元スレまどか「この世界はとても美しくて、やさしいんだよ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
ほむら、一人でワルプルギスと格闘中。
まどか「私なら、本当にほむらちゃんを救うことができるの。こんな結末をかえられる?」
QB「造作もないよ。キミの力なら神にだってなれるかもしれない」
QB「さあ、ボクと契約して、魔法少女になろうよ。キミはなにを何を望んで、ソウルジェムを輝かせるんだい?」
まどか「私の願いはっ!」
ほむら「だめぇぇぇぇぇぇーーーーっ!」
目覚めてみると、病室の白い天井。
新たな戦場。
ほむら「また、救うことができなかった」
ほむら「私は諦めない。まどかを、絶望から救うために何度でも繰り返す」
ほむら「今度こそ、私の望む結末にしてみせる…」
けれど、今回の世界は、いつもと何かが違っていた。
3 = 1 :
違和感に気付いたのは、転校初日のとき。
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
数え切れないほど繰り返してきた自己紹介。
礼をし、顔を上げて、真っ先にまどかを確認。
まどか「へへぇ」
まどかは私を見て、少しにやけた顔を浮かべていた。目が合うと、引き締まった表情を作る。
いつもなら、動物園のパンダを見るように、好奇心な眼差しを向けているのに。
5 = 1 :
ほむら「鹿目まどかさん。気分が悪いの。保健室に連れてってくれる?」
まどか「あ、うん」
やはりおかしい。この時も、いつもなら驚いて…。
まどか「あ、えーと、なんで私が保健係って分かったの?」
普段なら真っ先にしていた疑問を、目線を逸らしながら、思い出したようにして聞いた。
ほむら「早乙女先生から聞いたの」
まどか「そうだよね、それしかないか。保健室、連れて行ってあげるね」
やはり、どこか違う。突然、声を掛けられて、おどおどしていない。
6 = 1 :
廊下を歩いていく。私が保健室の場所を知っているかのように、横に並んで。
まどか「ねぇ、ほむら…ちゃん」
私は立ち止まる。
ほむら「…なまえ」
この時のあなたは、暁美さんと言うのに。
まどか「え? あ、名前でいっちゃった」
まどか「ほむらって、素敵な名前だよね。ほむらちゃん自身も、名前負けしないほど、カッコイイなぁ」
ほむら「なんて、思ってたら、ついね…」
まどか「ええと、あはは、さっき会ったばかりなのに。ずぅずぅしいよね」
8 = 1 :
ほむら「それでいい。私もまどかと呼ぶから」
ほむら「ねぇ、鹿目まどか。あなたは自分の人生が貴いと思う? 家族や友人を、大切にしてる?」
その質問を待っていたかのように、彼女は笑った。
まどか「うん。家族も、ともだちもみんな、大好きで、大切な人たちだよ」
ほむら「それが本当なら、今とは違う人間になろうとは、絶対に思わないことね」
まどか「でもね、そうならなきゃ、いけないときも、あると思うんだ」
私は、目を大きくする。表情を隠すことができなかった。
9 :
しえーん
10 = 1 :
まどか「あ、気を悪くしちゃった…? その、ゴメンね、刃向かうようなこと言っちゃって」
ほむら「まどか。あなた、何があったの?」
まどか「なにかって、なにが?」
ほむら「まるで私のことを知っているみたい」
まどか「それを言うなら…ほむ…あ、うん。そのね、きゅーべ…」
しまった、というように口を閉ざす。
ほむら「キュゥべぇ! まどか、あいつと会ったっ?」
まさか。鹿目まどかとインキュベーターを、会わせないようにしていたはずなのに。なんてこと。
まどか「あー、あはは、キュゥべぇに、口止めされてたんだけどなぁ」
11 = 1 :
ほむら「私のことを?」
アイツがすでに私のことを知っていて、先回りしていた?
