元スレ佐天「学園都市に『鬼』が出るらしいよ!」

みんなの評価 : ★★★
1 :
【9月6日月曜日】
――朝 柵川中学
佐天「うーいーはーるっ!」バサッ
初春「キャッ! って、佐天さん、いい加減にしてください!」
佐天「今日は苺ちゃんかぁ。お主もなかなか良い趣味をしておるのぅ」
初春「もう、佐天さんは……」
佐天「ごめんごめん。ところでさ、もう聞いてるー?」
初春「え?何をですか?」
佐天「『鬼』のことだよ!知ってる? 最近学園都市に『鬼』が出るらしいよ!」
2 = 1 :
初春「もちろん知ってますよ。ジャッジメントでも問題になってますし」
佐天「やっぱり! ねえねえ! ほんとにいるのかな?」
初春「うーん、どうなんでしょう? でも、スキルアウトの人達の状態を見ると……」
佐天「五十人以上のメンバーが集まってるチームが一日にして壊滅したんだよね」
初春「はい。しかも、誰に聞いても、『鬼が出た』としか言わないらしいんですよ」
佐天「『鬼』か……なんか怖いけど、ちょっと気になるなぁ」
キーンコーンカーンコーン
初春「あ! 授業始まりますよ! 急ぎましょう!」
佐天「って、ちょっと、初春! 置いてかないでよー!」
3 :
九鬼先生を期待してみる
4 = 1 :
――常盤台女子寮
黒子「お・ね・え・さ・まぁーん!」ガシッ
御坂「ちょっと! 朝っぱらから抱きつくな!」
黒子「いいじゃありませんの。スキンシップはコミュニケーションの一つですわよ」
御坂「アンタの場合、それが過剰すぎるのよ!」
黒子「!!!!! ああんっ! おねえさまの愛は痺れますのっ」
御坂「はぁ。ほんと、付き合ってられないわ」
黒子「ところでお姉さま。『鬼』の話ですが……」
5 = 1 :
御坂「『鬼』?ああ、昨日の黒子が言ってた事件ね。
五十人以上のスキルアウトを一日で壊滅させるなんて、その『鬼』って何者かしら」
黒子「残念ながら、ジャッジメントでも、詳細はまだ掴んでおりませんの。
ただ、五十人の屈強な男達に、あそこまでの恐怖を植え付けたのは事実ですわ」
御坂「ふーん。そんなに凄い能力者なのかな? 気になるわね」
黒子「お姉さま。いいですの?これはジャッジメントの仕事ですの。民間人のおねえさ――」
御坂「あー、はいはい。わかってるってば。ほら、早く行くわよ」
黒子「んもうっ! お姉さまったら……」
――学園都市 某研究施設
??「『鬼』……か。面白い。邪魔をするなら……」
6 = 1 :
――放課後 柵川中学
佐天「ねえねえ、初春! 今からセブンスミストに行かない? 新作入荷したらしいんだ」
初春「すみません。今日はジャッジメントの合同会議が入ってて……」
佐天「そっかぁ。それじゃ仕方ないね。あたし一人で新作を楽しんで来るかな」
初春「また週末にでも、御坂さんたちを誘って行きましょう」
佐天「うん、それじゃ、また明日!」
7 = 1 :
――セブンスミストへの道
佐天は久し振りに聴く音楽に耳を傾けながら、セブンスミストへの道を歩いていた。
シャカシャカシャカ♪
佐天「(一一一の新曲いいなー! って言っても、一ヶ月前の曲なのかぁ。
この前の事件からあんまり音楽聴かなかったからなぁ)」
しかし、楽しそうに音楽を聴きながら道を行く佐天のすぐ後ろに、三つの影があった。
男A「――おい、あの黒髪どうだ?」
男B「なかなか良いじゃねーか。中坊みてーだが、ガキが好きってのもいるしな」
男C「ああ。あれなら、結構良い値が付くかもしんねーなぁ」
男ABC「んじゃ、やるか」
8 = 3 :
9 = 1 :
ダダダダダッダダ!
ガシッ!
