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元スレダンテ「学園都市か」
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「(ぐぉおお!!!)」
「(なんだ?!体がうごかねえ!!)」
「スパーダァアアア!!!」
いきなり口が勝手に開き叫んだ。
「(なんだ!?体が勝手に…スパーダ?)」
体が後ろを向く。
そこには全身が黒い悪魔が立っていた。
右手には巨大な赤い剣。
「貴様!我らを!我が主を裏切るのか!!?」
上条の体が勝手にその黒い悪魔へ飛び掛っていく。
「(おい!どうなってるんだこれ!)」
左目に激痛が走る。
「『ぐぁああああああ!!!!』」
相手の悪魔に左目を切られたのである。
上条の叫びと体の叫びが重なる。視野の左側が真っ黒になる。
上条が見ているその光景は『ベオウルフ』と言う名の大悪魔の記憶。
「(なんだ?!体がうごかねえ!!)」
「スパーダァアアア!!!」
いきなり口が勝手に開き叫んだ。
「(なんだ!?体が勝手に…スパーダ?)」
体が後ろを向く。
そこには全身が黒い悪魔が立っていた。
右手には巨大な赤い剣。
「貴様!我らを!我が主を裏切るのか!!?」
上条の体が勝手にその黒い悪魔へ飛び掛っていく。
「(おい!どうなってるんだこれ!)」
左目に激痛が走る。
「『ぐぁああああああ!!!!』」
相手の悪魔に左目を切られたのである。
上条の叫びと体の叫びが重なる。視野の左側が真っ黒になる。
上条が見ているその光景は『ベオウルフ』と言う名の大悪魔の記憶。
なんという超展開
SSがこんなおもしろいなんて・・・
その後も彼は長い長い記憶を見続けた。
復讐する為、己の誇りを守る為に幾千もの時間をかけ力を蓄えるベオウルフ。
だがその全てを捧げた力さえ、二人の怪物に簡単に砕かれる。
ダンテには右目を切られ、バージルによって頭部を切断され、そして武器に姿を変え使役される。
バージルと融合しダンテと戦い、
次はダンテと融合しバージルと戦う。
上条はベオウルフと共にこの兄弟と融合し、彼らの記憶の奥底を垣間見る。
この兄弟を庇って最愛の母が傷を追い、
そして目の前で息絶えた。
絶望の底。
兄は己の弱さを恨み憎み、全てを捨てて力を求めた。
弟は道を失い目的も無く暴力と殺戮の世界へ飛び込んだ。
復讐する為、己の誇りを守る為に幾千もの時間をかけ力を蓄えるベオウルフ。
だがその全てを捧げた力さえ、二人の怪物に簡単に砕かれる。
ダンテには右目を切られ、バージルによって頭部を切断され、そして武器に姿を変え使役される。
バージルと融合しダンテと戦い、
次はダンテと融合しバージルと戦う。
上条はベオウルフと共にこの兄弟と融合し、彼らの記憶の奥底を垣間見る。
この兄弟を庇って最愛の母が傷を追い、
そして目の前で息絶えた。
絶望の底。
兄は己の弱さを恨み憎み、全てを捨てて力を求めた。
弟は道を失い目的も無く暴力と殺戮の世界へ飛び込んだ。
そして上条は彼らの魂の叫びを聞いた。
兄と弟が刃を交えた時。
弟は己の進むべく道を見出した。
そしてその道は―――
兄とは決して共に歩めない道―――
弟の叫び―――
『俺達がスパーダの息子なら―――』
『受け継ぐべきなのは力なんかじゃない!』
『もっと大切な―――誇り高き魂だ!』
『その魂が叫んでる』
『あんたを止めろってな!』
そして兄の叫び―――
『悪いが俺の魂はこう言っている』
『―――もっと力を!』
―――
兄と弟が刃を交えた時。
弟は己の進むべく道を見出した。
そしてその道は―――
兄とは決して共に歩めない道―――
弟の叫び―――