まどかは魔法少女に? いや、違う。彼女から、ソウルジェムを感じない。
まどか「うん、今日、転校生がくるって教えてくれたの。それも、とびっきりの可愛い子」
まどか「それが当たったから、嬉しくなっちゃって、てへへっ」
あの笑みは、そういう意味があったわけね。
ほむら「他には、あいつ、何かいった?」
まどか「ほむらちゃん、顔、怖いよ…」
ほむら「教えて!」
12 :
ふむ、続けたまえ
13 = 1 :
まどか「それは、ええと、その、秘密だから…それ以上は…ごめん…」
ほむら「何を話したのかは知らないけど、あいつの言うことを聞いちゃだめ!」
まどか「えー、キュゥべぇは良い子だよ」
ほむら「あなたは騙されているのっ!」
まどか「ほむらちゃん。みんな、見てるから」
生徒たちが、私たちを見ていた。まどかは、「なんでもないよ」と手を振っていた。
私は冷静さを取り戻す。
ほむら「警告よ。あいつの言うこと、真に受けてはいけない」
まどか「たとえば、どんなこと?」
ほむら「願い事を叶えるとか、そういうことよ」
まどか「願い事かぁ。それなら、ひとつ、叶っちゃったかも」
14 = 1 :
ほむら「え?」
まどか「私の願い事は、素敵な友達と出会うこと」
まどか「そして、そのひとは、いま私の目の前にいます」
じっと、私を見る。
まどか「だめかな?」
ほむら「だめなわけ…」
…ない。
まどか「良かった。ほむらちゃん、これから、よろしくね」
にこやかな顔をして、まどかは手を差し出す。
とまどい。
でも、私はまどかの手を拒めない。
ぎゅっと握り返す。
私にとって、まどかは大切な友達なのだから…。
15 = 1 :
銃を撃つ。
ミスった。逃げ足が速い。
インキューベーターは、下水管など、人間が通れない穴を通りどんどん先を行ってしまう。
それを私は追いかける。
QB「助けて、まどかっ!」
さやか「うわっ、なんだ、ぬいぐるみっ?」
発見した場所は魔女空間。キュゥべぇの声に呼ばれた、まどかとさやかの姿もあった。
…それに。
マミ「ハッ!」
魔法少女になった巴マミの姿も。
16 = 1 :
マミ「魔女は、逃げたわ。しとめたいなら、追いかけなさい」
変身を解いてから、私のことを見る。魔女もマミもどうでもいい。無視する。
ほむら「キュゥべぇから、離れて」
まどか「ほむらちゃん、このキュゥべぇは悪い子じゃないよ」
ほむら「撃つわよ」
まどかに守られた、キュゥべぇに銃を向ける。
マミ「やれるなら、どうぞ」
銃口の前に立つ。
マミ「この子は、私の大切な友達。撃つなら、私を倒してからにしなさい」
殺意のこもった目。それに不敵な笑み。
魔法少女としての自信に満ちている。それは、うぬぼれでしかない。
本気で挑めば勝てる相手。けれど、受けるダメージを相当覚悟しなくてはならない。
ほむら「この場は、引き下がるわ」
場が悪い。私は銃を降ろし、退場した。
18 :
支援やな
19 = 1 :
マミ『どうぞ、一人暮らしだから、遠慮しないで。散らかってるけど、そこは目を瞑ってね』
さやか『いやいや、あたしの部屋より、ぜんぜん綺麗ですよ』
まどか『うん、素敵な部屋だなぁ』
まどかたちは、巴マミの家に入っていった。
QB『キミたちの願い事を、何でも叶えてあげる』
QB『その代わり、魔法少女になって、魔女を倒していくんだ』
私は、まどかに付けた盗聴器で、三人とキュゥべぇの話を聞いていく。
20 = 1 :
さやか『願い事かぁ…』
まどか『さやかちゃん、なんかある?』
さやか『マミさんのような、おっきなおっぱいにしてくれー、なんかいいかも』
マミ『もう、どこ見てるのよ』
自分のペタペタな胸に触れ、その願い事いいなぁ、と思って哀しくなった。
