私的良スレ書庫
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元スレまどか「この世界はとても美しくて、やさしいんだよ」
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避難所。
窓の外を見つめながら、みんなの無事を祈る。
大嵐。真っ暗な空に、もの凄い風と雨。立木が今にも吹き飛びそうになっている。
時折、空の向こうで、激しい光と、大きな雷が鳴っている。
あそこで、みんなが力を尽くして戦っているんだ。
まどか「私も、戦えたらいいのに」
なにも出来ない自分が辛い。
QB「それがキミの望みかい? それならボクと契約して魔法少女になってよ」
キュゥべえが隣に来ていた。
QB「なんてね」
まどか「…キュゥべえも冗談を言うんだ」
少し、緊張がほぐれたかもしれない。
まどか「みんなは、どう?」
QB「激戦を繰り広げているよ。リタイヤはいない。ワルプルギスの夜を相手に、良く戦っている」
まどか「勝てるかな?」
QB「ワルプルギスの桁外れな強さに絶望しても、希望を貸してくれる仲間たちがいるからね」
QB「最後まで諦めない勇気があれば、もしかするかもしれない」
ほむらちゃん、マミさん、さやかちゃん、杏子ちゃん。
みんな、がんばって…。
まどか「ねぇ、キュゥべえ」
QB「なんだい、まどか?」
まどか「ワルプルギスの夜を倒せば、ソウルジェムにある魂が肉体に戻るのって、嘘でしょ?」
QB「なんでそう思ったんだい?」
まどか「それが出来るなら、本当に素敵なことだよ」
まどか「でも、ほむらちゃんが望んでいることは、私を救うことだもん。そこまで考えてなかったんじゃないかな?」
QB「そうだね。暁美ほむらは、まどかを助けたい一心で視野を狭くしている」
QB「すべてはまどかのためであり、自分が救われるなんて、考えてなかったはずだ」
まどか「じゃあ、ワルプルギスを倒したら、ほむらちゃんどうなっちゃうの?」
QB「ソウルジェムがグリーフシードとなり、魔女となって自らを滅ぼすだろう」
QB「この世界の法則に縛られている彼女にとって、それ以外の選択肢はないんだ」
QB「待っているのは絶望だ」
まどか「そんな、そんなのって…」
QB「すべて覚悟の上さ」
QB「それで、暁美ほむらの呪縛が解かれ、まどかを救う永遠の迷路が終わるんだ。彼女は、きっと満足する」
QB「でも、まどかにとってはどうだい?」
まどか「嫌だよ。ずっと辛い思いしてきたのに、私のために、悲しい結末になるなんて…」
まどか「ほむらちゃんが報われて欲しい。私のために犠牲になってほしくない」
QB「だからこそ、結末を、始まりに変えればいいんだよ」
QB「すべて覚悟の上さ」
QB「それで、暁美ほむらの呪縛が解かれ、まどかを救う永遠の迷路が終わるんだ。彼女は、きっと満足する」
QB「でも、まどかにとってはどうだい?」
まどか「嫌だよ。ずっと辛い思いしてきたのに、私のために、悲しい結末になるなんて…」
まどか「ほむらちゃんが報われて欲しい。私のために犠牲になってほしくない」
QB「だからこそ、結末を、始まりに変えればいいんだよ」
まどか「始まりに変える?」
QB「暁美ほむらは気付いてないけど、まどかの願いは現在進行形なんだ」
QB「いまなお、願いを叶えるべく発動している」
QB「だから、暁美ほむらが望んでいる世界を、転換させればいいんだよ」
QB「まどか。キミは彼女に、これが終わったら、なにがしたいか聞いたよね?」
まどか「うん、ほむらちゃんは私と学校に行きたいって…」
そんな小さな夢。
それですら、ほむらちゃんにとっては大きな奇跡であることに、悲しくなった。
QB「彼女はそれを望むだろう」
QB「ワルプルギスを倒すことじゃない。倒した後に始まる未来を、意識するようになる」
QB「その波動が大きくなればなるほど、現実となってくれるはずだよ」