『俺達がスパーダの息子なら―――』
『受け継ぐべきなのは力なんかじゃない!』
『もっと大切な―――誇り高き魂だ!』
『その魂が叫んでる』
『あんたを止めろってな!』
そして兄の叫び―――
『悪いが俺の魂はこう言っている』
『―――もっと力を!』
―――
>>811
この後操作するのが俺だとダンテがボコボコにされます
この後操作するのが俺だとダンテがボコボコにされます
ダンテの中の人かっこいいです
http://www.youtube.com/watch?v=IjJIN_Bewgk
http://www.youtube.com/watch?v=IjJIN_Bewgk
しばらくして視界が急に眩しくなった。
何も見えない。
「(誰だ…?)」
まわりから声が聞こえる。
目を開く。
それと同時に辺りが急に騒がしくなった。
視界が正常に戻っていく。
何かが目の前を覆っている。
「(…?)」
視界がはっきりしてそれの正体がわかった。
上条「い、五和!!?」
―――
何も見えない。
「(誰だ…?)」
まわりから声が聞こえる。
目を開く。
それと同時に辺りが急に騒がしくなった。
視界が正常に戻っていく。
何かが目の前を覆っている。
「(…?)」
視界がはっきりしてそれの正体がわかった。
上条「い、五和!!?」
―――
上条の左手と両足へ『ベオウルフ』を装着し終えると、トリッシュは突き立てていたナイフを一気に引き抜いた。
それと同時に上条の体が跳ねる。
トリッシュ「押さえて!!」
実はこの方法は確実ではない。一か八かの賭けだ。『ベオウルフ』が彼を認めなかったら体が爆散する。
また莫大な力に乗っ取られ、理性を無くした怪物になる可能性もある。
トリッシュ「さあ…来るのよ」
体の跳ねがやむ。
トリッシュ「呼んで!彼を呼んで!!」
皆が声を荒げ、上条の名を叫ぶ。
すると上条の目が開いた。
その目を見て皆息を呑んだ。赤い光が瞳に宿っている。
トリッシュ「…」
不足の事態に備え、彼女は腰の銃へ手をかける。
するといきなり五和が飛び込み、上条の上へ覆いかぶさった。
トリッシュ「どきなさい」
五和「嫌です!!私は信じてます!!」
他の天草式の物が五和を引き剥がそうとした時であった。
「い、五和!!?」
それと同時に五和の言葉にならない声が辺りに響き渡った。
先ほどとは違う、喜びと安心感にあふれた声が。
それと同時に上条の体が跳ねる。
トリッシュ「押さえて!!」
実はこの方法は確実ではない。一か八かの賭けだ。『ベオウルフ』が彼を認めなかったら体が爆散する。
また莫大な力に乗っ取られ、理性を無くした怪物になる可能性もある。
トリッシュ「さあ…来るのよ」
体の跳ねがやむ。
トリッシュ「呼んで!彼を呼んで!!」
皆が声を荒げ、上条の名を叫ぶ。
すると上条の目が開いた。
その目を見て皆息を呑んだ。赤い光が瞳に宿っている。
トリッシュ「…」
不足の事態に備え、彼女は腰の銃へ手をかける。
するといきなり五和が飛び込み、上条の上へ覆いかぶさった。
トリッシュ「どきなさい」
五和「嫌です!!私は信じてます!!」
他の天草式の物が五和を引き剥がそうとした時であった。
「い、五和!!?」
それと同時に五和の言葉にならない声が辺りに響き渡った。
先ほどとは違う、喜びと安心感にあふれた声が。
五和「ふぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!よ゛がっだ!!よ゛がっだでずぅう゛う゛う゛う゛!!」
上条「お、おいいッ…?!」
神裂「上条当麻!!上条当麻!!」
上条「か、神裂ィッ!!?」
ステイル「生き返ったか…やはり君は何から何までふざけているな」
