元スレ都城王土「ほう…学園都市か。 なるほどこの俺を迎えるに相応しい」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
201 = 124 :
>>199
木原真拳はアレだ、その場のノリとか勢いだきっとw
203 = 182 :
そう訥々と説明をする都城王土だったが、それを静かに聞いていた一方通行の顔が大きく歪んだ。
忘れてはならない。
学園都市最強の超能力者ということは。
つまり学園都市最高の演算能力を持つ者だということをだ。
「…カカッ! そりゃまたゴテーネーにどうもォ!!」
平伏したまま、一方通行が笑う、哂う、ワラウ。
「けどよォ…失敗だったなァ? それさえ判りゃあ… 打つ手は幾らだってあンだよォ!」
途端、滑るように一方通行が宙に跳ね上がった。
「確かになァ! 有害でも無害でもない電気パルスをいちいち反射なンざできやしねェが!
だったらその命令とやらを上書きすりゃあいいだけじゃねェかァ!!!」
「…ほぅ!」
動けるはずがない一方通行を見て心底感心したという声をあげる都城王土。
それも当然である。
種明かしをされて何時までも蹲っているほど一方通行は愚鈍ではない。
彼がしたことは重力のベクトルの反射である。
それは意志に反した彼の身体などとは全くもって関係がない。
故に、『王の言葉』は、一方通行の細胞は、動き出した手足から命令が中断されたと判断し無効化されたのだ。
204 :
明らかな解釈ミスだが
作者の解釈ということで納得せざるを得ない訳だよ
205 = 182 :
>>202
待って待って
それ見るたびに胸が痛みます
非はどっちかといえば俺にあるんだからやめてー
206 = 181 :
もうそれに対しては>>159できちんとしたレスしてるんだし
スルーしたほうがいいんじゃね
207 = 182 :
>>204
気になる
kwsk突っ込んでくれたら嬉しいかも
>>206
うい
208 :
行橋は痛み受信しないの?
210 = 182 :
>>203
トンと月光を背にして立つ一方通行。
凶悪に歪んでいるその顔に浮かぶのは抑えようのない殺意といってもいいほどの闘争心が浮かんでいる。
その殺意は元をたどれば彼の出生に関係しているのは言うまでもない。
幼い時分ならば誰しもが持つ純粋な殺意。
それは友人や家族と喧嘩をしていくうちに消え去るはずなのだ。
だが迫害され、隔離され、たった独りで幼少時を過ごしてしまった一方通行にとって、いまだそれは胸のうちに息づいている。
そしてそれは都城王土とて同様。
敵には微塵足りとも容赦をしないその激しき気性は胸のうちで燃え盛っている。
「ふむ… “約束”を破ってしまったか。 まぁ悪事を働いている…というわけでもないし仕方あるまいな」
一方通行に対してゆっくりと一歩を踏み出す都城王土。
「この俺は“攻撃を受ける理由がない”から“避ける必要がない”などと言うほど人間が出来ておらん」
ミシリと音をたてて拳を握る都城王土。
「さて? 俺の言葉を克服したからと言ってそれがどうした? 勘違いするなよ? 言葉の重みなど俺にとっては必殺技でもなければ真骨頂でもない」
視線の先には楽しそうに笑っている一方通行。
「荒っぽい手段はとりたくないが…言葉が成立しない以上それもやむなしだな」
その言葉を2ラウンド目のゴングと捉えた一方通行が、兇器の雨を暴風のように操りだした。
211 = 182 :
戦場の最前線ですらここまで酷くはないのだろう。
身の回りにある無数の瓦礫を弾雨と化し、都城王土に叩きつける一方通行。
そして、都城王土はそれに一歩も退こうとせずに真正面から立ち向かっていた。
「ぬんッ!」
烈火の如く気迫と共に吹き飛んできたコンクリートの塊を殴り壊した都城王土にかかったのは一方通行の愉しげな笑い声。
「ギャハハッ!! どうしたどうしたァ! 荒っぽい手段とやらはまだなンかよォ!! いつになったらこっちに届くんだァ!?」
そう、一方通行の言葉のとおり、都城王土は次第に押されている。
凶器もいらぬ鋼鉄の如き四肢にて、身に迫る全ての飛来物を叩き落とすもそれが限界。
一歩足りとも前に進めない。
むしろその身に未だ傷ひとつ無いことが異常ではあるのだが。
「ふむ… どうやらこのままでは俺でも無理なようだな」
そう言いながら、トンと都城王土の足が地を蹴った。
一蹴りで数十メートル後方にさがる。
そこには巻き添えを喰らわない遮蔽物の影に隠れた行橋未造がいた。
「…王土?」
突然隣に降り立った都城王土の意図が掴めず、不安げな声をあげる行橋未造。
そう。
行橋未造にとって都城王土が苦戦している姿など初めてなのだ。
212 = 131 :
原作の小説もこんな感じ?
