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元スレ佐天「上条さん、か……クリスマスはどうするんだろう」
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・はじめに・
何が悲しくてこんな時期にスレタイにクリスマスなど付けねばならんのかと小一時間。
このスレは、前スレhttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1261738037/の最終話を投下しようと試みたところ、28日の大規制に巻き込まれ>>1の携帯とパソコンからの投下が不可能になってしまい、
結局投下できなかった分を、パソコンだけ今になってやっと規制が解けたようなので投下してしまいたいというスレです。
ちなみに携帯の規制はまだ続いている。
もうね、今更過ぎになるのはもう覚悟してたんだよ。
でも、前スレ保守してくれてた人と自分の自己満足のために投下する。
なんでまあ、知らん人は知らんでヌルーしてください。
ゆっくりと朝まで投下していきます。
規制はホントに氏ね
………………
12月25日
天気・晴れ
降水確率10%
…………………
『…今日の天気は全国的に晴れで…雲は…』
佐天「…よし、晴れ」
良かったぁ…晴れだ…
今日曇ってたりしたらどうしようかと思った…
なんせ今日は…
大事な大事な…
佐天「…クリスマス!!」
こんな時に天気悪かったら最悪だった
『…気温は昨日よりも下がり…』
うわ、昨日よりも寒いのか…
12月25日
天気・晴れ
降水確率10%
…………………
『…今日の天気は全国的に晴れで…雲は…』
佐天「…よし、晴れ」
良かったぁ…晴れだ…
今日曇ってたりしたらどうしようかと思った…
なんせ今日は…
大事な大事な…
佐天「…クリスマス!!」
こんな時に天気悪かったら最悪だった
『…気温は昨日よりも下がり…』
うわ、昨日よりも寒いのか…
…ま、まぁ…着込んでいけば…問題ないか
…えーっと
コートに、手袋……
マフラー…………
マフラー…は、ないか…
そっか…無いんだった
ミサカちゃん、大事にしてくれてるかな………
佐天「…そういえば、あれからミサカちゃんに会ってないな…」
どうしてるんだろ…?
またお腹空かせてるんじゃないかな…
…今度会ったら、何食べさせてあげようかな…
佐天「…ふふっ」
ミサカちゃんの喜ぶ顔が浮かんでくるなぁ…
…また、会えたらいいな
佐天「…さて」
約束の時間までまだ時間あるし…
…ちゃんと準備しとこっ……
――――――
――――――
――昼
…ああ、もう昼か
一方「…」
…結局、昨日も見つからなかったか…
…しっかし
馬鹿みてぇに晴れてやがるな…
誰も晴れてほしいなんて思ってねぇンだよ
クリスマスなんだったら
雪の一つぐらい降りやがれ…
一方「…はぁ」
…昨日、一日探し回って手がかりなし
居なくなった日のことを思い返してみても…
…特に思い当たるフシがねぇ…
――昼
…ああ、もう昼か
一方「…」
…結局、昨日も見つからなかったか…
…しっかし
馬鹿みてぇに晴れてやがるな…
誰も晴れてほしいなんて思ってねぇンだよ
クリスマスなんだったら
雪の一つぐらい降りやがれ…
一方「…はぁ」
…昨日、一日探し回って手がかりなし
居なくなった日のことを思い返してみても…
…特に思い当たるフシがねぇ…
あまりにも突然過ぎた
『突然』消えたとしかいえねぇ
…別に俺も、あいつに常に気を配ってるわけじゃねぇ
だからといって…例えば誰かが俺たちが寝てる間に近付いて来ているンなら…
その時点で俺は、気づいている
…なのに
俺が気付いた時には、あいつは居なくなっていた
人の気配も、何も感じなかったのに、だ…
あいつが勝手に俺の傍から離れて
勝手に一人でいなくなったンならまだいい…
…だが、そうもいかねぇだろ
『…嫌な予感がするの…』
…あいつは、予感してやがった
自分に何か悪いことが起きることを、何となくわかってたンだ
あいつの言ったことには、何の根拠もねぇが…
…この状況を予感してたってンなら、説明はつく
なら、あとは…
あいつの身に何が起こったか、だが…
一方「…連れ去られた、と考えるのが自然だな…」
あいつは一人で街中を歩けるほど、正常な方向感覚は持ってねぇ
放っておいたらすぐに迷う
…だが、俺の前に二日も姿を見せないなンてありえねぇ
あいつはどれだけ迷っても、それなりに時間が経てば、いつの間にか俺の後ろを歩いてやがる
…そんな奴だ…
一方「……」
いや…待て
そういやぁ、あいつ…
猫連れてなかったか?
