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キョン「涼子は後ろからくっつかれる方が好きなんだな」
朝倉「……」
彼女の首筋が熱くなるのがわかる…
朝倉「キョン…余裕で襲ってるなフリしてるけどさ…」
キョン「ん……」
朝倉「心臓…すごい鳴ってるのがバレバレよ?」
…この言葉だけで、俺の余裕と優位な立場は崩されてしまった
…そのまましばらく、くっついて、抱きあって…今日が終わった
明日から涼子が一番近くにいる…
その日は、心が経験した事のないような幸せを抱えて眠った…
キョン「おやすみ、涼子…」
朝倉「おやすみ、キョン…」
朝倉「……」
彼女の首筋が熱くなるのがわかる…
朝倉「キョン…余裕で襲ってるなフリしてるけどさ…」
キョン「ん……」
朝倉「心臓…すごい鳴ってるのがバレバレよ?」
…この言葉だけで、俺の余裕と優位な立場は崩されてしまった
…そのまましばらく、くっついて、抱きあって…今日が終わった
明日から涼子が一番近くにいる…
その日は、心が経験した事のないような幸せを抱えて眠った…
キョン「おやすみ、涼子…」
朝倉「おやすみ、キョン…」
5月3日 朝倉宅
―お父さん、お母さんへ
私は家を出ます
捜索届けは不要です
今までありがとうございました
こんな娘でごめんなさい
朝倉涼子
リビングの机には、娘からの置き手紙
朝倉父「家出なんて…馬鹿げてる…携帯の事が原因なのか?」
朝倉母「でも、携帯はここに…」
手紙と一緒には、携帯も置いてある
何かヒントになる事は無いかと思い、携帯を調べてみたがデータは何も残ってなかった
メール、履歴、電話帳…全て消去されていて、ここからは何もわからなかった
朝倉母「…とりあえず、お昼になったら涼子の友人に連絡してみますよ」
朝倉父「ああ…」
―お父さん、お母さんへ
私は家を出ます
捜索届けは不要です
今までありがとうございました
こんな娘でごめんなさい
朝倉涼子
リビングの机には、娘からの置き手紙
朝倉父「家出なんて…馬鹿げてる…携帯の事が原因なのか?」
朝倉母「でも、携帯はここに…」
手紙と一緒には、携帯も置いてある
何かヒントになる事は無いかと思い、携帯を調べてみたがデータは何も残ってなかった
メール、履歴、電話帳…全て消去されていて、ここからは何もわからなかった
朝倉母「…とりあえず、お昼になったら涼子の友人に連絡してみますよ」
朝倉父「ああ…」
5月3日(火) 早朝
目が覚めて…隣に涼子がいる
キョン「夢じゃないんだな…」
朝倉「……」
腕の中で、彼女が寝息をたてている
もう一度、涼子を引き寄せ抱きしめる
…
次に俺に意識が戻ったのは、涼子に起こされて…だった
朝倉「あ…起きた?おはよう」
キョン「ああ…おはよ。もう…昼くらいか?」
朝倉「えへへ…寝顔見ちゃった…」
キョン「俺も一度起きたんだがな…涼子の寝顔を見るのを忘れてた」
朝倉「…見なくていいの。恥ずかしい…」
キョン「今度、意地でも見てやる…」
朝倉「もう…いいのよ、別に私の寝顔なんて」
2人笑い合いながら、目が覚めていく
目が覚めて…隣に涼子がいる
キョン「夢じゃないんだな…」
朝倉「……」
腕の中で、彼女が寝息をたてている
もう一度、涼子を引き寄せ抱きしめる
…
次に俺に意識が戻ったのは、涼子に起こされて…だった
朝倉「あ…起きた?おはよう」
キョン「ああ…おはよ。もう…昼くらいか?」
朝倉「えへへ…寝顔見ちゃった…」
キョン「俺も一度起きたんだがな…涼子の寝顔を見るのを忘れてた」
朝倉「…見なくていいの。恥ずかしい…」
キョン「今度、意地でも見てやる…」
朝倉「もう…いいのよ、別に私の寝顔なんて」
2人笑い合いながら、目が覚めていく
キョン「あ…」
朝倉「どうしたの?」
キョン「…今日からSOS団の活動があるんだ、そう言えば」
この3連休…結局毎日が活動、という予定になってしまった
