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元スレ朝倉「ただ月が綺麗だったから…」

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朝倉「ケーキ…どうだった?」
キョン「全部美味しかったよ。おかげで腹もいっぱいだ、ごちそうさま」
クリスマスらしい料理は食べられなくても、彼女が作ってくれたケーキを食べる事ができた
本当に…幸せだ
朝倉「よかった…キョンが幸せなら、私も幸せよ…」
彼女はまた…体をこちらに任せてくる
肩に涼子の頭が寄せられて…また、俺の首筋に彼女の顔が触れ合っている形だ
涼子の肩を抱きながら…俺も、持っていた袋の事を思い出す
キョン「そうだ、涼子…渡すものがあるんだ」
キョン「全部美味しかったよ。おかげで腹もいっぱいだ、ごちそうさま」
クリスマスらしい料理は食べられなくても、彼女が作ってくれたケーキを食べる事ができた
本当に…幸せだ
朝倉「よかった…キョンが幸せなら、私も幸せよ…」
彼女はまた…体をこちらに任せてくる
肩に涼子の頭が寄せられて…また、俺の首筋に彼女の顔が触れ合っている形だ
涼子の肩を抱きながら…俺も、持っていた袋の事を思い出す
キョン「そうだ、涼子…渡すものがあるんだ」
朝倉「ん…なーに?」
持ってきたカバンから、リボンの巻かれた箱を取り出す
キョン「クリスマスプレゼント…涼子に」
朝倉「あ、ありがとう…嬉しい…でも、私今日プレゼント用意してないのよ…」
元々は佐々木と遊ぶ予定だったんだ
持ってなくて当然だ
キョン「俺はこれを涼子にあげたいだけだからな…プレゼントは、気にしなくていいさ」
朝倉「私だってプレゼント渡したいの! あ、じゃあ…今度! 会う時までに…用意しておくからね…?」
キョン「ああ、わかった。楽しみにしとくよ」
朝倉「うん…あ、開けてもいい?」
持ってきたカバンから、リボンの巻かれた箱を取り出す
キョン「クリスマスプレゼント…涼子に」
朝倉「あ、ありがとう…嬉しい…でも、私今日プレゼント用意してないのよ…」
元々は佐々木と遊ぶ予定だったんだ
持ってなくて当然だ
キョン「俺はこれを涼子にあげたいだけだからな…プレゼントは、気にしなくていいさ」
朝倉「私だってプレゼント渡したいの! あ、じゃあ…今度! 会う時までに…用意しておくからね…?」
キョン「ああ、わかった。楽しみにしとくよ」
朝倉「うん…あ、開けてもいい?」
キョン「ああ。気に入るかはわからんがな」
シュッとリボンをほどき、袋を開けていく
中からはプラスチックで覆われた、透明な小さな箱
箱というよりは…スライドする、小さなショーケースだ
そのケースの中には…
朝倉「指輪が…2つ…?」
キョン「何にするか迷ったんだけどな」
朝倉「キョンがくれるなら、何でも嬉しいわ…でも、2つ…?」
キョン「これはお揃いの…ペアリングってやつだ。ほら、指貸してみ」
朝倉「あっ……」
シュッとリボンをほどき、袋を開けていく
中からはプラスチックで覆われた、透明な小さな箱
箱というよりは…スライドする、小さなショーケースだ
そのケースの中には…
朝倉「指輪が…2つ…?」
キョン「何にするか迷ったんだけどな」
朝倉「キョンがくれるなら、何でも嬉しいわ…でも、2つ…?」
キョン「これはお揃いの…ペアリングってやつだ。ほら、指貸してみ」
朝倉「あっ……」
彼女の左手を掴み…指輪を取り出す
その指輪は、彼女の薬指にスッポリとはまる
キョン「よかった、ピッタリみたいだな」
朝倉「薬指…キョン、これって……」
キョン「あ、ああ…指のサイズがわからなくてな、店員に相談したら薬指で考えるのがいいって言われて…それでな」
さすがに渡す時は緊張して…ドキマギしながら、答えてしまう
朝倉「本当、ぴったり…ね」
キョン「手はよく握ってたから…指の細さや、大体のサイズは覚えていたんだ。涼子の指は、平均よりちょっと細かったみたいだな」
朝倉「そう…なんだ…」
彼女はただうつ向いて…軽く両手を絡めながら、指輪を見つめている
その指輪は、彼女の薬指にスッポリとはまる