上条「生き返った…てことはやっぱり俺は一回死んだのか?」
トリッシュ「そうよ」
上条はその女性を見た。上条自身は直に会った事は無い。だが記憶の中で会った。
上条「トリッシュ…さんですよね?」
トリッシュ「ああ、『それ』の記憶見たのね」
上条「…?」
トリッシュの指した方向を追うと、左手に大きな銀色の篭手が。両足にも脛当てが装着されていた。
上条「…そうか…『ベオウルフ』…か…」
トリッシュ「仲良くなったみたいで安心したわ。ほら、これ」
そう言いながら皮製の右手用の手袋を差し出してきた。
トリッシュ「あなたの右手が効くかどうかわからないけど、万が一の為よ。『ベオウルフ』を素手で触らないでね」
トリッシュ「実験するわけにもいかないし。それが今のあなたの生命維持装置だから」
上条「お、おいいッ…?!」
神裂「上条当麻!!上条当麻!!」
上条「か、神裂ィッ!!?」
ステイル「生き返ったか…やはり君は何から何までふざけているな」
上条「生き返った…てことはやっぱり俺は一回死んだのか?」
トリッシュ「そうよ」
上条はその女性を見た。上条自身は直に会った事は無い。だが記憶の中で会った。
上条「トリッシュ…さんですよね?」
トリッシュ「ああ、『それ』の記憶見たのね」
上条「…?」
トリッシュの指した方向を追うと、左手に大きな銀色の篭手が。両足にも脛当てが装着されていた。
上条「…そうか…『ベオウルフ』…か…」
トリッシュ「仲良くなったみたいで安心したわ。ほら、これ」
そう言いながら皮製の右手用の手袋を差し出してきた。
トリッシュ「あなたの右手が効くかどうかわからないけど、万が一の為よ。『ベオウルフ』を素手で触らないでね」
トリッシュ「実験するわけにもいかないし。それが今のあなたの生命維持装置だから」
ふと思い出す。
上条「…インデックス!!!」
周りの者達もピタッと静かになった。
上条「ステイル…皆…すまん…」
ステイル「…」
トリッシュ「で、その禁書目録が奪われた時の状況を説明してくれないかしら?」
上条「ああ…」
上条はこと細かく説明した。
神裂「ダンテさんが…ですか…」
トリッシュ「どうせ余裕かましてたところをやらてたんでしょ」
ステイル「でその相手は魔帝軍ではないんだな?」
上条「ああ…それがな…」
上条はあの男を知っている。記憶の夢の中で見た。ちらっとトリッシュの顔を見る。
トリッシュ「どうぞ」
その視線の意味を理解したのか上条に言う。
上条「ダンテの…兄だ…」
上条「…インデックス!!!」
周りの者達もピタッと静かになった。
上条「ステイル…皆…すまん…」
ステイル「…」
トリッシュ「で、その禁書目録が奪われた時の状況を説明してくれないかしら?」
上条「ああ…」
上条はこと細かく説明した。
神裂「ダンテさんが…ですか…」
トリッシュ「どうせ余裕かましてたところをやらてたんでしょ」
ステイル「でその相手は魔帝軍ではないんだな?」
上条「ああ…それがな…」
上条はあの男を知っている。記憶の夢の中で見た。ちらっとトリッシュの顔を見る。
トリッシュ「どうぞ」
その視線の意味を理解したのか上条に言う。
上条「ダンテの…兄だ…」
これ上条さんがベオウルフの力でスタイリッシュ爽快アクションを決める流れなのか
神裂「兄…ですか?」
上条「ああ。ダンテと互角以上に強い」
ステイル「くそ…トリッシュ…これを隠していたのか?」
トリッシュ「ごめんなさいね。学園都市に来たのはついさっき知ったばっかりだし、
トリッシュ「まさか禁書目録を狙っていたとは思っていなかったわ」
神裂「それで、目的は何なのでしょう?魔帝軍と敵対しているのならば、ムンドゥスの復活が目的では無いでしょうし」
