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元スレ朝倉「ただ月が綺麗だったから…」
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部屋に入り…机に目がいく…
置きっぱなしにした携帯電話の近くに…メモ書きが一枚
『あまり遅くまで使いすぎないように』
朝倉「…」
そのメモ書きがあって、携帯が没収されずにここにある理由が…わからなかった
私が理由を知ったのは…もう少し気持ちが落ち着いて、時間が経ってからだ…
今は…キョンに一通だけ…
『家に着いたよ。おやすみなさい…大好きなキョン…』
おやすみなさい…おやすみ…
置きっぱなしにした携帯電話の近くに…メモ書きが一枚
『あまり遅くまで使いすぎないように』
朝倉「…」
そのメモ書きがあって、携帯が没収されずにここにある理由が…わからなかった
私が理由を知ったのは…もう少し気持ちが落ち着いて、時間が経ってからだ…
今は…キョンに一通だけ…
『家に着いたよ。おやすみなさい…大好きなキョン…』
おやすみなさい…おやすみ…
―学校 キョン
あの家出から1週間
涼子が学校を休んだのも、連休の合間の1日だけだったので、周りで騒がれる事は無かったようだ
休みも終わり、俺は今まで通りの生活を送っている
ハルヒ「キョン」
ハルヒ「ねえってば…」
ハルヒ「…このバカ!」
キョン「…いてて…いきなり叩くなよ」
ハルヒ「なんで返事しないのよ。無視?」
キョン「…」
ハルヒ「…元気無いじゃない」
キョン「…ほっといてくれ」
以前の上の空に加え…人と話す元気も無くなっていた
誰と話しても楽しくない
ずっと涼子の事ばかり考えて…目の前の事など、いつも見えていなかった
あの家出から1週間
涼子が学校を休んだのも、連休の合間の1日だけだったので、周りで騒がれる事は無かったようだ
休みも終わり、俺は今まで通りの生活を送っている
ハルヒ「キョン」
ハルヒ「ねえってば…」
ハルヒ「…このバカ!」
キョン「…いてて…いきなり叩くなよ」
ハルヒ「なんで返事しないのよ。無視?」
キョン「…」
ハルヒ「…元気無いじゃない」
キョン「…ほっといてくれ」
以前の上の空に加え…人と話す元気も無くなっていた
誰と話しても楽しくない
ずっと涼子の事ばかり考えて…目の前の事など、いつも見えていなかった
そんな脱け殻のような姿の俺を見て…彼女は、ふぅとため息をつく
彼女には、多分理由も…わかっているんだろう
ハルヒ「…精神的な気休めだけど、教えてあげる」
キョン「ん……」
呆れたような表情で…彼女は会話を続ける
さっきまでの話題とは…違うんだろう…
ハルヒ「会いたい人がいたらね、心の中で会うの。何度も何度も…幸せな形を描くの…そうすると、現実で会えるのよ」
キョン「……」
ハルヒ「それだけよ……じゃあね」
プイッ、と彼女は教室を出ていってしまう
彼女なりの…慰めなんだろうか?
キョン「心の中で…ね……」
彼女には、多分理由も…わかっているんだろう
ハルヒ「…精神的な気休めだけど、教えてあげる」
キョン「ん……」
呆れたような表情で…彼女は会話を続ける
さっきまでの話題とは…違うんだろう…
ハルヒ「会いたい人がいたらね、心の中で会うの。何度も何度も…幸せな形を描くの…そうすると、現実で会えるのよ」
キョン「……」
ハルヒ「それだけよ……じゃあね」
プイッ、と彼女は教室を出ていってしまう
彼女なりの…慰めなんだろうか?
