元スレ唯「じょうもんせいかつ!」

みんなの評価 : ★★
301 :
俺「たまたま通りかかっただけですよ」
302 = 290 :
俺「いまだに読もうか読むまいか迷ってるからですよ」
303 = 214 :
その日、日没間近になっても唯は帰ってこなかった。
―竪穴住居―
律「おい!どうだ??見つかったか!?」
梓「どこにもいません…」
紬「唯ちゃん…」
澪「立ち寄りそうなところはあらかた探したんだが…」
304 :
おはよう
305 = 278 :
俺「おーい!みんな~ここにいたぞ~!」
306 = 214 :
律「キレイな蝶を見つけて、で、追いかけて、
そのまま迷子になったとか…?」
梓「ありそうだから怖いです…」
さわ子「まだ見つからないの?」
律「ああ…って、さわちゃんも探すの手伝えよ!
緊急事態なんだぞ!?」
さわ子「ええ…」
さわ子(そろそろ来るかしらね。)
307 = 214 :
そのときである。
紬「あ、あれ!!なに!?」
律「どうしたムギ!?」
紬「あっち!変な灯りが近づいてくるわ!!」
澪「炎…??」
澪「たいまつか!!」
さわ子(やっと来たようね。)
たいまつを持った何者かが、竪穴住居に近づいてくる。
308 = 214 :
澪「近づいてくる!?」
律「斉藤さんか?」
紬「たいまつを使うわけがないし、そんな悪ふざけだって…」
紬「あ!」
紬「先生!何か知ってますね!?」
さわ子「ぜーんぜん。」
梓(知ってる目です…)
309 = 214 :
そして、その人物は律たちから5mほど離れて歩みを止める。
律たちと非常に親しい人物であった。
律「あっ!!」
澪「えっ!?」
紬「なんでここにいるの…」
梓「それに…その格好…」
「「「「憂(ちゃん)!!!」」」」
310 = 214 :
律たちの目前に現れたのは憂であった。
しかし奇妙なのはその格好である。
長袖の、白いローブのような服を着込み、その上から黒色の、
美しい光沢を放つ鎧を着込んでいる。おそらくは木製で漆を塗ったもの。
剣道の胴を厚手かつ縦に引き伸ばしたような形をしている
いわゆるブレストアーマーの一種か。
よく見れば表面に、凹凸上の幾何学文様が彫りこまれている。
腰にはいびつな形の、銅色にかがやく剣を二本、両腰に佩き、
背中には鎧と同じ色、光沢の縦長の盾を背負っている。
そして首からは、緑色のガラス管を糸にとおした首飾り。
311 :
憂はそんなものまで自作できるようになったのか
312 = 214 :
憂「みなさんをお迎えに上がりました。」
律「!!」ゾクッ
憂「唯のいるところまで…」
憂の声は底知れず冷たく、
その目からは何の感情も読み取れない。
梓「うい…」
梓の問いかけに対し、憂は何も答えない。
314 = 214 :
憂「さあ、こちらへ。」
憂は、なおも促す。
律(なんかすげーやばい雰囲気だぞ…)
梓(でもついていかないことには…)
澪「憂ちゃん、唯はいったいどこにいるんだ?」
憂「…」
一瞬、間が空き、憂は答える。
憂「"わがきみ"の御許(おもと)にいます。」
澪「わが…きみ?」
316 :
ぐだぐだ
317 = 214 :
憂に先導される形で律たちは先に進む。
律「憂ちゃん、そこまでどんぐらいかかるんだ?」
憂は答えない。
律(すっごくやりづらい…)
澪「先生もついてくるんですね?」
さわ子「ま、私のことは気にしないように。」
318 = 214 :
かなり歩いただろうか?一時間以上。
律たちは少し開けた、小高い丘のような場所に出た。
紬「あれ!あそこ!」
そこには何棟かの木製の住居らしきものがあった。
粗末な社(やしろ)とでもいったような形をしている。
梓「どっかで見たことがありますね…」
澪「高床式の建物だな。」
紬「弥生時代に現れたっていう?」
澪「ああ。」
320 = 214 :
そして一行は高床式の住居群でも、一際大きいものの前に到着する。
中はかがり火でかなり明るく、何人かの人間がいるようだ。
憂「この中です。」
律「わかった…」