佐天「(えっ!? 何? 誰!?)」
佐天「いやあああああ! んーんーんー!(痴漢!? え、なにこれ!?)」
男B「ねーちゃん、静かにしろや。騒ぐと痛い目見るぜ」キラッ
佐天「んー!(な、ナイフ! え、なんで私が!? なんで!?)
男C「静かにしてれば、痛いことしねーからよー。おい、さっさと車のとこにいくぞ」
男B「おう。ほら、ねーちゃん、歩きな」
佐天「(あたし、どうなるの? ねえ、誰か助けてよ。初春、御坂さん、白井さん……)」
10 = 1 :
男A「おい! 早く中に入れろ!」
男B「わかってるっての! お前こそ車くらいこっちに回しておけよ!」バタンッ
男A「誰にも見られてねえよな?」
男C「ああ、問題ねえ」
男A「よし、出すぞ」
キュルルルル ドンッ! ブオンブオン ブォーン
11 = 1 :
――
屈強な三人の男に連れ去られる佐天。誰もその姿を見ていないかと思われた。しかし……
!?
ホジホジ フーッ
??「おいおい、マジかよ。ったく、この忙しいのによ……」
??「こんなの見ちまったら……」
??「見過ごせねーよなー……『漢』として……」
??「――いや、『……』としてなぁ!?」
12 = 3 :
13 = 1 :
――車中
男C「今日も楽勝だったな」
男B「ぼろい商売だぜ。適当に女攫ってけば金がもらえるんだからよ」
佐天「(どうしよう。私、このまま売られちゃうのかな)」
男A「おい、無駄口ばっかり叩いてないで、しっかり見張っとけよ」
男B「うるせえよ! このガキ、無能力者っぽいから大丈夫だって」
男C「ほとんど抵抗してこなかったしな。真面目な無能力者は楽で助かるぜ。ハハッ」
佐天「(無能力者……あたしに力があれば……こんな奴ら……
って、そんな事考えても仕方ないよね。本当になんでこんなことに……)」
男B「なあなあ、そう言えばよ、山崎んとこのチームが潰されたってマジか?」
男C「昨日のあれか。なんでも『鬼』にやられたらしいぜ。笑っちまうよな」
14 = 1 :
男B「どうせクスリでもやってテンパってたんだろ? あいつらジャンキーばっかりだからよ」
男C「だろーな。ヘッ、何が『鬼』だ。笑っちまうぜ」
佐天「(鬼……もう幽霊でも鬼でも、何でも良いから……助けてっ!!!)」
救いを求める佐天。しかし、その心の声を聞く人間は誰もいなかった。だが……
キキーッ! ドーンッ! ガシャン!
男ABC「うおおおお!」
佐天「んーんー!(ちょっと、何これ!何があったの!?)」
男B「おい、A! どうしたんだ!」
男A「原付が急ブレーキかけやがって、こっちにぶつかりやがった!」
15 = 1 :
男B「ああ!? なんだそれ……って、おい!」
男A「どうし――」
ガシャン! ベキベキベキッ!
男A「があああああっ! なんだ、なんだこれ!」
??「てめーら……中坊連れ込んで何してんだぁ!? こらぁ?」
男BC「なんだこいつ! Aを離しやがれ!」
??「離せだぁ? 良いぜ。離してやるよ」
ミシミシッ ガシャガシャガシャッ!
男A「あ、あ、あ、がああああああ!」
――ドーン!
16 = 3 :
17 = 1 :
男B「なっ……フロントガラスから、無理やり引っ張って……」
男C「外に……投げとばした!?」
??「お望み通り、離してやったぜ。んで、てめーらはどうして欲しいんだ?」
男B「な、なんだこいつは……能力者か!?」
男C「そんなことより、こいつやばいぞ! さっさと始末しねーと!」
バタンッ ダダッ
??「おー。わざわざ車から降りてくるたぁ、気合入ってんじゃねーか。でもよ……」
男B「うるせえ!死にやがれ!」
シュッ! シュッ!
??「たかだか光モン一つで俺に勝てるわけがねーんだよ!?」
バキッ! ゴスッ! ミシミシミシ バキッ!