キョン「心の中で…ね……」
ある日の夕飯…いつもの食卓
キョン母「ねえ…」
キョン「ん…」
キョン母「今日の昼間に向こう…朝倉さんのお母さんとお話したのよ」
キョン「涼子…の…」
キョン母「ええ。事情を聞いて…一応謝罪もしたわ」
そうか…涼子、ちゃんと親に話したんだな
キョン「…ごめんなさい」
キョン母「…怒るつもりは無いのよ。ただ、他の家の人に問題を起こしちゃうと…ね」
キョン「反省…してます」
ふぅ、と母はため息をつき…何かを決めたように俺に話しかけてくる
キョン母「そんなに、彼女が好き?」
キョン母「ねえ…」
キョン「ん…」
キョン母「今日の昼間に向こう…朝倉さんのお母さんとお話したのよ」
キョン「涼子…の…」
キョン母「ええ。事情を聞いて…一応謝罪もしたわ」
そうか…涼子、ちゃんと親に話したんだな
キョン「…ごめんなさい」
キョン母「…怒るつもりは無いのよ。ただ、他の家の人に問題を起こしちゃうと…ね」
キョン「反省…してます」
ふぅ、と母はため息をつき…何かを決めたように俺に話しかけてくる
キョン母「そんなに、彼女が好き?」
―コクン
俺は黙って頷く
キョン母「そう…。あのね、反省してるならって、向こうのご両親がね……」
キョン「え…休みの日……?」
妙な形ながらお互いの両親に関係を認めてもらい…
俺たちは、休日をまた新しい形で過ごせる事となった……
部屋に戻ると…外の空気を吸いたいために、窓を開ける……
もうすぐ…夏が来る…
俺は黙って頷く
キョン母「そう…。あのね、反省してるならって、向こうのご両親がね……」
キョン「え…休みの日……?」
妙な形ながらお互いの両親に関係を認めてもらい…
俺たちは、休日をまた新しい形で過ごせる事となった……
部屋に戻ると…外の空気を吸いたいために、窓を開ける……
もうすぐ…夏が来る…
何処かの道 何時かの日
佐々木「そうなんだ…休日に……」
朝倉「ええ…これから、色々……」
佐々木「くつ…それは忙しくなるかもね……」
朝倉「ふふっ…そうね……」
夕闇、景色が薄い藍色に染まる頃…私たちは一緒に街を歩いていた
行く場所も決めず…二人でただのんびりと……
佐々木「…いい、月だね」
朝倉「本当…綺麗な満月……」
空には大きなお月様…
月の光が彼女の瞳を照らしていて…私はその姿に心をまた奪われてしまう…
でも、今はいいんだ…
彼女と一緒に、お月様を見ている…この瞬間だけで……
佐々木「そうなんだ…休日に……」
朝倉「ええ…これから、色々……」
佐々木「くつ…それは忙しくなるかもね……」
朝倉「ふふっ…そうね……」
夕闇、景色が薄い藍色に染まる頃…私たちは一緒に街を歩いていた
行く場所も決めず…二人でただのんびりと……
佐々木「…いい、月だね」
朝倉「本当…綺麗な満月……」
空には大きなお月様…
月の光が彼女の瞳を照らしていて…私はその姿に心をまた奪われてしまう…
でも、今はいいんだ…
彼女と一緒に、お月様を見ている…この瞬間だけで……
朝倉「……」
月を見ている途中…彼女は携帯を取り出して…
佐々木「ん、電話?」
朝倉「うん…キョンから…」
佐々木「さっきの事じゃない?」
朝倉「そうかも……もしもし…?」
気を利かせて離れようとしたけれど…
電話はとても早く、15秒程で終わったので離れるまでいかなかった
佐々木「早いね?」
朝倉「う、うん……」
佐々木「そんなにすぐ終わる内容だったの?」
朝倉「えっと…その…言うの、恥ずかしいな……」
佐々木「くつくつ、いつもは聞かないけど…今日はちょっと聞いちゃおうかな?」
月を見ている途中…彼女は携帯を取り出して…
佐々木「ん、電話?」
朝倉「うん…キョンから…」
佐々木「さっきの事じゃない?」
朝倉「そうかも……もしもし…?」
気を利かせて離れようとしたけれど…
