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元スレ朝倉「ただ月が綺麗だったから…」
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朝倉父「しばらくだ…メールで我慢しなさい」
朝倉「…何でよ、電話代だって、ちゃんとバイトのお金で払ってるじゃない!」
朝倉父「深夜遅くまで電話、それがほぼ毎晩続く…そんな生活はダメだ許さん」
朝倉「学校だって…ちゃんと行ってるじゃない…!」
朝倉父「…でも、成績は少し落ちたな。勉強に支障が出ているんじゃあ、以前と同じというわけには行かないよ」
朝倉「…」
確かに、私の成績は以前と比べちょっとだけ悪くなっていた
でも今の私には…口撃する手段の一つにしか、聞こえない
朝倉父「…いいか涼子。何も携帯を解約しようってわけじゃない…ほんの少し使う時間を制限するだけなんだ」
朝倉「…何でよ、電話代だって、ちゃんとバイトのお金で払ってるじゃない!」
朝倉父「深夜遅くまで電話、それがほぼ毎晩続く…そんな生活はダメだ許さん」
朝倉「学校だって…ちゃんと行ってるじゃない…!」
朝倉父「…でも、成績は少し落ちたな。勉強に支障が出ているんじゃあ、以前と同じというわけには行かないよ」
朝倉「…」
確かに、私の成績は以前と比べちょっとだけ悪くなっていた
でも今の私には…口撃する手段の一つにしか、聞こえない
朝倉父「…いいか涼子。何も携帯を解約しようってわけじゃない…ほんの少し使う時間を制限するだけなんだ」
―解約
そっか…私の電話は親名義の携帯だ…
父親が店に行けば、すぐに電話は解約できる
…その言葉を聞いて、自分の中に新しい恐怖が浮かぶ
朝倉「解約は、嫌…」
朝倉父「時間で…使いすぎなければいいんだ。ほら…」
父はポン、と携帯をテーブルの上に置く
朝倉父「明日、学校に行く前には返すんだぞ」
朝倉「……」
そっか…私の電話は親名義の携帯だ…
父親が店に行けば、すぐに電話は解約できる
…その言葉を聞いて、自分の中に新しい恐怖が浮かぶ
朝倉「解約は、嫌…」
朝倉父「時間で…使いすぎなければいいんだ。ほら…」
父はポン、と携帯をテーブルの上に置く
朝倉父「明日、学校に行く前には返すんだぞ」
朝倉「……」
すぐに携帯を取り、私は部屋に戻っていく
電源を入れる、懐かしい重量感が手にフィットする…
メールをチェックすると…一通、二通、三通…
全てキョンからだ
返せなかったおやすみメール…
学校に行く前のいってきますメール…
夕方、私の身を心配してくれているメール…
朝倉「キョン…」
すぐに私は、返信のためにメールをうつ…
電源を入れる、懐かしい重量感が手にフィットする…
メールをチェックすると…一通、二通、三通…
全てキョンからだ
返せなかったおやすみメール…
学校に行く前のいってきますメール…
夕方、私の身を心配してくれているメール…
朝倉「キョン…」
すぐに私は、返信のためにメールをうつ…
同日 キョン
変だ…あれからメールが返ってこない
深夜のメールはともかく、朝と夕方…学校が始まる前と、終わった後でも返事が来ていない
思い当たる節は…父親との口論らしきやり取り
無理やり切られた電話…
そしてこれだけ時間が過ぎているという事は…携帯を没収された?
キョン「…涼子と連絡がとれないだけで、こんなに気持ちがザワザワするなんてな」
…それでも、いつか来ると思う連絡を信じて…俺は携帯を握りしめていた
―ピリリリリ
キョン「…!」
これは…メール、いや電話か?
携帯の表示を見ると…ハルヒからだった
キョン「なんだ、ハルヒか…」
がっかりしたとは言え、電話に出ないわけにはいかない
変だ…あれからメールが返ってこない
深夜のメールはともかく、朝と夕方…学校が始まる前と、終わった後でも返事が来ていない
思い当たる節は…父親との口論らしきやり取り
無理やり切られた電話…
そしてこれだけ時間が過ぎているという事は…携帯を没収された?
キョン「…涼子と連絡がとれないだけで、こんなに気持ちがザワザワするなんてな」
…それでも、いつか来ると思う連絡を信じて…俺は携帯を握りしめていた
―ピリリリリ
キョン「…!」
これは…メール、いや電話か?