マガミマガジンで千和も、ほむらの行動原理はすべてまどかって言ってたな
まどか「じゃあ、魔法少女が救われる方法を、キュゥべえが伝えたのは?」
QB「あれはね。ボクが暁美ほむらに、願いごとをしたようなものだよ」
QB「それには、その法則が事実であることを、ほむらの潜在意識に確信させる必要があった。だから、『すでに起こったこと』として伝えたんだ」
QB「疑いの気持ちさえなければ、必ず、願いを叶えてくれるだろうね」
まどか「本当に、そうなってくれるかな?」
QB「彼女の中心は、まどかであり、すべてはワルプルギスを倒すことにかかっている」
QB「だから、願いのエネルギーは、この戦いを終えたときに、大きく発動することになるだろう」
QB「一撃でワルプルギスを滅ぼした鹿目まどかの強力な魔力と、何度も時を繰り返してきた暁美ほむらの大きな願いが、共鳴しあっているんだ」
QB「この世界の法則を書き換えるなんて、訳ないことだよ」
まどか「ほむらちゃん」
私がほむらちゃんにした、キュゥべえに騙される私を助けて欲しいという、お願い。
QB「あれはね。ボクが暁美ほむらに、願いごとをしたようなものだよ」
QB「それには、その法則が事実であることを、ほむらの潜在意識に確信させる必要があった。だから、『すでに起こったこと』として伝えたんだ」
QB「疑いの気持ちさえなければ、必ず、願いを叶えてくれるだろうね」
まどか「本当に、そうなってくれるかな?」
QB「彼女の中心は、まどかであり、すべてはワルプルギスを倒すことにかかっている」
QB「だから、願いのエネルギーは、この戦いを終えたときに、大きく発動することになるだろう」
QB「一撃でワルプルギスを滅ぼした鹿目まどかの強力な魔力と、何度も時を繰り返してきた暁美ほむらの大きな願いが、共鳴しあっているんだ」
QB「この世界の法則を書き換えるなんて、訳ないことだよ」
まどか「ほむらちゃん」
私がほむらちゃんにした、キュゥべえに騙される私を助けて欲しいという、お願い。
後悔していた。私はなんて、残酷なことを言ったのだろう。
それが、ほむらちゃんを苦しめることに繋がってしまったのだから。
でも、その約束を果たそうとする、ほむらちゃんの強い意志が、こんな形で報われるんだ。
QB「ワルプルギスと魔法少女の戦いは、超巨大な感情エネルギーが発生する」
QB「それをボクが回収するとき、魔法少女の魂を肉体に戻すため、エネルギーをちょっと分けてあげることも可能となるんじゃないかな」
QB「これは推測だけどね。でも、上手く行けばきっと、そうなると思うよ」
まどか「あはは、キュゥべえは、ほんと良い子だよ」
QB「暁美ほむらに変えられたとはいえ、ボクの仕事は魔法少女をケアすることだからね」
QB「絶望しかなかった魔法少女に、希望を創造できる唯一無二のチャンスなんだ」
QB「利用しない手はないじゃないか」
それが、ほむらちゃんを苦しめることに繋がってしまったのだから。
でも、その約束を果たそうとする、ほむらちゃんの強い意志が、こんな形で報われるんだ。
QB「ワルプルギスと魔法少女の戦いは、超巨大な感情エネルギーが発生する」
QB「それをボクが回収するとき、魔法少女の魂を肉体に戻すため、エネルギーをちょっと分けてあげることも可能となるんじゃないかな」
QB「これは推測だけどね。でも、上手く行けばきっと、そうなると思うよ」
まどか「あはは、キュゥべえは、ほんと良い子だよ」
QB「暁美ほむらに変えられたとはいえ、ボクの仕事は魔法少女をケアすることだからね」
QB「絶望しかなかった魔法少女に、希望を創造できる唯一無二のチャンスなんだ」
QB「利用しない手はないじゃないか」
詢子「まどか、こんな所いたのか。トイレいくっつって、長いから心配したんだよ」
まどか「ママ」
詢子「まったく、こんな緊急時に、コスプレ着ちゃってさ、恥ずかしくないかい?」
まどか「私はみんなと戦っているの。だから、変身を解くわけにはいかないんだよ」