電話はとても早く、15秒程で終わったので離れるまでいかなかった
佐々木「早いね?」
朝倉「う、うん……」
佐々木「そんなにすぐ終わる内容だったの?」
朝倉「えっと…その…言うの、恥ずかしいな……」
佐々木「くつくつ、いつもは聞かないけど…今日はちょっと聞いちゃおうかな?」
朝倉「イジワル…あ、あのね、実は……」
彼女と話しているこの一時が…ゆっくりと過ぎていく…
光を浴びた曇達を優しく運ぶ風のような…大切な時間…
これからも私たちは、そんな時間を…大切な人と過ごしていけたらいいな…
話の中で…彼女は言っていた
とても優しい目で…満月をみつめながら…
涼子「ただ月が綺麗だったから…私の声を聞きたいって……」
終
彼女と話しているこの一時が…ゆっくりと過ぎていく…
光を浴びた曇達を優しく運ぶ風のような…大切な時間…
これからも私たちは、そんな時間を…大切な人と過ごしていけたらいいな…
話の中で…彼女は言っていた
とても優しい目で…満月をみつめながら…
涼子「ただ月が綺麗だったから…私の声を聞きたいって……」
終
これで、とりあえず終わりとなります
本当は、まだ半分程の地点なんですけど…家出編がクライマックスな感じになってしまったので、ここで……
読んでいただいた方、支援して下さった方本当にありがとうございました
本当は、まだ半分程の地点なんですけど…家出編がクライマックスな感じになってしまったので、ここで……
読んでいただいた方、支援して下さった方本当にありがとうございました
>>ただ月が綺麗だったから…君の声を聞きたい
全く、言ってみてえもんだな!乙!
全く、言ってみてえもんだな!乙!
乙
一つ質問なんだけど
>俺たちは、休日をまた新しい形で過ごせる事となった……
て具体的にどういう事なの?
一つ質問なんだけど
>俺たちは、休日をまた新しい形で過ごせる事となった……
て具体的にどういう事なの?
>>669
「月が綺麗」の元ネタはやっぱり夏目漱石かい?
「月が綺麗」の元ネタはやっぱり夏目漱石かい?
乙。
胸キュンしまくった。
でも若干消化不良…。余力があれば残りの半分も是非読みたいです。
胸キュンしまくった。
でも若干消化不良…。余力があれば残りの半分も是非読みたいです。
キョン「じゃあ…いってきます」
土曜日の朝…俺は駅に向かう
手には普段なら持たないような量の荷物と、胸いっぱいの希望…
いつもの電車に乗って…彼女の街に向かう
涼子「キョン、こっちこっち!」
駅に着くと、涼子と…今日は…
朝倉母「あら…」
朝倉父「…」
キョン「あ、あの…はじめまして。キョンと言います…その…涼子さんとお付き合いさせて頂いております……」
深々と頭を下げて…一礼をする
朝倉母「ふふっ、あまり硬くならなくていいのよ? ね、父さん…」
朝倉父「う、む……」
涼子「えへへっ…じゃあ早速ご飯食べに行きましょ! キョン、一緒に後ろに…」
引っ張られるまま、車に連れ込まれる
朝倉母「あらあら……」
土曜日の朝…俺は駅に向かう
手には普段なら持たないような量の荷物と、胸いっぱいの希望…
いつもの電車に乗って…彼女の街に向かう
涼子「キョン、こっちこっち!」
駅に着くと、涼子と…今日は…
朝倉母「あら…」
朝倉父「…」
キョン「あ、あの…はじめまして。キョンと言います…その…涼子さんとお付き合いさせて頂いております……」
深々と頭を下げて…一礼をする
朝倉母「ふふっ、あまり硬くならなくていいのよ? ね、父さん…」
朝倉父「う、む……」
涼子「えへへっ…じゃあ早速ご飯食べに行きましょ! キョン、一緒に後ろに…」
引っ張られるまま、車に連れ込まれる
朝倉母「あらあら……」
前回 今回といい リアルタイムで見れたことがひたすらに嬉しいぜ
乙!!!!
