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元スレ勇者「感情が無い」

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国王「行け! 勇者の末裔よ!」
国王「魔王は既に復活している! その証拠に各地で魔物の被害が広がっている!」
国王「だが魔王の復活は完全ではない! 今こそ、数百年前の戦いに終止符を打つのだ!!」バン
勇者A「おーお前も来てたか」
勇者B「当たり前だろっ」
勇者C「俺、剣術とか向いてないんだけどな」
勇者D「お前魔法上手いんだいいじゃねーか」
勇者「……」
国王「魔王は既に復活している! その証拠に各地で魔物の被害が広がっている!」
国王「だが魔王の復活は完全ではない! 今こそ、数百年前の戦いに終止符を打つのだ!!」バン
勇者A「おーお前も来てたか」
勇者B「当たり前だろっ」
勇者C「俺、剣術とか向いてないんだけどな」
勇者D「お前魔法上手いんだいいじゃねーか」
勇者「……」
勇者A「おぉい……見ろよ、あいつもいるぞ」
勇者D「うわっマジだっウケる」
勇者C「あいつPTどうするつもりなんだ?」
勇者B「あいつと組む奴なんかいないだろ? ゴーレムだぜ?」
勇者A「向こうじゃそう呼ばれてるのか。こっちは鉄仮面だぜ」
勇者D「何があっても眉一つ動かさねーもんな。目も死んでるみたいでまんまカラクリだぜ」
勇者「……」チラ
勇者A「!」ゾクッ
勇者C「うぉっ……」
勇者D「い、行こうぜ」
勇者D「うわっマジだっウケる」
勇者C「あいつPTどうするつもりなんだ?」
勇者B「あいつと組む奴なんかいないだろ? ゴーレムだぜ?」
勇者A「向こうじゃそう呼ばれてるのか。こっちは鉄仮面だぜ」
勇者D「何があっても眉一つ動かさねーもんな。目も死んでるみたいでまんまカラクリだぜ」
勇者「……」チラ
勇者A「!」ゾクッ
勇者C「うぉっ……」
勇者D「い、行こうぜ」
勇者「……魔王」
勇者「……」
女勇者A「でさー」
女勇者B「マジウケルー!」
女勇者C「ないわー」
女勇者D「冗談じゃなかったら引くわー……ぉっ」
勇者「……」
女勇者A「でさー」
女勇者B「マジウケルー!」
女勇者C「ないわー」
女勇者D「冗談じゃなかったら引くわー……ぉっ」
勇者「……」
勇者「……」フィ
女勇者D「あーごめん、先行ってて」
女勇者A「どしたの?」
女勇者D「ちょーっと忘れ物。すぐ戻るからさー」
女勇者B「置いてっちゃうぞー」
女勇者C「三分間待ってやる」キリッ
女勇者D「待ち合わせは中央の噴水でー」フリフリ
勇者「……」フィ
女勇者D「あーごめん、先行ってて」
女勇者A「どしたの?」
女勇者D「ちょーっと忘れ物。すぐ戻るからさー」
女勇者B「置いてっちゃうぞー」
女勇者C「三分間待ってやる」キリッ
女勇者D「待ち合わせは中央の噴水でー」フリフリ
女勇者D「久しぶり。元気そうで何よりだわー」
勇者「D姉さんこそ」
女勇者D「全く、あたしなんかの事気にせず話しかけてくれれば良いのに」
勇者「楽しい事にはならないよ」
女勇者D「いやー皆が驚く様は見物だと思うけどなー」
女勇者D「それにしても勇者は大丈夫? 一人なんでしょ?」
女勇者D「何ならあたしの所に来る? ハーレムよぉ」
勇者「……」フルフル
勇者「D姉さんこそ」
女勇者D「全く、あたしなんかの事気にせず話しかけてくれれば良いのに」
勇者「楽しい事にはならないよ」
女勇者D「いやー皆が驚く様は見物だと思うけどなー」
女勇者D「それにしても勇者は大丈夫? 一人なんでしょ?」
女勇者D「何ならあたしの所に来る? ハーレムよぉ」
勇者「……」フルフル
勇者「D姉さんは友達と楽しんできなよ」
女勇者D「っぷ、何それ。遠足じゃないんだからさー」
勇者「それもそうか」
女勇者D「……」
勇者「……」
女勇者D「……ねえ勇者。辛かったら本当の事を言ってくれていいんだよ?」
勇者「……どうでもいい。良いも悪いも……感情の無い俺には分からない」
女勇者D「っぷ、何それ。遠足じゃないんだからさー」
勇者「それもそうか」
女勇者D「……」
勇者「……」
女勇者D「……ねえ勇者。辛かったら本当の事を言ってくれていいんだよ?」