トリッシュ「その点については、あなたの方が詳しいんじゃない?幻想殺しの坊や」
上条「…確かに俺はあいつの記憶を見たし、考え方も知ってるけど、10年以上前のだぞ?」
ステイル「何も無いよりはマシだろう」
上条「ああ。ダンテと互角以上に強い」
ステイル「くそ…トリッシュ…これを隠していたのか?」
トリッシュ「ごめんなさいね。学園都市に来たのはついさっき知ったばっかりだし、
トリッシュ「まさか禁書目録を狙っていたとは思っていなかったわ」
神裂「それで、目的は何なのでしょう?魔帝軍と敵対しているのならば、ムンドゥスの復活が目的では無いでしょうし」
トリッシュ「その点については、あなたの方が詳しいんじゃない?幻想殺しの坊や」
上条「…確かに俺はあいつの記憶を見たし、考え方も知ってるけど、10年以上前のだぞ?」
ステイル「何も無いよりはマシだろう」
上条「バージルは力こそが全て、力を得るためなら何だってやるし、何だって犠牲にするってやつだ」
ステイル「つまり、インデックスを使って何かの力を得ると?」
トリッシュ「フォルトゥナの術式には『魔剣精製』があるわ。フォルトゥナでは結局魔力不足で使えなかった代物だけどね」
トリッシュ「まあバージルなら余裕でしょうね」
神裂「上条当麻。どうなのです?その術式を狙いそうですか?」
上条「可能性はあるな…でも確実じゃあないと思う」
トリッシュ「ま、ダンテがいない以上、できることは限られてるわ」
トリッシュ「確実なのは魔帝軍の矛先は全てバージルに向かう」
トリッシュ「その衝突のどさくさに紛れてあなた達が禁書目録を回収、といったところね」
ステイル「『あなた達』?」
トリッシュ「私にはやることがあるの」
ステイル「つまり、インデックスを使って何かの力を得ると?」
トリッシュ「フォルトゥナの術式には『魔剣精製』があるわ。フォルトゥナでは結局魔力不足で使えなかった代物だけどね」
トリッシュ「まあバージルなら余裕でしょうね」
神裂「上条当麻。どうなのです?その術式を狙いそうですか?」
上条「可能性はあるな…でも確実じゃあないと思う」
トリッシュ「ま、ダンテがいない以上、できることは限られてるわ」
トリッシュ「確実なのは魔帝軍の矛先は全てバージルに向かう」
トリッシュ「その衝突のどさくさに紛れてあなた達が禁書目録を回収、といったところね」
ステイル「『あなた達』?」
トリッシュ「私にはやることがあるの」
>>830
右手に手袋つけてるんじゃないの?
右手に手袋つけてるんじゃないの?
ベオウルフとクイックシルバーで仮面ライダーカブトごっこしたのが懐かしい
>>833
そうでした
そうでした
ステイル「まだ何か隠してないか?」
トリッシュ「別に。これは私用よ」
ステイル「…」
トリッシュ「心配しないで。途中までついて行ってあげるし、なんかあったら呼んで。いつでも助けてあげるから」
上条「ダンテさん、どうにかできないのか?あの人が居たらかなり有利になるのに」
トリッシュ「さあて、どうしましょうね。」
ステイル「召喚とかはできないのか?」
トリッシュ「あいつを召喚できるくらいの力あったら苦労しないわよ」
トリッシュ「別に。これは私用よ」
ステイル「…」
トリッシュ「心配しないで。途中までついて行ってあげるし、なんかあったら呼んで。いつでも助けてあげるから」
上条「ダンテさん、どうにかできないのか?あの人が居たらかなり有利になるのに」
トリッシュ「さあて、どうしましょうね。」
ステイル「召喚とかはできないのか?」
トリッシュ「あいつを召喚できるくらいの力あったら苦労しないわよ」
>>833
使うときに外せばいいだけじゃないか?
使うときに外せばいいだけじゃないか?