キョン「よかった、ピッタリみたいだな」
朝倉「薬指…キョン、これって……」
キョン「あ、ああ…指のサイズがわからなくてな、店員に相談したら薬指で考えるのがいいって言われて…それでな」
さすがに渡す時は緊張して…ドキマギしながら、答えてしまう
朝倉「本当、ぴったり…ね」
キョン「手はよく握ってたから…指の細さや、大体のサイズは覚えていたんだ。涼子の指は、平均よりちょっと細かったみたいだな」
朝倉「そう…なんだ…」
彼女はただうつ向いて…軽く両手を絡めながら、指輪を見つめている
キョン「もう一つのは俺の、と…」
指輪を取りだし、指にはめようとした時…
朝倉「あ…待って」
キョン「ん…?」
朝倉「もう片方は…私からキョンに付けさせて?」
キョン「そうだな…わかった」
自分の薬指に、彼女がもう一つの指輪をはめてくれた
朝倉「これで…お揃いね」
キョン「ああ…お互い離れているけど、少しでも近くにいられるように、な…?」
朝倉「うん……!」
また彼女はギュッと力強く抱きついてくる
そして俺も…ギューッと彼女を抱き返す
指輪を取りだし、指にはめようとした時…
朝倉「あ…待って」
キョン「ん…?」
朝倉「もう片方は…私からキョンに付けさせて?」
キョン「そうだな…わかった」
自分の薬指に、彼女がもう一つの指輪をはめてくれた
朝倉「これで…お揃いね」
キョン「ああ…お互い離れているけど、少しでも近くにいられるように、な…?」
朝倉「うん……!」
また彼女はギュッと力強く抱きついてくる
そして俺も…ギューッと彼女を抱き返す
しばらく抱きついてると、俺の首筋に…ヒヤリとした液体が流れてくる…
キョン「ん…涼子?」
朝倉「……」
彼女は答えない
少しして、これが彼女の涙だと言う事に気付く
キョン「好きだ…本当に、大好きだ…」
朝倉「うん…私も…好きよ、大好き……」
遠い場所で、星が輝く下で、俺たちは長い時間ずっと抱きあっていた
今日この日…彼女と過ごしたクリスマス…
その日は星空がとても輝いて見えて…
流れる時間や冷たい空気…全てが、なんだか…
俺にとって世界が変わった日だったんだと…思う
キョン「ん…涼子?」
朝倉「……」
彼女は答えない
少しして、これが彼女の涙だと言う事に気付く
キョン「好きだ…本当に、大好きだ…」
朝倉「うん…私も…好きよ、大好き……」
遠い場所で、星が輝く下で、俺たちは長い時間ずっと抱きあっていた
今日この日…彼女と過ごしたクリスマス…
その日は星空がとても輝いて見えて…
流れる時間や冷たい空気…全てが、なんだか…
俺にとって世界が変わった日だったんだと…思う
…どれくらいの時間、ここにいただろうか
時計を見ると、もう夜中の7時を過ぎている
朝倉「時間、大丈夫…?」
彼女は不安げに、訪ねてくる
キョン「そろそろ電車に乗った方がいいのかもな」
朝倉「うん…」
キョン「じゃあ…行くか」
2人また手を繋ぎながら、駅に向かって歩いていく
朝倉「今日は…ありがとう。ここまで来てくれて嬉しかった」
キョン「…佐々木に感謝だな。俺も会えると思ってなかったからな」
朝倉「うん…お礼、伝えておくね?」
キョン「ああ…頼んだよ」
時計を見ると、もう夜中の7時を過ぎている
朝倉「時間、大丈夫…?」
彼女は不安げに、訪ねてくる
キョン「そろそろ電車に乗った方がいいのかもな」
朝倉「うん…」
キョン「じゃあ…行くか」
2人また手を繋ぎながら、駅に向かって歩いていく
朝倉「今日は…ありがとう。ここまで来てくれて嬉しかった」
キョン「…佐々木に感謝だな。俺も会えると思ってなかったからな」
朝倉「うん…お礼、伝えておくね?」
キョン「ああ…頼んだよ」
>>211
こちらは曇り…今日は見れないのが、残念
彼女とほんの少し話をしただけで、すぐ駅には着いてしまった
近くの神社だ…移動距離も、こんなものだろう
キョン「もう駅か…」
朝倉「うん…」
キョン「…メール、するよ」
朝倉「うん…帰ったら、教えてね…?」
キョン「ああ…またな」
朝倉「今日はね、クリスマスに会えたから…たくさん話せたから寂しくないよ…」
キョン「そうだな…」
朝倉「こんなに素敵なプレゼントも貰ったし…今は、本当に幸せよ…」
