元スレほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
51 = 3 :
ほむら『私は……。私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。
彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたいっ!!』
キュゥべえ『契約は成立だ。
君の祈りは、エントロピーを凌駕した。
さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!』
52 = 3 :
時間を跳び越える。
彼女を助けるために。
彼女が死んでしまう未来を、変えるために。
紅莉栖「タイムトラベル……」
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン
ほむら『はっ?ここは…。私、まだ退院してない…。
はっ!?夢じゃ、ない…』
54 = 45 :
跳べよォォォォォォォ!!
55 = 3 :
跳んだ。ほむらも跳んだ。
これがほむらのしてきたことだったのか。
俺は気付くべきだった。
いや、気付かなくて良かったのか?
もしも、最初から全て知っていて、このアニメを見ていたら、
俺はどんな顔して見ていればいいか、わからなくなってたと思う。
ほむら『暁美ほむらです。よろしくお願いします!』
ほむら『鹿目さん、私も魔法少女になったんだよ☆
これから一緒に頑張ろうね!』
まどか『え?…えぇと…ぅぅん…///』
57 = 3 :
紅莉栖「こんな風に繋がるのね……」
岡部「正に魔法の成せる業だな!
アニメらしいじゃないかフゥーハハハ!!」
紅莉栖「え?……う、うん。
……そうね、魔法よね」
そうだ、これは魔法だ。
奇跡の力だ。
タイムトラベルが出来る……。
そんなことは、もう現実にはあってはならない。
俺が許さない。
59 :
シュタゲはトゥルーEND後の設定なの?
60 = 3 :
ほむら『それじゃ、行きます!』
―――カチャッ
時間が止まる。
ほむらの目の前にはドラム缶。
手に持ってるのはゴルフクラブ。
ほむら『わぁああああああ!
あちょっ?とっとっ』スカッ
ほむら『えいっ』ボコッ
ほむら『は、ふぃ…』ボコボコボコッ
―――チキチキチキッガチャン
61 = 3 :
時間が動きだす。
ほむら以外、
二人の目の前には、ボコボコになったドラム缶
息切れするほむら。
まどか『どう思う?マミさん』
マミ『うーん、時間停止ねぇ?
確かにすごいけれど、使い方が問題よねぇ』
仲間たちは、時間干渉能力に戸惑っているようだ。
そりゃそうだろう。
時間干渉を観測出来るのは当事者だけ。
62 = 3 :
他の者からしたら、何が起こったか何てわからないし、
それがどれだけ悪魔の力を持つかなど、予測もつかないだろう。
わかるのは、観測者だけ。
実験して起こった出来事の過程を理解できるのは、
観測者だけなんだ。
ほむらはその力を理解したのか、危険そうなもの作ってる。
暗い雰囲気で、若干病んでる感じがするぞ?
何かこういう場面は、紅莉栖を思い出してならない。
この実験大好きっ子も、未来ガジェット作ってる時こんな感じだからな!
紅莉栖はもうちょっとマッドっぽいけどな!
64 = 3 :
まどか『マミさん!今だよ!』
マミ『オッケー』
ほむら『ふぁあぁあ!ひぃぃぃ!』
マミ『暁美さん、おねがい』
ほむら『は、はい!』
おお、綺麗な風景だ。いや結界だ。
魔女と戦う魔法少女。
すごく……魔法少女アニメみたいです。
いやそのものズバリ何だけど、過程が過程だけに忘れがちになる。
65 = 31 :
まどまど
66 = 3 :
―――わ~~~~~ ポイッヒューーー
―――ズドオオオオオオオオオン
―そして時は動き出す―
ほむら『やった?やっ――』
まどか『やったぁ~!すごい、すごいよほむらちゃん!』
マミ『お見事ね』
ほむらちゃん大勝利!
魔法少女は今日も平和を守りましたっ!
何て新鮮な光景!これだよっ!こういうのだよ!