携帯の表示を見ると…ハルヒからだった
キョン「なんだ、ハルヒか…」
がっかりしたとは言え、電話に出ないわけにはいかない
これが涼子だったらどんなに嬉しい事か…
―ピッ
キョン『…もしもし?』
ハルヒ『もしもしキョン?今大丈夫かしら?』
あまり大丈夫な気分ではない
キョン『ああ、どうしたんだ。いきなり電話なんて』
ハルヒ『連休…ゴールデンウィーク中の活動内容をちょっとね』
キョン『なんだよ…そんな事なら明日学校で話せばいいだろ?』
ハルヒ『本当は、今日話すつもりだったのよ。なのにキョンがさっさと帰っちゃうから…』
キョン『…ちょっと、居残りする余裕がなくてな。』
ハルヒ『ははぁ…また朝倉涼子ね』
キョン『…そうだよ、悪いかよ』
―ピッ
キョン『…もしもし?』
ハルヒ『もしもしキョン?今大丈夫かしら?』
あまり大丈夫な気分ではない
キョン『ああ、どうしたんだ。いきなり電話なんて』
ハルヒ『連休…ゴールデンウィーク中の活動内容をちょっとね』
キョン『なんだよ…そんな事なら明日学校で話せばいいだろ?』
ハルヒ『本当は、今日話すつもりだったのよ。なのにキョンがさっさと帰っちゃうから…』
キョン『…ちょっと、居残りする余裕がなくてな。』
ハルヒ『ははぁ…また朝倉涼子ね』
キョン『…そうだよ、悪いかよ』
ハルヒ『別に悪いなんて言ってないわよ。ただ、そのおかげで確認だって取れなかったんだからね』
こういう気分の時は、些細な小言を言われても、気持ちが焦り不安定になる
キョン『…わかってる、悪かったよ。それで、ゴールデンウィークがなんだって?』
ハルヒ『今年のゴールデンウィークは、火、水、木曜日が3連休になるじゃない?』
ペラッ、とカレンダーをめくり確認してみる
キョン『ああ…月曜日と金曜日が厄介な週だな。それで?』
ハルヒ『それでね…活動に都合がいい日を今みんなに聞いているのよ。とりあえず日曜日から……』
…結局、ハルヒとはニ時間くらい話していた
月曜日と金曜日に学校はあるものの、放課後も含めて一週間丸ごと活動しよう、という結論になった
こういう気分の時は、些細な小言を言われても、気持ちが焦り不安定になる
キョン『…わかってる、悪かったよ。それで、ゴールデンウィークがなんだって?』
ハルヒ『今年のゴールデンウィークは、火、水、木曜日が3連休になるじゃない?』
ペラッ、とカレンダーをめくり確認してみる
キョン『ああ…月曜日と金曜日が厄介な週だな。それで?』
ハルヒ『それでね…活動に都合がいい日を今みんなに聞いているのよ。とりあえず日曜日から……』
…結局、ハルヒとはニ時間くらい話していた
月曜日と金曜日に学校はあるものの、放課後も含めて一週間丸ごと活動しよう、という結論になった
彼女に会いに行くには、その中で1日あればいい
一週間のうちに、1日くらいは活動を休んでも文句は言われないだろう
休みをもらうのは、いつもの事だ
キョン「ふぅ…なんだかんだで、話し込んじまったな」
改めて、メールを問い合わせする
…ピリリリリ
キョン「メールが…来ている?」
時間を見ると、電話をし出してから…10分ほど後
キョン「…涼子だ!」
一週間のうちに、1日くらいは活動を休んでも文句は言われないだろう
休みをもらうのは、いつもの事だ
キョン「ふぅ…なんだかんだで、話し込んじまったな」
改めて、メールを問い合わせする
…ピリリリリ
キョン「メールが…来ている?」
時間を見ると、電話をし出してから…10分ほど後
キョン「…涼子だ!」
俺はすぐにメールをひらく
朝倉『長い時間メール返せなくてごめんね。携帯親にとられてたわ。学校行ってる間は親に電話預けないといけなくなっちゃった』
朝倉『電話も禁止されちたから…夜しかメールできないの。しばらくは我慢しないとね』
キョン「…」
考えた通りだった。やはり親に携帯を使わせてもらえなかったらしい…
キョン「…夜の間だけ、か」
キョン『こっちも、返事が遅れて悪かったな。親に止められたなら、仕方ないな…とにかく、できるだけメール返すからさ』
…送信
朝倉『長い時間メール返せなくてごめんね。携帯親にとられてたわ。学校行ってる間は親に電話預けないといけなくなっちゃった』
朝倉『電話も禁止されちたから…夜しかメールできないの。しばらくは我慢しないとね』
キョン「…」
考えた通りだった。やはり親に携帯を使わせてもらえなかったらしい…
キョン「…夜の間だけ、か」
キョン『こっちも、返事が遅れて悪かったな。親に止められたなら、仕方ないな…とにかく、できるだけメール返すからさ』
…送信
メールはすぐに来た
朝倉『そうね。今は我慢するしかないわね…』
…短いメール。落ち込んでいる様子が手にとるようにわかる
キョン(よしてくれ…涼子がそんなに落ち込んでいたら…)
キョン『そうだな』
朝倉『うん…』
…お互い、1行のメール
朝倉『…今日はもう寝るね、おやすみなさい』
