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    元スレ都城王土「ほう…学園都市か。 なるほどこの俺を迎えるに相応しい」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 都城王土 + - めだかボックス + - ポケモン + - 億泰 + - 古賀いたみ + - 学園都市 + - 布束砥信 + - 球磨川禊 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 133 :


    「や 調子はどうだい?…って聞きに来たんだけど? どうやら聞くまでも無いようだね?」

    「あァ? ンだよヤブ医者かよ? なンの用だァ?」

    口汚く罵る一方通行だが、それが彼なりの最大限の歓迎であるということを判っているカエル顔の医者は特に気にすることもない。

    「一万ものクローン体を使った並列演算ネットワークによる欠損部分の補填はどうやらうまくいっているようだね?」
     まったく、至近距離から銃弾を頭に受けて前頭葉に頭蓋骨の破片を受けたっていうのにこんなにピンピンしてると僕も嬉しいね?」
     
    そう言われ一方通行はハッと笑う。

    「まァそうは言ってもよォ。 せいぜいコイツは通常の言語機能と演算能力を補助する程度がせいぜいだしなァ。 能力者としちゃあもうお役御免だろォ?」

    コツンと首に巻いてあるチョーカーを指でたたきながら嘲るように笑う一方通行。
    だが、そんな一方通行の自嘲にもにた笑いを気にせずカエル顔の医者は白衣のポケットの中に手を突っ込んだ。

    「うん、そうだね? 確かにネットワークで君の能力を代理演算出来るほどの力はないだろうけどさ?」

    とはいえ、人間の欠損部分を補うだけで凄いんだけどね?と笑いながらカエル顔の医者がポケットから何かをとりだしたのだ。

    「でもさ? 人生何があるか判らないものだと僕は思ってね? 君の代理演算を補う演算補助デバイスっていうのを造ってみたんだよね?」

    「…代理演算の補助デバイスだァ?」

    そう言ってカエル顔の医者が取り出したのは小さなチップのような電極。

    「その通りなんだよね? ネットワークによる外部から補助とこの電極からの内部よりの補助。 ふたつのデバイスがあれば君の能力もまた使えると思うんだよね?」

    その言葉を聞いて。 一方通行の顔が引き締まる。

    152 = 133 :

    .

    「…ってェとアレか? そいつをつければ“また”能力が使えるってェことか?」


    「そうだね? けどね、なにせ世界に二つとないチョーカー型の電極でしかも試作品だからね? くれぐれも乱暴に扱って壊したりはしないようにね?」

    カエル顔の医者はそう言いながら一方通行の首に巻いてあるチョーカーにカチリと音をたててその電極を埋め込んだ。

    「そうそう、それ試作品だからね? 君の演算能力を使えばバッテリーはよくて15分程度しか持たないだろうから絶対に忘れないでね?」

    そう言いながらカエル顔の医者が病室から出ていこうとして、病室の入り口で立ち止まった。

    「あ、ちなみに今日渡したのはとりあえず使い方に慣れて欲しかっただけだからね? 試運転は明日の予定だから自分勝手に使ったりしないようにね?」

    その言葉を最後にカエル顔の医者、“冥土帰し《ヘブンキャンセラー》”という異名をもつ世界屈指の名医が病室から出て行った。

    153 = 120 :

    禁書8巻の時間軸で
    残骸を巡る事件が起きるか否かって感じか

    154 = 133 :

    「へー凄いんだね あ、でも何となくお株を奪われたような気がしてミサカはミサカはちょっぴり不満気に口を尖らせてみる」

    「ハッ! 言ってろクソガキ」

    すげなく毒舌を吐きながらベッドの脇に立てかけられていた現代的なデザインの卜型の杖を手にとって一方通行が立ち上がる。
    無造作に放り投げられていたマネーカードをズボンのポケットにねじこみながらである。

