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元スレダンテ「学園都市か」
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―――
上条「おい、さっきのは一体…!?」
1kmほど離れたところからだろうか、先ほど立て続けに巨大な粉塵があがり、地響きが起こったのである。
今はそれが嘘のように不気味な静寂。
ダンテ「…」
上条「!?も、もしかして神裂達が…?!」
ダンテ「…まあ…直接聞きな」
上条「?」
ダンテ「あっちだ」
ダンテが指差した方向に人影があった。
禁書「…!!」
上条「…なッ!!!?」
その30m程のところに立っている男を見て上条達は言葉を失った。
青いコートに銀髪、左手には長い日本刀。
そしてその男の顔はダンテと瓜二つだった。
上条「な…えッ…?」
上条は傍らにいる男と、正面にいる男の顔を交互に見る。状況が全くわからない。
上条「おい、さっきのは一体…!?」
1kmほど離れたところからだろうか、先ほど立て続けに巨大な粉塵があがり、地響きが起こったのである。
今はそれが嘘のように不気味な静寂。
ダンテ「…」
上条「!?も、もしかして神裂達が…?!」
ダンテ「…まあ…直接聞きな」
上条「?」
ダンテ「あっちだ」
ダンテが指差した方向に人影があった。
禁書「…!!」
上条「…なッ!!!?」
その30m程のところに立っている男を見て上条達は言葉を失った。
青いコートに銀髪、左手には長い日本刀。
そしてその男の顔はダンテと瓜二つだった。
上条「な…えッ…?」
上条は傍らにいる男と、正面にいる男の顔を交互に見る。状況が全くわからない。
上条さんにお似合いなのはアストラルだな
なんたって不幸だしww
なんたって不幸だしww
ダンテ「…よう」
バージル「…」
ダンテ「久しぶりじゃねえか」
バージル「…そうだな」
ダンテ「元気そうでなによりだ」
バージル「…」
ダンテ「復活した気分はどうだ?」
バージル「悪くは無い」
上条はダンテの横顔を見てふと気がつく。
そのいつもふざけていた顔が僅かに歪んでいた。
嬉しさと悲しさが複雑に混じった感情がかすかに見える。
上条「(…?)」
バージル「…」
ダンテ「久しぶりじゃねえか」
バージル「…そうだな」
ダンテ「元気そうでなによりだ」
バージル「…」
ダンテ「復活した気分はどうだ?」
バージル「悪くは無い」
上条はダンテの横顔を見てふと気がつく。
そのいつもふざけていた顔が僅かに歪んでいた。
嬉しさと悲しさが複雑に混じった感情がかすかに見える。
上条「(…?)」
ダンテ「で?何しに来た?」
バージル「…」
ダンテ「あれか?俺のこと怒ってるのか?」
ダンテ「なんなら謝るぜ。」
バージル「…」
ダンテ「どうやら仲直りに来た訳でもなさそうだな」
バージル「失せろ」
バージル「禁書目録を渡せ」
ビクッとインデックスが反応し、彼女をかばうように上条が身構える。
ダンテ「…へえ…お前もか…」
バージル「…」
ダンテ「あれか?俺のこと怒ってるのか?」
ダンテ「なんなら謝るぜ。」
バージル「…」
ダンテ「どうやら仲直りに来た訳でもなさそうだな」
バージル「失せろ」
バージル「禁書目録を渡せ」
ビクッとインデックスが反応し、彼女をかばうように上条が身構える。
ダンテ「…へえ…お前もか…」
ダンテ「で、禁書目録で何するんだ?」
バージル「貴様と戦うつもりはない。失せろ」
ダンテ「おいおい訳ぐらい教えてくれたっていいだろ」
バージル「三度は言わない」
ダンテ「…断る」
バージル「…そうか…」
数十秒間の沈黙。
ダンテが背中の剣へ手をかけながら、
上条とインデックスへ向けて言う。
ダンテ「おい。ここから動くな。」
次の瞬間、二人の史上最強の魔剣士が激突した。
バージル「貴様と戦うつもりはない。失せろ」
ダンテ「おいおい訳ぐらい教えてくれたっていいだろ」
バージル「三度は言わない」
ダンテ「…断る」
バージル「…そうか…」
数十秒間の沈黙。
ダンテが背中の剣へ手をかけながら、
上条とインデックスへ向けて言う。
ダンテ「おい。ここから動くな。」
次の瞬間、二人の史上最強の魔剣士が激突した。
神速で繰り出される刃と刃の衝突音がまるでマシンガンのように続く。
その衝撃波で地面が瞬く間に寸断され粉砕される。
周囲のビルがその嵐に耐えられずに爆散し倒壊する。
その瓦礫の雨が地に着く前にまた新たな衝撃波で弾き飛ばされる。
車ほどの、崩れたビルのパーツが辺りを舞う。
上条とインデックスは一歩も動くことすらできずにその場でただ身を丸めていた。
あたりに巨大な瓦礫の塊が降り注ぐものの、彼らの上には落ちてこなかった。
ダンテが戦いながら、銃で上条達へ向かう瓦礫を撃ち落していたからである。
オァァッ!!