…
なんだろう、この気持ちは
電話が出来なくなったのは…どちらが悪いわけでもない
確かに、電話をし過ぎた自分たちのせい…自業自得なのかもしれない
俺はまだそれで納得はできる。多少の寂しさはあるが…
でも涼子は…親から電話を禁止され、携帯を持つ時間も制限されている
今日もすぐにメールを返せなかった…
気持ちが荒んでいくのは、なんとなくわかる
朝倉『そうね。今は我慢するしかないわね…』
…短いメール。落ち込んでいる様子が手にとるようにわかる
キョン(よしてくれ…涼子がそんなに落ち込んでいたら…)
キョン『そうだな』
朝倉『うん…』
…お互い、1行のメール
朝倉『…今日はもう寝るね、おやすみなさい』
…
なんだろう、この気持ちは
電話が出来なくなったのは…どちらが悪いわけでもない
確かに、電話をし過ぎた自分たちのせい…自業自得なのかもしれない
俺はまだそれで納得はできる。多少の寂しさはあるが…
でも涼子は…親から電話を禁止され、携帯を持つ時間も制限されている
今日もすぐにメールを返せなかった…
気持ちが荒んでいくのは、なんとなくわかる
キョン「…本当は、俺が優しい言葉をかけるて支えるべきなんだろうな」
それなのに、自分もつられて寂しげなメールをしてしまった
キョン「…俺も寝よう」
その日は、なぜだかよく眠れた
胸には突っかかってるものが沢山あるのに…
それなのに、自分もつられて寂しげなメールをしてしまった
キョン「…俺も寝よう」
その日は、なぜだかよく眠れた
胸には突っかかってるものが沢山あるのに…
さる→居眠りしてました
やっぱさるはつらいんで、いつものペースで
起きて少しメールをして…
眠るまで少しメールをする…
涼子との連絡これだけになってから、数日…
そんなに日にちは過ぎてなかったと思う
相変わらず、どこか寂しい様子の涼子のメール
電子の文字が無表情のまま、画面に並んでいる
キョン『…連休中に会うなら、どこか遠出でもするか?』
朝倉『1日じゃあ厳しいわよ? 時間ができたら、ね』
やっぱさるはつらいんで、いつものペースで
起きて少しメールをして…
眠るまで少しメールをする…
涼子との連絡これだけになってから、数日…
そんなに日にちは過ぎてなかったと思う
相変わらず、どこか寂しい様子の涼子のメール
電子の文字が無表情のまま、画面に並んでいる
キョン『…連休中に会うなら、どこか遠出でもするか?』
朝倉『1日じゃあ厳しいわよ? 時間ができたら、ね』
>>463
気持ち、女の子(乙女)っぽくするためです
まあ、イメージというか雰囲気というか…
なるべく元気に振る舞ってみても、彼女の反応はどこか寂しそうで…
朝倉『そろそろ…寝るね。おやすみなさい』
今日も…短い彼女との時間は終わった
何となく、言葉の裏に本音が隠れているのはお互いわかっている…
でも、本当に言いたい事を言えないような…そんなもどかしさがあった
歯切れの悪い生活…それが数日、続いてしまった
気持ち、女の子(乙女)っぽくするためです
まあ、イメージというか雰囲気というか…
なるべく元気に振る舞ってみても、彼女の反応はどこか寂しそうで…
朝倉『そろそろ…寝るね。おやすみなさい』
今日も…短い彼女との時間は終わった
何となく、言葉の裏に本音が隠れているのはお互いわかっている…
でも、本当に言いたい事を言えないような…そんなもどかしさがあった
歯切れの悪い生活…それが数日、続いてしまった
翌日…朝
―ピリリリリ
目覚ましとは違う電子音で目が覚める
この音は…メールだ
キョン(多分…涼子かな…)
時計を見ると…朝の5時か
朝倉『寂しい。ここから逃げ出したいよ…キョンに会いたい…家出したい…』
キョン(…何を言ってるんだ涼子…)
家出…その考えは全く無かったわけじゃない
でも俺たちは高校生だ
身の回りの色んなものを捨てて、大好きな人の所へ逃げていく…
そんな大それた事は考えが浮かんでも、口には出せなかった
外に出した所で…相手にかかる負担、周りに言った所で、絶対に変わる事のない日常
そのアンバランスさと優先度の不等号が…いつも自分の考えと言葉を遮っていた
―ピリリリリ
目覚ましとは違う電子音で目が覚める
この音は…メールだ
キョン(多分…涼子かな…)
時計を見ると…朝の5時か
朝倉『寂しい。ここから逃げ出したいよ…キョンに会いたい…家出したい…』
キョン(…何を言ってるんだ涼子…)
家出…その考えは全く無かったわけじゃない
でも俺たちは高校生だ
身の回りの色んなものを捨てて、大好きな人の所へ逃げていく…
そんな大それた事は考えが浮かんでも、口には出せなかった
外に出した所で…相手にかかる負担、周りに言った所で、絶対に変わる事のない日常
そのアンバランスさと優先度の不等号が…いつも自分の考えと言葉を遮っていた
僕はキョン相手にだけだったか男子相手にだけじゃなかったか
女性相手には私だったはず