67 :
時間停止はマジカルだけど攻撃方法はどう見てもサイエンス
68 = 3 :
紅莉栖「ま、まどか……、ソゥキュート……」
岡部「これはいいな、こういうのが本来の魔法少女アニメだな」
紅莉栖「魔法少女同士で共闘してるのって、
これが初めてなんじゃない?」
確かにそうだ。
結局俺たちの予想はハズレにハズレて、
当初考えてたアニメとは、別なものを見ていたからな。
マミ復活とか、さやかとまどかのコンビとか、
他の魔法少女と和解とか。
全部水の泡となって消えていったからな。
共闘とか見てるだけで胸熱だ。
……ダルの顔が浮かんできて、少し腹が立った。
69 = 3 :
しかし、この新鮮な光景は続かないんだろうな……
何故なら、
この、
世界線は変わっていない。
未来のほむらが、変えたかった過去が変わっていない。
ほむら『どうしたの?ねぇ、鹿目さん?しっかりして!』
まどか『どうして?ィッ!あああぁぁぁぁああああああっ』
ソウルジェム、いやグリーフシードが割れる。
さやかと同じ、そこからは魔女が具現化する。
71 = 3 :
―――ゥボァァァァァァァァァァァッ
ほむら『何…?どうして…?なんで、こんな…?』
―――彼女のソウルジェムは、
グリーフシードに変化した後、魔女を生んで消滅したわ。
―――――カチャッ ギュゥゥゥウウウン
72 = 3 :
ほむら『伝えなきゃ……みんなキュゥべえに騙されてる!』
―――だったら、やがて魔女になる君たちのことは、
魔法少女と呼ぶべきだよね?
何度も時間を跳ぶ、ほむら。
俺はこの流れを知っている。
何度やっても、変わらなかった結果を。
過程は違えども、結果は収束する。
どれだけもがいても、
もがいても、もがいてもっ、もがいてもっ!!
どれだけ過去に逃げても変わらなかった、世界の意思。
―――世界が……を望んでる?
認められるわけがない。
73 = 9 :
しえん
74 :
>>71
まさか・・・
こ う て い?
75 = 3 :
さやか『あのさあ、キュウべえがそんな嘘ついて、
一体何の得があるわけ?』
さやか『私達に妙な事吹き込んで、
仲間割れでもさせたいの?』
さやか『まさかあんた、
ホントはあの杏子とか言う奴とグルなんじゃないでしょうね?』
さやか『はあ、どっちにしろ私この子とチーム組むの反対だわ。
まどかやマミさんは飛び道具だから平気だろうけど、
いきなり目の前で爆発とか、ちょっと勘弁して欲しいんだよね。
何度巻き込まれそうになった事か』
紅莉栖「何だ、こいつは」
76 = 3 :
まったくだ、これはウザい。
美樹さやかは実にバカだなッ!
紅莉栖を見習え!
こいつは一発で信じてくれたぞ?
その後、疑われたりもして、苦労したこともあるがな。
……ちょっと感情的になったかな……?
ほむらを見てると色々思い出してしまうからか、
今まで俺が観測してきた、
アニメなんだという過程を忘れてしまうな。
すまない、さやか。
お前の最後に、俺は泣いたのに。
77 = 3 :
紅莉栖「何か性格変わってない?この子」
岡部「これはもしかしたら、バタフライ効果じゃないのか?
仲間思いの良い奴、
って設定がほむらの告白で微量の変化を及ぼしたと。
しかし人の性格も変わるものなのかどうか」
紅莉栖「性格じゃないとしたら、
映されてない所で何かあったのかも。
それでほむらを嫌ってるからとか、
まあ過程が映されない限り、
解はでないんだけど……」
78 :
たしかにアレはしばらく「このさやかはなんぞ」って思ったな
80 = 3 :
前回が前回だけに、あんまりこの過程は認めたくないな。
忠告されたほむらは、暴力団のアジトみたいな所に潜入している。
これは便利な魔法だな。
しかも、紅莉栖も付けているあの盾?
四次元ポケットそのものじゃないか。
入れてるモノはめちゃくちゃ現実的なブツだがな。
我がラボに来たら、未来ガジェットを奢ってやろう。
―――……いらねー。
81 = 3 :
杏子『テメェ、一体何なんだ!?
