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    元スレ唯「じょうもんせいかつ!」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - けいおん! + - サンジュ + - 今夜星空 + - 完結 + - 後輩 + - 桐乃 + - + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 1 :

    -そしてなんだかんだで夕暮れ時-

    「つかへたよー…」

    「薪の山ができましたね…」

    さわ子「さて、夜も近づいてきたことだし、
        じゃあ火をおこしてちょうだいな。」

    「火をおこすって、まさか…原始人がよくやるみたいに
      木と木を擦って…」

    さわ子「イエス!」

    「わたし絶対ムリだよあんなの!!」

    「そうですね、ここは律先輩かムギ先輩に…」

    「こら梓っ!!」

    102 = 1 :

    結局は火おこし担当は律と紬ということになった。

    「はっはっ…はっはっ…」

    シュコシュコシュコシュコシュコ…

    「…」

    シュコシュコシュコシュコシュコ…

    「あームリ!100パー無理!!」

    「すごいよムギちゃん!もう煙が出てきたよっ!」

    「え!?」

    103 = 1 :

    「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

    シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ

    「あっ!ほんのり赤く輝いてきましたよ!」

    「よし!木屑をくべろ!息を吹きかけて火を大きくするんだ!」

    「…」






    「わたし無駄骨じゃん。」

    105 = 1 :

    -竪穴式住居内-

    「よし!良い感じに燃えてきたぞ!」

    「なんかさ、ドキドキするような雰囲気♪」

    「浅い穴の上にお家を建てたているのね。」

    「だから竪穴式住居って言うんでしょうか?
      それに床も、木を並べた上に毛皮が敷いてあって、結構快適です。」

    さわ子「木というか、"すのこ"に近いものよ。
        掛け布団として端っこに人数分の毛皮があるから自由に使ってちょうだいね。」

    106 = 1 :

    「なぁ、はやくメシにしようや…」

    「うんうん!さっそく取ってきたキノコを…」

    「この茶碗土器で煮る。」

    「…」どよーん…

    「大き目のキノコは木串にして焼いたほうがいいですかね?」

    「うふふ、"おままごと"みたいで楽しいわ♪」

    「まさに命を賭けた"おままごと"だぜ…」

    107 = 1 :

    「…」ムシャムシャ

    「…」シャリシャリ

    「…」

    「味がない…」

    「…」

    「しょうゆがほしいよ…塩がほしい…」

    「言うな唯…」

    108 = 1 :

    「縄文時代の人たちは、こんな味気ない、というか
      塩気無い生活をおくってたんですかね?」

    「いや、海水を煮詰めれば塩ができるだろ?
      そうやって作ってたんじゃないか?」

    さわ子「残念ながら違うわ。海水を蒸発させて塩を作る方法は、
        縄文時代の本当の末期か弥生時代ごろに考え出されたの。
        それまでは、別の方法で作られていたのよ。」

    さわ子「あと、塩ではないけれど、ナンプラーに近いものを作っていた可能性もあるみたい。」

    「そうだったんですか…」

    「私達これからずっと塩無しなの!?」

    さわ子「大丈夫よ、唯ちゃん。明日、縄文時代の塩の作り方を教えるわ。」

    109 :

    為になるスレだ

    110 :

    はーじーめ

    111 :

    興奮してきた

    112 = 1 :

    女子が五名+1集まれば姦しい。
    食事のあと、唯たちは時間も忘れておしゃべりを楽しんだ。
    そして就寝。火は消さずに規模を小さくする。獣避けのためだ。
    晩夏といっても、森林の中では気温はそれほど高くなく、快適なぐらい。

    シャッシャ…シャシャッ…

    ホー…ホー…

    ウ…ウヴ…ウ…

    (眠れない…)

    シャシャッ…シャ…

    (さっきから…動物の鳴き声?)

    113 = 1 :

    真っ暗ではないけれど光源の明るさは、ぼんやりとした橙。
    となりに寝ている者の顔の判別もつかないほど。

    グホッ…グホッ…

    ジッ…ジッ…ジッ…

    (…)

    ヴヴ…ヴヴヴ…

    シャー…アッコサン…シャー

    (怖いよぉ…)

    114 :

    今勝俣居なかったか?

    115 = 1 :

    (…)

    ホー…ホー…ホー…

    シュッ…シュッ…シュッ…

    (おしっこしたい…)

    ヴーヴー

    (でも…一人じゃ…)

    (!)