律「入るぞ。」
梓「ゴクリ」
澪(あ、鼠返し。)
321 = 214 :
一同は階段をのぼり、中へと入っていく。
「久しぶりね、みんな。」
そこには、軽音部の面々となじみのある人間が、
"あぐら"をかいて座っていた。
紬「あっ!!」
律「聡!」
梓「純ちゃん!」
澪「そして…和、か。」
和「そういうこと。まあ気楽にして。」
322 = 214 :
和が一番奥に座り、和の両側から二列、入り口に伸びるような形で
他の三人が座っている。
皆、憂と似たような白い服を着ているが武装はしていない。
和だけは、さらにもう一枚、ノースリーブの紫色の服を着込んでいる。
装飾も和のみ、憂たちと同じ首飾りに加え、ヒスイの勾玉の首飾りをかけ、
頭には、金色の、金銅製とおもわれる冠をかぶっている。
憂はそのまま和の斜め前あたりに着座する。
いつのまにか、表情はいつものニコニコ顔だ。
323 = 214 :
律「で、唯、お前も…」
和の隣りには唯が正座で座っており、
木製の茶碗片手にご飯をかきこんでいる。おかずは焼き魚のみ。
唯「はぐはぐはぐはぐはぐ…」
梓(ゆいせんぱい…お米たべてる…)ゴクリ
唯「あっいらっしゃーい♪」
律「いらっしゃーい♪じゃないだろ!!」
324 :
おいついた
325 = 214 :
唯「イラクサが持てなくて困ってたらね、聡君が運ぶの手伝ってくれたんだ。」
聡「いやぁ…そんな!!手伝いのうちにも入りませんて…あはは////」
律「この愚弟が…」
聡「ねーちゃん、その格好すっごく似合ってるよ。
ねーちゃんの野性味が出てるってゆーか…」
律「な・ん・だ・とぉーー!!?」
326 = 214 :
和「まあまあ、二人とも。姉弟喧嘩は家に帰ってからにして。」
律「くっ…」
澪「それにしてもさっきの憂ちゃん、すごく怖かったぞ。」
憂「え、そ、そんなにですか?」アセアセ
和「少し脅しをかけとけっていったのよ、憂には。」
澪「脅し?」
澪「そうだ!なんで、和たちがここにいるんだ?」
327 = 301 :
こんまま昭和まで辿るきか
328 = 214 :
和「そうね。澪、私たちの格好と、この住処、
今の憂の武装を見てどう思う?」
澪「すごく…弥生人の格好だよな?」
和「まあそうね、一部古墳時代のものも混ざっているけれど。」
和「あんたたちの縄文生活。」
和「その"ラスト"は、始まる前から決定済みなの。」
律「そうなのか、さわちゃん!?」
さわ子「イエス!」
329 = 214 :
和「で、私たちは、条件付きで『弥生人』になることを承諾したの。」
澪「条件?」
和「うすうす感づいてる人もいるでしょうけど…」
和「簡単に言えば、『縄文人vs弥生人』よ。」
紬「縄文人と弥生人が戦うってこと?」
和「そういうこと。」
331 = 214 :
和「今から三日後、太陽が南中した瞬間に、」
和「私たちはあんたらに襲い掛かるわ。」
律「は??」
和「さわ子先生、弥生時代の戦争で捕虜になった人間は
どういう末路をたどったんでしょうか?」
さわ子「捕虜として返還されなきゃ、まあ、かなり酷い末路をたどった可能性が高いわね。
魏志倭人伝だと中国皇帝に、生口と呼ばれる人間が献上されたそうだから…」
さわ子「生口=奴隷かどうかはわからないけれど、まあ、他の国に献上されるのと
同レベルの扱いは受けたでしょうね。」
332 :
熱血バトルハジマタ
333 = 214 :
和「そして、勝ったほうには勝者の権利が与えられる。」
その瞬間、律は聡が澪と唯に視線を送ったことに気付いた。
梓は、憂がとろん、とした目で唯を見ていることに気付いた。
和(唯たちが勝つほうが望ましいけれど、こちらが勝ったとしたら
この子達の暴走は私が食い止めないと。)
和にはわざと敗れるという考えはない。
それは生徒会役員としてのプライドが許さないのだ。
また、そんなルールを設けないという考えも、さわ子の頭の中にはない。
334 = 214 :
澪「ちょっと待て!お前ら金属製の武器持ってるだろ!?」