乙!!!!
>>679
とりあえず、触りの部分だけ…全部書くかは…未定な感じで、
あれから…土日を利用して、俺は朝倉家に泊まり込みに来ている
朝倉家の親御さんが…来れる時は泊まりに来ていい、と話をしてくれた
俺はもちろんそれに甘える事にした…
まあ、今日が初顔合わせなんだが…
車内では、母親が運転をし、父親は助手席に座っている
朝倉父「……」
涼子「それで、お父さんてね……!」
朝倉母「ふふふっ」
キョン「は、ははっ…」
どうやら、緊張しているのは、男性側だけのようだった
とりあえず、触りの部分だけ…全部書くかは…未定な感じで、
あれから…土日を利用して、俺は朝倉家に泊まり込みに来ている
朝倉家の親御さんが…来れる時は泊まりに来ていい、と話をしてくれた
俺はもちろんそれに甘える事にした…
まあ、今日が初顔合わせなんだが…
車内では、母親が運転をし、父親は助手席に座っている
朝倉父「……」
涼子「それで、お父さんてね……!」
朝倉母「ふふふっ」
キョン「は、ははっ…」
どうやら、緊張しているのは、男性側だけのようだった
朝倉母「はい…着いたわよ」
レストランでの食事を終えて、俺たちは涼子のマンション…第二の自宅に帰ってきた
望んでも、泊まる事のできなかった場所…
今日は…ここにいていいんだ…
朝倉母「あ、布団敷いておいたからね? 仲良く寝るのよ?」
キョン「……え?」
朝倉母「ウチって、部屋が少なくてね…私の部屋と涼子の部屋…それと居間しか寝るスペースが無いのよ」
キョン「そ、それなら僕は居間で……!」
朝倉母「あら、居間はお父さんが寝てるのよ。テレビを遅くまで見たりするから…そっちのがいい?」
キョン「いえ、お許し頂けるなら、そのままで結構です」
我ながら、初対面の親御さんを前にはっきりと言えたもんだ
レストランでの食事を終えて、俺たちは涼子のマンション…第二の自宅に帰ってきた
望んでも、泊まる事のできなかった場所…
今日は…ここにいていいんだ…
朝倉母「あ、布団敷いておいたからね? 仲良く寝るのよ?」
キョン「……え?」
朝倉母「ウチって、部屋が少なくてね…私の部屋と涼子の部屋…それと居間しか寝るスペースが無いのよ」
キョン「そ、それなら僕は居間で……!」
朝倉母「あら、居間はお父さんが寝てるのよ。テレビを遅くまで見たりするから…そっちのがいい?」
キョン「いえ、お許し頂けるなら、そのままで結構です」
我ながら、初対面の親御さんを前にはっきりと言えたもんだ
朝倉母「ふふっ…涼子と、仲良くね? ……」ボソッ
一緒の部屋で寝る事は、両親公認らしい
少しは気持ちが楽だが…
俺は、じっと…涼子を見てみる…
涼子「?」
彼女は笑顔でこっちを見てくれている…俺も合わせて、引きつった笑いをする…
部屋に向かう前に…小さく呟かれた言葉を思い出しながら…
朝倉母『子供だけは作らないでね』
…はい
一緒の部屋で寝る事は、両親公認らしい
少しは気持ちが楽だが…
俺は、じっと…涼子を見てみる…
涼子「?」
彼女は笑顔でこっちを見てくれている…俺も合わせて、引きつった笑いをする…
部屋に向かう前に…小さく呟かれた言葉を思い出しながら…
朝倉母『子供だけは作らないでね』
…はい
夕飯後…俺は率先して食器を片付け、皿を洗っていた
朝倉母「キョンちゃん、そんな事いいのに…」
キョン「いえ、お世話になるからには…何か手伝いませんと…」
これくらいはやらなければ…
ただ座って、涼子とお茶を飲んでばかりもいられない
涼子「ふふっ、お手伝い終わったら、このシートに書き込んでね」