彼女を迎えに行く事に一杯で…すっかり忘れていた
朝倉「そうなの…」
彼女は少し寂しそうな顔をする…
でも、俺の気持ちはもう決まっていた
キョン「…でも、涼子を一人にはできないからな。活動は休むよ」
朝倉「え…そんな…それは悪いわよ…」
キョン「いいんだよ。こっちは連絡一つでなんとかなる」
すぐに、俺は携帯で連絡をとる
…古泉に変わりに言って貰うのは、さすがに悪いか
ハルヒに電話をかける
朝倉「どうしたの?」
キョン「…今日からSOS団の活動があるんだ、そう言えば」
この3連休…結局毎日が活動、という予定になってしまった
彼女を迎えに行く事に一杯で…すっかり忘れていた
朝倉「そうなの…」
彼女は少し寂しそうな顔をする…
でも、俺の気持ちはもう決まっていた
キョン「…でも、涼子を一人にはできないからな。活動は休むよ」
朝倉「え…そんな…それは悪いわよ…」
キョン「いいんだよ。こっちは連絡一つでなんとかなる」
すぐに、俺は携帯で連絡をとる
…古泉に変わりに言って貰うのは、さすがに悪いか
ハルヒに電話をかける
―ピリリリリ
―ピリリリリ
ハルヒ『もしもし、キョン?』
キョン『ああ…今大丈夫か?』
ハルヒ『ええ、どうしたのよ?』
キョン『ああ、実はな…どうやら活動に参加できそうに無いんだ』
ハルヒ『…理由は?』
キョン『ちょっと、病気でな』
ハルヒ『その割には、元気そうじゃない?』
キョン『いや…昼は体調がいいんだが夜になると一気に悪くなるんだ。典型的な風邪だよ』
ハルヒ『ふーん…また朝倉涼子に会いに行くの?』
キョン『…行かないよ。風邪だからな』
ハルヒ『…まあいいわ。3日のうちで、治ったら参加しなさいよね』
キョン『ああ…悪いな』
―ピリリリリ
ハルヒ『もしもし、キョン?』
キョン『ああ…今大丈夫か?』
ハルヒ『ええ、どうしたのよ?』
キョン『ああ、実はな…どうやら活動に参加できそうに無いんだ』
ハルヒ『…理由は?』
キョン『ちょっと、病気でな』
ハルヒ『その割には、元気そうじゃない?』
キョン『いや…昼は体調がいいんだが夜になると一気に悪くなるんだ。典型的な風邪だよ』
ハルヒ『ふーん…また朝倉涼子に会いに行くの?』
キョン『…行かないよ。風邪だからな』
ハルヒ『…まあいいわ。3日のうちで、治ったら参加しなさいよね』
キョン『ああ…悪いな』
ハルヒとの電話を終え、俺は携帯を置く
キョン「…ところで涼子」
朝倉「なにかしらキョンくん?」
キョン「電話の間、ずっと抱きついてるのはやめてくれないか?」
彼女は後ろからくっついたまま、俺を離さない
朝倉「昨日のお返しよ。それに…他の女の子と話しているのが悔しいんだもん…」
キョン「…くっついてるんだから、いいだろ。それに俺は涼子以外に興味は無い」
朝倉「…」
キョン「な?」
朝倉「うん……」
そのまま…また布団の中で抱き合っていた
…とは言っても、下に家族がいる以上、俺は部屋にこもりっぱなしというわけにも行かない
キョン「…ところで涼子」
朝倉「なにかしらキョンくん?」
キョン「電話の間、ずっと抱きついてるのはやめてくれないか?」
彼女は後ろからくっついたまま、俺を離さない
朝倉「昨日のお返しよ。それに…他の女の子と話しているのが悔しいんだもん…」
キョン「…くっついてるんだから、いいだろ。それに俺は涼子以外に興味は無い」
朝倉「…」
キョン「な?」
朝倉「うん……」
そのまま…また布団の中で抱き合っていた
…とは言っても、下に家族がいる以上、俺は部屋にこもりっぱなしというわけにも行かない
時間も適度なところで、居間に向かい家族と顔を合わせる
この間も涼子は部屋にいるが…部屋から一人で出る事はない
妹にも、前日から部屋には入らないように言ったので…とりあえずは大丈夫だろう、多分…
キョン(あとはご飯とか、風呂のタイミングだな……)