憂「銃刀法に引っかかるんで、刃はついてません。
安心してください。」
澪「いやいやいや…」
さわ子「みんな!」
335 :
まさかの展開…
しかしこの>>1はよく頑張りなさるな。
336 :
おもしろしえん
337 = 214 :
さわ子「私たちの先祖もまた、太古の昔から延々と続いてきた
生活圏を求めての民族間闘争を生き抜いてきたのよ。」
さわ子「弥生人と縄文人を民族的人種的に区別することは
あまり意味が無いと思うけど…」
さわ子「かつて…『土ぐも』や『まつろわぬひとびと』とされた集団が
いたことも確か。」
さわ子「彼らの思いを身をもって知りなさい!」
律「いや意味わからんから!!」
和「ということで、三日後にまた会いましょう。」
純「私、一言もしゃべってない…」
338 = 214 :
律「たく!」
梓「すっごく不安です…」
さわ子「あ、みんな。」
さわ子「一応安全を考えてね、矢や投槍みたいな飛び道具は全部
これから用意するものと交換してもらうわ。」
律「はぁ…?」
さわ子「さきっぽが、朱肉と同じ塗料をしみこませた布を
何十にも巻いたものになってて…」
さわ子「その塗料が付いた部分が負傷したとみなされるわ。
死亡判断は、審判側がするけど。」
さわ子「斉藤さんたちの協力のもとね。」
紬「斉藤…」
339 = 311 :
少なくとも、聡だけは確実に殺しとかないとだな
340 = 315 :
サバイバル
341 = 214 :
さわ子「白兵戦の勝ち負け判定も、審判に委ねられてるわ。」
さわ子「そして一度負ければ、復活はなし。」
唯「むずかしそう…」
唯「それにさ、憂が使ってたような武器や鎧を、
あっちは持ってるんでしょ?」
唯「勝ち目無いじゃん。」
澪「まあ、そうだよなぁ…」
342 = 315 :
どこに着地するんだろうか・・・
わからない・・・ただ過ぎていく時間
みんなどこにいった
343 = 214 :
梓「あの、例えばなんですけど…」
梓「今から何千年も前に縄文生活を送っていた人たちは
鎧とか金属の武器もった人たちに、どうやって抵抗したんですかね?」
澪「抵抗したっていっても、すげなく殺されたか捕らえられるたかだろうな。」
律「いや。」
律「縄文生活をしていた人たちの中には、
上手に抵抗した人たちもいたかもよ?」
紬「アテがあるの?」
律「○モン大先生は、文明の利器をもたずに大自然のなかで敵戦力と
渡りあう方法についても書いておられるんだ。」
344 = 315 :
こんなとき、カイジがいてくれれば
345 = 214 :
唯「ほんとう!?」
澪「それはあの人だからこそできるんだろ…私たちじゃ…」
さわ子「あ、ブービートラップとかはだめよ?
縄文時代の人が考え付くはずないでしょ?」
律「わかってるって!」
律「私たちは、今日まで、短い時間だけど、培った縄文生活の智恵が…」
律「たぶん…ある!」
346 = 214 :
澪「多分じゃ意味ないだろ…」
律「とにかくだ!やってやれないことはない!
今日明日で出来る限りの準備をするぞ!」
こうして残りの二日間は、万全を期するための準備に費やされたのだった。
三日後、縄文生活24日目
憂「太陽が南中しました。」
和「了解。」
347 :
なんかりっちゃんがおかしいです
348 :
縄文人でも落とし穴くらい考えるだろ
349 = 214 :
聡「和さん!はやくいきましょう!」
憂「聡君、和さん、じゃなくて『わがきみ』だよ!
(聡君の下心は重々承知なんだから!)」
和「呼称なんてどうでもいいけれど…」
和「これより、"土ぐも"たちを討ちに行きます。
各自装備の最終確認。」
350 = 214 :
憂(お姉ちゃん…まっててね!)
右手→青銅製七支刀
左手→青銅製七支刀
頭→なし
胴体→木の鎧/弥生人の服
足→わらじ
その他→唯の写真
管玉の首飾り
木製の大盾
みんなの評価 : ★★
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