元スレ唯「じょうもんせいかつ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
251 :
追い付いた
しえん
252 = 214 :
律「でもその割には、コイツお腹がでっぷりしてない?」
さわ子(フフ…)
さわ子「じゃ、りっちゃん、はじめの一刀はまかせるわ。
下半身のこの辺、一番膨らんでるとこに
切れ込みを入れてちょうだい。」
律「あれ?先に頭は落とさないの??」
梓「ア、アタマ、オト…」ガクガクガクガク
さわ子「今日は特別工程よ。」
律は言われるまま、皮膚に切り込みを入れていく。
253 = 214 :
律「あー!石器じゃ難しいな…」
さわ子「そう?この黒曜石の切れ味も中々のものよ。」
律は10cm程度の切れ込みを入れる。
イノシシの内臓が傍目にもよくわかる。
梓「…」ガクガクガクガクカ
唯「…」ガクガクガク
254 = 214 :
さわ子「さて、あななたち、もっと近寄ってきなさい。」
そう言うとさわ子は、内臓のうちの、ひときわ大きな袋のようなものに
切れ込みを入れ始める。
律「!?」
さわ子(りっちゃんは気付いたかしら?)
紬「それ、胃ですか?」
255 :
うわー、その展開は唯とあずにゃんが吐きそうです、先生
パンツ脱いで待ってます
256 = 214 :
さわ子「こんなとこに胃なんてあるわけ無いでしょう。」
律「さ、さわちゃん、そ、れ…」
さわ子が入れた切れ込みから赤紫色のような物体が見える。
律「あ…」
さわ子「これ、何だと思う?」
257 :
支援してあげるわよ!!!かっかんちがいしなでよ!!べつに特別な意味はないんだから////
258 :
このさわちゃんは流石に引く
259 = 214 :
梓「…」ガクガクガクガク
唯「え?え…?」
さわ子「これはね、イノシシの子宮、このなかに入っている赤紫の物体は…」
さわ子「イノシシの胎児よ。」
梓「え…」
梓はまじまじと赤紫の物体を凝視する。
そして、意識を手放した。
260 :
「食卓のお肉が出来るまで」の動画を想像してるが、
よく考えてみるとかなりグロいな…今やってること。
261 = 214 :
梓「…」
梓「ん…」
「!」
梓「んん…」
「あずにゃん!」
梓「ゆ、い、せんぱい?」
唯「よかった!あずにゃん!!やっと目をさましたよー!」ギュ
梓「あ…」
262 = 214 :
梓「わたし、気を失って…」
唯「うん、もう夜だよ。」
梓「他のみなさんは?」
唯「外で火をおこしてご飯食べてる。」
梓「ご、はん…」
フラッシュバックするように、梓はイノシシの解体の場面を思い出す。
梓「あ、あ、」
唯「あ、あずにゃ…」
263 = 255 :
あれれー?おっかしいぞー
下呂シーン期待はまだかなー?
264 :
>>24
厨二病の頃そうかいててt7f牛trせうぇdfrgvbhにじょklmk
265 :
観てるぜ
266 = 214 :
梓「あああーーーーーーーー!!!」
澪「どうしたんだっ!!」
澪たちが飛び込んでくる。
梓「うあああああーーーーーーーー!!!」
律「あ、ずさ…」
さわ子「やっぱりね…」
267 = 214 :
梓「ひどいっっ!!ひどすぎるよ!!!残酷だよ!!!!!」
梓「せんせい!!!せんぱい!!!」
梓「最低です!!!!!!!」
梓「あの子、もう少ししたら生まれてこれたかもしれなかった…
なのに…なのに!!!」
澪「先生!!いくらなんでもやりすぎですよ!!
