元スレキョン子「なんだ、こけたのか。ほら、ハンカチつかえよ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×5
101 :
ほ
102 = 37 :
キョン「そんなこんながあってな、それでも平凡な日々を過ごしてたわけだ」
キョン子「部活では何もせず遊んでたんだったね。」
キョン「その通り。ところがある日、気になってしまったんだな俺は」
キョン子「何に?」
キョン「未来少女が言ってた『証拠』が」
キョン子「なんだっけ?」
キョン「言ってなかったか? まあ、ある身体的特徴を指して言ったんだが、それを写真にて確認中に本人が現れてな」
キョン子「未来の?」
キョン「当時の方だ。それを隠そうと頑張って、取り合いになってるところに団長が現れた」
キョン子「あらら」
キョン「かなり冷たい視線だったな。0ケルビン」
キョン子「ケルビン?」
キョン「まだ習ってないか」
キョン「うん」
103 = 101 :
しえん
108 :
バリバリ
112 :
まだ
113 :
キョン「なんだ、たけのこか
に見えてきのこ厨スレかと思った
115 = 37 :
>>113
ワロタ
只今
116 :
帰ってきたのにこの無反応
117 = 59 :
待ってた、とっとと書け太郎
118 = 37 :
キョン「絶対零度は解るか?」
キョン子「うん」
キョン「あれを0とした温度がケルビン。単位はK」
キョン子「へえ」
キョン「つまり-273℃の視線というわけだ」
キョン子「それは痛いね」
キョン「痛かったぞ」
キョン子「自業自得だと思うけど」
キョン「…ごめんなさい」
キョン子「まあ、ケルビンはどうでもいいや、続けて」
キョン「そうだな、俺も先に進めたい。」
キョン「実は、もう一つやっちゃったんだ」
キョン子「…」
キョン「まだ言ってないからその視線はやめてくれませんか?」
119 = 37 :
キョン子「…で、何をやったの?」
キョン「団長が着替えようとしてるのに出ていかなかった」
キョン子「え?」
キョン「いや、あいつさっきも言ったように全く気にしない奴だったからさ」
キョン子「…お父さんは乙女心を解ってなかったんだよ」
キョン「…お前の口から乙女心等という言葉が聞けるなんて」
キョン子「どういう意味?」
キョン「何でもない」
キョン子「それにね、そもそもお父さんは気にするべきだったんじゃないの?」
キョン「ああ、確かにそうかもな」
キョン子「…やれやれ」
120 = 37 :
キョン子の母「あはは」
キョン子「うわっ。お母さん」
キョン「聞いてたのか?」
キョン子の母「ううん。父娘の語らいなんて珍しいからね、邪魔しないようにしてたんだけど、」
キョン子「え?じゃあ何で笑ったの?」
キョン子の母「通りすがりに『やれやれ…』って言ってたの聞こえてね、誰かさんに似てきたなあって思って」
キョン「うるさいな」
キョン子「お父さんに似てるなんてやだよ。お母さんに似たい。」
キョン「…」
キョン子の母「あはは、お父さん可哀想よ?」
121 = 37 :
キョン子の母「じゃあ、邪魔者は消えるわね」
キョン「ああ、そうしてくれ」
キョン子「別にいいのに」
キョン子「行っちゃった」
キョン「そうだな」
キョン子「続き続き」
キョン「はいはい。その、夜のことだ。」
キョン子「夜?」
キョン「気持ちよく眠っている俺を邪魔する輩がいたんだ」
キョン子「叔母さん?」
キョン「違う、団長」
キョン子「へ?あ、電話か」
キョン「いや、起きたら学校だった。」
キョン子「意味が解らない」
キョン「景色は灰色だった」
キョン子「ああ、あれ。閉鎖空間?」
キョン「それに近いな」
122 = 37 :
飯作って食ってきま。多分すぐ戻る
123 :
こっちは応援してる
124 :
>>123ここにもいたのか
125 = 67 :
待ってるよ
127 = 37 :
和風スープスパ旨かった。
俺次も厨房で働こうと心に決めたね。
キョン子「じゃあ、何だっけ、青い巨人とか赤い古泉さんはいたの?」
キョン「どっちもまだいなかったな」
キョン子「ふむ」
キョン「とりあえず俺達は学校から出ようとしたんだ」
キョン子「出れなかった」
キョン「そう、よくわかったな」
キョン子「まあね」
キョン「それで、仕方ないから誰もいない夜の校舎に入ってみた。」
キョン子「ちょっと羨ましいかも」
キョン「そうか?結構焦ってたし、楽しくは無かったぞ。」
キョン子「ふーん」
128 = 37 :
キョン「電話繋がらないか確かめに職員室に行ってみたりしたんだが」
キョン子「通じるわけはないよね」
キョン「その通り。そのあととりあえず景色を見に教室に言ったんだが、その間珍しく不安なのか、団長は俺の服の裾をつまんできてな」
キョン子「そういうのは良いから」
キョン「まあ、何もなかった。人の気配というのかな、そういうのは教室からは一切見えなかった」
キョン子「…」
キョン「そのあとは部室にいって、落ち着くために茶を飲んでみたりしたんだが」
キョン子「お父さんらしいね」
キョン「そうか?」
129 :
なんかいいね
130 :
SSもいい感じだが和風スープスパとやらも気になる
131 = 37 :
キョン「団長は一人で探検を始めちまった」
キョン子「二人しかいないのに、バラバラになって良いの?」
キョン「あいつはそういう奴だったからな」
キョン子「そっか」
キョン「で、一人になった俺の前に、小さな赤い玉が現れた」
キョン子「古泉って人?」
キョン「そう。見た目はよくわからなかったが多分」
キョン子「なんでだろうね」