    (先輩について来てもらって…)

    梓は起き上がると、隣に寝ているはずの澪に近づく。

    (あれ?いない…)

    116 = 1 :

    澪の寝床はもぬけの殻。

    (えっと…)

    周りを見回す梓。

    (あ…)

    一点に向けて視線を凝らす。
    律に抱きつくような形で澪が寝息を立てている。
    実は澪も梓のように、『原初的な恐怖』を感じて、律の寝床に潜り込んだわけ。
    あの怖がりの澪を寝付かせる…親友の特権なのだろうか?

    (起こすの気がひける…)

    (仕方ない、頼りないけど…)

    117 :

    マジレスするとたき火は獣避けにならない
    本能的に火を恐れるのは嘘

    118 = 1 :

    (せんぱい…)

    (ん…)

    (ゆいせんぱい…)

    「んー?だ、れ?」

    (すいません、唯先輩…)

    小声で唯に話しかける梓。

    「あず…にゃん?」

    119 = 1 :

    (すいません、声をもう少し小さく…)

    (うん。)

    (どうしたの?)

    (…)

    (実は…)

    120 = 1 :

    -野外-

    「あはは♪あずにゃん、ひとりでおしっこ行くの怖かったんだ!」

    「うぅ…(恥ずかしい…)」

    「まー仕方ないよね♪」

    「そういう唯先輩はどうなんですか!?こわくないんですか!?」

    「そりゃーこわいけどさー、みんながいっしょだし、それに。」

    「今はあずにゃんがとなりにいるしね♪」ニコッ

    (!)

    (この人は…臭いせりふを堂々と…////)

    122 = 1 :

    -野外-

    「このへんなら、竪穴住居にも聞こえないかな。」

    「聞こえないって、何が?」

    「もう!///」

    「おと…です、音!」

    「音?」

    「用足してる時の音です!」

    「あー、なっとく!」

    123 :

    支援
    稲中の猿止め部を思い出した

    124 = 1 :

    「みんな寝てるから聞こえないんじゃないの?」

    「それでも気にするんです!!」

    「唯先輩も両方の耳押さえて、音を聞かないようにしてください。」

    「なんで?女の子同士なのに?」

    「私は気にするんですっ!!」

    125 = 1 :

    チョロ…チョロ…

    「先輩!聞こえてないですよね!?」

    チョロ…チョロチョロチョロチョロ…

    「うん!ぜんぜん聞こえてないよー!」

    チョロチョロチョロチョロ…

    「ほんとに聞こえてないですよね!?」

    チョロチョロ…

    「ぜーんぜん聞こえないよー!」

    (あれ…?)

    126 :

    節子!それ聞こえとるで!

    127 = 81 :

    うんこはどうするの?
    素手で拭くの?

    128 = 1 :

    それから二人はすぐに、竪穴住居にもどった。

    (せんぱい、ありがとうございました。)

    (いーってことよ!)

    (ねぇ、あずにゃん。)

    (はい?)

    (いつでもさ、困ったことがあったら、
      遠慮しないで言ってちょうだい。ね?)

    (!)

    (はい!)

    129 = 1 :

    (…)

    (せんぱい…)

    (なーに?)

    (…)

    (んー?)

    (み、澪せんぱいみたいに…)

    (唯先輩の寝床に入って寝ちゃ…駄目ですか?)

    (!)

    (もちろんOK!!)キラッ

    130 :

    ネイチャージモンwww

    あの肉の描画は異常。

    131 = 1 :

    (失礼します…)

    (あずにゃんあったかーい!)ギュッ

    (せ、せんぱい…///)

    (えへへ、素敵な抱き枕を見つけたよ♪)

    (…///)

    132 = 58 :

    ちょっと土拾ってくる

    133 = 1 :

    (おやすみ、あずにゃん。)

    (はい、おやすみなさい。)






    (暗視機能付ビデオカメラとICレコーダー持って来るんだったわっ!!)ギリギリ

    紬は一晩中寝床を涙で濡らしたのだった。

    そして翌日。

    134 = 1 :

    竪穴住居から少し離れた、広場のような場所

    斉藤「この辺りに土器を並べておけばいいんですね?」

    さわ子「はいお願いします。」

    さわ子「あんたたち、野焼きの準備に入るわよ。
        薪は2m×5mぐらいの長方形状に並べて重ねるようにね。
        あ、それと別に竪穴住居の炉ぐらいに薪山をつくって。」

    「了解。」

    135 = 1 :

    長方形の薪山、そのとなりの小山にそれぞれ火をつける。

    さわ子「両方とも"おきり"を作ることが目的だから
        均等に火が通るように工夫すること!」

    (さわちゃん手伝わないとか言ってたわりには陣頭指揮執ってるよな?)