213 :
そうだよ。
読んだ事ないけど
214 :
普通なる王土さんが行橋に来る雑音を消してるってことなのか?
古賀ちゃんのときと違って気遣いができる王土さんマジパネェッス
215 = 182 :
動揺している視線をその紅い双眸で受け止めて。
都城王土はこう言った。
「どうした行橋よ? その不安げな顔は。 言ったはずだぞ? お前は俺の偉大さと強大さだけに感動しておけば良いのだ」
そう言葉を続けながら、都城王土は行橋未造の服の中、柔らかい素肌をものともせず無造作にその手を突っ込んだのだ。
「えと… 王土? いったい何をしてるのさ…?」
モゾモゾと服の中をまさぐるように動く都城王土の手の動きを当然と受け止めながら。
それでも彼の考えが判らず不思議そうな声をあげる行橋未造。
そしてようやく意図に気が付いて叫ぶ。
「ッ! ダメだよ王土ッ!!」
慌てて服の上から都城王土の手を止めようとするも時は既に遅かった。
ぐらりと行橋未造の視界が霞み、揺れる。
「なん…で…王土…」
シューシューと行橋未造が背負った鞄から聞こえる小さな排気音とともに覗いているのは小さな管。
そこから吹き出されている気体の正体は即効性の催眠ガスである。
コトリと意識を失った行橋未造を見下ろして、都城王土が静かに呟いた。
「行橋よ。 俺が褒めてやる。 仮面をつけていないのは正解だったぞ」
216 :
禁書の原作みたいな
反射できると思ったら何でも反射できる
でも魔術はよくわかんないけど反射できない
みたいな解釈はわけわかんないから
これでいいと思う
217 = 131 :
おっぱいを揉んだ…だと
218 = 208 :
あぁ…野暮だったね
219 = 182 :
深い深い眠りについた行橋未造を一瞥すると、都城王土は一方通行に振り返る。
追撃が出来たはずだというのにただ静かにそれを見ていた一方通行の肩がゆっくりと振るえ、そして我慢が出来なくなったかのように都城王土を高らかに笑い飛ばした。
「ギャハハハハhハハッ! ンだそりゃァ! お涙ちょうだいってかァ?」
安い三文芝居を見たかのように、まるで“自虐”のように声を張り上げる一方通行。
だが、それを聞いた都城王土は揺らぎもしない。
「ハッ! 俺が同情を誘うだと? そのようなこと天地が逆転してもあり得んな。 なに、俺が行橋を眠らせたのは、ただ単に俺の都合でな」
ゴキリと首を回しながら都城王土が笑う。
そんな都城王土を見て一方通行が眉をひそめた。
「……あァ!? ついに恐怖のあまり頭がイッちまったかァ!?」
しかしその問はお返しとばかりに笑い飛ばされる。
「クハハッ! なに、こうもやられっぱなしの防戦一方などという展開は俺の性にあわんのでな」
その言葉と共にぎしりと拳を握りしめる王土。
それを見て面白そうに一方通行が吠えた。
「なァに考えてンだァ? だいたいテメーは俺に近づくことも出来やしねェじゃねえかァ!」
「当然だろう。 流石の俺でも無傷で貴様のもとに辿りつけるとは思わんよ」
そう言われ、フムと頷く都城王土を見て一方通行が本当に。
とても楽しそうに笑いながら、まるで目の前の男を認めるように試すように両の手を振り上げる。
「クカカカカッ!……面白ェ 面白ェよテメエ さァてテメエは何回死ねば俺のもとに辿りつけるんだァ!?」
220 = 123 :
この二人仲良しにしか見えん
221 = 182 :
ベクトル反射により無数の瓦礫や小石が凄まじい速度で飛来する。
目前に迫るそれは喩えるならば銃口を無数に並べたショットガンのよう。
無数の凶弾に正面から相対した都城王土は微塵も躊躇うことなく飛び込んでいった。
小石を弾き飛ばし、砂利を叩き落とし、鉄材を蹴り飛ばす様はまさに獅子奮迅という言葉が相応しい。
だが。
それでもなお一方通行の放った嵐のような弾幕は凶暴で獰猛で分厚かったのだ。
「ぬっ!?」
小さな小さな小石の欠片が都城王土の爪先を撃った。
そして、その機を逃さんとばかりに暴風雨が都城王土を蹂躙する。
グシャグシャと耳を塞ぎたくなるような人体の破壊音。
脇腹に鉄材がめり込み、首筋を小石がえぐりとり、砂利が肉に食い込んでいく。
だがしかし、それでも都城王土は止まらない。
数瞬か数秒か数分か。
時間という概念すら置き去りにしたような刹那の刻。
都城王土は、その身体に降り注ぐ凄まじい破壊と引換に。
ついに。ようやく。念願の。
一方通行の目の前、数メートルに辿り着いた。
それはつまり都城王土の拳が届く射程圏内ということである。
222 = 131 :
工事関係者が潤うな
223 = 200 :
10分に1レスか書き溜め無しだな
224 = 182 :
.