18 = 1 :
男C「おい、B! ――お、お前、能力者か!?」
??「能力者だぁ? そんなの知ったこっちゃねーんだよ」
??「俺はなぁ、てめーらみてーに、女を拉致るようなクソヤロー共が気にいらねーんだよっ!」
ガシッ
男C「ひっ! ひぃっ!」
??「だからよぉ、『漢』として……『一教師』として……
おめーらに『教育的指導』ってのをしてやるぜ!?」
鬼塚「――この、鬼塚英吉様がよぉ!?」
http://www.youtube.com/watch?v=iCZ2DR80Xb0&feature=related
―――GTO GAKUENTOSHI 7 DAYS WAR―――
19 :
ほう
20 = 1 :
【8月27日金曜日】
――吉祥学園屋上入り口
鬼塚「あーあー、夏休みももう終わりかぁ。
入院したり湘南行ったりで結局何もできなかったぜ」
ピコピコ ザシュッ ザシュッ
鬼塚「九月になったら、まーたあのハゲ教頭の顔見なきゃなんねーんだよな」
ピコピコ ドンッ ドンッ ダダダダダダッ
鬼塚「DMC4も飽きたな……また吉川んとこから何かパクってくるか」ゴロン
キンッ シュボッ パチン
鬼塚「ふーっ。あー、煙草もあと二本しかねーしよー。金もねーし。
また冬月ちゃんに借りるとすっか……って、貸してくれるよな?」
鬼塚「ふわぁーあぁっと。眠ぃな。することもねーしなぁ。寝るか」
ぐがー がー すぴー がー
不貞寝する鬼塚。だが、人気のない学校に響く音が……
――カツーン カツーン カツーン
!?
21 = 1 :
……か先生
??「鬼塚先生」
鬼塚「ぁん?」
理事長「おはようございます。鬼塚先生」
鬼塚「ああ、理事長。おはようございます。よっと」
シュタッ
理事長「そのヘッドスプリング……相変わらず元気そうね」
鬼塚「そりゃ、この鬼塚英吉22歳独身は吉祥学園のヒーローですから!」
理事長「あらまあ。ふふっ」
鬼塚「そんなことより、どうしたんですか? 今日は職員会議とかないっすよね?」
理事長「ええ。今日は鬼塚先生に折り入って頼みがあって」
鬼塚「ちょっと、理事長! それは無理です!」
理事長「あら、なんでかしら?」
22 = 1 :
鬼塚「だって、理事長の頼みって、いつも面倒な事ばっかりじゃないっすか。
終わってみたら、いつも怪我してるし、あのハゲに説教されるし、金はないし、
夏だってのに、パツキンのチャンネーと出会いはないし、童貞捨てらんねーし……」
理事長「あら残念。今度の出張は女子『校』にも行ってもらおうと思ったのに……」
鬼塚「 『!?』 」
理事長「今回は学園だけの問題じゃないから、ボーナスだって出るのに……
ほんと残念ねぇ。仕方ないから、袋田先生にでも頼もうかしら」
鬼塚「ちょっと待ってください理事長! 女子『高』ってマジっすか!?」
理事長「ええ、女子『校』よ。まあ、共学の学校にも回ってもらうことになりますけどね」
鬼塚「……ボーナスっていくらくらい出るんですか?」
ピピッ
鬼塚「指二本って……まさか二十万!?」
理事長「いいえ。二百万よ」
鬼塚「に、に、ににににににににひゃくまんだぁ!?」
理事長「ええ。今回は文部科学省の方からの依頼でもあるから、額が大きいのよ」
23 = 1 :
鬼塚「(二百万ありゃ、龍二と冬月ちゃんに借金返しても、まだ余るぞ……
それに女子『高』?高校生ってこたぁ、ミニスカから出るあの太股……
透けるブラジャーに、揺れるパイオツ……中坊とは違うあのカラダで……
??「あたし先生のことが……」パラッ
鬼塚「お前、そんなに俺の事が……」ガッ
??「あんっ。先生、そんなとこ……あっ! だめっ!」
……なんてこともあるかもしんねーぞ!? ヒトナツの思い出作りってやつでよぉ。
そしたら童貞も捨てて、女子高生の彼女とあんなことやこんなことを毎晩……)」
理事長「それじゃ、鬼塚先生は無理ってことで。袋田先生探さなきゃいけないわね」
鬼塚「――理事長、待ってください」
理事長「ん? 何かしら、鬼塚先生」
鬼塚「この不肖、鬼塚英吉。今まで理事長からのご依頼を断ったことがあったでしょうか?