ハァァッ!!!
セイヤァッ!!!!
二人の魔剣士の掛け声が交互に聞こえる。
その衝撃波で地面が瞬く間に寸断され粉砕される。
周囲のビルがその嵐に耐えられずに爆散し倒壊する。
その瓦礫の雨が地に着く前にまた新たな衝撃波で弾き飛ばされる。
車ほどの、崩れたビルのパーツが辺りを舞う。
上条とインデックスは一歩も動くことすらできずにその場でただ身を丸めていた。
あたりに巨大な瓦礫の塊が降り注ぐものの、彼らの上には落ちてこなかった。
ダンテが戦いながら、銃で上条達へ向かう瓦礫を撃ち落していたからである。
オァァッ!!
ハァァッ!!!
セイヤァッ!!!!
二人の魔剣士の掛け声が交互に聞こえる。
上条達にはそれは『戦い』には見えなかった。
赤と青の光が残像を引きながらまるでダンスをしているかのように交わり、絡まり、衝突している。
そのたびに眩い光を伴った爆風が周囲を破壊する。
上条は超人達の戦いに何度も身を投じたことがある。
聖人同士の戦いも目の当たりにしたことがある。
だがこの『破壊の嵐』は完全に次元が違った。
上条は身をうずめ、傍らの小さな温もりを抱きしめながら見てるしかなかった。
小さき人間が火山の大噴火を成す統べなくただただ眺めている様な状態だった。
突如、一際大きな衝撃波が発生し、
ゴバァァァァ!!!っと巨大なクレーターを作った。
ようやく上条はその赤と青の光の正体を捉える。
その爆心地で二人の魔剣士が鍔迫り合いをしていた。
ヂリリリリリリリリ!!!っと刃と刃が交わる点から巨大な火花が散る。
オァァッ!!!
掛け声同時に
バギィン!!っと二人の魔剣士がお互いを弾き飛ばした。
赤と青の光が残像を引きながらまるでダンスをしているかのように交わり、絡まり、衝突している。
そのたびに眩い光を伴った爆風が周囲を破壊する。
上条は超人達の戦いに何度も身を投じたことがある。
聖人同士の戦いも目の当たりにしたことがある。
だがこの『破壊の嵐』は完全に次元が違った。
上条は身をうずめ、傍らの小さな温もりを抱きしめながら見てるしかなかった。
小さき人間が火山の大噴火を成す統べなくただただ眺めている様な状態だった。
突如、一際大きな衝撃波が発生し、
ゴバァァァァ!!!っと巨大なクレーターを作った。
ようやく上条はその赤と青の光の正体を捉える。
その爆心地で二人の魔剣士が鍔迫り合いをしていた。
ヂリリリリリリリリ!!!っと刃と刃が交わる点から巨大な火花が散る。
オァァッ!!!
