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キョン『だから…俺には何もできなかったんだ』
古泉『…態度が、何か気にさわったとか?』
キョン『いや…特には何も…本当に、受けとる瞬間だったからな……』
古泉『…それなら彼女の中で、何かが変わったんでしょう。あなたの姿を見て…考えてしまって』
キョン『…俺にはわからない。これ以上は、ハルヒ本人に聞いてくれ』
古泉『……』
キョン『…少しは、納得してくれたか?』
古泉『ちょっと…感情的になりすぎてしまいましたね…すいません』
キョン『いや…古泉がそんなに声を荒くするのも珍しいな…』
古泉『僕らしくなかったですね…すいません。学校が始まったら、また少し話しましょう』
キョン『ああ、またで詳しく話すよ』
古泉『では、僕はこれで…失礼しますね』
古泉『…態度が、何か気にさわったとか?』
キョン『いや…特には何も…本当に、受けとる瞬間だったからな……』
古泉『…それなら彼女の中で、何かが変わったんでしょう。あなたの姿を見て…考えてしまって』
キョン『…俺にはわからない。これ以上は、ハルヒ本人に聞いてくれ』
古泉『……』
キョン『…少しは、納得してくれたか?』
古泉『ちょっと…感情的になりすぎてしまいましたね…すいません』
キョン『いや…古泉がそんなに声を荒くするのも珍しいな…』
古泉『僕らしくなかったですね…すいません。学校が始まったら、また少し話しましょう』
キョン『ああ、またで詳しく話すよ』
古泉『では、僕はこれで…失礼しますね』
1月1日 神社 古泉
彼との電話を終え…僕も待ち合わせの神社へ向かう
彼女の事であんなに感情的になったのは…これが初めてではない
口に出したのは初めてだけれども…
今までは、何か起こっても大抵の事は心の中にしまうことができた
でもさっきは、驚く程とても簡単に…自分の中の牙城が崩れてしまった
古泉(…最近、閉鎖空間で動き回ってもいませんからね…ストレス、たまってるんですかね…)
彼との電話を終え…僕も待ち合わせの神社へ向かう
彼女の事であんなに感情的になったのは…これが初めてではない
口に出したのは初めてだけれども…
今までは、何か起こっても大抵の事は心の中にしまうことができた
でもさっきは、驚く程とても簡単に…自分の中の牙城が崩れてしまった
古泉(…最近、閉鎖空間で動き回ってもいませんからね…ストレス、たまってるんですかね…)
しばらく神社で待っていると…
艶やかな彼女達が、3人こちらに向かってくる
朝比奈「あ、古泉君。あけまして、おめでとうございます」
長門「…おめでとう」
ハルヒ「あけましておめでとう」
古泉「みなさん、おめでとうございます」
晴れ着…というわけでは無いが、新年に見る女性というのは、なんだかそれだけで神々しいような気がして…
朝比奈「古泉君…だけですか?」
古泉「ええ…彼は、ご家族の方に外出が禁止されているらしく…欠席です」
ハルヒ「……」
長門「……」
朝比奈「そうなんですか…」
チラリ、と涼宮さんを盗み見る
腕を組んで、難しそうな顔をして…機嫌の悪い時の彼女の雰囲気だ
艶やかな彼女達が、3人こちらに向かってくる
朝比奈「あ、古泉君。あけまして、おめでとうございます」
長門「…おめでとう」
ハルヒ「あけましておめでとう」
古泉「みなさん、おめでとうございます」
晴れ着…というわけでは無いが、新年に見る女性というのは、なんだかそれだけで神々しいような気がして…
朝比奈「古泉君…だけですか?」
古泉「ええ…彼は、ご家族の方に外出が禁止されているらしく…欠席です」
ハルヒ「……」
長門「……」
朝比奈「そうなんですか…」
チラリ、と涼宮さんを盗み見る
腕を組んで、難しそうな顔をして…機嫌の悪い時の彼女の雰囲気だ
ハルヒ「…とにかく、初詣に行きましょう。人も多いから、終わって落ち着いたらまた話しましょう」
スタスタと、彼女は歩いて行ってしまう
朝比奈「あ、涼宮さんまって下さい……」
朝比奈さんも、後を追いかける
長門「……」
古泉「…あれは、やっぱり気にしてると思いますか?」
思わず隣の彼女に訪ねてしまう…
長門「……」
彼女は何も答えず歩き出してしまう
古泉「やれやれ…」