それに、文部科学省からの依頼ともなれば、吉祥学園のヒーローとして、
いや、教育界のヒーロー鬼塚英吉として、是非その任務を遂行させて頂きますよ!」
24 = 1 :
理事長「あら、さすが鬼塚先生! 頼もしいわ。それじゃ、これ」
パサッ
鬼塚「ん? 学園都市視察計画?」
理事長「そうよ。詳しいことはそこに書いてあるから読んでおいてくださいね。それじゃ」
カツーン カツーン カツーン
鬼塚「って、ちょっと理事長!? まぁ、いいか。二百万に女子高生……
夏休みの終わりにビッグチャンスの到来かぁ!? 俺もとうとう……」
??「鬼塚先生、あたしの初めて……もらって欲しいの」
鬼塚「お前……大丈夫だ。優しくすっからよぉ……」
??「あんっ! 先生! 先生っ!」
鬼塚「童貞卒業だああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
――――
26 = 1 :
【9月5日日曜日 一日目】
――学園都市
借金のカタに愛車を龍二に奪われた鬼塚は、電車とバスを乗り継いで、学園都市にやってきた。
鬼塚「ここが学園都市か……って!」
!?
キャッキャッ チョットサテンサン!
鬼塚「青い縞々パンツ……ガキかよ……
でも、着いた早々にパンチラを拝む事になるなんてよぉ……」ジーン
鬼塚「こりゃ、可愛い女子高生と、少し遅れた
『ヒトナツのランデブー』って奴ができるかもしんねーなぁ?」
鬼塚「とりあえず、荷物が邪魔だから、宿舎ってとこに行くとすっか」
27 :
続けたまえ
28 = 1 :
――宿舎
鬼塚「ここか……結構良いマンションじゃねーか」
ガチャ
鬼塚「お! ベッドもあるのかよ! ったく、理事長もこういう部屋用意してくんねーかな」
ドサッ バサバサ ゴソゴソ
鬼塚「荷物の整理も一応しとくか。適当に持ってきたけど、足りねーもんはねーよな……
ん?おいおい。こんなもんまで持ってきちまったのかよ。
って、こりゃ、綾波の限定フィギュアじゃねーか! なんでこんなとこに……
適当に詰め込みすぎたな。まあ、困るこたぁねーか」
ガラッ キンッ シュボ パチン
鬼塚「ふぅー。部屋ん中は禁煙だってのが、めんどくせーな。
まあ、ベランダで一服ってのも乙なもんか」
鬼塚「よし。とりあえず、この街のチャンネーでも見に行くか!」
29 = 1 :
――街中
鬼塚「しっかしよぉ、なんか小奇麗な街じゃねーか」
ウィーンウィーンウィーン
鬼塚「うおっ! なんだこれ? 掃除してんのか? おいおい……
すげー街だな。こいつは、エヴァの世界にもねーんじゃ……」
たゆんたゆん
鬼塚「 『!?』 」
たゆんたゆん たゆんたゆん
鬼塚「(なんだあれは……あの揺れ方……トロ子と同じくらいあんじゃねーか!?)」
……コノリセンパイ ……ジュンカイノコースハ ……マイゴノレンラクガ
鬼塚「学園都市……こいつぁ、やばい匂いがするぜぇ!?」ジュルリ
30 = 19 :
鬼塚か
31 = 1 :
――路地裏
鬼塚「ほー。表通りに比べて、路地裏は結構暗いじゃねーか」
キンッ シュボ パチン
鬼塚「ふぅー。喫煙所がねーってなんだよ。灰皿くらい設置しといてくれよな。
それにあの変な腕章つけた、チンチクリンのガキんちょ。
偉そうな喋り方しやがって。何が『ここは禁煙区域ですの!』だ。
ったく、煙草もおちおち吸えねーんじゃ、早速やる気がなくなってくるぜ」
キャー! ヤメテ! マテッテ オラオラ
鬼塚「ん? なんだ?」
バタバタッ ガンッ ニゲンジャネーヨ
女子「助けてください!」
!?