    「あれ? 何処行くの?ってミサカはミサカはキョトンとした顔であなたに問いかけてみる」

    一方通行が何をしようとしてるのか理解が出来ぬまま、主がいなくなったベッドの上に飛び乗った打ち止めの問に一方通行が背中で答えた。

    「久しぶりに缶コーヒーでも飲みたくなってなァ。 どうせだからついでに“コイツ”も試してくるわァ」

    「えー!?使っちゃダメだって言われてたのにー!ってミサカはミサカは口を尖らせてみる。
     でもどうせ止めても無駄なんだろうし、お土産はプリンがいい!ってミサカはミサカはお願いしてみる!」

    「うっせ黙れクソガキ! っつーかよォ! なんであっという間に人様のベッドに潜り込んでんだ! テメエの甘ったるい匂いが布団に染み付くだろうがコラァ!!」

    そこには大福のように丸々と膨れ上がったシーツ。
    怒鳴られてピョコンと顔だけを出した打ち止めがほにゃと笑った。

    「わーあなたの匂いに包まれて幸せかもってミサカはミサカは目を細めてみる!」

    それを聞いた一方通行は肩をすくめハンと呆れた笑い声を吐く。

    「……やってらンね。 行ってくらァ」

    「行ってらっしゃーい! あ、なんかこれ新婚さんみたいで恥ずかしいかも?ってミサカはミサカは頬を赤らめてみる」

    このままでは延々このふざけた押し問答に付き合わされる。 そう察した一方通行は今度こそ何も言わずに病室を抜けだした。

    155 = 36 :

    すごい「っぽい」な
    スラスラ読める

    あと打ち止め可愛い
    可愛い
    可愛い

    156 = 133 :

    ■学園都市・再開発地区周辺・路上

    月明かりに照らされる夜道を悠然と歩くのは都城王土と行橋未造。

    「えへへ! 面白かったね王土! あ、でもあの人達喜んでくれるかなぁ?」

    行橋未造はそう笑いながら隣を歩いている都城王土の顔を見上げる。

    「当然だ。 なにせこの俺が手ずから選び抜いた逸品だぞ? 喜ばぬはずがないだろう」

    愚問である、と言わんばかりに行橋未造の問に肯定を示す都城王土。
    暗がりの中を金髪紅眼の都城王土が闊歩する。

    闇を切り裂くは紅い双眸。

    そして…
    いや、ここはやはりというべきか。
    出会ってしまったのだ。

    そこに立つは白髪紅眼の男。

    双方ともに立ち止まり、お互いを見据える。

    金髪紅眼の男と白髪紅眼の男が相対する様はまるで不出来な鏡のよう。

    無言のまま睨み合う時間はほんの僅かで終わりを告げた。

    157 = 133 :

    先に口を開いたのは金髪紅眼の男、都城王土。


    「おいおまえ。 誰を見ているのだ。 この道は俺が歩む道だぞ? それ、判ったなら疾く道をあけるがいい」


    それを聞いた白髪紅眼の男、一方通行がニマリと笑う。


    「あァ!? 悪ィがご覧のとおり怪我人でなァ? …テメエが道を開けやがれ」


    お互い決して譲りはしない。
    ビリビリと周囲の空気が震え出した。

    ややあって、一方通行が気怠そうに溜息を突きながら。
    手に持っていたコンビニ袋をガシャリと道の脇に放り投げた。


    「まっ、どかねェなら仕方ねえよなァ? ンじゃまァ…テメエでいいからよォ。 ちーっとリハビリに…付き合ってくれよなァァァ!?」


    そう言って喉元に手を伸ばし。

    “チョーカー”のスイッチを入れ。

    軽く足元の小石を蹴り飛ばしたのだ。

    158 = 73 :

    そういえば美琴って王土っぽいことやってたけど、やろうとすれば触らなくても行橋っぽいこともできるんだよな
    便利だな・・・

    159 = 133 :

