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    元スレ都城王土「ほう…学園都市か。 なるほどこの俺を迎えるに相応しい」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 都城王土 + - めだかボックス + - ポケモン + - 億泰 + - 古賀いたみ + - 学園都市 + - 布束砥信 + - 球磨川禊 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    552 :

    王ォォォ土くゥゥゥン!

    553 = 314 :

    フラグ建立宣言ですか王様。

    555 = 407 :

    上条さんの唯一の出番はこうして削られた

    556 = 499 :

    王土さんかっこよ過ぎで涙でてきた

    557 = 312 :

    王土様、お待ちしておりました!!

    558 = 378 :

    王土さんマジぱねぇッスw

    559 = 377 :

    都城王土様大人気すぎるだろ

    560 = 312 :

    もう上条さん要らねえだろwww

    561 = 376 :

    >>554 絶対に誰か貼ると思ったわwwww

    562 = 387 :

    かっこいいな…。あやうく、メダカボックスを買ってしまうところだったわ…

    563 :

    昨日めだかのサイン入りポスター届いたぉ

    564 = 376 :

    このスレはメダカの売り上げに貢献するだろ。マジで

    565 :

    『まだ漫画買ってないの?規制されたら読めないから早く買おうね!僕は買ったよ!』

    566 = 499 :

    作者の腕が試される展開

    567 = 519 :

    >>550
    その声の主は荒れ狂ったビルの床をまるで気にすることなく闊歩する。
    そう、なぜか彼の進む道には障害物となるものが一つもないのだ。

    金髪紅眼の獅子のような男。

    その男に少女たちは見覚えがある。

    「アンタ…」

    「貴方は…」

    そうポツリと白井黒子が、結標淡希が呟く。
    しかし。
    その男、都城王土はそんな言葉など気にする風もなく少女たちの視線を惹きつけたままただ堂々と歩く。

    そして少女たちの眼前に立ち。 腕組みをして。 そこでようやく白井黒子と結標淡希の顔に紅い双眸を走らせた。

    「ほぅ…どこの芋虫かと思えば白黒ではないか。 またよりにもよって随分と珍妙な格好をしているものだな」

    笑うようにただそれだけ声をかけて。
    チロリと血よりも紅い瞳でもって結標淡希の瞳を貫いた。

    「…ヒッ!?」

    思わずそう悲鳴を口からこぼした結標淡希を検分するように見定めてから。

    「む、何処かで見た顔かと思えば案内人の娘か」

    ふむ…と笑いながら都城王土が口元に手をやった。

    569 = 312 :

    このまま上条さんの見せ場なかったら、マジでインさんに焼き肉食われるだけ損のホニャララ

    571 = 314 :

    上条さん、『理不尽な重税』で出番を徴税されたのか…。

    572 = 530 :

    王土△
    格好よすぎだろ

    573 :

    王土△

    574 = 519 :

    その瞳にはどこか愉快気な試すような光が浮かんでいる。

    「さて…娘よ? さっきは何とも情けない事を言っていたな?」

    都城王土がそう口を開いた。
    結標淡希はただ何も考えられず、続く言葉を待っていることしか出来ない。

    そんな結標淡希を見て都城王土はこう言った。

    「“正常”? “異常”? “能力”? “無能力”? 関係あるかそんなもの。 “人間”はどこまでいっても“人間”のままに決まってるだろうが」

    ハッ!と結標淡希の積年の悩みを笑い飛ばすようにして都城王土はそう言ったのだ。

    もはや仮面がどうのといった話ではない。
    都城王土は仮面の奥に隠されたその柔らかで儚いガラスのような結標淡希の心すら諸とも粉砕してもおかしくない。
    ポツリと結標淡希は砕け散った仮面の破片を掻き集めて防衛を試みる。

    「…うるさい」

    だが。

    「“バケモノ”だと? ふん、調子にのるなよ娘? 胸のうちに“過負荷[マイナス]の因果律”を抱える“あの女”くらいまでになってようやく“バケモノ”だろう」

    576 :

    クマタンって女の子だったのか…

    577 = 383 :

    使いこなせるかどうかは別として魔術絡みではない能力なら取り込めるのかな
    そうやってどんどん喰っていったら何れ強敵に在った時に
    『喰虚』みたいに吸収済み全能力同時発現なんて真似も出来るのだろうか

    578 :

    >>576
    安心院ちゃんだろ

    579 :

    めだかちゃんじゃ無いのか

    580 = 317 :

    アニメしか見てなかったけど、黒子の説教ってこんな意味だったのか
    アニメはカットし過ぎでよくわからなかった

    581 = 499 :