…確か…あの日…
散々…飼いたいだのなんだのって
ギャーギャー言って…
結局………そのまま…
猫と一緒に寝ていた…
一方「…なるほどな」
…あのクソガキ
だからあれほど飼うなって言ってンだろうが
…だが、確かに…それなら
なンとか説明がつく
何故あいつが突然消えたのか…
一方「…さて」
とりあえず…
今日も探しに行ってやっか…
―――――――
―――
―公園―
初春「……」
ああ、こんなにいい天気
雨が降ってほしかったな
雪じゃなくて、雨
全部、流してほしかった
よくわからない…昨日からずっと頭の中で飛び交う『言葉』と
この、胸の痛みを………
私には、やらなければいけないことがある…
だから、こんなところで立ち止まってるわけにはいかない…
―――
―公園―
初春「……」
ああ、こんなにいい天気
雨が降ってほしかったな
雪じゃなくて、雨
全部、流してほしかった
よくわからない…昨日からずっと頭の中で飛び交う『言葉』と
この、胸の痛みを………
私には、やらなければいけないことがある…
だから、こんなところで立ち止まってるわけにはいかない…
初春「…」
手袋……私、なんで着けてるんだろ
こんなもの…いらないのに…
いらないから、昨日も捨てようと思ったのに…
……違う
寒いから、つけてるだけ
深い意味はない
そう、別に佐天さんからのプレゼントだから、つけてるわけじゃ……ない
そんなじゃ、ない
…私は、大丈夫だ
だから、行こう…
初春「…お仕事です」
重い足を、その方向に向けて―――
―――――
――――
―支部―
黒子「……」
朝から…ずっと調べていますが…
めぼしい場所が、見当たらない
昨夜はあれから闇雲に探し回りましたが…
よく考えれば、そんなことで見つかるような場所なら…
とっくに見つかってるはずですわね
…私も、頭に血がのぼり過ぎていたようです
失格ですわね…私とあろう者が…冷静さをかくなんて…
黒子「…しかし…」
いくら闇雲に探したとはいえ…
これほど見つからないものでしょうか…
おそらく、どこかの建物の地下ではないかと推測しているんですが…
――――
―支部―
黒子「……」
朝から…ずっと調べていますが…
めぼしい場所が、見当たらない
昨夜はあれから闇雲に探し回りましたが…
よく考えれば、そんなことで見つかるような場所なら…
とっくに見つかってるはずですわね
…私も、頭に血がのぼり過ぎていたようです
失格ですわね…私とあろう者が…冷静さをかくなんて…
黒子「…しかし…」
いくら闇雲に探したとはいえ…
これほど見つからないものでしょうか…
おそらく、どこかの建物の地下ではないかと推測しているんですが…
仕方ありません
黒子「…確証の要素はありませんが…」
しらみ潰しに探して行くしか、なさそうですね
参りましょうか…
黒子「しかし、それにしても…いい天気ですわね」
まるで悪いことなど、何も起きていないと言わんばかりに…
憎たらしいほどの、青空ですわね…
…そういえば
思い返してみれば1ヶ月前の『あの日』は…
ひどい天気でしたのに…
…今日は……
黒子「………」
…まさか
まさか、とは思いますが…
彼女の…目的は…
いや、しかし…
黒子「…そう考えるには、まだ早い…ですかね」
ともかく今は…
お姉さまを探しましょう
願わくばこの太陽が…
その場所を照らしてくれることを願って…
――――――
――――
―?―
打止「それでね、ミサカはミサカはクリスマスがとっても楽しみで…」
打止「たくさん美味しい物食べたいって思ってるの!」
美琴「…そっか~。確かにクリスマスだしね」
こんな暗いところに閉じ込められてるのに…
ミサカちゃんは元気だなぁ…
暗くて姿が見えないけど…
確か…どこかで…会ったこと、あった…かな?
まぁ、そんなことはいいか…
…私、いつから寝てたんだろ…
…なんでこんなとこにいるんだっけ?
自分からここに来て寝てたわけでもないしな…
…って、それならこんな身動きとれないように体縛られてないわよ
―?―
打止「それでね、ミサカはミサカはクリスマスがとっても楽しみで…」
打止「たくさん美味しい物食べたいって思ってるの!」
美琴「…そっか~。確かにクリスマスだしね」
こんな暗いところに閉じ込められてるのに…
ミサカちゃんは元気だなぁ…
暗くて姿が見えないけど…
確か…どこかで…会ったこと、あった…かな?