女性相手には私だったはず
それを…涼子今朝のメールで言葉に出してきた
少し意外なような…安心はしたような印象もある
でも…
キョン『おはよ。ちゃんと眠れたか? 連休中には会いに行くからさ』
…
朝倉『休みまで待てないよ…今日…すぐに会いたい…』
今日も明日も学校だ
…これは困った
キョン『…何かあったのか?』
朝倉『寂しい…会いたい…もう寂しい思いをするのは嫌だよ…』
キョン『家出したら、学校はどうするんだ?家族は?』
朝倉『もうなんでも…キョンがいればいい……』
少し意外なような…安心はしたような印象もある
でも…
キョン『おはよ。ちゃんと眠れたか? 連休中には会いに行くからさ』
…
朝倉『休みまで待てないよ…今日…すぐに会いたい…』
今日も明日も学校だ
…これは困った
キョン『…何かあったのか?』
朝倉『寂しい…会いたい…もう寂しい思いをするのは嫌だよ…』
キョン『家出したら、学校はどうするんだ?家族は?』
朝倉『もうなんでも…キョンがいればいい……』
キョン『……』
自分も密かに持っていた願望
この環境から逃げたしたい欲望
止めるという考えより先に、会いたい気持ちが出てきてしまう
キョン『…それでいいのか?』
朝倉『いい…会いたい…私、あなたについて行きます…』
この時の俺たちは…学校とか、友達とか…
明日の事も何も考えないで…寂しさを我慢する事も全部忘れて…
ただ彼女に会いたかった…
周りから見たら、とても愚かな事なんだろう
今の俺たちには、周りの言葉なんて何の関係も無い事だった
自分も密かに持っていた願望
この環境から逃げたしたい欲望
止めるという考えより先に、会いたい気持ちが出てきてしまう
キョン『…それでいいのか?』
朝倉『いい…会いたい…私、あなたについて行きます…』
この時の俺たちは…学校とか、友達とか…
明日の事も何も考えないで…寂しさを我慢する事も全部忘れて…
ただ彼女に会いたかった…
周りから見たら、とても愚かな事なんだろう
今の俺たちには、周りの言葉なんて何の関係も無い事だった
5月2日(月)
昼過ぎ 佐々木
学校
佐々木「朝倉さん、ご飯にしようか」
朝倉「そうね。食べましょう」
彼女は…心なしか軽い感じで昼食を机に広げる
その様子は、なんだが少し嬉しそうだ
佐々木「…何かいい事でもあったのかい? あ、携帯を返してもらったとか?」
朝倉「ふふっ…ちょっとね。携帯はまだだけど…もういいのよ」
もういい?
今まではあまり聞かなかった…彼女からは初めて聞くような言葉だ
佐々木「ふぅん? まあ、元気そうならよかったよ。明日から3連休だね」
昼過ぎ 佐々木
学校
佐々木「朝倉さん、ご飯にしようか」
朝倉「そうね。食べましょう」
彼女は…心なしか軽い感じで昼食を机に広げる
その様子は、なんだが少し嬉しそうだ
佐々木「…何かいい事でもあったのかい? あ、携帯を返してもらったとか?」
朝倉「ふふっ…ちょっとね。携帯はまだだけど…もういいのよ」
もういい?
今まではあまり聞かなかった…彼女からは初めて聞くような言葉だ
佐々木「ふぅん? まあ、元気そうならよかったよ。明日から3連休だね」
朝倉「そうね。今週はあと金曜日に学校があるだけだから楽よね」
佐々木「やっぱり、連休中はキョンに会いに行くの?」
朝倉「…」
佐々木「ん、都合が悪い…とか?」
朝倉「まだちょっと…わからない、かな。キョンも忙しいみたいだし…」
彼女が少ししょんぼりとしてしまった
佐々木「ああ…ごめんごめん。でも休みがたくさんあるんだから、1日くらいは時間を作ってくれるはずだよ」
慰めるように、言葉を投げ掛ける
朝倉「…ふふっ、ありがとう。佐々木さんにはなんか心配して貰いっぱなしね…」
彼女の笑顔につられて、自分も少し安堵をする
佐々木(心配は…いらなかったかな? 朝倉さんに対して…ちょっと敏感になりすぎ、かもね)
佐々木「やっぱり、連休中はキョンに会いに行くの?」
朝倉「…」
佐々木「ん、都合が悪い…とか?」
朝倉「まだちょっと…わからない、かな。キョンも忙しいみたいだし…」
彼女が少ししょんぼりとしてしまった
佐々木「ああ…ごめんごめん。でも休みがたくさんあるんだから、1日くらいは時間を作ってくれるはずだよ」
慰めるように、言葉を投げ掛ける
朝倉「…ふふっ、ありがとう。佐々木さんにはなんか心配して貰いっぱなしね…」
彼女の笑顔につられて、自分も少し安堵をする
佐々木(心配は…いらなかったかな? 朝倉さんに対して…ちょっと敏感になりすぎ、かもね)
不思議そうな顔を、自分もしていたんだろう
彼女も、ハッと私の方を見つめ直してくれる
朝倉「あ、ごめんね。なんだか変な話して…」
佐々木「…ううん、いいんだよ。人の話を聞くのは好きだからね」
朝倉「いつかちゃんとお礼もしないとね…」
佐々木「お礼なら…いつも朝倉さんが作った卵焼きを貰ってるから、それで十分だよ」