    (まあ、熱しやすい人だからな。)

    136 = 1 :

    数時間後

    さわ子「よし、良い感じ!」

    さわ子「"おきり"の上に土器を並べるわ。」

    「よいしょっと…」

    さわ子「丁寧に扱いなさいよ!」

    137 = 1 :

    数十分後

    さわ子「今度は土器を横にするわ。
        このときも壊さないように気をつけるのよ!」

    「はいはい。」

    「先生、横にしてから焼き上げて完成ですか?」

    さわ子「いいえ、今はいわば"仮焼き"よ。
        乾燥の仕上げと、本焼きをするときに
        土器が壊れないようにするためのプロセスなの。」

    「へー。結構凝ってるんだね。」

    138 = 121 :

    しえん

    139 = 1 :

    さらに数十分後

    さわ子「よし、こんなもんか…じゃあ本焼きに移ります!」

    さわ子「横にしてある土器をもう一回立てるわ。」

    さわ子「土器の間と上に均等になるように薪を並べて!」

    さわ子「並べたら薪山に点火。それであとは数十分具合をみながら薪を加えていくこと。
        良い感じになったら、木の棒をつかって土器をまた倒す。
        本焼きの目安時間は合計40分!」

    140 = 1 :

    そして本焼き終了

    さわ子「おーけい!後は一時間以上冷まして完成よ!」

    「さわちゃん、こっちの小さいほうの"おきり"は使わないの?」

    さわ子「忘れるとこだったわ!小山のほうは形を崩して平べったくして。
        その上に海藻を並べておきます。」

    さわ子「海藻を灰にするのが目的だから、灰状になったら取り除いて
        新しい海藻を足していってちょうだい。」

    さわ子「昆布とかワカメはほんの少量だけ、大部分はその杉の木の葉っぱみたいな海藻、
        『ホンダワラ』を使うように!」

    141 = 1 :

    一時間半後

    さわ子「そろそろいいかしら。」

    さわ子「とりあえず完成!」

    「やっふーー!!」

    「努力の成果です!」

    「さっそく取り出しますよ?」

    さわ子「ええ。まだ熱いかもしれないから気を付けてね!」

    142 = 1 :

    さわ子「ふんふん…ほとんど割れてないわね。
        はじめてにしてはかなりラッキーたわ。」

    「あー!ドラえもんの首がもげてるー!!」

    さわ子「そんな分厚い土人形じゃ、そりゃ壊れるわよ…」

    「うっ…うう…ドラちゃん…」

    さわ子「灰になった海藻は、その大きな土器に入れて持ち帰りましょう。
        ほかの土器はもう少しだけ温度が下がるのを待ってから、
        水場で洗ってきてちょうだい。」

    143 = 1 :

    軽音部の面々は土器の洗浄までの工程を終えると
    竪穴住居にもどってきた。

    さわ子「さて、私が積極的に指導するのはここまで。」

    さわ子「あとはあんたらで勝手にやんなさいな。」

    「さわちゃん、ありがとーね!」

    さわ子「感謝の気持ちがあるなら、早くおいしいもの食べさせてちょうだい。」

    あずさ「先生、この海藻の灰はどうするんですか?」

    さわ子「ああ、それは石を使って粉状にするの。
        そうすれば『灰塩』の完成よ。」

    144 = 1 :

    「灰塩ぉ?食べられんの?」

    さわ子「そのホンダワラの灰を口に含んでみなさいな。」

    「あ、うん…」モグ…

    「ん?ん…」

    「しょっぱ苦い!!」

    さわ子「まあ、現代の製塩されたやつを前提としちゃ駄目よ。
        その苦味もなかなか味のがあっていいじゃない。」

    145 = 39 :

    しえん

    146 = 1 :

    さて、その日の午後。唯と律は近場の渓流に釣りに出かけた。
    澪と梓は食料採集、紬は灰塩作りである。

    「よし、唯はこれを使え!」

    「何これ?槍?」

    「『ヤス』って言うらしい。
      それで魚を突いて捕まえるんだとさ。」

    「釣り針とは別に、鹿の角と木の棒で作ってみたんよ。」

    「ふーん。」

    147 :

    犯人は

    148 :

    大坊

    149 = 1 :

    -渓流-

    「さて、捕まえといたミミズを釣り針にぶっさして…」

    「うおっ!針が太めだからか、ちぎれちゃうな…」

    「ミミズが真っ二つ…ウッ…」

    「よし!今度は上手くいった!」

    「さて、釣りますか…」

    「おう!」

    150 = 1 :

    「糸たらして…」

    ポチャン

    「糸が2mってのも短すぎだよなぁ…
      さわちゃんいお願いして長いやつもらわないと。」

    バシャバシャッ!

    「こら!魚が寄ってこないだろ!」

    「冷たくて気持ちいーー!!」


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