まぁ、そんなことはいいか…
…私、いつから寝てたんだろ…
…なんでこんなとこにいるんだっけ?
自分からここに来て寝てたわけでもないしな…
…って、それならこんな身動きとれないように体縛られてないわよ
打止「ねえねえ、あなたは、クリスマスに何かするの?」
美琴「私?あ、そういえば、プレゼント…買いに行こうと思ってたかな…」
打止「プレゼント?いいないいな!誰にあげるの?ってミサカはミサカは聞いてみたり」
美琴「えっ?…ま、まぁ……それは…友達とか…」
打止「…?」
美琴「…す…好きな……人に…」
打止「好きな人に?」
美琴「う、うん」
打止「やっぱりそうなんだぁ!」
美琴「え?」
打止「プレゼントって、自分の好きな人にあげるんでしょう?ミサカもミサカも、好きな人にプレゼントあげたいな!」
美琴「…そうだね。ミサカちゃんは、好きな人いるの?」
打止「うん。いるよ!…いつも意地悪だけど、ミサカのこと守ってくれる人とか…」
打止「…たこ焼き食べさせてくれて…」
打止「…ミサカにマフラーを巻いてくれた人とか!」
美琴「…!マフラー…?」
打止「うん!とってもとってもあったかいの!黒くて綺麗な長い髪のお姉ちゃんが私にくれたの!」
美琴「…黒くて…長い髪の…」
打止「うん!とっても優しい人だったよ!」
美琴「そっか……良かったね、マフラーもらえて」
打止「うん!ミサカはミサカはとっても嬉しかったの!」
美琴「…そっか」
…多分、マフラーを渡したのって…
……ふふっ
なんか、よくわからないけど…
運命、感じちゃうわね
美琴「…ねぇ、ミサカちゃん」
打止「ん?なーに?」
美琴「その、マフラー…大事に持っててあげてね?」
きっと、大切な…ものだから
打止「うん!とってもとってもあったかいの!黒くて綺麗な長い髪のお姉ちゃんが私にくれたの!」
美琴「…黒くて…長い髪の…」
打止「うん!とっても優しい人だったよ!」
美琴「そっか……良かったね、マフラーもらえて」
打止「うん!ミサカはミサカはとっても嬉しかったの!」
美琴「…そっか」
…多分、マフラーを渡したのって…
……ふふっ
なんか、よくわからないけど…
運命、感じちゃうわね
美琴「…ねぇ、ミサカちゃん」
打止「ん?なーに?」
美琴「その、マフラー…大事に持っててあげてね?」
きっと、大切な…ものだから
―――夕方
・佐天自宅前・
佐天「…よし」
忘れ物は…無いよね
何度もチェックしたし…
うん、準備万端!
今日は…頑張るぞ
佐天「…でも、それにしても寒いなぁ」
結構厚着したはずなんだけど…
それでも、寒い…
なんでこんなに冬って寒いんだろう…
…そういえば、初春に
なんで冬が来るんだろうって聞いたら
それは地球に聞いてください、って言われたな…
確かに、私たちでどうにかなる問題じゃないよね
秋が終わったら、冬
それが終わったら春
その次は夏………
そうやって季節は自然に回っていくんだよね
『どうして春はまだ来ないんだろう…』
『初めに春と書いて初春という名前の私がヒントです』
ふふっ…そうだね、初春
初めに春が来るから…
最後の冬に回ってくるんだね…
じゃあ、この寒さも…受け入れないとね
佐天「よし、それじゃあ…行くか!」
「あ、佐天さん!」
佐天「…え?」
初春「こんにちわ、佐天さん」
佐天「初春…?どうしたの?」
初春「ああ、いえ…ちょっと…」
お話がありまして
―――――
―――
・○×地区・
黒子「…」
…まったく
しらみ潰しに探すとは言いましたが…
やはり、骨が折れますね…
ある程度の目安は付けて探しているつもりですが…
そう簡単には見つかってくれませんか…
黒子「……」
『結局あなたには何もできないんですよ』
黒子「…っ」
・○×地区・
黒子「…」
…まったく
しらみ潰しに探すとは言いましたが…
やはり、骨が折れますね…
ある程度の目安は付けて探しているつもりですが…
そう簡単には見つかってくれませんか…
黒子「……」
『結局あなたには何もできないんですよ』
黒子「…っ」
あの言葉…
あの表情…
お姉さまと見分けがつかないその容姿で…
私に言い放ったあの態度…
思い出す度に苦虫を何匹噛み殺せばいいか…
あの時、何も出来なかった自分に対するどうしようもない怒り
敵に…それもお姉さまを奪った敵に…
尻尾をまいて逃げるなど…