まだ、涼子と一緒にいられる…連休は始まったばかりだ…
この間も涼子は部屋にいるが…部屋から一人で出る事はない
妹にも、前日から部屋には入らないように言ったので…とりあえずは大丈夫だろう、多分…
キョン(あとはご飯とか、風呂のタイミングだな……)
まだ、涼子と一緒にいられる…連休は始まったばかりだ…
同日 昼過ぎ 佐々木
―プルルルル
家の電話が鳴る
佐々木『はい、もしもし佐々木です』
朝倉母『あ…もしもし。朝倉涼子の母ですが…佐々木さん?』
電話は、朝倉さんの母親からだった
その様子は…慌てて疲弊している事が声から何となくわかる
いい予感はしない
佐々木『…はい。どうかしましたか?』
朝倉母『実はね…涼子が…家出、してしまってね……』
佐々木『家出ですか……』
朝倉母『そうなの…それで誰か友達の家に行ってないかと思って…』
佐々木『いえ…家には来てませんね』
朝倉母『そう…バイト先もね、少し前に辞めていたみたいなのよ…家出した日にはまだバイトしてたと思ったんだけど…』
佐々木『ああ…昨日私がお宅にお邪魔した時ですね』
―プルルルル
家の電話が鳴る
佐々木『はい、もしもし佐々木です』
朝倉母『あ…もしもし。朝倉涼子の母ですが…佐々木さん?』
電話は、朝倉さんの母親からだった
その様子は…慌てて疲弊している事が声から何となくわかる
いい予感はしない
佐々木『…はい。どうかしましたか?』
朝倉母『実はね…涼子が…家出、してしまってね……』
佐々木『家出ですか……』
朝倉母『そうなの…それで誰か友達の家に行ってないかと思って…』
佐々木『いえ…家には来てませんね』
朝倉母『そう…バイト先もね、少し前に辞めていたみたいなのよ…家出した日にはまだバイトしてたと思ったんだけど…』
佐々木『ああ…昨日私がお宅にお邪魔した時ですね』
朝倉母『ええ…佐々木さんなら何か知ってると思ったんだけど…』
佐々木『私も、何も聞いてないですね…何かわかったら、連絡しますよ』
朝倉母『ありがとうね。涼子、携帯も家に置いたままでね…だから心当たりある人に聞くしかないのよ』
佐々木『…友達に聞いてみますよ』
朝倉母『ええ、お願いね佐々木さん…』
―ガチャン
佐々木『私も、何も聞いてないですね…何かわかったら、連絡しますよ』
朝倉母『ありがとうね。涼子、携帯も家に置いたままでね…だから心当たりある人に聞くしかないのよ』
佐々木『…友達に聞いてみますよ』
朝倉母『ええ、お願いね佐々木さん…』
―ガチャン
佐々木「ふう…」
何となく予想はしてた
でも、彼女はもうこの街にはいない
それが何だか、とても悲しかった
佐々木「何を考えてるんだろうね、私は…」
佐々木「彼女のいる場所が…何となくわかってしまうよ…」
でも…
佐々木「どういう風に行動すればいいか…わからないよ…」
素直な自分の気持ちを推すか…
彼女の気持ちを優先するか…私はまた悩み出してしまう
佐々木「近くにいないから、特に…ね」
悩ましいこの連休は…まだ始まったばかりだ
何となく予想はしてた
でも、彼女はもうこの街にはいない
それが何だか、とても悲しかった
佐々木「何を考えてるんだろうね、私は…」
佐々木「彼女のいる場所が…何となくわかってしまうよ…」
でも…
佐々木「どういう風に行動すればいいか…わからないよ…」
素直な自分の気持ちを推すか…
彼女の気持ちを優先するか…私はまた悩み出してしまう
佐々木「近くにいないから、特に…ね」
悩ましいこの連休は…まだ始まったばかりだ
同日深夜 キョン
もう日付も変わった頃…俺たちはそっと部屋を出た
涼子を風呂に入れるためだ
この時間なら妹はもちろん、親も寝静まっている
キョン「さ…なるべく早めにな」
朝倉「うん、ありがと」
キョン「俺は外で見張ってるからな」
朝倉「わかった。覗かないでね…?」
キョン「…気が向いたら、見ちゃうかもな」
朝倉「…えっち」
キョン「冗談だよ、ほら、向こうむいてるから」