見てみると、冷蔵庫に貼られた一枚の…シート
床掃除、洗濯、風呂、洗い物、猫の餌やり…家事全般と、涼子の印がついている
朝倉母「うちは共働きでね…平日は、どうしても家事が満足にできないのよ」
涼子「手伝ったらこれに印をつけるの。そうすると、お小遣いが増える仕組みなのよ」
キョン「そ、それはすごいシステムですね…」
朝倉母「キョンちゃん、そんな事いいのに…」
キョン「いえ、お世話になるからには…何か手伝いませんと…」
これくらいはやらなければ…
ただ座って、涼子とお茶を飲んでばかりもいられない
涼子「ふふっ、お手伝い終わったら、このシートに書き込んでね」
見てみると、冷蔵庫に貼られた一枚の…シート
床掃除、洗濯、風呂、洗い物、猫の餌やり…家事全般と、涼子の印がついている
朝倉母「うちは共働きでね…平日は、どうしても家事が満足にできないのよ」
涼子「手伝ったらこれに印をつけるの。そうすると、お小遣いが増える仕組みなのよ」
キョン「そ、それはすごいシステムですね…」
風呂に入り…就寝だ
部屋の明かりは全部消えて…俺は涼子の隣にいる
布団とベッド…段差は違いがあるが、確かに隣に涼子が寝ている
こんな穏やかな気持ちで涼子と眠れる日が来るなんて…ちょっと、信じられなかった…
涼子「キョン……」
キョン「ん…起きてたのか?」
涼子「ちょっと…寒いかなぁ、って……」
キョン「寒い? じゃあ、俺の毛布やるよ。ほら、こっちの…」
涼子「…バカキョン!」
ヒソヒソ声の中で…涼子がちょっと大きな声を出す
キョン「な、なんだよ…」
涼子「…知らない」
プイッと…背中を向けて布団に顔を潜らせてしまう
その姿を見て…思い出した
部屋の明かりは全部消えて…俺は涼子の隣にいる
布団とベッド…段差は違いがあるが、確かに隣に涼子が寝ている
こんな穏やかな気持ちで涼子と眠れる日が来るなんて…ちょっと、信じられなかった…
涼子「キョン……」
キョン「ん…起きてたのか?」
涼子「ちょっと…寒いかなぁ、って……」
キョン「寒い? じゃあ、俺の毛布やるよ。ほら、こっちの…」
涼子「…バカキョン!」
ヒソヒソ声の中で…涼子がちょっと大きな声を出す
キョン「な、なんだよ…」
涼子「…知らない」
プイッと…背中を向けて布団に顔を潜らせてしまう
その姿を見て…思い出した
キョン「……」
涼子「あ……」
後ろから、涼子を抱きしめて…ギュッとする…
キョン「これ…好きだったよな」
涼子「…うるさい、バカ…」
キョン「あのさ…涼子が良ければ…一緒の布団で眠りたいんだが……」
涼子「……」
キョン「ダメか…?」
涼子「腕まくらか…今みたいにギューってしてくれるなら…いいわよ……」
この日から、俺たちは…改めて、毎晩一緒の布団で眠るようになった
ベッドの中で、もう一度彼女を抱きしめて…
いつかのように、心臓に耳を当てながら…
涼子「あ……」
後ろから、涼子を抱きしめて…ギュッとする…
キョン「これ…好きだったよな」
涼子「…うるさい、バカ…」
キョン「あのさ…涼子が良ければ…一緒の布団で眠りたいんだが……」
涼子「……」
キョン「ダメか…?」
涼子「腕まくらか…今みたいにギューってしてくれるなら…いいわよ……」
この日から、俺たちは…改めて、毎晩一緒の布団で眠るようになった
ベッドの中で、もう一度彼女を抱きしめて…
いつかのように、心臓に耳を当てながら…
涼子と過ごした時間も…もうすぐ終わってしまう
日曜日の昼過ぎ…今は、車で駅まで送ってもらう途中
別れる直前なのに、寂しさはそんなに生まれない…
心の余裕が、そうさせているんだろう