    王土さん過負荷しってんすか

    582 = 519 :

    そう。
    都城王土は一度“触れている”のだ。

    『大嘘憑き《オールフィクション》』という在り得ぬ“異常”を持つ男。

    そしてその男に“一人の女”が関わって。

    『完成《ジ・エンド》』という他人の“異常”を完成させることが出来る“その女”は。
    それを無意識のまま自らの胸の奥深くに固く固く鍵をかけ、鎖を巻きつけて封印したのだ。

    “その女”はそれに絶対に触らないように、決してその鍵を開けないように気を付けていたが。
    その奥底に都城王土は“触れたのだ”。

    空前絶後の悪意と善意をごちゃまぜた、そもそもの本人ですらその能力を使いこなせていない、何とも馬鹿らしく何とも非常識で何とも嘘くさいそれに“触れてしまったのだ”。

    だがしかし。

    都城王土はここにいる。

    気が狂うこともなく、恐怖におののくこともなく、絶望に身を焦がすこともなく。
    己の意志でもって己の脚でもって己の存在を己の意義を己自身が決めてここにいる。

    果たして…それを一体何処の誰が真似できるだろうか?
    触れたとたん腐り落ちる悪意と虚無と害意と殺意と虚偽に触れて尚、己を見失わないということが。

    そう。
    ありとあらゆる“マイナス”のそれに触れても尚、都城王土は自らを失っていない。


    故に、都城王土は己に絶対の自信を持って、己こそが己の超えるべき己だと確信し、結標淡希を否定する言葉を謳うことができるのだ。

    583 = 312 :

    おおっとおそう来たか!
    これは面白いぞ…!!

    584 = 519 :

    その絶対的な自信は…否。 “絶対”の自信は結標淡希にとって眩しすぎる。
    だから否定をするのだ。
    しなければ何もかもの一切合切結標淡希の全てが崩れていってしまう。

    「…うるさいって」

    だがその否定は都城王土にとって何の意味も持たない。

    「怪物だと? 己の能力が恐ろしいだと? クハッ! 世迷い事を吐かすなよ娘」

    都城王土は全てを笑う。
    結標淡希の悩みなぞちっぽけであると言って笑う。

    「……うるさいって言ってるじゃない!!」

    懸命に抵抗しながらようやく結標淡希は気が付いた。

    この男と初めて会ったときに感じた胸に生まれた小さな灯火のような欲求は。
    この太陽のような眩しい男に憧れて、自分もそうなりたいという願いだったのだ。

    結標淡希は己が手に握っている軍用の懐中電灯を、人造の光を見て。
    金髪紅眼の男、都城王土というが発する太陽のような天然の光を見て。

    羨ましくてそれこそ気が狂いそうだった。

    そして仮面の奥底、結標淡希の魂を都城王土が決定的な言葉でもって粉砕した。

    「己が未来を守るのに力が必要ならばそれこそ悩む必要などなかろうが。 全力も果たさぬまま未来を守りたいなど…甘ったれにも程がある!」

    585 = 327 :

    こりゃ行橋が心酔するのも頷けるわ

    586 = 312 :

    マジで上条さん要らねえ…。

    587 = 387 :

    無職・ニート予備軍の俺は耳が痛い

    588 = 499 :

    行橋になってこきつかわれたい

    589 = 519 :

    木っ端微塵に粉砕された。
    仮面だけではない。その奥底までもだ。
    結標淡希は自分に振りかかる責任を無意識に“能力”という言葉に転嫁していた。
    自らの願いを他人に押し付けて同意をしてもらおうという知らず知らずのうちに企んでいた。

    だがそれら全ては都城王土の辛辣な言葉でもって完全に打ち砕かれた。

    暗がりに向かって人造の光を照らして満足していた結標淡希。
    その顔を強引に掴んで、その背で輝いている太陽に直視させたのだ。

    あまりにも眩しすぎて。
    そしてそれが彼女の限界だった。


    「いや……いや…あァ…アアああああアアアあああっっっっ!!!!!」


    両手で頭を抱え、結標淡希は仰け反って絶叫する。
    ブチブチと音を立てて赤毛が一房その手に残る。
    それを見た結標淡希は醜いものを見たような顔をして、それを地面に投げ捨てる。

    自分に対する絶対の自信とそれにともなう傲慢《エゴイズム》、自分が自分であるという矜持《プライド》

    そのどれもが結標淡希が無意識に求めていたもので。
    そしてそのどれもが結標淡希が手にしていないもの。

    結局…彼女は他人の思想を自分の夢として偽ることでしか自分を保てなかったのだ。

    そして…結標淡希は逃走した。

    590 = 376 :

    大魔王からは逃げられないんだぜ?