詢子「なにそれ? 思春期の女の子によくある、自分で設定作り上げる妄想遊びかい?」
詢子「私もそういう時代があったけど、娘がやるようになるとは、恥ずかしいもんがあるね」
まどか「えへへっ、巨大魔女との戦いが終わったら、魔法少女を卒業できるって設定にしてあるの」
まどか「もうすぐ、私たちは、普通の女の子に戻ることができるんだよ」
詢子「たはは、見てるこっちは、たまんないから、早いとこ戻っておくれ」
まどか「ママ、私は幸せだよ。大切な家族、大切な友達に囲まれて…」
まどか「私、取り柄はないし、得意な学科とか、人に自慢できるもの、なにもなくて」
まどか「いつまでも役に立たずで、みんなの迷惑かけていくのかなって、そう思っていて嫌だったの」
まどか「でもね、こんな私でも、みんなの役に立っていて、幸せにできるんだって、分かった」
まどか「私ね、鹿目まどかが大好き。こんなに、自分を誇りに思ったこと、ないんだ」
詢子「そりゃ、親としたら、嬉しいけどね。あんたが良い子に育って、良かったよ」
まどか「ママ。紹介したい子がいるんだ。私をずっとずっと守ってくれた、最高に素敵なお友達!」
まどか「私、取り柄はないし、得意な学科とか、人に自慢できるもの、なにもなくて」
まどか「いつまでも役に立たずで、みんなの迷惑かけていくのかなって、そう思っていて嫌だったの」
まどか「でもね、こんな私でも、みんなの役に立っていて、幸せにできるんだって、分かった」
まどか「私ね、鹿目まどかが大好き。こんなに、自分を誇りに思ったこと、ないんだ」
詢子「そりゃ、親としたら、嬉しいけどね。あんたが良い子に育って、良かったよ」
まどか「ママ。紹介したい子がいるんだ。私をずっとずっと守ってくれた、最高に素敵なお友達!」
突然、外が光った。
私は眩しさに目を瞑る。
静寂。
暫くして、少しずつ、目をあけていく。
嵐がやんで、一面覆っていたどす黒い雲が薄くなり、青空が覗いていた。
詢子「やんだね。もっと激しいのが来るって聞いてたけど、思ったほどにならなかったな」
みんな、がんばったんだ。
長かった絶望が終わり、新しい希望が始まる。
まどか「私、いってくる!」
詢子「おっ、おい、まだ危険だぞ。まどか、どこにいくんだ!」
まどか「みんなを、迎えにっ!」
私は眩しさに目を瞑る。
静寂。
暫くして、少しずつ、目をあけていく。
嵐がやんで、一面覆っていたどす黒い雲が薄くなり、青空が覗いていた。
詢子「やんだね。もっと激しいのが来るって聞いてたけど、思ったほどにならなかったな」
みんな、がんばったんだ。
長かった絶望が終わり、新しい希望が始まる。
まどか「私、いってくる!」
詢子「おっ、おい、まだ危険だぞ。まどか、どこにいくんだ!」
まどか「みんなを、迎えにっ!」
空は大きな虹がかかっている。
その下、マミさん、さやかちゃん、杏子ちゃんが並んで歩いている。
それに、ほむらちゃんも…。
みんな、清々しい顔をして、笑いあいながら歩いている。
まどか「みんなーっ!」
私は走る。全力で。手を振りながら、みんなの元へと駈けていく。
そして…。
全てを成し遂げ、達成感で輝いているほむらちゃんに向かって、
――力いっぱい飛びついた。
まどか「ほむらちゃん、お疲れさまっ!」
END
完走! なげぇw
本当は
「ほむらちゃんを幸せにしたい!」
とまどかがお願いしたら、その花びらにほむほむを、な百合んな話にする予定が、なんでかこんなものにw
こんなバカ長い妄想を付き合ってくださってありがとうございます。
本当は
「ほむらちゃんを幸せにしたい!」
とまどかがお願いしたら、その花びらにほむほむを、な百合んな話にする予定が、なんでかこんなものにw
こんなバカ長い妄想を付き合ってくださってありがとうございます。
>>237
その展開でお願いします
その展開でお願いします
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