32 = 1 :
鬼塚「(こりゃ、結構上玉じゃねーか! さっきの子とは言わないが良い乳して……)
って、んな事考えてんじゃねーよ! どうした!?」
女子「あの人達が! 急に!」ハァハァ
鬼塚「なんだぁ?」
モヒカン「おいおい、逃げんなよ!って、なんだこいつ?」
ドレッド「あん?どうした?」
モヒカン「いやよぉ、追ってきたら、なんかこいつが居やがってよ」
ドレッド「金髪にピアス?って、今時Vバングかよ!ハッ、だせえ」
――ピキッ
モヒカン「YAZAWAってヤツを真似してんじゃねーの?いつの時代だよ」アハハハ
――ピキピキッ
33 = 1 :
鬼塚「おいおい、てめーら。さっきから黙って聞いてりゃ人のことだせーだのくせーだの……
あげくの果てには、永ちゃんをバカにしやがってよぉ?」
モヒカン「あん? お前に用はねーんだよ。そっちのねーちゃん寄こせや」
ドンッ
鬼塚「おっ! てめー、俺押しのけようなんざ――」
モヒカン「おい! 早くこっちこいや!」
女子「いやぁぁぁあぁぁぁあぁ!!」
ガシッ!
モヒカン「なんだ!? お前、人の事掴んでんじゃねーよ! 殺すぞ!」
ドレッド「あー! わかった! そいつ、正義の味方のつもりなんだよ」
プッ ギャハハハハ
34 = 1 :
モヒカン「正義の味方だぁ? うぜーから、さっさとやっちま――」
ヒュンッ! ガンッ! メリメリッ!
ドレッド「なっ……モヒカンの顔が、コンクリの壁にめりこんで……」
鬼塚「おい……ショッカーだか怪人二十面相だか知らねーけどよぉ……
正義の味方の俺を差し置いて、そこの可愛いねーちゃんとイチャイチャ――
じゃねぇ。
無理矢理連れて行こうなんざ、百年はえーんだよ!」
ドレッド「この野郎、能力者か!? ぶっ殺してやる!」シャキンッ
鬼塚「警棒か……そんなおもちゃで、この鬼塚様のタマァ獲れると思ってんのかぁ?」
ボコッ ゲシッ バキッ!
ドレッド「うああああああああああ!! 骨が骨が骨があああああ!」
鬼塚「ケッ。どの街にもこういうザコはいやがるな。
おい、ねーちゃん、大丈夫か?」
女子「は、はい! 助けてくれてありがとうございます。あっ!」
!?
35 :
支援 書き溜めはテンポいいから大好き
36 = 1 :
ガキンッ!
鬼塚「がっ!」 バタン
金髪パーマ「おいおい、なんだよこいつは……」
ザコA「どうしたんですか?」
ザコB「って、ドレッド君にモヒカン君がやられてるじゃないっすか!」
金髪パーマ「このVバングがやったみたいだな。邪魔しやがって」ペッ
ザコC「とりあえず、女連れてアジトに戻ります」
金髪パーマ「ああ。ついでにドレとモヒも回収してやれ」
ザコC「了解です!」
金髪パーマ「俺はもう少しこいつと遊んでいくぜ……ケケッ」
女子「いやぁ! やめて!」
ザコC「うるせえんだよ!」
ドカッ! バタン
37 :
これは上条さん要らないなw
38 = 1 :
金髪パーマ「あんまり傷つけんじゃねーぞ。商品なんだからよ」
ザコC「はい」
鬼塚「(……金属バットかなんかか? 痛ぇじゃねぇか……)」モゾモゾ
金髪パーマ「さぁて、久し振りに出張ったんだからな。サンドバッグになってもらうぜ!」
ブンッ!