    離席離席
    保守は当然いらんです

    >>136
    いやもうホントすまん。
    見損なわれうのも仕方はないだろう
    もう手直しどころか一から書きなおしになりそうで、やる気の失せっぷりが半端なかったんす。
    一応億泰の方もあそこで投げっぱなしではなく、ちゃんと終わらせる目算は立っているんでガンガルます。

    160 = 120 :

    >>158
    その汎用性の高さが
    『第三位・御坂美琴』の『真骨頂』だから

    161 = 40 :

    だがしかし何故かそれをしない、その発想がない御坂美琴
    中二であるせいで発想が狭い狭すぎる

    162 :

    『は~あ、まったく。』
    『ベクトルを操るなんて非現実的な能力は』
    『週刊少年ジャンプの中だけにしてほしいもんだよね。』

    164 = 144 :

    >>146
    その様子だと大丈夫かもな。

    >>147
    さらっと教えとく

    王土
    指先から電磁波を発するが強力。指先からと言わず全身から出ている気がしないでもない。
    その余りに強力な電磁波は地球や人間の電磁波に干渉する事が出来る。
    地球の電磁波に干渉すれば斥力と引力を操作する事が出来、壁の垂直歩行や物言わぬ器械を宙に浮かす事が出来る。
    もしかすると人すらも宙に浮かす事が出来るかもしれない。
    人間の電磁波に干渉するという事は人間の体内に流れる体内電気に少なからず影響を与え、行橋が言う「言葉の重み」と称する王土の言葉で人の体躯を操作する事が出来る。体躯を操作するといっても、遠距離での話で洗脳はではない。
    とは言っても手で頭に触れると電気信号の塊とも言うべき脳に重大な影響を与える事が出来、時間さえかければ洗脳する事も出来る。
    かつての王土は自身を支配する自己洗脳が出来なかった。

    165 = 73 :

    >>161
    大事な場面でもわざわざ弱すぎるレールガンを多用するのも厨二病なんだよな、きっと
    中二な美琴可愛いなあ

    166 = 44 :

    だから厨弐なのは美琴じゃなく(年齢的にはそうだが)、かまちーの方だとうんたらかんたら

    167 = 120 :

    >>164
    王土くんの電磁波は引力斥力とは関係ないよ

    筐体潰したり、降らせたりしていたのは
    材質に鉄が多くて操りやすかったから

    168 = 36 :

    >>139
    ヤンデレ腐女子って江迎迎ちゃんかwwwwww

    169 = 131 :

    >>164
    なるほど。ありがとう。
    電気刺激である程度、筋トレもできそうだな。

    170 = 144 :

    >>164

    続きだ。

    行橋
    王土とは真逆の電磁波を受信する人間。
    その受信能力は感度が高く、原作では無数のコンピュータが発する電磁波で己の受信感度を鍛えていた。
    その受信能力の高さは凄まじく、人間が発する電磁波を受信し、理解する事が出来る。理解するという事は行橋自体が嘘発見器のようなもので、その場にいながらにして何もせずとも相手の心情を読む事が出来るという事。
    ただ、己の受信能力は体質的なものなのでオンオフの切り替えが出来ない。
    更には弱点として相手の痛みまでも受信してしまい、死に至る苦痛を受信してしまうと失神してしまう事がある。
    原作では王土が敵対する人間の心臓に一撃を入れた痛みで死にかけた事がある。

    171 = 144 :

    >>167
    ぬ?そうだったか、まァ気にするな。

    >>170
    続きだ。

    能力の応用技
    王土
    【言葉の重み】
    命令口調で人の体躯を操作、その際の言葉は《》の中にカタコトで翻訳される

    【重大なる徴税(だっけかな?)】
    心臓に一撃を入れる事で、人の持つ体質な特徴を電磁波を介して奪いとり、自身のものとする。奪われた人間はただの人間になる。
    原作では王土はこれを使用して肉体強化の異常者から超人的な肉体の性能を奪いとった。コンクリートを砕く事も出来、
    更に言えば肉体の細胞再生も含む。折れた骨、臓器すらも自己再生可能なのだ。