スタスタと、彼女は歩いて行ってしまう
朝比奈「あ、涼宮さんまって下さい……」
朝比奈さんも、後を追いかける
長門「……」
古泉「…あれは、やっぱり気にしてると思いますか?」
思わず隣の彼女に訪ねてしまう…
長門「……」
彼女は何も答えず歩き出してしまう
古泉「やれやれ…」
人の波…お参りする本堂まで、かなりの人が並んでいる
スタートが遅れた僕と長門さんは、涼宮さん達と少し離れた場所で並んで待っていた
古泉「しかし、さすがにお正月。人がたくさんいますね」
長門「……」
古泉「何をお願いしましょうかね……」
長門「むしろ、気にしているのはあなた…」
ぽつりと…彼女は呟く
古泉「…先ほどの、続きですか。ずいぶん突拍子ですね」
長門「何か…あった?」
古泉「……」
彼女には、相変わらず何でもお見通しなようだ
周りの人間の、気持ちの変化も…敏感に感じ取っているんでしょう…
古泉「実はさっき……」
スタートが遅れた僕と長門さんは、涼宮さん達と少し離れた場所で並んで待っていた
古泉「しかし、さすがにお正月。人がたくさんいますね」
長門「……」
古泉「何をお願いしましょうかね……」
長門「むしろ、気にしているのはあなた…」
ぽつりと…彼女は呟く
古泉「…先ほどの、続きですか。ずいぶん突拍子ですね」
長門「何か…あった?」
古泉「……」
彼女には、相変わらず何でもお見通しなようだ
周りの人間の、気持ちの変化も…敏感に感じ取っているんでしょう…
古泉「実はさっき……」
長門「……」
古泉「…そんなこんなでつい、怒鳴ってしまいましてね…」
長門「あなたらしくない…」
古泉「自分もそう思いますよ。彼が付き合っている事は知っている…クリスマスに、出掛けた事も…」
長門「それならば、なぜ?」
古泉「彼の事以上に…今の僕は、彼女…涼宮さんの事を知ってしまっています。プレゼントの事や、見え隠れしていた気持ちも…」
長門「……」
古泉「だから…ですかね。彼女の方に情が生まれてしまったようで」
長門「それがあなたの怒った理由?」
古泉「…おかしいですよね。彼には付き合ってる人がいて、涼宮さんのただの片思い…それだけの事なのに」
古泉「どうして…僕は彼に対して怒ったんでしょうかね…あんな理不尽な感じで…」
古泉「…そんなこんなでつい、怒鳴ってしまいましてね…」
長門「あなたらしくない…」
古泉「自分もそう思いますよ。彼が付き合っている事は知っている…クリスマスに、出掛けた事も…」
長門「それならば、なぜ?」
古泉「彼の事以上に…今の僕は、彼女…涼宮さんの事を知ってしまっています。プレゼントの事や、見え隠れしていた気持ちも…」
長門「……」
古泉「だから…ですかね。彼女の方に情が生まれてしまったようで」
長門「それがあなたの怒った理由?」
古泉「…おかしいですよね。彼には付き合ってる人がいて、涼宮さんのただの片思い…それだけの事なのに」
古泉「どうして…僕は彼に対して怒ったんでしょうかね…あんな理不尽な感じで…」
長門「理不尽…恋愛では、それが当たり前…」
古泉「…僕が、涼宮さんに恋をしていると?」
長門「それはわからない…私が言っているのは、彼……」
古泉「…?」
長門「恋人同士…好きあっている人間意外には理不尽になるもの…」
古泉「それは…」
長門「クリスマスの日…もし彼が受け止めるように、優しく接していたら…今度は好きあっている者同士が…理不尽にならなくてはならない……」
古泉「彼がプレゼントを受け取らなかった事は、結果的に正しかったと?」
長門「恋人同士にとっては、そう…なんだと思う」
思う…長門さんにも、本当の事はわからないんだろうか?
古泉「…僕が、涼宮さんに恋をしていると?」
長門「それはわからない…私が言っているのは、彼……」
古泉「…?」
長門「恋人同士…好きあっている人間意外には理不尽になるもの…」
古泉「それは…」
長門「クリスマスの日…もし彼が受け止めるように、優しく接していたら…今度は好きあっている者同士が…理不尽にならなくてはならない……」
古泉「彼がプレゼントを受け取らなかった事は、結果的に正しかったと?」
長門「恋人同士にとっては、そう…なんだと思う」
思う…長門さんにも、本当の事はわからないんだろうか?