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
魔法少女についての説明を聞いたあと、巴マミの魔女退治に付き合っていく。
まどかとインキュベーターはすでに知り合いになっていたけど、それ以外は、繰り返してきた過去と変わりなさそうだった。
21 = 1 :
QB「暁美ほむら、こんな所にいたんだね。探したよ」
ほむら「何のよう?」ジャキ
QB「物騒なものを向けないで貰いたいな。ボクに攻撃性はない。至って無害な存在なんだよ」
ほむら「よく言うわ。言葉巧みに少女たちを騙すあなたを、信用することはできない」
QB「どうやら、キミとボクに大きな相違があるようだね」
QB「キミがなぜこれほどまでに、ボクに敵対心を向けてくるのか、検討も付かない」
QB「でも、ボクには関心のないことだ」
QB「理由はどうあれ、ボクはボクとしての役割を果たす他はないのだからね」
ほむら「ご託はいい。用事はなに? 消して欲しいというなら、喜んでするわよ」
QB「鹿目まどかの使いだ」
ほむら「まどかの?」
22 = 1 :
QB「やはりね。キミは、まどかに対し、尋常ならぬ執着心を持っている」
QB「興味深いよ。キミの望みがなんなのか、教えて欲しいな。ボクに出来ることなら、協力するよ」
ほむら「私の望みは、インキュベーター。あなたの存在を消しさることよ」
QB「やはり、キミは興味深い。言葉とは裏腹に、望んだものは違っている」
ほむら「なにを、言っているの?」
QB「まどかからの伝言だよ。グリーフシードが孵化しそうなんだ」
QB「巴マミは、すでに結界内に入っている。鹿目まどか、美樹さやかと一緒にね」
ほむら「早く、それを言いなさい!」
23 = 1 :
シャルロッテの魔女結界
マミ「もう何も怖くない。私、一人ぼっちじゃないもの! ティロ・フィナーレ!!」
シャルロッテ(おっかし、いっただきまーす)
くぱぁー。
マミ「え?」
カチっ
ほむら(間に合ったようね)
食べられる寸前の、巴マミを移動させる。
ほむら(時間解除)カチャ
24 = 1 :
シャルロッテ(ぱっくん)
シャルロッテ(あっれー、食ったはずなのに、空気だー)
QB「まどか。暁美ほむらを連れてきたよ。間一髪ってところだね」
まどか「うん、キュゥべぇ。ありがとう」
さやか「ま、マミさんっ。え? いつのまに? まさか転校生が助けた?」
マミ「え…あ…わ、わたし…」(ガクガク)
ほむら「浮かれすぎよ、巴マミ。ふたりに悪い見本を見せるところだったわ」
ほむら「魔法少女はどういうものか、あなたが一番良く分かっていたんじゃなくて?」
マミ「ぁ…ぁぁぁ…」
ほむら「戦意喪失ね。こいつは私がしとめるわ」
爆破。
シャルロッテ(うっわー、やられたぁー)
25 :
紫煙
26 = 1 :
魔女を倒し、元の世界に戻ると、まどかは私の傍にくる。
まどか「ほむらちゃん。マミさんを助けてくれて、ありがとう」
ほむら「礼はいらない。当然のことを、したまで」
まどか「大丈夫、怪我しなかった?」
ほむら「私は平気」
でも、
マミ「あ、あああ…」
マミの方は平気じゃない。
怯えるあまり、自分の体を抱きしめ、丸くなっている。
27 = 1 :
ほむら「残りがあるわ。使いなさい」
マミに向けて、グリーフシードを投げる。
マミ「いらないわ。私にはそんな資格は…」
ほむら「使いなさい。さっきは運が良かっただけ。次にミスすれば、命がないわ」
マミ「次…。そうよね、いくら臆病になっても、魔法少女を引退することができない」
さやか「マミさん…」
28 = 1 :
マミ「ごめんなさい。みっともない姿、晒しちゃってるわね、私」
マミ「魔法少女は、このように危険と向かい合わせなの」
マミ「魔女狩り失敗は、命を失うことを意味する」
