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元スレ勇者「魔王は死んだ」

みんなの評価 : ★★★×4
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PCでちょっと投下
魔王城??
王女「そろそろ」
弓使い「くのいちが陽動してくれたお陰で警備も薄いわね」
王女「勇者は多分、玉座」
弓使い「…まるで魔王ね」
王女「勇者だろうが魔王だろうが関係ない。人を裏切った罪を償わせる」
弓使い「…以外とおっかないわね」
王女「失礼な。そんなことより…行くよ」
弓使い「はいはい。行きますかね…魔王退治に!」
魔王城??
王女「そろそろ」
弓使い「くのいちが陽動してくれたお陰で警備も薄いわね」
王女「勇者は多分、玉座」
弓使い「…まるで魔王ね」
王女「勇者だろうが魔王だろうが関係ない。人を裏切った罪を償わせる」
弓使い「…以外とおっかないわね」
王女「失礼な。そんなことより…行くよ」
弓使い「はいはい。行きますかね…魔王退治に!」
魔勇者「…」
―ここで待てば来るだろう
―しかし、何故今更…?
魔勇者「っ…」ブルリ
―…俺が、震えている?
―まさか、何だ、いったい
王女「さぞかし楽しそうに過ごしていたな、勇者」
唐突の声、そして閃光
魔勇者「!?」
魔勇者は咄嗟に玉座の上から飛び退く
若干の差で、玉座に眩い雷撃が迸る
―雷呪文!?馬鹿な!!
魔勇者「くッ…何者だ」
王女「お前に代わりに魔王を倒しに来た、勇者だ」
そして王女の手の平から迸る、再び黄色い閃光
魔勇者「ッく…」
―雷系の魔法は、勇者しか使えないはず!
魔勇者は迸る雷から間一髪、逃れる
王女「お前の考えている事は手に取るように解かる」
王女「勇者を決めるのは血じゃない。そして認められる事でもない」
魔勇者の油断。王女は魔勇者の懐、そして身体にそぐわぬ程の大剣を振るう
魔勇者「!?」
王女「勇者は努力で成るもの」
―ズシャア!!
―雷系の魔法は、勇者しか使えないはず!
魔勇者は迸る雷から間一髪、逃れる
王女「お前の考えている事は手に取るように解かる」
王女「勇者を決めるのは血じゃない。そして認められる事でもない」
魔勇者の油断。王女は魔勇者の懐、そして身体にそぐわぬ程の大剣を振るう
魔勇者「!?」
王女「勇者は努力で成るもの」
―ズシャア!!
魔勇者「はッ…は…」
王女「浅い」
魔勇者の身体に浅くだが傷が残る
しかし兵(つわもの)同士の戦いではそれすら致命傷
生まれ持った勇者と、努力で力を勝ち取った勇者
少しの傷ですら勝敗を解からなくする
魔勇者「ちっ…」
魔勇者に焦りが見える、そして魔勇者は剣を引き抜き
魔勇者「つあッ!!」
床を蹴り上げ、距離を詰める
王女「遅い」
王女の一言、そして魔勇者の辺りに莫大な魔力の雷の奔流
王女「浅い」
魔勇者の身体に浅くだが傷が残る
しかし兵(つわもの)同士の戦いではそれすら致命傷
生まれ持った勇者と、努力で力を勝ち取った勇者
少しの傷ですら勝敗を解からなくする
魔勇者「ちっ…」
魔勇者に焦りが見える、そして魔勇者は剣を引き抜き
魔勇者「つあッ!!」
床を蹴り上げ、距離を詰める
王女「遅い」
王女の一言、そして魔勇者の辺りに莫大な魔力の雷の奔流
魔勇者「!?」
魔勇者は咄嗟に床に剣を突き立てて避雷針を作る
バリバリバリバリ!!!
床に突き立てた剣が避雷針代わりとなり、剣に雷の奔流が
乱れ落ちる
魔勇者「―!!…お返し、だ!!」
魔勇者は両手に魔力を込める、そして一気に放出
バリバリバリ!!!
黒く禍々しい雷が王女目掛けて駆ける、が―
パアン!!
王女「堕ちた勇者の雷撃なんて、効かない」
王女の振り払う拳の一撃に黒い雷は掻き消される
魔勇者は咄嗟に床に剣を突き立てて避雷針を作る
バリバリバリバリ!!!
床に突き立てた剣が避雷針代わりとなり、剣に雷の奔流が
乱れ落ちる
魔勇者「―!!…お返し、だ!!」
魔勇者は両手に魔力を込める、そして一気に放出
バリバリバリ!!!
黒く禍々しい雷が王女目掛けて駆ける、が―
パアン!!