彼女の作る卵焼きは…おいしい
砂糖のきいた甘い卵焼き…それを一切れ食べるだけで幸せになれる
彼女も、ハッと私の方を見つめ直してくれる
朝倉「あ、ごめんね。なんだか変な話して…」
佐々木「…ううん、いいんだよ。人の話を聞くのは好きだからね」
朝倉「いつかちゃんとお礼もしないとね…」
佐々木「お礼なら…いつも朝倉さんが作った卵焼きを貰ってるから、それで十分だよ」
彼女の作る卵焼きは…おいしい
砂糖のきいた甘い卵焼き…それを一切れ食べるだけで幸せになれる
朝倉「そう…じゃあ、今日はこれ全部あげるわよ」
佐々木「全部…? 食欲無いの?」
朝倉「ううん、そんなじゃないわよ。今日のは佐々木に食べて欲しいの」
佐々木「くつくつ…じゃあ、遠慮なく…いただきます」
彼女からもらった卵焼き…
相変わらず美味しい…けど、今日は少しだけ砂糖が抑えられていた気がした
微妙に砂糖の量が違ったのか
私の味覚がいつもと変わったのか
彼女に何か変化があったのか
さっき…考える事をやめた私には、食事中に微かに沈む彼女の顔を見つける事は…
私にはできなかった
佐々木「全部…? 食欲無いの?」
朝倉「ううん、そんなじゃないわよ。今日のは佐々木に食べて欲しいの」
佐々木「くつくつ…じゃあ、遠慮なく…いただきます」
彼女からもらった卵焼き…
相変わらず美味しい…けど、今日は少しだけ砂糖が抑えられていた気がした
微妙に砂糖の量が違ったのか
私の味覚がいつもと変わったのか
彼女に何か変化があったのか
さっき…考える事をやめた私には、食事中に微かに沈む彼女の顔を見つける事は…
私にはできなかった
佐々木「じゃあ、よい休日をね」
朝倉「うん、さよなら佐々木さん」
彼女とは、いつものコンビニ…バイト先まで彼女を見送ってから別れた
明日から連休だ…何をして過ごそう
ちょっと遠出でもしようか、誰か友達と遊ぼうか…
朝倉さんと遊ぶのもいいかもしれない
そんな事を考えながら帰路につく
…
佐々木「ただいま」
家に帰ってきたものの…特別やる事があるわけでもない
カバンを置き、服を着替え…自分の勉強机に座る
佐々木(…ああ、そう言えば宿題も多目に出てるんだったな…)
朝倉「うん、さよなら佐々木さん」
彼女とは、いつものコンビニ…バイト先まで彼女を見送ってから別れた
明日から連休だ…何をして過ごそう
ちょっと遠出でもしようか、誰か友達と遊ぼうか…
朝倉さんと遊ぶのもいいかもしれない
そんな事を考えながら帰路につく
…
佐々木「ただいま」
家に帰ってきたものの…特別やる事があるわけでもない
カバンを置き、服を着替え…自分の勉強机に座る
佐々木(…ああ、そう言えば宿題も多目に出てるんだったな…)
カバンから教科書を取りだし、ザッと目を通す
佐々木(…まあ、ちょっとだけ片付けておこうかな)
スラスラと、問題を説いていく
時間は…帰宅してから1時間が経っていた
佐々木「ふぅ…ちょっと休憩しようかな」
トタトタ、と台所の冷蔵庫に向かう
佐々木「あら…飲み物、何も無いじゃない…」
佐々木(買ってこなくちゃ…)
玄関を出て、彼女…朝倉涼子がいるコンビニに向かう
買い物のついでだ、少し話して行こう
私の舌は、彼女の卵焼きの味をまだ覚えていた
それくらい、今日食べた卵焼きはおいしくて、嬉しかった
佐々木(…まあ、ちょっとだけ片付けておこうかな)
スラスラと、問題を説いていく
時間は…帰宅してから1時間が経っていた
佐々木「ふぅ…ちょっと休憩しようかな」
トタトタ、と台所の冷蔵庫に向かう
佐々木「あら…飲み物、何も無いじゃない…」
佐々木(買ってこなくちゃ…)
玄関を出て、彼女…朝倉涼子がいるコンビニに向かう
買い物のついでだ、少し話して行こう
私の舌は、彼女の卵焼きの味をまだ覚えていた
それくらい、今日食べた卵焼きはおいしくて、嬉しかった
―ピンポーン
店内に入り、辺りを見回す
いつものレジには、いつもの彼女の姿が…無い
佐々木「あら…」
佐々木(裏の仕事をしてるのかしら? でもこの時間はいつも一人だったし…)
つい1時間前に、このバイト先で別れたばかりだ
彼女がいないはずがない…
佐々木「あの…すいません」
店員「はい?」
佐々木「今日朝倉さんて、来ていませんか?」
店員「あー、朝倉さんね。あの子辞めちゃったんだよね。ほんの数日前にさ」
佐々木「え…」
辞めた?
彼女からは一言もそんな事は聞いてない
店内に入り、辺りを見回す
いつものレジには、いつもの彼女の姿が…無い
佐々木「あら…」
佐々木(裏の仕事をしてるのかしら? でもこの時間はいつも一人だったし…)
つい1時間前に、このバイト先で別れたばかりだ
彼女がいないはずがない…
佐々木「あの…すいません」
店員「はい?」
佐々木「今日朝倉さんて、来ていませんか?」
店員「あー、朝倉さんね。あの子辞めちゃったんだよね。ほんの数日前にさ」
佐々木「え…」
辞めた?