勇者「……どうでもいい。良いも悪いも……感情の無い俺には分からない」
女勇者D「……そう。でもさ、何時も言っている事だけど」
女勇者D「勇者には絶対感情があるよ。それが分かってないだけ」
勇者「……」
勇者「……そんなもの、どうでもいい」
女勇者D「はあ……ま、そーよねー」
女勇者D「……旅には出るの?」
勇者「ああ」
女勇者D「じゃー死ぬんじゃないわよ。従姉弟とは言えあんたは大切な弟だし」
女勇者D「大切な家族なんだから。少なくともあたしはそう思っている」
勇者「D姉さんも気をつけて」
女勇者D「……うん! どっかで会ったらそん時はよろしくねー!」フリフリ
女勇者D「勇者には絶対感情があるよ。それが分かってないだけ」
勇者「……」
勇者「……そんなもの、どうでもいい」
女勇者D「はあ……ま、そーよねー」
女勇者D「……旅には出るの?」
勇者「ああ」
女勇者D「じゃー死ぬんじゃないわよ。従姉弟とは言えあんたは大切な弟だし」
女勇者D「大切な家族なんだから。少なくともあたしはそう思っている」
勇者「D姉さんも気をつけて」
女勇者D「……うん! どっかで会ったらそん時はよろしくねー!」フリフリ
勇者「……」
勇者「……」ザッザッ
「おい、見ろよ……」
「あいつも王様の謁見に?」
「まー確かに魔王も機械的に殺してくれそうだよな」
勇者「……」ザッザッ
「これでやっとこの町から魔物がいなくなるのか」
「安心して眠れるな」
「疫病神が……とっとと出て行け」
勇者「……」ザッザッ
勇者「……」ザッザッ
「おい、見ろよ……」
「あいつも王様の謁見に?」
「まー確かに魔王も機械的に殺してくれそうだよな」
勇者「……」ザッザッ
「これでやっとこの町から魔物がいなくなるのか」
「安心して眠れるな」
「疫病神が……とっとと出て行け」
勇者「……」ザッザッ
勇者の家
勇者「……」ザッ
「……られない」
勇者「……」
「もう耐えられないわ! なんで今になって魔王なの!」
「あんな……人とも思えない子を抱えた今……」
「アレが一体、何の活躍をすると言うの!?」
「落ち着け。もうしばらく、もうしばらくすればあいつも旅に出るだろう」
「そうしたら……静かな場所に移り住もう。あんな化け物と、一緒にいる必要も無くなる」
勇者「……」ガチャ
母「ゆ、勇者! お、おかえりなさい……」
父「お、おお、帰ったか。どうだった、王様のお話は」
勇者「どうでもいい」フィ
勇者「……」ザッ
「……られない」
勇者「……」
「もう耐えられないわ! なんで今になって魔王なの!」
「あんな……人とも思えない子を抱えた今……」
「アレが一体、何の活躍をすると言うの!?」
「落ち着け。もうしばらく、もうしばらくすればあいつも旅に出るだろう」
「そうしたら……静かな場所に移り住もう。あんな化け物と、一緒にいる必要も無くなる」
勇者「……」ガチャ
母「ゆ、勇者! お、おかえりなさい……」
父「お、おお、帰ったか。どうだった、王様のお話は」
勇者「どうでもいい」フィ
深夜
勇者「……」ガサガサガチャガチャ
勇者「……行くか」
勇者「……」
勇者「西の果てに魔王……とりあえずは西でいいか」
勇者「……」ザッザッ
遥か昔、悪事の限りを尽くした魔王がいたという。
それを討った者を勇者と呼び、永く語り継がれた。
勇者「……」ガサガサガチャガチャ
勇者「……行くか」
勇者「……」
勇者「西の果てに魔王……とりあえずは西でいいか」
勇者「……」ザッザッ
遥か昔、悪事の限りを尽くした魔王がいたという。
それを討った者を勇者と呼び、永く語り継がれた。
魔物の群れの死骸
勇者「……」ザクッグシュブジュ
勇者(これだけあれば材料として金になるだろう)
勇者「……」ポタポタ
勇者(川ぐらいは入っておくか)
隣の町
勇者「……」ザッザッ
「お、おい……あれ」
「な、なんでここに」
勇者「……」ザクッグシュブジュ
勇者(これだけあれば材料として金になるだろう)
勇者「……」ポタポタ
勇者(川ぐらいは入っておくか)
隣の町
勇者「……」ザッザッ
「お、おい……あれ」
「な、なんでここに」
道具屋「ひぃっ! あ、あの……」
勇者「これらを買い取ってもらいたい」ドザ
道具屋(魔物の牙や骨? そ、そりゃ素材になるだろうが)
道具屋(異臭にこの袋の血……こいつ、今正に剥ぎ取ってきたのか?!)