キョン「解らんが、普通の閉鎖空間ではなかったみたいだな。今にも現実世界を書き換えようとしてるらしかった」
キョン子「大ピンチ?」
キョン「ああ、間違いなく大ピンチだ、何せ『今やそちらが真実で、こっちが閉鎖空間だと言えます』だからな」
キョン子「おお、大変だね」
132 = 37 :
キョン「だが、古泉は絶望を伝えに来ただけじゃなかった」
キョン子「何?」
キョン「まず、未来少女から謝罪を貰い、そして、宇宙少女からは、パソコンを付けるよう伝言を貰った」
キョン子「つくの?」
キョン「ああ、一応起動した。ただ、文字が見えただけだった」
キョン子「宇宙少女から?」
キョン「そうだ。」
キョン子「何て?」
キョン「絶望的です。最悪です」
キョン子「うわぁ…」
キョン「あとは、俺に賭ける、ってのと、また図書館に行こうっとのと、sleeping beauty」
キョン子「図書館?」
キョン「ああ、不思議探索の時に一緒にいってカード作ってやったんだ」
キョン子「へえ。それに、最後はなんだって?」
133 = 37 :
キョン「sleeping beautyだ。解るか?」
キョン子「なんか、また?って感じだね」
キョン「そうだな。で、パソコンが正常に戻って、気づいたら巨人が学校の外にいた」
キョン子「いや、そこさらっと流さないでほしいな」
キョン「仕方ないだろう。本当に気づいたらいたんだから」
キョン子「まあ、いいや。」
キョン「そしたら団長が目を輝かせて入ってきた。」
キョン子「目を輝かせて?」
キョン「そう、かなり興奮して、宇宙人か超兵器か等と叫んでた」
キョン子「すごい人だね」
キョン「全くだ。もう既に一度見てた俺は少しは冷静で、破壊されたビルを思い出して、団長の手をつかんで逃げた。」
キョン子「おお、頼りがいあるじゃん」
134 = 37 :
キョン「校庭に降りたって、とてつもない光景を見つめながら、団長が何かを言ったんだが、俺は適当に相槌をうちながら考えてた」
キョン子「何を?」
キョン「このまま世界が変われば、どうなるんだろうか、みたいなことをな」
キョン子「解ったの?」
キョン「解らなかったな、当然。何故巻き込まれたかも。だから俺は聞いた」
キョン子「…元の世界に戻りたくない?とか?」
キョン「…本当に、よくわかるな」
キョン子「お父さんなら、そう聞くかなって。それで『俺は戻りたい』とかだよね」
135 :
さるとかならないよね?
136 = 37 :
キョン「そう、まさにそんな感じだ。俺はなんだがんだで今までの生活が楽しかったと言った。」
キョン子「うん」
キョン「あいつは、拗ねてるみたいだった。俺に、『つまんない世界にうんざりしてたんじゃないの?』って聞いてきて、」
キョン子「…」
キョン「俺は、その数日経験したことをかいつまんで話した」
キョン子「…どうだった」
キョン「団長はまだ納得してないみたいだったから、俺は最後の手段に出た」
キョン子「それが白雪姫、それにsleeping beautyってことだよね?」
137 = 59 :
さるよけシエンヌ
138 = 37 :
キョン「思い出すと恥ずかしいが、その通り。」
キョン子「わあ」
キョン「俺は、ポニーテールが似合ってたとか誤魔化して、行動を起こした。」
キョン子「酷い言い訳だね」
キョン「で、不意に落下する感じを味わって」
キョン子「…」
キョン「そこで目が覚めた」
キョン子「…は?」
139 :
ちゅう
140 = 37 :
キョン子「ゆ、夢オチ」
キョン「さあ? 俺は実際に体験したと思ってるぞ。」
キョン子「なんか、拍子抜けした」
キョン「でもな、不思議なことがあった」
キョン子「何?」
キョン「次の日学校に行ったらな、団長がポニーテールだった」
キョン子「髪の毛、短かったんじゃないの?」
キョン「ああ、だから正確にはポニーテールじゃなかったな。はい、話は終わりだ」
キョン子「それが、お父さんと、お母さんの馴れ初め?」
キョン「さてな。明日は学校だろ?宿題はやったのか?」
キョン子「うん。ありがとう、お父さん。また聞かせてね」
142 = 37 :
キョン子の母「終わった?」
キョン「ああ」
キョン子の母「一体何を話してたのよ」
キョン「高校入学したころの話だな」
キョン子の母「ずいぶん昔の話ね」
キョン「そうだな」
キョン子の母「また、久しぶりにみんなと会いたいな」
キョン「…お前が会いたいんならな、きっと会えるさ。…ハルヒ」
ハルヒ「…うん」
第一部「父の昔話」完
質問とかある?
143 = 135 :
母は佐々木だともっとよかったんだけどな
144 = 37 :
>>143
佐々木は思い出話書ける程ネタがないんだよ。
母は乗っ取りの時点では決まっては無かったよ。
145 = 130 :
乙。
是非和風スープスパの概要を…
146 :
一部ってことは・・・・
147 = 37 :
はー、っていうか乗っ取りって疲れるね。
書きためは切ないけども。
>>145
簡単にいうと、ゆで時間少し短くして、お湯でスープをつくって一緒に茹でるだけだ。
意味解らんと思うが
>>146
いや、スレタイ言わせてないし、脳内で妄想は溢れるし大変なんだよね。
第二部「あの人は今」
とかね。
148 = 130 :
>>147 ありがとう。ニュアンスはわかった。問題はスープの味付けか。
第二部楽しみにしてますぜ。
150 = 129 :
おい
早く
お願い
みんなの評価 : ★★★×5
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