上条「そういえば…!インデックスが俺の右手であの封印を壊せるって!」
ステイル「本当か?!」
上条「ああ!!こうしてられねえ!はやく―――」
トリッシュ「無駄よ。話を聞く限りじゃ、その封印術は少しの間ダンテの動きを封じる為のものよ。」
トリッシュ「その間に魔界の深淵に落とされちゃったみたいね」
トリッシュ「拘束自体はもう解けてるだろうけど、魔界にいる彼を探し出してる時間はないわよ」
上条「くそ…」
トリッシュ「とりあえず、あなた達は準備しなさい」
トリッシュ「魔帝軍も体勢を整える為にすこし時間がいるでしょうし」
ステイル「僕達もその間に準備を整える か」
トリッシュ「そう」
トリッシュ「赤毛君もまだ『イフリート』の調整終わってないしね」
ステイル「本当か?!」
上条「ああ!!こうしてられねえ!はやく―――」
トリッシュ「無駄よ。話を聞く限りじゃ、その封印術は少しの間ダンテの動きを封じる為のものよ。」
トリッシュ「その間に魔界の深淵に落とされちゃったみたいね」
トリッシュ「拘束自体はもう解けてるだろうけど、魔界にいる彼を探し出してる時間はないわよ」
上条「くそ…」
トリッシュ「とりあえず、あなた達は準備しなさい」
トリッシュ「魔帝軍も体勢を整える為にすこし時間がいるでしょうし」
ステイル「僕達もその間に準備を整える か」
トリッシュ「そう」
トリッシュ「赤毛君もまだ『イフリート』の調整終わってないしね」
右手で掴んで左手で殴る
でも掴んだ右手が瞬時に消し飛ぶ気がする
でも掴んだ右手が瞬時に消し飛ぶ気がする
>>836
そんな目で見るな、心が痛い
そんな目で見るな、心が痛い
「上条、あなたは失われた心肺機能をベオウルフで補ってるわ。
つまりあなたはベオウルフを触ったら死ぬのよ。」
つまりあなたはベオウルフを触ったら死ぬのよ。」
>>845
動けえええええええええええ!(ベオウルフに向かって)
動けえええええええええええ!(ベオウルフに向かって)
トリッシュが敵に探知されない為の悪魔祓いの術を辺りに敷き、
各々がそれぞれ傷の手当や武器の点検を行う。
上条はビルの瓦礫の上に座っていた。
上条「(冷たい…な。一回死んでる…か…)」
自分の体を触る。ヒンヤリしていて温もりがない。
トリッシュ曰く、今の上条は半人半魔らしい。
ベオウルフはかなり高位の大悪魔である為、力を大幅にセーブさせているとの事だ。
上条の体に流れている力は本来の10%にも満たないとか。
だがそれでも10mは軽く跳躍できるし、自動車くらいなら持ち上げられるとのことだった。
上条「(ははは…上条さんは人間をやめましたってか…)」
いつもと違う感覚もある。
目で見てなくとも、周囲にいる天草式の皆の動向が手にとるように分かる。
胸と腹の傷も10分もしないうちに綺麗に治っていた。
上条「(これなら…皆と一緒に戦えるかもな…)」
だがやはり右手の傷だけは治っていない。
つまり右手だけがいまだ『人間』なのであろう。
各々がそれぞれ傷の手当や武器の点検を行う。
上条はビルの瓦礫の上に座っていた。
上条「(冷たい…な。一回死んでる…か…)」
自分の体を触る。ヒンヤリしていて温もりがない。
トリッシュ曰く、今の上条は半人半魔らしい。
ベオウルフはかなり高位の大悪魔である為、力を大幅にセーブさせているとの事だ。
上条の体に流れている力は本来の10%にも満たないとか。
だがそれでも10mは軽く跳躍できるし、自動車くらいなら持ち上げられるとのことだった。
上条「(ははは…上条さんは人間をやめましたってか…)」
いつもと違う感覚もある。
目で見てなくとも、周囲にいる天草式の皆の動向が手にとるように分かる。
胸と腹の傷も10分もしないうちに綺麗に治っていた。
上条「(これなら…皆と一緒に戦えるかもな…)」
だがやはり右手の傷だけは治っていない。
つまり右手だけがいまだ『人間』なのであろう。
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