掛け声同時に
バギィン!!っと二人の魔剣士がお互いを弾き飛ばした。
ダンテは空中で体勢を立て直し、上条達から5m程の所に着地する。
ダンッ!!とアスファルトが衝撃で割れる。
上条「ダ、ダンテ!!」
見ると、ダンテの頬が大きく裂けて赤い液体が溢れている。
コートの袖からも赤い液体が滴っている。
ダンテ「あん?」
上条「だ、大丈夫なのか!!?」
上条「き、傷は?!」
ダンテ「ああ、それなら心配すんな」
そう言っている間にダンテの頬の傷がみるみる塞がっていく。
ダンッ!!とアスファルトが衝撃で割れる。
上条「ダ、ダンテ!!」
見ると、ダンテの頬が大きく裂けて赤い液体が溢れている。
コートの袖からも赤い液体が滴っている。
ダンテ「あん?」
上条「だ、大丈夫なのか!!?」
上条「き、傷は?!」
ダンテ「ああ、それなら心配すんな」
そう言っている間にダンテの頬の傷がみるみる塞がっていく。
ダンテ「おい!バージル!!」
お互いが弾かれ後ろへ跳んだため、二人の魔剣士の距離は100m程ある。
ダンテ「ハッハァ!!すげえじゃねえか!前よりだいぶ強くなってるな!!」
バージルは歩きながらゆっくり近づいてくる。
バージル「当然だ。貴様が人間界で呆けている間、俺はずっと戦い続けていた」
ダンテ「そう言うなよ。こっちでも色々あったんだぜ」
バージル「知っている。全て、な。」
ダンテ「…『閻魔刀』の『前の所持者』のこともか?」
バージル「ああ」
ダンテ「…へえ」
お互いが弾かれ後ろへ跳んだため、二人の魔剣士の距離は100m程ある。
ダンテ「ハッハァ!!すげえじゃねえか!前よりだいぶ強くなってるな!!」
バージルは歩きながらゆっくり近づいてくる。
バージル「当然だ。貴様が人間界で呆けている間、俺はずっと戦い続けていた」
ダンテ「そう言うなよ。こっちでも色々あったんだぜ」
バージル「知っている。全て、な。」
ダンテ「…『閻魔刀』の『前の所持者』のこともか?」
バージル「ああ」
ダンテ「…へえ」
ダンテが剣を地面に突き立て、駒のように回転させている。
チリリリン、チリリリン、とアスファルトと剣先がこすれる音。
ダンテ「で、次の出し物は何かな?そのまま第二ラウンドか?」
バージル「…」
バージル「いや」
ダンテ「へぇ。じゃあ何すんだ?ポーカーでもやるか?つまんねえのは願い下げだぜ」
バージルが鞘から刀を抜く。
それに応じてダンテも肩へ剣を乗せる。
バージル「警告はした」
ダンテ「ああ聞いたぜ」
バージル「…」
チリリリン、チリリリン、とアスファルトと剣先がこすれる音。
ダンテ「で、次の出し物は何かな?そのまま第二ラウンドか?」
バージル「…」
バージル「いや」
ダンテ「へぇ。じゃあ何すんだ?ポーカーでもやるか?つまんねえのは願い下げだぜ」
バージルが鞘から刀を抜く。
それに応じてダンテも肩へ剣を乗せる。
バージル「警告はした」
ダンテ「ああ聞いたぜ」
バージル「…」
バージルはいきなり自分の腕へ刀を突き刺した。
ビチャ!!っと鮮血が足元の地面へ飛び散る。
ダンテ「おいおい。とうとう狂っちまったか?」
バージルは答えずに刀を腕から引き抜き、
次は足元の血溜りへ刀を突き立てた。
その瞬間血溜りが沸騰したように蠢いた。
ダンテ「おいバージル…そいつぁ…」
ダンテの表情から余裕が消える。
禁書「まさか…ダンテ!!」
バージルの狙いがわかったインデックスも叫ぶ。
ダンテ「最高に―――」
ダンテ「つまんねえじゃねえか―――」
その瞬間ダンテの足元の地面に
ズアァァァ!!と黒い円が浮かび上がった。
ビチャ!!っと鮮血が足元の地面へ飛び散る。
ダンテ「おいおい。とうとう狂っちまったか?」
バージルは答えずに刀を腕から引き抜き、
次は足元の血溜りへ刀を突き立てた。
その瞬間血溜りが沸騰したように蠢いた。
ダンテ「おいバージル…そいつぁ…」
ダンテの表情から余裕が消える。
禁書「まさか…ダンテ!!」
バージルの狙いがわかったインデックスも叫ぶ。
ダンテ「最高に―――」
ダンテ「つまんねえじゃねえか―――」
その瞬間ダンテの足元の地面に
ズアァァァ!!と黒い円が浮かび上がった。
黒い円の直径は5m程。
その中心にダンテが立っていた。
黒い円から無数の赤い半透明のツタのようなものが飛び出し、
