元スレ佐天「学園都市に『鬼』が出るらしいよ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
252 :
まだかな
254 = 123 :
――放課後
教師「それじゃ、佐天は裏庭の掃除をしといてくれ」
佐天「はーい」
教師「では、みんな気をつけて帰れよー」
ワイワイ ガヤガヤ バタバタ
佐天「はぁ。面倒だけど仕方ないか……」
初春「佐天さん、私も手伝いますから! 大丈夫です、すぐ終わりますよ」
佐天「さっすが初春! ありがとね!」
初春「いえいえ」
マコ「涙子、ういはるん。ごめんね。私達だけ先に帰っちゃって」
佐天「大丈夫だってば! 今日は三人とも塾なんでしょ? ほらほら早く行ってきな!」
マコ「うん、ありがとね。 それじゃあ、また明日!」
トットットット
佐天「よーし! じゃあ、さっさと終わらせてクレープでも食べにいきますか!」
初春「おー!」
255 = 123 :
溝口「(フフッ……あとはみんなに連絡すればいいわね)」
256 = 123 :
――裏庭
佐天「うーん、なかなか終わらないね」
初春「思った、以上に、大変、ですね……」
佐天「初春もういいよ。凄く疲れてるみたいだしさ」
初春「そ、そんなことはありません! ほらほら! こんなに元気!」
佐天「まったくもう、初春も強情なんだから」
初春「佐天さん程じゃありませんよ」
佐天「あはは」
??「随分と楽しそうだねぇ。俺達も混ぜてくれねぇかなぁ?」
佐天「えっ?」
談笑しながら、初春と二人で、裏庭の掃除と草むしりをしていた佐天だったが、
その背中に声をかけてきた男達……そして、そこには溝口の姿があった。
257 = 123 :
溝口「無能力者の佐天さん。お掃除姿がよく似合ってるわね」
佐天「溝口さん……」
溝口「本当に見てて腹が立ってくるわね」
佐天「昨日のストラップも、教科書も、今朝の下駄箱も……全部あんただったのね?」
溝口「よくわかってるわね。そうよ、私よ? 何か悪いことでもした?」
初春「悪いに決まってるじゃないですか!」
溝口「あらあら、低能力者のクセにジャッジメントなんてやってる初春さん」
初春「!!!!」
溝口「本当にあんた達見てると吐き気がするわ。無能力者に低能力者のくせに……
一人は犯罪者で無能のクセに反省もせずに能天気な顔してる。
もう一人は真面目にジャッジメントなんてね」
初春「能力が低くて真面目で何が悪いんですか! それに佐天さんだって――」
258 = 123 :
佐天「初春! いいの。溝口さんが言ってる通り、確かに私はレベルアッパーを使った。
でも! あんなものに手を出しても意味がないって気付いたの!
あたしには、仲間がいる! それに能力が無くったって――」
溝口「その態度が気に入らないって言ってるのよ!!!!!」
ドーン!!! チリチリチリ
初春「発火能力!」
溝口「そうよ。私はあんた達と違ってレベル3なの!それなのに、それなのにぃぃぃぃぃい!!!」
佐天「常盤台中学に在籍してたレベル3。表向きは、病気療養のために自主退学……
でも、実際はレベルアッパー事件と日頃からの素行不良により退学勧告……」
溝口「なんでそれを! この学校のデータベースには登録されてないはずなのに!」
初春「それでも、バンクにはしっかり載ってましたよ!」
溝口「なっ……」
259 = 130 :
しえん
260 = 123 :
佐天「ねぇ、溝口さん。あたしもレベルアッパー使ったからわかるの。
レベルが上がらない辛さ、寂しさ……だから、こんな事はもうやめようよ?」
溝口「うるさい! あんたに何がわかるの!? 私はねぇ、常盤台の生徒なのよ!
それなのに、たかがレベルアッパー使った程度で……何がスキルアウトよ?
スキルアウトの連中と遊んで何が悪いわけ? それで退学? なんで私が?」
佐天「溝口さん……」
溝口「退学させられて、こんなクソ学校に来てみたら、同じクラスに無能力者がいる?
もうね、我慢できなかったのよ! しかも無能力者のクセに調子に乗って……」
初春「そんな、そんなことで」
溝口「あんたらみたいなクソ真面目な低能力者に何がわかるっていうの?
一回落ちこぼれたら、ずっとゴミ扱いされるのよ!
それなのにあんたらは……あんたらはぁぁぁあぁああ!!!」
261 :
ハッカーや!ハッカーがおるぞー!