「どら、待たせたな。 これより退屈はさせんぞ?」
ボタボタとおびただしい血を垂らしながら、それすら些事であると言わんばかりに都城王土が笑った。
「はァ~… よくもまァそのザマで生きていられるもんだわなァ?」
心底感心したというふうに目を見開くは一方通行である。
それは、目前に立つ満身創痍の金色の男に対する彼なりの賛辞であった。
そして都城王土はそんな賛辞を当然と受け止めて返事をする。
「俺が行くと決めて俺が行くのだ。 あれしきの妨害など問題にならん。 避けれないのならばそのまま突き進むまでのことよ」
そう言って尊大に笑う都城王土。
だが、それを聞いた一方通行は何処か苦しそうに決定的で残酷な事実を言い放った。
「…けどよォ 忘れてねェか? オマエの拳は俺には届かねェんだよ」
そうなのだ。
例え一方通行の暴虐の化身のような嵐を抜けようと。
その先にあるのはベクトル反射という無敵の盾。
どれほどの犠牲を払ったとしても、ただの拳でこの堅牢な要塞は破れはしない。
225 = 120 :
>>216
魔術はよくわからんからベクトル操作に手間がかかる
ダークマターはフィルターを騙すからベクトル操作出来ない
木原神拳と比べたら
殊更おかしいとは思わんが
226 = 35 :
そろそろ15分じゃね?
227 = 182 :
砲撃もいわんやと言わんばかりのその拳が“直撃”すれば、それこそ一方通行の身体など一瞬の痛みを感じる間もなく生体活動を停止するだろう。
だが、それは反射膜を超えたらという有り得ない話である。
「確かによォ大層な威力だわなァ …けどそンなこたァ関係ねェ。
オマエが俺に触れでもしたらよォ …全身の血管と内臓が根こそぎ破裂して死ぬぜェ?」
そして、さらにもう一つ。
「テメエは“アイツ”じゃあねえ そこンとこァとっくのとうに確認済みだ」
“アイツ”とは誰のことかなど都城王土は判らない。
だが、目前に立つ白髪紅眼の男の言っていることは事実なのだろうと都城王土は理解した。
「…ふむ。 つまりだ。 おまえは何が言いたい?」
そう促し、先を問う都城王土に一方通行は静かに答える。
「あァ テメエは死ぬ思いをしてここまで辿りつきゃしたが… ザンネンなことにここが行き止まりなンだわ」
しかし、それを聞いた都城王土はとても楽しそうに笑った。
「…行き止まりだと? 面白いことを言うな」
ゆっくりと拳を握り締め
「生憎、俺はどこぞの生徒会長みたいに武術に聡いわけではない。 だから俺はただ俺の気の向くままに全力で貴様を殴るとしよう」
弓矢のように振り上げたその拳を見て、一方通行は吐き捨てるようにこう言った。
「……馬鹿だなテメエは」
228 = 182 :
.
「ぬんっ!!!!」
裂帛の気合と共に都城王土の握りしめた拳が一方通行の顔面めがけて繰り出された。
人智を超えた速度と威力はもはや武術などが及ぶ域ではない。
それはまさしく一撃必殺の兇器である。
だが…その拳が一方通行に届くことは無かった。
薄皮一枚の反射膜。
けれど、その薄皮一枚の反射膜こそが一方通行を学園都市最強の能力者たらしめている原点なのだから。
「ぐっ!?」
くぐもった呻き声と共に拳を放ったその姿勢のまま全身から血を吹き出す都城王土。
パシャリと軽い音をたてて吹出した血が一方通行の服に飛び散る。
「…ホント 馬鹿だなァテメエは 言ったよなァ? 俺に触れれば死んじまうってよォ?」
どこか寂しそうな口調でそうポツリと呟く一方通行。
チラリと横目で意識を失ったまま倒れている子供を見る。
何故金髪の男があの子供を眠らせたのかなど、今更判るわけもない。
先程までの胸の高揚感は既にどす黒い感情に変わり、一方通行の胸の中心に鎮座していた。
229 = 216 :
>>225
そういう解釈がいつも通用するならいいけど
そのときの話のノリで反射できる物とできない物が変動するだろ
新しい反射システムを作るときに必要な外部情報も一緒に遮断されるんじゃ、とかそういうのも気にせずあっさり反射してるし
反射できると思ったら何の弊害も無く反射できる、弱点は話の都合だけ、というのが一方さんだろ
230 = 182 :
.