    591 :

    知らなかったのか?王土さんからは逃げられない…!

    592 = 387 :

    その自信をわけてほしい

    594 = 478 :

    王土「自信はお前自身にある」

    595 = 314 :

    >594
    さすが王土様! 抱腹絶倒です!

    596 = 519 :

    震える手で[キャリーケース]を[残骸]をその手に掴んで、結標淡希は軍用の懐中電灯すら放り投げて逃げ出した。

    そして同時にギシリと空気が歪む。

    それは結標淡希の能力『座標移動《ムーブポイント》』が暴走し、引き起こしたものだ。
    そもそも“能力”とは『自分だけの現実《パーソナルリアリティ》』が根幹であり。
    結標淡希はここから逃げ出したいと切にそう願ったのだ。

    ならばそれも当然のこと。
    『座標移動《ムーブポイント》』は己の主人の望みを叶えるために、限界まで力を振り絞りその願いを実現した。

    間もなく結標淡希の最大値、4520kgもの重圧が空間を超えて襲いかかってくるだろう。

    しかし都城王土はそんなことを知るわけがなく消えた結標淡希をフンと鼻で笑った。

    「なんともまぁせっかちな娘だ。 この俺がまだ話している途中だと言うのにな」

    そんな都城王土を見て、テーブルに押し潰されたままの白井黒子は気が付いた。
    同じ空間移動系の能力者である。

    肌にピリピリと感じる空気が歪むようなこの感触は間違いなく空間移動攻撃で、間違いなく最大級だろう。

    結標淡希の登録データを思い出して白井黒子は絶望した。
    4520kgの重量が一気にこのフロアに襲い掛かれば建物全てが倒壊する。

    せめてこの男だけでも逃げてもらわなくては。 そう思って白井黒子が青ざめて叫ぶ。

    「何をぼんやりしてますの? まだ幾分余裕はあるはずですの! さっさとここから離れてくださいまし!」

    必死になって懇願するような声をあげる白井黒子。

    597 = 519 :

    今ここで助けてくれなんてことは口が裂けても言えない。

    白井黒子の上に積み重なっているテーブルは重くガッチリと組合っているのだ。
    モタモタしていれば二人揃って圧死だろう。

    だが都城王土は腕組みをしたまま動こうとはしなかった。

    「ッ! 都城さん! 貴方に言っているんですのよ! 危険ですの!!!!」

    その白井黒子の言葉と同時にグワリと空間が歪んだ。

    泣きそうな顔で白井黒子は理解してしまった。
    あぁ…もう間に合わない。
    時間切れだ。
    巻き込んでしまう。 巻き込んでしまった。
    無理だ。 

    もう絶対に無理だ。

    空間が歪み、転移してくる物体に押し潰されるように建物の崩壊が始まって。
    天井の瓦礫が地響きを立てて落ちてようやく。

    都城王土が白井黒子に向かって口を開いた。


    「おい白黒。 俺に指図するな」


    降り注ぐ瓦礫は等しく都城王土と白井黒子に向かって落下してくる中、都城王土は腕組みをしたまま。
    “己が配下”に命令を下す。

    598 = 519 :

    .

    「 耐 え ろ 《 タ エ ロ 》 」


    次の瞬間、白井黒子のその細い首筋にめり込まんとした瓦礫が音を立てて弾け飛んだ。

    「……これ…は…?」

    白井黒子は目に飛び込んできた光景を見て言葉を失う。

    それはありとあらゆる金属が、金属を含んだ全存在が盾となり柱となり壁となりその圧倒的な残骸を食い止めている姿だった。
    物言わぬ金属が命ある兵士のように、忠臣となって都城王土の命に従っていたのだ。

    もし、彼等に意志があるのならばきっとこう言っただろう。
    王の命に従うことこそが本望であるならば、例えこの身が砕け、千切れ、引き裂かれ、最後の一欠片になろうとも遵守するのだ!…と。

    そして都城王土は。

    その身体から悲鳴をあげてつつも己を守る金属の配下を一瞥すらしなかった。

    自らがくだした命令について間違いを認めることはあっても。 後悔なぞは決してしないのだ。
    いや、してはならない。 それは彼を信じるものへの裏切りである。

    だから…都城王土は無関心ともいえる態度でただこう一言呟くのみだった。


    「フン とは言えこれほどの重量ではそう長く耐えきることもできんか」

    600 = 376 :

    王土「世界(ザ・ワールド)」ッッッ!!


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