――
39 = 1 :
――廃ビル
ザコA「リーダー! 女連れてきました!」
リーダー「おう。『箱』ん中に入れとけ。手錠忘れんじゃねえぞ」
ザコA「わかりました」
リーダー「ん? おめぇら、金パとモヒとドレはどこいったんだ?」
ザコB「それが、邪魔が入りまして……」
ザコC「モヒカン君とドレッド君は怪我したもんですから、治療を」
リーダー「邪魔されて怪我しただぁ? ザコが! 使えねぇ野郎だな。
んで、金パはどうしてんだぁ? あいつもやられたのか?」
ザコB「いえ、金髪パーマさんは、邪魔した野郎に『ノック』入れてます」
リーダー「『千本ノック』か。あいつも飽きねぇなぁ。まあ、いい」
ザコB「そろそろ戻って来ると思います。今日は『足』持ってますし」
――ドドドドドッドッドッドッドッドッド ドルンッ
40 = 1 :
リーダー「戻ったようだな。俺んとこに来いって言ってこい」
ザコC「わかりました」
タッタッタッタ バキバキバキッ! メリメリッ!
――ドーン!
リーダー「あぁ!? なんだ!?」
鬼塚「よぉ。てめーら……ちょっくら家庭訪問させてもらうぜぇ!?」
41 = 1 :
リーダー「家庭訪問だ? 何言ってやがる! ジャッジメントか!?」
鬼塚「さっきから能力者だとか、ジャッジメントだとか、なんだよそれはよぉ?
女ぁ拉致るわ、だせーだのくせーだの、頭が悪ぃだの好き放題……
しかも俺様の頭を金属バットで殴りやがってよ。これ以上馬鹿になったらどうしてくれんだぁ!?
てめーらやっぱりショッカーの怪人なんじゃねーのか?」
リーダー「わけわかんねえ事言ってんじゃねえ! ぶっ殺すぞ!」
鬼塚「あー、これだからザコはよぉ……みんな同じ台詞しか言わねーんだよな。
中の人は楽かもしんねーけど、作者の手抜きがばれちまうぜ?」
リーダー「うるせえ! お前らぁ! 集合しろ! おい、B!『箱』の周りの奴も呼べ!」
ザザザッザ ダッダッダ ドタドタドタ
リーダー「ヘッ! どうだ? 俺のチームは50人以上いるんだぜ?」
――ホジホジ フーッ
42 = 1 :
鬼塚「あのなぁ、たかだか50人くらいで――」
バキッ!
リーダー「なっ!?」
鬼塚「そんなに調子こいてっとよぉ――」
ドカッ! メリッ! バキッ!
ザコX「てめえ!!!」
ブンッ ガシッ
鬼塚「このスキンヘッドのデブみたいによぉ――」
ミシミシッ!
ザコX「がはっ」
鬼塚「『地獄』見る羽目になるぜぇ!?」
バキバキバキッ!!!!
ウオオオオオ! カカレエエエエエ! コロスゾォ!?
43 :
能力無しで鬼塚vs土御門vs黒妻のバトルも見てみたいw
44 = 1 :
――ドーン!
――バキバキッ!
ナンダコイツ バケモンカァ!? ゼンインデカカレ!
――ドコッボコッガキン! ミシミシミシ……バキッ!
鬼塚「おいおい。自慢のチームってのはこんなもんかぁ?」
リーダー「嘘だろ……? 50人以上いたのに……」
鬼塚「ほらほら! 早く逃げねーと、食っちまうぜぇ!?」バキッ
リーダー「はっ! まさか、『肉体強化』か!? おい、『あれ』を作動させろ!」
――ウウィーン キィーン キィィィィーーーーン
リーダー「能力者ならこれで……って、な、なんでだ!」
鬼塚「だからよぉ……能力者とかわかんねーんだけど、何なんだぁ?」
リーダー「お前、一体……何者なんだああああ!!」ブンブン
45 :
誰だと思ったら鬼塚ということで最初から読むとする
46 = 1 :
鬼塚「うおっ! いきなり光モン振り回すんじゃねーよ!」ガシッ
リーダー「ぐわっ! お前……がっ! 腕が……腕があああ」ミシミシミシミシ
――ボキッ! カランカランカラン
鬼塚「ったく。最近のガキはすぐに光モン出しやがる」カツーン
リーダー「腕がああああああああ!」
鬼塚「あー、クソ。頭痛ぇ……って、おい! 血ぃ出てるじゃねーか!」
リーダー「はぁはぁ……お前……一体何者なんだ……」
鬼塚「あぁ!? いいぜ……教えてやるよ」
キンッ シュボ パチン
鬼塚「湘南の鬼爆……その『鬼』の字だよ!?」ドカッ
――バタン
47 = 1 :
鬼塚「ふぅー。やっと片付いたか。ったくよぉ、初日からこれかよ。
そういや、あの可愛いチャンネーはどこ行ったんだ?」
キョロキョロ
廃ビルを一通り見渡した鬼塚は、奥の扉から外に出た。そこに、カーゴスペースに
巨大なスピーカーを積んだ、真っ赤なワンボックスカーを見つけた。
鬼塚「だせぇ車だなぁ、おい。今時こんなの流行らねーぞ」
車に近づく鬼塚。だが――
ザコA「お、お、お、お、お、おまえええええええええええ!!!」
鬼塚「うおっ! なんだこいつ! まだ残ってたのかって……お前、大丈夫か!?」
ザコA「おまおおまああああえええええええええええええええええ!!!!」
ダダダッ ガンッ!
