元スレ妹「お兄ちゃん……お願いだから部屋から出てきて……」

みんなの評価 : ★★
1 :
ほら、妹だってこう言ってるんだ
な?
2 :
俺の妹は画面から出てきてくれないからどっこいどっこい
3 :
妹「兄貴ァ、腕はどんなだ?」
兄「こっちに来て確かめろ!」
4 :
なんかデジャブ
6 :
てす
7 :
なぜこのスレが伸びないのか半年ROMって考えろ
8 :
みーライオン
9 = 6 :
てす
10 = 6 :
男「嫌だ」
妹「…なんで?」
男「何度も言ってるじゃん、部屋にいるだけで生きていけるから」
妹「……。」
男「俺、お前になにか迷惑でもかけてるか?」
妹「……。」
男「分かったら、もう俺に構うなよ」
妹「…お兄ちゃん」
男「なんだよ」
妹「…ううん、なんでもない」
妹「晩ご飯、ここに置いとくね」
男「おう」
妹「……。」
男「……。」カタカタ
妹「…うー」
妹「お願いだから…出てきてよぉ」
11 = 6 :
男「…ふう」
ピコン♪
男「…ん?」
tomo:男
男「……。」
カタカタ
刹那戦士:どうした?
tomo:今日、また妹さんが相談に来たぞ
刹那戦士:俺を部屋から出そうってか?
tomo:そう
刹那戦士:ちょうど今、俺にも説得に来たよ
男「……。」
男「……。」
男「…ん、返事が来なくなった」
12 = 6 :
ピコン♪
男「あ、来た」
tomo:だからか
刹那戦士:あ?
tomo:今、電話が来た
刹那戦士:妹から?
tomo:おう
tomo:泣いてた
男「……。」
カタカタ
刹那戦士:たく、あの野郎
刹那戦士:迷惑かけて悪いな、いつも
tomo:別に、迷惑なんかじゃないけれども
tomo:誰のせいでこうなってると思うんだ?
男「…はあ」
13 = 6 :
カタカタ
刹那戦士:俺のせいだけど?
tomo:このやろう…
刹那戦士:でも、俺、あいつになにも迷惑かけてねえし、放っておいて欲しい
tomo:お前が引きこもってるっていう状況がすでに迷惑なんだよ
男「……。」
刹那戦士:俺なんていないと思ってくれればいいのに
刹那戦士:そうすれば、あいつはいらない心配をしなくて済むし
カタカタ
刹那戦士:なにより、俺も余計なことを考えなくて済む
男「…また、返事が止まった」
tomo:無理だろ、そんなの
刹那戦士:なんで?
tomo:分かってるくせに
tomo:お前らが、兄妹だから、気にかけるに決まってる。気に病むに…決まってるだろ
14 = 6 :
男「…はあ、いつもこれだ」
カタカタ
刹那戦士:やめよう、毎回不毛な言い争い、飽き飽き
tomo:不毛じゃねえ
tomo:第一、誰のためにみんな頭抱えて悩んでると思ってるんだか
男「……。」
刹那戦士:誰も悩んでくれなんて言ってない
tomo:
刹那戦士:どうした?白紙で送られても、俺には行間を読む繊細さなんて無いぞ?
刹那戦士:なんせ、社会生活不適応者だからな、自分本位にしか物事が考えられねえ
刹那戦士:おい、どうした?言い争いしようじゃねえか、不毛じゃない議論、しようぜ
刹那戦士:誰かさんのために悩んでくれてるんだもんな、俺にはなにも言い返す権利なんかないだろうけどな
tomo:分かった!悪かったから、キレるなよ駄々っ子
男「駄々っ子って…こいつ、話を収める気ゼロだな」
男「…俺も調子乗って書きすぎたけど」
15 = 6 :
tomo:悪かったよ、俺の言い方が悪かった。ちょっと恩着せがましかったな、気に障ったよな?
刹那戦士:聞くんじゃねえよアホ…お前わざと煽ってるだろ?
tomo:あ、ばれた?