俺は涼子に背を向ける
背中からは、衣服が擦れる音…彼女が服を脱いでいる音が聞こえる
なんだか余計に官能的だ
もう日付も変わった頃…俺たちはそっと部屋を出た
涼子を風呂に入れるためだ
この時間なら妹はもちろん、親も寝静まっている
キョン「さ…なるべく早めにな」
朝倉「うん、ありがと」
キョン「俺は外で見張ってるからな」
朝倉「わかった。覗かないでね…?」
キョン「…気が向いたら、見ちゃうかもな」
朝倉「…えっち」
キョン「冗談だよ、ほら、向こうむいてるから」
俺は涼子に背を向ける
背中からは、衣服が擦れる音…彼女が服を脱いでいる音が聞こえる
なんだか余計に官能的だ
朝倉「ふぅ…気持ちよかったわ」
キョン「ああ。よかった」
朝倉「ええ…あ、ドライヤーなんて使えないわよね…?」
キョン「ドライヤーか…下から持ってくるよ。音も響かないだろうし…大丈夫だろう」
朝倉「ありがと。ごめんねワガママ言っちゃって」
キョン「いやいや、女の子はそういうのが大事なんだろ。何となくわかるよ」
そう言って、洗面所からドライヤーを持ってくる
彼女が髪を乾かすその姿が…なんだか新鮮だ…
朝倉「ん…どうしたの、そんなに見ちゃって?」
キョン「女の子のそんな仕草見たこと無いからな。珍しいんだ」
朝倉「…変なキョン」
キョン「ああ。よかった」
朝倉「ええ…あ、ドライヤーなんて使えないわよね…?」
キョン「ドライヤーか…下から持ってくるよ。音も響かないだろうし…大丈夫だろう」
朝倉「ありがと。ごめんねワガママ言っちゃって」
キョン「いやいや、女の子はそういうのが大事なんだろ。何となくわかるよ」
そう言って、洗面所からドライヤーを持ってくる
彼女が髪を乾かすその姿が…なんだか新鮮だ…
朝倉「ん…どうしたの、そんなに見ちゃって?」
キョン「女の子のそんな仕草見たこと無いからな。珍しいんだ」
朝倉「…変なキョン」
キョン「なんか、俺はそういうのが好きみたいだ。女の子の日常って言うか…上手くは表現できないが」
朝倉「ふうん…」
彼女が少し顔に難色を示す
キョン「あ…いや、女の子というより、涼子の普段の姿が見れるのが嬉しいんだ。これは本当の気持ちだ」
朝倉「…そういう、ハッキリ言ってくれる所、好きよ」
キョン「ああ。本当だから、逆に恥ずかしくはないんだ」
朝倉「うん……」
彼女はもう髪を乾かし終えて…一息ついている
湯上がりの女性は、普段とはまた違った色っぽさがあるものだ
朝倉「…さ、もう寝ましょうか」
キョン「あ、ああ…」
2人…慣れた感じで布団に入る
まるでもうずっと前からここに一緒にいたように…
朝倉「ふうん…」
彼女が少し顔に難色を示す
キョン「あ…いや、女の子というより、涼子の普段の姿が見れるのが嬉しいんだ。これは本当の気持ちだ」
朝倉「…そういう、ハッキリ言ってくれる所、好きよ」
キョン「ああ。本当だから、逆に恥ずかしくはないんだ」
朝倉「うん……」
彼女はもう髪を乾かし終えて…一息ついている
湯上がりの女性は、普段とはまた違った色っぽさがあるものだ
朝倉「…さ、もう寝ましょうか」
キョン「あ、ああ…」
2人…慣れた感じで布団に入る
まるでもうずっと前からここに一緒にいたように…
朝倉「じゃあ…おやすみなさい」
キョン「ああ…おやすみ涼子」
朝倉「チュー…」
キョン「……」
朝倉「おやすみのチュー…して?」
腕枕をしながら、ゆっくりと唇を重ねる…
キョン(風呂上がりの唇って、冷たいんだな…)
冷たい唇、暖かい体…
また彼女の心臓の音を聴きながら、眠った…
キョン「ああ…おやすみ涼子」
朝倉「チュー…」
キョン「……」
朝倉「おやすみのチュー…して?」
腕枕をしながら、ゆっくりと唇を重ねる…
キョン(風呂上がりの唇って、冷たいんだな…)
冷たい唇、暖かい体…
また彼女の心臓の音を聴きながら、眠った…
5月4日(水) ハルヒ
時間は午後1時