黒子「屈辱……ですわ」
このSSをはじめて読む人へ
佐天「上条さん、か……別に格好良いって訳じゃないのになぁ」part1
http://sea-mew.jp/nox/modules/webarc/2ch/ss/1258394640-0.html
佐天「上条さん、か……別に格好良いって訳じゃないのになぁ」part2
http://sea-mew.jp/nox/modules/webarc/2ch/ss/1258861478-0.html
佐天「上条さん、か……クリスマスはどうするんだろ?」
http://sea-mew.jp/nox/modules/webarc/2ch/ss/1261738037-0.html
佐天「上条さん、か……別に格好良いって訳じゃないのになぁ」part1
http://sea-mew.jp/nox/modules/webarc/2ch/ss/1258394640-0.html
佐天「上条さん、か……別に格好良いって訳じゃないのになぁ」part2
http://sea-mew.jp/nox/modules/webarc/2ch/ss/1258861478-0.html
佐天「上条さん、か……クリスマスはどうするんだろ?」
http://sea-mew.jp/nox/modules/webarc/2ch/ss/1261738037-0.html
…許しません
ここまで馬鹿にされて
黙っているほど、黒子は優しくありませんよ…
黒子「絶対に…絶対に見つけますわ…」
…待っていてください、お姉さま
必ず、黒子がお姉さまを助けだして差し上げますわ…
―――ザッ
黒子「……ん?」
あれは……
どこかで…
――――
・○×地区・
一方「…」
成果は、無しか…
こうも見つからねぇと
この世にあいつはもういねぇンじゃねーかと思っちまうな…
一方「…」
…あいつがいなくなって…
まともな事が起きる気がしねぇ…
…ったく…
何でこんなに…俺は焦ってるンだ…
いつも後ろにちょろちょろと付いてきている奴がいねぇだけで…
こんなにイライラするモンなのか…
・○×地区・
一方「…」
成果は、無しか…
こうも見つからねぇと
この世にあいつはもういねぇンじゃねーかと思っちまうな…
一方「…」
…あいつがいなくなって…
まともな事が起きる気がしねぇ…
…ったく…
何でこんなに…俺は焦ってるンだ…
いつも後ろにちょろちょろと付いてきている奴がいねぇだけで…
こんなにイライラするモンなのか…
『クリスマス、楽しみなの!』
…………。
今日がクリスマスだって…?
笑わせるぜ
あいつのいねぇクリスマスなンて…
あっていいと思ってンのか
一方「…テメェ一人で過ごさせねぇからな」
…クソガキ…
ここまできたら絶対に…
見つけてやるよ…
一方「……?」
なんだ…?
視線…?だが、敵意はない…
誰だ…?
「あなた…」
一方「…おまえは…」
黒子「…レベル5の一方通行…ですか」
一方「…」
・・・・・・・・
――――夕暮れ
スタスタスタ…
佐天「わぁ、もう暗くなってきたね」
初春「そうですね。日が暮れるのが早くなってきましたね」
佐天「やっぱ冬って感じだよね」
初春「そうですね…」
佐天「今朝起きた時なんてさ、びっくりするぐらい寒かったよね!」
初春「そうですね…」
佐天「私も結構厚着してきたんだけどさぁ…。外でたらもっと寒いしねぇ」
初春「そうですね…」
佐天「…初春?」
初春「…はい?」
佐天「どうしたの?なんか、さっきから元気ないみたいだけど…」
初春「あ、いえいえ。そんなことないですよ」
佐天「?…そう?」
初春「ええ……それより」
佐天「ああ、何か話があるんだっけ?」
初春「はい。まぁ、大したことじゃないんですけどね…」
佐天「そうなの?ていうか、今私達ってどこに向かって歩いてるの?」
初春「ああ、それと関係がある話なんですよ」
佐天「?」
初春「実は、こっちの方がイベントやってるとこまでの近道なんですよ」
佐天「…え?ああ、でも、確かに方角的にはそうか」
初春「はい。ちょっとあそこまで行くには距離がありますからね」
初春「私が事前に…佐天さんのために調べておいたんですよ」
佐天「本当に?わぁ、初春ありがとう!」
初春「いえいえ。私も家に居ても暇ですし、それにどうせなら最後まで応援させてください」