勇者「駄目か?」ジッ
道具屋「かか買い取らせて頂きます! 代金はこちら! こちらです!」ドジャ
勇者「助かる」ジャラ
道具屋(二度と来るな、このキチガイが!!)
勇者「これらを買い取ってもらいたい」ドザ
道具屋(魔物の牙や骨? そ、そりゃ素材になるだろうが)
道具屋(異臭にこの袋の血……こいつ、今正に剥ぎ取ってきたのか?!)
勇者「駄目か?」ジッ
道具屋「かか買い取らせて頂きます! 代金はこちら! こちらです!」ドジャ
勇者「助かる」ジャラ
道具屋(二度と来るな、このキチガイが!!)
勇者(路銀は心許無いし、何か依頼を受けたいが)チラ
「いやー残念だなぁ! 出ていた依頼全部終わってしまったんだよなーははははは!」バリバリ
勇者「わざわざ剥がさなくても断ってくれて構わないが」ジッ
「は、ははは……」
宿屋「え、ええと……その」
勇者「そこの札通りの金はあるぞ」ジャラ
宿屋「あ……あぁぅ……よ、ようこそ……」
「いやー残念だなぁ! 出ていた依頼全部終わってしまったんだよなーははははは!」バリバリ
勇者「わざわざ剥がさなくても断ってくれて構わないが」ジッ
「は、ははは……」
宿屋「え、ええと……その」
勇者「そこの札通りの金はあるぞ」ジャラ
宿屋「あ……あぁぅ……よ、ようこそ……」
翌日
勇者(せめてもっと遠くへ行かないとまともに買い物もできないか)ザッザッ
勇者(大規模な魔物の群れ……)スラァン
勇者(依頼が受けられなかった分の路銀稼ぎには十分だ)ザッ
勇者「……」ザクッグシャ
勇者(稼ぎにはなるが……今からこの量で町まで運べるだろうか)フゥ
勇者(せめてもっと遠くへ行かないとまともに買い物もできないか)ザッザッ
勇者(大規模な魔物の群れ……)スラァン
勇者(依頼が受けられなかった分の路銀稼ぎには十分だ)ザッ
勇者「……」ザクッグシャ
勇者(稼ぎにはなるが……今からこの量で町まで運べるだろうか)フゥ
……
勇者(この町だったらどうだろうか……?)
勇者「これを売却したい」
道具屋「……」ジロリ
道具屋「あんた、本当に勇者か? 盗賊や山賊じゃあないだろうな」
勇者「ああ、これが勇者の証だ」チャラ
道具屋「それだって盗品だったら……ちっしゃあねえな」ボリボリ
道具屋「ったく……なんだってこんな人形みてぇな奴が」ブツブツ
勇者(この町だったらどうだろうか……?)