彼女からは一言もそんな事は聞いてない
佐々木「あの…理由とかわかりますか?」
店員「んー…ちょっとわからないかな。特にトラブルも無かったから…」
佐々木「そうですか…」
とりあえずその場は、ジュースを2本だけ買ってお店を出た
佐々木(彼女に、連絡してみようか…)
しかし、携帯は持ってきていない
ここからだったら、家に帰るより朝倉さんの家に行く方が距離は近い
でもなんだか、今日は胸騒ぎがする
佐々木「…ちょっと行ってみよう」
店員「んー…ちょっとわからないかな。特にトラブルも無かったから…」
佐々木「そうですか…」
とりあえずその場は、ジュースを2本だけ買ってお店を出た
佐々木(彼女に、連絡してみようか…)
しかし、携帯は持ってきていない
ここからだったら、家に帰るより朝倉さんの家に行く方が距離は近い
でもなんだか、今日は胸騒ぎがする
佐々木「…ちょっと行ってみよう」
―ピンポーン
急ぎ足で向かった、朝倉涼子のマンション
ここに来るのは…彼女に手を出してしまった、いつかの日以来…
ちょっと嫌な記憶がよみがえる…
―ガチャリ
朝倉母「はい?」
中からは彼女の母親が出てきた
何度か顔を合わせた事もあるので、お互いに知己の仲だ
朝倉母「あら、佐々木さん、こんばんは」
佐々木「こんばんは。あの、涼子さんいらっしゃいますか?」
朝倉母「あら、涼子は今日はバイトの日なのよ。ほら、あの大通りのコンビニで……」
佐々木(……)
急ぎ足で向かった、朝倉涼子のマンション
ここに来るのは…彼女に手を出してしまった、いつかの日以来…
ちょっと嫌な記憶がよみがえる…
―ガチャリ
朝倉母「はい?」
中からは彼女の母親が出てきた
何度か顔を合わせた事もあるので、お互いに知己の仲だ
朝倉母「あら、佐々木さん、こんばんは」
佐々木「こんばんは。あの、涼子さんいらっしゃいますか?」
朝倉母「あら、涼子は今日はバイトの日なのよ。ほら、あの大通りのコンビニで……」
佐々木(……)
朝倉母「なにか用事だった?」
佐々木「あ、いえ…ちょっと近くまで来たものですから」
朝倉母「そう、ごめんなさいね。来たこと伝えておくわね」
佐々木「…はい。連休が終わったら、学校で会えますしね」
朝倉母「そうね…じゃあ、体に気をつけて休日を過ごしてね」
佐々木「はい…お邪魔しました」
…
公園
ベンチに座って、さっきのジュースを一口…
佐々木「ふぅ……」
一息ついて、何もない空を見ている
辺りはすっかり暗い…
確証なんて無いけれど…多分、自分にはわかってしまったような気がする
佐々木「ああ…君はもうこの街にはいないんだね……」
佐々木「あ、いえ…ちょっと近くまで来たものですから」
朝倉母「そう、ごめんなさいね。来たこと伝えておくわね」
佐々木「…はい。連休が終わったら、学校で会えますしね」
朝倉母「そうね…じゃあ、体に気をつけて休日を過ごしてね」
佐々木「はい…お邪魔しました」
…
公園
ベンチに座って、さっきのジュースを一口…
佐々木「ふぅ……」
一息ついて、何もない空を見ている
辺りはすっかり暗い…
確証なんて無いけれど…多分、自分にはわかってしまったような気がする
佐々木「ああ…君はもうこの街にはいないんだね……」
同時刻 駅 朝倉
―ガタン、ガタン
夜を走る電車の中に私はいる
手には…ちょっとした荷物と、胸にいっぱいの不安
朝倉(キョンに…会いたい…)
会いたいからこそ、私はこうやって電車に乗っている
家族も、友人も、学校も…
全てを捨てて、私はここにいる
朝倉(…早く着かないかな…)
ただ彼に会う時間だけが待ち遠しい
でも、この数時間を乗りきれば…あとはずっと、キョンと一緒にいられる
朝倉(キョン…キョン…)
今からでは、向こうに着くのは0時近くになってしまう
それでも、大好きな人に会えるなら…残りの時間なんて、どうでもいい事だった
―ガタン、ガタン
夜を走る電車の中に私はいる
手には…ちょっとした荷物と、胸にいっぱいの不安
朝倉(キョンに…会いたい…)
会いたいからこそ、私はこうやって電車に乗っている
家族も、友人も、学校も…
全てを捨てて、私はここにいる
朝倉(…早く着かないかな…)
ただ彼に会う時間だけが待ち遠しい
でも、この数時間を乗りきれば…あとはずっと、キョンと一緒にいられる
朝倉(キョン…キョン…)
今からでは、向こうに着くのは0時近くになってしまう
それでも、大好きな人に会えるなら…残りの時間なんて、どうでもいい事だった
乗り換え駅
朝倉「あ…」
キョン「よう…おかえり」
彼がいる
ずっと会いたかった、大好きな彼が目の前にいる
朝倉「うん…うん…ただいま…」
キョン「…泣くなよ。ほら、とりあえず電車に乗るぞ」
グイッと彼は私の手をとる
朝倉「うん…」
朝倉「あ…」
キョン「よう…おかえり」
彼がいる