長門「でも、それは2人だけに限った話…周りの人間にとっては……」
古泉「……」
長門「プレゼントを渡せなかった彼女、彼を怒るあなた…人間関係は動くけれど、恋人の2人には干渉ができない…」
古泉「泥沼…ですね」
長門「特に…朝倉涼子には接触する機会が無い。彼が別れたがっているでもなければ…首を突っ込まない方が賢明だと、私は思う」
確かに、いくら涼宮さんが慕っても…彼の気持ちが本当に向かなければ…
古泉「…今日は、僕が少し迂闊でしたね」
長門「……」
古泉「……」
長門「プレゼントを渡せなかった彼女、彼を怒るあなた…人間関係は動くけれど、恋人の2人には干渉ができない…」
古泉「泥沼…ですね」
長門「特に…朝倉涼子には接触する機会が無い。彼が別れたがっているでもなければ…首を突っ込まない方が賢明だと、私は思う」
確かに、いくら涼宮さんが慕っても…彼の気持ちが本当に向かなければ…
古泉「…今日は、僕が少し迂闊でしたね」
長門「……」
会話の後、彼女はじっとした目でこちらを見つめてくる
古泉「…大丈夫、しばらくは僕も滅多な事は言いませんよ」
長門「そう……」
長門さんは、どこまで事情を知っているんでしょう…
彼の気持ち、彼女の気持ち…
何を考えながら、僕と話しているんでしょう…
…そろそろ、人の流れも落ち着いてきて…僕たちの番がまわってくる
長門「さ…お参り…」
古泉(何を…お願いしましょうかね)
手をあわせて…お祈りをする
古泉(……)
そうして、今年の初詣は終わりました
来年は…彼もこの輪にいるといあな、と…それだけをお願いして…
古泉「…大丈夫、しばらくは僕も滅多な事は言いませんよ」
長門「そう……」
長門さんは、どこまで事情を知っているんでしょう…
彼の気持ち、彼女の気持ち…
何を考えながら、僕と話しているんでしょう…
…そろそろ、人の流れも落ち着いてきて…僕たちの番がまわってくる
長門「さ…お参り…」
古泉(何を…お願いしましょうかね)
手をあわせて…お祈りをする
古泉(……)
そうして、今年の初詣は終わりました
来年は…彼もこの輪にいるといあな、と…それだけをお願いして…
1月後半 キョン
新学期が始まり、またいつもと変わらない学校生活だ
年があけたとはいえ、特に環境が変わるわけでは無い
ハルヒの事を考えると、少し足取りが重い
キョン「…おはよう」
ハルヒ「あら、おはよう」
クリスマス以来の顔だ
普段とは何も変わっていない…ように見える
キョン「あのさ、ハルヒ…クリスマスの時の事なんだが…」
ハルヒ「…ああ、気にしないでいいわよ。どうせたいした物じゃなかったんだから」
キョン「……」
新学期が始まり、またいつもと変わらない学校生活だ
年があけたとはいえ、特に環境が変わるわけでは無い
ハルヒの事を考えると、少し足取りが重い
キョン「…おはよう」
ハルヒ「あら、おはよう」
クリスマス以来の顔だ
普段とは何も変わっていない…ように見える
キョン「あのさ、ハルヒ…クリスマスの時の事なんだが…」
ハルヒ「…ああ、気にしないでいいわよ。どうせたいした物じゃなかったんだから」
キョン「……」
古泉から話を聞いて、事情は…知っていた
それでも、ハルヒのその言葉を嘘だと言って…本当の事を聞くことは、今の俺にはできなかった
キョン「ああ…そうか」
そのまま席に座り、朝はもう彼女とは話さなかった
…涼子からのメールを返すために、俺はまた携帯とにらめっこだ
それでも、ハルヒのその言葉を嘘だと言って…本当の事を聞くことは、今の俺にはできなかった
キョン「ああ…そうか」
そのまま席に座り、朝はもう彼女とは話さなかった
…涼子からのメールを返すために、俺はまた携帯とにらめっこだ
支援、感謝
1月後半 佐々木
少し強い風が吹く朝…
今日から私たちの学校が始まる
…年が変わると、それだけで少し空気もかわったように感じる
教室には…すでに到着していた友人の姿…朝倉さんがいる
朝倉「あ、おはよう佐々木さん」
彼女もこちらに気付いて…挨拶を交わしてくれる
佐々木「やあ、おはよう。朝倉さん」
寒い冬の始まりも、友人と話していれば楽しいものだ
1月後半 佐々木
少し強い風が吹く朝…
今日から私たちの学校が始まる
…年が変わると、それだけで少し空気もかわったように感じる
教室には…すでに到着していた友人の姿…朝倉さんがいる
朝倉「あ、おはよう佐々木さん」
彼女もこちらに気付いて…挨拶を交わしてくれる
佐々木「やあ、おはよう。朝倉さん」
寒い冬の始まりも、友人と話していれば楽しいものだ
朝倉「今日からまた学校ね。嫌になっちゃう…」
佐々木「くつくつ、学校が始まるとキョンに会えないからかい?」
朝倉「そ、そんな事…ちょっとあるかな…」
佐々木「くつ…素直だね。キョンといえば、クリスマスはどうだったんだい?」