太陽がポカポカ暖かい
絶好の探索日和…なのだが…
自分の目線は、携帯の無機質な画面だけを見つめていた
もしかしたら、彼から連絡が来るかもしれない
でも…私の電話は一向に変化する様子が無い
ハルヒ「ふん…今日もあのバカは休みかしら」
古泉「そうみたいですね…」
朝比奈「心配ですね…」
長門「…軽度の風邪の場合、1日休めば症状は回復。完全回復には2~3日が必要」
ハルヒ(電話の様子じゃあ、平気そうだったのに…)
古泉「…さて。今日はどうしますかね。昨日に続いてまた隣町まで…」
ハルヒ「決めた…キョンのお見舞いに行きましょう!」
古泉「おや…」
時間は午後1時
太陽がポカポカ暖かい
絶好の探索日和…なのだが…
自分の目線は、携帯の無機質な画面だけを見つめていた
もしかしたら、彼から連絡が来るかもしれない
でも…私の電話は一向に変化する様子が無い
ハルヒ「ふん…今日もあのバカは休みかしら」
古泉「そうみたいですね…」
朝比奈「心配ですね…」
長門「…軽度の風邪の場合、1日休めば症状は回復。完全回復には2~3日が必要」
ハルヒ(電話の様子じゃあ、平気そうだったのに…)
古泉「…さて。今日はどうしますかね。昨日に続いてまた隣町まで…」
ハルヒ「決めた…キョンのお見舞いに行きましょう!」
古泉「おや…」
朝比奈「お見舞いですか、いいですねー」
長門「…私は賛成」
ハルヒ「じゃあ、ちゃっちゃと行きましょうか。あ…その前に、何か買っていきましょう」
古泉「そうですね。お邪魔するわけですし…では、僕が彼に連絡を入れておきますよ。いきなりも悪いですからね」
ハルヒ「わかったわ。買う物は…どうしましょうか、みくるちゃん」
朝比奈「そうですねぇ…食欲が無さそうならみかんの缶詰めとかですけど…」
ハルヒ「一応缶詰めと…お菓子でいいかしらね。すぐに食べなくても、お土産みたいな感じでね」
朝比奈「そうですね。では、早速買い物に行きましょう」
長門「……」
古泉「ふふっ、ではこちらも……」
―ピリリリリ
長門「…私は賛成」
ハルヒ「じゃあ、ちゃっちゃと行きましょうか。あ…その前に、何か買っていきましょう」
古泉「そうですね。お邪魔するわけですし…では、僕が彼に連絡を入れておきますよ。いきなりも悪いですからね」
ハルヒ「わかったわ。買う物は…どうしましょうか、みくるちゃん」
朝比奈「そうですねぇ…食欲が無さそうならみかんの缶詰めとかですけど…」
ハルヒ「一応缶詰めと…お菓子でいいかしらね。すぐに食べなくても、お土産みたいな感じでね」
朝比奈「そうですね。では、早速買い物に行きましょう」
長門「……」
古泉「ふふっ、ではこちらも……」
―ピリリリリ
―ピリリリリ
ピッ
谷口「もしもし? 珍しいな、どうしたんだ?」
古泉「おや……」
表示された電話番号を見返してみる
…そこには彼の番号では無く、以前クリスマス会の時に番号を交換した相手『谷口』の名前があった
古泉「これは…すいません、どうやら間違い電話をしてしまったようでして…」
谷口「お、そうなのか。おおかた、キョンとでも間違ったか?」
古泉「すいません。彼が体調が悪いという事でお見舞いをしようと…」
谷口「お見舞い…あいつ、具合悪いのか?」
彼に今日の事を説明する……
谷口「そうか…」
古泉「ええ、そういう事ですから……」
谷口「それなら、俺も参加していいか?」
古泉「あなたが?」
ピッ
谷口「もしもし? 珍しいな、どうしたんだ?」
古泉「おや……」
表示された電話番号を見返してみる
…そこには彼の番号では無く、以前クリスマス会の時に番号を交換した相手『谷口』の名前があった
古泉「これは…すいません、どうやら間違い電話をしてしまったようでして…」
谷口「お、そうなのか。おおかた、キョンとでも間違ったか?」
古泉「すいません。彼が体調が悪いという事でお見舞いをしようと…」
谷口「お見舞い…あいつ、具合悪いのか?」