梓にも…生き物の解体なんて耐えられるはず無かったんだ!」
何を見て梓が気を失ったかについては、澪には伏せられている。
268 = 255 :
ふぅ…
流石に先生やりすぎだよな…
269 = 214 :
さわ子「たしかに、そうかもね。やりすぎだわ。」
律「肉食べてるのに、解体工程に文句言うやつはどうのこうのって、
よく言うけど…」
律「さわちゃんはやり過ぎた。それに、事前に私に断っとくべきだった。」
さわ子「そうしたら、りっちゃんは私を止めた?」
律「ああ。」
さわ子「はぁ…」
270 = 214 :
さわ子「私もC・W・ニコルの真似したり、
偽善者/偽悪者ぶるつもりはないんだけどね…」
澪「結果も、多分、動機も…両方最悪ですよ!とくに結果!!梓には、やっぱり…!」
梓「…」プル…プル…
唯「あず、にゃん??」
梓「もう…」
梓「もういやああああああーーーー!!!!!」
梓は竪穴住居を飛び出す。
澪「あずさっ!!」
唯「大丈夫!!私にまかせて!!」
271 :
おいついた
272 :
梓「さ…さ…」
梓「酸だああああああーーーー!!!!!」
ごめんなさい
273 :
軽音楽からどんどん離れていってる気がする支援
275 = 214 :
さわ子「梓ちゃんは唯ちゃんに任せて、わたしは食事に戻るわ。」
澪「先生!!どれだけ無神経なんですか!?」
さわ子「じゃあ、あのイノシシの骨の前で、泣きながらひたすら
許しを乞えっていいたいの?」
澪「な…!?」
さわ子「今日調理したものは内臓。土の中に埋めた部位と違って、
早く食べないと傷んでしまうわ。」※
澪「話にならない…!」
※土中に埋めて熟成を促す過程
276 = 271 :
のちのクロマニヨンズである
277 = 214 :
澪「だいたい、律もムギも、解体工程見ておいて、
よくも肉を口に出来たなっ!」
紬「…」
律「なっ!?お前だって食べてたじゃないか!!」
澪「わ、わたしは…!」
さわ子「先に戻ってるわよ。」
そういうとさわ子は、火のほうへと戻っていく。
紬「…」
紬も無言でさわ子に続く。
澪「ムギ…!?」
279 = 214 :
さわ子「…」モグモグ
紬「…」ヨリヨリ
さわ子「…」ゴクゴクゴク
さわ子は猪の内臓の煮物をビールで流し込むように食べている。
紬は時々、煮物を口にしながら、植物の繊維のようなもの―
イラクサを縒(よ)る作業を行っている。
280 = 214 :
紬「先生、ビールを飲むペースが早くなってますよ。」ヨリヨリ
さわ子「余計なお世話。」モグモグ
さわ子「ムギちゃんもなに作ってんのよ?」
紬「これですか?ジ○ンちゃんの本に書いてあったんです。
この縄文生活でも、楽器を作って演奏ができないかなって思って。」
281 = 214 :
さわ子「弦…ね。」
紬「ええ。それに、あの子の毛皮も骨も牙も腱も楽器の材料にできますし。」
さわ子「そう…」
紬(楽器を作って、演奏ができるようになれば、みんなも…)
澪「…」
律「ふぅ…」
律と澪が戻ってくる。
律は無言で自分の土器茶碗を手に取ると、煮物を口にし始める。
澪は、煮炊き用の大型土器―臓物の煮物が入っている―を少見つめた後、
黙って土器茶碗を手に取り、律にならう。
282 = 214 :
―とある湧水の側―
チョロチョロチョロチョロ…
湧水の流れる音。
ジー…ジー…ジー…
ホー…ホー…
生き物の鳴き声。
梓「ぅ…ぅ゛ぅ…」
そして少女の、啜り泣く声。
283 :
存外本気で書いていらして関心しました支援
284 = 214 :
梓は湧水のほとりで泣いていた。
梓「…」ヒック
周りは暗く、誰もいない。
けれど。
「あずにゃん。」
梓「!」
285 = 214 :
梓「ゆい、せんぱい?」ヒック
唯「隣り、座っていい?」
梓「…」
梓「はい…」
唯は梓の隣に座る。
286 = 214 :
唯は、梓の背に右手を伸ばし、梓の頭を自分の頬によせる。
唯は何も口にしなかった。
梓も同じく。
ただ、時間と人間以外の出す音のみが、ゆっくりと背後を流れてゆき。
どのくらいたっただろうか?