マミ「だから、あなたたちに是非にと、勧めるわけにはいかない」
マミ「こんな無様な私を見て、魔法少女になりたいなんて、思うわけないわよね」
マミ「私のことは、忘れてちょうだい。鹿目さんも、美樹さんも、二度と会わないほうがいいわ」
さやか「こんな怖い思いをしても、マミさんは、魔女と戦い続けるんですよね?」
マミ「ええ、それが魔法少女の運命」
マミ「気にしないで。これは私が選んだ道なのだから。これからも一人で戦っていく」
マミ「それでいいの。仲間ができそうって、はしゃいでいた自分が悪いんだもの」
さやか「………」
覚悟を決めた目で、さやかは立ち上がる。
さやか「ねぇ、キュゥべぇ」
QB「なんだい、美樹さやか」
さやか「願いは、上条恭介の指を治し、ヴァイオリンを弾けるようにすること!」
さやか「だから、私を魔法少女にして!」
30 = 1 :
マミ「美樹さん、あなた」
マミ「それが、どれだけ危険なことか、さっき見ていたでしょ?」
さやか「だからこそですよ」
さやか「私、思いました。魔法少女になって、マミさんの力になりたいって」
さやか「ひとりぼっちには、させません」
マミ「…美樹さん」
QB「本当にいいのかい、美樹さやか?」
さやか「うん、覚悟はできてる。心変わりしないうちに、早いとこ頼むよ」
31 = 1 :
ほむら「今すぐ、心変わりを勧めるわ」
ほむら「美樹さやか、それがどんだけ愚かな選択なのか、後悔することになる」
私は、貴女がこの先どうなるか、知っているんだから。
まどか「ううん、さやかちゃんは間違いをおかさないよ」
ほむら「まどか?」
まどか「さやかちゃんは、上条くんのためじゃない」
まどか「マミさん、そして他の魔法少女たちと一緒に戦うために、なろうとしてるんだ」
まどか「それは、大きく意味が変わることなの」
ほむら「あなた…」
やっぱり、私の知るまどかとは、何かが違う…。
32 = 1 :
さやか「がはっ!」
魔法少女になった美樹さやかは、数メートル先までふっとび、壁にぶつかった。
攻撃したのは、別の魔法少女だ。
杏子「なに、ソウルジェムの無駄遣いしてんの。しかも相手は、使い魔だよ」
杏子「んな相手に、魔力を消耗させちゃってさ。死ぬために戦ってるようなもんじゃん」
杏子「しかも、ここはアタシのテリトリー。グリーフシード欲しいなら、別のところでやんな」
さやか「ちくしょう、あんたなんか…」
杏子「あのな。敵対心をむき出す相手違うだろ。戦うなら、魔女だっつーの」
杏子「他の魔法少女なら、自分の巣を汚されたとくりゃ、即座にあんたのこと潰すよ」
杏子「まっ、新人のようだし、先輩のアタシが、こうしてご親切に教えてやっているってわけ」
杏子「半人前は、早く帰って、マミのおっぱい吸ってな」
33 :
なんかうざいなこのまどか
34 :
マミさんのおっぱい…
35 :
ほう
36 = 1 :
さやか「バカにすんなっ」
さやかは、サーベルを杏子に向ける。
杏子「ウゼェ。言葉で分からねぇなら、体で教えてやるよ。みっちりと」
まどか「さやかちゃん、杏子ちゃん、やめて!」
さやかと杏子は戦おうとする。
相変わらず、刃向かってばかりのふたり。仲が良いんだか、悪いんだか。
厄介なのは、ここでインキュベーターが来て、まどかに魔法少女になるよう迫ってくるということ。
面倒だけど、相手にするしかない。
マミ「お二人とも、そこまでよ」
けれど、仲裁に入ったのは私ではなかった。
37 = 1 :
さやか「マミさん…」
杏子「ちっ、邪魔がはいったか」
QB「さやかが、杏子のテリトリーに入ったと聞いてね。こうなると予想していたよ」
QB「なんとか、間に合ったようだね」
マミ「キュゥべぇ、案内してくれてありがとう」