    原作では主人公格の敵対する人間に異常能力と精神の差で完敗し、敵対する人間に許される事で王を引退した。
    その際に【言葉の重み】と【重大なる徴税】を封印。
    もし王を引退した普通なる彼が、周囲に望まれる事で王、もしくは王に匹敵する権力者に復帰、成り得たりするなら応用技を使うかもしれない。

    行橋は能力の応用が効かないのか(私が忘れてるだけかも)、背中に背負う鞄?から睡眠ガスを出したりするなど自身の弱点をカバーしたりする。

    172 = 123 :

    めだかの時間軸だともう選挙終わってるのか

    173 = 120 :

    ここでも披露した王土くんの壁立ちとか
    行橋のアレは
    異常性質と無関係ってんだからデビルぱねぇ

    174 = 144 :

    >>171

    追記

    肉体強化
    コストパフォーマンスが悪い(カロリーを多大に使う)。
    長期戦に向かない。
    原作では敵対する人間に関節技を決められる事でスタミナ尽きた。
    無論、王土が関節技を決められた訳では無く、奪われる前の味方が関節技を決められたという話。
    (後に王土はその味方に重大なる徴税を使う事で異常を奪い取る)

    王土は行橋程では無いが、一般人より多少は心を読む事が出来る。

    175 = 120 :

    正しくは『理不尽な徴税』なので
    あんまり連呼されるとそろそろ恥ずかしいです

    176 = 39 :

    頼むからそういうのはなんか資料見ながらやってくれ
    見てるこっちが恥ずかしい

    177 = 144 :

    資料?
    そんな物を買う程、ましてや資料に目を向ける程金と心に余裕等有る訳ないじゃないイカ

    さて、叩かれた事で私はROMらせて戴く事にするよ。

    私みたいなお節介な、叩かれた応援者の事など気にせずに>>1さん頑張れ。

    178 = 40 :

    ダメだなあ
    なんというかもう
    ダメダメだなぁ

    179 = 162 :

    「理不尽な重税」だし
    古賀ちゃんは別に敵対しつたわけでもない

    180 = 36 :

    まぁ能力に関しては>>141でも
    >先で語る
    って言ってくれてるし気になる人はここで語るよりwiki見るなりしたほうがいいんじゃね?

    それよりも続きが気になってバイトに集中できないんだがどうしようwwwwwwwww

    181 :

    やばいくらい面白い
    応援してる

    182 :

    >>157
    そう。
    一方通行《アクセラレータ》がベクトル操作をしたならば、それは小指の先にすらみたない小石ですら立派な兇器。
    石礫はまるで弾丸のような速度で都城王土の顔面に向かい一直線に飛来する。

    が。

    都城王土はそれを見て、まるで児戯であると言わんばかりに嘲笑った。

    「ハッ! そんなもので俺をどうにかするつもりか? この俺に向かって何たる無礼よ!」

    その言葉と共にパン!という破裂音が響いた。
    パラパラと細かな砂が都城王土の平手に舞い落ちる。

    都城王土は。

    肉を裂き骨を砕く弾丸と化した小石を、只一発の平手で以て粉微塵に粉砕したのだ。
    都城王土の頬がニヤリと釣り上がる。

    「…行橋。 どうやら中々楽しめそうだ。 手を出すなよ?」

    そう従者に告げて、都城王土がゆっくりと歩き出す。
    全身から噴出する凄まじい気迫は常人ならば失神してもおかしくないほどの圧力ではあるが。

    けれども、一方通行が。
    学園都市最強の超能力者が。
    その気迫に呑まれる筈もない。

    183 = 182 :