ずっと会いたかった、大好きな彼が目の前にいる
朝倉「うん…うん…ただいま…」
キョン「…泣くなよ。ほら、とりあえず電車に乗るぞ」
グイッと彼は私の手をとる
朝倉「うん…」
―電車
朝倉「迎えに来てくれて、ありがとう」
キョン「いいんだよ。いつもあの駅で待ち合わせしていたからな…思い出の駅みたいなもんだ」
朝倉「思い出…本当ね…」
キョン「…携帯も置いてきたんだろ?」
朝倉「持ってて、連絡くると嫌だから…あ、キョンとのメールはちゃんと別に保存してあるからね?」
キョン「ああ…ありがとうな。今日からは、ずっと一緒だ」
朝倉「うん…思い出…キョンといっぱい作りたいな…」
キョン「ああ、ああ…一緒にいるんだ。これから、たくさん作ればいい」
朝倉「キョン……」
自分のワガママ…全部を受け止めてくれる彼の横顔…
やっぱり私は…彼に恋していたんだと…そう思った
朝倉「迎えに来てくれて、ありがとう」
キョン「いいんだよ。いつもあの駅で待ち合わせしていたからな…思い出の駅みたいなもんだ」
朝倉「思い出…本当ね…」
キョン「…携帯も置いてきたんだろ?」
朝倉「持ってて、連絡くると嫌だから…あ、キョンとのメールはちゃんと別に保存してあるからね?」
キョン「ああ…ありがとうな。今日からは、ずっと一緒だ」
朝倉「うん…思い出…キョンといっぱい作りたいな…」
キョン「ああ、ああ…一緒にいるんだ。これから、たくさん作ればいい」
朝倉「キョン……」
自分のワガママ…全部を受け止めてくれる彼の横顔…
やっぱり私は…彼に恋していたんだと…そう思った
地元駅 キョン
涼子と話していると、時間が過ぎるのがあっという間だ
もう、俺たちを最後の駅まで運んでくれた
キョン「着いたな…ほら、カバン持つぞ」
朝倉「あ…ありがとう」
時間はもう0時近く…人影は、あまり見当たらない
人目が少ない駅は…今の俺たちにはとても落ち着ける空間だった
…クリスマスの日の、駅を少し思い出してしまう
涼子と話していると、時間が過ぎるのがあっという間だ
もう、俺たちを最後の駅まで運んでくれた
キョン「着いたな…ほら、カバン持つぞ」
朝倉「あ…ありがとう」
時間はもう0時近く…人影は、あまり見当たらない
人目が少ない駅は…今の俺たちにはとても落ち着ける空間だった
…クリスマスの日の、駅を少し思い出してしまう
朝倉「この時間なら、知り合いもいないわよね?」
キョン「さすがにこの時間じゃあな…誰か駅で待ち合わせでもしてれば、いるかもな」
朝倉「こんな時間に出歩く高校生も、なかなかいないわよね」
彼女はふふっ、と小さく笑う
…駅前で、待っていたハルヒの事が頭に浮かんだのは…涼子には秘密だ
キョン「…さ、いくか」
朝倉「うん!」
知っている道…家への帰り道を歩いていく
今日は涼子と一緒に、ゆっくりと…
キョン「さすがにこの時間じゃあな…誰か駅で待ち合わせでもしてれば、いるかもな」
朝倉「こんな時間に出歩く高校生も、なかなかいないわよね」
彼女はふふっ、と小さく笑う
…駅前で、待っていたハルヒの事が頭に浮かんだのは…涼子には秘密だ
キョン「…さ、いくか」
朝倉「うん!」
知っている道…家への帰り道を歩いていく
今日は涼子と一緒に、ゆっくりと…
朝倉「住んでいた地元でも…久しぶりに来ると、ちょっと懐かしい感じがするわね」
キョン「そうか?」
朝倉「うん。それに深夜だから、ちょっと雰囲気も違うし…ね」
キョン「確かにな…」
そんな話しているうちに、もう家の側まで来てしまった
キョン「っと…もう家か…」
朝倉「そうね…ねえ、本当に大丈夫なの?」
家出をするにあたって、まず涼子をどこに泊めるか…それがまず問題だった
一人でホテルに泊めるわけにもいかず…結局、家で匿う形となったのだが…
キョン「見つからないようにするから、大丈夫さ。家族に見られたら…ヤバいからな」
当然、家族には内緒だ
キョン「そうか?」
朝倉「うん。それに深夜だから、ちょっと雰囲気も違うし…ね」
キョン「確かにな…」
そんな話しているうちに、もう家の側まで来てしまった
キョン「っと…もう家か…」
朝倉「そうね…ねえ、本当に大丈夫なの?」
家出をするにあたって、まず涼子をどこに泊めるか…それがまず問題だった
一人でホテルに泊めるわけにもいかず…結局、家で匿う形となったのだが…
キョン「見つからないようにするから、大丈夫さ。家族に見られたら…ヤバいからな」
当然、家族には内緒だ
朝倉「うん…でもずっとキョンの部屋にいられるかなら…いいかな」
キョン「…ちょっと窮屈な思いさせちまうかもしれないけどな」
朝倉「キョンといられるなら…いい…」
キョン「涼子…」
…
キョン「ただいま…」
廊下には誰もいない…大丈夫…
言う間に涼子を部屋に走らせる
涼子が部屋に入った音が聞こえた
とりあえず…これで一安心だ