朝倉母「そろそろ駅だから、降りられる用意してね?」
キョン「は、はい」
涼子「気をつけて帰ってね?」
朝倉父「……」
この二日間、涼子の父親とは殆ど会話をしていない
テレビを見ていても、食事をしていても…涼子や母親とはよく喋ったが、父親とだけは話した記憶は無い
日曜日の昼過ぎ…今は、車で駅まで送ってもらう途中
別れる直前なのに、寂しさはそんなに生まれない…
心の余裕が、そうさせているんだろう
朝倉母「そろそろ駅だから、降りられる用意してね?」
キョン「は、はい」
涼子「気をつけて帰ってね?」
朝倉父「……」
この二日間、涼子の父親とは殆ど会話をしていない
テレビを見ていても、食事をしていても…涼子や母親とはよく喋ったが、父親とだけは話した記憶は無い
キョン(…嫌われてるのかな)
他人の家庭にお邪魔しているわけだ…人によっては、そういう感情が出るのが当たり前かもしれない
朝倉母「はいっ、到着よ」
そんな心配をよそに、もう駅まで着いてしまう
キョン「じゃあ…この二日間、お世話になりました…ありがとうございました」
朝倉母「どういたしまして…気をつけてね」
涼子「じゃあ…またね、キョン。落ち着いたら、メールしてね」
車を出て…助手席に座っている父親に、外から最後のお礼をする
キョン「あ、あの…色々ありがとうございました。本当に…ありがとうございます」
緊張で…ありがとう以外の言葉が出てこない…
朝倉父「…また、おいで。待ってるから」
キョン「は、はい…!」
他人の家庭にお邪魔しているわけだ…人によっては、そういう感情が出るのが当たり前かもしれない
朝倉母「はいっ、到着よ」
そんな心配をよそに、もう駅まで着いてしまう
キョン「じゃあ…この二日間、お世話になりました…ありがとうございました」
朝倉母「どういたしまして…気をつけてね」
涼子「じゃあ…またね、キョン。落ち着いたら、メールしてね」
車を出て…助手席に座っている父親に、外から最後のお礼をする
キョン「あ、あの…色々ありがとうございました。本当に…ありがとうございます」
緊張で…ありがとう以外の言葉が出てこない…
朝倉父「…また、おいで。待ってるから」
キョン「は、はい…!」
彼女とは、これから会う時の話ばかりをするようになった
別れ際にずっと話していたような…まだ見えない未来の話じゃなくて…
周りが祝福してくれるような、そんな歩き方を…俺たちは始めていた…
父親とはまだ話がぎこちない…
母親は、もう俺を家族の一員だと言ってくれている…
猫は…少しずつ俺にもなついてくれている…
そして涼子とは…今も一緒の布団で眠っている…
このまま…いくつもの季節が流れて、俺の高校生活は終わって行くんだろう…
今日、俺は初めて夕方の電車に乗って…涼子のいる街に向かっている……
終
別れ際にずっと話していたような…まだ見えない未来の話じゃなくて…
周りが祝福してくれるような、そんな歩き方を…俺たちは始めていた…
父親とはまだ話がぎこちない…
母親は、もう俺を家族の一員だと言ってくれている…
猫は…少しずつ俺にもなついてくれている…
そして涼子とは…今も一緒の布団で眠っている…
このまま…いくつもの季節が流れて、俺の高校生活は終わって行くんだろう…
今日、俺は初めて夕方の電車に乗って…涼子のいる街に向かっている……
終
こんな感じの生活を…残り一年半、大学に行くまで繰り返す事になります
障害から安定に変わった2人は…幸せな高校時代を過ごしていきます
今回は、正直ここまでで…
ありがとうございました