QB「お安い御用さ」
インキュベーターは、まどかの肩に乗る。
いつもなら、魔法少女になるよう誘惑したり、魔女にさせるべく企むのに、そんなことはしなかった。
違和感。それも大きな。
私は、この時間軸ではインキュベーターが、まどかにしつこく契約を求める光景を、見たことがない。
38 = 1 :
マミ「佐倉さん。美樹さんが、あなたの縄張りに入ってしまって、ごめんなさい」
マミ「この子は、なにも知らなかったの。許してあげて」
杏子「ちっ、謝るのは、あんたじゃねぇ」
杏子「てめぇの後輩だろ。こいつ、魔法少女のイロハなさすぎ。ちゃんと教育しとけ」
さやか「んだとっ! 私だって、これでも一生懸命っ!」
マミ「美樹さん。佐倉さんの言うとおり。貴女はまだ、魔法少女としての実力も、経験も足りないわ」
マミ「危なっかしくて、見てられない」
さやか「そっ、そんなぁ…」
39 = 1 :
マミ「魔女退治は、一人前になるまで、私と一緒に行動すること」
マミ「一人や、鹿目さんを連れて、勝手に出かけようとしない。いいわね?」
さやか「…わかりました」
杏子「うわ、マミにめっちゃよえー」
杏子「やっぱ、半人前は、マミのおっぱいチュウチュウがお似合いだ。美味すぎて、乳離れしねぇんじゃね」
さやか「あんた、実はマミさんのおっぱい吸ってみたいんじゃない?」
杏子「んなっ! マミのおっぱいなんか牛じゃねぇか。モーたまらんなんて、思わねぇよ!」
さやか「んだと、マミさんのおっぱいは、形も、大きさも、芸術だっ!」
マミ「いい加減にしないと、私がふたりのおっぱい吸うわよ」
杏子「うげっ!」
さやか「すっ、すみません!」
40 = 1 :
まどか「あはは、みんな、仲良しだぁ」
さや杏「「これのどこがっ!」」
さやか「…う、見事に一致(かあ~)」
杏子「…ハモんなよ、バカやろう(かあ~)」
まどか「うん、仲良きことはいいことだよ」
マミ「そうね、微笑ましいわ」
マミ「佐倉さん。見ての通り、美樹さんは、魔法少女なりたての初心者なの」
マミ「あなたも、美樹さんが一人前の魔法少女になるよう、色々教えてあげてくれないかしら?」
さや杏「「嫌だっ!」」
さやか「だーかーらー…(かあ~)」
杏子「はぁ、調子狂うぜ…(かあ~)」
マミ「よろしくね(にっこり)」
杏子「ケッ、みっちり鍛えてやるから、覚悟しとけ」
さやか「へん。すぐに、あんたを超えてやるさ」
41 = 1 :
まどか「マミさん、魔法少女がこんなに集まったんだし、みんなでわぁーって騒ぎませんか?」
マミ「あら、いいわね。私の家にお泊まりして、親睦を深めましょうか」
まどか「さんせーい!」
杏子「はぁ? なんで、んなこと。アタシは、嫌だぜ」
マミ「美味しいお料理、食べ放題よ」
杏子「………」
杏子「…だから、やだって言ってんだろっ」
さやか「ヒヒ、その間はなにかな、杏子ちゃん?」
杏子「杏子ちゃんいうな、てめぇ! ぶっ殺すぞ!」
43 = 1 :
まどか「じゃあ、決まり。マミさんの家で、パジャマパーティーっ!」
さやか「私はいいけど、一人抜けてない? いや、あんな奴、別にいいけど」
マミ「あー、あの子もいたわねぇ。私は苦手だけど、助けてくれた恩もあるし、構わないわよ」
杏子「あん? キュゥべぇが言ってたイレギュラーって奴のことか?」
まどか「うん、暁美ほむらちゃんって言うんだ。とっても可愛くて、カッコイイ子だよ」
まどか、照れるよ。
さやか「私は、あいつ、ちょっと苦手かな。何考えてるか、わかんないし」
さやか「でも、仲間外れは良くないもんね。まどか、転校生に伝えといて」
まどか「もう、伝わってるよ」
さやか「え?」
まどか「ほむらちゃん、ここにいるもん。そろそろ出ておいで」
まどか、気付いていた?