「…チッ 意地なんざはらずに逃げ出しゃあよかったのによォ…」
そう呟くと踵を返す一方通行。
「服…汚れちまったなァ このまま帰りゃあのガキがギャーギャーうるせえンだろうが…」
けれど今はそんな事もどうだっていい。
服が血で汚れたならばまた買えばいい。
それよりも胸に渦巻く重圧感から逃れることのほうが先決だ。
まるで逃げるようにこの場を去ろうとして。 一方通行の足が止まった。
“何故服に血が付着している?”
薄皮一枚の反射膜は一方通行の全身を覆っているのだ。
つまりそれが意味することを一言でいうならば。
“シャツに血液が付着することなどありえない”
何も考えること無く、何も考えられず、一方通行は己の胸に付着した血液を払った。
腕の動きにあわせて、血液がピチャリと地面に落ちる。
そして…赤い血が付着していたはずのシャツはシミひとつない普段の姿を取り戻していた。
シャツに血が付いているわけでもない。
金髪紅眼の男の血液という残滓が逆らうように“反射膜”の表面に付着している?
その時だった。
意味が判らず硬直しきった一方通行の背に朗々たる声がかかったのだ。
231 :
>>229
まぁ原作だったら王土から放たれる電磁波だけを反射するとか
平気でやりそうだよな
232 :
>>231
でも理屈が伴わないから
このSSでわざわざそういうのを採用する意味も無いよな
良い解釈だと思うよ
233 = 182 :
.
「 『 待 て 《 マ テ 》』」
「俺をおいて一体何処に行くつもりなのだ?」
「……ンだとォ!?」
動けない、振り向けない。 指先ひとつすらピクリとも動かない。
知っている。
一方通行は知っている。
さっきのは『王の言葉』
声の主は金髪紅眼の自分によく似た“馬鹿野郎”に間違いない。
ベクトルを反射し動くことも忘れ、立ち尽くしたままの一方通行にやれやれ、といった独り言が風に乗って届いた。
「ふむ、“攻撃がヒットする瞬間に回復する”か。 俺にしては不安ではあったがどうやら“再現”はできたようだな」
「……よォ? どういうことだァ? 教えやがれよなァ」
背を向けたまま、何故か親しげとも取れる調子で。 一方通行がそう背後に立っているであろう男に声をかけた。
そんな問いかけを聞いて。
フン!と耳にたこができるほどの笑い声と共に男は言った。
「あぁ…そういえば言ってなかったか。 俺の身体は筋肉、骨格、神経はもとより循環器、呼吸器、血液に到るまで改造されているようなものでな」
234 :
王土さーーーん!!!
235 = 39 :
理不尽な徴税で古賀ちゃんから奪った異常性か
236 = 44 :
そういや古賀ちゃんの異常も活きてるもんな。
237 = 73 :
>>196の意味がよくわからない
誰か説明して
238 = 182 :
――ここで少し二人の少女の事を説明をしなければならないだろう。
箱庭学園特待生2年13組の二人の異常者《アブノーマル》。
名瀬夭歌と古賀いたみという少女のことだ。
名瀬夭歌。
少女の名は偽名である。
真の名は黒神くじら。
その姓が示すとおり箱庭学園生徒会長黒神めだかの親族であり。
そして、名瀬夭歌は人体を生物学的に改造するというただ一点においては完璧超人と呼ばれる黒神めだかですら及ばない域に達しているのだ。
古賀いたみ
そんな名瀬夭歌と出会ったのが古賀いたみという少女だった。
常人であり、一般人であり、平凡な人生を過ごしてきた彼女はそのありふれた人生を変えるため、あえて己の身体を実験台として名瀬夭歌に捧げた。
“異常”に対する“異常”な憧れだけが“異常”なただの女の子。
だが、だからこそ古賀いたみは名瀬夭歌の非人道的という言葉すら生温い人体改造を耐え切ることができたのだ。
その古賀いたみの身体スペックは、途方も無いハイスペックである。
彼女は箱庭学園生徒会長黒神めだかを“圧倒”した。
亜音速で動き、100kgの鉄球が頭頂部に直撃してもケロリとし、果ては箱庭学園そのものを引きずる膂力を発揮することができる黒神めだかを“圧倒”したのだ。
例えそれが人格を失い空っぽのままの黒神めだかであろうとも、その事実は揺らぎない。
