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    元スレ妹「お兄ちゃん……お願いだから部屋から出てきて……」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - しずかちゃん + - 土御門 + - + - 幼なじみ + - 未完 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    452 = 446 :

    「…なんの音だよ」

    カタカタ

    刹那戦士:嫌な予感がする

    nyaon:なにが?

    刹那戦士:妹が下で騒いでる

    tomo:? なんだろうな

    「ふ、ふきんー!」ドタドタ

    「……。」

    刹那戦士:ま、大したことないと思うけど

    tomo:ほんとかよ…

    nyaon:見に行ってあげなよー

    刹那戦士:はいはい

    「…たく」

    453 = 449 :

    早く寒い

    454 = 446 :

    「妹、どうした?」

    「お兄ちゃん!?…な、なんでもないよー」

    「…まあ、この状況見て大体分かったけど」

    「…ご、ごめんなさい」

    「珍しいな、妹が料理失敗するのは」

    「うー…」

    「ボーッとでもしてたか?」

    「……。」

    「ん?」

    「お兄ちゃんのこと、考えてて…」

    「……。」

    「てへへ」

    「…ほら、片付けるぞ」

    「あ…わ、私がやるから大丈夫だよー!」

    457 = 446 :

    刹那戦士:てな感じだったから大丈夫だった

    nyaon:妹ちゃん、火傷とかしてない?

    tomo:大丈夫なら良いんだけど

    刹那戦士:火傷もしてないみたいだな

    nyaon:なら良かったー

    刹那戦士:ま、そんなわけで晩飯出来たみたいだから食べる

    tomo:おうよ

    nyaon:またね

    [刹那戦士さんが退室しました]

    男友「…ふう」

    カタカタ

    tomo:じゃ、俺らも退室するか

    男友「……。」

    男友「…ん?」

    男友「返事が来ないな…」

    458 = 446 :

    ピコン♪

    男友「ん、来た」

    nyaon:聞きたいことが、あるんだけど…

    男友「……。」

    男友「…ん」

    カチッ

    [tomoさんが退室しました]

    男友「…それでっと」

    プルルルルルルルル…

    男友「……。」

    ピッ

    『もしもし』

    男友「悪いな、急に退室して」

    『うん、大丈夫だよ』

    459 = 446 :

    男友「チャットって、後からでも閲覧出来るからさ」

    『…うん』

    男友「男には聞かれたくない話…だろ?」

    『……。』

    男友「言ってみろよ」

    『……。』

    男友「……。」

    男友「分かるよ…男に内緒でこういうことするのが、気分悪いことは」

    『…ん』

    男友「俺もずっと、そうだから」

    『……。』

    『…なんで』

    『なんで、男は引きこもり…してるのかな』

    男友「……。」

    461 :

    待っていたんだぞ…勇者が帰ってくるのを…
    ずっと待っていたんだぞ!!!

    462 = 446 :

    『男が苦しかったの、分かるよ、とっても…隣にいた私だって胸が痛くなるくらいだったから…』

    男友「…うん」

    『でも、でもね?なんで、こうなっちゃったのかな…』

    男友「……。」

    『なんで、なんで…男は…』

    男友『……。』

    『どうして…どうしてなのさぁ…ひっぐ…』

    男友「女…」

    『うー…うっ…うっ…』

    男友「……。」

    男友「…しょうがないんだよ、きっと」

    『しょうがなくなんか…ない』

    男友「……。」

    『あのね…男も言ったんだ…しょうがないって』

    463 = 446 :

    男友「それって…男にも聞いたってことか?」

    『うん…この前、聞いた』

    男友「……。」

    『男もね、しょうがないんだって…落ちこぼれたら、こうなるしかないだろって』

    男友「……。」

    『自分の殻に閉じこもっておくのが、一番楽だからって…そう言ってた』

    男友「殻に…閉じこもる、か」

    『……。』

    男友「…女?」

    『…でもね、そう言ってる男の目がね…どこも見てなくて』

    男友「……。」

    『目がね、濁って…表情もなくて…私、男のことが怖いって思っちゃって』

    男友「……。」

    『それで、その顔で私に言ったんだ』

    『…もう、俺に関わるなって』

    464 = 446 :