朝倉「あ、そう言えば…よくも騙してくれたわね! 全くもう……」
佐々木「ふふっ、ちゃんと会えたてたもんねね。彼も元気そうだったし…」
朝倉「え…見てたの?」
彼女の反応が、ドキッとしたように…体が揺れる
佐々木「ああ、駅前でだけ、ね。万一キョンが来なかったら…そのまま普通に遊ぶ予定だったしね」
朝倉「そ、そうなんだ…なんか恥ずかしいな……」
佐々木「くつくつ…その言い方だと、何か恥ずかしい事してたのかい?」
佐々木「くつくつ、学校が始まるとキョンに会えないからかい?」
朝倉「そ、そんな事…ちょっとあるかな…」
佐々木「くつ…素直だね。キョンといえば、クリスマスはどうだったんだい?」
朝倉「あ、そう言えば…よくも騙してくれたわね! 全くもう……」
佐々木「ふふっ、ちゃんと会えたてたもんねね。彼も元気そうだったし…」
朝倉「え…見てたの?」
彼女の反応が、ドキッとしたように…体が揺れる
佐々木「ああ、駅前でだけ、ね。万一キョンが来なかったら…そのまま普通に遊ぶ予定だったしね」
朝倉「そ、そうなんだ…なんか恥ずかしいな……」
佐々木「くつくつ…その言い方だと、何か恥ずかしい事してたのかい?」
朝倉「ち、違うわよ…そんな事…! もしかして…見てたの?」
佐々木「くつくつ、駅前から移動した後は見てないよ。そんな野暮はしないよ」
朝倉「そ、そうよね…う、うん…そうね…」
彼女の顔が真っ赤になっている
佐々木(恥ずかしい事、したんだね……)
佐々木「…いい、クリスマスだったみたいだね」
朝倉「おかげさまでね、ありがとう」
佐々木「くつくつ…いいんだよ、恋人同士…お互いが幸せならそれだけで、ね」
佐々木「くつくつ、駅前から移動した後は見てないよ。そんな野暮はしないよ」
朝倉「そ、そうよね…う、うん…そうね…」
彼女の顔が真っ赤になっている
佐々木(恥ずかしい事、したんだね……)
佐々木「…いい、クリスマスだったみたいだね」
朝倉「おかげさまでね、ありがとう」
佐々木「くつくつ…いいんだよ、恋人同士…お互いが幸せならそれだけで、ね」
>>319
> 朝倉「ち、違うわよ…そんな事…! もしかして…見てたの?」
>
> 佐々木「くつくつ、駅前から移動した後は見てないよ。そんな野暮はしないよ」
>
> 朝倉「そ、そうよね…う、うん…そうね…」
>
> 彼女の顔が真っ赤になっている
> 佐々木(恥ずかしい事、したんだね……)
>
> 佐々木「…いい、クリスマスだったみたいだね」
>
> 朝倉「おかげさまでね、ありがとう」
>
> 佐々木「くつくつ…いいんだよ、恋人同士…お互いが幸せならそれだけで、ね」
> 朝倉「ち、違うわよ…そんな事…! もしかして…見てたの?」
>
> 佐々木「くつくつ、駅前から移動した後は見てないよ。そんな野暮はしないよ」
>
> 朝倉「そ、そうよね…う、うん…そうね…」
>
> 彼女の顔が真っ赤になっている
> 佐々木(恥ずかしい事、したんだね……)
>
> 佐々木「…いい、クリスマスだったみたいだね」
>
> 朝倉「おかげさまでね、ありがとう」
>
> 佐々木「くつくつ…いいんだよ、恋人同士…お互いが幸せならそれだけで、ね」
ミス
今日は珍しく…朝倉さんを誘わず、一人で帰り道を歩いていた
佐々木「ふぅ……」
佐々木「彼女…嬉しそうな顔をしていた。よっぽど楽しい冬休みだったんだね」
佐々木「でも……」
佐々木「でもさ……」
朝倉『ありがとう…佐々木さん…』
…
佐々木「周りの…気持ちがとり残されてしまった人間は…どうすればいいの……」
佐々木「好きな人にぶつけられない気持ちを……誰に向ければいいの……」
今日は珍しく…朝倉さんを誘わず、一人で帰り道を歩いていた
佐々木「ふぅ……」
佐々木「彼女…嬉しそうな顔をしていた。よっぽど楽しい冬休みだったんだね」
佐々木「でも……」
佐々木「でもさ……」
朝倉『ありがとう…佐々木さん…』
…
佐々木「周りの…気持ちがとり残されてしまった人間は…どうすればいいの……」
佐々木「好きな人にぶつけられない気持ちを……誰に向ければいいの……」
佐々木「密かに想いを寄せるのも…楽じゃないみたいね…」
恋人同士が幸せならばそれでいい…確かに私はそう言った
その気持ちは嘘じゃない
でも、自分の中に生まれているこの気持ちも…嘘じゃない
佐々木「最近は…彼女の笑顔を見るのも、ちょっとつらいのかな……」
もう暗くなり始めた夕闇空は…何も答えてくれない
何を言っても、空ではただ雲が…静かに私を見つめているだけだ…
佐々木「残された人間には何もできない…そんな事は…無いでしょう?」
恋人同士が幸せならばそれでいい…確かに私はそう言った
その気持ちは嘘じゃない
でも、自分の中に生まれているこの気持ちも…嘘じゃない
佐々木「最近は…彼女の笑顔を見るのも、ちょっとつらいのかな……」