彼に今日の事を説明する……
谷口「そうか…」
古泉「ええ、そういう事ですから……」
谷口「それなら、俺も参加していいか?」
古泉「あなたが?」
谷口『ああ、暇なんだよ。あ、国木田も誘ってみていいか? あいつと連休中どこか出かけたいとも話してたんだよ』
古泉『ふむ…少々お待ち下さい』
友人間の事とはいえ、一応はSOS団の活動、団長の許可が必要…ですよね
ハルヒ「いいじゃない。その2人も呼びましょう」
古泉『…というわけです』
谷口『うっし。じゃあ国木田にも連絡して……』
古泉「…というわけで、2名追加になります」
ハルヒ「一気に賑やかになったわね。じゃあ、こっちも買い物をして……」
朝比奈「あ、あの涼宮さん…一つ提案が…」
ハルヒ「ん、何かしら?」
朝比奈「その2人が来るなら、鶴屋さんもお誘いしてもいいですか?」
古泉『ふむ…少々お待ち下さい』
友人間の事とはいえ、一応はSOS団の活動、団長の許可が必要…ですよね
ハルヒ「いいじゃない。その2人も呼びましょう」
古泉『…というわけです』
谷口『うっし。じゃあ国木田にも連絡して……』
古泉「…というわけで、2名追加になります」
ハルヒ「一気に賑やかになったわね。じゃあ、こっちも買い物をして……」
朝比奈「あ、あの涼宮さん…一つ提案が…」
ハルヒ「ん、何かしら?」
朝比奈「その2人が来るなら、鶴屋さんもお誘いしてもいいですか?」
ハルヒ「…今さら、一人増えても変わらないわよね。よしっ、許可するわよ、みくるちゃん」
朝比奈「はい~。じゃあ私も連絡を……」
…
最終的には、以前行ったクリスマス会のメンバーが再び集まった
ハルヒ「今度は…キョンもいる…」
長門「……」
朝比奈「何か言いました?」
ハルヒ「な、何でもないわよ! さっさと行くわよ。時間がもったいないわ」
朝比奈「は、はいぃ……」
古泉「では、行きましょうか」
…他の人間に電話をした事によって、その時僕は…
肝心の彼に、連絡をとるのを忘れてしまっていたのでした
長門「……危険」
朝比奈「はい~。じゃあ私も連絡を……」
…
最終的には、以前行ったクリスマス会のメンバーが再び集まった
ハルヒ「今度は…キョンもいる…」
長門「……」
朝比奈「何か言いました?」
ハルヒ「な、何でもないわよ! さっさと行くわよ。時間がもったいないわ」
朝比奈「は、はいぃ……」
古泉「では、行きましょうか」
…他の人間に電話をした事によって、その時僕は…
肝心の彼に、連絡をとるのを忘れてしまっていたのでした
長門「……危険」
キョン宅
少し遅い昼食を、一人で食べている
涼子は、食欲があまりないから、俺一人居間で食事をすませた
今日はどうしようか…と言っても、部屋に戻って涼子とくっつく。それだけだ
穏やかな気持ちで…食後のお茶をすすっている…
―ピンポーン
妹「はいはーい」
妹が、とてとて、と玄関に向かって行く
妹「キョンくん、はるにゃんたちがきたよー」
キョン「…ゲホッ、ゲフッ…! ハルヒ…なんでだ!」
緑茶が気管の嫌な部分に入る…熱さは感じない
ハルヒ「なによ、やっぱ元気そうじゃない」
古泉「すいません、お邪魔します」
朝比奈「こんにちは、キョン君」
長門「……」
少し遅い昼食を、一人で食べている
涼子は、食欲があまりないから、俺一人居間で食事をすませた
今日はどうしようか…と言っても、部屋に戻って涼子とくっつく。それだけだ
穏やかな気持ちで…食後のお茶をすすっている…
―ピンポーン
妹「はいはーい」
妹が、とてとて、と玄関に向かって行く
妹「キョンくん、はるにゃんたちがきたよー」
キョン「…ゲホッ、ゲフッ…! ハルヒ…なんでだ!」
緑茶が気管の嫌な部分に入る…熱さは感じない
ハルヒ「なによ、やっぱ元気そうじゃない」
古泉「すいません、お邪魔します」
朝比奈「こんにちは、キョン君」
長門「……」
>>534
スカイプで良いんじゃないか?