鬼塚「って……なんだこいつはぁ!?すげー馬鹿力……!?
こりゃ、ヘナチョコ龍二並のパンチじゃねーかよっ!?」
48 = 1 :
ザコA「ガガギグギギガッァグゲエッッッゲゲガアガガ!!!!」
鬼塚「こりゃ、ちぃっとばかし……やべーかもしんねーなぁ?
この様子……クスリでもキマってんじゃねぇのか!?」
――ミシッ ミシッ ミシミシミシッ!
鬼塚「うらああああああああああああ!!!!!!」バキィッ!
――ドーンッ ドンッ ドンッ バタン
鬼塚「はぁはぁ……んだってんだ……危なかったぜ……」
――キィィィィーーーーン
鬼塚「あ? そういや耳障りな音もするしよぉ……このスピーカーか?
って、うわっ! このワンボックス……今時ウィングつけてやがる」
ドンッ! ドンッ! バキバキバキッ! ――プシュー
鬼塚「静かになったぜ……で、女子高生、女子高生っと」
49 = 1 :
――ガシャン
ワンボックスの横に回り、ドアを開けた鬼塚は、数人の女子高性を見つけた。
鬼塚「あー、ここにいたのか。ってみんな寝てるじゃねーかよ。大丈夫なのかぁ?
手錠までつけられちまってよぉ。――おっ! この子!
ピンクのレースじゃねーか!! 最近の女子高性はこんなのを……って!」
??「――ッジメントですの! って……なんですのこれは!」
鬼塚「やべっ! 誰か来やがった! 初日からこんな事やっちまって……
理事長にチクられたら、ボーナス出なくなっちまうじゃねーか!
さっさとフケねーとやべーな……」
ダッダッダッダ バタバタバタ
鬼塚「(女子高性のパンチラ……もっと眺めてたかったのによぉ……
しゃーねー。部屋に戻ったら、冴島からもらった女子高性モンでも見るか……)」
ダッダッダッダ
鬼塚「ああああ、クソ! こんなんなら、さっきの単車持ってくるんだったぜ!」
50 = 1 :
――
??「――わかった。所詮はスキルアウトだ。しかもあの程度のチームではな」
――デスノデ ――ヨテイヨリスコシダケ ――ヨロシクオネガイシマス
??「邪魔する奴は……」
!?
??「始末しなければならないな」
【9月5日日曜日 一日目終了】
みんなの評価 : ★★★
類似してるかもしれないスレッド
- 億泰「学園都市つってもよォ~」 (855) - [42%] - 2010/10/8 18:45 ★★★×5
- 兄「妹!愛でずにはいられないッ!」 (179) - [42%] - 2013/1/31 20:00 ☆
- 妹「ぜーったい部屋から出てくんなよ!」 (221) - [41%] - 2012/3/13 3:30 ★
- 乾巧「いてっ」マミさん「ごめんなさい!」 (115) - [41%] - 2015/4/7 21:00 ○
- 佐天「朝もやし ああ昼もやし 夜もやし」 (356) - [41%] - 2010/4/18 3:47 ★★
- 上崎「今年こそは橘君にチョコをあげよう!」 (528) - [41%] - 2012/2/16 5:00 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について