262 = 123 :
のび太とバーローが面白すぎて腹筋が辛い
書き溜めてくる
263 = 170 :
>>258
>佐天「常盤台中学に在籍してたレベル3。表向きは、病気療養のために自主退学……
> でも、実際はレベルアッパー事件と日頃からの素行不良により退学勧告……」
>
ここってういはるじゃないの?
264 = 130 :
265 = 123 :
>>263
鬼塚と一緒に飯食ってる時に説明済っつーことでよろしく
266 = 170 :
>>264-265
おけ
267 = 123 :
ドーン! ドーン!
佐天「きゃっ!」
初春「佐天さん!」
溝口「ほらほら、無能力者なんて汚く転がればいいのよ!」
三年男子「おいおい、溝口やりすぎじゃね?」
三年女子「いいんじゃない? 無能力者なんだし」
二年男子「俺らと同類のくせに調子こきやがってよ」
一年男子「俺なんかクラスでハブられてっつーのに……」
初春「やめてください!!!」
溝口「あ?」
268 = 123 :
初春「じゃ、ジャッジメントです! あなた達の身柄を拘束します!」
初春はポケットの中からジャッジメントの腕章を取り出し、身に着けた。
それで少しでも彼女達を怯ませることができればと、混乱した頭で考えた結果だった。
二年男子「だから、低脳の分際でジャッジメントとか言ってんじゃねーよ!」
ガスッ!
初春「がッ!」
二年男子「こいつ、ジャッジメントのくせに蹴りの一発で悶えてるぜ?」
三年男子「おいおい、マジかよ?」
三年女子「うは、超うけるんですけどー」
269 = 252 :
だめだ俺の頭の中に江頭が
270 = 123 :
佐天「う、初春!!!!」
初春「さ、て、ん、さ、ん……に、げて、くだ、さ、い……」
溝口「ああ? 鬱陶しいな……まずはあんたをやってあげるわ」
佐天「やめて!」
倒れている初春と、溝口の間に立ちふさがる佐天。
足はガクガク震え、瞳には涙を浮かべている。それでも、両腕を広げ立ちふさがっている。
溝口「あんたさぁ、いい加減にしてくんない? どいてよ。もうね、我慢できないわ」
佐天「嫌だ! 初春が、あたしの親友がこんなにされて黙って見てられるわけないじゃん!」
溝口「無能力者に何ができるの?」
佐天「能力なんかなくったって、あたしには、あたしには仲間がいる!
いつだって支えてくれる仲間がいる! それを見捨てるなんてできるわけない!」
溝口「あっそぉ。それじゃ――」
佐天「(あたしが初春を……でも、あたしだけじゃ……誰か、誰か……先生!!!!)
!?
271 = 123 :
ドカン! バキッ! ゴキゴキゴキッ!
溝口「何よこれ!」
鬼塚「よぉ、佐天、かっこいいじゃねーかよ?」
佐天「せ、ん、せ、い?」
二年女子「何よ、何よあんた!」
鬼塚「あのなぁ、女を殴るのは趣味じゃねーんだけどよぉ」
ビシッ
二年女子「ぁべしっ!」
鬼塚「とりあえず、少しだけ寝といてくれや」
溝口「あんた……」
鬼塚「ガキが火遊びしてっとよぉ、おねしょしちまうぜぇ?」
溝口「何言ってんのよ!」
ブンッ! ドーン!
273 = 123 :
鬼塚「うお! こりゃマジかよ…… こいつが能力ってやつかぁ!?」
初春「せん、せい……その人は、パイロキネシストです……火を操って……」
溝口「何よ、何よあんた! なんで邪魔するの!」
鬼塚「うおおおおぉぉぉ! マジで熱ぃじゃねーかよ! ちょ、こんなんどうやって」
溝口「消えろ! 消えろ!」
鬼塚「消えろってよ、おめーは……あぶねっ! あのなぁ……」
ドンッ! ドンッ! ドンッ!
鬼塚「生徒におしおきすんのはよ、教師の仕事っつーやつなんだよ!」
溝口「何が、何が教師よ! 教師なんて、何かあればすぐに人をゴミみたいに!
結局何もできない無能力者が教師なんかやってるんだろ!」
鬼塚「だぁぁ! こりゃ、埒が明かねぇぞ? 当たったらさすがにやべーだろーな」
溝口「はぁっはぁっ! もういいわ、あんたが逃げるんなら、こいつらに――」
鬼塚「おい、てめぇ! 待ちやが――」
佐天「きゃぁぁぁぁぁ!」
275 = 123 :
ちょっと飯とか行ってくる
また適当に投下する
280 :
!?
282 = 121 :
!?って金田一じゃなかったっけ?