勇者「これを売却したい」
道具屋「……」ジロリ
道具屋「あんた、本当に勇者か? 盗賊や山賊じゃあないだろうな」
勇者「ああ、これが勇者の証だ」チャラ
道具屋「それだって盗品だったら……ちっしゃあねえな」ボリボリ
道具屋「ったく……なんだってこんな人形みてぇな奴が」ブツブツ
依頼所
勇者(やはり俺は何処に行っても変わらないな)
勇者(いや、対応されるだけでまだましか)
勇者(魔物の巣討伐の依頼か……)
勇者「この依頼受諾を」
受付「はい、ではこち……」ビク
勇者「……?」
受付「ゆ、勇者の方、ですか?」
勇者「ああ。これが国から渡された証だ」チャラ
受付「で、ではこちらに氏名と判を」
勇者(やはり俺は何処に行っても変わらないな)
勇者(いや、対応されるだけでまだましか)
勇者(魔物の巣討伐の依頼か……)
勇者「この依頼受諾を」
受付「はい、ではこち……」ビク
勇者「……?」
受付「ゆ、勇者の方、ですか?」
勇者「ああ。これが国から渡された証だ」チャラ
受付「で、ではこちらに氏名と判を」
勇者「……」ザンズバン
勇者「こんなところか」キョロキョロ
勇者「折角だし収集物も回収しておくか」
依頼所
勇者「……」
勇者E「よ、よお」
勇者F「おう、後片付けご苦労だったな」
勇者G「じゃあな!」バッ
受付「……え? 仲間の方では?」
勇者「……いえ、そうです」クル
勇者「こんなところか」キョロキョロ
勇者「折角だし収集物も回収しておくか」
依頼所
勇者「……」
勇者E「よ、よお」
勇者F「おう、後片付けご苦労だったな」
勇者G「じゃあな!」バッ
受付「……え? 仲間の方では?」
勇者「……いえ、そうです」クル
勇者(収集物を回収しておいて良かった)
勇者(それにしてもそうか……他は複数人で戦うから俺よりも進むペースは速くなる)
勇者(これなら全員が旅立ってから……いや、どの道あそこに居場所なんて無かったら変わらないか)
勇者(朝一で発つか……俺は何処に行きたいんだろう)
しかしそれは一時的に封じたに過ぎず、
その後の世、魔王が再び目を覚ましたのだった。
彼の子孫達は勇者として、再び魔王を討つべく旅立った。
勇者(それにしてもそうか……他は複数人で戦うから俺よりも進むペースは速くなる)
勇者(これなら全員が旅立ってから……いや、どの道あそこに居場所なんて無かったら変わらないか)
勇者(朝一で発つか……俺は何処に行きたいんだろう)
しかしそれは一時的に封じたに過ぎず、
その後の世、魔王が再び目を覚ましたのだった。
彼の子孫達は勇者として、再び魔王を討つべく旅立った。
勇者「……」ザッザッ
勇者「ふぅ……」
勇者(道は険しいがこの山間の町を抜ければ後は一気に越えられる)
勇者(そろそろ装備を買い換えないと……駄目になってきたな)
ザワザワ
勇者(?)
「何という事だ……」
「どうにかならないのか……」
「先日の襲撃で多くの衛兵を失った今……どうする事も」
勇者「ふぅ……」
勇者(道は険しいがこの山間の町を抜ければ後は一気に越えられる)
勇者(そろそろ装備を買い換えないと……駄目になってきたな)
ザワザワ
勇者(?)
「何という事だ……」
「どうにかならないのか……」
「先日の襲撃で多くの衛兵を失った今……どうする事も」
勇者「……」
「うん? おお、君は勇……なんだ、君は?」
「死人のような顔……おぞましい」ヒソヒソ
「しかしこの時世に旅? 勇者に違いない」ヒソヒソ
「いっそ頼んでみるか?」ヒソヒソ
勇者「内容次第ですが依頼という事なら引き受けますよ」
「依頼? なんて現金な」ヒソヒソ
「いや、しかしこれほどの事、正式に依頼として出すべきだ」ヒソヒソ
「うむ……先日、魔物の襲撃を受け、子供が一人攫われてしまったんだ」
「この際、君の素性を暴きたてようとはしない。頼む! あの子を助けてくれ!」
「うん? おお、君は勇……なんだ、君は?」
「死人のような顔……おぞましい」ヒソヒソ
「しかしこの時世に旅? 勇者に違いない」ヒソヒソ
「いっそ頼んでみるか?」ヒソヒソ
勇者「内容次第ですが依頼という事なら引き受けますよ」
「依頼? なんて現金な」ヒソヒソ
「いや、しかしこれほどの事、正式に依頼として出すべきだ」ヒソヒソ
「うむ……先日、魔物の襲撃を受け、子供が一人攫われてしまったんだ」
「この際、君の素性を暴きたてようとはしない。頼む! あの子を助けてくれ!」
『魔物達は南西の方に向かった。あそこは切り立った崖がある。恐らく洞窟を住処にしているのだろう』
勇者「あれか……」ザッ
勇者(道中の敵は大した事が無かったが、この中はどうだろうか?)
勇者「……」ザシュザンッ
勇者(これなら何とでもなりそうだな)ズジャ
勇者(そろそろ最奥か?)シュパッ
勇者「あれか……」ザッ
勇者(道中の敵は大した事が無かったが、この中はどうだろうか?)