もう暗くなり始めた夕闇空は…何も答えてくれない
何を言っても、空ではただ雲が…静かに私を見つめているだけだ…
佐々木「残された人間には何もできない…そんな事は…無いでしょう?」
2月前半
夜中…朝倉宅
キョンと最後に会ってから2ヶ月近く…
もう2月に入るというのに、次に会える目処はたっていない
朝倉「…外出禁止って…何よ…」
帰りの電車に乗れず、朝帰り
年齢がもう少し上なら、まだ許されたんだろう
でも私たちはまだ高校生…
夜遊びも、宿泊も容認されるような年齢ではない…
朝倉「私のせいかな…」
浮かぶのは、自分の責任だけ…
彼と一緒に遊んでいた自分が…一番悪いような気がして…
朝倉「やっぱり…気になっちゃうわよね……」
ベッドの上でゴロゴロして…携帯を見つめながら考え事…
そろそろ、彼からの電話が来るはず……
夜中…朝倉宅
キョンと最後に会ってから2ヶ月近く…
もう2月に入るというのに、次に会える目処はたっていない
朝倉「…外出禁止って…何よ…」
帰りの電車に乗れず、朝帰り
年齢がもう少し上なら、まだ許されたんだろう
でも私たちはまだ高校生…
夜遊びも、宿泊も容認されるような年齢ではない…
朝倉「私のせいかな…」
浮かぶのは、自分の責任だけ…
彼と一緒に遊んでいた自分が…一番悪いような気がして…
朝倉「やっぱり…気になっちゃうわよね……」
ベッドの上でゴロゴロして…携帯を見つめながら考え事…
そろそろ、彼からの電話が来るはず……
―ピリリリリ
朝倉「…あ、きた」
ピッ
朝倉『もしもし、キョン』
キョン『ああ、悪かったな、時間の予定より、少し遅れちまった』
朝倉『ううん、大丈夫…あのさ、外出禁止…まだ許してもらえない?』
キョン『ああ…まだしばらくは無理みたいだな』
外出禁止を言い渡されてから、私たちはよく電話をするようになった
最近はほぼ毎晩毎晩…
朝倉『ごめんね、私が無理言って長い時間残ってもらったから…』
キョン『何度も言っているだろ? 涼子のせいじゃないよ。あまり気にするなよ』
朝倉『うん…ありがとう、キョン…』
朝倉「…あ、きた」
ピッ
朝倉『もしもし、キョン』
キョン『ああ、悪かったな、時間の予定より、少し遅れちまった』
朝倉『ううん、大丈夫…あのさ、外出禁止…まだ許してもらえない?』
キョン『ああ…まだしばらくは無理みたいだな』
外出禁止を言い渡されてから、私たちはよく電話をするようになった
最近はほぼ毎晩毎晩…
朝倉『ごめんね、私が無理言って長い時間残ってもらったから…』
キョン『何度も言っているだろ? 涼子のせいじゃないよ。あまり気にするなよ』
朝倉『うん…ありがとう、キョン…』
朝倉『で…バイト先でさ…キョンの名字の名札があってね、最近それつけてるのよ』
キョン『なんだそりゃあ…いや、ちょっとは嬉しいが』
朝倉『えへへ…』
キョン『ん…もうこんな時間だか…』
彼との会話で…夜がふけていく
時計は夜の1時を過ぎている
朝倉『うん…そうね。明日は…私から電話するからね』
交代で電話をして、せめて少しでも電話代を減らす…
キョン『ああ、また明日、いつもの時間にな…』
朝倉『……』
キョン『涼子?』
朝倉『…グスッ…』
キョン『…』
私、また泣いている
この電話を切る瞬間が、なにより寂しい
キョン『なんだそりゃあ…いや、ちょっとは嬉しいが』
朝倉『えへへ…』
キョン『ん…もうこんな時間だか…』
彼との会話で…夜がふけていく
時計は夜の1時を過ぎている
朝倉『うん…そうね。明日は…私から電話するからね』
交代で電話をして、せめて少しでも電話代を減らす…
キョン『ああ、また明日、いつもの時間にな…』
朝倉『……』
キョン『涼子?』
朝倉『…グスッ…』
キョン『…』
私、また泣いている
この電話を切る瞬間が、なにより寂しい
さっきまで聞こえていた彼の声が途切れてしまって…
このまま無音の部屋に戻ったら…寂しさに潰されそうで…
キョン『…もう少し、話してよう』
朝倉『でも…迷惑…』
キョン『迷惑なものか。俺も話したいんだ。涼子と離れるのは、電話の上ででも、やっぱり嫌だ』
朝倉『キョン……』
いつも私達は、お互い離れるのが寂しくて…すぐに電話を切れた事は無かった
…結局、電話を終えた時は2時を越えていた
最近は、毎日がこんな様子だった
いくら交代で電話をするといっても、毎日この様子では電話代もバカにならない
朝倉「……寂しい」
少し長く話した、それでも…
寂しさだけは何も変わらなかった
このまま無音の部屋に戻ったら…寂しさに潰されそうで…
キョン『…もう少し、話してよう』
朝倉『でも…迷惑…』
キョン『迷惑なものか。俺も話したいんだ。涼子と離れるのは、電話の上ででも、やっぱり嫌だ』
朝倉『キョン……』
いつも私達は、お互い離れるのが寂しくて…すぐに電話を切れた事は無かった