障害から安定に変わった2人は…幸せな高校時代を過ごしていきます
今回は、正直ここまでで…
ありがとうございました
書ききれないんで、残り後半のネタとか、設定を最後に…
キョン
大学試験を受けるために、また涼子の家に転がり込んでいる
彼女がいるから…近くの大学に進む決心をした
向こうの家族とも順調に仲を深めて、お正月や夏休みなど、長い期間を涼子の家で過ごす
朝倉涼子
2年目のクリスマスに、手作りのマフラーをもらう
3年目には、手作りのセーターだった
さらに、気合いの入ったバレンタインチョコなど、女の子のスキルを見せられっぱなしだった
大学に入ってからの、彼女との事はまだわからない…
もしかしたら、別れてしまうかもしれない
もしかしたら、ずっと一緒にいられるかもしれない…
キョン
大学試験を受けるために、また涼子の家に転がり込んでいる
彼女がいるから…近くの大学に進む決心をした
向こうの家族とも順調に仲を深めて、お正月や夏休みなど、長い期間を涼子の家で過ごす
朝倉涼子
2年目のクリスマスに、手作りのマフラーをもらう
3年目には、手作りのセーターだった
さらに、気合いの入ったバレンタインチョコなど、女の子のスキルを見せられっぱなしだった
大学に入ってからの、彼女との事はまだわからない…
もしかしたら、別れてしまうかもしれない
もしかしたら、ずっと一緒にいられるかもしれない…
>>698
学校の終わった金曜日の夕方に…電車に乗って会いに行ってます、という感じで…
佐々木
今でも、ずっと同じ人を好きなようだ
涼子とは、よく遊びに行くらしい
結局、俺と佐々木が会って遊ぶ事は無かった
たまに…涼子の事でメールをする
学校の終わった金曜日の夕方に…電車に乗って会いに行ってます、という感じで…
佐々木
今でも、ずっと同じ人を好きなようだ
涼子とは、よく遊びに行くらしい
結局、俺と佐々木が会って遊ぶ事は無かった
たまに…涼子の事でメールをする
ハルヒ
一度お互いの本音を話したので、弱音から愚痴まで、なんでも言い合えるようになった
俺たちしか知らない(クリスマス、押し入れ)ネタを武器に、毎日俺を笑っている
周りに人がいる中、このネタを言って…二人で含み笑いをするのが最高に楽しいんだそうだ
2年生のクリスマスに、綺麗な灰色をした毛皮の手袋をプレゼントしてもらう
3年生になったら、クラスが離れてしまった…
古泉曰く「朝倉涼子の事を考えて身を引いたから」らしい
そのせいか、話す機会も減って、冗談も言ってくれなくなった
同時期に、遠距離の彼氏ができたみたいだ
チラッとハルヒに聞いた話だと「同じ事を感じたかったから」
それのせいかは知らないが、一緒の大学に行く事になる
一度お互いの本音を話したので、弱音から愚痴まで、なんでも言い合えるようになった
俺たちしか知らない(クリスマス、押し入れ)ネタを武器に、毎日俺を笑っている
周りに人がいる中、このネタを言って…二人で含み笑いをするのが最高に楽しいんだそうだ
2年生のクリスマスに、綺麗な灰色をした毛皮の手袋をプレゼントしてもらう
3年生になったら、クラスが離れてしまった…
古泉曰く「朝倉涼子の事を考えて身を引いたから」らしい
そのせいか、話す機会も減って、冗談も言ってくれなくなった
同時期に、遠距離の彼氏ができたみたいだ
チラッとハルヒに聞いた話だと「同じ事を感じたかったから」
それのせいかは知らないが、一緒の大学に行く事になる
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