勇者「……」ザシュザンッ
勇者(これなら何とでもなりそうだな)ズジャ
勇者(そろそろ最奥か?)シュパッ
大熊「ほぉぅ」
女の子「た、助けて下さい!」
大熊「人間がここまでくるたぁー大したもんだ」
大熊「が、運が悪かったな。俺様が相手じゃあ数秒でミンチだぜぇ!」ガハハ
勇者「……」ザッ
大熊「飽くまでやるってか。なら……死にな!!」グォ
勇者(体躯に似合わず速……)ゴッ
女の子「た、助けて下さい!」
大熊「人間がここまでくるたぁー大したもんだ」
大熊「が、運が悪かったな。俺様が相手じゃあ数秒でミンチだぜぇ!」ガハハ
勇者「……」ザッ
大熊「飽くまでやるってか。なら……死にな!!」グォ
勇者(体躯に似合わず速……)ゴッ
勇者「……つ」ドガッ
女の子「あ……」
大熊「っち、一撃ぐらい避けてくれなきゃつまらねーだろぉ。ったく、良い玩具かと思ったが」
勇者「……」ムクリ
大熊「お……おお、俺様の一撃に耐えられるたぁー見上げたもんだ。ここまで来たのは伊達じゃねえってか」
大熊「なぁら、次はどうだぁ!」ゴゥッ
勇者「……」ユラリ
女の子「あ……」
大熊「っち、一撃ぐらい避けてくれなきゃつまらねーだろぉ。ったく、良い玩具かと思ったが」
勇者「……」ムクリ
大熊「お……おお、俺様の一撃に耐えられるたぁー見上げたもんだ。ここまで来たのは伊達じゃねえってか」
大熊「なぁら、次はどうだぁ!」ゴゥッ
勇者「……」ユラリ
勇者「……ぐ」ドゥッ
大熊「……」
大熊「立ち上がった根性は褒めてやるが……結局避けもせず二発目も直撃か」
大熊「がっかりだぜ」
勇者「……」ムクリ
女の子「……に、逃げて下さい!」
大熊「!? なんでだ? なんで死んでねぇ!」
勇者「……」フラ ザッ
大熊(しかもなんで向かってくるんだ?! 勝てねぇって分かりきってるだろう?!)
大熊「……」
大熊「立ち上がった根性は褒めてやるが……結局避けもせず二発目も直撃か」
大熊「がっかりだぜ」
勇者「……」ムクリ
女の子「……に、逃げて下さい!」
大熊「!? なんでだ? なんで死んでねぇ!」
勇者「……」フラ ザッ
大熊(しかもなんで向かってくるんだ?! 勝てねぇって分かりきってるだろう?!)
勇者「……」フラ ザッ
大熊(あんなおぼつかねぇ足取りで何ができるってんだ)
勇者「……」フラ ザッ
大熊(何より、気に食わねぇ……気に食わねぇよ)
勇者「……」フラ ザッ
大熊「俺様の攻撃を二度も受けて生きているなんてよぉ!!」ガアァ
大熊「くだばりやがれぇ!!」ゴゥ
勇者「……」ザッ
大熊(あんなおぼつかねぇ足取りで何ができるってんだ)
勇者「……」フラ ザッ
大熊(何より、気に食わねぇ……気に食わねぇよ)
勇者「……」フラ ザッ
大熊「俺様の攻撃を二度も受けて生きているなんてよぉ!!」ガアァ
大熊「くだばりやがれぇ!!」ゴゥ
勇者「……」ザッ
勇者「……」ヒラリ
大熊「?!」ブォン
大熊(避けた?! じゃあ今までのは俺の動きを見切)ドッ
勇者「……ぅぅ」ギリギリ
勇者「ふっ!」ズバン
大熊「あっ! がぁ! ごほっ! ぁっ!」カヒューカヒュー
勇者「はぁ……はぁ……」ドサ
大熊「?!」ブォン
大熊(避けた?! じゃあ今までのは俺の動きを見切)ドッ
勇者「……ぅぅ」ギリギリ
勇者「ふっ!」ズバン
大熊「あっ! がぁ! ごほっ! ぁっ!」カヒューカヒュー
勇者「はぁ……はぁ……」ドサ
大熊「」
勇者「死んだ、か……」ムクリ
勇者「……」ユラ ユラ
女の子「ひぃ!」
勇者「……」ガチャガチャ ガチャン
女の子「……」ガタガタ
勇者「俺が……恐ろしいか」
女の子「……」ブルブル
勇者「距離を取ってでも付いて来い……この洞窟は入り組んでいる」
勇者「迷えば飢えて死ぬぞ……」フラ フラ
勇者「死んだ、か……」ムクリ
勇者「……」ユラ ユラ
女の子「ひぃ!」
勇者「……」ガチャガチャ ガチャン
女の子「……」ガタガタ