44 = 34 :
美しくて優しい腐った世界
45 = 1 :
ほむら「………」
私は姿を表す。
さやか「うわっ、転校生、マジでいたっ!」
杏子「急に現れんな! どこに隠れてやがったっ!」
マミ「あら、こんばんは。奇遇ね、でいいのかしら」
まどか「てへへっ、やっぱりほむらちゃんいた。もしかしたらって思ってたけど、大当たりだねっ」
QB「ボクは気付いていたよ。鹿目まどかいるところ、暁美ほむらありだしね」
インキュベーターが、まどかを勧誘しなかったのは、私の存在に気付いていたから?
46 :
世界は美しいだけじゃない、現実に耐え切れ無い奴だっている
って歩く不幸が言ってた
47 = 1 :
杏子「なんだ、このイレギュラー、ストーカーやってんのか?」
ほむら「人聞き悪い。私は、まどかを守っているだけ」
さやか「いやぁ、影でこそこそ、まどかを追っかけてたら、正真正銘ストーカーでしょ」
まどか「ほむらちゃん。隠れてないで、最初から一緒にいようよ」
まどか「私は、ほむらちゃんと、仲良く並んで歩きたいな」
ほむら「ごめんなさい」
マミ「暁美さん。私の家に招待するけど、ストーカーしたお詫びの気持ちがあるなら、来てくれるわよね?」
まどかと一緒。パジャマパーティー。行きたい気持ちはあった。
でも…。
ほむら「お断りさせていただくわ」
誰とも関わり合いになりたくない。自分の決意が崩れないためにも、私は一人でいるべきだ。
背中を向け、その場を去った。
48 = 1 :
数日後。ショッピングセンターの食品フロア。
まどか「…と、言いながら、ちゃっかりマミさんちにやってくるほむらちゃんでしたー」
ほむら「まどかが誘うから」
まどかに弱い私。学校を出ようとしたら、腕を引っ張られ、強引に連れてこられた。
私とまどかと杏子(現在、試食の旅)は、夕飯の買い物をしていた。
まどか「なにを作ろっか?」
まどか「マミさん、出来合いでいいって言ってたけど、ちゃんと料理、作った方がいいもんね」
まどか「ほむらちゃん、一緒に作ろ?」
ほむら「う、うん」
まどかとショッピング。過去に一度も無かったこと。
ちょっと、ううん、かなり、すっごく嬉しい。
私にとって、大切で、貴重な時間…。
こういう息抜きも、少しぐらい、してもいいよね?
49 :
ほむらはキチガイ
50 = 1 :
まどか「こうして、カート押して、ふたりで歩いていると…」
ほむら「…?」
まどかは、私の耳元に口を寄せる。
まどか「新婚さんみたいだね」
ほむら「ま、まどか(かあ~)」
まどか「やったーっ、ほむらちゃんの真っ赤な顔、ゲットー。かーわいいー」
ガシッと、私の体に抱きついてくる。
みんなの評価 : ★★
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