元スレほむら『交わした約束、忘れないよ』岡部「(´;ω;`)ブワァッ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
602 = 530 :
よし、切りがいいからここで投下開始しよう。
すごい一体感を感じる。今までにない何か熱い一体感を。
風・・・なんだろう吹いてきてる確実に、着実に、俺たちのほうに。
中途半端はやめよう、とにかく最後までやってやろうじゃん。
ネットの画面の向こうには沢山の仲間がいる。決して一人じゃない。
信じよう。そしてともに戦おう。
バイバイさるさんや邪魔は入るだろうけど、絶対に流されるなよ。
以下、
『魔法少女 まどか☆マギカ ――交わした約束、忘れないよ―― 最終話』
投下します。
604 = 532 :
きたきた
605 = 530 :
まどか『ほむらちゃん、ごめんね。
私、魔法少女になる』
ほむら『まどか…そんな…』
―――これは、世界線の!?
まどか『私、やっとわかったの。
叶えたい願いごと見つけたの。
だからそのために、この命を使うね』
―――抗えない、結末。
606 = 530 :
ほむら『やめて!
それじゃ…それじゃ私は、
何のために……!』
アトラクタフィールド
―――世界は、世界線と世界線収束範囲で、
できてるっていう解釈だよ。
まどか『ごめん。ほんとにごめん。
これまでずっと、ずっとずっと、
ほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、
今の私があるんだと思う。
ほんとにごめん』
―――だから……確実に、……!
607 = 530 :
まどか『そんな私が、やっと見つけ出した答えなの。
信じて。
絶対に、今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから』
ほむら『まどか……』
―――でもそれは、あなたを犠牲に……。
インキュベーター『数多の世界の運命を束ね、
因果の特異点となった君なら、
どんな途方もない望みだろうと、
叶えられるだろう』
まどか『本当だね?』
608 = 530 :
インキュベーター『さあ、鹿目まどか?
――その魂を代価にして、君は何を願う?』
まどか『私……。
はぁ…ふぅ…』
紅莉栖「……ムムッ」
岡部「……ゴクッ」
609 = 530 :
まどか『全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。
全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、
この手で!』
611 = 530 :
インキュベーター『――!?その祈りは、
――そんな祈りが叶うとすれば、
それは時間干渉なんてレベルじゃない!
因果律そのものに対する反逆だ!
ハッ――君は、本当に神になるつもりかい?』
まどか『神様でも何でもいい。
今日まで魔女と戦ってきたみんなを、
希望を信じた魔法少女を、
私は泣かせたくない。
最後まで笑顔でいてほしい』
614 = 530 :
今ではない、何処か別の世界。
『鹿目さん。それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?』
『……たぶん』
『未来と過去と、全ての時間で、あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。死ぬなんて生易しいものじゃない。未来永劫に終わりなく、魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ』
617 :
しえん
618 = 530 :
今ではない、何処か別の世界。
マミ『鹿目さん。
それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?』
まどか『……たぶん』
マミ『未来と過去と、全ての時間で、
あなたは永遠に戦い続けることになるのよ。
そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる。
死ぬなんて生易しいものじゃない。
未来永劫に終わりなく、
魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ』
620 = 530 :
まどか『いいんです。そのつもりです』
まどか『希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、
私、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せます。
きっといつまでも言い張れます』
杏子『いいんじゃねぇの?やれるもんならやってみなよ!
戦う理由、見つけたんだろ?
逃げないって自分で決めたんだろ?