    男友「……。」

    『……。』

    男友「……。」

    『…ねえ、男友』

    『男はどうして、引きこもりをしてるのかな』

    男友「……。」

    『……。』

    男友「…分かってるんだろ、もう」

    『…私のせい、かな』

    男友「それは、ないよ」

    『私がもっと、男の為になにか…出来てたらね』

    男友「違う、そうじゃないよ、女」

    『もっと私が、男にとって…それで、男のことを…考えてたらね』

    『こんなことに、なってなかったのかなぁ…』

    男友「……。」

    465 = 446 :

    男友「…落ち着いて、女。お願いだから」

    『…うん』

    男友「聞けよ、女。お前のせいなんかじゃ、ないよ」

    『……。』

    男友「誰のせいでもないから…そうやって悩むのは、駄目だ」

    『……。』

    男友「大丈夫か?」

    『…うん、もう大丈夫…ありがと、男友』

    男友「おう」

    『…でもね、しょうがないことなんかでも、ないんだよ?』

    男友「…ん」

    『少なくても、今、男がこのままでいることはね、絶対に…』

    男友「分かってる」

    『……。』

    男友「それは…分かってるから」

    467 = 446 :

    『そっか』

    男友「……。」

    『…ね、男友。今のままじゃ、いけないよね』

    男友「うん」

    『このままなのは、間違ってるよね』

    男友「うん」

    『…ん、だったら』

    『ここまでなにも変わらなかったのは…それは、私達のせいだよね』

    男友「……。」

    『男になにもしてあげないでここまで来ちゃったのは…変えようとしなかった、私達のせいだよね』

    男友「……。」

    男友「分かってるよ、それも」

    『…そっか』

    468 = 447 :

    ちゃんと見てるからな、待ってるからな・・・

    469 :

    私怨

    470 = 446 :

    男友「……。」

    『ね、男友』

    『私ね、逃げてたんだ、男から』

    男友「……。」

    『男にね、振られて、突き放されて。それで私、逃げちゃってた』

    『男の気持ち、分かってたのに。それが余計に悔しくて、悲しくて…』

    男友「……。」

    『ふふ、いつか逃げちゃうこと後悔するって、分かってたのにね…』

    『でもね、その後悔は、今したから…だから、もう逃げないよ』

    男友「……。」

    『男友は?』

    男友「……。」

    『男友は、どうなのかな』

    『まだそうやって、変えようとしないで、逃げるのかな』

    471 = 446 :

    男友「……。」

    『……。』

    男友「…俺は」

    『……。』

    男友「俺は…俺は…」

    『……。』

    男友「でも、だって…しょうがないだろ?」

    男友「男のあんな姿見たら…なにも言えないじゃんか」

    『……。』

    男友「あいつ、なにも悪くないんだぞ?ちょっと背負う物が、大き過ぎただけで…あいつはなにも悪くないのに!」

    男友「それでもあいつ…潰されちゃったんだ、抱える物が重過ぎて、積もり積もって…心が、折られちゃったんだ」

    男友「…あいつ、頑張ってたのに。本当に限界まで、耐えようとしてたのに!」

    男友「そんな姿を見てるのに…もう一回それ背負って立ち上がれなんて、言えるわけねえじゃんかよぉ…」

    『……。』

    474 = 446 :

    男友「今のあいつ…幸せそうに見えるだろ?」

    男友「色んな物抱えてた時より、ずっとずっと楽しそうだろ?」

    男友「そんなあいつに…俺は、これ以上苦しめなんて言えねえよ」

    『それが、間違ってても?』

    男友「……。」

    『…男友』

    『私、今の男が幸せそうになんて…見えないよ?』

    男友「……。」

    『……。』

    男友「…でも…俺は」

    『……。』

    『…支えてあげれば、良いだけじゃない』

    『男友は、立ち上がろうって苦しんでる男が見たくないだけでしょ?その辛さを背負いたくないだけでしょ?』

    男友「……。」

    『一緒に支えてあげようよ。じゃないと男…ずっとこのままだよぉ…』

    477 :