王女「堕ちた勇者の雷撃なんて、効かない」
王女の振り払う拳の一撃に黒い雷は掻き消される
孤独が魔勇者を強くしたから、賢者と魔王娘とのギシアン・リア充生活で弱体化したのか
―馬鹿な!!
―俺の魔法が効かないだと…!
―何故だ…!
賢者「そういえば」
魔勇者「どうした」
賢者「お城の書物庫で興味深い本を見つけたんですが、それに
とても面白い事が書いてあったんです」
魔勇者「興味ないな」
賢者「まあまあ、そう言わずに聞いて下さい」
魔勇者「聞くだけ聞こう」
賢者「ええとですね…魔力が高い者が行為をやりすぎると
その者の力が一時的にですが、非常に弱くなるみたいです」
魔勇者「(う、うああああああ!!!)」
王女「どうしたの?…今更怖気づいたの?」
―俺の魔法が効かないだと…!
―何故だ…!
賢者「そういえば」
魔勇者「どうした」
賢者「お城の書物庫で興味深い本を見つけたんですが、それに
とても面白い事が書いてあったんです」
魔勇者「興味ないな」
賢者「まあまあ、そう言わずに聞いて下さい」
魔勇者「聞くだけ聞こう」
賢者「ええとですね…魔力が高い者が行為をやりすぎると
その者の力が一時的にですが、非常に弱くなるみたいです」
魔勇者「(う、うああああああ!!!)」
王女「どうしたの?…今更怖気づいたの?」
賢者の子供が後の勇者になって
魔王娘の子供が後の魔王になって
互いの出生の秘密を知らずに対立する妄想してたら別章が始まってた
魔王娘の子供が後の魔王になって
互いの出生の秘密を知らずに対立する妄想してたら別章が始まってた
魔勇者「(賢者の言っていた事は本当だったのか!!)」
王女「今更怖気づいてももう遅い。弓使い、捕縛して」
弓使い「了解、と」
魔勇者「!?」
何処からともなく声がしたかと思えば、魔勇者目掛けて幾多の矢が
駆る、だが
スタタタタタ!!
矢は魔勇者には当たらず、魔勇者の背後、影へと刺さる
―外したか…!
弓使い「残念ね、外してないわよ」
魔勇者「―!?」
動こうとする魔勇者の身体が動かない、縛られたように
王女「今更怖気づいてももう遅い。弓使い、捕縛して」
弓使い「了解、と」
魔勇者「!?」
何処からともなく声がしたかと思えば、魔勇者目掛けて幾多の矢が
駆る、だが
スタタタタタ!!
矢は魔勇者には当たらず、魔勇者の背後、影へと刺さる
―外したか…!
弓使い「残念ね、外してないわよ」
魔勇者「―!?」
動こうとする魔勇者の身体が動かない、縛られたように
―影縫いか!!
気づいたが既に遅かった
魔勇者は辺りに視線を巡らせ、弓使いの姿を探すが―
―居ない…何処だ!?
隙だらけの魔勇者を王女が見逃す訳がなく、王女は魔勇者へと両手をかざす
魔勇者「―!?」
王女「食らって、私の雷を」
バリバリバリバリ!!!
魔勇者の目の前が唐突に白く、染まる
気づいたが既に遅かった
魔勇者は辺りに視線を巡らせ、弓使いの姿を探すが―
―居ない…何処だ!?
隙だらけの魔勇者を王女が見逃す訳がなく、王女は魔勇者へと両手をかざす
魔勇者「―!?」
王女「食らって、私の雷を」
バリバリバリバリ!!!
魔勇者の目の前が唐突に白く、染まる
ただいま
王女「‥死んだ?」
弓使い「解らないわ。煙で」
激しい閃光と爆煙で辺り一面が見えなくなる
王女「‥目指した結果がこれ‥虚しい」
王女は小さく言葉を囁くが、誰にも聞こえない
弓使い「くのいちー帰るわよ」
くのいち「そうだな」シュタ
何処からともなくくのいちが姿を現す。
王女「‥」
弓使い「どうしたのよ」
王女「‥何でもない。援軍が来る前に去る」
くのいち「了解」
弓使い「はぁい」
そうして音も無く、三人は姿を消す
魔勇者「」
賢者「‥危ない所でしたね」
魔勇者「‥助かった。すまないな」
粉塵が消えた玉座の間に魔勇者と賢者が姿を現す
賢者「本当にですよ‥死んじゃったら‥私泣きますよ?」
魔勇者「元々はお前達のせいだぞ?」
賢者「‥すみません」シュン
魔勇者「――!?」
魔勇者の目の前が、白く、染まる
―直前
賢者「ッ‥」
魔勇者の目の前に賢者が現れる
魔勇者「賢者‥!?」
賢者「転移します!!」
賢者「‥危ない所でしたね」
魔勇者「‥助かった。すまないな」
粉塵が消えた玉座の間に魔勇者と賢者が姿を現す
賢者「本当にですよ‥死んじゃったら‥私泣きますよ?」
魔勇者「元々はお前達のせいだぞ?」
賢者「‥すみません」シュン
魔勇者「――!?」
魔勇者の目の前が、白く、染まる
―直前
賢者「ッ‥」
魔勇者の目の前に賢者が現れる
魔勇者「賢者‥!?」
賢者「転移します!!」
魔勇者の身体を賢者が抱く、そして
バシュゥン!!