284 = 123 :
溝口は、掌に具現化した火球を、うずくまっている初春と佐天目掛けて投げつけた。
目の前に迫り来る火球。まるでスローモーションのように、火球の動きが見える。
佐天「(もうだめだ……!)」
そう思い、目を閉じるその瞬間。派手な色彩が視界の隅に写った。
そして――火球がぶつかった衝撃による爆風、そして音が耳から頭の中に響いた。
溝口「あは、あはは、はははははははは! 二人仲良く黒焦げよ!
これで良くても入院ね。もしかしたら死んでるかしら? ははは!」
高らかに笑う溝口。舞い上がった埃、そして煙が薄くなっていく――
286 = 123 :
溝口「な、そんな、バカな……」
鬼塚「痛ぇじゃねぇか、このバカヤローが……
こんなもん人にぶつけやがってよぉ、死んだらどうしてくれんだ? あぁ?」
溝口「ま、まさか、なんで! なんであれを受けて無事なのよ!」
鬼塚「全然無事なんかじゃねーよ。背中はヒリヒリするどころか、感覚があんまりねーぞ?
ったくよぉ、お気に入りのアロハだったのに、ボロボロになっちまってよー」
初春「せ、先生? 佐天さん?」
佐天「初春? あたし達無事に…… え、先生!?」
鬼塚「よぉ、おめーら、無事かぁ? ったくよ、最近のガキ共はみんな無茶しやがるぜ……」
溝口「ウソよ。ウソよウソウソウソウソウソ!!!!!! 私はレベル3よ?
こんな無能力者達なんか、一瞬で黒焦げに……なんでよ!」
287 :
>>285
特攻の拓でも使ってたよな
288 :
鬼塚強すぎるだろ・・・
あ、原作とそう変わらないか
289 :
さすが鬼塚
290 = 123 :
鬼塚「けっ。これがレベル3ってやつか? 大したことねーなぁ」
溝口「な……」
鬼塚「それとも、手加減でもしてたか?」
溝口「そ、そんなわけが……」
鬼塚「じゃあ、なんで俺が平気で立ってられるんだ?
無意識の内に手加減してたんじゃねーのか? 本当はこんな事したくねーってよぉ?」
溝口「うそよ! そんなことあるわけがない! 私は私は……」
ガサガサ
溝口「これが、これさえあれば……」
鬼塚「おい、てめー! その白いのは、まさか――」
溝口「エンジェルブロウ……これさえ、これさえあればあぁぁあああぁ!」
ガサゴソ バリバリバリ!
292 :
おもしろいなー
常盤台行く前に力つきないでくれよ
293 :
>>291
秀逸wwwwwwww
294 = 123 :
鬼塚「バカヤロー! そんなに一気に入れたら――」
溝口「ッガアガガッゲッガガガガギギッギギガガザザダジャジャジャ」
鬼塚「おい、こりゃ、いくらなんでもやりすぎだろーが……」
佐天「あれが……エンジェルブロウの効果?」
初春「自分だけの現実を強化する……ウソですよ。だってあれじゃ……」
鬼塚「おい、おめーら、ちぃっとばかし下がっとけよ」
佐天「は、はい! 初春立てる? ほら、こっちに――」
溝口「コロスコロスコロスコロスコロスコロス!!!!!!!」
ボッ ドン! ボッ ブン! ドン!
296 = 123 :
鬼塚「あーあー、完全にキマっちまってやがんなぁ……
なぁ、知ってっか? デモンズアッパーっつーのはよ、
幻覚を見せると同時に、身体ぁめちゃめちゃ強くすんだよ。
でもなぁ、思考力は飛んじまうんだよ?」
溝口「ガがガガガがアアアアァアァァァアアアアァァ」
ボッ ドン! ボッ ブン! ドン!
鬼塚「だからよぉ、てめーのその火は、当たんねーんだよぉ!?」
ダッダダダッダッダ ガシッ!
鬼塚「もう、いい。寝て起きたら、抜けてると思うからよ……」
バキッ!
溝口「がはっ……」
バタン
298 = 272 :
溝口がクズ過ぎワロタw
元の立場(所属校とレベル)が違えば、同じ事(レベルアッパー)やっても扱いがちがうのが当たり前。
んで勝手に逆恨み&八つ当たりの挙句、殺人未遂(しかもその気有り)に薬中、
救い用ヌェーwww
299 = 123 :
鬼塚「ふぅ……おい、佐天! 初春!」
佐天「は、はい!」
鬼塚「ちぃっと、救急車呼んでくれや。あー、ちなみに、二台頼む、わ……」
バタン!
初春「鬼塚先生!?」
佐天「ちょっと、先生しっかりしてください! 先生!」
鬼塚「(あー、さすがに、こいつは……だ、め、だ――)」
――
300 :
これはカエル顔フラグwwwwwwwwwwwwwwwwww
みんなの評価 : ★★★
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