佐天「もう…そんなにしてくれなくても…。でも、ありがとう初春」
初春「お礼なんていいですって。…あ、それと」
初春「佐天さん、上条さんとの待ち合わせ場所って打ち合わせしました?」
佐天「…え?いや、クリスマスツリーの前で待ち合わせにしたけど?」
初春「あー、それはやめておいた方がいいです」
佐天「え?なんで?」
初春「だって考えてみてくださいよ。あのクリスマスツリーがメインのイベントなんですよ?」
初春「そんなとこ、人がたくさん集まってて、待ち合わせ場所には適してませんよ?」
佐天「あ……そっか」
初春「下手したらお互いに見つからないままイベント終わっちゃうかもしれませんよ?」
佐天「ええ!そ、それは困る…」
初春「でしょう?だから…その近くの時計台前に待ち合わせにすればいいと思うんですよ」
佐天「…あ、そういえばそんなのあったっけ…」
佐天「あ、でも、じゃあ今から上条さんに連絡を…」
初春「…その心配はいりません」
佐天「…?」
初春「もう私がさっき上条さんに連絡しておきましたよ。佐天さんが時計台前に待ち合わせ場所変えたいって言ってますって」
佐天「…う、初春…。あんた、私のマネージャーか何か?」
初春「ふふっ、似たような物ですね」
佐天「うぅ…なんか、ここまでしてもらってると、逆に悔しいな…」
初春「気にしなくていいですよ。なんせ私は…佐天さんの友達ですから」
佐天「…初春…」
初春「…友達を応援するのは、当然ですよ」
佐天「…ふふっ、ありがと」
初春「いえ…いいんですよ」
佐天「…あ、そういえば」
初春「?」
佐天「…その手袋、ちゃんと付けてくれてるんだね初春」
初春「…あ、ああ…はい。もちろんです」
佐天「ふふっ、嬉しいな。気に入ってくれた?」
初春「ええ…とても。なんせ、佐天さんにもらった物ですから」
佐天「もう、そんな嬉しいこと言わないでよぉ!照れるでしょう!」
初春「ふふふ、照れる佐天さん可愛いです。これが萌えというやつですね」
佐天「な、何言ってんのよ…」
初春「ふふっ……あ」
初春「…着きましたね」
佐天「え?」
初春「…ここを通っていけば…すぐに着けますよ」
佐天「…そう、なんだ…」
初春「ええ…」
初春「この路地を抜けた先に…目的地がありますから」
佐天「…そっか…でも、なんか暗いな…」
初春「大丈夫ですよ。すぐに目的地に着けますから」
佐天「そっか……わかった」
初春「はい、じゃあ…私はこれで…」
佐天「うん、ありがとね、初春」
初春「いえいえ、今日は楽しんできてください」
佐天「うん、じゃあ…またね、初春」
初春「はい……では、また……」
佐天「うん」
初春「…」
スタスタスタ……
初春「―――っ、佐天さん!」
佐天「…え!?な、なに、初春」
初春「…あの…」
佐天「…どうしたの?」
初春「……手袋」
佐天「…?」
初春「手袋……大事に、しますね」
佐天「…えへへ、うん。ありがとう」
スタスタスタ…
初春「………」
行って…しまった…
いや、こ、これでいいんですよ…
だって、そうすればいいって言われたし…
言われた……言われたから……
…でも
初春「……うっ」
また胸が痛い
張り裂けそうになる…
佐天さんと一緒にいたら余計に…痛かった…
なに……何なんだろう…この…痛み…
やめてよ…なんで、こんなに痛むの…?
これは…何…?
『ありがとう初春』
………っ
…痛い
…痛い…痛い…
どうしたら…
この胸の痛みが治まるんだろう…
――――――
――――
・路地・
…もう、夜になりましたか
早いものですね
青空が、星空に変わるのも
御坂妹「…さて」
どうやら、来てくださったようですね
大体、予定していた時間です
上手く誘導してくださったようですね
とても優秀です、初春様
・路地・
…もう、夜になりましたか
早いものですね
青空が、星空に変わるのも
御坂妹「…さて」
どうやら、来てくださったようですね
大体、予定していた時間です
上手く誘導してくださったようですね
とても優秀です、初春様
ニャーン
御坂妹「…今宵は、クリスマス」
この満天の星空の下で…
精々、踊っていただきましょうか
佐天涙子様
・・・・・・・・・・
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