勇者「俺が……恐ろしいか」
女の子「……」ブルブル
勇者「距離を取ってでも付いて来い……この洞窟は入り組んでいる」
勇者「迷えば飢えて死ぬぞ……」フラ フラ
勇者「……」ザッ ザッ
女の子「外の光……!」
勇者「後はここ真っ直ぐ……」フラ フラ
勇者A「お前は……!」
勇者B「その女の子は……」
勇者D「き、君……こちらに来るんだ!」
女の子「!」パタタ
女の子「……」ギュゥ
勇者A「おおっと……もう、大丈夫だからな」ナデナデ
勇者「……」クルリ
勇者「……」フラ ザ
女の子「外の光……!」
勇者「後はここ真っ直ぐ……」フラ フラ
勇者A「お前は……!」
勇者B「その女の子は……」
勇者D「き、君……こちらに来るんだ!」
女の子「!」パタタ
女の子「……」ギュゥ
勇者A「おおっと……もう、大丈夫だからな」ナデナデ
勇者「……」クルリ
勇者「……」フラ ザ
勇者A「は、早く町に連れて行ってあげよう」
勇者D「だな」
勇者B「もう心配ないからな。お兄ちゃん達が町に送っていってあげるから」
勇者C「……」
勇者「……」ザ ザ
勇者C「おい」
勇者「……? 口止めされなくても……多言したりなど」
勇者C「んな事じゃねーよ。お前……一人であそこの洞窟の魔物を倒したのか?」
勇者「見ての、通りだ……」フゥ
勇者C「……俺は人としてお前を気色悪く思う。だが戦う者としては尊敬を禁じ得ない」
勇者「……どうでもいい話だ」
勇者D「だな」
勇者B「もう心配ないからな。お兄ちゃん達が町に送っていってあげるから」
勇者C「……」
勇者「……」ザ ザ
勇者C「おい」
勇者「……? 口止めされなくても……多言したりなど」
勇者C「んな事じゃねーよ。お前……一人であそこの洞窟の魔物を倒したのか?」
勇者「見ての、通りだ……」フゥ
勇者C「……俺は人としてお前を気色悪く思う。だが戦う者としては尊敬を禁じ得ない」
勇者「……どうでもいい話だ」
勇者C「だろうな……。お前の手柄を横取りする形になった。せめてこれくらいは使ってくれ」パサ
勇者「薬草の束……使わせてもらう」
勇者C「本当ならば、お前は激昂して襲い掛かってきても文句を言われないだろうに」
勇者「……」
勇者C「自分を押さえつけているのか、何も感じないのか……何れにしても本当に気持ちの悪い奴だ」
勇者「……どうでもいい」
勇者C「ふん、そういうところが嫌いだよ」クル
勇者「……」
勇者(怒るとは……どんな気持ちなのだろうか)
勇者「薬草の束……使わせてもらう」
勇者C「本当ならば、お前は激昂して襲い掛かってきても文句を言われないだろうに」
勇者「……」
勇者C「自分を押さえつけているのか、何も感じないのか……何れにしても本当に気持ちの悪い奴だ」
勇者「……どうでもいい」
勇者C「ふん、そういうところが嫌いだよ」クル
勇者「……」
勇者(怒るとは……どんな気持ちなのだろうか)
勇者(装備を買い換えてから臨んで良かった)ペタペタ
勇者(危うく古い装備で次の町まで進まなければならないところだった)
勇者(中級品の薬草か……かなり効くもんだな)シュゥゥ
勇者(この分だと俺が魔王城までの旅路を半分進む頃には)
勇者(殆どの勇者達が魔王の近くまで到達していそうだな)
勇者(適当に旅をして……何処かで根を下ろす事を考えるべきか)
勇者(根を下ろす、か。俺にそんな場所があるのだろうか)
勇者(危うく古い装備で次の町まで進まなければならないところだった)
勇者(中級品の薬草か……かなり効くもんだな)シュゥゥ
勇者(この分だと俺が魔王城までの旅路を半分進む頃には)
勇者(殆どの勇者達が魔王の近くまで到達していそうだな)
勇者(適当に旅をして……何処かで根を下ろす事を考えるべきか)
勇者(根を下ろす、か。俺にそんな場所があるのだろうか)
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