雷撃音と共に魔勇者と賢者の姿は消える、三人に気付かれる事なく
魔勇者「死ぬ所だった‥にしても」
賢者「あの、女の子‥強かったですね。まるで勇者さんみたいな強さでした」
魔勇者「ああ‥あの実力者だな‥力が落ちた俺では勝てない」
賢者「そんな‥」
魔勇者「それに‥」
賢者「それに?」
魔勇者「賢者と魔王娘が襲って来なければ、良い勝負が出来たぞ」
賢者「」
賢者「ま、まぁ‥‥すみません‥」
魔勇者「今更だがな」
魔王娘「勇者ッ!無事か!?」タッタッ
魔勇者「遅かったな、どうした?」
魔王娘「色々邪魔されて居てな‥おい賢者」
賢者「何ですか?」
魔王娘「何さりげなく勇者に抱き付いている」
賢者「‥‥てへ」ギュゥ
魔王娘「てへ、ではない!!今すぐ離れろッ」グイグイ
賢者「やあーッ」ギュゥギュゥ
魔勇者「‥俺は怪我人なんだがな‥」
猫又「あーあ‥玉座の間がボロボロじゃねーか」
メデーュサ「修理しないといけませんねー」
シールド爺「わしが苦戦しとる間に‥」
二人「お前(あなた)は何もしてねーだろう」
シールド爺「ほっほっほ」
魔王私室
魔勇者「っ‥‥」
賢者「大丈夫ですか‥?」ポアァ
魔勇者「なまじ、魔族の血が混じってるからな‥治りが遅い」
魔王娘「しかし、何だアイツらは‥城にたった三人で乗り込むとは‥相当腕に自信がある様だな」
魔勇者「特に‥勇者を名乗る女は強かった。魔王娘が戦っていたら死んでいたぞ」
魔王娘「それ程強かったのか‥?」
魔勇者「ああ‥伊達に勇者は名乗っていなかったな」
魔勇者「(しかし‥何処かで見た顔だったな‥)」
王城
王女「父上、戻りました」
王「帰ったか、成果はどうだ」
王女「勇者は伐ちました。例え生きていたとしても‥数年は動けないかと」
王「そうか‥それならば良い。とりあえずご苦労だった。ゆっくり身体を休めるが良い」
王女「‥失礼します」
王城中庭
王女「‥」
弓使い「浮かない顔ね」
王女「弓使い‥」
弓使い「勇者を倒したって言うのに‥その顔はないわよ」
王女「そう」
弓使い「(ダメね、これは)」
弓使い「‥あの勇者と、何かあったの?」
王女「‥そんな事ない」
弓使い「その顔はあるでしょ」
王女「‥気にしないで」タッタッ
弓使い「あっ、こら待ちなさいっ」
王女「‥」
――
王女「‥」
弓使い「浮かない顔ね」
王女「弓使い‥」
弓使い「勇者を倒したって言うのに‥その顔はないわよ」
王女「そう」
弓使い「(ダメね、これは)」
弓使い「‥あの勇者と、何かあったの?」
王女「‥そんな事ない」
弓使い「その顔はあるでしょ」
王女「‥気にしないで」タッタッ
弓使い「あっ、こら待ちなさいっ」
王女「‥」
――
―大丈夫か?
―女子供がこんな所うろうろしてたら危ないだろう
―‥家出?
王女「‥‥勇者様」
―早く家に帰れ
―俺に付いて来たって危ないだけだ
―わがままな女は嫌いだ
王女「‥まだ、断ち切れない」
―俺が勇者?
―‥柄じゃない
―‥じゃあな
王女「‥まだ、死んでない。私の手で、終わらせる」
―数年前―
王女「私も連れて行って」
勇者「知らん」
剣士「まあまあそう言わない」
武闘家「でも、アンタ王女様でしょ?ヤバいでしょ」
王女「‥知らない。私は私のしたい事をする」
僧侶(後の賢者)「王女様がこんな所まで‥そんなに勇者さんに付いて行きたいのですか?」
王女「そう」
勇者「女子供を連れて行く訳には行かん」
王女「武闘家と僧侶は女」
勇者「二人は役に立つから良いんだ」
王女「‥」
戦士「‥どうするんだ?」
勇者「王城に連れ戻す」



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