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    元スレ京介「あやせ、結婚しよう」 あやせ「ほ、本当ですかお兄さん!?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×11
    タグ : - 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ×2+ - あやせ + - 京介 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    751 :

    うすたスレじゃないのか・・・

    752 :

    うすたは既婚

    753 = 735 :

    調子に乗ったこと言ってすみませんでした!
    俺は逃げるようにマックを出た。
    雨はいつしか小降りになり、往来を行く人のほとんどは傘を閉じている。
    それでも、俺は黒の折り畳み傘を開いて、自転車を押して帰った。





    寝る
    あやせ派が悲しみに暮れるエンドにはならないのでご安心を

    754 = 744 :

    今日明日中には終わってくれ

    755 :

    乙!
    俺は誰派というわけでもないけど期待して待ってる

    >>754
    一日平均150くらい進んでるので放っておいても明日には埋まると思うぞ

    756 = 733 :

    あやせとのイチャラブマダー?

    757 = 736 :

    ここはあやせスレだからあやせエンドだと信じてる
    黒猫エンドは黒猫スレ、麻奈実エンドは麻奈実スレでいいんだ

    758 = 738 :

    >>757
    麻奈実スレの過疎っぷりがヤバくて俺号泣
    ちょっとアウェーと知りつつヘッドハントしたい
    誰か麻奈実SS書いてくれる人いませんかー!

    759 :

    よし、俺も寝るか

    760 :

    桐乃ってめんどくさい性格だよな

    761 :

    あやせー俺だー結婚してくれー

    764 :

    はぁ、あやせたんの事考えるだけで胸がきゅうってなるお
    食欲もなくて溜め息ばっかりだお・・・

    768 :

    >>760
    桐乃に限らず
    家族から片想いされるというシチュは大概面倒臭い

    769 :

    俺のあやせがこんなに可愛い訳がない

    771 :

    >>769
    俺のあやせがお前のあやせなわけがない

    772 = 738 :

    >>769
    ①あやせはお前のじゃない
    ②あやせは可愛くて当たり前

    773 :

    俺のあやせじゃないけどこんなに可愛い

    774 :

    みんなのあやせはこんなにもラブリー

    775 :

    ハーレム派の俺にとってうれしい展開になることを期待

    776 = 735 :

    玄関には妹の濡れた靴があった。
    帰ってきていない可能性を考えていた自分が馬鹿らしくなったね。
    親父と喧嘩したならまだしも、俺と喧嘩してあいつが家出なんてするわけがない。
    追い出されるのはいつも俺だ。

    「京介、あんたまた桐乃のこと泣かせたでしょ!?」

    シャワーを浴びようと風呂場に行くと、もの凄い剣幕でお袋がやってきた。
    後ろ手でドアを閉める。

    「ちょっと、京介!?開けなさい!」
    「………ほっといてくれ。桐乃とは後で話するからさ」

    御鏡の件以来、お袋は俺と桐乃の関係に妙に敏感だ。
    一応誤解は解いたものの、まだ心のどこかでは『妹に手を出す鬼畜』と疑われている節がある。
    やれやれ。ちょっと前までは、桐乃の癇癪の諫め役としてそこそこ信頼されてたのにな。

    手早く服を脱ぎ、熱いシャワーを頭から浴びると、
    雨や汗の気持ち悪い感触と一緒に、余分な感情が洗い流されて、
    植物の蔓みたいにごちゃごちゃに絡まっていた思考が、解れていくような気がした。
    そして、同時に思い出した。
    今年の夏……俺が黒猫に告白されて、別れを切り出されるまでの顛末を。


    『わたしと付き合ってください』

    校舎裏で黒猫に思いの丈をぶつけられたとき、俺はその返事として、保留を選択した。

    777 = 770 :

    きたあああああああああああああ

    779 = 735 :