あっという間にダンテの体へ巻きつく。
上条「ダンテさん!!!」
ダンテは振りほどこうと身をよじるが、抜け出せない。
知っている。
ダンテは過去に何度もこれに道を塞がれた経験がある。
封印術の一種。
空間ごと断絶させるため、ダンテでさえなかなか突破できない。
だが使用には莫大な力が必要なため、
大悪魔でさえ壁や扉にしかかけれない術だ。
そんな術をバージルは標的へ直に、このダンテに直接かけたのである。
ダンテ「あー、くそったれ」
バージル「隙だらけだ。相変わらず大雑把過ぎる。少し学べ」
ダンテ「ハッ!!その俺に何回負けたか覚えてんのかお前は?」
赤い半透明のツタがどんどん巻きついていく。
その中心にダンテが立っていた。
黒い円から無数の赤い半透明のツタのようなものが飛び出し、
あっという間にダンテの体へ巻きつく。
上条「ダンテさん!!!」
ダンテは振りほどこうと身をよじるが、抜け出せない。
知っている。
ダンテは過去に何度もこれに道を塞がれた経験がある。
封印術の一種。
空間ごと断絶させるため、ダンテでさえなかなか突破できない。
だが使用には莫大な力が必要なため、
大悪魔でさえ壁や扉にしかかけれない術だ。
そんな術をバージルは標的へ直に、このダンテに直接かけたのである。
ダンテ「あー、くそったれ」
バージル「隙だらけだ。相変わらず大雑把過ぎる。少し学べ」
ダンテ「ハッ!!その俺に何回負けたか覚えてんのかお前は?」
赤い半透明のツタがどんどん巻きついていく。
※赤いツタ=DMCで強制戦闘の時に扉とか塞いで近付くと手が生えてくるやつ
上条「ダンテさん!!大丈夫か!!」
上条「おいインデックス!!あれ何なんだ!?」
禁書「ふ、封印術の一種だと思うんだよ!!」
上条「封印術!?魔術か!?なら俺の右手で壊せるんだな!!?」
禁書「た、たぶんできるよ!!」
上条「なら―――!!」
っと上条がダンテの下へ駆け出そうとしたとき。
ドンッ!!ドンッ!!ドンッ!!と目の前に何かが飛び降りてきた。
上条「…ッ!!!」
それは『ゴートリング』。
あの御坂ですら一体倒すのが限界だった大悪魔。
それが三体、上条の前に立ちふさがっていた。
ドンドンドンドン!!っと更に周囲に何体も現れ、
そしてどこからともなくあのトカゲの悪魔も大量に集ってきた。
上条「ダンテさん!!大丈夫か!!」
上条「おいインデックス!!あれ何なんだ!?」
禁書「ふ、封印術の一種だと思うんだよ!!」
上条「封印術!?魔術か!?なら俺の右手で壊せるんだな!!?」
禁書「た、たぶんできるよ!!」
上条「なら―――!!」
っと上条がダンテの下へ駆け出そうとしたとき。
ドンッ!!ドンッ!!ドンッ!!と目の前に何かが飛び降りてきた。
上条「…ッ!!!」
それは『ゴートリング』。
あの御坂ですら一体倒すのが限界だった大悪魔。
それが三体、上条の前に立ちふさがっていた。
ドンドンドンドン!!っと更に周囲に何体も現れ、
そしてどこからともなくあのトカゲの悪魔も大量に集ってきた。
悪魔達が一斉にバージルへ飛び掛る。
だがキンッ!!!という音と同時にその悪魔達の体がバラバラになる。
そして浅葱色の剣が十数本、バージルの周りに現れる。
『幻影剣』
彼の魔力によって精製された剣。
その剣はそれぞれが意思があるかのように飛び交い、周囲の魔帝軍の悪魔達を次々と切断していく。
上条「くそ…!!!」
上条の前にいる悪魔がじわりじわりと近づいてくる。
インデックスが近くにいるせいか、どうやら破壊的な手段はあまり取れないらしい。
上条が一人でダンテ向かって特攻すれば、インデックスから離れた彼を悪魔達は一瞬でミンチにするだろう。
だがインデックスを担いでこの悪魔達の壁を突破するわけにもいかない。
ダンテ「おい!!坊や!!」
赤い半透明のツタに埋もれたダンテから声がする。
もう体のほとんどが覆われている。
ダンテ「アホな事考えんな!おチビちゃんを連れてさっさと行け!」
だがキンッ!!!という音と同時にその悪魔達の体がバラバラになる。
そして浅葱色の剣が十数本、バージルの周りに現れる。
『幻影剣』
彼の魔力によって精製された剣。
その剣はそれぞれが意思があるかのように飛び交い、周囲の魔帝軍の悪魔達を次々と切断していく。