キョン「涼子が幸せなら…それでいい。そろそろ…行くよ」
朝倉「うん! またすぐ会えるわよね。その日まで…またね、キョン」
キョン「ああ…またな、涼子」
最後は、2人とも笑顔でバイバイができた
こちらは曇り…今日は見れないのが、残念
彼女とほんの少し話をしただけで、すぐ駅には着いてしまった
近くの神社だ…移動距離も、こんなものだろう
キョン「もう駅か…」
朝倉「うん…」
キョン「…メール、するよ」
朝倉「うん…帰ったら、教えてね…?」
キョン「ああ…またな」
朝倉「今日はね、クリスマスに会えたから…たくさん話せたから寂しくないよ…」
キョン「そうだな…」
朝倉「こんなに素敵なプレゼントも貰ったし…今は、本当に幸せよ…」
キョン「涼子が幸せなら…それでいい。そろそろ…行くよ」
朝倉「うん! またすぐ会えるわよね。その日まで…またね、キョン」
キョン「ああ…またな、涼子」
最後は、2人とも笑顔でバイバイができた
駅の改札を通って、ホームに行く
案内に目を通すと…20時に次の電車が来るらしい
あと15分程待つようだ
キョン「ふぅ…」
俺はベンチに腰を下ろす
彼女に会えた安堵と、これから帰るという気疲れ…
さっきの出来事の色んな事を考えながらも…15分後には、帰りの電車の中に座っていた
案内に目を通すと…20時に次の電車が来るらしい
あと15分程待つようだ
キョン「ふぅ…」
俺はベンチに腰を下ろす
彼女に会えた安堵と、これから帰るという気疲れ…
さっきの出来事の色んな事を考えながらも…15分後には、帰りの電車の中に座っていた
夜8時
電車に乗り込み…やっと一息つく
足にかかる暖房が温かい…
キョン「ここから5時間か…やっぱり、遠いな」
電車が走りだし…涼子のいた街が、どんどん遠くなっていく
でも今は不思議と悲しくはなかった
好きな人に会えた満足感、プレゼントをあげる事ができた幸福感…
そして左手の薬指についている指輪
そのどれもが、俺の心を満たしてくれる
さっき涼子と…駅で話していた通りだ
そんな事を考えてると…すぐに、一つ目の乗り換えの駅に着いた
ここまでおよそ1時間…遠いようで近い…ここまでは、そんなだ
電車に乗り込み…やっと一息つく
足にかかる暖房が温かい…
キョン「ここから5時間か…やっぱり、遠いな」
電車が走りだし…涼子のいた街が、どんどん遠くなっていく
でも今は不思議と悲しくはなかった
好きな人に会えた満足感、プレゼントをあげる事ができた幸福感…
そして左手の薬指についている指輪
そのどれもが、俺の心を満たしてくれる
さっき涼子と…駅で話していた通りだ
そんな事を考えてると…すぐに、一つ目の乗り換えの駅に着いた
ここまでおよそ1時間…遠いようで近い…ここまでは、そんなだ
キョン「もう着いたか…早いな」
そのまま、駅の中を移動する
目的の路線を見ると…
昼や夕方の時と比べ、乗り換え本数がまた減っている事に気付く
昼間の時間帯なら30分に1本は電車も来ていたのだが…
キョン「…50分ほど、足止めか」
次の電車は10時近くに来るようだ
キョン「ここで…あせっても、仕方ないか」
ベンチに腰をおろし…冷たい風が吹き抜ける駅のホームで俺は…電車を待っていた
そのまま、駅の中を移動する
目的の路線を見ると…
昼や夕方の時と比べ、乗り換え本数がまた減っている事に気付く
昼間の時間帯なら30分に1本は電車も来ていたのだが…
キョン「…50分ほど、足止めか」
次の電車は10時近くに来るようだ
キョン「ここで…あせっても、仕方ないか」
ベンチに腰をおろし…冷たい風が吹き抜ける駅のホームで俺は…電車を待っていた
夜10時頃
―ガタン ガタン
待っていると…やっと電車が来る
あれから1時間。寒空の下で待つのも楽ではない
キョン(待った後に…涼子に会えるなら、別だけどな)
心の中でそんな事を思いながら、電車に乗りこむ
そしてまた揺られながら…帰っていく
―ガタン
この電車の先に、誰もいないのかと思うと…憂鬱になる
ただ家に帰って、また涼子のいない毎日が始まる…
キョン(よく考えたら…寂しいもんだな)
悲観的な考えしか浮かんで来ないのは…彼女から離れてしまっているからだろうか?