なら仕方ないじゃんw。
後はもう、とことん突っ走るしかねぇんだからさ!』
まどか『うん。ありがとう杏子ちゃん』
マミ『じゃあ、預かっていた物を返さないとね!はいコレ』
621 = 530 :
手渡される、いつか描いたノート。
マミ『あなたは希望を叶えるんじゃない。
あなた自身が希望になるのよ。私達、全ての希望に』
自分を、犠牲にして。
いつか描いた、魔法少女になる。
まどかは矢を放つ。
数多の世界線に降り注ぐ、希望の矢を。
過去も、未来も、全ての〝確定した結果〟に干渉する。
魔法少女の運命を、魔女の存在を、絶望の行方を。
世界を変えるために。
622 = 530 :
まどか『あなた達の祈りを、絶望で終わらせたりしない』
まどか『あなた達は、誰も呪わない、祟らない。
因果はすべて、私が受け止める。
だからお願い、最後まで、自分を信じて』
跳んで行く、願いと、祈りと、希望を乗せて。
ほむら『何が…起きてるの……?』
インキュベーター『全宇宙、全ての時間軸、
全ての並行世界のグリーフシードが、
彼女に浄化されているんだ……』
―――アハハハハハハッハアッハッハハハハハ―――
623 = 619 :
しえーん
624 = 530 :
まどか『もういいの、もう、いいんだよ?』
まどか『もう誰も恨まなくていいの。
誰も、呪わなくていいんだよ。
そんな姿になる前に、
あなたは、私が受け止めてあげるから!』
全てを包みこむ光。
そして、裸の特異点の存在は、一般相対性理論と因果律を破綻させる。
宇宙の、法則が、乱れる。
625 = 530 :
ほむら『ここは…?』
インキュベーター『まどかがもたらした新しい法則に基づいて、
宇宙が再編されているんだよ。
そうか、――君もまた、
時間を越える魔法の使い手だったね?
じゃあ一緒に見届けようか?
――鹿目まどかという、存在の結末を
あれが、彼女の祈りがもたらしたソウルジェムだ』
ほむら『そんな……ッ』
626 = 530 :
インキュベーター『その壮大過ぎる祈りを叶えた対価に、
まどかが背負うことになる呪いの量が分かるかい?
一つの宇宙を作り出すに等しい希望が遂げられた』
インキュベーター『それは即ち、
一つの宇宙を終わらせるほどの絶望をもたらすことを意味する、
当然だよね?』
惑星を飲み込み、宇宙を包み込む絶望。
究極のエネルギー体、救済の魔女。
―――ウフフ、アハハハハ、ハハハハハハ―――
627 = 530 :
ほむら『ぁぁ……ゥゥッ!!』
まどか『ううん。大丈夫』
まどか『私の願いは、全ての魔女を消し去ること!』
まどか『本当にそれが叶ったんだとしたら、
私だって、もう絶望する必要なんて、ない!!』
全てを、〝なかったこと〟にする、究極の選択。
自分を犠牲にして、犠牲になって。
世界と他者を繋ぎ、希望を救う、愛の光が絶望を貫く!
628 = 530 :
インキュベーター『まどか、これで君の人生は、
――始まりも、終わりもなくなった。
この世界に生きた証も、その記憶も、
もう何処にも残されていない。
君という存在は、一つ上の領域にシフトして、
ただの概念に成り果ててしまった。
もう誰も君を認識できないし、君もまた、
誰にも干渉できない。
君はこの宇宙の一員では、なくなった』
漂う無数の鹿目まどか。
それぞれが世界に溶け込み、やがてひとつに収束する。
629 = 530 :
ほむら『何よ……それ……!』
ほむら『これがまどかの望んだ結末だって言うの!?
こんな終わり方で、まどかは報われるの!?
冗談じゃないわ!!』
ほむら『これじゃ、死ぬよりも……、
もっとひどい……ひどい……ッ』
630 = 619 :
さるよけ
632 :
ユニットカイバーを発掘して支援
633 :
猿さん
634 :
ほむほむ
641 = 524 :
しえん
642 = 530 :
まどか『ううん。違うよ?ほむらちゃん』
まどか『今の私にはね、過去と未来の全てが見えるの』
644 = 530 :
まどか『かつてあった宇宙も、
いつかあり得るかもしれない宇宙も、みんな。
だからね、全部わかったよ?
いくつもの時間で、ほむらちゃんが、
私のためにがんばってくれたこと、
何もかも。何度も泣いて、
傷だらけになりながら、それでも私のために』
まどか『ずっと気づけなくてごめん……ごめんね?』
ほむら『ゥゥゥ……ウウウウウウッヴゥゥヴゥヴヴヴッ』
645 = 617 :
さるげっちゅ♪
646 = 530 :
まどか『今の私になったから、
本当のあなたを知ることができた。
私には、こんなにも大切な友達がいてくれたんだって。
だから嬉しいよ』
まどか『ほむらちゃん、ありがとう。あなたは―――
647 = 632 :
掘り起こされた悪夢がささやく
神が忘れたプログラム 支援
649 = 530 :
―最終話 わたしの、最高の友達―
みんなの評価 : ★★★×4
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