    .
    「あァ~… なんつったかなァ? ナントカ…テーピングでも使ってんのかァ? まっどうでもいいわなァ? 関係ねェンだしよォ?」

    ぐちゃりと顔を歪ませながら。
    ゆっくりと誘うように円の軌道をとりながら一方通行が都城王土を誘う。

    向かう先にあるものは倒壊し瓦礫の置き場と化したビルの跡地だった。

    そう。
    今現在、紅い双眸をもつ二人の男が立つ場所は再開発地区であり、ここは一方通行にとっては無尽蔵の弾丸が転がっている兵器庫といってもいい。

    辺りに転がるは鉄骨、土塊、アスファルト、ガラスなどの無機物という名の兇器。
    そして、その中心に立った一方通行は酷く楽しそうにその顔を歪ませた。

    「さァーてとォ! ンじゃまァせいぜい“楽しンで”くれよなァ!!」

    哂いながら一方通行が拳を振り上げる。
    振り下ろす先にあるのはねじ曲がれひしゃげた鉄骨。

    ガコンとすぐ側にある鉄骨を拳で軽く叩いただけだったのだが。
    数百キロはあるだろう鉄骨がピンポン玉のようにはじけ飛んだ。

    当然、鉄の兇器が向かうに立つは都城王土である。
    しかし、それでも尚都城王土は笑いを絶やさない。

    「クハッ! おい、なんだそれは? 温すぎるわ!!」

    その言葉と共に凄まじ勢いで豪脚が放たれた。

    184 :

    禁書あんまり知らんけど面白いじゃあないか支援

    185 = 182 :

    ダンプカーが正面衝突したかのような轟音と共に鉄骨の塊が明後日の方に吹き飛び、アスファルトに刺さる。

    それをチロリと視線の先で追って、一方通行が歪んだ笑みをして話しかけた。

    「…おォ! “中々楽しめそう”じゃねえかァ?」

    歪んだ笑みをもって白髪紅眼の一方通行が歪んだ笑みを浮かべる金髪紅眼の都城王土を馬鹿にする。
    だが、一方通行の言葉を聞いて都城王土がフゥと小さな溜息を吐いた。

    「おい。 この俺に向かって何たる口の聞き方だ。 いい加減に頭が高いことをわきまえろ」

    そう言って。
    都城王土がゆっくりと一言一句はっきりと。
    告げた。


    「 平 伏 せ 《 ヒ レ フ セ 》 」


    瞬間、一方通行の身体がまるで引きずられるように大地に吸い寄せられたのだ。

    「ガッ!?」

    ガチンと音を立てて地面に顎をぶつけ、痛みに悶絶する一方通行。

    「…おいおい。 たいして痛くもなかろうが? わずかに唇が切れただけで涙ぐんで痛がるとは随分と情けないのではないか?」

    ククク、と馬鹿にしたような笑いをこぼす都城王土にピクリとも動けない一方通行が毒を吐く。

    「うっせェ! 涙ぐんでねェよ別に痛がってるわけでもねェよ! 二度と味わわねえと決めてた土の味に驚いただけだっつーの!」

    186 = 181 :

    一方通行かわいいなw

    187 = 44 :

    正直カミやんよりいい働きしそうだな王土さんwww

    電磁波による介入はまだ正体が割れてないから通ったってことでいいのかな?

    188 = 182 :

    そう罵りながら必死になって解析をせんと演算を開始した一方通行だが、その頭脳をもってしても今現在自分の身に起きている現象が全くもって不可解だった。

    反射膜は“問題なく稼動”している。
    彼にとって“有害”な情報は現在進行のまま全て遮断しているはずなのだ。
    だからこそ、この事態は不可解であり不可能であり不思議。