ましてやその時の古賀いたみは“ガス欠状態”の身体のままだったのだから本来のスペックなど想像するだに馬鹿馬鹿しい。
そして…都城王土はその古賀いたみの異常《アブノーマル》を“強制的に取り立てた”のだ。
239 :
そういえばそんなこともしていたっけな
240 = 182 :
それは、都城王土の特異性《アブノーマル》であり。
それは、黒神めだかですら不可能なことである。
無尽蔵の電力《アブノーマル》、『創帝《クリエイト》』という名の異常《アブノーマル》をもつ都城王土だけが掴むことの出来る答え。
ならば、出来ない訳がない。
目の前にいる白髪紅眼の男は先程、『王の言葉』をベクトルでねじ伏せたのだ。
ならばそれは必然。
ベクトルの反射を異常《アブノーマル》でもって強引に力尽くでねじ伏せることくらい、都城王土に出来ないわけがない。
都城王土はベクトル反射で裏返っていく血液を血管を内臓を上書きするように、“己”の意志でもって“己”の回復力で無理やり塗りつぶしたのだ。
「さっきキサマはこう言っていたな? ここが行き止まりだと」
紅い煙が都城王土の身体から湧き立っていた。
それは破壊と再生の繰り返しで極限まで酷使された細胞が発火寸前まで熱をもち、付着している血液を次々と蒸発させたものだ。
「確かに…過去の俺は王道を踏み間違えた。 行き止まったのだ」
都城王土の胸に飛来するは己が手を地につけて己が非を認めたときのことである。
241 :
おお、原作が伏線とは
242 = 213 :
纏めて読みたいけれども我慢ができずにリロード。俺の負けだ。
243 = 182 :
.
「だが」
それでもこの男は、都城王土は立ち止まらない。
「今の俺が進むは“王道”ではない。 “覇道”だ。 ならば俺の“覇道”に行き止まりなどあるわけがなかろう」
こいつの馬鹿さ加減はどこかのヒーロー気取りの三下かよ、と一方通行は思いながら可笑しそうに笑った。
「ハッ! そいつァ随分とまァ大層な道だなァおい!」
そう背で返事をして。
ようやく一方通行は気付いた。
いつの間にか身体に自由が戻っていたのことに。
「おいテメエ… 何考えてやがンだァ?」
ゆっくりと、振り向きながら一方通行がギョロリと都城王土を見据える。
その視線を受けて都城王土はゆっくりと拳をかざした。
「言ったはずだろう? 俺の“覇道”に行き止まりなどないのだ」
つまりそれが意味することは。
244 = 73 :
ダメだ、発熱してる俺の頭じゃなんで反射を突破できるかの理論がわからない
その上、物量じゃ超えられない反射を物量で超えてるように見えて余計に混乱してる
誰か説明頼むよお願い
246 = 142 :
>>244
細けぇ事はいいんだよ
説明するべきなら作者さんがしてくれるだろ
248 = 73 :
>>245-246
そうか、じゃあ俺は作者が説明してくれることを信じて寝てもいいんだな・・・
249 = 182 :
まるで焼き直しのように再度拳を振りかざす都城王土。
「貴様が俺の“覇道”の行き止まりというならばだ。 俺はそれを正面から突破して粉砕して圧潰して押し通るまでのこと」
つまり、それは先程の展開を再度繰り返すということ。
「今の俺をさっきまでの俺と思うなよ? 俺は常に進化しているのだ。 もはや俺ですら今の俺がどこまでいけるか定かではないのだ」
笑いながら都城王土が拳をギシリと握る。
どれほど威力があろうとも反射膜が破られるはずがない。
「カカカカッ! 上ッ等じゃねェかァ!!!」
だというのに、一方通行は心地良い爽快感を感じていた。
首筋からは小さな電子音が聞こえる。
その音が意味することはとっくのとうに判っている。
そう、バッテリー切れだ。
脳の演算機能を外部に頼っている一方通行はチョーカー型の補助演算装置のバッテリーが切れれば、反射どころか歩くことすらままならなくなるだろう。
この男と戦闘を始めて何分たったのだろうか。
3分? 5分? 10分?
もしかすると数秒も残っていないのかもしれない
だが、それでも一方通行は退かない。
250 = 124 :
バッテリーの存在すっかり忘れてたw
みんなの評価 : ★★★×5
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