俺も部屋の扉を開け…中に入る
キョン「…ちょっと窮屈な思いさせちまうかもしれないけどな」
朝倉「キョンといられるなら…いい…」
キョン「涼子…」
…
キョン「ただいま…」
廊下には誰もいない…大丈夫…
言う間に涼子を部屋に走らせる
涼子が部屋に入った音が聞こえた
とりあえず…これで一安心だ
俺も部屋の扉を開け…中に入る
妹「きょんくんあーさーだーっ……」
妹「あかーさん! キョンくんがっ! キョンくんがああっ!」
キョン「」
朝倉「」
妹「あかーさん! キョンくんがっ! キョンくんがああっ!」
キョン「」
朝倉「」
朝倉「もう、寂しい思いしなくていいんだよね…?」
キョン「ああ…一緒だ。ずっと一緒にいよう…」
朝倉「うん…うん……」
キョン「…もう、寝るか?」
朝倉「そうだね…もう1時だもんね」
キョン「…布団1つしかないけど、いいよな?」
朝倉「うん…一緒がいい…」
―ドクン
2人布団に入って…隣に並んでいる
キョン「涼子、ほら…頭」
朝倉「ん……」
彼女は頭をスッと、俺の腕にのせてくる
そのまま…彼女を引き寄せ、また腕にギュッと抱きいれる
朝倉「あったかい……」
キョン「布団の中に涼子がいる…いい匂いだ…」
キョン「ああ…一緒だ。ずっと一緒にいよう…」
朝倉「うん…うん……」
キョン「…もう、寝るか?」
朝倉「そうだね…もう1時だもんね」
キョン「…布団1つしかないけど、いいよな?」
朝倉「うん…一緒がいい…」
―ドクン
2人布団に入って…隣に並んでいる
キョン「涼子、ほら…頭」
朝倉「ん……」
彼女は頭をスッと、俺の腕にのせてくる
そのまま…彼女を引き寄せ、また腕にギュッと抱きいれる
朝倉「あったかい……」
キョン「布団の中に涼子がいる…いい匂いだ…」
心臓がドキドキ言っている
朝倉「本当に夢を見てるみたい…」
キョン「涼子……」
そのまま、彼女にキスをする
朝倉「ん…」
少し…肩がフルフルと、揺れている
キョン「涼子…緊張してるのか?」
朝倉「ほんのちょっと…」
キョン「それなら…心臓の音をきくといい。ほら」
もう一度、彼女を抱き寄せる
今度は胸の位置に彼女の顔が来るように
朝倉「んっ…」
朝倉「本当に夢を見てるみたい…」
キョン「涼子……」
そのまま、彼女にキスをする
朝倉「ん…」
少し…肩がフルフルと、揺れている
キョン「涼子…緊張してるのか?」
朝倉「ほんのちょっと…」
キョン「それなら…心臓の音をきくといい。ほら」
もう一度、彼女を抱き寄せる
今度は胸の位置に彼女の顔が来るように
朝倉「んっ…」
朝倉「ふ~ん…じゃあ、キョンちゃんも落ち着く?」
キョン「ん…」
朝倉「心臓の音…きく?」
キョン「あ、ああ…そうだな…」
朝倉「えへへっ、じゃあ…おいでおいで♪」
ピョコッ、と布団から頭を出した彼女が腕を広げる
その胸に吸い込まれるように…俺は頭を彼女の心臓にくっつけた
―トクン トクン
朝倉「きこえる…?」
キョン「ああ…落ち着く…」
確かに落ち着く…心地よい鼓動が俺の耳をとらえて離さない…
が…それ以上に…
心臓…つまり涼子の胸が俺の頬に当たっている状況が…俺の心臓をまた早くする
キョン「…柔らかい」
キョン「ん…」
朝倉「心臓の音…きく?」
キョン「あ、ああ…そうだな…」
朝倉「えへへっ、じゃあ…おいでおいで♪」
ピョコッ、と布団から頭を出した彼女が腕を広げる
その胸に吸い込まれるように…俺は頭を彼女の心臓にくっつけた
―トクン トクン
朝倉「きこえる…?」
キョン「ああ…落ち着く…」
確かに落ち着く…心地よい鼓動が俺の耳をとらえて離さない…
が…それ以上に…
心臓…つまり涼子の胸が俺の頬に当たっている状況が…俺の心臓をまた早くする
キョン「…柔らかい」
朝倉「私の胸?」
キョン「ああ…なんか、柔らかい…」
朝倉「えっちだ…」
キョン「…心臓がちょっと早くなったぞ」
朝倉「そ、そういうのは、言わなくていいのよ…ばか…」
キョン「おっ…また少し…」
朝倉「…! もうダメ。胸に耳くっつけるの禁止!」
プイッと…彼女は反対側を向いてしまう
キョン「…そうか、涼子はそっちの方がいいのか」
朝倉「え…あ……」
彼女が向こうを向いたまま…俺は涼子を後ろから、覆うように抱きしめる
キョン「ああ…なんか、柔らかい…」
朝倉「えっちだ…」
キョン「…心臓がちょっと早くなったぞ」
朝倉「そ、そういうのは、言わなくていいのよ…ばか…」
キョン「おっ…また少し…」
朝倉「…! もうダメ。胸に耳くっつけるの禁止!」
プイッと…彼女は反対側を向いてしまう
キョン「…そうか、涼子はそっちの方がいいのか」
朝倉「え…あ……」
彼女が向こうを向いたまま…俺は涼子を後ろから、覆うように抱きしめる
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