―ガタン ガタン
待っていると…やっと電車が来る
あれから1時間。寒空の下で待つのも楽ではない
キョン(待った後に…涼子に会えるなら、別だけどな)
心の中でそんな事を思いながら、電車に乗りこむ
そしてまた揺られながら…帰っていく
―ガタン
この電車の先に、誰もいないのかと思うと…憂鬱になる
ただ家に帰って、また涼子のいない毎日が始まる…
キョン(よく考えたら…寂しいもんだな)
悲観的な考えしか浮かんで来ないのは…彼女から離れてしまっているからだろうか?
50分ほど走った後…電車はまた次の駅に着く
ここは、いつも涼子と会っていた駅だ
人もいない、空気も冷たい…
朝や昼に来るのとは、ずいぶん違った印象だ
キョン「やはり、一人で来ると味気ないもんだな」
真夜中のクリスマスイブだけあって、人は本当にまばらだ
そして、時刻表を見る…
今の時間は11時を過ぎている
キョン「次の電車、この時間は…また1時間か。くそっ、乗り換えがうまくいかないな……」
ここは、いつも涼子と会っていた駅だ
人もいない、空気も冷たい…
朝や昼に来るのとは、ずいぶん違った印象だ
キョン「やはり、一人で来ると味気ないもんだな」
真夜中のクリスマスイブだけあって、人は本当にまばらだ
そして、時刻表を見る…
今の時間は11時を過ぎている
キョン「次の電車、この時間は…また1時間か。くそっ、乗り換えがうまくいかないな……」
この時間では…次に電車に乗る頃には、日付が変わってしまえ
キョン(…日付?そう言えば、終電…大丈夫なのか?)
今さらになってその疑問が浮かんでくる
乗るわけではないが、この駅の時刻表を調べてみる
大体の基準を考えるわけだ
キョン「ここの終電は…夜中の1時8分」
キョン「次の駅でもう一回乗り換えなくちゃならんしな…間に合うのか?」
それを今考えても、電車が早く来る訳ではない
俺は潔く、電車を待つ事にした
もうすぐ、涼子と過ごした今日が終わる
キョン(…日付?そう言えば、終電…大丈夫なのか?)
今さらになってその疑問が浮かんでくる
乗るわけではないが、この駅の時刻表を調べてみる
大体の基準を考えるわけだ
キョン「ここの終電は…夜中の1時8分」
キョン「次の駅でもう一回乗り換えなくちゃならんしな…間に合うのか?」
それを今考えても、電車が早く来る訳ではない
俺は潔く、電車を待つ事にした
もうすぐ、涼子と過ごした今日が終わる
12月25日0時 ハルヒ
駅で彼を待ってから数時間…
日付はもう変わってしまった
ハルヒ「…来ないわね…」
待合室では小さな電気ストーブが動いているが、やはり冬の空気は冷たい
ハルヒ「はぁ…息真っ白…」
フゥ、とため息を落とす
さっきから、何度同じ動作をしたかわからないくらいだ
ハルヒ「まったく…何やってるのよ、あのバカ…」
悪態をつきながらも、自分は彼の到着を待っている…
駅で彼を待ってから数時間…
日付はもう変わってしまった
ハルヒ「…来ないわね…」
待合室では小さな電気ストーブが動いているが、やはり冬の空気は冷たい
ハルヒ「はぁ…息真っ白…」
フゥ、とため息を落とす
さっきから、何度同じ動作をしたかわからないくらいだ
ハルヒ「まったく…何やってるのよ、あのバカ…」
悪態をつきながらも、自分は彼の到着を待っている…
さっきまでの楽しかったクリスマス会が何だか嘘のような…
自分を寂しい気持ちにさせる、この寒い空気がなんだか嫌だった