    男友「……。」

    『……。』

    男友「…どうすれば、いいかな」

    『……。』

    男友「俺、あいつの為に、どうすればいい?」

    『…まずは、向き合うことかな』

    男友「なにと?」

    『気持ちと』

    男友「自分の気持ち…か?」

    『そう、男への気持ちと…』

    『あと、男友は…妹ちゃんへの気持ちだね』

    男友「……。」

    『男友、妹ちゃんのこと、好きだもんね』

    478 = 477 :

    男友「…女、妹さんのこと…分かってる?」

    『ん?…んー、まあ、予想は大体』

    『…男が引きこもったきっかけは妹ちゃんだろうねってことは』

    男友「…そっか」

    『……。』

    男友「……。」

    『……。』

    男友「…ん」

    『終わった?』

    男友「女」

    『はい』

    男友「俺ももう、逃げないよ」

    『うん』

    男友「決めたから」

    『うん』

    479 = 477 :

    男友「…ありがとな、女」

    『ありがとうはおかしいよ』

    男友「いや、俺このままずっと続けるところだった」

    『……。』

    男友「だから、ありがとう」

    『…うん』

    男友「やることが出来た」

    『うん、私も』

    男友「……。」

    『…また、みんなで遊べたら良いね』

    男友「だな」

    『頑張ろうね』

    男友「おう」

    480 :

    兄×妹だと思ってたが違うのか

    481 :

    妹がラスボスってことなの

    482 = 477 :

    『お兄ちゃん…お兄ちゃん』

    『……。』

    『部屋から出てきてよ…お兄ちゃん』

    『……。』

    『…うー』

    『お願いだから…出てきてよぉ…』

    『……。』

    『お兄ちゃん…お兄ちゃん…お兄ちゃん』

    『お兄ちゃんってばぁ…』

    『……。』

    『なんで…なのかなぁ…』

    『……。』

    『なんで…お兄ちゃん…ひっぐ…』

    『……。』

    483 = 477 :

    ガチャ

    『…お兄ちゃん?』

    『…妹』

    『お兄ちゃん!』

    ギュー

    『えへへ、お兄ちゃんー』

    『……。』

    『お兄ちゃん、好きぃ』

    『……。』

    『…ね、えっちぃこと…する?』

    『……。』

    『いいよ、しよっか』

    484 = 477 :

    ……………………

    …………

    ……

    『お兄ちゃん、今、幸せ?』

    『…幸せ、だよ』

    『そっかぁ、良かった』

    『うん』

    『大丈夫だからね、お兄ちゃん』

    『うん』

    『私がいるからね』

    『うん』

    『全部、私が、するから』

    『うん』

    『全部、全部、私が――』

    485 = 477 :

    「やっと一日が終わったー…」

    「終わったねー」

    「まったく、勉強ってなんの為にするのかな」

    「…んー」

    「大人になっても数学なんて使わないっつーの」

    「…んー」

    「…あ、そんな真剣に考えなくても良いってば!」

    「あ、あれ…」

    「ふふ、妹って可愛いなー」

    「…?」

    「なんでもないよ、帰ろう、妹」

    「はいなー」

    486 :

    「それでね、その番組の最後でさー」

    「……。」

    「…妹、聞いてる?」

    「…あ、なあに?」

    「妹、最近ボーッとしてること多いよ?」

    「え、あ…ごめんなさい…」

    「別に良いけどね、寝不足?」

    「えへへ、実は夜なかなか眠れなかったり」

    「あー、あるあるそういうこと」

    「そう?」

    「…ずばり、恋?」

    「…?」

    「あ、そういうことじゃないのね…」

    487 = 486 :

    「あ、私こっちー」

    「晩ご飯のお買い物?」

    「そうだよー」

    「ご苦労なことで」

    「お兄ちゃんが美味しいって言ってくれるから嬉しいの」

    「でたでた、お兄ちゃん」

    「…?」

    「なんでもないよ、じゃあまた明日ね」

    「うん、ばいばいー」

    「ばいば…ん、あの人、男友さんじゃない?」

    「え、友ちゃん?」

    男友「……。」

    「ほんとだ!友ちゃーん!」

    男友「…妹さん」

    495 :

    やっぱ妹だよな

    498 = 489 :

    >>495
    「へぇー、ふぅ~ん、せっかくPCの画面から出てこようと思ったのにそんなに妹がいいならやっぱり辞めるわ」

    499 = 472 :

    >>498
    じゃあ、俺のところに


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