでサンクス

    146 = 124 :

    がんばれほ

    147 = 144 :

    >>145
    無理すんあ

    148 :

    面白いよ。無理せず頑張れ

    149 = 100 :

    保守する作業に戻るか


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