さやかに何しやがった!?』
まどか『さやかちゃん、やめて!
お願い、思い出して。こんなこと、
さやかちゃんだって嫌だったはずだよ!?』
どこかで聞いたセリフ。
踊る使い魔、ライトアップされるアイドル。
戦う相手は人魚姫の魔女。
83 = 3 :
紅莉栖「あの使い魔、仁美って子にそっくり」
岡部「あ、轢かれた」
紅莉栖「何かのメタファーかしら」
―――まゆりおねえちゃーん!
ダメダメそれはダメ、
思い出したらダメいや俺は何も見てない知らない。
84 = 3 :
ほむら『ごめん…美樹さん…』
時間停止、時間進行。
爆発するさや……いや、魔女。
世界の意思は、
さやかも悲劇に巻き込んでいるのかもな。
杏子『さやか…。チクショウッ…。こんなことって…』
まどか『ひどいよ…こんなのあんまりだよ…』
86 = 10 :
支援
あと梅乙
87 = 3 :
ほむらの体に縛り付く黄色い帯。
バンッ
黄色い閃光が走る。
杏子のソウルジェムが砕かれる。
ほむら『……はっ!?巴さん!?』
89 = 3 :
マミ『ヒクッゥ……
ソウルジェムが魔女を産むなら……!
みんな死ぬしかないじゃないっ!?
あなたも!?私もっ!!』
ほむら『やめてっ―――』
90 = 3 :
ビュンッ
桜色の光が貫く。
マミのソウルジェムが砕かれる。
ほむらの横をそれる銃弾。
まどか『嫌だぁ…もう嫌だよぉ…ッ…ッ…こんなのぉ…
ぁぁぁ……ッハあああ゛あ゛あ゛あ゛ン……
92 = 3 :
ほむら『大丈夫だよ。二人で頑張ろ?
一緒にワルプルギスの夜を倒そう?』
まどか『うん…』
くそッ!何だよこれは……。
わかってる、まどかが魔法少女である限り、
俺たちは悲惨な結果を見るしかない、なんてことはッ!
でも、こんなのって酷い。アニメ酷い。
中学生だろこいつら……?あんまりじゃないか。
93 = 3 :
まどか『私たちも、もうおしまいだね』
ほむら『グリーフシードは……?』
質問には答えない。
ほむら『そう…。ねぇ…私たち、このまま二人で、
怪物になって…こんな世界、
何もかもメチャクチャにしちゃおっか?
嫌なことも、悲しいことも、全部無かったことにしちゃえるぐらい、
壊して、壊して、壊しまくってさ…。
それはそれで、良いと思わない?』
―――……無駄だった……なにをやっても、無駄だ……!
94 = 3 :
カツンッ
まどか『さっきのは嘘。1個だけ取っておいたんだ』
グリーフシードが、その手に握られている。
ほむらの手と交差した、右手とは別の左手で、
左手に添えられていた。
ほむら『そんな…!何で私に!?』
―――わかってる……わかってたんだぁ?
……こうなるって、予想してたんだ……!
95 :
ほむらもじんたんも孤独の観測者なんやな
96 = 95 :
オカリンだた
97 = 3 :
まどか『私にはできなくて、
ほむらちゃんにできること、お願いしたいから』
―――……ン!
まどか『ほむらちゃん、過去に戻れるんだよね?
こんな終わり方にならないように、
歴史を変えられるって、言ってたよね?』
―――……は、途中で諦める人じゃないよ。
まどか『キュゥべえに騙される前のバカな私を、
助けてあげてくれないかな?』
―――最後の最後まで食いついたまま離れないんだよ……?
100 = 3 :
ほむら『約束するわ!絶対にあなたを救ってみせる。
何度繰り返すことになっても、
必ずあなたを守ってみせる!!!』
―――諦めちゃ、ダメだよ……!
まどか『よかった…』
まどか『もう一つ、頼んでいい…?』
みんなの評価 : ★★★×4
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