…結局、電話を終えた時は2時を越えていた
最近は、毎日がこんな様子だった
いくら交代で電話をするといっても、毎日この様子では電話代もバカにならない
朝倉「……寂しい」
少し長く話した、それでも…
寂しさだけは何も変わらなかった
次の日
朝倉「おはよう…」
眠い目をこすりながら、居間に顔を出す
眠れたのは4時近く…
寝不足と、泣いたせいで目は真っ赤だ
朝倉父「……」
朝倉母「あら、おはよう涼子…あのね、ちょっと話が」
朝倉「ん…」
朝倉母「あのね、携帯…電話代の事なんだけどね…」
朝倉父「電話をしすぎだ。高すぎる。もう電話するな」
朝倉「……」
父は相変わらず…言い方一つにしても厳しい
渋みのかかったこの声…朝からこの声は嫌になる
お説教なら、なおさらに…
朝倉「おはよう…」
眠い目をこすりながら、居間に顔を出す
眠れたのは4時近く…
寝不足と、泣いたせいで目は真っ赤だ
朝倉父「……」
朝倉母「あら、おはよう涼子…あのね、ちょっと話が」
朝倉「ん…」
朝倉母「あのね、携帯…電話代の事なんだけどね…」
朝倉父「電話をしすぎだ。高すぎる。もう電話するな」
朝倉「……」
父は相変わらず…言い方一つにしても厳しい
渋みのかかったこの声…朝からこの声は嫌になる
お説教なら、なおさらに…
朝倉母「…あなたが恋人と話したい気持ちはわかるわ…でも、ちょっとお金がかかりすぎててね…」
両親には恋人がいる事は話している
何度も会っている事も
だからこそ、たまにこういう話をする
朝倉「携帯は…ちゃんとバイト代から払ってるじゃないの…」
朝倉母「それはそうだけど…あんなにお金がかかってるのは親として…ね…」
朝倉「…ちょっと、我慢するわよ」
寝不足にお説教…早く切り上げたくて、私は返事半分に母との会話を終える
両親には恋人がいる事は話している
何度も会っている事も
だからこそ、たまにこういう話をする
朝倉「携帯は…ちゃんとバイト代から払ってるじゃないの…」
朝倉母「それはそうだけど…あんなにお金がかかってるのは親として…ね…」
朝倉「…ちょっと、我慢するわよ」
寝不足にお説教…早く切り上げたくて、私は返事半分に母との会話を終える
朝倉母「わかってくれたならよかったわ。確か…キョン君だったかしら? 付き合ってるのって」
朝倉「うん…」
朝倉母「涼子がそんなに大事にしてる人なら、一度会ってみたいわね」
朝倉父「所詮、高校生の恋愛だ…子供だよ」
朝倉母「あなたったら…」
朝倉「…いつか時間ができたら、会えるかもね。じゃあもう学校行くから」
朝倉母「あ、朝ご飯は?」
朝倉「いらない。あまり…食欲無いから」
父の言葉に苛立ちを覚え…いってきますも言わずに学校へ向かう
…相変わらず、外は肌寒い
朝倉「うん…」
朝倉母「涼子がそんなに大事にしてる人なら、一度会ってみたいわね」
朝倉父「所詮、高校生の恋愛だ…子供だよ」
朝倉母「あなたったら…」
朝倉「…いつか時間ができたら、会えるかもね。じゃあもう学校行くから」
朝倉母「あ、朝ご飯は?」
朝倉「いらない。あまり…食欲無いから」
父の言葉に苛立ちを覚え…いってきますも言わずに学校へ向かう
…相変わらず、外は肌寒い
>>332
誤爆?
学校 昼休み
佐々木「へえ…今朝そんな事があったんだ」
朝倉「もう、朝から怒られちゃってね。嫌になっちゃうわ…」
佐々木「会えない時は寂しいものだよね」
朝倉「うん…遠距離だから、余計にそう感じるわ…」
佐々木「うんうん…電話もできない、会えない…つらい事この上無いね」
自分にしては、珍しい恋愛の愚痴…
その言葉を、さき程から佐々木さんは…受け止めるように聞いてくれている
共感してくれるその様子を見て…私は…
朝倉「…佐々木さんも好きな人いるの?」
佐々木「くつくつ…朝倉さんの気持ちがわかるだけだよ。それとこれとは別」
誤爆?
学校 昼休み
佐々木「へえ…今朝そんな事があったんだ」
朝倉「もう、朝から怒られちゃってね。嫌になっちゃうわ…」
佐々木「会えない時は寂しいものだよね」
朝倉「うん…遠距離だから、余計にそう感じるわ…」
佐々木「うんうん…電話もできない、会えない…つらい事この上無いね」
自分にしては、珍しい恋愛の愚痴…
その言葉を、さき程から佐々木さんは…受け止めるように聞いてくれている
共感してくれるその様子を見て…私は…
朝倉「…佐々木さんも好きな人いるの?」
佐々木「くつくつ…朝倉さんの気持ちがわかるだけだよ。それとこれとは別」
朝倉「そう…なんだ」
私の思い違いかしら?
佐々木「ましてや、遠距離恋愛なんて…いや、ちょっとはわかる気はするかな。近付きたいけど、近付けないってのが…ね」
朝倉「そうなの?佐々木さんの話…少し興味あるわ」
佐々木さんも、全く何もない…というわけでは無いようだ
佐々木「ん……」
私の思い違いかしら?