刹那戦士:このやろう…
tomo:はは
tomo:スキンシップスキンシップ
男「…はあ」
tomo:でも、撤回はしないからな
tomo:俺も、妹さんも、お前のために、悩んでる
tomo:いくらお前がやめろって言ってもな
tomo:分かってるとは思うけど
男「……。」
tomo:さてと、じゃあそろそろ妹さんを宥めてくるよ
刹那戦士:すまん
tomo:気にするな、友達に遠慮は無用
16 = 6 :
tomo:またなんかあったら報告する
刹那戦士:おう
tomo:あと、明日お前んち行くから
刹那戦士:部屋汚いぞ?
tomo:なにを今更
刹那戦士:はは、じゃあな
tomo:ノ
[tomoさんが、退室しました]
男「…ふう」
男「……。」
男「この、終わった後の静けさってのがなんともいけない」
男「繋がりが切られたこの感じ、この虚しさ」
もっと他人と繋がっていたい
孤独は、感じたくない
男「…ひきこもりってのは精神が強くないとやっていけねえなぁ」
男「…さ、寝るか」
17 = 6 :
『男君、この問題教えてよ』
『すげえな、お前。俺にはなにやってるかさっぱりだぜ』
『じゃあ、そうだな…男、お前なら分かるだろ?この問題、黒板で解いてくれ』
『やっぱり、男君はあの高校受けるの?』
『男君だったら絶対受かるよねー』
『羨ましい、俺にも勉強教えてくれよ』
『男君がいてくれて良かった、こんなに分かりやすく教えてくれる人、そうそういないよ』
男「……。」
『…え、落ちた?』
『滑り止めも?全部落ちたの?』
『なんていうか、その…そういうことも、あるんだな…』
『で、でも大丈夫だよ。男君なら一年つまずくくらいどうってことないし』
『そうそう、来年もう一回受けて入れば余裕余裕』
男「……。」
18 = 6 :
『2年連続で落ちるって…』
『男君…どうしたの?』
『高校受験2浪って…』
『…あ、いや、なんでもないけどさ』
『……。』
『……。』
『…あ、俺用事あるからさ』
『男君、これからどうするの?』
『挫けちゃだめだぞ、応援してるからな』
『男君、頑張れ』
『高校、楽しいところだぞ、2年も足踏みしてんじゃねえよ』
『頑張れ、男君』
『男君』
『男君』
『…駄目だな、こいつ』
19 = 6 :
ピピピピピピピピ
男「……。」
ピピピピピピピピ
男「……。」
ピピピピピピ カチッ
男「……。」
男「…なんだこれ」
男「……。」
男「……。」
男「…おい」
妹「……。」ビク
男「おい、妹」
妹「…わ、わたしですか?」
男「そうだよ、お前だよ」
妹「う、うー…」
20 = 6 :
男「ひとつ、聞いて良いか?」
妹「は…はいな」
男「この目覚まし時計、なに?」
妹「と、友ちゃんが…『駄目人間を更正させるにはまず早起きをさせるべし』って」
男「……。」
妹「だから、目覚まし時計で起こそうと思って」
男「ん、理解した」
妹「…うー」
男「あいつ…嫌がらせの仕方が陰湿だな」
妹「ご、ごめんなさい」
男「いや、妹は悪くない」
妹「…朝ご飯、作ってあるけど」
男「…ん?」
妹「持ってこようか?」
男「…いらね、もう一回寝る」
21 = 6 :
妹「…分かった」
妹「起こしちゃってごめんね、お兄ちゃん…じゃあ」
男「妹」
妹「なあに?」
男「寝ぐせ」
妹「え?」
男「酷いぞ、ここ」
妹「え、あ…ほんとだ」
男「ちゃんと直してから学校行けよ」
妹「恥ずかしい」
男「なに言ってんだか、今更」
妹「うー…やぁ」
バタン
男「…はあ」
男「まだ6時前かよ…」
22 :
はぁぅ
23 = 6 :
男「妹だって普段こんな時間に起きないだろ」
男「……。」
男「……。」
男「…俺のため、か?」
男「男友の言葉を真に受けて?」
男「……。」
男「……。」
男「寝ぐせ直す前に、朝ご飯作って…」
男「……。」
男「……。」