ハルヒ「でも…キョンに渡さなきゃ…」
そんな寒さも、彼を思えば…何ともなかった
いつまでだって待っていられる…
それでも今はただ、私には座っている事しかできなかった
自分を寂しい気持ちにさせる、この寒い空気がなんだか嫌だった
ハルヒ「でも…キョンに渡さなきゃ…」
そんな寒さも、彼を思えば…何ともなかった
いつまでだって待っていられる…
それでも今はただ、私には座っている事しかできなかった
12月25日 0時12分 キョン
―ガタン
ああ、やっと電車が来た
しかし、この電車に乗った後にもう一つ乗り換えをしなくてはならない
キョン「終電…間に合うのか?」
考えれば考えるほど、もどかしい
キョン「またここから一時間か…」
改めて考えると、涼子のいる街まで本当に遠い
恋人が…なんでこんなに遠いんだろう
どうして俺は、彼女の近くに住んでいないんだろう
キョン「…こんな事考えるなんて、どうかしてきたな、俺も」
―ガタン
ああ、やっと電車が来た
しかし、この電車に乗った後にもう一つ乗り換えをしなくてはならない
キョン「終電…間に合うのか?」
考えれば考えるほど、もどかしい
キョン「またここから一時間か…」
改めて考えると、涼子のいる街まで本当に遠い
恋人が…なんでこんなに遠いんだろう
どうして俺は、彼女の近くに住んでいないんだろう
キョン「…こんな事考えるなんて、どうかしてきたな、俺も」
キョン(やっぱり…近くにいきたいな…涼子…)
電車の中の暖かさと、たまった疲れのせいで、俺はいつの間にか寝てしまった
最後の駅で乗り換えなので、乗り過ごす不安は無かったが…
ただ、帰りの電車に乗れるのかだけが、ちょっと不安だった
どんなに気持ちは焦っても…あと1時間は、どうしようもない時間だ
電車の中の暖かさと、たまった疲れのせいで、俺はいつの間にか寝てしまった
最後の駅で乗り換えなので、乗り過ごす不安は無かったが…
ただ、帰りの電車に乗れるのかだけが、ちょっと不安だった
どんなに気持ちは焦っても…あと1時間は、どうしようもない時間だ
12月25日 1時17分
やっと最後の駅に着く
が…案内を見て愕然とする
キョン「電車が…もう無い…」
時刻表では、1時前でこの駅の電車は終わっていた
先ほど俺が乗ってきた電車が最後で…もう、電車は来ないみたいだ
この駅からの電車に乗れなければ、俺は家に帰れない
キョン「どうする…かな……」
やっと最後の駅に着く
が…案内を見て愕然とする
キョン「電車が…もう無い…」
時刻表では、1時前でこの駅の電車は終わっていた
先ほど俺が乗ってきた電車が最後で…もう、電車は来ないみたいだ
この駅からの電車に乗れなければ、俺は家に帰れない
キョン「どうする…かな……」
こんな時間だ
高校一年生がうろついていい時間ではない
何かあって、補導でもされたらたまったもんじゃない
キョン「かといって、電車で一時間の距離を歩くわけにもいかないしな…」
漫画喫茶にでも泊まるか?
キョン「いや、未成年だからどちらにしろ危ないか…」
進めない、泊まれない、帰れない…
周りでは、ガラガラ、とシャッターが動く音がする
駅員が駅を閉めるような準備をしている
高校一年生がうろついていい時間ではない
何かあって、補導でもされたらたまったもんじゃない
キョン「かといって、電車で一時間の距離を歩くわけにもいかないしな…」
漫画喫茶にでも泊まるか?