    黒猫のことを恋愛対象に見られなかったからじゃない。
    むしろ逆だ。照れ屋で、努力家で、友達思いの黒猫のことを、俺は好いていた。
    ただ、それが『like』なのか『love』なのかと聞かれたとき、俺は判然とした答えを持たなかったのだ。
    女の子に告白されといて、情けない話だけどよ。
    それでも黒猫は待ってくれた。
    翌日行われた打ち上げパーティは、気持ち悪いくらいに皆の仲が良かった。
    桐乃は毒を吐かねえし、黒猫も妙に素直、沙織はいつも通りのムードメーカーで、
    俺は……俺だけが、これからどうするべきなのか、ぼんやり物思いに耽っていたように思う。

    御鏡の一件で、分かったことがあった。それは何か?
    桐乃は、俺が思っているよりは、俺のことを嫌っていなかったということだ。
    あいつは絶対に認めないだろうし、俺が自分で言うのもなんだが、
    俺が『妹はやらん!』と妹の彼氏に宣言してしまうような、重度のシスコンであるように、
    ――あいつも、結構なブラコンだったらしい。
    しかもその妹が兄を慕う感情には、一般的なそれ以上の、異性としての『好き』も含まれているんだそうだ。
    打ち上げパーティが終わったあとで黒猫と二人きりになったとき、黒猫がはっきりと教えてくれた。
    黒猫に告白されたときに気づいても良かった。
    『好きよ……あなたの妹が、あなたのことを好きな気持ちに、負けないくらい』
    この台詞の意味は、黒猫の告白の前と後では、意味がまったく別のものになる。
    桐乃に慕われていると知ったとき、俺は純粋に嬉しかった。
    でも……それはあくまで、兄妹としての話だ。
    俺があいつを、一人の異性として扱うことはできねえし、これからもそれはきっと変わらないだろう。
    黒猫は続けてこうも言った。
    ある日を境に始まった桐乃のエロゲ趣味は、俺に素っ気ない態度を取られたことに対する代償行為だと。
    瀬菜のような典型的な腐女子や、黒猫のような厨二病患者、沙織のようなガンオタでもなく、
    女のオタクで、妹ゲーをあそこまで溺愛している奴を、黒猫は桐乃の他に知らないという。
    俺はそれまで特に意識したことがなかった。
    桐乃の言う『可愛いから好き』という理屈に納得していた。

    780 = 771 :

    早く風呂に入ってこい桐乃

    781 = 735 :

    でも、よくよく考えればそれは異常なんだよな。
    桐乃の趣味は、オタクというマイノリティな括りの中でも、さらにマイノリティな括りに属する。
    いくら昨今サブカルチャーが世間に受け入れられつつあると言っても、
    エロゲの男の主人公に、女の自分を投影して、仮想の妹を可愛がる性癖は、
    家族やよほど親しい友人でもない限り、『おぞましい』、『気持ち悪い』と思われても仕方がない。
    真剣に桐乃の将来を考えるなら、その代償行為とやらを、やめさせるべきなのではないか?
    親父やあやせみたいに、オタクでいることをやめろとは言わない。
    ただ、桐乃の俺に対する『兄妹愛の延長線上にある感情』を取り払って、
    もう少しまともな、理解者の多いオタク趣味に走らせるべきなのではないか?
    俺は悩んだ末に、その解決策を、黒猫に求めることにした。
    要するに、黒猫と付き合うことにしたのだ。

    交際はスムーズに始まった。
    黒猫が俺に告白したことは、桐乃も既知のことだったらしく、
    俺が『黒猫と付き合う事になった』と言っても、
    『あっそ。やっぱり付き合うことにしたんだ』と、興味なさげに振る舞っていた。
    黒猫と過ごす時間は、心地よかった。
    私服を着ている黒猫は、厨二成分控えめの、言うなればただの可愛い女の子で、
    俺は自然と黒猫の本当の名前を呼び、黒猫も俺を名前で呼んでくれた。
    俺たちはまるで普通のカップルのように、手を繋いでデートに出かけ、いい雰囲気になればキスをした。
    一方で、桐乃の様子は日を経る毎におかしくなっていった。
    俺への態度は一年と半年前のそれより酷いモンになり、
    モデル撮影や部活にも行かずに、部屋に引きこもるようになった。
    それを兄離れに伴う発熱のようなものだと放っておいたのは、今から思えば、どうしようもない俺のエゴだ。