男「…いい迷惑だな、たく」
男「二度寝しよう」
24 :
こういうスレで書いてくれる神がいるからVIPは持ってるんだよなぁ
ありがたやありがたや
25 = 6 :
男友「ちーっす」
男「ノックくらいしろ」
男友「やましいことしてるわけでもあるまいし」
男「マスかいてるかもしれねえだろ」
女「……。」
男「…え?」
女「最低」
男友「お前、女の前でよくそんなこと言えるな…」
男「来てるなら言えよ!」
男友「今日は女も一緒だぞ」
男「今言うなよ…」
女「別に私、妹ちゃんと遊びに来ただけだし、じゃあ」
男友「あーあー…」
男「…このやろう」
男友「俺のせいじゃないだろ…」
26 = 6 :
男友「相変わらず、きたねえ部屋」
男「このほうが便利だって最近気づいた」
男友「それに、イカ臭い」
男「しょうがねえだろ、それは」
男友「しょうがなくねえよ…ティッシュが散乱してるのがもう生々しくて」
男「片付け手伝う?」
男友「触りたくもねえ」
男「だろうな」
男友「女が来るってのによくこんな部屋見せれたな」
男「来るって知ったの、さっきだからな…」
男友「…なんだ、その…悪かった」
男「いや、良いよ。今更なにを知られても、評価はなにも変わらないだろう」
男友「……。」
男「なんだ?」
男友「いや…なにも」
27 = 6 :
男友「こんな部屋、妹さんがよく許すなー」
男「許さねえよ?」
男友「へ?」
男「毎週日曜日は、あいつが俺の部屋を掃除する日」
男友「……。」
男「ん?」
男友「毎週?」
男「うん、毎週」
男友「今日は木曜日だから…お前、4日間でここまで部屋を汚くするのか」
男「他の奴らとは部屋に依存してる時間が違うからな」
男友「ティッシュとかも妹さんが片付けてるのか?」
男「おう」
男友「あそこにあるエロ本とかAVの整理も?」
男「おう、あいつは俺が持ってる物も俺の趣味嗜好もすべて把握している」
男友「…制服フェチのロリコンだってバレてるのか」
29 = 6 :
男友「なんか、引きこもってから神経図太くなったな、お前」
男「じゃないと引きこもりなんてやっていけない」
男友「それと、前言撤回しろ」
男「は?」
男友「妹さんに迷惑かけてないってやつ、お前これ以上無いくらい迷惑かけてんじゃねえか」
男「…でも誰も頼んでな――」
男友「頼まれなくても、自分の家に不潔な場所があったら掃除したくなるわ」
男「……。」
男友「…はあ、可哀想に」
男「これからは少し、気をつける」
男友「あと、4日間でマスかきすぎだろ…どんだけティッシュ散乱してんだよ」
男「それは男友も引きこもってみれば分かる」
男友「あ?」
男「暇だと、自慰くらいしかやることがない」
男友「……。」
30 = 6 :
女「……。」
男「…ん?」
男友「お、どうした女」
女「二人して、なんの話してるかと思ったら…」
男「女も入る?猥談」
男友「おお…こいつ、開き直って女を誘いに入りやがった」
女「妹ちゃん、いないんだけど」
男「いないよ、買い物に行ってるし」
女「……。」
男「ん?」
女「先に言えっ!」ブンッ
男「おわっ!危ねえ!」
男友「…なんだそれ?」
女「…ママから男に。寒いから、あげるって」
男「…手袋?」
32 = 6 :
男友「なんだ?手作り?」
女「…へ、下手くそなのは許してあげて、ママ不器用だから」
男「俺、別に外出ないし寒くないんだけど」
女「外くらい出なさいよ」
男「…引きこもりという前提を根本から覆す発言だな」
女「こんな不潔な部屋にいても健康に悪いだけじゃん」
男友「俺もそれに異論はない」
男「……。」
女「まず、この臭いが耐えられないし…」
男友「なんの臭いか教えてやろうか?」
女「いいです!」
男「……。」
女「とにかく…一人が嫌なら私も付き合ってあげてもいいし」
男「……。」