上条「くそ…!!!」
上条の前にいる悪魔がじわりじわりと近づいてくる。
インデックスが近くにいるせいか、どうやら破壊的な手段はあまり取れないらしい。
上条が一人でダンテ向かって特攻すれば、インデックスから離れた彼を悪魔達は一瞬でミンチにするだろう。
だがインデックスを担いでこの悪魔達の壁を突破するわけにもいかない。
ダンテ「おい!!坊や!!」
赤い半透明のツタに埋もれたダンテから声がする。
もう体のほとんどが覆われている。
ダンテ「アホな事考えんな!おチビちゃんを連れてさっさと行け!」
支援
このスレで終わりそうにないな
できればパー速には行ってほしくない
このスレで終わりそうにないな
できればパー速には行ってほしくない
上条「…で、でも…!」
ダンテ「イギリス清教が近くに来てる!さっさと合流しろ!」
上条「わ、わかった!!」
バッとインデックスを抱き上げ、ダンテと反対の方へ駆け出した。
それを周囲の悪魔達が追―――
―――おうとしたが、耳をつんざく甲高い音と共に一瞬でバラバラになる。
上条「うぉぉぉぉぉ!!!」
寸断された悪魔のパーツがドサドサと落ちて来る。
悪魔達の血が雨のように降り注ぐ。
上条は無我夢中でその場を離れた。
ダンテ「イギリス清教が近くに来てる!さっさと合流しろ!」
上条「わ、わかった!!」
バッとインデックスを抱き上げ、ダンテと反対の方へ駆け出した。
それを周囲の悪魔達が追―――
―――おうとしたが、耳をつんざく甲高い音と共に一瞬でバラバラになる。
上条「うぉぉぉぉぉ!!!」
寸断された悪魔のパーツがドサドサと落ちて来る。
悪魔達の血が雨のように降り注ぐ。
上条は無我夢中でその場を離れた。
ダンテ「追わねえのか?」
ダンテ「魔帝軍に取られても知らねえぜ」
バージル「奪い返せば良い」
ダンテ「余裕だな。さっさといかねえとあのガキ達も仲間と合流しちまうぜ?」
バージル「それがどうした?」
ダンテ「眼中にねえってか」
バージル「…」
ダンテ「一つ忠告しといてやる」
ズォア!!っと、ダンテの足元から赤い半透明の巨大な手が現れた。
ダンテを魔界の深淵に引きずり込む為に。
ダンテ「甘く見ねえ方がいい」
ダンテ「魔帝軍に取られても知らねえぜ」
バージル「奪い返せば良い」
ダンテ「余裕だな。さっさといかねえとあのガキ達も仲間と合流しちまうぜ?」
バージル「それがどうした?」
ダンテ「眼中にねえってか」
バージル「…」
ダンテ「一つ忠告しといてやる」
ズォア!!っと、ダンテの足元から赤い半透明の巨大な手が現れた。
ダンテを魔界の深淵に引きずり込む為に。
ダンテ「甘く見ねえ方がいい」
>>733 スマン、スーパーダンテが大暴れするのはもう少し後なんだ
その巨大な手はツタに埋もれたダンテを鷲掴みにし、
ダンテ「覚えとけ」
地面の黒い円の中へ引きずり込みはじめた。
ダンテはバージルへ向けて右手を突き出し、
中指を立てる。
ダンテ「人間は強いぜ、兄貴」
ズズズズ!!っとツタに絡まれた男は中指を立てたまま沈んでいった。
そして黒い円も完全に消え、地面は破壊されたアスファルトに戻った。
最早その言葉を向ける相手はいないが、彼はバージルは口を開いた。
バージル「何をいまさら。それくらい―――」
バージルの脳裏に一人の女性の姿が浮かぶ。
かつて幼い頃の彼とその弟を身を挺して守り、命を落とした人間の女性。
バージル「知ってる」
彼は上条達が逃げた方向へゆっくりと歩いていった。
その巨大な手はツタに埋もれたダンテを鷲掴みにし、
ダンテ「覚えとけ」
地面の黒い円の中へ引きずり込みはじめた。
ダンテはバージルへ向けて右手を突き出し、
中指を立てる。
ダンテ「人間は強いぜ、兄貴」
ズズズズ!!っとツタに絡まれた男は中指を立てたまま沈んでいった。
そして黒い円も完全に消え、地面は破壊されたアスファルトに戻った。
最早その言葉を向ける相手はいないが、彼はバージルは口を開いた。
バージル「何をいまさら。それくらい―――」
バージルの脳裏に一人の女性の姿が浮かぶ。
かつて幼い頃の彼とその弟を身を挺して守り、命を落とした人間の女性。
バージル「知ってる」
彼は上条達が逃げた方向へゆっくりと歩いていった。
ダンテ消えちまったか…
だけどこれで大暴れへの期待が増すぜ!