スカイプで良いんじゃないか?
>>534
いやべつにウィルコム古くないからww
いやべつにウィルコム古くないからww
>>534-536
それ以上はよそでやれよ?
それ以上はよそでやれよ?
谷口「よ、お見舞いだ」
国木田「お邪魔するよ、キョン」
鶴屋「風邪だってね~、大丈夫かい?」
SOS団だけならまだしも、谷口や国木田…鶴屋さんまで…
ハルヒ「ほら、お見舞い品買ってきたから…あがって大丈夫よね?」
あがる? 部屋?
キョン「ま…待った! 部屋はダメだ! 断じてダメだ!」
ハルヒ「なによ…ははぁ、変な本でも広げっぱなしなのね、イヤらしい」
蔑んだような目でハルヒが見てくる…その怒りが変な本ですむのなら、今なら喜んで差し出そう
キョン「ち…散らかってるんだ! とにかく…ちょっと待ってろ、すぐ片付けるから!」
ハルヒ「別に気にしないわよ、みんなが座れれば……」
国木田「お邪魔するよ、キョン」
鶴屋「風邪だってね~、大丈夫かい?」
SOS団だけならまだしも、谷口や国木田…鶴屋さんまで…
ハルヒ「ほら、お見舞い品買ってきたから…あがって大丈夫よね?」
あがる? 部屋?
キョン「ま…待った! 部屋はダメだ! 断じてダメだ!」
ハルヒ「なによ…ははぁ、変な本でも広げっぱなしなのね、イヤらしい」
蔑んだような目でハルヒが見てくる…その怒りが変な本ですむのなら、今なら喜んで差し出そう
キョン「ち…散らかってるんだ! とにかく…ちょっと待ってろ、すぐ片付けるから!」
ハルヒ「別に気にしないわよ、みんなが座れれば……」
長門「……」ツンツン
話しているハルヒの裾を、長門が小さく突っついた
ハルヒ「なによ…待った方がいいっていうの?」
長門「……」コク
ハルヒ「はあ…有希が言うんじゃ仕方ないわね。待ってるから、さっさと片付けてきなさいよ」
キョン「すまないな…(ありがとう、長門)」
ダダダッ、と早足で部屋に戻り…涼子に知らせに行く
朝倉「…困ったわね…」
キョン「そうなんだよ…ベッドにずっと入ってるわけにもいかないし…見つかっちまう…」
朝倉「……」
キョン「…涼子。トイレは大丈夫か?」
朝倉「え…う、うん…」
キョン「水分は? 空腹は?」
朝倉「大丈夫…だけど……」
キョン「じゃあ…頼む……」
話しているハルヒの裾を、長門が小さく突っついた
ハルヒ「なによ…待った方がいいっていうの?」
長門「……」コク
ハルヒ「はあ…有希が言うんじゃ仕方ないわね。待ってるから、さっさと片付けてきなさいよ」
キョン「すまないな…(ありがとう、長門)」
ダダダッ、と早足で部屋に戻り…涼子に知らせに行く
朝倉「…困ったわね…」
キョン「そうなんだよ…ベッドにずっと入ってるわけにもいかないし…見つかっちまう…」
朝倉「……」
キョン「…涼子。トイレは大丈夫か?」
朝倉「え…う、うん…」
キョン「水分は? 空腹は?」
朝倉「大丈夫…だけど……」
キョン「じゃあ…頼む……」
>>536
いや「電話代が高いならウィルコムで定額通話」って発想がよ
いや「電話代が高いならウィルコムで定額通話」って発想がよ
>>540
うぜえからやめろっつってんだろ
うぜえからやめろっつってんだろ
>>542
嫌なら見るなよ
嫌なら見るなよ
ハルヒ「お邪魔するわよ」
鶴屋「おじゃまっさ」
キョン「あ、ああ…適当に座ってくれ」
古泉「ふふっ、これだけの人数がいるとギリギリですね」
…とっさに、彼女と荷物を押し入れに隠したが…大丈夫だろうか