女「ど、どうしてもって言うならね!私が暇なときに、す、少しくらいなら…だから…」
33 = 6 :
男友「だってさ、男」
男「…ん、ありがとな、女」
女「お、お礼ならママに言ってよ。私は届けただけだし」
男「ここ、ほつれてるけど」
女「え、嘘!私ちゃんと――」
男「嘘だよ」
女「……。」
男「ありがと、女」
女「…ふん、馬鹿」
男友「…俺、お邪魔?」
女「へ、変なこと言うな!」
ガチャ
男「お、妹が帰ってきたな」
女「ふう、やっとこの汚い部屋から出て遊べる…妹ちゃんー」
男「……。」
34 :
女かわいい…ほす
35 = 6 :
妹「あ、先輩来てたんですかー!」
女「うん、久しぶりにちょっとねー」
妹「お兄ちゃんの為にわざわざありがとうございます」ペコ
女「だ、誰があんな奴のためなんか!妹ちゃんと遊ぶために来たんだよ」
妹「え?あ…でも私今から晩ご飯作らないと…うー」
女「あ、じゃあ私も手伝うよー」
妹「そんな悪いですよ」
女「遠慮しないのー」
妹「あ…じゃあ、お願いします」
女「この家のキッチンでご飯作るのも久し振りだなー…ふふ、男の嫌いな物ばっかり入れてやる」
男「……。」
男友「……。」
男「女も変わってねえな」
男友「ああ…懐かしいか?」
男「まあな」
37 = 6 :
男友「あいつも、お前のことをいつも気にかけてるからな」
男「そっか」
男友「……。」
男「……。」
男友「…はあ」
男友「なあ、男」
男「なんだ?」
男友「お前、女と寄り戻せよ」
男「…は?」
男友「そのほうが、きっと良い」
男「今の、どこからそういう話になったんだ」
男友「俺の頭の中で」
男「……。」
男友「お前もそのほうが良いと思わないか?」
男「……。」
38 = 6 :
男「…俺の意志なんて関係ねえよ」
男友「……。」
男「一般常識として、引きこもりと付き合いたいと思う馬鹿なんていねえだろ」
男友「引きこもりに一般常識が通用するとは思わなかったが」
男「てめえ――」
男友「それに」
男友「別れたのは、お前の意志だろ?女の意志じゃねえ」
男「……。」
男友「そうだろ?」
男「…それは」
男友「それは?」
男「あいつは、優しいから」
男友「…ん?」
男「……。」
妹「お兄ちゃーん」
39 :
ちょりーーーーっす
40 = 6 :
男「ん、どした?」
妹「先輩がカレーとシチュー、どっちがいい?だって」
男「シチュー」
妹「わっ」
男「なんだ?」
妹「ううん、先輩の言ったとおりだったから」
男「…?」
妹「『あいつ絶対にシチューって即答するから』って」
男「……。」
妹「やっぱり先輩はお兄ちゃんのことなんでも分かって――」
女「よ、余計な話はしなくていいからさっさと戻ってきなさい!」
妹「は、はーい」
トットット
男友「…な?」
男「なにが、『な?』だよ…」
42 :
友達も元カノも妹もいる充実したひきこもりか
爆発しろクソが
43 = 24 :
ひき充爆発しろ
44 :
本物のヒッキーが自殺するレベル
47 :
同じ引きこもりでもなぜこんなに差がついたのか、慢心、環境の違い
48 :
くっ
49 :
はいな・・・だと・・・?
50 = 46 :
男友「…まあ良いや、ちょっかいはこれくらいにしとこう」
男「ちょっかいって、やっぱりからかってただけだったのか」
男友「いやいや大真面目よ…さてと」
男「帰るのか?」
男友「不衛生なこの部屋にもっといろってか?」
男「人の部屋を汚い汚い言いすぎだ」
男友「事実だろ…また来るよ」
男「週始めに来るのをお薦めするよ」
男友「そうらしいな」
男「じゃあな」
男友「おう」
男「…そうだ、男友」
男友「あ?」
男「早く妹に告白しろよ」
男友「…馬鹿言え」
みんなの評価 : ★★
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