だけどこれで大暴れへの期待が増すぜ!
上条は走る。
胸が裂けそうなくらいに心臓が暴れている。
上条「ハァッ…ハァッ…」
辺りを見回すも何も動く気配が無い。
禁書「とうま…」
上条「大丈夫だ…大丈夫だインデックス…何も心配するな…」
どこに向かえばいいか分からない。
インデックスを抱いたまま、ただ走る。
上条「ステイルッ!!!神裂ッ!!!」
来ているであろう友人の名を呼ぶも、
その声は無人の街でむなしく反響する。
上条「くそッ!!どこにいる!?」
その時、ジリッと背中が焼けるような感覚。
上条「…くそ…」
見なくてもわかる。追いつかれた。
胸が裂けそうなくらいに心臓が暴れている。
上条「ハァッ…ハァッ…」
辺りを見回すも何も動く気配が無い。
禁書「とうま…」
上条「大丈夫だ…大丈夫だインデックス…何も心配するな…」
どこに向かえばいいか分からない。
インデックスを抱いたまま、ただ走る。
上条「ステイルッ!!!神裂ッ!!!」
来ているであろう友人の名を呼ぶも、
その声は無人の街でむなしく反響する。
上条「くそッ!!どこにいる!?」
その時、ジリッと背中が焼けるような感覚。
上条「…くそ…」
見なくてもわかる。追いつかれた。
インデックスを降ろし、手でかばいながらゆっくりと振り向く。
20m程の所に青いコートの男。
ゆっくりと歩きながら近づいてくる。
バージル「諦めろ」
上条「ふざけんじゃねえ!!!」
バージルは上条の目を見つめる。
『命に代えてでも守る』という強い意志がこもった瞳。
この目を見るのは今日二度目だ。
バージル「どうするつもりだ?」
上条「…ッ?」
上条は拍子抜けした。覚悟を決めていただけにだ。
てっきりすぐに切りかかってくると思っていたのである。
20m程の所に青いコートの男。
ゆっくりと歩きながら近づいてくる。
バージル「諦めろ」
上条「ふざけんじゃねえ!!!」
バージルは上条の目を見つめる。
『命に代えてでも守る』という強い意志がこもった瞳。
この目を見るのは今日二度目だ。
バージル「どうするつもりだ?」
上条「…ッ?」
上条は拍子抜けした。覚悟を決めていただけにだ。
てっきりすぐに切りかかってくると思っていたのである。
時間稼ぎできればイギリス清教の皆が来てくれるかもしれない。
そう思い、上条はバージルの問いかけに答える。
上条「イ、インデックスは渡さねえ!!」
上条「魔帝軍にも!!」
上条「てめえにもな!!!」
バージル「そうか」
その瞬間、
ドンッ!!と強烈な衝撃が上条の体全身を襲った。
上条「がぁぁぁぁぁぁ!!」
何が起こったのかわからない。
後ろへ大きく吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられる。
とうまああああ!!!―――
そう思い、上条はバージルの問いかけに答える。
上条「イ、インデックスは渡さねえ!!」
上条「魔帝軍にも!!」
上条「てめえにもな!!!」
バージル「そうか」
その瞬間、
ドンッ!!と強烈な衝撃が上条の体全身を襲った。
上条「がぁぁぁぁぁぁ!!」
何が起こったのかわからない。
後ろへ大きく吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられる。
とうまああああ!!!―――
バージルはインデックスの隣に立って、腕を掴んでいた。
インデックスは吹き飛ばされた上条のもとへ向かおうと、その手をどうにかして振りほどこうと暴れている。
上条「てめぇぇぇぇ!!!」
上条「インデックスを離せ!!離せっつてんだよぉぉぉお!!!」
痛みを無視して跳ね起きバージルへ突進する。
が、次の瞬間上条の左肩を何かが貫いた。
上条「ごぁぁぁッ!!!」
そのまま後ろに飛ばされ、ビルの壁面に叩きつけられる。
だが地面には落ちなかった。左肩に突き刺さった何かで磔にされたのである。
禁書「とうまぁああああ!!!」
ミシッ!!っと解放された体重がその左肩に集中する。