    782 = 746 :

    しえん

    783 = 735 :

    親父もお袋もお手上げ状態、
    終いに桐乃の様子を見てきて欲しいとお袋に頼まれ、桐乃の部屋に赴いた俺は、
    そこで、妹をここまで追い詰めた自分の愚かしさを知った。

    『あんた、男と付き合うのなんてやめて欲しいって……この前あたしに言ったよね……。
     なのに……自分は黒いのと付き合うんだ……そんなの、ズルい!
     あたしだって……あたしだって!兄貴に、女と付き合うのなんて、やめて欲しい!』
    『なんで……』

    答えに、予想がついていても、俺は言質を求めてしまう。馬鹿だから。

    『そんなの、わかんないっ!』

    桐乃はボロボロ涙を流して言った。

    『黒猫はあたしの友達で!あんたのことが本気で好きなのも分かってる!
     でも……ヤなのっ!あたしよりも黒猫の方が大切にされるのがヤなのっ!』

    桐乃は俺の胸に顔を埋めて、両手でぼかぼかと殴ってきた。
    こんなに無防備に、心の裡を晒す桐乃は初めてだった。
    ――いや。小さい頃は、これが当たり前の風景だった。
    喧嘩したら、素直にお互いの気持ちをぶつけ合って。

    『約束……ちゃんと……守ってよ……』

    気づけば、俺は桐乃の頭を撫でながら言っていた。

    『お前に俺を安心させるような彼氏ができるまで、俺も彼女を作らない』

    と。

    784 = 755 :

    もう桐乃でいいんじゃね

    785 :

    やはり泣きデレは素晴らしいな。しえん

    786 :

    原作こいつじゃね

    788 :

    まさかな・・・

    790 = 733 :

    いよいよ誰ルートなのか分からなくなってきたぞ

    791 = 766 :

    しばらく天使を見てない気がするな これは由々しき事態だな

    792 = 744 :

    >>786
    そこに気付くとは…

    793 :

    >>786
    お前、消されるぞ・・・

    795 = 735 :

    流石と言うべきか、黒猫は初めからこの展開を予想していたみたいだった。
    俺が別れを切り出すよりも先に、雰囲気で察したんだろう、契約の"一時"解消を申し出てくれた。
    意外だったのは、黒猫が俺に謝ってきたことだ。黒猫は訥々と語った。
    桐乃の趣味や、度を過ぎたブラコンの異常性を俺に言ったことは、
    俺に黒猫との交際を選択させるための、誘導だったのだと。

    『でも、これだけは信じて欲しい。わたしがあなたのことを好きだと言ったのは、絶対の真実よ。
     だから、もしもあの女に相応しい彼氏ができたときは――その時は再び、闇の契りを交わしましょう?』

    黒猫は艶然と笑んで言った。
    その深紅の眼の端に、小さな涙を浮かべながら。
    そうして俺は黒猫と別れ――波瀾に満ちた夏は終わった。

    シャワーを止める。
    これから俺は桐乃の部屋に行き、あやせについての誤解を解かなくちゃならない。
    あやせは進学のために友達と――桐乃と別れたくなくて、
    勉強の不振を俺に相談したのも、家庭教師のことを黙っていたのも、
    結局は桐乃に心配をかけたくなかったからだと言うことを、辛抱強く話さなくちゃならない。
    それはそれは酷い暴言を浴びせかけられるだろうし、ビンタも数発食らうだろう。
    それは間違いねえ。でもさ、それですむんならいいか、と思っている自分がいる。
    なんてったって、俺はあいつの兄貴だからな。
    それにあやせにも、『俺がなんとかする』とか、『俺に任せろ』なんて啖呵切っちまったしよ。

    796 :

    >>>1には是非、「アルバムを見る」選択肢の後も書いてもらいたい

    797 :

    あれみんな可愛い

    798 :

    むむっ
    しえん

    799 :

    おいついちまった
    しえん

    800 = 768 :

    おあずけ黒猫ルートだったか


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