キョン「いや、未成年だからどちらにしろ危ないか…」
進めない、泊まれない、帰れない…
周りでは、ガラガラ、とシャッターが動く音がする
駅員が駅を閉めるような準備をしている
支援感謝
キョン「ここにいても…仕方ないか……」
途方にくれながら駅を出る
ここらの街並みは…少し小高いビルが並んだ…ちょっとした都会だ
…しかしそのビルが、今の俺にはとても恐ろしいものに見えた
駅前なのに、明かりが点るような店は何もない…真っ暗だ
街全体に広がる黒が、余計に俺を不安にさせる…
キョン「ここにいても…仕方ないか……」
途方にくれながら駅を出る
ここらの街並みは…少し小高いビルが並んだ…ちょっとした都会だ
…しかしそのビルが、今の俺にはとても恐ろしいものに見えた
駅前なのに、明かりが点るような店は何もない…真っ暗だ
街全体に広がる黒が、余計に俺を不安にさせる…
12月25日 1時49分 ハルヒ
―ガタン、ガタン
ホームに電車が来る
これがこの駅の最後の電車…
今までの電車にキョンはいなかった
この電車に乗っているはずだ
ハルヒ「キョン…よかった、やっと会える…」
改札の方を向きながら、出てくる人々に目をやる
一人…二人…
改札を、まばらになりながら人が通っていく
彼の姿は…まだ見えない
―ガタン、ガタン
ホームに電車が来る
これがこの駅の最後の電車…
今までの電車にキョンはいなかった
この電車に乗っているはずだ
ハルヒ「キョン…よかった、やっと会える…」
改札の方を向きながら、出てくる人々に目をやる
一人…二人…
改札を、まばらになりながら人が通っていく
彼の姿は…まだ見えない
いつの間にか…改札を通る人はいなくなっていた
それでも、さっきの中に…キョンの姿は無い
ハルヒ「……」
「…そろそろ、駅を閉めますよ」
ハルヒ「…え、あ、はい…」
いつの間にか、時計は2時を過ぎている
駅員に声をかけられて、もう人が来ない事を理解する
「夜中だから、お気を付けて」
ハルヒ「はい…」
駅を出ると、寒い空気が一気に襲ってくる
さっきまでのストーブがあった待合室とはやっぱ違う…
何より、気持ちまで凍ってしまいそうだ…
それでも、さっきの中に…キョンの姿は無い
ハルヒ「……」
「…そろそろ、駅を閉めますよ」
ハルヒ「…え、あ、はい…」
いつの間にか、時計は2時を過ぎている
駅員に声をかけられて、もう人が来ない事を理解する
「夜中だから、お気を付けて」
ハルヒ「はい…」
駅を出ると、寒い空気が一気に襲ってくる
さっきまでのストーブがあった待合室とはやっぱ違う…
何より、気持ちまで凍ってしまいそうだ…
ハルヒ「…来なかったじゃない」
ずっと待っていたが、彼は来なかった
ハルヒ「…お泊まりかしら」
嫌な考えばっかり浮かんでくる
ハルヒ「有希が言ってたのは、この事ね…最愛の人と会っている…ってさ……」
ずっと待っていたが、彼は来なかった
ハルヒ「…お泊まりかしら」
嫌な考えばっかり浮かんでくる
ハルヒ「有希が言ってたのは、この事ね…最愛の人と会っている…ってさ……」
来たか
というか心えぐられるよな
本気で好きになった人が一番の笑顔を向けるのは自分以外の人で、しかも聖夜に夜通しずっと一緒に過ごしてるらしいって現実は
というか心えぐられるよな
本気で好きになった人が一番の笑顔を向けるのは自分以外の人で、しかも聖夜に夜通しずっと一緒に過ごしてるらしいって現実は
支援、ありがとうございます
ハルヒ「…もう、帰ってこないのかな」
今日一日会えない…それだけで、これから先もうずっと会えないような…
そんな気がした
真っ暗な空に向かって…ううん、キョンに向かって話しかけるように私は呟く…
ハルヒ「どこにいるのよ…早く…、帰って来なさいよ、バカ……」
…
ハルヒ(ここで文句を言っても…仕方ないのに、ね…)
ハルヒ「もう…帰ろっかな…」
私はしばらく、その真っ暗で灰色な空を一人で見上げていた…
そのまま空を、ほんの少しの時間…見上げていた……
ハルヒ「…もう、帰ってこないのかな」
今日一日会えない…それだけで、これから先もうずっと会えないような…
そんな気がした
真っ暗な空に向かって…ううん、キョンに向かって話しかけるように私は呟く…
ハルヒ「どこにいるのよ…早く…、帰って来なさいよ、バカ……」
…
ハルヒ(ここで文句を言っても…仕方ないのに、ね…)
ハルヒ「もう…帰ろっかな…」
私はしばらく、その真っ暗で灰色な空を一人で見上げていた…
そのまま空を、ほんの少しの時間…見上げていた……
12月25日 1時58分 キョン
「なあ、あんた」
キョン「……」
「あんたってば、大丈夫か?」
駅の前で一人座っていると、後ろから声をかけられる
キョン「…」
振り向くと…
白い帽子を被り白い手袋をつけた…初老くらいのじいさんが立っていた
キョン(この格好…タクシーの運転手…か?)
「何やってるんだい、こんな時間に」
「なあ、あんた」
キョン「……」
「あんたってば、大丈夫か?」
駅の前で一人座っていると、後ろから声をかけられる
キョン「…」
振り向くと…
白い帽子を被り白い手袋をつけた…初老くらいのじいさんが立っていた
キョン(この格好…タクシーの運転手…か?)
「何やってるんだい、こんな時間に」
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