上条「がぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛ッ!!!」
上条は左肩を貫いているそれを見た。浅葱色の、ガラスのような剣。
咄嗟に右腕をかざすと、その剣は簡単に砕け散った。
ドザッ!!と上条は地に落ちる。
インデックスは吹き飛ばされた上条のもとへ向かおうと、その手をどうにかして振りほどこうと暴れている。
上条「てめぇぇぇぇ!!!」
上条「インデックスを離せ!!離せっつてんだよぉぉぉお!!!」
痛みを無視して跳ね起きバージルへ突進する。
が、次の瞬間上条の左肩を何かが貫いた。
上条「ごぁぁぁッ!!!」
そのまま後ろに飛ばされ、ビルの壁面に叩きつけられる。
だが地面には落ちなかった。左肩に突き刺さった何かで磔にされたのである。
禁書「とうまぁああああ!!!」
ミシッ!!っと解放された体重がその左肩に集中する。
上条「がぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛ッ!!!」
上条は左肩を貫いているそれを見た。浅葱色の、ガラスのような剣。
咄嗟に右腕をかざすと、その剣は簡単に砕け散った。
ドザッ!!と上条は地に落ちる。
>>743
殺してないだなんて優しくなったよな
殺してないだなんて優しくなったよな
バージル「…その右手」
ぱっくり開いた左肩からおびただしい量の血が溢れている。意識が朦朧としてくる。
上条「おぁ…あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
それでも上条は立ち上がり、再びバージルへ向かった。
だがドンッ!!と猛烈な衝撃が再び胸から腹にかけて襲う。
ベキベキッ!!と体の中から湿った不気味な音。
上条「ご…ぁ…」
上条はその場に崩れ落ちる。倒れる中、上条の耳に少女の絶叫が聞こえた。
禁書「いやぁあああああ!!!とうまぁあああああ!!!!」
上条は地面に仰向けに倒れた。
胴体は真っ赤に染まり、胸から皮膚とシャツを突き抜け2本の折れた肋骨が飛び出していた。
最早上条にインデックスを連れて逃げる力が無いと確信したバージルはインデックスの手を離した。
禁書「とうまぁ!!とうまぁ!!」
インデックスはすぐに倒れている上条へ駆け寄ると、上条の胸や腹の傷を塞ごうと手を押さえつける。
だがその小さな手をむなしくすりぬけた大量の血が彼女の修道服を真っ赤に染め上げていった。
禁書「とうま…。とうま…。」
上条にはまだ息がある。ヒューッヒューッと呼吸音がしている。
ぱっくり開いた左肩からおびただしい量の血が溢れている。意識が朦朧としてくる。
上条「おぁ…あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
それでも上条は立ち上がり、再びバージルへ向かった。
だがドンッ!!と猛烈な衝撃が再び胸から腹にかけて襲う。
ベキベキッ!!と体の中から湿った不気味な音。
上条「ご…ぁ…」
上条はその場に崩れ落ちる。倒れる中、上条の耳に少女の絶叫が聞こえた。
禁書「いやぁあああああ!!!とうまぁあああああ!!!!」
上条は地面に仰向けに倒れた。
胴体は真っ赤に染まり、胸から皮膚とシャツを突き抜け2本の折れた肋骨が飛び出していた。
最早上条にインデックスを連れて逃げる力が無いと確信したバージルはインデックスの手を離した。
禁書「とうまぁ!!とうまぁ!!」
インデックスはすぐに倒れている上条へ駆け寄ると、上条の胸や腹の傷を塞ごうと手を押さえつける。
だがその小さな手をむなしくすりぬけた大量の血が彼女の修道服を真っ赤に染め上げていった。
禁書「とうま…。とうま…。」
上条にはまだ息がある。ヒューッヒューッと呼吸音がしている。
ダンテ&バージル&上条「Jack Pot!」
みたいな展開があると信じている
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