朝比奈「お見舞い品、たくさん買ってきたんですよ」
出された品は、スナック菓子にジュース…そして、桃缶とみかんの缶詰め等だ
キョン(本当に…お見舞いなんだな)
鶴屋「おじゃまっさ」
キョン「あ、ああ…適当に座ってくれ」
古泉「ふふっ、これだけの人数がいるとギリギリですね」
…とっさに、彼女と荷物を押し入れに隠したが…大丈夫だろうか
朝比奈「お見舞い品、たくさん買ってきたんですよ」
出された品は、スナック菓子にジュース…そして、桃缶とみかんの缶詰め等だ
キョン(本当に…お見舞いなんだな)
国木田「僕たち3人は緊急参戦だったんだけどね。涼宮さん達に無理行って連れてきてもらったんだよ」
谷口「いやぁ、古泉からの間違い電話でな…キョンと俺を間違えたんだとさ」
古泉「今から向かう連絡をあなたにしようと思ったんですがね…まったく、迂闊でしたよ」
キョン「肝心の、俺に連絡が来てないんだが」
古泉「…そう言えば、忘れてしまったようですね。すいません」
キョン(お前のせいか……)
…なんだかんだで、友人が集まれば話は盛り上がるもので…
いつも通りの、賑やかな空間が広がっている
押し入れに隠れている涼子にも、この会話は全部聞こえているので…少し気持ちはドキマギしていたが…
谷口「いやぁ、古泉からの間違い電話でな…キョンと俺を間違えたんだとさ」
古泉「今から向かう連絡をあなたにしようと思ったんですがね…まったく、迂闊でしたよ」
キョン「肝心の、俺に連絡が来てないんだが」
古泉「…そう言えば、忘れてしまったようですね。すいません」
キョン(お前のせいか……)
…なんだかんだで、友人が集まれば話は盛り上がるもので…
いつも通りの、賑やかな空間が広がっている
押し入れに隠れている涼子にも、この会話は全部聞こえているので…少し気持ちはドキマギしていたが…
谷口「…そうだキョン!」
何かを思い出したかのように、いきなり谷口が叫び出す
キョン「な、なんだ谷口……」
谷口「お前…朝倉涼子とはどうなってるんだ。最近何にも聞いてないぞ!」
朝倉『……!』
キョン「な、な…何いってるんだい、谷口さんよ…」
国木田「ここに来るまで、ずっと言ってたんだよ。今日はいい機会だから、ってさ…」
鶴屋「…そう言えば、クリスマス会の時に尋問するって誰か言ってたねぇ」
キョン(クリスマス会…ああ、俺がいなかった時…)
谷口「そう! その辺りも全部含めて…白状したらどうだ、キョン?」
キョン「そんな事おおっぴらに言えるか!」
谷口「いいだろ別に! 何言っても、本人に聞かれるわけでもないんだぜ?」
キョン(聞かれるんだよ…いるんだよここに…)
何かを思い出したかのように、いきなり谷口が叫び出す
キョン「な、なんだ谷口……」
谷口「お前…朝倉涼子とはどうなってるんだ。最近何にも聞いてないぞ!」
朝倉『……!』
キョン「な、な…何いってるんだい、谷口さんよ…」
国木田「ここに来るまで、ずっと言ってたんだよ。今日はいい機会だから、ってさ…」
鶴屋「…そう言えば、クリスマス会の時に尋問するって誰か言ってたねぇ」
キョン(クリスマス会…ああ、俺がいなかった時…)
谷口「そう! その辺りも全部含めて…白状したらどうだ、キョン?」
キョン「そんな事おおっぴらに言えるか!」
谷口「いいだろ別に! 何言っても、本人に聞かれるわけでもないんだぜ?」
キョン(聞かれるんだよ…いるんだよここに…)
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