佐々木「ましてや、遠距離恋愛なんて…いや、ちょっとはわかる気はするかな。近付きたいけど、近付けないってのが…ね」
朝倉「そうなの?佐々木さんの話…少し興味あるわ」
佐々木さんも、全く何もない…というわけでは無いようだ
佐々木「ん……」
朝倉「佐々木さんの恋愛話とか、聞いてみたいな。参考にしたいわ」
佐々木「私の話なんて、参考にならないよ?」
朝倉「ええー…そんなこと無いわよ。迷惑じゃなければぜひ聞きたいわね」
佐々木「くつくつ…学校じゃ恥ずかしいよ」
朝倉「あ…じゃあ今日遊びに来ない?」
佐々木「ん…いいの?」
朝倉「うん。どうせ親は夜まで帰ってこないから、ゆっくりしてって大丈夫よ?」
佐々木「そう…じゃあお言葉に甘えて…ね」
朝倉「うん、楽しみだわ!」
佐々木「くつ…」
彼女は携帯を取り出して…メールをしている様子だ
朝倉(両親に…連絡でもしてるのかしら?)
佐々木「私の話なんて、参考にならないよ?」
朝倉「ええー…そんなこと無いわよ。迷惑じゃなければぜひ聞きたいわね」
佐々木「くつくつ…学校じゃ恥ずかしいよ」
朝倉「あ…じゃあ今日遊びに来ない?」
佐々木「ん…いいの?」
朝倉「うん。どうせ親は夜まで帰ってこないから、ゆっくりしてって大丈夫よ?」
佐々木「そう…じゃあお言葉に甘えて…ね」
朝倉「うん、楽しみだわ!」
佐々木「くつ…」
彼女は携帯を取り出して…メールをしている様子だ
朝倉(両親に…連絡でもしてるのかしら?)
同時刻 キョン
―ピリリリリ
携帯が震える
キョン(メール…佐々木か?珍しいな)
佐々木『今日彼女の家に呼ばれてしまってね。最近彼女は寂しがってるよ?』
キョン(寂しがってる…ね…)
キョン『まだ遠出ができない。仕方ないさ。寂しがってても…俺にはメールと電話しかできないからな』
多少ぶっきらぼうになりながら、返事をする
相手が佐々木だからだろうか?
―ピリリリリ
携帯が震える
キョン(メール…佐々木か?珍しいな)
佐々木『今日彼女の家に呼ばれてしまってね。最近彼女は寂しがってるよ?』
キョン(寂しがってる…ね…)
キョン『まだ遠出ができない。仕方ないさ。寂しがってても…俺にはメールと電話しかできないからな』
多少ぶっきらぼうになりながら、返事をする
相手が佐々木だからだろうか?
返事はすぐに来た
佐々木『遠距離だからって、安堵してないかい?彼女は綺麗だから、誰かがを狙ってるかもよ?』
キョン『…涼子なら大丈夫だよ。それに女子高なら周りに男もいないしな』
なんだ、嫌に今日は佐々木がつっ掛かってくるな…
…しかし、このあとの返事がもう来ない
結局昼休みも終わり、もう放課後になってしまった
ハルヒ「今日の活動は絶対参加よ! わかったわね、キョン!」
ハルヒに声をかけられて、俺も忙しい放課後が始まる
佐々木『遠距離だからって、安堵してないかい?彼女は綺麗だから、誰かがを狙ってるかもよ?』
キョン『…涼子なら大丈夫だよ。それに女子高なら周りに男もいないしな』
なんだ、嫌に今日は佐々木がつっ掛かってくるな…
…しかし、このあとの返事がもう来ない
結局昼休みも終わり、もう放課後になってしまった
ハルヒ「今日の活動は絶対参加よ! わかったわね、キョン!」
ハルヒに声をかけられて、俺も忙しい放課後が始まる
キョン(…まあ、気にしても仕方ないか)
俺はそのまま…SOS団の待っている部室へと向かう
…
後で届いていたメールの時間を見ると、ハルヒに声をかけられてからすぐに来ていたようだが…
周りが騒がしく、俺は携帯を見る事ができなかった
結局メールを確認したのは家に帰ってからだ
…そこには、よくわからないメールが佐々木から届いていた
佐々木『くつくつ…僕が彼女を狙ってるんだよ』
俺はそのまま…SOS団の待っている部室へと向かう
…
後で届いていたメールの時間を見ると、ハルヒに声をかけられてからすぐに来ていたようだが…
周りが騒がしく、俺は携帯を見る事ができなかった
結局メールを確認したのは家に帰ってからだ
…そこには、よくわからないメールが佐々木から届いていた
佐々木『くつくつ…僕が彼女を狙ってるんだよ』
>佐々木『くつくつ…僕が彼女を狙ってるんだよ』
佐々木がキョンを取る展開かと思ったのにその線はバキバキにへし折られたたZE
佐々木がキョンを取る展開かと思ったのにその線はバキバキにへし折られたたZE
>>340
あ、なるほど。県3つの、細かい地名の設定はしてないんですよね…
遠いけど、会えないような事もない距離…そういう意味で決めたのが強いです
放課後、朝倉宅 佐々木
朝倉「さあ、あがって」
佐々木「うん、お邪魔するよ」
初めてあがる彼女の家…綺麗なマンション…いい匂い…
そのまますぐに朝倉の部屋に通される
佐々木(ああ…ここが彼女の空間なんだね)