ふと、唯の目にほんのりとした灯りが目に入る。
黄金のような淡い翠のような、うっすらとした輝き。
唯「あれ?」
梓「せんぱい?」
287 = 214 :
梓「どうしたん…です、か?」
唯「あれ見て。」
唯は輝きのほうを指差す。
梓「なん、だろう…?」
湧水からは小さな小川が流れ出しており、
唯の見つけた輝きはその小川の流れの先にある。
唯「…」
唯「あずにゃん、いってみよう?」
梓「え?」
288 = 214 :
唯たちは小川を下る。
下るにつれ、灯りが散在するように輝いているのがわかる。
そして、それは小さな光が群れ集まって、舞うように、輝いているのがわかる。
梓「あ…」
そして唯と梓は、光の大群のすぐ目の前まで近づく。
唯「ホタル、だね。」
梓「はい。」
289 = 214 :
無数のホタルが淡く輝くながら飛び交っている。
梓「キレイ…」
唯「うん。」
唯「…」
梓「…」
梓「せんぱい?」
唯「うん?」
290 :
読んでないけど応援
291 = 214 :
梓「ホタルは輝き始めたら、すぐに、死んでしまうんですよね?」
唯「そうなんだ?」
梓「はい。」
それから二人は言葉を交わさずに、ホタルの群れの中、
その輝きをぼんやりと、見つめていた。
292 = 214 :
―竪穴住居前―
梓「ただいま…です…」
澪「おかえり。」
梓「はい…」
紬「梓ちゃんお腹すいたでしょう?果物を絞ったジュースとクッキーがあるから。」
梓「あ、あの、せんせい、せんぱい、いきなり飛び出してすいませんでした…」
293 :
じゅもんせつやくに見えた
294 = 214 :
律「いいんだよ…、いいんだ。」
さわ子「ええ…」
さわ子(私も謝…)
さわ子(いえ、まだね。)
さわ子(最後の…)
295 = 290 :
面白そうだけど長いから躊躇してる
読んでる人は俺に薦めてくれ
296 = 214 :
それからまた、日が過ぎていく。
軽音部の面々も、表面上はしこりを残すことなく、和気藹々とやっているように見えた。
そして、縄文生活開始から、ちょうど三週間後。
紬「できた!できたわ!!」
律「へー上手いもんだな…」
さわ子「ウクレレみたいな形してるわね。」
紬は、木片や猪の骨、イラクサを組み合わせて、
ウクレレに似た楽器を二つ作り上げていた。
297 = 214 :
紬「本当はもう一個つくりたかったんだけど、時間がね…」
唯「いいよいいよ!澪ちゃんとあずにゃんが使ってちょうだい。」
梓「いいんですか??」
唯「うん!私はボーカルだけでいくから。」
澪「なんかそれも悪いな…」
紬「あ…」
律「ムギ、どうした?」
298 = 214 :
紬「完成はしたんだけど、イラクサを全部つかっちゃったの。
イラクサで作るとすぐ弦が切れちゃうから、もう少し予備の弦が欲しいなって。」
唯「じゃあ、私がとってくるよ!」
紬「いいの?」
唯「うん。水場の近くに生えてたよね?
今日は私がお水汲む係だし、そのついでに。」
紬「ありがとう、お願いするわ♪」
299 = 214 :
―湧水のほとり―
唯「よいしょっと。」
唯「お水も汲んだし。イラクサもたくさんとったし!」
唯「…」
唯「あ、採りすぎちゃった…」
300 = 214 :
唯「持てるかな…」
?「持ちますよ?」
唯「え、ありがとう!」
声のした方へ振り向く唯。
唯「!!」
唯「な、なんで…」
唯「なんで君がここにいる…の!?」
みんなの評価 : ★★
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