    「…ッ!? こりゃまたいったいぜンたいどーゆーわけだァ!? テメエ何をしやがったァ!!」

    地面に張り付いたかのように動かない己の手足を呪いながら一方通行が吠える。
    そして、それに返事をしたのは従者である行橋未造だった。

    「えへへ! なに言ってんのさ? そんなこと相手に教えるわけないじゃん☆」

    そんな行橋未造の言葉を遮ったのは他ならぬ都城王土の言葉。

    「フン! いいぞ教えてやれ行橋」

    「あァ!??」

    戦闘において自らの能力をバラすなど、本来は有り得ないことだろう。
    そう訝しがる一方通行に向かってニヤリと笑った都城王土が両の手を広げる。

    「俺を誰だと思っているのだ? 俺に隠さねばならん自己など“無い”」

    そう言うと都城王土は地面に張り付いたままの一方通行でも見えるように右手を掲げた。

    パチッ!と小さな音を立てて火花が立つ。

    189 = 44 :

    禁書キャラは頼まれなくとも勝手にどや顔で能力語り出すからな……。
    そんなだからカミやんごときに伸されるんだよ。

    190 :

    なんで電磁波届いてんだよ

    あと王土能力的に勝てないのに上から目線杉だろ

    191 :

    めだかボックスのSSだと……
    まさに俺得

    192 = 40 :

    凄みとカリスマとシリアス補正で解決する
    以下議論禁止

    193 = 39 :

    都城先輩かっけぇ

    194 = 182 :

    かけがえのない唯一人、唯一の絶対者を見て行橋未造が軽く肩をすくめる。
    もとよりこの男の考えることなど、もとより理解の範疇の外にあるのだ。


    「まったくしょうがないなぁ☆ これこそ都城王土の真骨頂そのいち! あいつは“人の心を操ることができる”のさ」


    そう、行橋未造はとんでもないことを口にした。
    その言葉を補足するように、手の内でパチパチと火花を散らせながら都城王土が口を開いた。


    「より正確に言えば“電磁波”を発し対象の駆動系に干渉するのだがな」


    そう。

    それが都城王土の異常性《アブノーマル》。
    行橋未造風に言えば都城王土の真骨頂そのいち。

    『王の言葉』

    電磁波を発し対象の駆動系に干渉すること。
    それを都城王土は恐ろしいことに対象の意志すらも無視して支配してしまうのだ。
    もちろん、人間の身体には超極小の電気信号が流れていることくらいは一方通行も知っている。

    だからこそ、一方通行は気付かない、気付けない。
    …否。
    気付いたとしても対処の仕様がないのだ。

    195 = 40 :

    いいか、もう一度言うぞ
    以下議論禁止

    196 = 182 :

    ・・・
    ・・


    人間の身体には“すべからく”活動電位とよばれる電気信号が流れている。

    脳内の電気信号をミクロな視点で見れば細胞一つ一つに活動電位と名付けられたそれの総称は電気パルスという。

    “そして”一つ一つの細胞の電気パルスを個別にいくら調べても“具体的に価値のある情報”が含まれていること“ない”。

    そう。 電気パルスを単体で観測しても、それは有害でも無害でもなく、ましてや偽装でもない。

    無害である電気パルスが幾千幾万幾億と対象に集中し、組成することでようやく『王の言葉』が完成し実行されるのだ。

    つまりそれは“有害”か“無害”かというホワイトリスト方式で反射を設定している一方通行には防ぎようがないということ。

    …勿論、それでも反射膜が無効だというわけではない。

    『王の言葉』を防ぎたいのならばありとあらゆる外部情報を反射すればよいだけである。

    だが、それは諸刃の剣どころの騒ぎではない。

    電磁波は音にも光にも空気にも存在している以上、それら全てを反射するということは“生存に必要最低限な情報”すらも反射しなければならないということと同義なのだ。


    ・・
    ・・・

    197 = 120 :

    学園都市最強がガチ喧嘩を売りましたが
    動機は『道を譲らなかったから』です

    199 = 36 :

    …これは感心した
    拡大解釈っていうよりかは物理的な解釈するとこうなるのか?

    正直木原真拳より説得力あるわ

    200 :

    >>197
    喧嘩というか殺意あるよね


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