朝倉「あ、適当に座ってね。今お茶を持ってくるから」
佐々木「うん、ありがとう」
あ、なるほど。県3つの、細かい地名の設定はしてないんですよね…
遠いけど、会えないような事もない距離…そういう意味で決めたのが強いです
放課後、朝倉宅 佐々木
朝倉「さあ、あがって」
佐々木「うん、お邪魔するよ」
初めてあがる彼女の家…綺麗なマンション…いい匂い…
そのまますぐに朝倉の部屋に通される
佐々木(ああ…ここが彼女の空間なんだね)
朝倉「あ、適当に座ってね。今お茶を持ってくるから」
佐々木「うん、ありがとう」
彼女が寝ているベッド…
思わず、枕に顔を埋める
佐々木(いい匂い…いい匂い…)
彼女の髪の匂いがして…何度も何度も深呼吸…
枕をそのまま、ギュッと抱きしめる…
佐々木(…でも、今はちょっと我慢)
―ガラッ
朝倉「お待たせ。はいどうぞ」
佐々木「…ありがとう」
姿勢よく床に座っている私…
思わず、枕に顔を埋める
佐々木(いい匂い…いい匂い…)
彼女の髪の匂いがして…何度も何度も深呼吸…
枕をそのまま、ギュッと抱きしめる…
佐々木(…でも、今はちょっと我慢)
―ガラッ
朝倉「お待たせ。はいどうぞ」
佐々木「…ありがとう」
姿勢よく床に座っている私…
この空間に入ってしまっては、彼女の前で自分を抑えるのがつらい
朝倉「じゃあ、佐々木さんのお話聞きたいわね」
彼女はちょこん、とベッドの上に座って…
一口紅茶をすする…
その姿もたまらなく可愛い…
佐々木「くつくつ…それで、何を聞きたいんだい?」
朝倉「んー…佐々木さんて、今好きな人いるの?」
佐々木「いきなりだね。うん…好きな人はいるよ」
朝倉「じゃあ、佐々木さんのお話聞きたいわね」
彼女はちょこん、とベッドの上に座って…
一口紅茶をすする…
その姿もたまらなく可愛い…
佐々木「くつくつ…それで、何を聞きたいんだい?」
朝倉「んー…佐々木さんて、今好きな人いるの?」
佐々木「いきなりだね。うん…好きな人はいるよ」
朝倉「どんな…人? 近くにいるとは言ってたけど…普段会えないの?」
佐々木「近いけど…遠いんだよ。好きだけど、手が出せないのさ」
朝倉「へ、へぇ…そうなんだ。他に彼女がいるとか…?」
佐々木「まあ…そんな感じかな。何より、その人は私の事を見ていないんだよ」
朝倉「…その人は、佐々木さんの気持ちを知ってるの?」
佐々木「告白なんてした事ないからね。ひっそりと想ってるだけさ」
ここまで会話をして、彼女は少し黙り込んでしまう
…何かを考えている様子だ
佐々木「近いけど…遠いんだよ。好きだけど、手が出せないのさ」
朝倉「へ、へぇ…そうなんだ。他に彼女がいるとか…?」
佐々木「まあ…そんな感じかな。何より、その人は私の事を見ていないんだよ」
朝倉「…その人は、佐々木さんの気持ちを知ってるの?」
佐々木「告白なんてした事ないからね。ひっそりと想ってるだけさ」
ここまで会話をして、彼女は少し黙り込んでしまう
…何かを考えている様子だ
朝倉「あのさ…間違ってたらごめんね?」
佐々木「ん…」
彼女はうつ向きながら語りかけてくる
朝倉「もしかして、佐々木さんが好きな人ってさ…」
…心臓がドキドキする
彼女が一言一言を話すたびに…なんだが気持ちを紐解かれてるようで…
朝倉「佐々木さんが好きな人って、キョン…なの?」
佐々木「え……」
…自分の言葉を思い返してみる
佐々木「ふふっ…あはははっ!」
朝倉「な、なんで笑うのよ…」
佐々木「ん…」
彼女はうつ向きながら語りかけてくる
朝倉「もしかして、佐々木さんが好きな人ってさ…」
…心臓がドキドキする
彼女が一言一言を話すたびに…なんだが気持ちを紐解かれてるようで…
朝倉「佐々木さんが好きな人って、キョン…なの?」
佐々木「え……」
…自分の言葉を思い返してみる
佐々木「ふふっ…あはははっ!」
朝倉「な、なんで笑うのよ…」
佐々木「ははっ…ごめんごめん。確かに、さっきの言い方だとキョンになってしまうかもね」
朝倉「…って言うことは、違うの?」
佐々木「違うよ。私が好きな人はキョンなんかじゃないよ」
朝倉「そ、そう…よかったわ。変な事言っちゃってごめんね」
彼女はホッとした様子を見せる
佐々木「くつくつ…気にしてないよ。それにしても、朝倉さんは本当にキョンが好きなんだね」
朝倉「…って言うことは、違うの?」
佐々木「違うよ。私が好きな人はキョンなんかじゃないよ」
朝倉「そ、そう…よかったわ。変な事言っちゃってごめんね」
彼女はホッとした様子を見せる
佐々木「くつくつ…気にしてないよ。それにしても、朝倉さんは本当にキョンが好きなんだね」
俺たちも佐々木のモノローグ見るまでそうだと思ってたしなw
支援だ
支援だ
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